さて今回のご紹介は、予告通り、GWハノイ滞在の三日目、四日目から厳選してハイライトをお送りします。
まずは簡単な行程のご紹介となりますが、到着3日目は、朝9時過ぎの列車に旧市街北東端にあるロンビエン駅から乗るため、旧市街の中心部ホアンキエム湖の北側に位置する宿を8時半過ぎに出て、旧市街を北上し、時間前に余裕もってロンビエン駅に到着し、約100キロほど離れた港町ハイフォンに平均時速30キロそこそこで走る各駅停車の旅に出、現地には12時過ぎに到着し、お楽しみのカニ出汁、サトウキビ入り米麺の「バインダクア」のランチを頂き、しかるのち、馴染みのお寺巡りして、再び駅に戻り、また約三時間の列車の旅でハノイに戻って、その日はおしまい、最終日四日目は夜行便での帰国だったため、宿をチェッカウト後、荷物を預かってもらい、夕方まで湖周辺を撮影し、湖の見えるカフェでお茶してから、空港に向かい、はい、サヨナラ♪というのが後半の行程となります。
では、二日間の行程に沿って、逐次、実写結果を眺めて参りましょう。

まず一枚目のカットですが、ハノイ旧市街ホアンキエム湖のすぐ北の比較的大きな通りに面した宿を出て、そこから北東に位置するロンビエン駅に向かう道すがら、ハノイというかベトナムの朝の風物詩、菅笠を被った自転車の大姐によるフルーツ行商が目の前を通り過ぎていったので、追いすがって一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

二枚目のカットですが、旧市街北部、ちょうど伝統工芸のお店が建ち並ぶ36街と呼ばれるエリアとの境界辺りで如何にもハノイっぽい黄色い色使いも印象的な店舗の前の交差点で、これまたベトナム名物の3~4名乗車の小排気量バイクないし、スクーターでも撮ろうと身構えていたら、先ほどは通り過ぎた後姿しか撮れなかったフルーツ売りの行商の大姐が色鮮やかなフルール満載の愛車を押してやってきたので、有難く、バッチリ一枚頂いてみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

三枚目のカットですが、宿から駅は、真面目に歩けば、15分そこそこの距離ではありますが、何せ、朝のハノイの旧市街を脇目も振らず、早足で移動しろ、というのがどだい無理なお話しで、あっちをキョロキョロ、こっちをウロウロと、野次馬根性剥き出しで撮り歩いていったので、30分以上はゆうにかかってしまい、それでも、定刻の1時間近く前には出ていたので、難なく時間前に駅には到着、入口横で、フランスパンの街頭販売なんかやってて、それをもの欲しそうに凝視しているお年頃の小姐の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

四枚目のカットですが、エアコンのガンガンに効いた特等車、とはいっても、100キロ乗っても、運賃は1000円もしないのですが、これに乗って、沿線の景色を眺めること約3時間、港町であり、ハノイからの鉄道幹線の終着点でもある、ハイフォンの街の中心部にある駅に到着、他の乗客と一緒に高い位置にある客室の階段を降り、線路とは殆ど同じ高さのプラットホームというか、線路の間に設けられた乗客用歩行通路を歩いて、駅からの出口のある駅舎に向かう途中、振り返って一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

五枚目のカットですが、帰りの切符をどうにかして買い求め、黄色を基調としたかつての宗主国フランスの雰囲気もそこはかとなく漂わせたコロニアル風の駅舎を後にすると、駅前広場には、タクシーからバイタクに至るまで、迎えの来ない、来訪者を手ぐすね引いて待っていて、やれ、タクシーはどうだ?とか、そこそこ上手い英語で、何処へ行くのか?とか通りに出るまで延々と声かけられるのが常なのですが、それを全てスルーして、目をつぶってでも行けるカニ出汁米麺屋さん目指してまっしぐら、その途上の面白げな路地を撮っていたら、飛び入り志願の小姐がうつむき加減にやってきたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

六枚目のカットですが、ここハイフォンは、まさにベトナム戦争以前から共産主義の支配したエリアだけあって、今でもあちこちに、ドイモイ以降は姿を消したはずの猛烈な社会主義プロバガンダの壁画を見ることができ、カニ出汁米麺屋さんへの道すがら、路上食堂となっている天蓋付きの路地裏の通路にも、文字の意味することは理解出来なかったものの、字の読めないいたいけな童子達にも社会主義の明るい未来を吹き込むようなモチーフの画だったので、うらぶれた路地とのアンマッチが面白いと思い、一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

七枚目のカットですが、カニ出汁米麺屋さんで至極のランチを腹一杯頂いてから、まず最初に目指したのが、お店から更に歩くこと20分弱の位置にある、ドゥハン・パゴダというハイフォンでは最古といわれる寺院で、ここには、中国のおそらくは明以前の建築様式とベトナム風の建築様式が折衷された特徴的な三階建、赤いテラコッタ瓦の屋根の山門があったり、誰でも中に入って瞑想も出来る拝殿があったり、なかなか面白いところで、毎回必ず訪問しています。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

八枚目のカットですが、ドゥハン・パゴダで30分強過ごしたのち、次なる目標、生活排水やら不法投棄のゴミで汚れ切った池の畔に建つ、フォーチュー・パゴダという、コンクリート製ながら、なんと十重の塔という、日本最大の東寺の五重塔の倍の階数を誇る建物をはじめ、池の中のこじんまりとしたお堂や、その周りを護るように配置されたコンクリ製の龍やら、独特の世界観が面白い上、敷地北部には、ベトナム戦争当時の地区の防衛委員会の防空壕があったりして興味深いため、ここも毎回訪れています。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

九枚目のカットですが、ハイフォン来訪の目的は全て果たしてしまったので、あとは発車の時刻前に駅に戻るのみですが、元来た道をそのまま辿って帰るのも芸がない話なので、持ち時間と相談の上、ドゥハン・パゴダまで戻ってから、駅へのメインストリート一本手前の道が、商店街というか、路上マーケット通りみたいな様相を呈していたので、方向は駅と大まかには合っていたので、そこに足を踏み入れ、結局は、メインストリートへ繋がる縦の道が見つからなかったので、また引き返したのですが、途中で出会った路上床屋さんがイイ雰囲気だったので、声かけて作業風景を撮らせて貰ったもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十枚目のカットですが、夕刻の発車時刻の30分くらい前には駅の近くに戻れたので駅前の大通りに面したカフェで少々ハイソなトロピカルティなど頂き、飲んじゃった後で、うへ、氷入り飲んじゃったよ、とか肝を冷やしながら駅に戻って、広い停車場で、ハノイ行きの列車を見つけ、到着時にタイ人のふりして売り切れたはずのハノイ行きのキップを無理やり買い求めていたのですが、そこに掛かれた車両/席番号を確認し、乗る直前に駅員さんの哀愁に満ち溢れた後姿を一枚戴いてみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十一枚目のカットですが、翌日は17時半にはホテルを発たねばならないので、それほど遠出は出来ず、シャッターチャンスがぎゅっと詰まった、旧市街の中心地、ホアンキエム湖周辺で撮って、途中、博物館で涼んだり、何処かでお茶でもすれば、十分有効に残りの滞在時間は過ごせると考え、朝11時過ぎに帰りの空港行きの配車の確認をしてから、チャッカウトし、荷物も預かって貰い、まず出掛けたのが、湖の東岸エリアにある、おそらくは江戸時代以前くらいの古い石造の塔で「バオアン寺」というハノイ最大の寺院の唯一の遺構ということで、休日ともなれば、多くの善男善女が列をなして記念撮影している名所です。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはSom Berthiot50mmf2.8mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

十二枚目のカットですが、ここ、ホアンキエム湖、「湖」とはいっても、大きさの規模から言えば、湯布院の金鱗湖よりはまだだいぶ大きいですが、通常の感覚では、湖というよりは石神井公園や井之頭公園、或いは上野公園の不忍池くらいのイメージで、それでも周辺は鬱蒼とした樹木が生い茂っていて、苛酷な南国の陽光を遮ってくれるので、まさに憩いのオアシス、サボリーマンのメッカのような場所なので、あちこちで惰眠を貪っている人種がちらほら、そのうち一名を手前でスマホンを一心不乱に弄っているアムラー風小姐との対比が面白いと思い一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはSom Berthiot50mmf2.8mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

十三枚目のカットですが、なおも湖周囲の樹々の木陰の下の散歩道を辿っていくと、面白い光景に出会うこともままあって、中でも、一人で通りをキョロキョロと歩いていると、後ろからはもちろんのこと、対向車線の端を走っていても、停まって、乗らないか?と熱烈に営業かけてくる、東南アジア共通のお気軽交通手段、環境に優しい、CO2排出量、ほぼ
ゼロの輪タクこと「シクロ」の運ちゃん達が、商売道具の客席で天下泰平を決め込んでいたので、音もなく忍び寄って、一枚頂いてみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはSom Berthiot50mmf2.8mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

十四枚目のカットですが、南国の陽も午後遅くになると、だいぶオレンジの成分が強くなってきて、これが木陰の風景だとイイ味が出るようになるのですが、湖の中の島へ渡れる唯一の渡橋を望むベンチの上で、白人女性二名が、文字通り、付かず離れず、アンニュイに時の移ろいを楽しんでいる風情だったので、有難く後ろから一枚頂いてみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはSom Berthiot50mmf2.8mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

十五枚目のカットですが、湖の水面に照り返す南国の陽光もだいぶ西の低い角度からで赤味がかってきて、そろそろ夕方も近づいてくることが感じられたため、あぁ・・・夜になったら、この開放的な街ともお別れ、次に来られるのはまた春も過ぎ、GWの連休になってからだなぁ・・・などと独り物思いに耽っていたら、遠くからフランス語固有の鼻に抜ける濁音満載の会話が聞こえてきて、視線を向けたら、セーヌ河の畔をデートしているかの如き、フランス人カポーが目の前を通り過ぎて行ったので、仏製レンズで後姿を捉えてみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはSom Berthiot50mmf2.8mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。
今回の感想ですが、新型コロナ禍後、初のハノイは以前と同じく、街は開放的で、現地の人々はフレンドリー、そして円が激安となった昨今でもまだまだ物価は安く、食べ物は美味しい・・・そんな心惹かれる異国の街の佇まいを最終日に、フランス製の銘レンズで撮り歩いたことは、とても有意義な時間ではなかったかと思いました。
さて、次週は今年最後の連休につき、名古屋へ遠征、ブログは一週スキップとさせて頂き、その次の週は、知らないうちに値段が暴騰し、ひっくり返りそうになった、CanonL35mmf1.5で街撮りした結果でもレポートしたいと思います、乞うご期待!!
- 2023/11/20(月) 22:45:55|
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さて今回のご紹介は、予告通り、GWに久々にハノイに出掛けましたので、現地滞在四日間を前編、後編に分け、その前編をお送りしたいと思います。
まず、今回の旅の簡単な行程をご説明致しますと、4/30の夕方の日航便でハノイには23時前に到着し、その日はハノイの宿に泊まり、翌朝、まずは現地の天気を見てから、5/3に行こうと決め、まずは、久々の旧市街を街撮りしながら徘徊後、戦争博物館を見学してから、その近隣でランチ、しかるのち、ハイフォン往復の電車切符を旧市街北端に位置するロンビエン駅まで買いに行って、いったん宿に引っ込んでから、また夕方、ホアンキエム湖の周りで街撮りしておしまい、その翌日は、朝から、旧市街地周辺を街撮りしながら移動し、ランチ後、旧王宮博物館を見学し、日暮れとともに宿に戻り、旧市街はホアンキエム湖北部の郷土料理のレストランでディナーしておしまい、といった次第です。
では、前半二日間の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

まず一枚目のカットですが、5月1日の朝、身支度ののち、宿から歩き出し、とにかく、朝飯をこれでもか!?というボリュームで出してくるため、或る程度、腹ごなしの運動しないと、せっかくの美食の都のランチも美味しくはなくなってしまうので、とにかく、以前の記憶を頼りに、あちこち道草しながら撮っちゃ歩いていたのですが、或る路地の入口付近が古めかしい看板やら何やらでなかなか佳き雰囲気だったため、足を留め、一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはSOM BERTIOT50mmf2.8mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

二枚目のカットですが、同じく、宿近隣のホアンキエム湖に面した旧市街地の中のとある路地裏の風景で、この5月1日という日は、日本人には漫然としたGW連休のうちの1日としか認識されてはいませんが、ここ、正当なレーニン主義を継承した社会主義国である、ベトナムではメーデーとして建国記念日と並ぶ重要な祝日で、こんな路地裏にも真新しい国旗が掲げられていたので、敬意を表し、一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはSOM BERTIOT50mmf2.8mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

三枚目のカットですが、これも旧市街地の中で、お昼過ぎに見物しようと考えていた、旧市街地からは2kmほど離れた西南に位置する戦争博物館を目指して、あっちをきょろきょろ、こっちをじろじろと、不審人物未満のお上りさん然とした様子でで撮り歩いていたら、ちょうど、目の前の、何が書いているかは判らないものの、なかなかのセンスで文字表記されていた看板の横に若い頃は、ぶぃぶぃ言わせていたと思しき、小ぎれいな横縞のポロシャツを着こなした爺さまが、バイクに跨り、今にも走りださんと後ろからを振り返ろうとしたところを一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはSOM BERTIOT50mmf2.8mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

四枚目のカットですが、戦争博物館に到着し、まずは入口入ってすぐの、北ベトナム軍のエースパイロットが乗っていたというミグ19を前から撮ろうとしたら、50mmでは当然収まり切ろうはずもなく、では35mm、いや28mm?と思案した挙句、実質デビュー戦で持ち出した七名匠の21mmf1.5を試してみようと思い換装、展示場の真正面から撮ったら、なかなかイイ雰囲気で翼の両端まで入ったので、前々からどういう撮り方が良いか考えていたここのシンボルの、旧王宮の一部という煉瓦造りの国旗掲揚塔を真下から撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはTT Artisan21mmf1.5asph.による絞り開放AE撮影となります。

五枚目のカットですが、久々の戦争博物館、隅々まで堪能し、次いで向かった先が、旧市街地エリアを通り抜けて最北部に位置する郊外列車の実質的始発駅であるロンビエン駅で、ここの駅よりも、むしろずっと有名なのが、その東側の紅(ホン)河に架かったロンビエン鉄橋で、これは1902年にフランスが建設して以降、ベトナム戦争で何度も破壊されながらその都度修復され今に至ったため、戦勝や不屈の精神の象徴として国内外に名高いということで、その雄姿を入口から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはTT Artisan21mmf1.5asph.による絞り開放AE撮影となります。

六枚目のカットですが、切符も無事買い求めたので、また旧市街地を通って、宿にそのまま戻るか、湖の周辺にあるカフェでイブニングティでもしてから戻ろうと思い、ロンビエン駅からホアンキエム湖へのルート途上にある、オープンエアマーケットであるロンビエンマーケット街の辺りでボケを活かした写真を撮ろうと思い、今度はコシナ製50mmf1.2に換装、さっそく、果物を商うお店の店頭で、店番のやや高齢の小姐に声かけてから謎の赤い果物の山を至近距離から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoiktlaender Nokton12mmf1.2asph.による絞り開放AE撮影となります。

七枚目のカットですが、同じくロンビエンマーケットのはずれ、あと数百メートルで伝統的工芸品の製造販売を行う36街というエリアとの境目辺りで色とりどりのキャンディと思しき菓子を透明なプラスチック製の筒に収めて店頭に飾っていたお店があって、それがとても綺麗でそのまま通り過ぎるのも勿体ないカンジがしたので、足を留めて、ほぼ最短距離から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoiktlaender Nokton12mmf1.2asph.による絞り開放AE撮影となります。

八枚目のカットですが、翌5月2日はベトナムのローカル天気予報では、ハイフォンにかけて降雨の確率高かったため、市内観光に費やすこととし、まずは、いつも地味ながら、民族衣装を来た地元大学生やらいたいけな童子連れ家族やら佳き写真が撮れることから、ハノイに行ったら必ず時間作って訪問するようにしている旧王宮のタンロン遺構へ向かうこととし、その道すがら、旧市街の路地でハローキティのシート?で覆った露店があったので、地元民各位が通り過ぎる瞬間を狙って一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

九枚目のカットですが、同じく、宿からタンロン遺構へ向かおうと歩き出して、昼なお薄暗い旧市街の路地裏を徘徊している途中、ふと気まぐれに入ってみた小路の途中で、なかなか洒脱な構図と、大胆な色使いを施した壁画が描かれた民家を見つけたので、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

十枚目のカットですが、歩きながら、そういえば、まだロンビエン駅に到着した列車の写真を撮っていなかったことに気付き、翌朝の乗り場の位置、ルールなども以前と変わっていないか再確認の目的もこれあり、ちょっとロンビエン駅方面に寄り道することとし、翌朝の出発時間よりちょい前に駅に到着してみたら、明日乗るのと同時刻発のロンビエン始発の列車がちょうどやって来る頃合いで、橋を渡り入線してくる先頭車両が目に留まったので、神速で撮った一枚。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

十一枚目のカットですが、実は、タンロン遺構は昨日の戦争博物館の北側に位置して、結局、宿から行こうとすると、必然的に、その間にある国防省等の広大な敷地を避けて進まねばならず、南下してから北上するルートを取ることとなるため、旧市街北端のロンビエン駅を起点に西を目指して幹線道路伝いに歩き、国防省の建物を過ぎたら南下しても同じことなので、西に移動する途上で初めて正確な位置を知った、旧給水塔「ハンダウタワー」の全景を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

十二枚目のカットですが、ぶらぶら歩きながら撮っていたら、宿を出た時間もそれほど早くなかったため、ランチタイムにかかってしまい、社会主義国家は博物館、美術館の類いといえど、労働者の正当な権利を守るため、昼休みとし、入場は出来なくなってしまうことから、仕方なく、西門前の何軒か並ぶローカルレストランで一番無難げな空心菜炒めとシーフード炒飯ななど頼んでみたのですが、量は相当気前が佳かったのですが、味が今2レベルにつき完食は断念、さっそくゲートで木戸銭払って中に入って、季節の飾り付けを施された建物テラス廊下周りを一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

十三枚目のカットですが、ここタンロン遺構内部には、旧王朝時代の建物に加え、フランス占領後に作られた建物、或いは独立後に博物館として利用すべく新たに建設された建物群が混在しており、中には空気清浄機付きの防空壕が地下に設けられた建物等もあったりしたのですが、そのうちのタンロン遺構のシンボルカラー金色の龍をイメージしたと思しきフランス風の建物のテラスで恋を囁き合ういたいけなローカル男女の後姿が目に留まったので、有難く一枚頂いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

十四枚目のカットですが、同じくタンロン遺構内のフランス植民地時代に建てられた建物、地下に防空壕のある建物は屋上に登って、遺構の敷地内を俯瞰することが出来るのですが、それよりも、むしろ、隣接する、工事用のスチール板塀に覆われた建物の三階テラス廊下がそれこそ手を伸ばせば届くくらいの位置にあり、彼方にある反対側の開口部がそれこそ絵画のイロハの遠近法の消失点にピッタリはまっていたので、感心して一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

十五枚目のカットですが、遺構内の建物もくまなく見て回ったので、そろそろ旧市街地の湖北部のカフェでも寄って、お茶してから、ホテルに戻ってシャワーでも浴びたいと思い、敷地内で一番高い、旧王朝の宮殿の一部の基壇と言われる部位の最上段まで登って、敷地内を眺めてから下におりてみたら、ちょうど、課外授業か何かで来ていた、いたいけな学生さん達が建物表側に集まっていたのが、双龍の尻尾模様の透かしの金物付きの石造りのアーチ越しに見えたので、なかなか佳き構図と思い、一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。
さて次回は、法事で帰省のため、一週スキップ、翌々週にGWハノイ滞在の三日目、四日目から厳選してハイライトをお送りします、乞うご期待!!
- 2023/11/06(月) 22:27:57|
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さて今回のご紹介は、日帰りで、昨年末に修復も終わってきれいになった掛川城を訪問したレポートをお送りしたいと思います。
まず簡単な行程からご説明すると、今を去ること、約半年前の4月8日の土曜日、たまたま早起きしたので、何処か日帰りでお城でも見に行こうかと思い立ち、いつもの常套手段である、非対称系乗り鉄、即ち、お城を見学するためには、そこそこ早く現地入りしなければならないが、帰りは終電あれば何時でも、という手が休前日は使えますから、この日も、9時台のスマートEXを使い、乗り換えなしの新幹線で掛川まで移動、駅前でランチを頂いてから、日暮れまで存分にお城見学を堪能し、しかるのち、帰りは熱海まで東海道本線の各駅停車、熱海から途中、お茶しに途中下車した小田原経由、快速アーバンで東京駅まで戻った、というのが当日の行程となります。
では、さっそく、行程に沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。。

まず一枚目のカットですが、駅から15分弱も歩けば、掛川城の建てられていた小高い山の麓まで到着するのですが、実は今回は三回目の訪問でもあり、改修前の一回目には西側の結構遠回りな坂道経由、天守の全貌が見える本丸の広場に到達しましたが、今回は公道のすぐ上に建つ四脚門経由、お気軽に登城しようと思い、門の中に天守が見えるアングルを狙って一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

二枚目のカットですが、本丸広場のチケット売り場前に立つと、梅雨前の春の青空をバックに、樹々の緑も鮮やかな小高い丘の頂上部に聳える、古式ゆかしい外観で、山内一豊が建てた天守を復元したという、高知城の兄弟にも当たる白亜の天守の全景が見えるので、チケットを買う気もそぞろに、昨年10月にリニュアルを終え、新築時の漆喰の白さを取り戻した天守の偉容を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

三枚目のカットですが、先の画面でも登場していたように登城口の階段前には、インスタ映えを狙ってのことなのでしょうか、桜の枝の造花がこれ見よがしに立てられていたのですが、その周囲の桜の木には、葉桜に移行しつつも、かろうじてまだ花が残っていたので、登城前にチケット売場横のベンチで伴走機に望遠をつけ、白亜の天守をバックにその可憐な桜花の名残を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

四枚目のカットですが、天守下の本丸広場の隅で健気に咲き残っていた桜花の姿も収め、いよいよ、漆喰塀沿いの階段を登り、日本最古の木造復元の天守、しかも、おそらくは本格的な保存修理が入ったのも日本初なのではないかと思われる、建物の中身も美しい白亜の姿を取り戻した外観同様に関心あるので、逸る気持ちで階段を登る直前に撮った、青空を背景にした天守の偉容。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

五枚目のカットですが、後から登って来た、小学生の子供連れの親子が階段途上で太鼓櫓を眺めていた工房主を追い越し、先に天守曲輪との境界に建てられていた冠木門を復元したものを目指して階段を登っていたので、ちょうど良い頃合いを見計らって、門を潜る辺りで後姿出演頂いたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

六枚目のカットですが、これも、移設ではありますが、二の丸御殿同様、現存建造物である太鼓櫓で、元は三の丸という現在地からは結構離れた位置に幕末に建てられていたものを、荒和目櫓という物見櫓が建てられていた現在地に移設したということですが、同じ現存とは言え、複数回の移設を経て、昭和30年に本来の位置とは無関係の現在地に、おそらくは観光目的で建てられたことから、市指定文化財でしかなく、修繕費にも事欠くとのことで、何とかして上げたいという思いもこめ、その満身創痍の姿を上から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

七枚目のカットですが、天守曲輪に登り切ると、眼下に、国指定重文であり、全国に四棟しか現存しておらず、二の丸御殿はそのうち、京都二条城と掛川だけ、という貴重な建物なのですが、実はグランドレベルでは御殿の敷地というか庭に樹木が生い茂っていて、なかなか全景が撮れないこともあり、今回用意してきた望遠で天守曲輪の上から全景を収めることに成功したもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

八枚目のカットですが、二の丸御殿の全景も無事撮影し、いよいよ、リニュアルから間もない木造復元天守内部へと足を踏み入れようとして、そうそう、この天守の、兄弟である高知城と共通の装備、「忍び返し」の特徴的な姿を忘れずに撮っておかねばと思い、意外と低く、またでこぼこの自然石をそのまま積んだ野面積石垣の欠点を補うべく、敵の侵入を防ぐ目的で、一層目の窓の有る部位底部に設けられた、禍々しいまでの鋼の突起物群と美しい漆喰の城の対比を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

九枚目のカットですが、付櫓に設けられた天守入口の係員の方に、チケット売り場で買い求めた券を見せてから、靴を脱いでスリッパに履き替えて櫓からの入口より一階分弱高い位置に設けられた天守一階に足を踏み入れ、内部に置かれた展示品を眺めながら、上の階に登っていくというお作法は木造でもRC造でも基本的には同じなのですが、何せ、ここは江戸初期の天守の内部構造を忠実に再現していると謳っているだけあって、上の階に行くほど、階段も梯子並みに狭くて急角度になっており、学識者の説明によれば、登ろうとする敵兵を上から蹴倒すため、ということですが、それが良く判るアングルから一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十枚目のカットですが、最上階四階は小振りな天守にしては、結構な広さの板敷の間となっており、果たして銃撃にあった場合、どうするのか?とかあらぬ心配までしてしまいそうなほどに窓は広く開放的で、しかも豊臣時代の大阪城天守に倣い、廻縁まで付けてあって、それも高知城同様、黒い漆塗りで擬宝珠まで付いているという念の入れようで、当日は、結構な人ででしたが、最上階の間の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十一枚目のカットですが、当日は在来線で帰る上、東海道本線はそれほど本数も多くなく、熱海までの区間は連絡も悪いので、予め決めておいたスケジュールから10分でも遅れると、小田原に寄っている時間が無くなるばかりか、都内に入るのがことによると1時間程度は遅れてしまうため、時折、時計と睨めっこしながら城内を見学して回ったのですが、次なる見学箇所である、現存の二の丸御殿に移動する途上にある、算盤堀越しに太鼓櫓を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十二枚目のカットですが、前回は天守が工事中なので、掛川には泊まるだけ泊まって、吉田城からの帰りのお城見学はパスして三島まで移動し、山中城址見学に赴いてしまったため、その時にも見学可能であった、御殿は寄らずしまいだったため、今回が二度目の見学となりますが、相も変わらず正面の門を入ってから玄関までの距離が短い上、木が鬱蒼と生い茂っていたため、何とか工夫して、28mmの画角でも玄関廻りの様子が判るよう撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十三枚目のカットですが、二の丸御殿のかなり広い平屋建て木造建造物の隅々まで駆け足で見て回り、少々時間にゆとりが出来たので、前回、前々回と存在すら気付いていなかった、これまた木造復元ながら、設置位置を大幅にずらして建てられた大手門を見学しようと、本丸、二の丸が位置する小山から南東に数百メートル離れた大手門までやってきて、お約束の真正面からの全景図を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十四枚目のカットですが、大手門とそれに付随する現存とは言いながら、同様に現在地に解体移設された大手門番所を見学してから、大手門周辺からは予想以上に見通しが良いため、兼ねてから撮りたいと思っていた、天守工事中は、一生懸命ライトアップまでして代役を務めていた太鼓櫓と天守のツーショットを撮りたいと思い、望遠でギリギリ収まる距離、アングルから一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十五枚目のカットですが、実は、天守最上階に居られた係員の方から、今回、望遠レンズ使えば天守曲輪の全景がきれいに収まるカットが撮れる位置を教えて頂き、その場所が運良く大手門から駅に向かう途中の、しかも、屋上へのアクセスフリーの公共建築、市営駐車場ビルだったので、さっそく、歩いて行って、屋上に上がって、一番きれいに撮れる北西の隅から、午後遅い陽光に輝く掛川城の雄姿を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。
今回の感想ですが、いやはや、古めかしい現存の城郭建築も良いですが、出来た当初の面影を感じさせる、漆喰の輝きも目に眩しい、改修上がりの建物もとても魅力的でしかもそれが、これから増えつつある木造復元の建物のはしりだということに深い感銘を覚えました。それにしても、ライツ、ツアイスの長短レンズ、どちらもいい仕事してくれました。
さて、次回は、GWに久々にハノイに出掛けましたので、現地滞在四日間を前編、後編に分け、その前編をお送りしたいと思います、乞うご期待!!
- 2023/10/29(日) 13:47:44|
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