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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

満員御礼!! ノンライツRF友の会第七回写真展~楽しい写真は世界を救う~

さて今宵のご紹介は、本日17時30分迄、半蔵門の「日本カメラ博物館」附設ギャルリ「Club25」にて開催されていた「ノンライツRF友の会 第七回写真展 "楽しい写真は世界を救う"」に工房主が出展した作品8点を一挙公開したいと思います。

写14_001
まず一枚目のカットですが、昨年2月の連休期間中に訪問したお隣、韓国の旧正月の1コマで昌徳宮史跡に家族でやって来たいたいけなチマチョゴリの小姐、もといアガシの晴れ姿を声掛けて撮らせて戴いたもの。

カメラはFuji X-Pro1、レンズはPO3-3Mによる絞り優先AEでの開放撮影です。

外気は軽くマイナス10℃近く下がってましたが、声を掛けたら、後ろにいた弟さんと思しき若い男性にダウンコートを預け、薄着のチマチョゴリで笑顔で撮影に応じてくれたのがとても印象的でした。

写14_002
二枚目のカットですが、これもお隣韓国の旧正月の1コマとなりますが、これは昌徳宮から景福宮に向かい、その敷地内の博物館前で伝統菓子の頒布を行っていた市の職員の女性がとても美しかったので、声を掛け、モデルさんをお願いしたもの。
カメラはLeica M8、レンズはFMAO40mmf2.3による絞り優先AEでの開放撮影です。

このカットでは、陽が顔に当たって、まぶしそうにしているのと撮られ慣れていないのか、表情がやや硬いですが、撮り終わってから、「カムサハムニダ!」と礼を述べて立ち去ろうとしたら、満面の笑顔で「Thank you. and A Happy New Year!」と手を振ってくれたのが印象的でした。

写14_003
三枚目のカットですが、場所は台湾の瑞芳という街をGWの旅行中に九份からの帰りに寄った際、電車待ちの間、駅前を写真撮りながら徘徊していたら、ジューススタンドみたいなお店が在って、二回ほど前を通り過ぎた時、どうもこの小姐と眼が合ったような気がして、ええぃ、旅のアヴァンチュールはダメ元だ!とか妙な蛮勇を奮い起こし、店の敷居を跨ぎ、小姐に「レモンヂュースとキミの笑顔下さい」とマクドばりのオヤヂギャグで先制攻撃をかまし、キョトンとしているところを広東訛りの中国語で写真撮らして♪と頼んだら、好是、ぢゃ、ジュース渡すところがイイわねということで、彼女のリクも踏まえて一枚戴いたもの。

カメラはX-Pro1 レンズはCanon New FD50mmf1.2Lによる絞り優先AEでの開放撮影です。

この後、7月にも彼女に逢いたくて、この写真を焼いてカバンに潜ませ、台北に飛びましたが、あいにくの台風一過、鉄道は停まり、待てど暮らせどやってこないバスを乗り継ぎ、やっと瑞芳の駅前に辿り着いたところ、彼女のお店のシャッターは無情にも閉まったままでした。

写14_004
四枚目のカットですが、話は若干巻き戻しますが、GW中の九份訪問中、街中をカメラ提げて、鵜の目鷹の目でモデルさんを探していたら、目の前で新型の如何にも高そうなベンツが停まり、運転手が開けたドアから若いオモニがまだまだ幼い乳児を抱いて降りて来たので、声掛けて、九份の街をバックに一枚撮らせて貰ったもの。

カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8 3rd.による絞り優先AEでの開放撮影です。

撮らせて貰った直後、お礼がてら背面モニターで撮影結果見せて上げたら、オモニが何か囁いたのち、乳児がニコニコ笑って喜び、二人して手を振って見送ってくれたのが印象的でした。

写14_005
五枚目のカットですが、ところ変って、3月は常陸の国、古河の桃祭りでの1コマ、桃林の中で姦しく友垣と戯れるいたいけな小々姐に声を掛け、みんなヤダ~恥ずいよぉ~とか云うなか、「XXちゃん一番可愛いからモデルさんなってあげなよぉ」ってことで小々姐達の賑やかな互選による推挙と言えば聞こえはイイですが、要は人がイイため、逃げ遅れた人身御供みたいなもんです(笑)

カメラはLeica M8、レンズはSuper Rokkor50mmf1.8による絞り優先AEでの開放撮影です。

腕の向き角度といい、表情とイイなかなか決まってます。AKBやSuper☆Girls入りはちょい厳しいとしても、ミス桃娘くらいには十分なれるんぢゃないかと思いました、将来がなかなか楽しみです。

写14_006
六枚目のカットですが、ところは甲斐の国、甲府、4月の信玄公祭りでの1コマ、甲府城跡でたまたま休憩中の若武者小姐の凛々しいお姿を頂戴したもの。

カメラはEPSON R-D1s、レンズはFMAO40mmf2.3による絞り優先AEでの開放撮影です。

こんないたいけな小姐が武者装束ってのもなかなかカッコイイですが、昭和前半産まれの工房主には、遠くから、ヲヤヂさんと寛ぐ、この小姐の姿が目に留まり、同世代の薬師丸ひろ子の「戦国自衛隊」の1シーンが頭に浮かんだので、矢も盾もたまらず、モデルさんをお願いしたって次第です。

写14_007
七枚目のカットですが、7月は下野の国、成田での祇園祭での1コマ、参道で親御さんと休憩中の祭り装束のいたいけな極小姐二人組のお姿をお願いして撮らせて貰ったもの。

カメラはEPSON R-D1s、レンズはAstroberlin Kino-Hyper50mmf3.5による絞り優先AEでの開放撮影です。

実はこのカット、伴走機であるX-Pro1に装着したHexanon35mmf2.8でも撮影していて、そちらを保護者の方にお送りしましたが、写真としての上がりはこちらのカットの方が光の回り方からして、工房主の好みではあります。

写14_008
八枚目のカットですが、8月は浅草の伝法院通りのとあるうどん屋さんの店先での1カット、初めは軒先のほうずきの鉢を撮ろうかなと歩み寄ったら、店の戸がおもむろに開き、浴衣の女性が出て来て、「ほうずきの鉢と並んで、夏のイメーヂで一枚撮らしておくんなさい」とかお願いしたら、あ、本職の連れが出て来ますので、一緒にどうぞ♪とか云われ、どんな怖い兄ちゃんが出てくるかと思ったら、目を疑うような美形の小姐が出て来て、事情を話したら、イイですよちょ快諾して、ポーズを決めてくれたものです。

カメラはFuji X-Pro1、レンズはKonica AR Hexanon57mmf1.2による絞り優先AEでの開放撮影です。

写真展会場にご来臨戴いた中には、広告代理店やら企業の広報の方々も居られましたが、やはり「この娘、絶対、素人ぢゃないよね、この口の結び方と言い、絶妙の微笑と言い、かなり慣れてるモデルさんか何かですよ・・・」てなご意見が多数でした。う~ん、観音様のご利益ってホント絶大なんですねぇ・・・

今回の写真展には、多数ご来臨戴き、誠に有難うございました。この場を借り、メンバー一同を代表して、御礼を申しあげます。

さて、来週は久々の工房附設秘宝館行ってみましょうか、乞うご期待!!

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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

  1. 2014/02/09(日) 20:45:04|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
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  1. 2014/02/10(月) 09:48:37 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

仰々しい題名だとおもっていたら、なーんだ《・・・いつかは花が咲く》という歌詞のような風景ですね。素直に題名に納得いたしました。(結局は、写真を拝見するまでその題目に、大いに悩んでしまったのです。)

構図がだいたい一定ですが、それがかえっていろいろな場所や人物のアクションが楽しげで、比較しやすくそれぞれの個性が際立っていると思います。

レンズも多様で、どうせだったら全て違う種類のレンズと撮影のお国でしたら、さらに興味が広がるのではないかと思いました。

日本の(大)企業も右肩上がり気配がそこそこ持続しそうですし、今年は是非とも足を延ばして挑戦してみてください。
  1. 2014/02/10(月) 18:25:39 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

写真展お疲れでした。

日曜日に拝見させて頂きました。
今回は各種オールドレンズ・シネレンズと最新デジカメの共演と言うコンセプトがさらに進化して、台湾やマカオ、ソウル、栃木で各種レンズが写し撮った女性のポートレートと言う形で、各種レンズの性状が一目でわかる展示となっており、N-FD50/1.2LとAR58/1.2の微妙な差異に驚きました。
あれ、絶対逆だと思ったのに。
非球面レンズと普通のレンズの差異が女性の輪郭に出てくるさまは1.2級ならではの共演と思った次第です。

が、各レンズの映り具合は見ている距離によっても微妙に変化するのか、近くで見ると5枚目のスーパーロッコールの映り具合がとてもくっきり出ていて、服のほつれまでばっちり出していたのは日本のレンズも負けてないなと思いました。
それと同じ距離で見ると、1.2級レンズの方はN-FDも輪郭がソフトに映っている様に見えて、見れば見るほど気の抜けない写真だったと思います。

Kイデカメラのプリンターさんの力も大きいのでしょうが、やはりレンズの素性を引き出すCharley944さんもすごいなあと唸るばかりでした。
ARは同じレンズ持っているので、私も言い訳できませんわね。もっと精進しないと。
  1. 2014/02/11(火) 11:16:33 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

あ、そうか。
テーマを考えたら、あの展示で正解だったのか、と今頃思いました。
タブレットで写真をみせて頂いたときは「こっちのがいいでしょ!!」て騒ぎまくってすみません。
しかし、いい写真でした。

まだまだよさげな写真を、レンズを隠し持っているみたいですし、八月も期待しています。
次回は、アカルイ。「あ、軽い」とかいろいろ造語できそうですが、
そういう部分が面白い所かな、と。いまからいろいろ、たのしみです。
  1. 2014/02/13(木) 09:59:31 |
  2. URL |
  3. JY #1Nt04ABk
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
そして写真展おつかれさまででした。

確かにみんなおんなじような構図で、国内外を含め場所とモデルさんが異なるとは、結構贅沢な企画になったのでは、と自負しています。

ただ、やはり作品セレクトの基準はその"上がり"であって、ミシュランのレンズガイドぢゃないので、全部違うレンズってワケにもいかないのですよ。

今の市販のレンズはイヤだわ、ぢゃ、クラレンズ&特殊レンズ尽くしの作例でいくかと思えばそうでもなし、なかなか難しい路線ですよね。

こんどは是非、お得意の比国でのヘヴィなモノクロポルテフォリオでもいきましょうよ♪
  1. 2014/02/14(金) 21:19:39 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

Re:写真展お疲れでした。

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。

足元も悪い中、会場までお運び戴き、重ねて御礼申し上げます。

そうですね、今回は今までのシネ&産業用レンズオンパレードぢゃなく、或る意味、希少&モンスター級レンズとの異種格闘技みたいなテイストも漂わせているのではないでしょうか。

これは、シネや産業レンズがもはや入手が絶望的で、改造も天文学的な金額と気の遠くなるような工期が必要となっちゃったんで、違うアプローチで撮る気と達成感を味わえる銘玉を発掘してみよう♪てな工房からの新提案でもあるのです。
  1. 2014/02/14(金) 21:26:22 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

JYさん
有難うございます。

まぁ、テーマとの合致云々はともかくとして、貴兄のように、遠慮会釈、掛け値無しで写真の善し悪しを判断し、明確な言葉で口にするというスタンスは、長年の間、同好会的活動をやってるとどうしても染み付いてしまう打算と馴れ合いを打破し、本当の意味での闘える写真をコンスタントに生み出せるようにするには必要なんぢゃないか、とも思いました。

写真でも、仕事でも、「裸の王様」や「ロバ耳王」になっちゃったらオシマイでしょうからね。
  1. 2014/02/14(金) 21:32:56 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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