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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Incredible product due to tremendous effort~Dallmeyer Oscillograph51mmf1.9mod.M by F.G.W.G.~

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さて、今宵のご紹介ですが、一週遅れのお盆休みを挟み、今月最後の更新となりますが、満を持しての発表、おそらくは工房作品史上、最も難度が高く、工期も掛かった、殆どゼロから新レンズを作り上げるのに等しい製品をアップ致します。
その名も「Dallmeyer Oscillograph51mmf1.9」。海外の売主から工房に届けられた時、コパルプレスという裕に500~600グラムはあろうかという巨大な中版用シャッターに前後群が捻じ込まれた状態で、これが本来の用途での正しい使い方だったとは思ったのですが、そんな巨大なものにライカ用のせいぜい40~50φのヘリコイドを介してMマウント化するなどということが構造上、そして意匠上からも許容されるはずがなく、ライカ判で使おうと思った途端、前後群を使って、真ん中部分は新たにゼロから作らねばならないことになるので、なかなか手が出ず、おおよそ、一年は防湿庫で眠りに就いていたワケです。
ところが、昨今の新型コロナ症候群ことCOVID19のパンデミックのおかげで、海外遠征は云うに及ばず、近所への外出ですら思うに任せなかったので、自粛で蟄居していてもやることがないので、在庫のレンズで何かしようといじくっているうちにムクムクと頭の中で内鏡胴の構造イメージが沸き起こり、予め採寸しておいた前後玉のネジ部の直径、コパルシャタ-を介しての前後群間のクリアランスを元に、手元のパーツで使えるものは使い、足りないものは新たに真鍮インゴットから削り出し、レンズレッドまでは何とか作り上げることが出来ました。
ただ、ここまででも道半ばで、ヘリコイドを付けて、ライカのフランジバック27.8mmに合わせ、無限出るよう、バックフォーカスを取らねばならないので、このレンズヘッドを固定するヘリコイドの素材探しから始めねばならず、手元のものを色々試した結果、同じくオシログラフ用レンスのOscillo-Raptar51mmf1.5の改造パーツとして初めて採用し、つい先日も、同じく産業用レンズであるGeneral Scientific社製の50mmf2.0の改造に成功しているため、Olympus OM Zuiko50mmf1.8のヘリコイド&マウントユニットを採用することとした次第。
然しながら、ヘリコイドの内側の薄いアルミ製の筒状のパーツに0.5mmピッチのネジを切って、それで固定すべくレンズヘッドとの内外径差を埋めるべく、両面0.5mmピッチのネジを切ったスペーサをアルミ丸インゴット削り出しで作らねばならず、これが薄いアルミの壁を僅かに変形させヘリコイドの回転トルクに影響を与えてしまうので、結局Zuikoレンズを2本お釈迦様にして、3本目で成功、OMマウントを削り落とし、全周スクリューを介してMマウント金物を固定しました。しかし、43mmの対角線カバーのイメージサークルとしては、後玉の金物もレンズの開口部自体もかなり大きく、それが故、既存のマウント改造用パーツでは追いÞつかず、結局、元のパーツは前後群2点のみで、あとは他のレンズのものを加工したり、新たに削り出して作ったりで凡そ通常の改造の10本分は手間暇かかったという次第。

これでもはや撮影は出来る仕様にはなりましたが、せっかく絞りユニットを組み込んだ内鏡胴を拵えたので、絞り羽根をリングと連動させなくては面白くないので、これも手持ちのパーツから適当なものを探し出し、内径を削って調整し、連動機構も苦心惨憺付加したもの。
ここまでやって、やっと距離計非連動のMマウントレンズの出来上がり!です。
で、話は前後しますが、このレンズの構成はオーソドックスな4群6枚ダブルガウスタイプ、用途はオシログラフのスコープ画面を間接撮影するためのマクロレンズのような使い方で、だいたい1950年から60年くらいに作られたもののようです。

では、さっそく、実写結果をもとにその実力の程を眺めて参りましょう。カメラはすっかり試験機からスナップのお供に昇格したSONY α7RII、全コマ絞り開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、この日は、まだランチを食べていなかったので、上野駅で降り、駅構内にある、フレンチの名店「ブラッスリーレカン」のランチを戴いてから、周辺を撮って、しかるのち浅草に移動して撮ろうと考えたのですが、珠玉のランチを戴いてお店を出てすぐに目が合ってしまったのが、このコスプレパンダファミリーの群像だったので、手っ取り早く一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、アメ横方面で撮ろうと思い、そのまま上野駅の広小路口から出て、目の前の広小路通りを渡って、アメ横センタービル方面を目指して歩いていたら、ちょうど前に手頃なカポーが歩いていたので、ちょいと失礼、とばかりに小走りに距離を詰め、後ろから一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、ご存知アメ横はjRの山手、京浜東北、そして近年は東京駅経由の高崎・宇都宮の両湘南ライナーの高架沿いに上野から御徒町の駅までの区間に続く、戦後の闇市の残滓のような佇まいの種々雑多の小さな商店、飲食店の連なるエリアなのですが、その中間辺りの高架を横断する道路沿いに位置する居酒屋がまだ陽も高いのに活況だったので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、アメ横随一のランドマーク、アメ横センタービルの手前の三角地の上野駅寄りに小高い台座の上から周囲を睥睨するバイキンマンのような不可思議なキャラクターの黒御影石で出来た像があるので、1m程度の距離から、この石像をモチーフに背後に建つアメ横の一本西の通り名を示す派手なゲートを入れて撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、このバイキンマンもどきの石像が建つ分岐点をどちらかと云えば人通りも多く賑わっている印象のアメ横方面へ歩を進め、何か適当な被写体はないか鵜の目鷹の目で歩いていると、店頭でお互いに中国語で話しながら、達者な日本語で店員さんに値切りのハードネゴやってるしたたかな様子を横から一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、御徒町駅の手前まで来たので、そろそろ恩賜公園経由、上野方面へ戻って地下鉄銀座線で浅草へ移動しようかと思い、広小路通りに出たら、陽気なフィリピーナのグループが近くのチェーン店系カフェで買い求めた紙カップを片手に大声で語らい合っていたので、恐る恐る近寄って、声掛けて、一枚撮らして、と頼んだら、一番可愛いこ!とグループから推挙され押し出された小姐に、後で写真を送る約束でモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、国立博物館前の広場付近で撮りたかったので広小路通りを西側に渡ってそのまま北に進み、恩賜公園に続く階段を登っていったら、ちょうど中段辺りにある噴水に妙にカラフルなTシャツ着込んだホームレス氏が頭と云わず肩と云わず突っ込んで、それこそ水浸しになって力づくで涼をとっていたので、人間ってホント逞しいなぁとか感心しながら通りざまに一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、今回の不可思議なレンズの性能評価でどうしてもやりたかった、広大な広場を使っての被写界のクオリティチェックです。無限で中央の国立博物館を撮れば、画面周辺の光量落ちや歪み、或いは片ボケなど、コリメータに匹敵する性能評価が実戦で確認出来るのですが、今回のα7RIIの裏面照射のCMOSによる描写では想定したほど周囲の乱れもなく、少々拍子抜けしたくらいです。

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九枚目のカットですが、国立博物館前の広場を動物園方向、即ち左手に折れ、ちょっとした森の中の小径を辿ると、瀟洒な煉瓦造りの箱物が見えてきて、そこが都立美術館なのですが、その中庭に一点の曇りもなく磨き上げられたスレンレスの球体が有るので、それが敷地内の建物、そして空に浮かぶ雲をデフォルメし映している様子を撮ろうと思い立ち寄ってみたもの。

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十枚目のカットですが、都立美術館は結局お休みで庭の中に入っての撮影は出来なかったものの、何とか思い通りのカットは撮れたので、再び国立博物館前の広場に戻り、さて、何か良い試写用被写体は無いものかと物色してみたら、噴水池の周囲に色とりどりの花々が丹精されプランタに植わっていたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、そろそろ浅草に移動する頃合いになってきたので、西洋美術館の入場無料エリアの秀逸な銅像を撮ってから移動しようと、立ち寄ってみれば、こんなコロナ禍でも、こういうところはそこそこ人出が在って、一番人気の「考える人」は記念撮影する一般人各位が行列していて、とてもそこに並んで、独りで銅像を撮ろうと云う気も起きなかったので、てっとり早く、遠藤周作の「沈黙」の如き重厚な佇まいの群像ものを下から一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、上野駅から地下鉄銀座線に乗れば5分と経たずに終点浅草に着きますが、今回も深川からのダイレクトルート同様、まずは雷門周辺で撮ろうと思い、たまたま人出が無かったので、雷門のアイデンティティである巨大赤提灯の下に潜り込み、殆ど定点観測スポットと化している、底部の逆ハーケンクロイツの金メッキ金物を至近距離で撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、雷門の周辺は目ぼしいモデル候補、特に浴衣の類いに身を包んだ海外からのゲストなど、それこそ唱歌"宵待草"の歌詞ではないですが、待てど暮らせど来ぬ人を云々となってしまい、お楽しみのお茶の時間を過ぎてしまいますから、ちゃっちゃっと気持ちを入れ替えて、仲見世通りを宝蔵門を目指して歩き出すこととし、このご時世ならでは閑散とした昼過ぎの佇まいを捉えてみたもの。

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十四枚目のカットですが、仲見世を少し歩いていたら、お揃いの浴衣に身を包んだいたいけな極小姐姉妹を連れた黒人パパ、日本人ママの一家が浅草寺の方向からやってきたので、まさに天の恵みと思い、ダメ元で声を掛けてみれば、横田基地の軍属の方とのことで、面白そうだから撮ってくれ、良かったら撮った写真を記念に送ってくれ、とのことでノリの良いヲヤヂさんのご厚意に甘えて、お二方ともマスク外して貰っての撮影に応じて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、雷門まで到達し、さて目の前の黄色い看板のファミレスでお茶とスィーツでも楽しもうかいな、とか思った刹那、そういえば早田カメラ本体に暫く顔出してないなと思い、面白そうなレンズヘッド物色も兼ねて早田カメラに寄った帰りに隣の洋食店横の手書き看板が良き味を出していたので、スカイツリーモ背景に収めるべく、ローアングルから一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、なかなかレアな玉で、実写結果もそれほど上がっていないため、精密計測・加工により、オリヂナルのコパルシャッター装着時のクリアランス通りに前後群を固定したレンズヘッドが、果たして本来の描写性能を発揮、或いは味を再現しているのか、知る由もないですが、これはこれでそこそこ良く写るように出来たので、実用性を兼ね備えた高級骨董品としては有り、ではないのかなぁと。

さて次回ですが、次はぐっと庶民的な玉ですが、深川でレストア行った個体は描写が一味も二味も違う・・・が、何せオリジナルの描写を良く知らないので、何とも言えないですが、まぁそこそこ良く撮れるレンズが出来たので、結果報告します、乞う、ご期待!!
  1. 2020/08/30(日) 13:07:42|
  2. Mマウント改造レンズ
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Modification to make more chances to perform~Helios103 mod.M by F.G.W.G.~

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さて、今宵のご紹介ですが、ここんところ、奉公先が構造不況に加えて、新型コロナ影響によるボディブローがじんわりと効いてきてしまい、遂に従業員に対し、部分的リストラともいえる一時帰休という措置を適用するようになって、月に二回も金曜日は遊んで暮らさねばならず、在宅勤務が果てしなく続いている中、更にお休みが増えてしまうと、社会復帰のハードルは益々高くなってしまいがちではありますが、そこはそれ、何もしないでいるとなまはげがさらいに来る、という伝説もこれあり、工房に転がっている有り合わせのパーツでお手軽にスナップレンズでも出来ないかと思い、先のJupiter8M同様、Sマウント金物ドナーとして、ウクライナから段ボール箱買いした中にサービスなのか、或いは数合わせのためなのか、3~4本のHelios103が混じっており、有難く、その薄手の金物を再利用させて戴き、中身はジャンク箱の中で長年の間、省みられることもなく、ただただ転がっていたのですが、再改造のため、余剰となったCanonL50mmf1.4のそこそこ程度の良いヘリコイドユニットがあったため、F1.8のものでは内鏡胴のシャフト部が太すぎて入らないこのHelios103に陽の目が当たることになったもの。
工程としては、まず光学系の再調整から取り掛からねばならないので、汚れてはいたものの、目に見えるキズの無さそうな個体3本を選び、全部クリーニングの上、SONYα7RIIにS-M-NEXの二段重ね前提で、CXマウントの金物に装着し、コリメータを覗き、緑色のレクチルのコントラストで順位つけ、A,B,Cと振った個体のG1、G2、G3、G4の4群をそれぞれA1、A2、A3、A4と振って、最下位のものは目視してもG1の状態がクリーニングした後でもスカッとせず、G4も同様だったC個体はG2、G3のみ候補として、あとはひたすら、A1+A2+A3+B4、A1+A2+B3+B4、A1+B2+B3+B4・・・とA1をキーにヒマに任せて組み合わせてはコリメータで確認し、一番シャープと思われたA1+A2+B3+A4の組み合わせをコンプリーションとし、ライカマウントへの装着は、CanonL50mmf1.4の内側の真鍮製の金物の口に当たる部分の内径を少々切削し拡げ、しかるのち、Helios103の内鏡胴に設けられた全周スクリューと同じピッチのネジを切って、両者を合体させたのち、コリメータで無限を割り出し、位置固定のための真鍮製スペーサリングを削り出して、黒染めして間に挟む、という加工を行いました。
組み合わせの力仕事に加え、加工での若干手戻りは有りましたが、何とか、金曜日の午後一杯で完成出来ました。
話は前後しますが、このソ連製のHelios103は、Zeiss製Biotarのコピーと云われており、4群6枚のWガウスタイプですが、似たような構成であるはずのCanon50mmf1.4やRokkor50mmf2.0とは特に後群のエレメントの大きさと曲率が異なっていて、試写前からデジタルの相性はどうかなと思っていました。
ではさっそく、試写結果を逐次眺めて参りましょう。カメラはSONYα7RII海外専用モデル、全コマ絞り開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、今回の試写は金曜の宵の口にレンズが完成したため、翌土曜日に行うこととし、そうなると、時間的には、ランチの場所も十分考慮しなければならないので、木場、門仲界隈の外食でも、もちろん、スーパーマ調達の自宅飲食でも食べることが叶わないものになるので、何をおいても十割蕎麦、ということで、午後のアキバ繰り出し、さぁ出て来たはイイものの、被写体は有るのかな?とか腹一杯、旨い蕎麦を堪能してから広小路を歩き出したら、すぐに目が合った、チェコ産の小姐に声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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二枚目のカットですが、駅の近傍であれば、そこそこイイ画が拾えるかも知れないと、広小路を挟んで、ちょうど、十割蕎麦屋と対角線の方向にある駅方面を目指して道路を横断し、しつこく声は掛けてはくるが、写真撮らせて、などとお願いしようものなら、手のひらを返したようにダメダメと拒絶モードに入るメイドさんの群れをやり過ごし、駅の近くまで来てみたら、若い兄ちゃんみたいなヲヤヂが金太郎さんみたいな極小姐の手をひいて所在無さげにお散歩してたので、後ろから一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、アキバの駅といえば、数年前から自動車進入禁止となって、歩道上にも大胆な広告のポールとかが屹立するようになっていて、その広告メインモチーフとして、道行く人々を脇役に入れて撮ってみたら面白いのでは、と閃いてこの場にやってきたのですが、なかなかマスクをした人間を画面に多く入れないように工夫して撮るのも難度高く、暫く待って、やっと撮れたもの。

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四枚目のカットですが、X-Pro系列で50mmクラスのレンズをテストするとなかなか撮れない被写体になってしまう、旧万世橋駅の煉瓦構造をモチーフにした商業施設エキュートを、フルサイズでこその縦位置で撮ってみたいと思い、橋の上から、訝しがる通行人各位を横目に何枚か撮ってみたうちの一番カンジの良かったもの。

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五枚目のカットですが、何枚か撮るうちに、このレンズも、同じソ連産のPO3-Mほどではないにせよ、なかなか逆光に強く、古いレンズには弁慶の泣き所ともいえるような、被写界への陽光の斜め入り込みにも古いゾナーやプロジェクタレンズでは有りがちなクレセント状の虹色のゴーストも殆ど発生せず、ややコントラストが落ちるかな・・・程度なので、海外ではよくやる、上から陽の射す狭い階段の図を撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、昭和通り沿い、東京メトロ日比谷線秋葉原駅の南の端の出口に面した、神田川にかかる和泉橋の上から、神田川の水面に浮かぶ、プチメガフロートである災害時の救援船の発着場越しに、万世橋方面の鉄道橋上で新幹線・山手線並走の決定的瞬間を一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、JR線の秋葉原駅の南側、ちょうど黄色い手榴弾が目印の、かつてはマニアにとっては鬼門の如き、中古カメラ屋の面したちょっとした広場があるのですが、この日は天気も、気温もまずまずだったため、新型コロナに対する自粛疲れのためか、ぼぉっと日向ぼっこなどしながらスマホンに目を落とす老若男女が居たので、黄色い花越しに一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、この駅南の広場には、黄色い手榴弾マークのお店の他にも、なかなか面白げな飲食店も軒を並べており、特に目を惹くのが、この赤提灯、かつてエスプリの効いたフランス映画の代名詞とも云われた1966年制作の「男と女」から引用したのでしょうか、ヲッサン達の牙城であるべき赤提灯にそんな不似合いな名前を付けたのが面白く、何とか狭いすき間に体を捻じ込んで、最短距離で撮影してみたもの。

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九枚目のカットですが、アキバもそろそろ飽きてきたので、神田、日本橋経由、撮りながら工房に戻ることとし、神田駅からほど近い、カメラのキタムラ日本橋本店に寄る途中、昔はこの近傍で試写する時は必ず撮らせて貰っていた、ペルシャ絨毯輸入会社入り口の砂岩製とおぼしき対の狛犬を横から撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、キタムラから日本橋駅へ歩いて向かう途中、地下通路の拡張のためなのか、歩道上に建設資材の保管用に臨時に設けられた囲いがところどころ在って、道行く人々への心尽くしの気遣いなのか、隔壁の長さ一杯に並べられたプランターには季節の花々が色とりどりに咲き誇っており、これが、日本橋の街の歴史と品位の象徴のようにも感じられ、川向うから来た工房主は敬意を表して、低姿勢から一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、日本橋駅の近くまで来ましたが、午後のテータイムの時間をすっ飛ばしていたことを思い出し、16時近くにはなっていましたが、丸善裏の八重洲通りに面した雑居ビル一階に位置する、某大手ファミレスの支店に寄って、お茶と簡単なスィーツでも戴いて帰ろうと思い、そのビルに入ろうとしたとき、酸性雨にやられて全体的に緑青の涙を流したかのような少女像が目に留まったので、最短距離で一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、やっと、香り高い熱い紅茶にありつき、人心地がついてから、ふと窓の外を眺めたら、通りの街路樹の木陰の下、最新型のガンメタの911が停まっていて、木漏れ日を磨き上げられたボディで照り返して、今は亡きCGの表紙みたいな雰囲気になっていたので、三杯目のハーブティーは諦め、早々に店を後にして、一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、翌日曜日も緊急事態宣言明けの週末でしかも天気はバリバリピーカンだったので、美味しいランチでもと思い、昨日のかき揚げ込み660円の十割蕎麦のランチで期せずして倹約した分を注ぎ込もう、ということでまた性懲りもなく、てくてくと森下くんだりまで歩いてきて、珠玉の深川飯を戴いた後、付近を散策した際、店舗兼住宅の前に洒落たオブジェがあったので一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、緊急事態宣言も明けたので、もしや☆と思い、大川の面した高台に設けられた、コペンハーゲンの人魚象とも肩を並べるがっかり名所、芭蕉翁の座像が撮れるかと思いきや、近くまで行ってみたのでしたが、やはり月末までは封鎖、仕方なく、下の河岸散歩道を通り過ぎていった婆ちゃんと孫娘の後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、萬年橋を渡り、清澄白河エリアに入って、目指すは、例の震災復興長屋、ところが時間が中途半端な日曜だったからなのか、開いているお店も少なく、それ以上に人通りが途絶状態で、あまり撮っても面白くはなさそうだったので、定点観測スポット数か所を撮ってから、新たな穴場、福住の本郷菊坂町もどきへ移動しようと思った矢先、一番南端の店舗兼住宅からいたいけな極小姐の姉妹が出て来てキックボードかなんかで遊び始めたので、有難く一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、我ながら、HELIOS103って、開放でこんなに良く写るだっけ?という第一印象でした。だいぶ前にS-Mカプラ付けて、M8で以て川越の蔵の街で丸々一日試してみましたが、ピンは合ってるのに、合焦部のキレがイマイチ、その理由というのが、内面反射によるものか、或いは元々の仕様上のコマフレアだったのか、判らずじまいでしたが、全般的にぼぉっとしたカンジのコントラストの低めのダメダメレンズでしたが、今回のレベルなら、十分、連れ出して使ってやろう、という気にもなると思いました。

さて、次回は帰省予定のため、一回スキップ、何が出るかはお楽しみの、乞うご期待!!
  1. 2020/05/31(日) 18:14:33|
  2. Mマウント改造レンズ
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Excellent but eccentric~KinonIII50mmf1.8 mod.M by F.G.W.G.3rd.~

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さて、今宵のご紹介ですが、予告通り、怒涛の工房製品?からKinonIII50mmf1.8改Mの三号機のレポートをお送りいたします。
まずこの三号機の特徴は、1、2号機が真鍮製の鏡胴だったのに対し、オールアルミ製になっていて、それが故、ヘリコイド&マウントユニットとの接合部も超ヂュラルミン2023の削り出しで作成しました。
また、光学系の特徴としては、50mm表示にはなっていましたが、揃って約51mmの実焦点距離を持ち、そのまま平行カムで距離計連動が可能であった1、2号機に対し、3号機は実焦点距離が48mm弱しかなく、慎重に傾斜カムを切って、距離計連動加工を行いました。
またイメージサークルは心持ち1,2号機より狭い気がしますが、構図によっては目立たないレベル、というか、フルサイズのデヂで古いレンズを使うとだいたい周辺は光量落ちを示すことが多いので、あまり気にはならないのではないかと思いました。
もちろん、構成は1~3号機共通でペツバールタイプ、絞り無し、1群の貼り合わせエレメントがかなり厚めのもので、2群の凹が結構曲率のきつめの薄い玉、そして最終エレメントは曲率、厚みともそれほど大きくない凸という構成になっていました。もちろん、1号機以来、分解してエレメントのクリーニング・コバ塗り、鏡胴内部の反射防止加工を施してのマウント改造です。
では、さっそくその実力のほどを逐次眺めて参りましょう。
カメラは新導入の光学測定器役のSONY α7RII、での絞り優先AE撮影、ロケ地は浅草界隈となります。

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まず一枚目のカットですが、当日、深川から浅草に出て来たのは、試写もそうですが、先般発見した、新しい煮干しラーメン屋の実力のほどとやらを見せて貰おうか!?とすっかり、皇帝ウィルヘルムⅠ世まがいのヘルメットをかぶった宇宙人青年のノリでやってきて、なかなかぢゃまいかとほこほこ顔で伝法院通りを歩きながら発見した早咲きの梅の枝を最短距離付近で撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、満腹を抱えて、仲見世通りを宝蔵門方向に獲物を探しながらキョロキョロと不審人物然として歩けば、宝蔵門前のちょっとした広場の辺りに露天商各位が所せましとお店を広げており、そのうちひとつにいたいけな着物姿の純正国産小姐があーおなかすいたぁとか言って、チョコバナナを求めて行列なんかしていたので、有難く、その優美な後ろ姿を一枚撮らせて貰ったもの。

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三枚目のカットですが、同じく宝蔵門下広場のこと、目を転じてみれば、相対的に比率向上した純正国産小姐二名が柱のたもとで、買ったばかりのお好み焼だかたこ焼だかを着物を汚すリスクもものかわ、結構大胆い賞味していたので、その微笑ましい様子を傍らから一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、宝蔵門をくぐり抜けて、周囲に視線を走らせてみれば、もはや名実ともにここ浅草界隈では、鰻以上に絶滅危惧種と化した中国人一家がずいぶんと牧歌的にチタン屋根の五重塔をバックに着物を着せた子供写真なんか撮ってたので、声掛けて、一家写真撮って上げるから、モデルになって、と交換条件出したら、子供だけ好きなだけ撮ってイイよ、とのことでお言葉に甘えてみたもの。

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五枚目のカットですが、前のカットはお姉ちゃんだったらしく、写真撮らせて貰って、多謝、再見とか手を振って別れようとしたら、どこから出て来たのか、小さな妹みたいなのが斜め後ろからジャケットの裾引っ張って、自分を指さし、ワタシも撮って!との嬉しいおねだりだったので、有難く一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、やはり五重塔の下、宝蔵門の裏側の辺りで純正国産小姐二名が果敢に自撮りなんか試みていたようですが、やれ曲がったの、やれアゴが出たの、やれ、アンタは眼つきからなってない、とか、お互いはたき合いながら、勝手に盛り上がっていたので、これは見過ごすワケにもいかず、声掛けて、スマホンで会心の何枚か撮って上げる代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、同じく五重塔と宝蔵門に囲まれた広場でのこと、やはり物見高いマニアには国籍は関係ないようで、横で様子を見ていた、同じくα7R下げた兄ちゃん、姉ちゃんが、興味深々、さっそく声掛けてきて、どんな風に写るのか教えてくれというので、じゃ、彼女借りるよ~んと、百聞は一見に如かずとばかり、手っ取り早くモデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、空を入れた遠景バックで撮るとどうなるのか、スカイツリーのデフォルメ具合いを眺めるべく、無人お御籤頒布所に集う善男善女をモデルに遥か天空に聳え立つスカイツリーを背景に入れて撮ってみたら、何のことはない、1、2号機なら大暴れのグルングルン、バックトゥザフューチャーまがいの背景となるところが、全然まともなのに拍子抜けしてしまった一枚。

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九枚目のカットですが、あまりのフツーさに拍子抜けして、そうそう、被写体がちょい遠すぎたからだね、と思い立ち、いつもの最強後ボケ試験パターンである本堂下西側の天水桶の縁の刻印に最短付近でピンを合わせ、背景にスカイツリーを入れるという構図で撮ってみたものの、むしろ近いだけあって、画面周辺に位置することになる手水場の屋根の方がグルングルンとなり、またしてもスカイツリーは悠然と起立してましたという試験結果。

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十枚目のカットですが、では、今度は内面反射対策の出来は?と思い立ち、手水場から西日越しのセミシルエットの人物でも撮ろうかいなと歩いていたら、関西弁で大声で話しながら歩いてくる、茶髪も美しい小姐二名組が居たので、本堂下ですれ違いざま、後ろから、その見事な茶髪が西日に照り返すさまを一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、画面の隅にマスクマンが入ってしまったのが痛恨のミスで通常のカットなら何のためらいもなく没にするところですが、まぁ、時期が時期で、きちんと着物を着こなしている純正国産の好青年にも見えたので採用した、手水場に射し込む西日を浴びて手水を使う中国産小姐の美しい所作の図。

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十二枚目のカットですが、そろそろ、近所で約束が有ったため、境内を後にしなければならないので、仲見世の混雑を避け、スムーズに雷門前へと移動すべく、仲見世の東側の側道を目指して歩き始めたら、宝蔵門前から通りに入る手前で遅めの七五三みたいなカッコの童子を激写している中国人一家が居たので、声掛けて混ぜて貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、側道を或る程度歩き、距離を稼いだので、まだ時間も少々余裕あったため、伝法院通りのちょい先から仲見世通りに戻り、モデルさんを物色していたら、当日では珍しく、中国産小姐二人組がバラマキ用でしょうか、土産物を喧しく物色していたので、有難くその様子を後から一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、仲見世を雷門手前まできて、そうそう、いつもの定点観測スポットを飛ばしていたねぇとか思いだし、さっそく、美人茶屋あづまさんの北側の角を西方向に曲がり、西側の側道との角に立つ扇子屋さん店頭にデスプレイされている大和絵模様の団扇でテスト撮影、今回はおかめの目にピンを合わせて一枚撮らせて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、今回の一連のテストでどうやら1~3号機ともエレメントは全くのノンコートであることは共通しているのに、この3号機は滅法、逆光というか、背後からの光によるセミシルエット撮影でイイ味を出すことが判明してきたので、生まれて初めて手にしたα7系列にもだいぶ慣れてきたことから、雷門真下に吊る提げられている提灯の金張りの金物を逆光で撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、雷門はいわずと知れた観光客の定番記念撮影スポットなので、当日も、ご多聞に漏れず、世界各国からの観光ゲストが思い思いに記念撮影などやってましたが、韓国からの親子連れが、仲睦まじく親子で記念写真なんか撮っていて、その微笑ましいシーンを斜め後ろからお裾分けして貰ったもの。

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十七枚のカットですが、1、2号機に比べると、おどろおどろしいばかりのペッツバールタイプ臭い写真が撮れてないので、一計を案じ、仲見世から東側側道経由、地下鉄駅に抜ける付近にある、老舗の煎餅屋さん店頭の広口ガラス瓶に収められた煎餅達に出演願うこととして、なかなかイイカンジに上品なグルングルン写真を最後に撮れたというもの。

今回の感想ですが、同じブランド、同じ焦点距離のレンズヘッドでも、1~3号機は材質や細部の形状をはじめ、写りにもそれぞれ個性はがあって、本当に面白いと思いました。でもその後、電子湾には上がってこなくなりましたね・・・香港とか上海辺りで定置網に掛かっちゃったのかしらん???(笑)

さて、来週はこんなご時世で、人混みに出るのも命がけなので、気が向いたら、つい先日仕入れた新入りのツァイスレンズのテスト結果をレポート致します、乞うご期待!!
  1. 2020/02/23(日) 21:56:00|
  2. Mマウント改造レンズ
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Great discovery of an unique optic from New Continent~GSC50mmf2.0 mod. M uncoupled by F.G..W.G.~

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まずは、遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、今年一発目のご紹介ですが、正体不明のレンズながら、その希少性、及び人気のヲーレンザック製ないし、コダック製レンズの影響により、電子湾では高騰の一途を辿る、GSC(General Scientific Corop.)製の巨大なギア付のおそらくはパナヴィジョンマウントの特殊レンズと思しきレンズが入手出来ていたので、これを昨年末、工房最終加工品として製造したものをアップしたいと思います。
まずはこのレンズの氏素性ですが、正直、全く判らないので、推定で書かざるを得ないのですが、レンズに付いていた巨大なアルミ製のギアに擦れ跡が全く無かったこと、そしてレンズ自体も前後のリングの状態から判断すれば、製造以降一回も開けられたことがないスペア品か何かで、それが故、電子湾で「マウント、用途一切不明、質問にも答えられない」という地雷的な出品だったのですが、Arrifex用たアイモ用、そしてカメフレックスのレンズは何度も改造したことがあるので、その旨、売主に連絡し、何度かやりとりし、やっと信用して貰って、Best Offerを受けて貰って購入したものです。構成は普通の4群6枚のプラナータイプで、絞りは付いていませんでした。モノコートのコーティングと硝材から推定するに、ヲーレンザックではなく、コダックのものとも似ても似つかないので、おそらくは、米国ゲルツがスナイデルの傘下に入る前のOEMでGSC社に出したものではないかと考えます。
では、さっそく実写結果を逐次見て参りましょう。
カメラは富士フのX-E1、ロケ地は浅草界隈です。もちろん、絞り機構ないので、全コマ開放撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、曇天の午後遅くでの撮影のため、空の写り込む方角によっては暗めのカットになってしまうのですが、ちょうど、浅草の国際通りを、近所に新たにオープンしたという図書館みたいな個室ラーメン屋さんの宣伝のために回っているというちんどん屋さん一行に遭遇したため、暫し足を止め、一行のパホーマンスぶりを一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、国際通りの歩道上で、ちんどん屋さん一行に会釈して見送った後、言問通りの手前辺りで、いたいけな着物姿の小姐二名を乗せた人力車がやって来たので、或る建物の前で止めて説明しているところに、ちょっと失礼と割り込み、横から一枚、お二方のお姿を一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、言問通りから雷5656(ゴロゴロ)会館横を北に1ブロック入ったところにある変わり蕎麦の名店「弁天そば」さんで季節の名物「あさりせいろ」を戴いてから、やっと人心地着いたので、落ち着いて試写しようと思い、まずは、飲み屋街である「ホッピー通り」花やしき前に通じるルートを流していたら、前面の電光板が相変わらず派手な画像を流すのを尻目に寒空の下、コートの裾を颯爽と翻し、黒髪の美小姐が通り過ぎていったので、後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、花やしきの通りから西参道方面に流していると、普段は見かけないお店なども目に入り、この日は、寒かったこともあり、お店の中で火を使って、大学芋やら、揚げ煎餅の類いを実演販売している店から漏れる暖色系の灯りに心惹かれるものがあったので、お店の様子を店頭から一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、ほどなく奥山方面から浅草寺境内に入り、まずは手水を使ったのち、本堂に軽くお参りして撮影続行、ということで、定点観測スポットで多少暗くなってもライティングが簡単なことから、お御籤売り場へと足を運べば、「ふーたりのため~世界は有るの♪」とばかり一心不乱に肩寄せ合って、難解な御籤の文面読解に勤しむカポーが居たので、通りざまに一枚、幸せそうなお姿を一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、次なる定点観測スポットである手漕ぎポンプは、さすが寒空の下ということもあり、人っ子一人近寄らず、仕方なくパス、そして宝蔵門前広場に目を転じてみれば、季節の如何に関わらず、日本の民族衣装の普及に力を貸して戴いている
アジアの同胞各位の姿が目に留まり、ラメ模様の自撮り棒が目立っていた、中国は珠海からという小姐二名組にモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、冬の陽は鶴瓶落としという格言も有る通り、あまりひとところでたむろしていると、光線状況は刻々と悪化しますから、仲見世通りを撮り歩いて、或る程度撮れたら、雷門前デニーズでお茶とスィーツを楽しもう、という不純なモチベーションを胸に抱いて、再スタート、すると伝法院通りとの交差点付近、店内に灯りが点った土産屋さんの店頭で、北京語も姦しく土産物の物色に余念がない大陸からの着物姿のお二方の姿が目に留まったので、有難く出演頂いたもの。

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八枚目のカットですが、雷門を目指し、もでるさんを物色しながら、仲見世通りをそぞろ歩きしていたら、来ました、来ました、台北からという明らかに大陸からの小姐よりはだいぶファッション的にも垢抜けているというか洗練されている小姐とすれ違ったので、すぐさま追い縋って出演交渉、後で送って上げるのを条件として快諾を得たもの。

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九枚目のカットですが、道すがら、早田カメラも覗いて行きたかったので、伝法院通りを東に曲がり、この近傍での定点観測スポットである洋食屋さんの壁面というか飾り窓の鏡面ガラス状に白いチョーク状の筆記具で書き記されたメニューと写り込んだ通行人の姿を一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、この伝法院通り東側の辺りは観光人力車銀座とも言うべき、各社のドル箱コースに当たっていて、ひっきりなしに止まって説明したり、スカイツリーをバックに幸せそうなカポーの愛車上のツーショット写真を撮って上げたりと、担当車夫さんもサービス精神旺盛なので、その様子をスカイツリーをバックに一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、普段の浅草での試写ルートであれば、ほぼ最初の方で登場するであろう、界隈の定点観測スポット、「美人茶屋あづま」さん店頭で、新入り?のエキゾチックな顔立ちの小姐が、甘酒を大鍋から小鍋に移したり黍団子を取り分けたりと実演販売において八面六臂の活躍ぶりだったので、北側通路から一枚撮戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、ここもいつもなら、間違いなく3番以内には登場してくるであろう、仲見世通り西側の側道とあづまさん北側通路との交差点北西角に位置する扇屋さん店頭の大和絵団扇のデスプレイのうち、今回は風神の目にピンを合わせて撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、雷門前のデニーズでお茶とスィーツを楽しんだ後、今回は田原町から銀座線に乗ろうと思い、再び、あづまさん北側から浅草公会堂方面へと陽もとっぷり暮れた通りを歩き出したら、オレンジロードとの交差点手前辺りで、小学校低学年と思しき極小姐が、将来を見据えて、なでしこジャパンにでも入りたいのか、かけ声だけはいっちょ前に、若いヲヤヂさんと路上サッカー教室なんかやっていたので、そのほのぼのとした様子を一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、伝法院南門前のいわゆるオレンジロードまで辿り着いたら、ちょうど暮も押し迫っていた頃合いでもあったので、かなり盛大にLEDによるイルミネィションなんかやってて、その通りに面した店頭にマフラーやらちゃんちゃんこを着込んだ冬支度の小姐二名がやってきたので、有難く出演頂いたもの。

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十五枚目のカットですが、途中、ホッピー通りもそれぞれのお店にも灯りが点り、昼間とは全く別の街の表情を作り出していたので、どうせ急ぎの旅でなし、何枚か夜のシーンもテストしよか?と思っていたところ、目の前で店の物色なんかしながらそぞろ歩きする初々しいカポーが追い抜いていったので、有難く出演頂いたもの。

今回の感想ですが、いやぁ、良く写ります、このところ、なんかペツバールタイプのレンズばかり改造いていたので、ムンクの叫びとか、エルマグリット、シャガール、マチス、ピカソみたいなデフォルメの画が普通に思えてきちゃっていたので、こういうシャープでまともなレンズを使うと、一気に社会復帰した気がします・・・とかいってフーゴメイヤの三号機、四号機の製造にしっかり取り掛かってはいるのですが(笑)

さて、来週は帰省のため、またしても一週スキップ、その翌週から二週連続で先般の台湾の旅の様子をお送り致します、乞うご期待!!

  1. 2020/01/19(日) 19:56:16|
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Gracefull second life of an optics serving in industries~Hugo Meyer KinonII 50mmf1.8 mod. M coupled by F.G.W.G~

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さて、一週お休みを戴いての今週、今年最後の更新となりますが、予告通り、ハラショーな工房作品をご紹介したいと思います。
モノはご覧の通り、一見、オリヂナルのノンライツ沈胴レンズのようにも見えますが、さにあらず、海外から曳いてきたプロヂェクター用の焦点距離5cmのペツバールタイプのレンズをスペ-サーを兼ねる固定金物を介して、インダスタ22のヘリコイド兼マウント部品に全周スクリュ-留めしているのです。
このレンズヘッドは一号機とは微妙に異なっていて、一群の玉から二群までの間のシャフトがくびれる位置がだいぶ前の方で、反対にくびれた部位は一号機よりもだいぶ太く、ヘリコイドの中に隠れてしまっている二段目のくびれ部以降でも一号機とは同じくらいか、まだ少し太いくらいで、一号機同様、インダスタのヘリコイドに無改造で全周ネジ留めする設計にしていたので、金物の政策には結構苦労しました。
肝心の資料がネットの何処を見回しても見当たらないので推察しかないですが、この玉はおそらく1950年から60年にかけてのプロジェクタ用として何処かの機器に組み込まれて売られていたのではないかと思います。それが、液晶式になって、スライドを投射するタイプは絶滅危惧種となってしまい、機器は廃棄され、レンズのみ市中に彷徨い出たのではないかと。
ではさっそく実写結果を逐次眺めて参りましょう。ロケは11月の築地周辺、カメラはLeica M(Typo240)による全コマ開放AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、今回も出発がお昼過ぎになったので、まずは腹ごしらえをしてからの撮影とすべく、波除神社近所の穴子の名店「つきじ芳野吉弥」さんで、税込み3000円近くするゴーヂァスな穴子のばかし合い重定食を戴き、旧市場と場外を分かつ、場外西側の大きな道路を通って、東西を走る小路で撮影しようと歩き出し、曲がってすぐのところで、かつて近大マグロを売り物にしていた海鮮料理の軒先に精巧な模型が吊るされていたので、向こうから人がくるタイミングを見計らって一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、そのマグロの精巧な模型を軒先に吊るした黒い壁の海鮮料理屋のお隣はアウトレットみたいな瀬戸物屋さんが、いつも、土産物なのか、自分用の普段遣い用なのか判りませんが外国人が鬼気迫る様子で物色しているので、通りざまにその様子を一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、同じく場外市場西側の通りの中ほどに国産のいわゆるブランド豆類だけを商うお店があり、豆類専門店という渋いカテゴリーながら、そこそこ賑わっていて、なかなか写真を撮れるようなクリアランスが取れなかったのですが、ふとお客が途切れた合間を見計らって、最寄りの店員さんに声掛けて、暗い店内をバックに浮かび上がるような雰囲気の豆の木札を撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、南北を走る場外市場西の大きな通りからまずは北から二本目の南北通路に入ることとし、曲がってすぐのところに店を広げている刃物屋さんの店先に、何と包丁の口金に使うニッケル/銅合金の薄板を曲げて作った屋号の3Dオブヂェが置かれていたのが目に留まったので、傍らのスキンヘッドの店員さんに一緒に撮らせてと頼んだら、あ、逆光になるっすからやめとけば、とギャグで断られ、オブヂェだけの出演となったもの。

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五枚目のカットですが、刃物屋さんを後にして、観光客と買い物客でごった返す東西通路を東の彼方に見える築地本願寺方向に進んでいたら、パリのオープンカフェならぬ築地場外の屋外食堂で、デンマークからという眉目麗しいブロンズヘアの小姐がかなりガッツリオシャレに食事していたので、声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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六枚目のカットですが、この東西通路もそろそろ晴海通りが見えてきて、一本北の東西通路に移ろうかという頃合いになってきたので、一番東側の狭い南北連絡通路まで来たとき、ここから入って行こうかなと向き直ったら、薄暗い通路に所狭しと建ち並んだお店が結構な繁盛ぶりだったので、その様子を一枚撮ってみたもの

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七枚目のカットですが、場外市場内で一番北の東西連絡通路をさっきとは反対に西方向に歩き出してすぐ、「ハィ、ライカにズマールつけてスナップとはイイ趣味してるぢゃないか」とかα7RIIIにミランダのレンズなんかはめたアメリカ人カポーのヒゲヲヤヂが声掛けてきたので、ズマールぢゃねぇよwwwとか云って、暫し路上カメラ談義に花が咲き、どんな写りか経験したいので、撮って送ってくれ、と頼まれ、一枚撮って上げたもの。

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八枚目のカットですが、ヒゲヲヤヂ達と別れてすぐ、なんと肝の据わったことか、この混み合った場外市場の通路のど真ん中で交代ばんこに記念撮影などを敢行している南アフリカとドイツからという小姐二名組が居たので、見るに見かねて声をかけ、シャッター押して上げた代わりに、画を送る約束でモデルさんになって貰ったもの。

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九枚目のカットですが、一番北の東西通路もほどなく歩きとおし、あっという間にまた元の西端の南北道路に出てしまったので、この辺りで何枚か撮ってから北から三本目の東西通路に出てみようかなと思って歩き出してすぐ、中国産小姐が旨そうにツアーご一行さまとソフトクリームなんか堪能されていたので、通り過ぎさまに一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、北から三本目の東西通路に入って10mも行かない辺りに乾物屋さんがあって、いつも剥製だか干物だか判らないような、もはや食品というカテゴリーを超越し、民芸品の域に達してしまったかの如き、かつては鮭だったと思しきオブヂェが吊るされていたので、ヒマそうに歓談中の店番のおかみさんに声掛けて人混みをバックに一枚撮らせて貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、その東西通路にも屋台風というか、観光客の立食い向けに海産物を商うお店があちこちに在って、そのひとつ、通路に建ち並ぶ店舗の間の南北を貫いた細い屋根付き路地みたいなところにちょっと入り込んだところに在るうに専門店で、中国からの観光客が物珍し気に買い食いなんかしていたので、その様子を一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、同じくこの東西通路上にはシーフード系だけではなく、加工品を中心に肉系の店頭販売もやっていて、確か自家製ソーセージだかを店頭のグリルで炙り、道行く人々に商っているところがあって、生ビールを近所で売ってるスタンドもあることから、若い人たち中心に賑わっていたので、その様子を後ろから一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、同じ東西通路を東に向かって歩いていたら、後ろから何か話しながら、男性をお付きの方のように従えてやってくるちょっと見、清水ミチコ似の中国人女性の姿が目に留まったので、ちょっと先の道の端、商店の廂の下から、通り掛かるのを待ってそのプチ楊貴妃ぶりを一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、さてそろそろ築地本願寺方面へ戻って、茅場町まで歩いて、東西線で深川のおうちにでも帰ろうかなとか思い、また元来た道を辿りかけたら、色は黒いがなかなか愛想の良い小姐が声を涸らして、新鮮なインドマグロの切り身の店頭販売なんかやっていたので、お客がはけた瞬間を狙い、宣伝して上げるからモデルになって!と頼み、二つ返事で撮らせて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、これも一番東の南北通路を歩いていたら、北のどん詰まり辺りの、この前燃え尽きたラーメン屋遺跡辺りに出来た物販・飲食ブースで、店員さんが中国人とみるや、唐突に値切りモード、爆買いモードを同時発動して真剣勝負のショッピンを楽しんでいた台湾人大姐の様子を一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、うーん、なんというか、ラッキーとしか言いようがない!二本買ったペツバールタイプのプロジェクションレンズの実焦点距離が二本とも51.2±0.3の範囲だったとは・・・おかげで何の苦労もなく、ライカMで実用んに耐える距離計連動仕様が出来るとは。
現在、三号機用のレンズヘッドを成約し、配達待ち、届いたらさっそく改造して、距離計連動しようにして、生活費稼ぎに売りに出そうかな(笑)

さて今年も最後までお付き合い戴き有難うございました。
来年は正月早々、10日から海外遠征しますので、更新は1/19の日曜日にお会い致しましょう、ではどちら様も佳いお年を!!
  1. 2019/12/22(日) 17:11:05|
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Little head great wit~Som Bertiot 50mmf2.8 mod. M coupled processed by F.G.W.G.

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さて、今宵のご紹介は予告通り、泣く子も黙る?おフランスの希少レンズメーカーSom Bertiot社製の型番無し50mmf2.8を当工房で距離計連動型に改造したものです。
このレンズ、他に紹介もないし、売った本人が良く判らんが良さげなレンズなので試してくれ、とのことで出自、用途が全然判りませんが、絞りが付いていないことで、おそらくは70年台以降の産業用の複写とかラインセンサー用とかそんな用途ではないかと思います。また、構成は反射面が明るいもの6か所につき、この明るさでは異例のトリプレットではないかと思います。尤も、このコーティングは希土類を使った新種ガラスに用いられるアンバー系なのでそこはそれ、ムリの無い設計とは思いますが・・・
ではさっそく晩秋の深大寺での実写結果でその性能を見て参りましょう。
カメラはLeica M8によるAE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、本堂エリア裏のペットセメタリー横にある木造建屋の蕎麦屋のうち一軒で軽く昼飯を済ませたのち、本堂のある境内に戻り、被写体を探していたら、ちょうど手水場にいたいけな童子同伴の家族連れがやって来たので、通常の物見遊山の観光客を装い、横から手水を使うところを一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、今回のメインの目的はまだ残って咲いているか否か気がかりでない曼殊沙華の花々の消息を訪ねることであり、気も急いていたので、本堂にお参りして早々に山門から土産物屋が立ち並ぶ参道に降り、目的地まで歩きながら撮ろうと
したら、ちょうど可愛いラブ連れの中年夫妻がやってきて、その横をいたいけな小々姐連れのオモニがせっかちに追い越そうとしていたので、テイクオーバーの瞬間を狙ってシャッター切ったもの。

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三枚目のカットですが、某国営放送局の朝ドラが信楽を舞台にしていて、狸が準主役だからというわけでもないですが、ここ深大寺の山門前にはだいぶ昔から、楽焼の絵付け体験とかお手軽陶芸体験をやらせてくれる「深大寺窯」というお店があって、そのマスコットキャラクターが信楽焼きの狸なので、距離計の最短域での精度をみるためもあり、至近距離で一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、ここ深大寺の山門前の土産物屋通りと云えば、浅草は仲見世の「美人茶屋あづま」さんと並ぶ美人茶屋「八起」さんがあるので、さっそく、店頭で、串に刺した団子の実演販売を行っている、いたいけな学生バイトと思われる小姐店員さんの精勤ぶりを傍らから一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、同じく山門前の土産物屋通りの「八起」さんの店舗より東側にある店内飲食コーナーとその横に開けたちょっとした庭園があるのですが、そこに、あろうことか、柵を乗り越えて闖入しようとするいたいけなガキンチョの姿を認めたので、注意するでなく、犯行現場を写真で押さえてみたもの。

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六枚目のカットですが、同じく「八起」さんの店内飲食コーナーの入り口に建てられたメヌー板をソフトなんか舐めながらじっと眺め、品定めしている極小姐と、やれやれまだ何か食べるのかぃ?とか半ばあきれ顔で後ろから見守る、孫には大甘の爺ちゃん婆ちゃんの姿がとても微笑ましく見えたので、傍らから一枚戴いてみたもの。

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七枚目のカットですが、山門前の土産物屋通りでの撮影はいったん早々に切り上げ、可憐ながら艶やかな曼殊沙華の花々が待っているはずの深大寺城址及び水棲植物園に足を速め、早々に小高い丘の上に広がる城址公園の入り口までやって来たら、ちょうど秋そばの花が満開だったので、望外の歓迎を嬉しく思い、その可憐な姿を一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、蕎麦の花々の望外の歓迎に気を良くして、城址公園内の秘密の曼珠沙華畑に足を運びましたが、なんと、時期も10月最終週と遅かったためか、昨年は目が痛いほど地面を覆い尽くしていた鮮やかな赤い花々は申し訳程度に何株か残っていただけでしたが、それでも、来るのを待っていてくれたようでとても嬉しく、至近距離で一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、そもそも高台で水はけ良く、陽当たりも良いという曼殊沙華の花々には少々過酷な環境の城址公園に多くの花々を期待するのはどだい無理な話でもあるので、全国でも珍しい白のアルビノ株がそこここに咲き残っている、水棲植物園の湿地に降りることにして、曼殊沙華の花々が一番好む、田の畔に結構な数が群生していたので、嬉しくなって、一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、同じく水棲植物園の陽当たりの良い田んぼの畔で、この時期には珍しく満開の群生を見つけたので、既に刈り取られた後の稲の株跡が黒々と点在する田んぼの水面をバックに一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、ここ神代植物園附設水棲植物園には人工湿地を核として池、田んぼといった水辺の植物やそこに住まう魚類、昆虫類などを楽しめるコンセプトでレイアウトが設計されているのですが、中央にはウッドデッキの遊歩道が設けられていて、その上を散策出来るようになっていて、土手の上の曼殊沙華の花を撮っていたら、ちょうど親子連れがその上を歩いてきたので、有難く出演頂いたもの。

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十二枚目のカットですが、ここ水棲植物園の湿地土手には結構な数の曼殊沙華の花々が咲き残っていたにはいたのですが、お目当ての純白のアルビノの株でシャンとしているのはなかなか少なく、やっと見つけ出した小群生の中には既に花が萎れてしまっていたものもあり、勝手に取り除いてしまうわけにもいかず、土手の上の柵超しに群生ごと撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、ちょうど陽も暮れかけてきて、水棲植物園の湿地中央をクランク状に曲がりながら南北に貫通するウッドデッキを入れた風景がなかなか風情があるので、北側の端から南方向に向かって一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、そろそろ土産物屋通りの店舗が店頭販売の店仕舞いが近づいてきたので、あと何枚か撮ろうと思い、水棲植物園を後にして、再び土産物屋通りに足を運ぶことにして歩き出したら、中国人と思しきカメラを下げた清楚な小姐が傍らを通り過ぎていったので、すぐさまその後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、そういえば、「八起」さんの庭園入り口に立てられた赤い番傘の写真を撮っていなかったことに気づき、ちょうどくずきり、くず餅の幟が傍らに掲げられてたのでこれも一緒に物販コーナーに群がる観光客各位をバックに一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、まさにトランプ様々・・・中国を経済的に締め付けてくれているおかげで、電子湾での爆買いも小康状態、2~3年前ではとても買えなかったような希少レンズやレンズヘッドがリーズナブルな価格で再び買えるようになったため、こういう贅沢な遊びが出来るようになりました・・・実はまだ未改造の希少レンズヘッドが5本。

さて、次回は田舎に帰省するので一週スキップ、その次は今年最後の更新で、何が出るかはお楽しみ、乞うご期待!!
  1. 2019/12/08(日) 19:59:42|
  2. Mマウント改造レンズ
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Amazing British antique~Dallmeyer Projection2" mod.M~

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さて、お盆休み前のラストスパート的更新ですが、今週のご紹介は予告通り、久々の工房改造の大型希少rンズ、英国はダルマヤ製のプロジェクション用レンズ2"となります。
このレンズ、製造メーカーと用途、そして構成が判るだけで、いつぐらいのものなのか、どれくらい作られたものなのかは一切判りません・・・何せ開放値すら表示ないですから。
まず構成ですがとても不可思議な構成で、一群は二枚貼りり合わせで+のパワーを出していて、二群である三枚目はかなり曲率の大きい、それこそピンポン玉を二つに割ったような凸が一群方向に凸局面を向けていて、最終群の四枚目はそこそこ度数の大きい凹ンズになっているようでした。
これってペッツバールと呼んでよいものなのかどうか迷いながらも改造したのですが、成約前に3本持っているうちの一本を手放すという売主とメールでやりとりしていたら、どうやら彼もMマウント改造に成功していたらしかったので、こちらもそれに倣った次第。
ではさっそく、驚異の実写結果を眺めて参りましょう。
ロケ地は浅草、カメラはFuji X-ro2、当然のことながら全コマ開放による絞り優先AE撮影となります。:

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まず一枚目のカットですが、工房最寄りの駅、木場から東西線、銀座線経由、浅草に着くと、まず訪問するのが、第一の定点撮影スポットである雷門周辺で、ちょうど、自撮り棒がないため、二人して腕をありったけ伸ばして記念撮影している小姐二名組を発見したので、スマホンでの記念撮影のシャッター押して上げる代わりにその腕自撮り棒を再現して貰ったもの。

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二枚目のカットですが、記念撮影して上げた二名組、写真にも興味あるそうなので、只ならぬ佇まいのこのレンズに気づき、説明なんかして上げてたら、ちょうど、中国人のカポーが雷門真下の松下提灯の傍らで記念撮影なんか始めたので、失礼!と断ってその場を辞し、小走りに傍ら迄駆け寄り、斜め後ろから、一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、ここも浅草エリアでの定点観測スポットである、仲見世通り入口に近い、美人茶屋あづまさんの横を西に曲がったところに在る扇子屋さんの店頭に並べられた大和絵柄の団扇のうち、俵屋宗達の原画による風神の図の目にピンを合わせて一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、定点観測スポットNo.2の扇子屋さんの前から、再び観光客で賑わう仲見世通りに戻り、いつもの通り、まずは遥か遠方に聳え立つのが見える宝蔵門を目指して歩きながら撮ることとし、何か面白いシーンはないかと、このペッツバールタイプ?のレンズの周辺+距離を置いた背景のグルグルをイメージして被写体を探して歩いていたら、メロンパン屋の行列の先頭が、素朴な麦わら帽子を被った中国産カポ-片割れの小姐だったので、その帽子にピンを合わせ、背景となる雷門のデフォルメ状態を見ようと一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、再び向き直って、宝蔵門方面を目指して歩き出して程なく、聞き慣れたスペイン語の巻き舌でリズムの小気味良い会話をしながら、ひとつのかき氷をアーンちてとばかり仲良く分け合いながら、ラブラブ状態で歩いてくるカポーが目に留まったので、いったんすれ違ってから、スペイン語で話し掛け、モデルさんになって貰ったもの。

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六枚目のカットですが、5分も歩くと、やがて宝蔵門前のちょっとした広場に到達し、そこから宝蔵門を潜らずに、浅草神社方面に藤棚の西側を目指して歩くと、おそらくは防災用途も兼ねて設けられたのであろう手漕ぎポンプの前に出て、今回の何という僥倖か、神風特攻隊みたいな鉢巻を撒いた、ソバカス顔のいたいけな白人童子が一心不乱にポンプを漕いでいたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、浅草寺境内は宝蔵門の北東部、お御籤売り場の手前にちょっとした休憩所があるのですが、そこで、如何にも、観光はもう飽きた、退屈だ、と云わんばかりに中国産の小姐二名がベンチに並んで腰かけ、大欠伸なんかしながら、スマホン操作に没頭していたので、隙アリ!とばかり通りざまに一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、この時間は浅草に来る前に深川で昼飯食べてから出て来たので、午後の太陽も西に傾き出し、西側に開けたお御籤売場にもちょうどまろやかな暖かい陽光が斜めから射し込み、お御籤を収納した抽斗前で慣れない日本語表記に四苦八苦しながら、引き当てた棒と同じ抽斗を探していた白人観光客お様子を斜め後ろから一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、浅草に来るのがいつも午後の遅めの時間になるのは、或る意味、この手水場の光の射し込み加減を計算してということもありますが、ちょうど、西側から境内の建物屋根越しに射し込む午後の暖かい陽光を背景に、見様見真似で手水を使おうとしている中国産小姐の姿を一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、いつもは会心の必殺ショットが一枚撮れれば、満足して手水場を後にしてしまうのですが、先の中国人小姐のカットを背面液晶でチラッと見たら、予想以上に逆光に強く、それどころか、輪郭光って、余計に背景から浮き立つことが見てとれたので、すかさず人工泉の反対側で手水を使っていた中国人一家のいたいけな童子達の様子を一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、やや説明が前後しますが、当日は何故か、日本人でも浴衣姿の男女が多く、比率で云うと、いつもの倍くらいは出没していたのではないかと思うのですが、その浴衣姿の若者各位が本堂前の巨大な焼香場でも半ばふざけ加減で、線香も買わず、まさに他人の褌状態で煙を浴びながら、記念撮影なんかしてたので、それならばこちらもと、便乗して横から一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、当日はハヤタカメララボに寄ってから、東陽町の写真展に顔出さなければならなかったので、早々に踵を返し、また宝蔵門方面へと向かったのですが、宝蔵門の前でスマホンで撮った記念撮影なんか確認していた中国産小姐二名組の姿が目に留まったので、ちょうど、ペッツバールタイプらしい、至近距離の合焦と遠めの線パターンを含んだl背景・・・という如何にもグルグルが爆発しそうなシーンだったので、後ろからそっと一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、宝蔵門の下でロシア産のちょっと年輩の中姐二名組が、本堂を背景に交替で各々のスマホンで記念撮影なんかしていたので、もしや何かお困りでは?とか優しく声を掛け、いえいえ大丈夫ですとか笑ってやり過ごそうとしていたので、いえいえ、遠い異国から日本にわざわざ来られて、なかなかそうも来られるもんでなし、お二方一緒に記念に一枚撮られてはと説き伏せたら、確かにそうね、お願いしましょうか?ということで、後で送る約束で二枚撮らせて貰ったうちの一枚。

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十四枚目のカットですが、宝蔵門前の広場で如何にも着飾って大好きな日本の観光地にやって来ましたという風情の上海産小姐二名が自らのデヂカメの背面液晶なんか眺めながら、心ここにあらずとばかりに語らい合っていたので、声掛け前に一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、宝蔵門の二人組、黄色い方の小姐はなかなか勘が良いみたいで、撮られたことい気づいて目が合ったら、にっこりとほほ笑んでくれたので、よっしゃとばかりに歩み寄り、中国語で一枚撮らせてよと声かけ、次いで英語で、遠景でも素敵だけど、クローズアップで一枚撮りたいと云ったら、後で送ってくれるのならとの条件で、快くモデルさんになって貰ったもの。

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十六枚目のカットですが、仲見世をそのまま歩くと、ハヤタカメララボまでは結構時間掛かってしまうので、ショートカットである、弁天堂前の道経由行こうと歩き出してすぐにお堂の前の階段に腰掛けてメロンパンとアイスクリームなんかを仲良く食べていた、白人のカポーの姿が目に留まったので、階段を登り、レンズの説明をしたら、面白半分にモデルさんになって貰ったもの。

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十七枚目のカットですが、その裏道を南に向かって歩くと程なく、昔の「暮六つ」という屋号のちょいと洒落た仕舞屋風の小さな料亭があって、その前で浴衣を着た香港からという若者数名が記念撮影をしていて、ちょうど出待ちをしていた小姐と目が合ったので、後から送って上げる約束で一枚撮らせて貰ったもの。

今回の感想ですが、いやはや・・・このレンズは掘り出しものでした。ダルマヤのペッツバールタイプと云えば、今や、電子湾でも3000ドル下らないであろうというキネマトグラフを優に超える描写性能ではないかとさえ思いました。

さて、来週は帰省で一週間スキップ、その次はまた別の工房製新作レンズの試写結果行きます、乞うご期待!!
  1. 2019/08/12(月) 13:26:19|
  2. Mマウント改造レンズ
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Arrival of new masterpice by F.G.W.G. ~Kowa Prominar45mmf2 mod.M~

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まずは、遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
昨年末にもう一回更新しようと思っていたのですが、12/28迄きっちり奉公先で精勤し、その晩から、工房併設のわび住いの大掃除やら、神社仏閣への参り納めなんかやっていたら、あっという間に12/30の晩になってしまい、上州の老母の待つ実家へも帰省せねばならず、不本意ながらスキップせせざるを得なかったという次第。
ではさっそく、新年一発目のご紹介に参りたいと思います。
今回は久々の工房力作、しかもそれほど元手要らずの創意工夫とひたすらの努力のみが生み出した、まさに労働集約型の銘玉でシャッターとファインダがおかしくなってしまった、Graflex Century35Nから取り出していた、Prominar45mmf2の前後群を活かし、これまで蓄積したWガウス型光学系の前後群間、即ち、L3とL4の間のクリアランスの計測、及び再現の技術を駆使し、ライカマウントに仕立て直したものです。
元のカメラ、Graflex Century35Nは1960年に今は亡きKOWA OPTICSより米国のグラフレックス社にOEM供給されたもので、日本ではカロ銘、米国ではセンチュリー銘で併売されていたようです。
構成は4群6枚でセイコー製レンズシャッターを挟み、3枚ずつが前後の全周スレッドで装着されている形式で、一般的なレンズシャッター式レンジファインダ機の構造ですが、これがシャッター機能を除去、ないし無効化して、ヘリコイドと絞り機構を使ってライカマウント化しようとしてもなかなか上手くいかず、やむなく、他のレンズで実績もノウハウの蓄積もある、キャノン50mmf1.8の内鏡胴に前後2ヶ所のインタープラグを装着し、前後で6ヶ所ものネジ切りの上、この宝石の如く貴重な光学系を装着の上、調整を行い無限を出して撮影出来るようにしたという次第。

では、さっそく実写結果を見て参りましょう。
カメラはFujifilm X-Pro1、全コマ開放により絞り優先AEモードでの撮影、ロケ地は浅草寺周辺となります。

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まず一枚目のカットですが、浅草でのいつもの定点観測スポット其の壱、雷門前で、着物にショール、そして、足元にはぽっくりと年末モード完全武装の関西弁の小姐2名が門をバックに自撮りしようとしていたので、その様子を前から1枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、同じく雷門前広場にてスマホンを片手にうろうろしていた挙動不審の着物姿の異国風の顔立ちの小姐が居たので、中国語で声を掛けてみればビンゴ、聖地雷門をバックにスマホンで晴れ姿を撮って欲しいというので、願いを聞き届けて上げたあと、モデルさんになって貰ったもの。

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三枚目のカットですが、雷門の裏側に回り、もう一組くらい着物姿の男女くらい撮りたいものだ、ととか逡巡して立ち尽くしていたら、ドイツから来たと云う、EOS Rなど片手に持ったカメラ好きの爺様が、それはライカかね?とか話し掛けてきたので、いやいや、これは富士フィルムが副業でやってるカメラ造りのプアマンズライカみたいなデヂカメで、このレンズは自分の副業でこさえたコーワの遺産をライカマウント化したものだ、とか説明したら、どんな写りか見せてくれ、というので、ほい来た!とばかりモデルさんになって貰ったもの。

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四枚目のカットですが、雷門西側の竜宮城のようでもあり仏閣のようでもある不可思議な佇まいのか雷おこし本舗の店頭販売で、冬山に出掛けるようなお揃いのインディゴの防寒着に身を固めた親子が、オモニへのお土産のおこしなどを物色していたので、斜め後ろから一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、ここも浅草での定点観測スポット、其の弐、美人茶屋あづまさん店頭での甘酒の製造販売を行う、小姐達のかいがいしくきびきび働く様子を、伝説のお菓子黍団子ともども買い求めようとする顧客の合間を狙ってシャッターチャンスをものにしようとする中国人観光客各位とせめぎ合い、ものにした一枚。

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六枚目のカットですが、同じく浅草での定点観測スポット、其の参、美人茶屋あづまさん裏、仲見世西通りの角に面した扇子屋さん店頭の大和絵の団扇の至近距離撮影で、今回は見本品設置の高さのつ都合上、いつものひょっとこではなく、その上の俵屋宗達画の風神の目にピンを合わせて撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、扇子屋さんの横の仲見世西通り方面に目を転じれば、居ました、居ました、基本的に歩きながらの飲食や、他の店舗での飲食持ち込みが禁じられている仲見世では、いたいけなカポ-といえども、せっかく買い求めた名代?のメロンパンもラブラブ状態で賞味出来ようはずもなく、必然的に裏通りで、あ~んちて♪となるわけで、その瞬間をフォーカスさせて頂いたもの。

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八枚目のカットですが、仲見世を宝蔵門方向に向かって、被写体など物色しながら歩いていたら、向こうから、如何にもカメラ好きオーラを漂わせたSONY α7系列に大きめのズームなんざ付けたのを右手に持った異国の小姐が同様に被写体探しながら歩いてきたので、卒爾ながら、と声を掛けて、趣旨を説明の上、モデルさんになって貰ったもの。

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九枚目のカットですが、仲見世の真ん中よりちょい手前、確か舟和の仲見世支店というか物販店にて、着物姿の娘さんとその母親と思しき中年女性の二名が、年末の挨拶回りのご進物にでも使うのか、結構な量のスィーツなど買い求めていたので、その小姐の髪に飾られたピンクの髪飾りにピンを合わせて一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、仲見世も宝蔵門がかなり近くに見える辺りに来ると、伝法院通りと交差しますが、そこで伝法院通りでも何か画が拾えないかと六区方面に歩き出してみれば、お目当ての人力車は人出を憚って出て来ませんでしたが、中国産の一家が天丼の有名店「大黒屋」前で出発の身支度していたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、伝法院通りと六区通りの交差点手前に特設ステージが拵えられており、お客一人、演者一人という不可思議な結界で女性漫談なんかやっていたのですが、そのお客さんの女性が、なかなか革ジャン決まっていたので、声かけたところ、至近距離はアラが出るからイヤ・・・とのことで距離をとっての一枚となったもの。

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十二枚目のカットですが、六区通りとの交差点付近には、店頭のスタンドで草団子だかを販売していいるお店があり、その周辺でモデルさんが来るのを待ち構えていたら、来ました、来ました、着物というか、大正時代のハイカラさんみたいなコスプレ姿で絶滅危惧種のフィルムカメラなんか片手に持って、お団子なんか買い求めに来たので、買った直後に声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、六区通りの一本手前、いわゆるホッピー通りを歩いて、被写体を探していいたら、陽も西に傾き出した時分なので、日陰となるこの辺りでは灯が欲しくなるのか、或るお店で赤提灯ならぬ肌色提灯に灯りが点されていたので、イイ雰囲気の路地をバックに一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、ホッピー通りのどん詰まり、花やしき通りとすしや通りとの交差点まで到達したので、浅草寺方面に戻るべく、今度は花やしき通りを東に向かって、被写体を探していたら、薄暮の通りに提灯が点され、その前を冬支度に身を固めた人々が足早に通り過ぎていくので、その様子を一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、奥山方面かた浅草寺境内にアプローチし、本堂の横迄やってきたら、またしても中国人一家から記念撮影のシャッター押して欲しいとのリクエスト、お願いを聞き届けて上げたのち、一家を撮らせてよ、と頼んでみたら、娘二人だけ撮った方がキレイでしょうとか逆提案されたので、抗う理由もなかったので、提案に乗ったもの。

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十六枚目のカットですが、本堂に会釈のみして、宝蔵門方面に歩いて行ったらお御籤売り場前で、中国人グループが仲間内の比較的美形の小姐二名をモデルに仕立てて、ミニ撮影会なんか敢行していたので、声かけて混ぜて貰って撮ったうちの一枚。

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十七枚目のカットですが、再び仲見世通りを雷門方面に歩いて行ったら、雷門裏の豆屋の柱にもたれかかっていた、目のきれいなヒゲ男と目が合ったので、声をかけて、二言三言話しをしてみたら、べ米国はロスアンゼルスから初めて日本にやって来たということで、GFとの待ち合わせ中とのことだだったので、それではとモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、いやはや、ピンの山が非常に狭くてスナップには慣れが必要でしたが、逆にこのX-Pro2のEVFではピーキングが良く効いたので、慣れてしまえば、なかなか快適に撮り進めることが出来ました。
ただ、この製品はまだ拡張余地があり、もともと回転ヘリコイドで製造していたので、傾斜カムを切りさえすれば、距離計連動化も可能なのですが、今回判った通り、被写界深度がf2レンズにしては異常に狭いので、コシナのMマウント機で合わせてもM型デヂでは誤差が出てしまう可能性高いので、当面は非連動で使うこととします。

さて、次回は年末に出掛けた香港から、微調整後のこのレンズも含めたレンズ軍団大暴れでクリスマス前の香港・マカオの様子を二回に亘ってお送りしたいと思います、乞うご期待!!
  1. 2019/01/06(日) 21:52:57|
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An optic with great riddle~Kodak Ektar63mm mod. M uncoupled~

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さて、今週のご紹介は予告通り、確定申告も無事終わったことだし、ここ深川でも早い桜の樹は花も咲かせ始めたし、久々にLeica M(TIPO240)による工房製改造レンズ試写のレポート行ってみたいとおも思います。
今回、加工、テストしたのは、謎のKodak製Ektar銘の63mmレンズで開放値の表示すらないもので、シャッター速度から推定するにおそらくf5.6~6.3程度ではないかと思われる、総真鍮無垢削り出しの重厚なハウジングの奥底に小鳥の目玉みたいに可愛らしいエレメントがちょこんと鎮座ましましているという、如何にも謎に満ちた玉で、記憶の限りではここに着いてから、あまりにも重く、その一方、光学系がしょぼかったので、ちょっと改造意欲が湧かず、道具箱の奥底に転がされていたのですが、またいつもの降りてきて系の閃きが有って、確定申告終了後はコイツを撮れるようにしなければならないと思い込み、昨日の土曜日に3時間ほど掛けて加工したものです。
分解清掃の段階で判ったのは、構成がテッサー、或いはトリプレットタイプではないかと云うこと。
左側を被写体として、(凸-凹(-凸)といった構成なのですが、実のところ、二群凹の収められた厚めの真鍮黒塗りのハウジング筒が開けられなかったので、貼り合わせがあるかどうか確認出来ていないのです。なお、絞り機構はありません、尤も開放でしか撮らないので関係はないですが。
とまぁ、謎は謎のままとして、さっそく、実写結果行ってみたいと思います。
ロケ地はご存知浅草、カメラはLeica M(Tipo240)による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、いつもの通り、地下鉄駅から上がると雷門へ向かい、その付近で何枚か撮ってみるのですが、この日も大勢の着物小姐が思い思いに記念撮影したり、頼まれ一緒モデルなんかやったりして和気あいあいの雰囲気だったので、赤いバラの髪飾りがステキだった中国人小姐のグループの後ろを通りざまに1枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、赤い髪飾りの小姐、結構、海外からの観光客に人気あるらしく、おそらくはまシンガポール辺りから来た華僑のグループに英語で一緒に入って撮らせてとか頼まれ、オケー、オケーととか二つ返事で了解しにこやかな雰囲気で撮っていたので、リーダー格と思しき中年男性に頼んで写列の横に入れて貰ったもの。

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三枚目のカットですが、雷門付近でまずまずの戦果を挙げられたので、キブン良く、次の定点観測スポットである、美人茶屋あづまさんへ向かったのですが、今回はビジュアル的に魅力を感じる小姐が皆無だったのでパス、仕方なく、くもりの残ったノーコートレンズで空を入れて撮ったらどうなるか、仲見世入口付近の赤提灯にピンを合わせて撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、美人茶屋あづまさんはダメでも気立ての良い店頭デモンストレーション小姐が居る蒟蒻石鹸屋さんの前に行ってみれば、ここもいつものカンジ良い小姐の姿は見当たらずパス、では、とこれまた定点観測スポットである、扇子屋さん店頭の大和絵団扇でも撮ろうとしたら、何と、どういうワケか、いつもと反対に西側に向けられ、仲見世サイドから見るとのっぺらぼうの団扇が柵に並べられているように見えましたが、反対側に回って無事一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、そろそろ誰ぞに声でもかけて撮ろうかいなと思い、あづまさんの列に並ぶ関西弁の小姐二名にここで一枚撮らして貰ってイイ?と聞いたら顔さえ出さなきゃ全然オケーです、とか渋めのお答えだったので、じゃ並びながらメールしてるシチュエーションで、ということで合意、一枚撮らせて貰ったもの。

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六枚目のカットですが、この日は何かの祭礼イベントらしく、ふだんの日曜の午後の3~4倍の人出で、とてもじゃないが、通りで誰かに声かけて往来の真ん中で写真なんか撮れる状態ではない仲見世をあ足早に通り抜け、浅草寺境内に辿り着き、まずは上海旅行から無事、かつ大満足で帰国した母親加護のお礼参りを済ませるべく、手水を使い、本堂にお参りしての帰り、清楚な日本人小姐が本堂の階段上かから祭礼の写真なんか撮ってたので、声かけて、斜めしたからその様子を撮らせて貰ったもの。

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七枚目のカットですが、お参り済ませて、ギアが一段上がった工房主は、降りた境内で次なるモデルささんを探したら、エクスキューズミーとか声を掛けてきたイタリア人カポーが居たので、本堂をバックにアイポンで記念撮影して上げる代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、本堂下を徘徊しながら次なるシャッターチャンスを探していたら、たまたまき着物の白人カポーが目に留まり、二人して肩なんか寄せ合って、金龍の舞なんかしみじみと見物していたので、せめてその後ろ姿をとか思ってEVF覗いていたら、ラッキーなことに小姐が横向いて美しい笑顔が見えたのでその一瞬を切り取ったもの。

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九枚目のカットですが、なかなか良いカットが撮れたわい、とか独りごちてその場を去ろうと踵を返した刹那、後ろでヲヤヂさんの肩車で祭礼を見物していたインド人極小姐目が合い、照れ笑いしたら向こうも微笑み返してくれたので、土台になったヲヤヂさんにお願いして父娘モデルさんになって貰ったもの。

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十枚目のカットですが、そろそろ雷門前のデニーズでお茶とスィーツを愉しんでもバチが当たらないような頃合いになって来たので、境内を辞そうと思った矢先、お御籤売り場で、これまた別の中国人小姐グループがワィワィ云いながらお御籤を拡げて見せ合っていたので、通りざまにその斜めうしろ姿を戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、このレンズ、開放値暗いクセに空とか強い光源が入ると白いフレアというか霧が出たみたいに画面全体のコントラストが低下するのですが、そうでなく、程々に明るいところでは、素晴らしいシャープネスと発色バランスを発揮してくれるので、宝蔵門下の大提灯で試してみたもの。

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十二枚目のカットですが、宝蔵門を出ると、そこには中国人小姐と韓国人アガシの二人組が台湾からのカメ爺一個小隊に包囲されてほぼ専属モデルにさせられているという浅草ならではの光景があり、混ぜて貰う前にまず周囲の全体像を撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、台湾国旗のバスタオルを両肩から掛けた、カメ爺団体のリーダーっぽいヲヤヂさんに声かけ、しかるのち、韓国語が聞こえたので貸し切りモデル状態の小姐の声かけたら、二人して、に日本語判るよ、ということで快諾を貰い枝垂れ桜の下で一枚撮らせて貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、そうこうしているうちに再び境内が賑やかになってきたので、足早に戻ってみると、先ほどの金龍の舞と一緒に行動していた稚児さん一行が屯所に戻るのか、大人に手を引かれ、参道を歩いてきたので、国内外の観光客が思い思いのカメラ、スマホンを片手に撮影していたので、あ空いていたところに入れて貰い、その様子を一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、さぁお茶だ、お茶だとか歩き出そうとしたところ、またしても着物姿の小姐がつかつかと歩いてきて、やや訛りは判るものの、ほぼ完ぺきな日本語で、写真上手そうだから、二人一緒に撮って、ということでライカの御利益てきめんで、五重塔下で何枚かアイポンで撮ったお礼にモデルさんになって貰ったもの。

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十六枚目のカットですが、宝蔵門から表に出ると、まだ先ほどの中韓連合小姐と台湾カメ爺ご一行様のセッションとトークが続いており、しっかり、国旗バスタオルの爺に、お、それライカだな、なんかヘンなレンズ付けてるけど、ちゃんと写ってるのかとか、たどたどしい日本語で突っ込んで来られたので、背面液晶見せながら、その仲間ともあーだら、うーだら写真談義してたら、またしてもスマホン片手の着物小姐二名組が桜の樹の下で記念写真撮って、とか頼んで来たのでまず一人目を撮ってみたもの。

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十七枚目のカットですが、先の着物姿の日本人小姐の二人目、こちらはコスプレモデル経験有りでポージングには自信有り、ということで、目線は云うに及ばず、指先の仕草まで気を使い、やや本気モードでモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、いやはや、見た目は重くて、中身がしょぼい、キテレツレンズだと思いましたが、なかなかどうして、光線状態さえコントロール出来ればシャープだし、発色はコダック固有の暖かいい色合いだし、小姐を撮るとイイ味出してくれて、クラシックレンズ使ったモデル撮影会なんかだと結構重宝するかも知れません、もうちょい丁寧にクリーニングしてみましょう。

さて、次週、その次もは久々の長めの海外遠征でスキップ、4月1日の日曜晩にその成果をお披露目すすることと致しましょう、乞うご期待!!
  1. 2018/03/18(日) 23:16:21|
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A veteran from Great Britain~Cooke Microtal40mmf4 mod.M~

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さて、今宵のご紹介は、久々の工房製品、英国はRank Tayler Hobbson社製のCooke Microtal40mmf4をライカマウント化したものの登場です。
このレンズ、文献はおろか、もう10年選手ともなろう電子湾の釣り大会でもいまだこれ以外の個体を見たこともなく、売主の説明によるしかありません。
産まれは1970年台の初め、電子湾で売りに出されるまでは、近年まで何と大英博物館で専用カメラに着けてマクロ撮影に使われていたとの説明でした。
当然のことながらレンズ構成等のテクニカルま情報など売約前に有ろうはずもなく、ただ、物凄くシャープなのだが、Cマウントでフランジバックが通常のものより極度に長いのでスペーサ使わないと無限が出ないことと、絞りはなく、F4固定ということだけが知らされました。
たまたまお値段が手ごろだったのと状態もとても良さげだったので、即決し、送って貰ってからすぐに改造したものです。
なお、分解していないので、構成は正確には判りませんが、前に米国から輸入したKodak社製のシネエクター50mmf2とスリット光を通した反射面構成が近似していたので、おそらく凸凹チョークリング凹凸の四群四枚構成ではないかと推定しています。
またイメージサークルの大きさは、暗箱で確認したところでは余裕で43φはありましたから、フルサイズもカバー可能ではないかと思います。
では、さっそく、築地~豊洲でのロケによって、実写結果を見て参りましょう。
機材はカメラがX-Pro2、絞りは開放の絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、都営線で築地市場に着いたので、まず撮影前の腹ごしらえに穴子料理の名店「築地芳野吉弥」へ行くには、市場を突っ切っていくのが手っ取り早いため、北門から入ったのですが、すぐに入り口付近に打ち棄てられた台車等の鉄スクラップが目に留まり、一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、市場を抜け、お目当ての穴子料理屋前に着いたのは14時前になってしまい、確か15時がオーダーストップだったので、余裕かと思いきや、こんなランチタイム過ぎの時刻でも、店の前には行列が出来ており、仕方なく、列に並んで通りを眺めていたところ、外人部隊ご一行様が嬉々としてやって来たので、ここぞとばかり、ノーファインダで一閃浴びせたもの。

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三枚目のカットですが、お目当ての穴子料理屋では、いつもの馴染みのメニューが惜しくも売り切れだったので、もうちょい安いメニューを頼み、それでもまぁまぁ満足出来たので、改めて築地場外エリアへと足を運び、被写体を探していたら、店仕舞いした乾物屋前で底抜けに明るい声で大笑いしているユニークなTシャツ来たいなせな爺ちゃんがいたので、後ろ姿を撮らせてくれよ!と頼んで、へぇオレでイイんかい?とか云うノリで一枚撮らせてもらったもの。

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四枚目のカットですが、今回もなかなか面白い写真がしょっぱなから撮れたので、気を良くして場外市場を次なる獲物を探し、鵜の目鷹の目徘徊していたら、おそらくはマグロの解体ショーで使った残滓なのでしょうが、立派なクロマグロのお頭が店の前の発泡スチロールの箱の上に展示されていて、それを恐る恐る観察していた中国極小姐の様子が面白かったので反対側から一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、春は貝のシーズンなので、あちこちの店頭で即席浜焼きの如く、七輪やら、ガスグリル持ち出して金網の上でホタテやらハマグリ、アサリなどを焼いてそのまま食べさせていたのですが、なかなか口上が巧みなのか、いたいけな小姐が焼き手の兄さんの周りにたむろしていた露店があったので、ちょいと失礼、と様子を一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、場外市場西の端、市場との境界辺りにも店舗の長屋みたいな施設が在って、ちょうどその前の路上で、留学生と思しき中国からの学生さんとその家族が輪になって戦利品の論評会みたいなことを口角泡飛ばしていて、その中に掃き溜めに鶴とは良く云ったものでなかなか美形の小姐が一名いたので、近寄りざまに一閃浴びせたもの。

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七枚目のカットですが、ここも中国人ご一行様で賑わう場外市場西側の路上で、よほど日本人が珍しかったのか、じっと立ち尽くして行き交う人々の様子を観察していた中国人小々姐が一名いたので、声を掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

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八枚目のカットですが、同じく場外市場西側の歩道上で、恋人と思しき男性から唐突なプロポーズでもされたのか、とても幸せそうな表情で買い食いの箸を手にしたまま、相手を見返すいたいけな小姐の表情がとても宜しかったので、通りざまに一閃浴びせたもの。

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九枚目のカットですが、場外市場には、何も鮮魚店とこのところ雨後の筍の勢いで増えてきた海鮮丼店ばかりでなく、老舗の域に達した厨房道具店もそこここに店を構えており、その中の包丁を商う刃物屋で自分の使う道具を品定めしながら店の様子を撮っていた西洋の料理人と思しき男性の姿を一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、そろそろ次の撮影地である月島方面に移動しようと、晴海通りに抜ける場外市場内を東西に貫く通りを歩いていたら、外人専門店みたいな昼呑みの角打ちみたいなお店の前で、バイキングの末裔みたいなマッチで怖そうなヲッサンが、やや年のいった美女を従え、昼酒を旨そうに煽っていたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、ここも場外市場東のエリア、晴海通りに近い辺りの鮮魚店の店頭で、珍しそうにタラバ蟹やら毛蟹を品定めする、金髪碧眼のご一行様各位の熱心なご様子を傍から一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、築地場外市場を後にして、一路月島を目指し、晴海通りを南下し、勝鬨橋の西側歩道を歩いていたら、北詰の動力室のトンネルをいたいけな極小姐と仲良しこよしで手を繋いだ若いヲヤヂさんが歩いてきたので、その微笑ましいお姿を一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、橋のちょうど真ん中に差し掛かった辺りで、運良く、水上バスのスーパースター?「ヒミコ」型二番艦の「ホタルナ」がやって来たので、築地市場のバースの前まで差し掛かるのを待って、築地市場の全景と「ホタルナ」そして東京タワーと来日外国人なら狂喜乱舞しそうな豪華三点セットで一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、勝鬨橋を渡り、月島エリアに入ってすぐの交差点を東方向、即ち進行方向左に進むと、大川に繋がった運河が在って、そこには釣り船やプレヂャーボートの類いがいつも係留されていて、両岸に植えられた木々の枝の葉の緑と遥か彼方に聳え立つ高層マンションとが水面に映るとなかなか面白い共演になるので、写真を撮るのですが、この日も曇天とは言え、水面に映る景色はなかなか凛として美しかったので一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、銀座から2.5km圏内とはいえ、昔からの漁師町であり都心の下町でもある月島では、スカイツリー効果で、戦前の街並みがB29による爆撃以上に完膚なきまでに破壊されつつある向島地区より遥かに健全に保全されており、大通りから一本入るとこの通り、小津安二郎もアイゴ~と涙に咽びそうな状態で残っているので嬉しくて一枚撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、これも月島から佃島方面に向かって歩きながら覗いた、かつてスバルFF1000の旧車が置かれていた路地に咲く名も知らぬ南国の花のような植物をモチーフに辺りの雰囲気を撮ってみたもの。

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十七枚目のカットですが、佃島手前の橋を新川方面とは反対の南側、つまり豊洲方面に渡って、晴海を通って、豊洲に出て、暫くはららぽーと敷地内の石川島播磨重工ドック跡の遺物などをモチーフに無辜の民の幸せそうな様子などを撮っていたのですが、ふと沖合に目を凝らしてみれば、何たるラッキーか、先ほどみた「ホタルナ」の一番艦である、「ヒミコ」が長年の風月に晒され、だいぶくたびれながらも精悍な装いでドック入りして来たので、その勇姿を捉えてみたもの。

今回の感想ですが、うーん、やっぱり英国の産業用レンズは40mmという、APS-Cで撮ると60mm換算のなかなかスナップでは難しい画角になってしまうのですが、慣れてしまうと、何撮っても、そこそこ画になってしまうので、面白い。また出物が有ったら買い込んで実写してみたいです。

さて次回、来週日曜日はGWの香港ツアーから新発見の撮影スポットからのレポートも含め二週に亘りお送りしますので、乞うご期待!!

  1. 2017/05/07(日) 19:13:23|
  2. Mマウント改造レンズ
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Another guest from Wetzler Germany~Leidorf Lordon50mmf2.8mod.M uncoupled~

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さて今宵のご紹介は今年初の工房作品、ドイツはウエツラーのもうひとつのカメラメーカー、Leidorf社のLordmatというレンズ交換式のレンジファインダーカメラ向けにミュンヘンの隠れた銘光学機器製造メーカーEnna社が供給した標準レンズで、製造はおそらく1950年代初め頃のものと思われる、3群4枚のテッサータイプの重厚な真鍮鏡胴も美しいクラシックレンズです。
このレンズ、昨年冬の初め頃、新宿某所の中古カメラ店で見かけて買い込んでおいたのですが、あいにく、経年劣化による工房の主力設備、プロクソン社の小型旋盤の動力伝達系統の不調で操業が停止状態だったのが、やっと暮前にドイツからUボートで交換部品が届いたので年末の旋盤OHと一緒に交換して年明けに操業開始し、ボディの無い状態で外れないスピゴットマウントのスクリュー径、深さをレンズ後端から割り出すリバースエンジニアリングやって、艱難辛苦の果て作り出したものです。
では、能書きはここまでにしておいて、さっそく、今週末の浅草での試写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、深川を15時過ぎに出て、浅草には15時半過ぎに着いたのですが、最初の定番撮影スポットである雷門付近で被写体を探していたところ、有名な雷おこしのお店の横に観光客向けに設置された記念撮影ボードでお互いに撮りっこして遊んでいる中国ないし、台湾からの小姐二名が居たので横からお裾分け的に一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、雷門を後にして、仲見世通りを宝蔵門方向に歩き出してすぐ、例の「美人茶屋あずま」さんの手前で、その角を曲がって出て来た、キャメロンディアスちょい似のカノジョを連れたオーストリア人の兄ちゃんと遭遇したので声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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三枚目のカットですが、ここもいつもの定番試写スポット、仲見世通りの「美人茶屋あずま」さんの角を左に入ってすぐ右角の扇屋さんの店先に並べてある、やまと絵、浮世絵混成軍の団扇のうち、ひょっとこの眼にピンを合わせて撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、扇屋さん前での試写を終え、また仲見世を歩き出したら、妙に日本人的な、しゃらりしゃらりとした歩き方で着物を着こなす、聡明そうな黒人女性とすれ違ったので、即座に踵を返し追いすがって、一枚撮らせてね、とお願いしたところ、ハィどーぞ♪とのことだったので遠慮なく一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、ここも仲見世のまだ半分より遥か手前の辺り、商店の店先で祭り装束に身を固め、煎餅焼きの実演なんかやってる爺さまが居て、外人観光客やら、PENを下げた写真女子みたいなのが周りにたかってミニ撮影会の様相を呈していたので、遠慮なく混ぜて貰って一枚戴いたもの。

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六枚目のカットですが、粋でいなせな爺さまが元気よく煎餅を焼きながら商うお店の斜め前の土産物屋の店頭に目を凝らしてみれば、言葉が通じないことを気に病んでいるのか、或いは財布でも落としたのか、店頭の商品を眺めては、手に取るでもなく、都度俯き加減になる若い白人観光客が居たので、その物憂げな横顔を一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、なかなか面白い被写体に巡り合う日だったので、キブンも上々、鼻歌でも歌いたいカンジで仲見世を歩いていくと、また美人の中国人の小姐とすれ違いざまに目が合い、モノは試しにと声かけてみたら、快くOK、お姉さんとオモニも入ってくれて家族三名での記念撮影的カットになってしまったもの。

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八枚目のカットですが、仲見世には色々な商店が軒を並べて、朝そこそこ早くからそれこそ宵の口まで観光客相手に営業に励んでいますが、ちょうど、この時間の陽光の射し加減で初めて発見した赤い看板と提灯の並んだ陰影のカンジがなかなか官能的に思えたので、行き交う観光客を尻目に通りに佇み一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、仲見世を抜け、宝蔵門から境内に入ってすぐの定番撮影スポット、手漕ぎ井戸まで来てみたら、春節の影響でしょうか、中国からの観光客の親子連れがすぐ横のベンチで休んでおり、いたいけな極小姐一名が、せっかく日本に来たのだから、日本のハイテクを体験しなければ・・・とばかり真顔で水を汲んでいたところを一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、井戸端から再び宝蔵門方向に目を転じてみれば、1/28付近が旧正月、春節なのは中国、台湾のみならず東南アジアの華僑、そして奇しくも1/31を旧正月とする韓国からのゲストも混じっており、まさに多国籍軍の様相を呈しており、その中の韓国人アガシ二名が宝蔵門にぶら下げられた大草鞋を背景にお互いに撮りっこしていた結果を眺め、お互いに感想を述べ合っていたところを斜め前から一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、境内に入って次なる定番撮影スポット、参道入り口付近東側のお御籤売り場でモデルさんを探していたら、何やら低い声で呪文のようなものを唱えながら、目を閉じ一心不乱にお御籤入れの六角柱を振る謎の東洋人の女性の横顔が夕陽に照らされ、とても不可思議な魅力を感じたので、抜き撃ち的に一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、この日は天気も良く、気温も比較的高かったので、いつもの週末に増して、国籍の如何を問わず、着物姿の小姐、アガシの類いが多く、この日本人小姐のグループもなかなか着こなしが決まっていたこともあり、撮らせてくれ!一緒に記念撮影して!の類いの観光客からのリクエストが多く、笑顔で対応していたので、つい甘えて一枚お願いしたもの。

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十三枚目のカットですが、ここも入り口付近のお御籤売り場の前、香港から来たという若いカポーがお御籤を抽いたがイイが、日本語版を抽いてしまったらしく、意味が判らず右往左往していたので、声かけて意味を教えて上げた代わりにお二方にモデルさんになって貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、本堂面前の焼香炉では、この日も善男善女で溢れ返っていましたが、その中で、おそらく、ベトナム辺りからの留学生?と思しきたどたどしい日本語を話すいたいけな着物姿の小姐と今風の髪型した日本人の兄ちゃんのカポーが仲睦まじく煙の浴びせっこなどやっていたので、すかさず煙越しに一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、本堂の前まで歩いて行ったら、やはり、中国から初めて来たと云う着物姿のいたいけな小姐二名組が居て、スマホンで本堂をバックの二人の晴れ姿を撮ってくれそうな親切な日本人を探していたらしく、これみよがしに他人とは違うカメラを提げてキョロキョロしていた工房主を眼ざとく見つけ、写真撮って!と流暢な英語で頼んできたので、中国語で話し掛け、写真撮って上げる代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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十六枚目のカットですが、そろそろお茶したいキブンにもなって来たので、また井戸経由、宝蔵門方面に歩くこととして、井戸の手前まで来たら、着物姿の中国人の小姐二名が夕陽を斜めから浴びて、えもいわれぬ佳き雰囲気を醸し出していたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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十七枚目のカットですが、宝蔵門の下で大提灯のディテールでも至近距離から撮ろうかいなとカメラを構えていたら、目の前でなかなか美形の日本人小姐二名が相互撮影会なんか初めてくれたので、おぃおぃ、楽しそうだね、二人まとめて撮って上げるから、モデルさんになってね、と頼んだら、普段はコスプレ系小姐らしく、ストーリー性あるポージングを決めてくれたもの。

今回の感想ですが、やっぱり、旋盤元気だと週末楽しい、眠っていたレンズに21世紀の国際化した日本の今を見せて上げられたのはとても僥倖でした。

さて、次回はこのWetzlerからのお客のホスト役となった同じドイツ生まれの銘玉、フーゴメイヤの標準レンズのOH上がりの描写テスト結果ご紹介します、乞うご期待!!


  1. 2017/02/05(日) 20:00:51|
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A remarkable performance of old lady born in Germany,1938~Biotar40mmf2.0mod. by F.G.W.G.

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さて、今宵のご紹介は、先週の予告通り、工房作品のご紹介行きます。
このレンズ、実は当工房には二本有ったバリエーションのうち、まだマウント改造をしていなかったストック品で、エレメントが少々曇りが浮いているようだったので、独特の絞り機構を除き、全分解し、クリーニング、及び内部反射対策を行って組み上げたのち、非連動のMマウント化したものです。
このノ-コートの比較的保存状態の良いロボビオターですが、生まれは1938年、昭和で云えば13年の戦前生まれの貴婦人で、悲運の名設計者、ウィリー・ウオルター・メルテが1927年に設計したものの流れを汲むレンズのようです。
入着記録を調べてみたら、ポルトガル経由、電子湾を流れ着き、この極東の地にやって来たのでした。
構成は4群6枚対称系のオーピックタイプ、特徴は、絞り値による収差変動を嫌ったためか、極度の擂鉢上の絞りユニットになっており、先に改造したコーティング有でクロム/ニッケルコンビ鏡胴の一号機は、これを間違ってバラバラにしてしまったため、川崎の駆け込み寺に限定修理をお願いしてから加工を行ったほどです。
今回は、栃木祭りでテストを行うべく前日まで掛かって改造し、お祭り当日のシェイクダウンとなったのでした。
カメラはX-Pro2、全コマ開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、栃木祭りの華である山車巡行に先駆けて、金色の獅子舞のつがいの神輿をお旅所から、メイン会場である蔵造通りに担ぎ出して来た、いたいけなローカル小姐達の前に回り込んで、お仕事中の姿を一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、蔵造通り上の何処の山車の周辺にも着飾った、いたいけな金棒曳きの小姐分隊が、発車前のひと時を同僚とおしゃべりしたり、ずっと若い後輩の金棒曳きの小姐に何がしかの心得を教訓的に話したり、或いは付き添い役の母親や姉妹に鏡を持ってきて貰って化粧直しをしたりと、傍で見ていてもなかなか楽しげだったので、一番、派手な顔立ちの年長の小姐のお姿を一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、辺りをキョロキョロしながらモデルさんを物色して、蔵造通りを徘徊していたら、ちょうど山車の巡行待ちで、曳き綱のところで待機しながら、お友達と楽しそうに語らい合う、いたいけな極小姐二名様が目に付いたので、一枚撮らせてね♪と声かけたら、えー恥かしいよぉとか口では言いながら、ファインダの中ではしっかりカメラ目線だったので、すかさず一枚戴いたもの。

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四枚目のカットですが、ピーカンの蔵造通りを徘徊しながら、モデルさんを求めていたら、ぶおぉーん♪とか云う、中華街とか新宿は西口の老辺餃子館辺りでよく聞かれるような小ぶりの中華銅鑼を打ち鳴らしながら、先ほどの金色獅子頭運搬人の小姐がもう一名の獅子頭のモデルかいな?というご面相の小姐とともに神妙な面持ちで行列の先頭を歩いて来たので、これ幸いにと待ち伏せて一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、前のカットの獅子頭チームの先導を務める中華銅鑼担当小姐二名が傍らを通り過ぎようとする刹那、もう一名の獅子頭系の小姐のご尊顔にピンを合わせて撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、他の街の祭りでもそうですが、だいたい、どこの山車でも、自力走行をするものはないので、いきおい、人力で曳行することにならざるを得ず、はじめのとば口はちびっ子社中、そして思春期社中、そして父母会社中という序列で綱を曳いていくのが一般的なので、蔵造通りを行く山車社中のそのとば口のいたいけな童子各位の勇姿を道端から一枚戴いてみたもの。

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七枚目のカットですが、同じく蔵造通りの路上で次々とやってくる山車社中の曳行するところを眺めながら、通りの東側から西を撮るより、西側から東を撮る方が、背景の街並みというか通り沿いの店舗兼住宅の方が古風な雰囲気の画になるということを思い出し、通りの反対側に渡り、たまたま通り掛かった社中のとば口のいたいけな童子達の働きぶりを一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、同じくメイン会場である蔵造通りの路上では、様々な趣向を凝らした祭りの山車社中が次から次へと通り過ぎて行きますが、ひときわ華やかな印象を与えてくれたのが、まさに栃木市の繁華街のど真ん中の倭町の山車社中で、金棒曳きの小姐達も、慣れたもので、堂々とした行進を続けて行ったので、道端のローアングル加減からその様子を一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、実は先週のお祭り本編でAR-Hexanon57mmf1.2で撮っていたのを今思い出したのですが、同じ小姐の昼の顔、ピーカンの日光を色白の肌目細かな肌で照り返していたので、殆どテクスチャが吹っ飛んでしまったという、ちょいと勿体ない一枚。

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十枚目のカットですが、同じく蔵造通り沿いの、いつも店先に新造と思しき黒尽くめの大八車を停め、その上に季節の花をアレンジした鉢植えを飾り付けたオブヂェを置いている、老舗の肥料屋さんの店先があまりにも奇麗だったので、そのオブヂェを中心に店先の写真を撮らせて戴いたもの。

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十一枚目のカットですが、蔵造通りを徘徊していたら、同行の新米α7R使いの兄さんが、「だ、山車の上で、なかなか美形のアガシが太鼓叩いてますぜ、旦那!」とか注意喚起してくれたので、ここぞとばかりに山車が減速した頃合いを見計らって、斜め下から、その美形のアガシというか、後ろに旦那と童子を置いて力強く太鼓を叩く美オモニの写真を一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、蔵造通りの上では午後から盛大に各町会の山車の巡行が始まり、同じ通り上を行ったり来たりしている訳ですから、当然、すれ違いが発生し、そこでは、祭りの華とも称されるシーンである「ぶっつけ」という双方のお囃子合戦が行われるのですが、本番の夕刻からの巡行時に先駆け、練習試合程度の軽いノリでぶっつけを行っている山車の様子を路傍から撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、栃木祭りと並ぶ、撮影ツアーのハイライト、「悪代官屋敷と周辺の遺構群」の探訪に出掛けた際、同行者の間で人気撮影スポットなのが、別宅敷地内にある、都近郊ではなかなか見られない、時代劇チックな竹林の小道なのですが、このレンズ、なかなか背景グルグルを演じてくれないので、それならば、と竹林で中央の陽の当たった竹の節にピンを合わせて撮り、グルグルの発生に成功したもの。

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十四枚目のカットですが、このレンズの特徴は、もちろん、中央部の解像力の高さですから、竹林から母屋の方を振り返ってみれば、屋敷林の隙間の中央に建物の一階部分の縁側が透けて見えたので、ちょうど良い構図だったので一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、悪代官屋敷別宅の庭を散策しながら、「紅葉がねぇぢゃねーか?ホスピタリティに欠けるんぢゃね!?」とか、不埒な独り言を呟きながらふと横を向けば、見るも見事な紅葉の赤い葉が、お待たせしましたとばかり絶妙な赤や黄色のグラデーションを見せてくれていたので最短距離付近で一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、ノーコートの御年78才の老レンズ、なかなかやるぢゃまいか?ということです。尤も、光の加減をコーティング有の近現代レンズに比べれば、より厳密にコントロールして上げないと、フレア、ゴースト、コントラストの低下などで作画の難度は高いですが、それでも、作りに品が有って、想定外の面白い画をプレゼントしてくれる、このビオターとはまた何処かに出掛けたいとも思いました。

さて、次回は工房敷設秘宝館から国産の面白げなレンズ引っ張り出して来ましょうかね、乞うご期待!!

  1. 2016/11/20(日) 19:45:34|
  2. Mマウント改造レンズ
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A marverick from U.S.A.~Wollensak Cine-Velostigmat2" f2 mod.M uncoupled~

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さて、今宵のご紹介は、久々の工房作品、しかも、国産のありふれた絶版レンズやらコンパカメの玉を取り出して撮れるようにしましたぜ♪ではなく、偶然、電子湾の夜釣りで釣り上げた、謎の深海魚もかくやあらん珍玉、米国はWollensak社製のCine-Velostigmat2"f2です。
この玉が工房に到着した時、やはり同じくノーコートのKinic1.5"f3.5と同じようにエレメントは、コップの中で氷が解けて味が残っているかいないかギリギリの線のカルピスのような淡い白濁した状態で、直ちに分解し、エレメントの清掃、及び端面のコバ塗り直し、鏡胴内部の反射防止改善策を行いました。
構成は貼り合わせ無しの4群4枚、ただ、とても変わっているのが、f2クラスではまず他に例が無いと思われる、簡易ガウスというかオルソメター型というか、前後の構成が凸、凹、絞り、凹、凸という全くの対称型なのです。
製造、ないし発売の年代は番号帯の資料もなく、ネットで調べても類似品が皆無でしたが、漆黒のエナメル仕上げのノーコートで、硝材が1930年前後に製造されたと思しきCookeのKinicなどと似ていますから、おそらくは戦前の1930年代前半に作られたものではないかと考えます。
では、さっそく、この謎の?異端レンズの実写性能を先週の中目黒でのミニ撮影ツアーの行程を追って見て参りましょう。
カメラはX-Pro1、絞り優先AEでの全コマ開放撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、中目黒の駅を降りて南方面にある「中目黒銀座」なるこじんまりした商店街の入り口付近にある、それこそ、川越や佐原から切り取ってそこに置いたかの如き、古建築の酒屋さんの建物の一番特徴的な、銅の雨樋とそこに繋がったダウンパイプをメインに屋根越しに木枠の二階の窓枠まで背景として撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、同じく中目黒駅近くの商店街の入り口付近、古建築の酒屋さんを背にして通りで被写体を物色していたら、ちょうど、けたたましくベルなんかも鳴らしながら、爆走チャリ一家のお通りだぃ!状態をほぼ置きピンで捉えてみたもの。

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三枚目のカットですが、同行者の方々と商店街を奥に進んで行くと、ほぼ年二回は最低訪問しているはずなのに、結構目新しい発見も有って、被写体には事欠かず、木製で生ハムの腿を象った看板に白い木製の切り抜き文字で屋号、そして奥の店舗前の赤い壁には何処となく欧風の漫画みたいなものが描かれ、全体的になかなか洒脱な雰囲気を醸し出していたので、店先からその佇まいを一枚頂いたもの。

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四枚目のカットですが、同行者の一名から、この近くになかなか雰囲気のイイ神社が在ったはずなので、行ってみませう♪というなかなか建設的なご意見を出して頂いたので、一同はさっそく、建物と建物の間の狭い路地を通り、小ぶりな敷地ながらも地元民各位の篤い信仰心に支えられて境内は植樹もしっかり手入れされ、きれいに掃き清められ、とても清々しい気持ちにさせてくれましたが、神社、仏閣関連の写真は業務でチタン屋根関連を撮るくらいでプライベートではご遠慮申し上げているため、神社の塀というか結界を区切る木製の囲いに立て掛けられた深紅の自転車を撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、神社のすぐ裏手はそこそこの大きさに一通りの遊具も揃っている児童公園になっていて、いたいけな童子達がこの日も無邪気に歓声を上げて滑り台だのブランコだの、親御さん同伴で遊んでいたので、ちょいと失礼とばかり、絶叫しながら降りてくる我が子の勇姿をスマホンで捉えようとする若いヲヤヂさんのちょうど反対側に陣取って一枚頂いたもの。

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六枚目のカットですが、童子達が元気良く遊び回る児童公園をあとにして、また商店街探索に出ようとした時、公園の出入り口付近に紫色色の紫陽花が可憐に咲いていたので、最短距離付近の性能も見たかったため、一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、公園や神社のある裏通りからまた"銀座"と称する商店街へ戻る道すがら目についた、道端に植えられた真っ赤な季節の花の可憐な咲き加減を一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、"銀座"と称する商店街を一行は適度に撮りながらずんずんと進んで行きましたが、或るリサイクルショップ、ないしアウトレット販売店みたいな小店舗の店先に発泡スチロールの箱やら白いプランターの箱を上手に活用した、ナノビオトープみたいなエリアがあり、そのお店の縁者と思しき、いたいけな童子達がぶくぶくと泡が立つ箱の中のめだかたかが泳ぎ回る様子を眺めて人生の無常を感じ取ろうとしている風情だったので、背後から通りがかりざまに一枚頂いたもの。

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九枚目のカットですが、銀座"商店街も真ん中を過ぎた辺りで、なかなか店頭のデスプレイというか、個性的な散らかり具合いが画的には蠱惑的な飲食店が在って、ただ店の佇まいを撮るんぢゃ面白くもないので、誰か適当なエキストラさんが通らないか、暫し置きピン状態で待ち構えていたら、ちょうど、一心不乱に乍らスマホンをして歩いて来た都会のOL風の小姐が店の前に差し掛かったので、僥倖、僥倖とばかりに一枚頂いたもの。

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十枚目のカットですが、同じく"銀座"商店街には色々な人々、老若男女がひっきりなしに行き交いますが、やや時間的には外してますが、愛犬?を横着こいて、自転車で散歩の真似事している、年齢、職業想定不能のヲヂサンのお姿をこれも置きピンで捉えてみたもの。

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十一枚目のカットですが、"銀座"商店街の奥地で、深大寺の門前土産物屋街とか葛飾柴又は帝釈天こと題経寺への参道辺りで良く見掛ける、展示と防湿保管を同時に出来る優れモノの、アルミのネジ蓋が付いた、横置きガラス広口瓶が多量に置かれた店の奥で故郷の老親への贈り物でしょうか、黒づくめのやや歳のいった小姐が真剣な眼差しで伝票を書いていたので、横のガラス窓に己が姿が映っているのにも気づかず、チャンス到来とばかり一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、歩くこと数十分、"銀座"商店街のどんづまり付近まで到達しつつある辺りで、生の向日葵をゴーヂャスに店頭のプランター一杯に植えている、なかなか風情の有る飲食店を発見したので、その黒板にチョーク手書きの看板を背景に至近距離で一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、同商店街どんづまり付近で、まだ昼飯にはだいぶ時間も有るので、一行は思い思いに被写体を探していたのですが、目黒区で流行りなのか、或いはここ中目黒の狭いエリアの生活習慣なのでしょうか?結構、おしゃれというか、差別化を志した自転車そのものや自転車が目に付いたので、或るお店の店頭で色とりどりに並ぶ商品を一枚撮らせて貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、商店街のどんづまりもどんづまり、一番端のお店の店頭に、適度に風雪や直射日光に晒され、イイ案配に年を取った雰囲気の木製の丸椅子が置かれていて、これがアナクロにも古レコード店の店構えに妙にマッチしていたので、この椅子をモチーフに店頭周りの佇まいを一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、こういうフレアっぽいレンズは、やはり難しいですね・・・昨日出かけた潮来あやめ祭りとか、古河のもも祭り、或いは甲府信玄公祭りみたいな、ところどころ、ポートレートを確実に撮れるシチュエーションだと本領発揮するのでは、と思った次第。

さて、来週は、その潮来あやめ祭りから、あやめ娘各位のご協力も仰ぎ、また機材選択の妙も有った、嫁入船のハイライトシーンも合わせお送りしたいと思います、乞うご期待!!
  1. 2016/06/05(日) 20:11:07|
  2. Mマウント改造レンズ
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A tiny optics with extraordinary performance was excavated and restored~Cooke Kinic1 1/2"f3.5 mod.M~ 

さて、今宵のご紹介は先週の予告通り、久々の工房作品いきます。
このレンズは英国はRank Tayrer Hobbson製のCooke Kinic1 1/2と云い、戦前は1920年代の作と考えられる黒いエナメルと鏡面仕上げにローレットも美しい人差し指の第一関節くらいのノーコート、トリプレットのレンズヘッドです。
このレンズ、元々は4~5年前に、電子湾で兄貴格の2"を買い求め、その素晴らしい写りの気を良くして、同じ売主から第二弾として買い求めたのですが、安くしておくね♪という売主の甘言に乗せられ、ポチっとやってみれば、届いたレンズはカルピスを味のする限界くらいまで薄めた程度の白濁の上、不格好なDマウントの長い袴を佩いていて、これがどうにもこうにも分解も清掃も出来ないときたので、暫し諦めることとし、防湿庫の片隅に放って置かれたまま、半ば忘れ去られていたのです。
ところが、先の甲府信玄公祭りにて、その筋の専門家である同行者の方から、たまたまお使い戴いた、兄貴格の2"の方を望外のお褒めに与ったので気を良くして何とか使えるようにしようと思い、居間兼寝室兼書斎の机の上に置いておいたら、或る日、酒飲んで帰って来たら、閃くものがあり、道具を適当に見繕ってちゃちゃちゃ♪と分解し、あっという間に3枚しかないエレメントは占い師の水晶玉並みにきれいに透き通った状態になったのでありました。
残るは、不必要にメカニカルバックを伸ばし、しかも出穴が小さいことからAPS-Cサイズですらビネッティングの起こりそうな、有害無益なDマウントネジの袴ですが、こいつは、治具を工夫し、旋盤で切り落とし、絞りリング、そして後玉の位置を計算した部位に新たに0.5ミリピッチのネジを切って、新たなヘリコに装着できるようにした次第。
そして、昨日、久々の工作デーと決め、ヘリコ&マウントアッセンブリの中軸にネジを切って、この可愛らしいレンズヘッドを固定し、第二期工事として距離計連動も可能なようにカムも無限合わせて、内面反射防止加工して第一期工事を完了、今日の午後に世界各国からの観光客で賑わう浅草まで試写に出た次第。
では、さっそく、その実力のほどを見て参りましょう。
カメラはX-E1、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、地下鉄から上がってすぐの定点撮影スポット、雷門周辺に出るので、そこで物色していたら、中国人のカポーがアキバ帰りと思しきグッズを抱えて、スマホンで腕伸ばして二人の姿を撮っていたのですが、ちょいと間に合わなかったので、その撮影結果をレヴューしている様子を一枚頂いたもの。
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二枚目のカットですが、今日は何となく佳きチャンスに恵まれそうな予感とともにこの可愛らしい相棒と仲見世に出たのですが、雷門くぐってすぐのところで、肩車しながら散歩していた地元民のお爺と、そのお孫さんの極小姐が居たので、声かけたら、日本人から声かけられるのは珍しいねぇ・・・とか苦笑してモデルさんになって貰ったもの。
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三枚目のカットですが、お爺とお孫さんにお礼を述べて仲見世を進んで行ったら、或る店舗の店先で、黒人の混血と思しき少年と、その少年をお兄ちゃん、と呼ぶ、三つ編みも愛くるしい、いたいけな極小姐が土産物屋の店頭でハローキテー系のグッズを一心不乱に物色していたので、そーっと近寄り加減でノーファインダで撮ってみたもの。
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四枚目のカットですが、いつもの仲見世での定点撮影スポット、美人茶屋「あずま」さんの店頭で、きび団子と抹茶ドリンクを買い求めようとしている、ファンキーなカンジの黒人カポーが目に留まったので、買い終わるまで暫し待ち受け、店頭から離れるや否や、ヘイブラザー、今日は決まってるな、一枚撮らしておくれよ♪とか相当馴れ馴れしく話しかけたら、破顔してOK,OKということでノリノリモデルさんになってくれたもの。
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五枚目のカットですが、仲見世の路上でノリノリのブラザー達にお礼を述べてから別れ、宝蔵門の方向へ向き直ったら、なんと、「あずま」さんの側道を挟んだ隣の犬小道具屋さんの店頭で、いたいけな白人の極小姐が物欲しそうにショーウィンドの中のお犬さまグッズを注視しているではないですか?ということで、気配を消して背後に回り込み、必殺の一閃でその可憐な横顔を捉えてみたもの。
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六枚目のカットですが、同じく仲見世沿いで、これでもか?と小物の類いを店頭に並べ商っている土産物屋の店頭で、妙齢の白人女性がこれも一心不乱に土産物を物色していたので、人の背中に隠れながら巧みに近づき、気配を消しながら、斜め後ろに立って、通行人が途切れた一瞬を見逃さず、一閃くれたもの。
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七枚目のカットですが、色々とシャッターチャンスを物色しながら、キョロキョロと挙動不審の一歩寸前で仲見世を歩いていたら、程なく宝蔵門の前まで辿り着いてしまい、ここでもいつもの倣いで、宝蔵門或いはその周辺の記念写真を撮ろうとしている海外からの観光客に狙いを定め、お誂い向きにひとり旅と思しき、うら若き白人女性が、今頃の若い人間には珍しくコンパデヂで宝蔵門の威容を捉えようとしていたので、ヘッドホンで外界の音を遮断しているのをイイことに、至近距離まで歩み寄り、その真剣な横顔を一枚頂いたもの。
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八枚目のカットですが、宝蔵門をくぐり抜けて、浅草寺の境内に入ったら、まず一番手近な定点撮影スポットである、人力井戸に視線を走らせると、居ました居ました、マレーシアからという親子のいたいけな姉弟が一生懸命に水汲むところを、オモニとアヂュモニが向かいのベンチからペットボトル入りの緑茶なんか飲みながら、声かけて注文しながらスマホンで撮影しているという家族が居たので、声かけて混ぜて貰い、一枚撮ってみたもの。
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九枚目のカットですが、今日は、というか今日も、地下鉄出てから全戦全勝の声かけ撮影に気を良くして、境内の宝蔵門の北東にある、伊藤園だったかの緑茶を振る舞う掘立小屋みたいなアトラクション手前の桜の造花というか人工木みたいなオブヂェの前で、いかにも写真撮らせて下さいと声を掛けられるのを待ち侘びているかの如き、小姐二名が居たので、まずは日本語で、すみません、声かけたら、ハィなんでしょう?と答えてくれたので、かくかくしかじか、加工したばかりの英国製の戦前のレンズの試写してるんでモデルさんになってはいただけませんでしょうか?とお願いしたら、快諾して頂いたもの。
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十枚目のカットですが、着物の日本人小姐お二方にさっそく撮影結果をご覧戴き、えーこんなキレイに撮れるの?ぢゃ、アイポンでも撮って貰おうかな☆とかいういつもの予定調和説に繋がり、数カット撮ったら勘弁して貰い、お礼を述べて別れたら、次なる定点撮影スポットである、お神籤売り場で、難解な日本語の籤を一生懸命に解読しようと雁首揃えている白人一家が居たので、至近距離に近づき、五重塔を撮るフリして一枚頂いたもの。
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十一枚目のカットですが、今日は素通りのつもりで来ましたが、幸先の良さにお礼でもしようと思い、いちおう本堂にお参りしてから、奥山方面に降りて行ったら、さっそくのご利益だったのか判りませんが、インド人の一家がつつじの植栽に囲まれた漢字の碑文の青銅製プレートを挟んで座り、記念撮影なんかしてたので、父娘の回の時、カメラマン役のオモニに声かけて、一枚撮らして貰ったもの。
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十二枚目のカットですが、話は前後しますが、今回のこのレンズの加工の特徴は、ヘリコイド留めの位置を工夫して、なんと20cmまで接写が出来る仕様になっているので、それを試すべく、影向堂とかいうお堂の前で今を盛りにつつじが咲き誇っていたので、毎日毎日飽きもせず、スマホンで撮ってる構図に改造レンズ+APS-Cミラーレスでチャレンヂしてみたもの。
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十三枚目のカットですが、奥山から花やしき方面の出口へ抜けると、一挙に海外や国内地方都市からの観光客による賑わいは影をひそめ、まさにディープ浅草という風情の、地元民や都内からの或る程度地勢に通じた観光客以外は通らない、閑散とした通りになるのですが、結構面白い画が拾えるので、今日も歩いていたら、大型犬を囲んで世間話をする一行が居て、しかも昼から深酒したのか、比較的若い女性の連れは、伴の年配男性にもたれて眠りこけている、という非日常的な景色が撮れたもの。
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十四枚目のカットですが、奥山からウィンズ方面を抜け、六区の飲み屋街経由、再び伝法院通りに戻るルートを歩いていたら、さすが浅草、日曜の午後も遅くだったので、道に面した居酒屋はどこも満員御礼、皆さん、この世の憂さを暫し忘れるべく、楽しく飲み食い語らっていましたが、いつも気になる、赤ちょうちんならぬ「生ホッピー」の白提灯の向こうで楽しく語らうグループが居たので提灯超しに一枚撮ってみたもの。
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十五枚目のカットですが、伝法院通りから再び仲見世に戻り、帰路も撮影しながら歩いていたら、来る時は混み合っていて、とても販売員の小姐各位のご尊顔など拝めそうになかった美人茶屋「あずま」さんの店頭も客がまばらで、ちょうど頃合い良く、いたいけな幼子を抱えた若いオモニがきび団子を贖おうとしていたので、頃合いを計り一枚頂いたもの。
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今回の感想ですが、うーん、戦前の英国の光学技術恐るべし・・・一説によれば、戦前のKinicはどれも硝材、曲率といった構成まで、基本的にはデニステーラーが1893年に発明したトリプレットそのままだったといいますから、最新とは言えないまでも、銀塩に比べればはるかにシビアなデヂタル機器でこれだけの画が撮れるということは、或る意味、19世紀には光学技術は或る程度の完成を見ていたということなのでしょう。

さて、次回は海外取材準備で一週お休み、翌々週からはたぶん三週連続くらいで、大陸の画いくと思います、乞うご期待!!
  1. 2016/04/24(日) 21:12:33|
  2. Mマウント改造レンズ
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A great challenger from curtain of iron~OKC-8-35-1mod.M~

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さて今宵のご紹介は予告通り、当工房の秘蔵っ子、たびたび撮影結果は登場してきましたが、ご本尊の登場はまだであったことに気がつき、満を持しての登場となります。

まずはレンズの説明ですが、このレンズは旧ソ連のレニングラード光学機器連合(LOMO)が、崩壊前の1991年におそらくは外貨獲得目的の輸出用として、アリフレックス等のシネレンズの交換用レンズブロックとして製造されたものと思われます。

何故、そう推測するのかと云うと、実は或る旧ソ連領内の業者から、いつもは必要な量だけの改造用パーツ等を調達しているのですが、或る時、急に金が要り様なので、特殊なデッドストックのシネレンズブロックを買ってくれないか? というオファーがあり、値段も同スペックの西側中古レンズの5分の1程度だったので買いたい旨返事したら、何本買ってくれるのか?と聞いてきたので、5本でも10本でも、と答えたら、100本以上持っているので、大量に買ってくれたらディスカウントも考える・・・とのやりとりがあったので、当工房で保有する特殊用途のPO59-1のように1本しか見つかっていないものからすれば、比較にならないほど大量生産され、その捌け口としては、輸出向けと考えるのが妥当だからです。

構成は4群6枚のオーセンティックなプラナータイプ、コーティングの色は、T*より寧ろローライのHFTコートの最新のものに似ているように見えます。

ではさっそく実写結果を見て参りましょう。

今年5月のハノイツアーでのストックフォトから蔵出し致します。

カメラはLeica M8、 絞り優先AEでの全コマ開放撮影です。

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まず一枚目のカットですが、今回で二回目の訪問のため、周囲もすっかり見慣れた、ハノイ旧市街中心部、ホアンキエム湖至近の大聖堂裏の路地奥に佇む常宿前の狭い通りにところ狭しと左右から張り出した建物の様子を撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、着いた翌日にハイフォンまでの列車旅行の切符を買いに旧市街中心北部にあるロンビエン駅まで歩いて行く道すがら、ホアンキエム湖北方の職人街の幹線沿いの歩道を物色していたら、店頭の低い椅子に腰掛け、楽しそうにガールズトークに打ち興じるマヌカン3人小姐の楽しそうな姿が目に留まったので、声掛けて撮らせて貰ったもの。

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三枚目のカットですが、同じく職人街を歩いている時、店頭の特売品カゴみたいなコーナーを、とても子供とは思えない鬼気迫った様子で物色しているポニーテールのいたいけな小々姐の後ろ姿が目に留まったので、通りざまの一閃で一枚戴いたもの。

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四枚目のカットですが、幹線道路から職人街の中の比較的細い道路に入って、駅を目指していたら、色々な服装の老若男女がエキゾチックな店舗の前を行き来していて、何枚撮っても飽きないカンジだったのですが、通りの角に建つ、比較的、今風の若者向けのファッションを扱うお店から、無事、お目当ての買い物を終えたのか、恵比須顔で出てくる、いたいけな小々姐二人組の姿が目に留まったので、すかさず一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、職人街も駅と隣接する市場地区の手前まで来たら、市場で買い物を終えた人々や、午後の行商に向け、市場で仕入れた品物を自転車の荷台に積んで、これから稼ごうという気概に満ちた表情を浮かべて通り過ぎるアヂュモニやら、とても活気に溢れている様子だったので、画的にも面白く、一枚戴いたもの。

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六枚目のカットですが、これも市場近くのエリア、五枚目のアングル前方へ100mかそこら歩いて、前方に特徴ある建物が見えてきた辺りで、ちょうど、菅笠のアヂュモニが前を歩いていたこともあり、如何にも東南アジアの街角という雰囲気を色濃く漂わせた通りの様子を一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、市場エリア入り口付近の雑貨屋兼ドリンクスタンドみたいな半屋台的店舗で、来るか来ないか判らない気紛れな客相手の商売の常でしょうか、白髪頭に背の曲がった爺様が傍らにトラのネコを寝そべらせて、悠々と新聞を広げて記事に見入っている姿が、何故か台湾とか香港の街角の様子にも思え、面白かったので通りざまに一閃、戴いたもの。

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八枚目のカットですが、駅で翌朝の切符を買っての帰り道、再び職人街を通っていたら、南国の風物詩でもある、ドリアンを山のように自転車の後ろの荷台に積んだまま、通り沿いの商店のショーウィンドを呆然と見つめる菅笠のアヂュモニの姿が面白かったので、これも通りざまの一閃で戴いたもの。

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九枚目のカットですが、ホアンキエム湖まで戻る時、来た道と違うルートを通ろうと決めていたので、少々遠回りして、北東方面に回ろうと思い、造花街を通っていたら、とある商店の店先に目にも鮮やかな赤い南国の花が飾ってあったので、これも良く出来た造花だわいな、とか近寄ってみればホンモノの熱帯植物だったのでこの鮮やかな赤い花をモチーフとして通りの雰囲気をバックのボケとして一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、勝手知ったる他人の街、とばかりに地図も見ず、ずんずんと歩いていたら、交差点の信号で立ち止まっている時に、オランダからの旅行者という小姐2名にホアンキエム湖への戻り方を聞かれたので、地図を出して貰い、大まかな現在位置と、湖の方角を教えて上げたら、せっかくだからと彼女達のアイホンで記念撮影の上、モデルさんになって貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、やっとホアンキエム湖そばの大聖堂が建つエリアまで戻って来たら、路地の入り口でいたいけな極小姐がお店を経営するオモニのお手伝いか、何らかの植物系食材の皮向きとヘタ取り作業やってて、ひと段落したのか、大きく伸びなんかして深呼吸しているところに通りざまに目が合い、ニッコリと微笑み返ししてくれたので、傍らのオモニに声掛けて一枚撮らせえて貰ったもの。

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十二枚目のカットですが、ホテルへ続く路地の入り口に立つ大聖堂で、この日は洗礼式と思しき行事をやっていたので、その行事に参加するらしい聖歌隊の文字通りいたいけな極小姐に眉目秀麗なフランス人旅行者の小姐が満面の笑顔でしゃがみ込んで色々と話しをしている様子が微笑ましかったので、かなり至近距離まで近寄って数枚撮らせて貰ったうちの一枚。

さぁ、どうでしょう・・・工房主の勤務評定としては、このOKC-8-35-1、なりは小さいですが、少なくともM8のAPS-H、或いは工房主力機のX系列のAPS-Cであれば、周辺まで破綻無く、精緻で端正な画を捉えてくれるので、こういう色彩豊かな土地でしかも機動性が求められるようなシーンではまさに真骨頂を発揮するのではないかと思いました。

さて、来週は秘宝館からこのところマイブームの国産常用域ズームのメンテナンス済のものの実写結果でも行きましょう。乞うご期待!!
  1. 2015/11/29(日) 22:49:32|
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charley944

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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