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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Japan's legacy reborn ~Mamiya Prismat58mmf1.7WP mod.M by F.G.W.G.~

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さて、今回の更新は、当工房、今年の初操業の結果であるMamiya Sekor58mmf1.7WP改Mマウント(非連動)をレポートしたいと思います。
まず、このレンズというか、このマウントのカメラも、マウント変幻自在のマミヤにあっては、極めて過渡的なモデルにつき、結構希少とのことで、マミヤプリズマットという135判の一眼レフのシリーズで、1960年の量産時点ではユニバーサルマウントとしてエクザクタマウントを採用したのですが、1962年に写真機工業会で3本爪の新バヨネットマウントをユニバーサルマウントとして採用しようと検討され、何故か他社が様子見の段階で、マミヤのみが主力製品に採用し、今回の58mm、35mm、そして135mmの同マウントの交換レンズをリリースしたものの、またその二年後にはM42のごく普通のマウントに逆戻りしたとのことです。
このレンズの構成は4群6枚の極めてオーソドックスなWガウス型、バックフォーカスがかなり長かったため、50mm径20mm厚の真鍮丸インゴットから総削り出し+黒色Niメッキ+シリコンアクリル系焼付塗装で仕上げています。
では、さっそく、1月下旬の春まだき浅草での試写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはSONY α7RII、全コマ開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、東京メトロ浅草駅から地上に上がり、まずは定点観測スポットその壱である、雷門前へと向かい、だいぶ海外からのゲストが増えたことも、被写体となりそうな門前の賑わいが、概ねCOVID19蔓延以前に戻ったような印象で、なかでも、中国メインランドないし台湾からやって来たと思しき、北京語を話す一家が分業体制で雷門の巨大赤提灯前で記念撮影など行っていたので、いたいけなカメラマン役の極小姐の仕事ぶりを傍らから一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、ここも雷門前広場で、一枚目のカットの中の極小姐の手の中のスマホンにその姿が垣間見える、若いヲヤヂさんと、その腕で高く掲げられ、松下幸之助翁の寄贈した絢爛豪華な巨大赤提灯底部の金色金具に手を触れようとしている、白い兔ちゃん帽の極小姐の更に幼い妹さんの姿を一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、雷門前広場を後にして、次なる定点観測スポット、仲見世沿いの「美人茶屋あづま」さんでは、むくつけき兄ちゃんが複数名で獅子奮迅の働きの店舗オペレーションしていたのが目に留まったので戦意喪失、いったんパスして、そのまた次の定点観測スポットである、仲見世の一本西側の側道と「美人茶屋あづま」さん北側の通路との交差点北西に位置する扇子屋さん店頭の大和絵団扇の風神図の褌にピンを合わせて撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、無事、扇子屋さん前での試写も終え、陽もだいぶ傾きかけた仲見世通りにまた戻り、まずは目の前に聳える宝蔵門目指して歩き出したところ、またしても、中華系小姐の一個分隊が、日本に着いてからウニクロかゲーウー辺りで調達したのでしょうか、お揃いの藤色モコモコ防寒着を着込み、辺りかまわず路上で人民集会などやっている風情だったので、それならば、と有難く仲見世の店々と宝蔵門をバックに一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、人民集会の中華系小姐のところを通り過ぎ、もう伝法院通りとの交差点へも十数メートルという辺りで、マスク無用の陽気な巻き舌の英語で同行の老若男女を笑わせ、場を盛り上げている髭面でNYヤンキーズの帽子をかぶった年齢不詳の白人男性が目に留まったので、これはしめた!とばかり満面の笑みを浮かべて速足で近づき、こちらも目いっぱい巻き舌英語で、兄さん、一枚撮らせてね、ヤンキーズのキャップが決まってるしね!と声かけてモデルさんになってもらったもの。

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六枚目のカットですが、長いようで短い、仲見世を歩き切って、なぜかこのところ、パドルを紐で固定してしまい、水汲み体験が出来ないようにされてしまっている、宝蔵門脇の手漕ぎポンプを横目で見ながら、門の下を潜り、次なる定点観測スポットである御籤売り場に足を運んでみれば、居ました、居ました、小姐は伝統的なチョゴリに防寒着、兄さんは、渋い和服という逆「李方子」様状態のカポーが目に留まったので、有難くその後姿を一枚戴いてみたもの。

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七枚目のカットですが、まずは本堂にお参りをして、庭先を荒らさせて頂く非礼の許しを乞うておいてから、本堂西側から旧奥山エリア経由向かったのが、ここも定点観測スポットである、西参道の脇にある、常盤堂プレゼンツのいわゆる「風車の弥七」オブジェでいつも通り、東向きの壁面端の南側から北の方向に向け、手ごろな一枚にピンを合わせてボケ具合いをテストしてみたもの。

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八枚目のカットですが、「風車の弥七」オブジェの北側が浅草寺の西参道となっており、ここは仲見世通りや伝法院通りとは異なり、かなり前から、高い屋根のアーケードが架けられており、一番浅草寺に近い辺りには、雷おこし老舗の常盤堂が生き残りを賭して進出した新業態のメロンパン屋さんがあり、この日も相も変わらず、かなりの人だかりで賑わっていたので、遠巻きにその様子を一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、花やしき南側の障子戸もどきのオブジェが着物姿の小姐、特に、顔の上半分のみを覆う、ネコだったか、キツネだったかのモフモフマスク着用で撮るのが、何故か流行っていて、何回か、スマホンのシャッター押して撮って上げる代わりに試写の実験台になって貰ったことがあったので、あわよくば、と思い足を運んでみましたが、人っ子一人立ってはいなかったので、仕方なく、通行人が居る時を狙って、花やしき通りの様子を一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、同じく花やしき通りの路上、さぁてと次はどこで撮ろうかと逡巡しているうちに、東の方角から、いたいけな若いカポーを載せた人力車が勢いよく走ってきたので、いったん通しておいて、陽も暮れかけた、浅草の街並みを走り抜ける人力車の後姿を花やしきのメインエントランスの建物をバックに一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、そろそろイブニングティーもしたいキブンだったので、浅草寺・仲見世・観音通り経由、浅草駅へ戻ろうと再び、奥山方面から境内に足を踏み入れさせて頂き、本堂手前くらいまで来た辺りで、ちょうどスカイツリーが東側のビル群の向こうににょっきりと伸びているような構図になってきたので、いったん足を止めて、陽も暮れかかるのに、参拝客で賑わう境内越しにスカイツリーの雄姿を一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、これもいつもの後ボケのテストパターンですが、本堂両脇に据え付けられた巨大な銅製?の天水桶のうち、西側のものの上部外周に赤く陽刻された、おそらくは寄贈者の意図でしょうが「魚壱場」と象形文字を交えたイメージにピンを合わせて背景のスカイツリーをぼかしてみたもの。

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十三枚目のカットですが、この時間になると、本堂の扉は寺院関係者の手によって、翌早朝まで固く閉じられてしまうのですが、それでも、参拝客はひきも切らずで、本堂前にしつらえられた、巨大焼香炉には、その立ち上る煙によって、それぞれが意図するご利益をしっかり頂こうと、目に入る煙が沁みるのものかわ、しっかり、頭といわず、上半身といわず、煙を体になすりつけていたので、おごそかなキブンで、その様子を一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、来た時とはうって変わって、売り場には灯が点り、黄昏時の様相を呈してきた御籤売場で、いかにも冬化粧といった雰囲気の藍白という、スカイツリー本体のベースカラーと同系統の着物を着こなし、同じ色の瀟洒な花の髪飾りを付けた小姐が目に留まったので、有難く後ろ姿出演願ったもの。

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十五枚目のカットですが、冬至は過ぎたとはいえ、まだ足の早い冬の黄昏時のこと、雷門まで辿り着く頃には、すっかりと陽は暮れてしまい、辺りのお店には暖かげな色合いの灯が点り、浅草寺周辺での最後の定点観測スポットである、三定本店西隣の土産物屋さん店頭に一年中展示販売され、しかも、時折、商品の入れ替えもされていると思しき、本来は夏の季語である風鈴の儚げなガラスの姿を下から一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、EVFで最大倍率に拡大してみると、開放だからか、さすがに球面収差とコマ収差の影響だと思いますが、最新の50mmクラスの玉と比べれば、ピントの山が多少は甘いですが、それでも、必要かつ十分な解像力は備え、またフィルムに比べれば格段に条件の厳しい周辺部でも、像面湾曲は言うに及ばず、思ったほどは解像力もコントラストも落ちてはおらず、改造して現代に蘇らせた価値はあったのでは、と思いました。

さて、次回は、大阪から戻った週末に、満を持して旧玉をお供に名所旧跡を巡った北陸~名古屋ツアーからご紹介したいと思います、乞うご期待!!
  1. 2023/02/12(日) 17:18:39|
  2. Mマウント改造レンズ
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Exhibition match in daytime, Canon FL58mmf1.2 vs Hugo Meyer Primoplan58mmf1.9

さて、今週は予告通り深大寺で大口径レンズで曼殊沙華の描写テストを行ってきた結果をレポート致します。
お江戸近傍ですと、曼殊沙華と云えば、埼玉県は日高市の「巾着田」があまりにも有名で、この新型コロナの世界的流行の前は、シーズンになると、それこそ、何台もバスを仕立てて、関東中から見物客が押し寄せてきて、果たして曼殊沙華畑を見に行ったのか、人の頭を見に行ったのか判らないという惨憺たる有様でしたが、それが禍いして、密を作り出す元凶として、管理者により花が咲く前に刈り取られてしまうと、悲しい状態が続いていたらしいのですが、反対に、ここ深大寺の曼殊沙華はそれほど咲いている本数も密度も大したことがなかったため、この新型コロナ禍においても、平常通り、咲き誇り、知る人のみを迎え入れてきたという状態で、今年は9月に出張だら、中部日本縦断のお城巡りだの飛び回っていて、やっと最終週にこの可憐な妖精達が待つ古刹の森に出掛けたという次第。
今回も、毎年恒例の複数のクセ玉で曼殊沙華を撮って、その背景の暴れ具合を愉しむという、やや常軌を逸したお遊びをやってきました。
では、さっそく実写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはテスト機として縦横無尽に活躍するSONYα7RII、条件は全コマ開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、トップバッターとして、和製ノクチルックスの呼び名も高い?キャノンの誇る銘玉FL58mmf1.2による深大寺城址公園西土塁裏の曼殊沙華畑に幾つか咲き残っていた、赤い曼殊沙華を至近距離で撮ったものです。
近くの雑草はさすがに緑のゴワゴワした芯が残って見えますが、背景の林は完全に蕩けていて、イイカンジに見えます。

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二枚目のカットですが、プリモプラン58mmf1.9による撮影で、キャノンFL58mmf1.2が拍子抜けするほど、ナチュラルな描写を示したのに対し、全体的に背景が緑の火炎樹の如くもわぁ~と下から上に巻き込んで立ち昇るカンジのダイナミックな非点収差のいたずらが見てとれて、主体のシャープさと発色の良さは甲乙つけ難く、これはこれで面白い描写表現ではないかと思いました。

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三枚目のカットですが、再び攻守変わって、キャノンFL58mmf1.2でもって、深大寺城址の下の湿原、即ち、神代植物公園附属水生植物園の小川の畔の土手の斜面に可憐に咲く、一本の白い曼殊沙華、即ち、希少なアルビノ種の花をメインに背景の土手に咲く他の曼殊沙華を入れて撮ってみたものです
先ほどよりは背景が詰まっているためか、さすがグルグルとはいかないまでも、心なしか芯が残ってザワザワとした後ボケを見せています。

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四枚目のカットですが、再びプリモプラン58mmf1.9に付け替えての白いアルビノ種の曼殊沙華を撮影したものですが、ここでも主体のシャープさは甲乙つけ難いものの、背景のボケ方は、一般的に暴れ玉とか、グルグル玉云われるこちらの方がマイルドで、全体的に中央から膨らむように見えるなだらかな波動のようなボケは予想外の美しさではないかと思いました。

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五枚目のカットですが、またキャノンFL58mmf1.2での撮影ですが、これも附属水生植物園の水辺の土手のなだらかな斜面に群生していた赤い曼殊沙華の最前列二本のめしべにピンを合わせて精密射撃的に撮ってみたものですが、撮った後に思わず撮影順序を間違えたのかと思うほど、芯の残った背景がグルグル傾向を示し、普段はマイルドなこのレンズもこんな挙動を示すことがあるのかと驚いた一枚。

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六枚目のカットですが、プリモプラン58mmf1.9の出番に戻り、同じ土手の上の群生の最前列二本のめしべを狙って撮ったものですが、こちらもグルグルしていることには変わりませんが、EVFではなかなか区別がつきづらかったですが、PCの画面で見れば一目瞭然、こちらの方が芯が残り、更にグルグルの力強さも5割増しくらいの印象です。

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七枚目のカットですが、ここで撮影開始からポツポツと来ていた雨粒が、シトシト、やがてザアザアとなってきて、この状態で屋外でレンズ交換しての撮り比べはボディ内への雨滴侵入のリスクが極めて高いため、撮り比べは三本勝負で断念、後は比較的防滴性の高そうなキャノン58mmf1.2のみで撮影することとし、傘をさしながら、雨宿りに入った水辺の東屋の下の曼殊沙華の群生を撮ってみたもの。
ここでは、背景の葉や茎とおぼしき緑の物体がザワついてはいますが、渦巻現象は認められません。

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八枚目のカットですが、東屋で空模様とスマホンの雨雲レーダーとにらめっこし、雨が一瞬小降りになった頃合いを見計らって、傘をさしながら、先ほど城址公園から降りて来る時に通った木製の渡橋をその先の湿原に続く木製デッキをバックに一枚撮ってみたもの。
さすが、元々優秀なレンズだけあって、このFL58mmf1.2の描く質感と距離感の描写には目を見張るものがあると思いました。

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九枚目のカットですが、よく目を凝らすと画面に雨滴が写っているのが見て取れると思いますが、かなり雨足が強まってきて、遠雷まで聞こえるような状態になってきたので、こんな避雷針もない東屋で落雷受けたら、機材もろともお陀仏になってしまうのも悲しすぎるので、折角の年に一回の霞網をかぶせた稲田と手前の曼殊沙華の群生を撮って、当日の手仕舞いとしたもの。
背景に林の木々の頂点などに若干のザワつきは認められますが、全体的にはなだらかなボケでいかにも絵画的な描写になったのではないかと思いました。

今回の感想ですが、いやはや、構成もF値も全然違う、たまたま表示焦点距離が58mmということと、何となく、背景が大暴れしそう、という思惑で持ち出した全く異質な二枚でしたが、こうしてほぼイーコールコンディションで撮り比べてみると、概ねマイルドながら、比較的近いバックは芯が残った描写をするキャノンFL58mmf1.2とどんな時もグルグルを演じ切ろうと一本筋の通ったプリモプラン58mmf1.9、要は良し悪しではなく、被写体とキブンで使い分けたら面白い二本、ということが改めて確認できたという結論。

さて、今週末も急な帰省で一週スキップ、その翌週は前回ご紹介した高島城日帰りツアーの翌週にも敢行した日帰りツアーの様子をレポート致します、乞うご期待!!
  1. 2022/10/10(月) 23:26:21|
  2. Mマウント改造レンズ
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A myth of optic classified into apochromat①~Rodenstock Cine-Heligon Apo.~

さて、今週は、予告通り、今までフルサイズ機で以て、イメージサークルサイズから、周辺の画質まで調べてこられなかったMマウント化アリフレックスレンズの体力測定結果のうち、レア差ではKinoptikの非ではない、Cine-Heligon50mmf2.0Apo.の実写結果をお送り致します。
このレンズは当然、当ブログでは既出ではありますが、この当時は距離計連動で製造したこともあり、R-D1sでしか試写をしておらず、当時は、そもそもArriflex35のイメージサークルが135判フィルムの半裁サイズなので、性能評価はこれで十分と、フルサイズのショートフランジバック機が無かったこともあって、試写試写結果は800万画素のAPS-C機で、さすが、業務用レンズ、シャープで浮き上がり感もイイよね、で思考停止してしまっていたのですが、今年になって新規導入したフルサイズのレンジファインダタイプ機α7Cの導入に伴い、本来の旅行用として買ったのにも関わらず、先般の高知旅行では伴走機のX-E1との操作系の違いに戸惑って、肝心のシャッターチャンス逃したり、クロップ拡大と全体構図の切替がうまく行かず、なかなか会心のカットが撮れず、とか散々だったため、この機の習熟も兼ね、かつてのアリフレックスレンズのフルサイズ高画素機での実力再評価を思い立った次第。
では、土曜日午後の浅草でのテストを逐一眺めて参りましょう。
ボディはSONYα7c、全コマ絞り開放によるAE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが例によって例の如く、木場から浅草に出ようとすると、銀座線の浅草寺最寄りの出口から地上に上がり、まずは雷門付近での撮影になりますが、カメラ持ってうろうろしていたら、スマホ写真のシャッター押して欲しいという小姐二名組が声掛けてきたので、代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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二枚目のカットですが、同じく雷門前で、ちょうど幼い女児を連れた若いヲヤヂさんが、巨大提灯の下を通り掛かった時、女児が、提灯に触りたいとか駄々捏ね、触ったらダメなの、それにこんなところで肩車なんかしたら、通る人が一杯いて危ないし迷惑じゃないの、とか一生懸命説教しても地団駄踏んで動かないところが面白いと思ってクロップ拡大でピンを合わせている時に関係ない小姐が入り込んじゃったもの。

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三枚目のカットですが、超高性能レンズを久々に持ち出したので、嬉しくなって、色々撮りたくなっちゃって、そうそう、金色の金物を最短距離で撮ったら、どんな風に写るのか、ふと気になったので、記念撮影の人間の合間を縫って、巨大提灯の下に潜り込み、斜め下、南東から、北西方面に向けて撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、ここも浅草でのド定番撮影スポットである、仲見世通りの雷門から数十メートルの距離の交差点にある「美人茶屋あづま」さんの店頭で正面は結構混み合っていて、人の頭を入れずに撮ろうとしたら、何か買う覚悟で最前列に出ねばならず、たった今、上野のレカンでランチコース食べてきたばかりの余韻に浸っての撮影だったので、何か買い食いしようという気には到底なれず、仕方なく、比較的、人垣の薄い北西角から店内で甲斐甲斐しく実演販売する小姐のお姿を一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、もう何百枚も撮らせて戴いた割には、それこそ栞一枚買ったこともなく、大変申し訳なくは思うのですが、いちおう、宣伝活動を微力ながらお手伝いさせて戴いているとも云えなくもないので、いつも通り、店先の大和絵柄の団扇の陳列棚のうち、手前中段のひょっとこの目にピンを合わせて一枚撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、再び仲見世に戻って、宝蔵門方面に向けて歩き出そうと、向き直った時、あづまさんの店の北東角付近で、いたいけな若いカポーが名代きび団子と緑茶を楽しんでいたので、ちょうど光線の当たり加減で、小姐のとうもろこしの髭みたいな髪のキューティクルがイイ照り返しをしていたので、足を止めて一枚戴いてみたもの。

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七枚目のカットですが、この日も政府、都の自粛要請はどこ吹く風とばかり、外国人も去って久しいのに、日本人だけで、ほぼ同じくらいの賑わいを見せていた仲見世を歩くこと5分足らずで宝蔵門を過ぎ、浅草寺境内の定点観測スポットである神籤売り場を訪ねてみたら、神籤の意味をスマホン使って一心不乱に調べる、髪の毛がやはり陽の光を浴びて照り返すトウモロコシの髭状の小姐が居たので、有難く一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、同じく神籤売り場で、周辺画質をみたいと思い、毛糸の編み物のカーディガンを羽織った小姐を画面左に入れ、神籤の抽斗が並ぶ棚を右手に入れて撮ろうと思ったら、真ん中に沖縄アクタースクールのOG二人連れみたいなのが急に入り込んできちゃったので、急遽、被写体変更して撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、そろそろ手水場で手を洗い、口を漱ぎ、本堂にきちんとお参りしてから本腰入れて慣れない300mmの望遠でお仕事写真も撮ろうかいなと思った矢先、目の前にベルサイユのばらのオスカルとマリーアントワネットの道行きならざる密会の如き着物姿を目撃してしまったので、有難く一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、ベルサイユのばら二人組を無事撮影してから手水場に向かって歩き出そうとしたら、並んで神籤を持ってるとこをα7Ⅲで撮って欲しいという、なかなか難しい頼みを聞いてくれそうな相手を探していたとのことで、7cなら兄弟機だから大丈夫すよね、ということでシャッター押して上げた代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、本堂で無事お参りを済ませ、さぁ、気分も軽く、お仕事写真とアポクロマートレンズの性能テスト、ちゃっちゃと済ませて、お茶でもしようとか考えながら本堂西側階段を降りて行ったら、ちょうど、奥山に繋がる路上で、あろうことかα7系列を首から提げた小姐3人組がお互いにモデルになって撮りっこしていたので、混ぜて貰って一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、次なる定点観測スポットである、常盤堂プレゼンツの風車の弥七モニュメント前で撮ろうと思ったら、一本南の道に出てしまい、大衆演劇の劇場横を通ればそのオブジェの設けられた壁面に出ることは判っていたので、足を踏み入れようとしたら、いたいけな小姐二名が一生懸命にスマホンをペットボトルで押さえて傘を入れて記念撮影しようとしていたので、声掛けて撮って上げて、代わりに後ろ姿モデルさんになって貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、やっと風車の弥七オブジェ前に出てみれば、仲見世の人出の多さから予想された通り、主に二人組の小姐が行列して記念撮影をしているような状態で、しかも、アキバ辺りで逢いに行けるアイドル撮影会の常連なのでしょうか、白髪の爺様が、文字通り、手取り足取り、かなり過激に若い小姐二名組とスキンシップして、何カットも撮っているので、壁面が空かず、5分も傍観の挙句、やっとテスト撮影出来たもの。

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十四枚目のカットですが、無事、風車の弥七オブジェで満足行く連続ボケ写真を撮って満足していたら、またしても、シャッター切って欲しいのリクエストあり、これまではノーマークでしたが、通路を挟んで反対側の壁面には、季節外れとも思える紙製金魚のオブジェが壁面狭しと飾り付けてあり、この前で二人並んで撮って欲しいとのことだったので、代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、花やしき方面に抜け、ここも近年、人気インスタスポットとなっている、花やしき外壁に設けられた番屋のイメージのオブジェの前で、交代ばんこに記念撮影していた、レンタル着物の小姐二名が居たので、声掛けてみたら、嬉しいということだったので、スマホンで何枚か撮って上げた代わりにモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、まず、定説通り、アリフレックス用スタンダードマウントのレンズでも、50mmの焦点距離のものは、43mmサークルはカバーし得ることが確認出来ました。
また、いくら古くとも、アポクロマートのレンズはEVFのクロップ拡大してみると、合焦部は、どこまで拡大しても、線が滲むことがなく、それこそ産毛の根本の毛穴までくっきり見えるのですが、その一方、ライカマウント改造してしまうと、元々の球面収差に加えて、距離計連動カムによると思しき口径食まで出てしまうので、後ボケがかなりクセの強いものになってしまっていることが確認出来ました。

さて次回は出張等が立て続きに入っていて、とても更新してるどころではないので、4月の6日の日曜の晩にアポクロマート第二弾、キノプティーク50mmf2いきます、乞うご期待!!
  1. 2022/03/13(日) 19:46:03|
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Illusions hidden in daily life~Hugomeyer Kinor40mmf1.8mod.M in Tsukiji~

さて、今週は、予告通りHugomeyerの癖玉を築地場外市場に持ち出してみたので、その実写結果などをご紹介します。
このレンズは前にも改造してすぐのデビュー戦で詳細を紹介しましたので、くどくは書きませんが、元々は16mmのプロジェクタないし、動画の投影、また複写用にも用いられたようで、APS-CのフジX系列で使用するとイメージサークルは余裕でカバーしますが、像面湾曲の影響でしょうか、周辺はかなりグダグダになってしまい、中心部からだいたい30%くらいが美味しいスイートスポットと考えられます。また、ペツバールタイプの特徴である非点収差の大きさも特徴で、シーンによっては船酔いならぬ画面酔いしそうな箇所ありますので、予めご覚悟下さい(笑)
では、当日の足取りに沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはFujifilm X-Pro2による全コマ開放(そもそも絞りが無い(笑))による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、当日は、写真仲間のお方の写真展に別の仲間と一緒に行く約束していて、築地でランチしてから、暫く周囲を撮ってから、会場の京橋までそぞろ歩きしようとの計画だったため、波除神社向かいの地下食堂で至極のランチを戴き、まずは挨拶代わりに波除神社の塀際に掲げられた奉納提灯を撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、波除神社から北に伸びる、元築地市場と場外市場とを隔てる公道沿いに北上することとし、まず目に付いたのが、湯呑とか、天塩とか料理に使う陶磁器是全般を扱う平屋建てのバラックみたいな店舗の軒先に飾られた小型の下足札みたいなのに長屋の住人みたいにひらがなで名前を書いたものがごちゃっと並んでいたので、至近距離で撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、場外西端と接する公道を更に歩道伝いに北上してみると、いつもは、中国人っぽい小姐が付きっ切りで道行く老若男女相手に拡販活動に勤しんでいる、水飴コーティングした苺の串刺しを商う商店前の商品サンプルの傍らにくだんの小姐が居なかったので、仕方なく背後で旨そうに苺串とその姉妹品のりんご串を頬張る親子を入れて一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、適当なところで曲がって場外市場の東西通路に足を踏み入れ、何か面白そうな被写体はないか、ウロウロ、キョロキョロしながら歩いていたら、同行の士が、金網に立て掛けられた古めかしい自転車に気付き、やれブレーキがワイヤじゃなくてロッド式だから、ナンチャッテでなくて、ホント古いよね♪とか勝手に人の持ち物を論評しながら撮った一枚。

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五枚目のカットですが、場外市場の同じ東西通路を東の端の晴海通り方面目指して歩いていたら、築地市場の移転とともに絶滅危惧種に指定されたかの如く、この近傍ではめっきり姿を消したターレットが電動版ではあるものの、まだ現役でしっかり稼いでまっせ!と云わんばかりに鳥肉問屋さんの前に路駐していたので、背後に適当な通行人やってくるのを待って一枚撮ってみたもの

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六枚目のカットですが、ターレットの停められたお店の数十メートル先には、この東西通路一、いや、テリー伊藤氏亡き後の築地場外では一、二位を競う人だかりを作る物販店となった、甲殻類のプロフェッショナル仕事の流儀、齋藤商店さんの前まで来たら、ちょうど今風のいたいけなカポーがお手々つないでルンルン気分で散策してきたので、背景にお店の目印代わりの靑パラソルを入れて一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、東のどん詰まりである晴海通りとの接点まで目と鼻の先まで来た当たりには、往時の築地の豊かな地域性を偲ばせる、総銅板張りの店舗兼住宅が、今も人通りの盛んな通りに面して佇んでおり、その緑青に覆われた風格ある外観を同じく歴史的な曲者レンズがどのように捉えるのか興味本位で撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、総銅板張りの店舗兼住宅の交差点を北上し、南北通路からもう一本北の東西通路をまた西、即ち、もと来た旧築地市場方面へ向かって歩き出したら、やはり冬支度にマスクで人混み仕様完全武装のいたいけなカポーが通路の真ん中で仲睦まじくしっぽりと腕何か組んじゃって場外市場を散策しているかの様子だったので、有難く後から一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、同じく場外市場の東西通路で一番北端のところに面した物販店の店頭で、牡蠣とか、ホタテ、海老などをたぶん炭火だかの熱源で以て焼いて、道行く老若男女に商っていたのですが、昼飯時はとうに過ぎていたのに、結構な数のお客が、「築地=市場=海鮮安くて新鮮で旨い」との刷り込み効果のためか、足を止めて買おうかどうか逡巡していたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、同じく場外市場の一番北端の東西通路の半分より西に近い辺りの寿司屋の店頭で、複数の親子で順番待ちをしていたらしく、いつまでも食事にありつけないのを親同士はおしゃべりやらスマホンで紛らしていたのをいたいけな童子達はそうもいかず、往来で走ったり、追い駆けっこしたりと狼藉の限りだったので、その楽しげな様子を一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、くだんの東西通路も西のどん詰まりまで来てしまったし、そろそろ会場に向かう潮時と考え、場外市場西側に面した公道の歩道伝いに新大橋通りまで歩き、そこに面した門跡通り商店街のアーケード伝いに東銀座方面へ移動すべく歩き出したら、ワイルドなことに、眉目麗しい妙齢の小姐が立ち食い蕎麦だか饂飩を堪能されていたので、有難く一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、同じく門跡通り商店街のアーケードを進んでいくと、もう交差点に程近い辺りの路面食堂で、確かもつ煮豆腐か何かを主力商品としていたカウンターオンリーのお店の軒先で、ダウンジャケットに身を固めたやや年配の小姐がハードボイルド小説よろしく、豪快にもつに定食だかを掻っ込んでいたので、新鮮な驚きを写し取ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、同行の士とくっちゃっべったり、路上スナップしたり、時にはスマホンのナビでルート確認したりして、歩くこと20分弱、もう京橋までは目と鼻の先である東銀座は歌舞伎座裏のシチリア料理店の辺りまで来て、いつも気になる国籍、民族不明の陶製人面オブジェを至近距離で捉えてみたもの。

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十四枚目のカットですが、そうそう、この辺りには、都内屈指の海老出汁ラーメンとまぐろ丼を出す、ラーメンクリエータとまぐろ問屋の若旦那が組んで始めた注目のラーメン屋があるのよん♪と、お孫さん連れの散策の時のネタとして同行の士にお教えするため、店の前まで来て、白地に水色の文字の手書きの看板が妙に諧謔味あったので、通りをバックに一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、もう写真展会場までは目と鼻の先という辺りまで辿り着いた頃、スマホンのナビを頼りに、会場が位置するという雑居ビルを探していたら、閑散としたビルの谷間の通りの一角、洒脱なデザインのタイル張りのビルのエントランス脇の柱に、曰くありげな小姐が体を凭れ掛け、スマホンか何かをいじっていたので、有難く一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、このところ、お城巡りに現を抜かしてばかりで、どうしてもその目的上、画面の隅々までシャープにクリア、そして端正に写るラインナップに偏ってしまい、異世界の扉をこじ開けるが如き癖玉は縁遠くなっていましたが、こうして仲間内で都内を気軽に撮り歩く場合はこの上ない、愉快な従者となることを再確認しました。

さて、次回は、ワッフルのような可愛らしいお堀跡がチャーミングな静岡のお城遺構に泊りがけで訪問してきたレポート致します、乞うご期待!!
  1. 2022/01/30(日) 22:00:07|
  2. Mマウント改造レンズ
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Duel of extraordinary optics under the Sunshine~CanonFDM50mmf3.5 vs Helios33mod.M by FGWG

さて、今宵の更新ですが、予告通り、この新型コロナことCOVID19禍のもと、ありとあらゆる祭りやイベントは軒並み中止となり、あろうことか、愛好家が心待ちにしていた飯能市は巾着田の曼殊沙華畑も、開花を前に全ての蕾が刈り取られ、打ち棄てられるという有様でしたが、調布市深大寺地区の神代水生植物園、及び深大寺城址の秘密の曼殊沙華畑は例年のように赤白の曼殊沙華が咲き出しているとの情報をインスタグラムで知り合いの深大寺の製粉業者の方に教えて戴き、ただ撮ってくるのではつまらないので、久々の白昼の対決シリーズで、今回はまだ未レポートではありましたが、秘宝館からは防湿庫の肥しの重鎮、CanonFDM50mmf3.5、改造レンズ群からは、当工房で実用化以降、国内外のあまたの業者さんに真似されたHelios33、35mmf2.0改Mを持ち出すことと致しました。

では、さっそく、その対決の各シーンを逐次眺めて参りましょう。同じ構図、被写体で先に上がっているのが、Canon/α7RⅡで、次がHelios/X-Pro2、いずれも開放撮影となります。
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まず第一番勝負ですが、深大寺城址の西側土塁の裏の武者走りのような狭い雨樋の底のような地形のところが、秋になると自生の赤い曼殊沙華がここぞとばかりと生えて来て、それはそれは見事な赤い可憐な花を咲かせて見せてくれるのですが、何本かが纏まっていた場所を南から北に向けて撮ろうとした時にちょうど小集団がやってきて、飛び入り参加してくれたもの。
どちらもWガウスタイプでシャープネスを売り物にしているだけあって、合焦部はキッレキレの描写ですが、背景のワイルドさでは大口径のHeliosに軍配が上がります。

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二番勝負は同じく深大寺城址土塁裏の曼殊沙華畑ですが、今度はもっと奥の南側に咲く花々を、城址ゾーン南の端の木立が陽光を遮り、昼なお暗い禁則地の林の如き佇まいを見せている方向に向けて撮ってみたものですが、こちらの構図でも、背景の低木の葉に木漏れ日が当たって照り返しているところの描写がHeliosの方がより鮮明に暴れた様子になっています。

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三番勝負は、西側の秘密の曼殊沙華畑に別れを告げ、城址東側の空堀南側の木立の下に積もった落ち葉の下から何本かずつにょっきりと生えてきた曼殊沙華の群生で、ここでも、木漏れ日がスポットライトの如く、中央部のみを照らし、逆に陽が当たらない部位の方が、繊細な花弁の赤い色が艶やかに発色するというシーンを撮ってみたのですが、Heliosの方が手前の一本以外はグルグルに溶かしこんで、幻想的な描写を見せてくれました。

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四番勝負は、ここ深大寺城址ではド定番の定点観測スポットである、かつての木造の館址を示す、磨きあげられた黒御影石群を、某茨城県の重電メーカーのシンボルに良く似た、この木、何の木、気になる木の麓から、南方向に向けて、一列で撮ってみたもので、ここでもHeliosの方が、風速でいえば、そよ風と台風上陸くらいのぐるぐる度合いの違いで描写しています。

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五番勝負は、深大寺城址を降り、そのすぐ真下に広がる、三多摩地区では珍しい湿地帯を擁する神代水生植物園では、湿地帯土手に赤白の曼殊沙華が、今を盛りとばかりに咲き誇るばかりでなく、秋の収穫シーズンを前にして湿地帯南部の水田にはオレンジの霞網が架けられており、これが角度によって微妙なグラデーションのついた曲線美を見せてくれることから、土手の曼殊沙華達と競演して貰ったもの。
ここでは、どちらも花のシャープで端正な描写、背景の霞網の艶やかな曲線美は甲乙つけ難い出来ではないかと思いました。

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六番勝負は、湿地帯東側の土手には、毎年、赤い曼殊沙華のみならず、意外と珍しい純白に近い曼殊沙華がかなりの頻度で生えてきており、場所柄からなのか、或いは白はアルビノという先天性色素欠落によるものなので、赤の個体よりも気候条件繊細になのかは判りませんが、若干、赤い花より、勢いが無いような気もしましたが、土手ギリギリに身を乗り出して撮ってみたもの。
合焦部のシャープさは甲乙つけ難いですが、やはりボケの特性による背景の密度感はHeliosの方が目を惹くものがあるのではないかと思いました。

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七番勝負は、あまり遅い時間だと、茶店の小姐各位が団子の製造販売や湯茶の提供を切り上げてしまうおそれがあるので、後ろ髪引かれる想いで水生植物園を後にして、道一本隔てた深大寺エリアは参道を東西に横切る茶店街の名物、浅草は「美人茶屋あづま」さんと並ぶ名刹足下の煩悩の源「美人茶屋八起」さんの店頭で、久々に若い小姐がきびきびと草団子を扁平に圧し潰したようなものを油分を敷き詰めた鉄板上で焼いて販売して居たので、至近距離で撮らせて貰ったもの。
ここでは、先ほどの各シーンで認められたほど、両レンズの個性は認められず、どちらも良くできたスナップレンズという範囲に収まってしまうと思いました。

今回の感想ですが、いやはや、カメラの色設定が違いすぎ、描写の違いよりも、若干、彩度が高過ぎる富士のベルビアモードの方が有利になってしまった感無きにしもあらずですが、それにしても、ソーシャルディスタンスからの人物描写や、風景を撮ったのではどちらも有難みを発揮しないですが、例えば、旅先の朝市の店頭で何か撮るとか、花をモチーフに街並みとかお城を撮る、なんて使い方をしたら、ありきたりのスナップとは一線を画す面白い写真が撮れるのではないかと思いました。

さて次回は、久々の遠出、北陸ツアー3泊4日から2回ほどに分けてご紹介する、初回いきます、乞うご期待!!
  1. 2021/10/03(日) 22:59:00|
  2. Mマウント改造レンズ
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Rare optics revealed from chaos of histories~FED5cmf2 mod.M by FGWG~

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さて、今宵のご紹介ですが、予定通りご紹介するのは、佐世保への旅で中断した工房謹製の新作レンズのお披露目、浅草ロケでお送り致します。
まずはこのレンズの氏素性ですが、生まれは戦前のソ連、1938年頃に製造されたFED-S用に用意された標準レンズと云われています。
このレンズの構成は4群6枚のWガウスタイプ、お手本は同時期にドイツはエルンストライツ社から発売されていたSummar5cmf2がお手本とも云われています。
しかし、その評判は、開放では使い物にならない、f5.6からのレンズ、とか散々な酷評ばかりで、あちこちの好事家、業者さんのサイトを見ても、コントラストは低く、結像も甘い上、画質の均質性も大甘で、まさにコレクターアイテムであって、ボディ自体も希少なFED-Sにつけて飾っておくレンズとさえ揶揄されていたのですが、これは、そもそもライカとは違うフランジバックの古い玉を、L39と一見互換のようなので、そのままライカマイントのカメラに捻じ込んで撮ったものなで、そもそもピンが合っていなかったと考えられるのです。
ところが当工房では或るいきさつで、オリジナルマウント金物を詐取されてしまったので、ずっとシャフト部の付いたレンズヘッドのみが防湿庫で永い眠りに就いていて、ふと、そもそもライカマウントで作り直してしまえば良いと閃き、このCOVID19による引きこもり、いわゆるGOTO旋盤キャンペーンの一環として、チェコ製レンズと前後して、レンズヘッドのクリーニングと内部反射をちょいとやってから、ちゃちゃっと作ったものです。
さぁ、その思い付きによるやっつけ仕事で、可哀そうな下半身を失った戦前はソ連産まれのレアFEDはどんな写りを見せてくれるのか、さぁお立合い、当日の実写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはSONYα7RⅡ、全コマ開放による絞り優先AEでの撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、ここ浅草ではおなじみのレンズテスト時の定点観測スポットである美人茶屋あづまさん裏の仲見世側道と東西を横切る道路との交差点北西角に建つ扇屋さん店頭の大和絵の団扇シリーズですが、何故かこの頃、試写し易いように仲見世側に展示枠自体を向けてくれていて、助かるのですが、特にひょっとこは45度以上、こちらを向いていて撮り易かったので、その目の部分にピンを合わせ、背景の通りの様子を入れて撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、このところ、かつての美人女給さんが、きび団子やら甘酒、冷やし緑茶みたいなものの製造販売を実演していて、今や絶滅危惧種となった外国人観光客がジャパニーズビューティをお手軽に写し取ろうと、鈴なりになって、写真撮っていたのがウソのように静まり返り、この頃はあろうことか、むくつけき男性店員がその仕事場できび団子なんか拵えているのを見て、すっかり撮影意欲も失せていたのですが、当日は珍しく、そこそこ美形の女給さんが働いていたので、冬っぽいカッコのお客さん越しに裏から一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、仲見世を宝蔵門方面に行く前に、当日はたぶん田原町から乗ることになるので、近傍の定点観測スポットは先に撮ってから奥へ進もうと考え、いったん雷門前広場に戻り、その東側に面した土産物屋さんの店頭に「季節感なんか関係ねぇ!」とばかり、寒空の下、相も変わらず涼し気な音色を盛大に立て続けるギヤマンの風鈴の列を一本にだけピンを合わせて撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、実は先に撮った風鈴群、扇屋さんの店頭でこれまた季節の際物である団扇を撮りながら、装飾品にもなり静かな団扇はともかく、冬も深まってきて、風鈴群が片付けられていたらどないしょとかビビリながら足を運んだら、平然と吊るされていたので安心し、そのまま、仲見世通りを宝蔵門に向かって歩き出そうとしたら、大赤提灯手前で和服を小粋に着こなした小姐が色っぽいうなじを見せていたので、とっさに一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、仲見世を宝蔵門方面に歩きながら、何か面白い被写体はないものかと、向こうからやってくる観光客や両脇に並ぶ商店の店頭を鵜の目鷹の目、あっちをきょろきょろ、こっちをきょろきょろしながら歩いていたら、人形焼の実演販売のお店の手前のおもちゃや兼業の土産物屋さん店頭で、おそらくは自分の名前が千社札風の書体で描かれたステッカーと思しきものを手に取って物欲しげに見入っていたので、その様子を通り掛かりに一枚撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、そうこうするうちにあっという間に宝蔵門前の広場に到着し、こういう時は和服を着た少人数のグループが撮り易いので、暫し佇んで物色していたら、冬にも関わらず、春めいたカンジの明るい薄い色調の和服をお揃いで着込んだ20代後半と思しき小姐一個分隊がやってきて記念撮影なんかお互いに始めたのでその様子を一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、宝蔵門にも雷門同様、縄のれんのお店の数十倍の赤提灯が吊り下げられ、こちらは門の高さも数倍高いものの提灯自体のサイズが一回り小さい(11尺→9尺)ため、高いところから吊るされていて、パナソニック単体プレゼンツの雷門提灯と異なり、宝蔵門のものは小舟町の寄進者の芳名が側面にびっしり書き記されており、文字にピンを合わせて撮れば、シャープネスと画面の均質性が同時に把握できるという優れた被写体なので、ご多聞にもれず、斜め下から一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、宝蔵門まで辿り着いたら、一番近くの定点観測スポットは云わずと知れた、宝蔵門東隣の手漕ぎ式ポンプですが、この寒空の下、進んで冷たい水と親しもうなどという物好きなど居ようはずもなく、辺りには人っ子一人いないので、一瞥して次なる定点観測スポットである、境内は御神籤売り場に目を転じれば、今や希少種と化した南米からの季節が反転したかの如き装束の小姐が大仰に引き当てた筮竹を手に取って番号を確かめようとしていたので、その様子を斜め後ろから一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、境内をさらっと流し、次なる定点観測スポットである奥山の先の西参道脇の常盤堂プレゼンツという風車の弥七モニュメントこと、壁一面にセルロイドか塩ビ製の風車が一面に張り詰められた壁を斜めに撮るべく、境内を歩いていたら、可愛い小姐二名組からスマホンでお面持ってるところ撮ってくれませんか?と呼び止められ、ハィ喜んで!と何枚か撮って上げた代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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十枚目のカットですが、嬉しい道草のあと、キブンもルンルン(死語!?笑)で常盤堂プレゼンツの風車の弥七モニュメントまで来てみると、その壁面のある建物で売っている特大メロンパンが、ここのところ、浅草界隈ではたいそうな名物らしく、壁に沿って、和服、洋服、そしてコスプレ系も含めた小姐グループ、男女カポーなどが延々と列をなしており、その隙間からちょいと失礼と壁の端から身を捻じ込んでアクロバティックな姿勢で手前の紫柄物の風車を狙って撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、何とか風車の弥七モニュメントを撮り終え、行列の中にモデルさんになってくれそうな、ノリが良く、優しくて純朴そうな小姐はいないものかと眺めていたら、店の前で食べ終わった千葉県の高校生という小姐二名組が店頭のインスタ撮影用のメロンパンのかぶり物で遊んでいたので、声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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十二枚目のカットですが、メロンパンキャップの小姐達と暫し雑談して、更にキブンが高揚し、これは撮影前に本堂お参りした御利益かも♪と花やしき方面へ歩き出して暫くしたら、花やしきの入り口並びにある、昔の番屋風の障子戸っぽい木製の引き戸前で可愛い狼男風の仮面をかぶりながら、スマホンで交互に記念撮影していた小姐二名組が居たので、ここでも声を掛けたら、えー嬉しいということで交渉成立、何枚か撮って上げたお礼にモデルさんになって貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、狼男でなく、ミージカルCATSのネコちゃんを模した仮面なんです!と笑いながら教えて貰い、なるほど、今日は勉強になりました、幾つになっても日々勉強ですな、とか適当に挨拶をかわし、その場を後にして、ひさご通り方面に歩き出したら、途中のお店から、和服と大正時代の服装みたいなちょっと見では短大の卒業式帰りの母娘みたいなカッコで歩いている小姐二名組が居たので追い縋りざまに一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、そろそろ、上野駅のレカンでお茶したいキブンになってきたので、ひさご通り入り口で引き返し、六区映画街の通り経由、田原町へ向かおうとしたら、ROXの建物前のオープンスペース上に停められたキッチンカーの周りに並べられた円卓のひとつに緩そうな外国人がたむろして、まだ陽も高いのにハンバーガーなんか肴にコロナビールなんかラッパ呑みしてたので、小粋な「浅草」の白抜き文字のトレーナーなんか着こなしていた恰幅の良い中年男に声掛けて背中を一枚撮らせて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、六区通りから伝法院通りを跨ぎ、そろそろ雷門通りに出ようかという辺りで、威勢のイイ若い車夫の兄ちゃんがいかにも純情そうな若い和服姿のカポーの載せて、かなりのスピード感で疾走してきて、すぐ後ろの交差点を右手に曲がろうとしていたので、これは構図的にはなかなか宜しいととっさに判断し、曲がり出してすぐにシャッター切ってみたもの。

今回の感想ですが、思った通り、ノーコートのWガウスなので、幾らレンズエレメントをきれいにしても、グラファイト塗料を駆使し、内面反射を抑えたとしても、明るい被写界ではコントラストの低下はいかんともし難いですが、それでもシャープネス、画面の均質性は全く問題にならず、少なくとも工房主は開放で撮っても、実用には耐えうるレベルの優秀なレンズではないかと思いました。

さて、来週は久々の週末出張で土日はそのまま現地撮影に入っちゃいますので、一週スキップ、その翌週は旅写真か、このところ"GOTO旋盤キャンペーン"で次々生まれた新作品のお披露目か、どちらか気が向いた方をアップしたいと思います、乞うご期待!!
  1. 2020/12/06(日) 19:04:40|
  2. Mマウント改造レンズ
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Incredible product due to tremendous effort~Dallmeyer Oscillograph51mmf1.9mod.M by F.G.W.G.~

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さて、今宵のご紹介ですが、一週遅れのお盆休みを挟み、今月最後の更新となりますが、満を持しての発表、おそらくは工房作品史上、最も難度が高く、工期も掛かった、殆どゼロから新レンズを作り上げるのに等しい製品をアップ致します。
その名も「Dallmeyer Oscillograph51mmf1.9」。海外の売主から工房に届けられた時、コパルプレスという裕に500~600グラムはあろうかという巨大な中版用シャッターに前後群が捻じ込まれた状態で、これが本来の用途での正しい使い方だったとは思ったのですが、そんな巨大なものにライカ用のせいぜい40~50φのヘリコイドを介してMマウント化するなどということが構造上、そして意匠上からも許容されるはずがなく、ライカ判で使おうと思った途端、前後群を使って、真ん中部分は新たにゼロから作らねばならないことになるので、なかなか手が出ず、おおよそ、一年は防湿庫で眠りに就いていたワケです。
ところが、昨今の新型コロナ症候群ことCOVID19のパンデミックのおかげで、海外遠征は云うに及ばず、近所への外出ですら思うに任せなかったので、自粛で蟄居していてもやることがないので、在庫のレンズで何かしようといじくっているうちにムクムクと頭の中で内鏡胴の構造イメージが沸き起こり、予め採寸しておいた前後玉のネジ部の直径、コパルシャタ-を介しての前後群間のクリアランスを元に、手元のパーツで使えるものは使い、足りないものは新たに真鍮インゴットから削り出し、レンズレッドまでは何とか作り上げることが出来ました。
ただ、ここまででも道半ばで、ヘリコイドを付けて、ライカのフランジバック27.8mmに合わせ、無限出るよう、バックフォーカスを取らねばならないので、このレンズヘッドを固定するヘリコイドの素材探しから始めねばならず、手元のものを色々試した結果、同じくオシログラフ用レンスのOscillo-Raptar51mmf1.5の改造パーツとして初めて採用し、つい先日も、同じく産業用レンズであるGeneral Scientific社製の50mmf2.0の改造に成功しているため、Olympus OM Zuiko50mmf1.8のヘリコイド&マウントユニットを採用することとした次第。
然しながら、ヘリコイドの内側の薄いアルミ製の筒状のパーツに0.5mmピッチのネジを切って、それで固定すべくレンズヘッドとの内外径差を埋めるべく、両面0.5mmピッチのネジを切ったスペーサをアルミ丸インゴット削り出しで作らねばならず、これが薄いアルミの壁を僅かに変形させヘリコイドの回転トルクに影響を与えてしまうので、結局Zuikoレンズを2本お釈迦様にして、3本目で成功、OMマウントを削り落とし、全周スクリューを介してMマウント金物を固定しました。しかし、43mmの対角線カバーのイメージサークルとしては、後玉の金物もレンズの開口部自体もかなり大きく、それが故、既存のマウント改造用パーツでは追いÞつかず、結局、元のパーツは前後群2点のみで、あとは他のレンズのものを加工したり、新たに削り出して作ったりで凡そ通常の改造の10本分は手間暇かかったという次第。

これでもはや撮影は出来る仕様にはなりましたが、せっかく絞りユニットを組み込んだ内鏡胴を拵えたので、絞り羽根をリングと連動させなくては面白くないので、これも手持ちのパーツから適当なものを探し出し、内径を削って調整し、連動機構も苦心惨憺付加したもの。
ここまでやって、やっと距離計非連動のMマウントレンズの出来上がり!です。
で、話は前後しますが、このレンズの構成はオーソドックスな4群6枚ダブルガウスタイプ、用途はオシログラフのスコープ画面を間接撮影するためのマクロレンズのような使い方で、だいたい1950年から60年くらいに作られたもののようです。

では、さっそく、実写結果をもとにその実力の程を眺めて参りましょう。カメラはすっかり試験機からスナップのお供に昇格したSONY α7RII、全コマ絞り開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、この日は、まだランチを食べていなかったので、上野駅で降り、駅構内にある、フレンチの名店「ブラッスリーレカン」のランチを戴いてから、周辺を撮って、しかるのち浅草に移動して撮ろうと考えたのですが、珠玉のランチを戴いてお店を出てすぐに目が合ってしまったのが、このコスプレパンダファミリーの群像だったので、手っ取り早く一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、アメ横方面で撮ろうと思い、そのまま上野駅の広小路口から出て、目の前の広小路通りを渡って、アメ横センタービル方面を目指して歩いていたら、ちょうど前に手頃なカポーが歩いていたので、ちょいと失礼、とばかりに小走りに距離を詰め、後ろから一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、ご存知アメ横はjRの山手、京浜東北、そして近年は東京駅経由の高崎・宇都宮の両湘南ライナーの高架沿いに上野から御徒町の駅までの区間に続く、戦後の闇市の残滓のような佇まいの種々雑多の小さな商店、飲食店の連なるエリアなのですが、その中間辺りの高架を横断する道路沿いに位置する居酒屋がまだ陽も高いのに活況だったので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、アメ横随一のランドマーク、アメ横センタービルの手前の三角地の上野駅寄りに小高い台座の上から周囲を睥睨するバイキンマンのような不可思議なキャラクターの黒御影石で出来た像があるので、1m程度の距離から、この石像をモチーフに背後に建つアメ横の一本西の通り名を示す派手なゲートを入れて撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、このバイキンマンもどきの石像が建つ分岐点をどちらかと云えば人通りも多く賑わっている印象のアメ横方面へ歩を進め、何か適当な被写体はないか鵜の目鷹の目で歩いていると、店頭でお互いに中国語で話しながら、達者な日本語で店員さんに値切りのハードネゴやってるしたたかな様子を横から一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、御徒町駅の手前まで来たので、そろそろ恩賜公園経由、上野方面へ戻って地下鉄銀座線で浅草へ移動しようかと思い、広小路通りに出たら、陽気なフィリピーナのグループが近くのチェーン店系カフェで買い求めた紙カップを片手に大声で語らい合っていたので、恐る恐る近寄って、声掛けて、一枚撮らして、と頼んだら、一番可愛いこ!とグループから推挙され押し出された小姐に、後で写真を送る約束でモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、国立博物館前の広場付近で撮りたかったので広小路通りを西側に渡ってそのまま北に進み、恩賜公園に続く階段を登っていったら、ちょうど中段辺りにある噴水に妙にカラフルなTシャツ着込んだホームレス氏が頭と云わず肩と云わず突っ込んで、それこそ水浸しになって力づくで涼をとっていたので、人間ってホント逞しいなぁとか感心しながら通りざまに一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、今回の不可思議なレンズの性能評価でどうしてもやりたかった、広大な広場を使っての被写界のクオリティチェックです。無限で中央の国立博物館を撮れば、画面周辺の光量落ちや歪み、或いは片ボケなど、コリメータに匹敵する性能評価が実戦で確認出来るのですが、今回のα7RIIの裏面照射のCMOSによる描写では想定したほど周囲の乱れもなく、少々拍子抜けしたくらいです。

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九枚目のカットですが、国立博物館前の広場を動物園方向、即ち左手に折れ、ちょっとした森の中の小径を辿ると、瀟洒な煉瓦造りの箱物が見えてきて、そこが都立美術館なのですが、その中庭に一点の曇りもなく磨き上げられたスレンレスの球体が有るので、それが敷地内の建物、そして空に浮かぶ雲をデフォルメし映している様子を撮ろうと思い立ち寄ってみたもの。

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十枚目のカットですが、都立美術館は結局お休みで庭の中に入っての撮影は出来なかったものの、何とか思い通りのカットは撮れたので、再び国立博物館前の広場に戻り、さて、何か良い試写用被写体は無いものかと物色してみたら、噴水池の周囲に色とりどりの花々が丹精されプランタに植わっていたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、そろそろ浅草に移動する頃合いになってきたので、西洋美術館の入場無料エリアの秀逸な銅像を撮ってから移動しようと、立ち寄ってみれば、こんなコロナ禍でも、こういうところはそこそこ人出が在って、一番人気の「考える人」は記念撮影する一般人各位が行列していて、とてもそこに並んで、独りで銅像を撮ろうと云う気も起きなかったので、てっとり早く、遠藤周作の「沈黙」の如き重厚な佇まいの群像ものを下から一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、上野駅から地下鉄銀座線に乗れば5分と経たずに終点浅草に着きますが、今回も深川からのダイレクトルート同様、まずは雷門周辺で撮ろうと思い、たまたま人出が無かったので、雷門のアイデンティティである巨大赤提灯の下に潜り込み、殆ど定点観測スポットと化している、底部の逆ハーケンクロイツの金メッキ金物を至近距離で撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、雷門の周辺は目ぼしいモデル候補、特に浴衣の類いに身を包んだ海外からのゲストなど、それこそ唱歌"宵待草"の歌詞ではないですが、待てど暮らせど来ぬ人を云々となってしまい、お楽しみのお茶の時間を過ぎてしまいますから、ちゃっちゃっと気持ちを入れ替えて、仲見世通りを宝蔵門を目指して歩き出すこととし、このご時世ならでは閑散とした昼過ぎの佇まいを捉えてみたもの。

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十四枚目のカットですが、仲見世を少し歩いていたら、お揃いの浴衣に身を包んだいたいけな極小姐姉妹を連れた黒人パパ、日本人ママの一家が浅草寺の方向からやってきたので、まさに天の恵みと思い、ダメ元で声を掛けてみれば、横田基地の軍属の方とのことで、面白そうだから撮ってくれ、良かったら撮った写真を記念に送ってくれ、とのことでノリの良いヲヤヂさんのご厚意に甘えて、お二方ともマスク外して貰っての撮影に応じて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、雷門まで到達し、さて目の前の黄色い看板のファミレスでお茶とスィーツでも楽しもうかいな、とか思った刹那、そういえば早田カメラ本体に暫く顔出してないなと思い、面白そうなレンズヘッド物色も兼ねて早田カメラに寄った帰りに隣の洋食店横の手書き看板が良き味を出していたので、スカイツリーモ背景に収めるべく、ローアングルから一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、なかなかレアな玉で、実写結果もそれほど上がっていないため、精密計測・加工により、オリヂナルのコパルシャッター装着時のクリアランス通りに前後群を固定したレンズヘッドが、果たして本来の描写性能を発揮、或いは味を再現しているのか、知る由もないですが、これはこれでそこそこ良く写るように出来たので、実用性を兼ね備えた高級骨董品としては有り、ではないのかなぁと。

さて次回ですが、次はぐっと庶民的な玉ですが、深川でレストア行った個体は描写が一味も二味も違う・・・が、何せオリジナルの描写を良く知らないので、何とも言えないですが、まぁそこそこ良く撮れるレンズが出来たので、結果報告します、乞う、ご期待!!
  1. 2020/08/30(日) 13:07:42|
  2. Mマウント改造レンズ
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Modification to make more chances to perform~Helios103 mod.M by F.G.W.G.~

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さて、今宵のご紹介ですが、ここんところ、奉公先が構造不況に加えて、新型コロナ影響によるボディブローがじんわりと効いてきてしまい、遂に従業員に対し、部分的リストラともいえる一時帰休という措置を適用するようになって、月に二回も金曜日は遊んで暮らさねばならず、在宅勤務が果てしなく続いている中、更にお休みが増えてしまうと、社会復帰のハードルは益々高くなってしまいがちではありますが、そこはそれ、何もしないでいるとなまはげがさらいに来る、という伝説もこれあり、工房に転がっている有り合わせのパーツでお手軽にスナップレンズでも出来ないかと思い、先のJupiter8M同様、Sマウント金物ドナーとして、ウクライナから段ボール箱買いした中にサービスなのか、或いは数合わせのためなのか、3~4本のHelios103が混じっており、有難く、その薄手の金物を再利用させて戴き、中身はジャンク箱の中で長年の間、省みられることもなく、ただただ転がっていたのですが、再改造のため、余剰となったCanonL50mmf1.4のそこそこ程度の良いヘリコイドユニットがあったため、F1.8のものでは内鏡胴のシャフト部が太すぎて入らないこのHelios103に陽の目が当たることになったもの。
工程としては、まず光学系の再調整から取り掛からねばならないので、汚れてはいたものの、目に見えるキズの無さそうな個体3本を選び、全部クリーニングの上、SONYα7RIIにS-M-NEXの二段重ね前提で、CXマウントの金物に装着し、コリメータを覗き、緑色のレクチルのコントラストで順位つけ、A,B,Cと振った個体のG1、G2、G3、G4の4群をそれぞれA1、A2、A3、A4と振って、最下位のものは目視してもG1の状態がクリーニングした後でもスカッとせず、G4も同様だったC個体はG2、G3のみ候補として、あとはひたすら、A1+A2+A3+B4、A1+A2+B3+B4、A1+B2+B3+B4・・・とA1をキーにヒマに任せて組み合わせてはコリメータで確認し、一番シャープと思われたA1+A2+B3+A4の組み合わせをコンプリーションとし、ライカマウントへの装着は、CanonL50mmf1.4の内側の真鍮製の金物の口に当たる部分の内径を少々切削し拡げ、しかるのち、Helios103の内鏡胴に設けられた全周スクリューと同じピッチのネジを切って、両者を合体させたのち、コリメータで無限を割り出し、位置固定のための真鍮製スペーサリングを削り出して、黒染めして間に挟む、という加工を行いました。
組み合わせの力仕事に加え、加工での若干手戻りは有りましたが、何とか、金曜日の午後一杯で完成出来ました。
話は前後しますが、このソ連製のHelios103は、Zeiss製Biotarのコピーと云われており、4群6枚のWガウスタイプですが、似たような構成であるはずのCanon50mmf1.4やRokkor50mmf2.0とは特に後群のエレメントの大きさと曲率が異なっていて、試写前からデジタルの相性はどうかなと思っていました。
ではさっそく、試写結果を逐次眺めて参りましょう。カメラはSONYα7RII海外専用モデル、全コマ絞り開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、今回の試写は金曜の宵の口にレンズが完成したため、翌土曜日に行うこととし、そうなると、時間的には、ランチの場所も十分考慮しなければならないので、木場、門仲界隈の外食でも、もちろん、スーパーマ調達の自宅飲食でも食べることが叶わないものになるので、何をおいても十割蕎麦、ということで、午後のアキバ繰り出し、さぁ出て来たはイイものの、被写体は有るのかな?とか腹一杯、旨い蕎麦を堪能してから広小路を歩き出したら、すぐに目が合った、チェコ産の小姐に声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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二枚目のカットですが、駅の近傍であれば、そこそこイイ画が拾えるかも知れないと、広小路を挟んで、ちょうど、十割蕎麦屋と対角線の方向にある駅方面を目指して道路を横断し、しつこく声は掛けてはくるが、写真撮らせて、などとお願いしようものなら、手のひらを返したようにダメダメと拒絶モードに入るメイドさんの群れをやり過ごし、駅の近くまで来てみたら、若い兄ちゃんみたいなヲヤヂが金太郎さんみたいな極小姐の手をひいて所在無さげにお散歩してたので、後ろから一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、アキバの駅といえば、数年前から自動車進入禁止となって、歩道上にも大胆な広告のポールとかが屹立するようになっていて、その広告メインモチーフとして、道行く人々を脇役に入れて撮ってみたら面白いのでは、と閃いてこの場にやってきたのですが、なかなかマスクをした人間を画面に多く入れないように工夫して撮るのも難度高く、暫く待って、やっと撮れたもの。

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四枚目のカットですが、X-Pro系列で50mmクラスのレンズをテストするとなかなか撮れない被写体になってしまう、旧万世橋駅の煉瓦構造をモチーフにした商業施設エキュートを、フルサイズでこその縦位置で撮ってみたいと思い、橋の上から、訝しがる通行人各位を横目に何枚か撮ってみたうちの一番カンジの良かったもの。

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五枚目のカットですが、何枚か撮るうちに、このレンズも、同じソ連産のPO3-Mほどではないにせよ、なかなか逆光に強く、古いレンズには弁慶の泣き所ともいえるような、被写界への陽光の斜め入り込みにも古いゾナーやプロジェクタレンズでは有りがちなクレセント状の虹色のゴーストも殆ど発生せず、ややコントラストが落ちるかな・・・程度なので、海外ではよくやる、上から陽の射す狭い階段の図を撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、昭和通り沿い、東京メトロ日比谷線秋葉原駅の南の端の出口に面した、神田川にかかる和泉橋の上から、神田川の水面に浮かぶ、プチメガフロートである災害時の救援船の発着場越しに、万世橋方面の鉄道橋上で新幹線・山手線並走の決定的瞬間を一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、JR線の秋葉原駅の南側、ちょうど黄色い手榴弾が目印の、かつてはマニアにとっては鬼門の如き、中古カメラ屋の面したちょっとした広場があるのですが、この日は天気も、気温もまずまずだったため、新型コロナに対する自粛疲れのためか、ぼぉっと日向ぼっこなどしながらスマホンに目を落とす老若男女が居たので、黄色い花越しに一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、この駅南の広場には、黄色い手榴弾マークのお店の他にも、なかなか面白げな飲食店も軒を並べており、特に目を惹くのが、この赤提灯、かつてエスプリの効いたフランス映画の代名詞とも云われた1966年制作の「男と女」から引用したのでしょうか、ヲッサン達の牙城であるべき赤提灯にそんな不似合いな名前を付けたのが面白く、何とか狭いすき間に体を捻じ込んで、最短距離で撮影してみたもの。

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九枚目のカットですが、アキバもそろそろ飽きてきたので、神田、日本橋経由、撮りながら工房に戻ることとし、神田駅からほど近い、カメラのキタムラ日本橋本店に寄る途中、昔はこの近傍で試写する時は必ず撮らせて貰っていた、ペルシャ絨毯輸入会社入り口の砂岩製とおぼしき対の狛犬を横から撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、キタムラから日本橋駅へ歩いて向かう途中、地下通路の拡張のためなのか、歩道上に建設資材の保管用に臨時に設けられた囲いがところどころ在って、道行く人々への心尽くしの気遣いなのか、隔壁の長さ一杯に並べられたプランターには季節の花々が色とりどりに咲き誇っており、これが、日本橋の街の歴史と品位の象徴のようにも感じられ、川向うから来た工房主は敬意を表して、低姿勢から一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、日本橋駅の近くまで来ましたが、午後のテータイムの時間をすっ飛ばしていたことを思い出し、16時近くにはなっていましたが、丸善裏の八重洲通りに面した雑居ビル一階に位置する、某大手ファミレスの支店に寄って、お茶と簡単なスィーツでも戴いて帰ろうと思い、そのビルに入ろうとしたとき、酸性雨にやられて全体的に緑青の涙を流したかのような少女像が目に留まったので、最短距離で一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、やっと、香り高い熱い紅茶にありつき、人心地がついてから、ふと窓の外を眺めたら、通りの街路樹の木陰の下、最新型のガンメタの911が停まっていて、木漏れ日を磨き上げられたボディで照り返して、今は亡きCGの表紙みたいな雰囲気になっていたので、三杯目のハーブティーは諦め、早々に店を後にして、一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、翌日曜日も緊急事態宣言明けの週末でしかも天気はバリバリピーカンだったので、美味しいランチでもと思い、昨日のかき揚げ込み660円の十割蕎麦のランチで期せずして倹約した分を注ぎ込もう、ということでまた性懲りもなく、てくてくと森下くんだりまで歩いてきて、珠玉の深川飯を戴いた後、付近を散策した際、店舗兼住宅の前に洒落たオブジェがあったので一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、緊急事態宣言も明けたので、もしや☆と思い、大川の面した高台に設けられた、コペンハーゲンの人魚象とも肩を並べるがっかり名所、芭蕉翁の座像が撮れるかと思いきや、近くまで行ってみたのでしたが、やはり月末までは封鎖、仕方なく、下の河岸散歩道を通り過ぎていった婆ちゃんと孫娘の後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、萬年橋を渡り、清澄白河エリアに入って、目指すは、例の震災復興長屋、ところが時間が中途半端な日曜だったからなのか、開いているお店も少なく、それ以上に人通りが途絶状態で、あまり撮っても面白くはなさそうだったので、定点観測スポット数か所を撮ってから、新たな穴場、福住の本郷菊坂町もどきへ移動しようと思った矢先、一番南端の店舗兼住宅からいたいけな極小姐の姉妹が出て来てキックボードかなんかで遊び始めたので、有難く一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、我ながら、HELIOS103って、開放でこんなに良く写るだっけ?という第一印象でした。だいぶ前にS-Mカプラ付けて、M8で以て川越の蔵の街で丸々一日試してみましたが、ピンは合ってるのに、合焦部のキレがイマイチ、その理由というのが、内面反射によるものか、或いは元々の仕様上のコマフレアだったのか、判らずじまいでしたが、全般的にぼぉっとしたカンジのコントラストの低めのダメダメレンズでしたが、今回のレベルなら、十分、連れ出して使ってやろう、という気にもなると思いました。

さて、次回は帰省予定のため、一回スキップ、何が出るかはお楽しみの、乞うご期待!!
  1. 2020/05/31(日) 18:14:33|
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Excellent but eccentric~KinonIII50mmf1.8 mod.M by F.G.W.G.3rd.~

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さて、今宵のご紹介ですが、予告通り、怒涛の工房製品?からKinonIII50mmf1.8改Mの三号機のレポートをお送りいたします。
まずこの三号機の特徴は、1、2号機が真鍮製の鏡胴だったのに対し、オールアルミ製になっていて、それが故、ヘリコイド&マウントユニットとの接合部も超ヂュラルミン2023の削り出しで作成しました。
また、光学系の特徴としては、50mm表示にはなっていましたが、揃って約51mmの実焦点距離を持ち、そのまま平行カムで距離計連動が可能であった1、2号機に対し、3号機は実焦点距離が48mm弱しかなく、慎重に傾斜カムを切って、距離計連動加工を行いました。
またイメージサークルは心持ち1,2号機より狭い気がしますが、構図によっては目立たないレベル、というか、フルサイズのデヂで古いレンズを使うとだいたい周辺は光量落ちを示すことが多いので、あまり気にはならないのではないかと思いました。
もちろん、構成は1~3号機共通でペツバールタイプ、絞り無し、1群の貼り合わせエレメントがかなり厚めのもので、2群の凹が結構曲率のきつめの薄い玉、そして最終エレメントは曲率、厚みともそれほど大きくない凸という構成になっていました。もちろん、1号機以来、分解してエレメントのクリーニング・コバ塗り、鏡胴内部の反射防止加工を施してのマウント改造です。
では、さっそくその実力のほどを逐次眺めて参りましょう。
カメラは新導入の光学測定器役のSONY α7RII、での絞り優先AE撮影、ロケ地は浅草界隈となります。

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まず一枚目のカットですが、当日、深川から浅草に出て来たのは、試写もそうですが、先般発見した、新しい煮干しラーメン屋の実力のほどとやらを見せて貰おうか!?とすっかり、皇帝ウィルヘルムⅠ世まがいのヘルメットをかぶった宇宙人青年のノリでやってきて、なかなかぢゃまいかとほこほこ顔で伝法院通りを歩きながら発見した早咲きの梅の枝を最短距離付近で撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、満腹を抱えて、仲見世通りを宝蔵門方向に獲物を探しながらキョロキョロと不審人物然として歩けば、宝蔵門前のちょっとした広場の辺りに露天商各位が所せましとお店を広げており、そのうちひとつにいたいけな着物姿の純正国産小姐があーおなかすいたぁとか言って、チョコバナナを求めて行列なんかしていたので、有難く、その優美な後ろ姿を一枚撮らせて貰ったもの。

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三枚目のカットですが、同じく宝蔵門下広場のこと、目を転じてみれば、相対的に比率向上した純正国産小姐二名が柱のたもとで、買ったばかりのお好み焼だかたこ焼だかを着物を汚すリスクもものかわ、結構大胆い賞味していたので、その微笑ましい様子を傍らから一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、宝蔵門をくぐり抜けて、周囲に視線を走らせてみれば、もはや名実ともにここ浅草界隈では、鰻以上に絶滅危惧種と化した中国人一家がずいぶんと牧歌的にチタン屋根の五重塔をバックに着物を着せた子供写真なんか撮ってたので、声掛けて、一家写真撮って上げるから、モデルになって、と交換条件出したら、子供だけ好きなだけ撮ってイイよ、とのことでお言葉に甘えてみたもの。

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五枚目のカットですが、前のカットはお姉ちゃんだったらしく、写真撮らせて貰って、多謝、再見とか手を振って別れようとしたら、どこから出て来たのか、小さな妹みたいなのが斜め後ろからジャケットの裾引っ張って、自分を指さし、ワタシも撮って!との嬉しいおねだりだったので、有難く一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、やはり五重塔の下、宝蔵門の裏側の辺りで純正国産小姐二名が果敢に自撮りなんか試みていたようですが、やれ曲がったの、やれアゴが出たの、やれ、アンタは眼つきからなってない、とか、お互いはたき合いながら、勝手に盛り上がっていたので、これは見過ごすワケにもいかず、声掛けて、スマホンで会心の何枚か撮って上げる代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、同じく五重塔と宝蔵門に囲まれた広場でのこと、やはり物見高いマニアには国籍は関係ないようで、横で様子を見ていた、同じくα7R下げた兄ちゃん、姉ちゃんが、興味深々、さっそく声掛けてきて、どんな風に写るのか教えてくれというので、じゃ、彼女借りるよ~んと、百聞は一見に如かずとばかり、手っ取り早くモデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、空を入れた遠景バックで撮るとどうなるのか、スカイツリーのデフォルメ具合いを眺めるべく、無人お御籤頒布所に集う善男善女をモデルに遥か天空に聳え立つスカイツリーを背景に入れて撮ってみたら、何のことはない、1、2号機なら大暴れのグルングルン、バックトゥザフューチャーまがいの背景となるところが、全然まともなのに拍子抜けしてしまった一枚。

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九枚目のカットですが、あまりのフツーさに拍子抜けして、そうそう、被写体がちょい遠すぎたからだね、と思い立ち、いつもの最強後ボケ試験パターンである本堂下西側の天水桶の縁の刻印に最短付近でピンを合わせ、背景にスカイツリーを入れるという構図で撮ってみたものの、むしろ近いだけあって、画面周辺に位置することになる手水場の屋根の方がグルングルンとなり、またしてもスカイツリーは悠然と起立してましたという試験結果。

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十枚目のカットですが、では、今度は内面反射対策の出来は?と思い立ち、手水場から西日越しのセミシルエットの人物でも撮ろうかいなと歩いていたら、関西弁で大声で話しながら歩いてくる、茶髪も美しい小姐二名組が居たので、本堂下ですれ違いざま、後ろから、その見事な茶髪が西日に照り返すさまを一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、画面の隅にマスクマンが入ってしまったのが痛恨のミスで通常のカットなら何のためらいもなく没にするところですが、まぁ、時期が時期で、きちんと着物を着こなしている純正国産の好青年にも見えたので採用した、手水場に射し込む西日を浴びて手水を使う中国産小姐の美しい所作の図。

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十二枚目のカットですが、そろそろ、近所で約束が有ったため、境内を後にしなければならないので、仲見世の混雑を避け、スムーズに雷門前へと移動すべく、仲見世の東側の側道を目指して歩き始めたら、宝蔵門前から通りに入る手前で遅めの七五三みたいなカッコの童子を激写している中国人一家が居たので、声掛けて混ぜて貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、側道を或る程度歩き、距離を稼いだので、まだ時間も少々余裕あったため、伝法院通りのちょい先から仲見世通りに戻り、モデルさんを物色していたら、当日では珍しく、中国産小姐二人組がバラマキ用でしょうか、土産物を喧しく物色していたので、有難くその様子を後から一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、仲見世を雷門手前まできて、そうそう、いつもの定点観測スポットを飛ばしていたねぇとか思いだし、さっそく、美人茶屋あづまさんの北側の角を西方向に曲がり、西側の側道との角に立つ扇子屋さん店頭にデスプレイされている大和絵模様の団扇でテスト撮影、今回はおかめの目にピンを合わせて一枚撮らせて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、今回の一連のテストでどうやら1~3号機ともエレメントは全くのノンコートであることは共通しているのに、この3号機は滅法、逆光というか、背後からの光によるセミシルエット撮影でイイ味を出すことが判明してきたので、生まれて初めて手にしたα7系列にもだいぶ慣れてきたことから、雷門真下に吊る提げられている提灯の金張りの金物を逆光で撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、雷門はいわずと知れた観光客の定番記念撮影スポットなので、当日も、ご多聞に漏れず、世界各国からの観光ゲストが思い思いに記念撮影などやってましたが、韓国からの親子連れが、仲睦まじく親子で記念写真なんか撮っていて、その微笑ましいシーンを斜め後ろからお裾分けして貰ったもの。

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十七枚のカットですが、1、2号機に比べると、おどろおどろしいばかりのペッツバールタイプ臭い写真が撮れてないので、一計を案じ、仲見世から東側側道経由、地下鉄駅に抜ける付近にある、老舗の煎餅屋さん店頭の広口ガラス瓶に収められた煎餅達に出演願うこととして、なかなかイイカンジに上品なグルングルン写真を最後に撮れたというもの。

今回の感想ですが、同じブランド、同じ焦点距離のレンズヘッドでも、1~3号機は材質や細部の形状をはじめ、写りにもそれぞれ個性はがあって、本当に面白いと思いました。でもその後、電子湾には上がってこなくなりましたね・・・香港とか上海辺りで定置網に掛かっちゃったのかしらん???(笑)

さて、来週はこんなご時世で、人混みに出るのも命がけなので、気が向いたら、つい先日仕入れた新入りのツァイスレンズのテスト結果をレポート致します、乞うご期待!!
  1. 2020/02/23(日) 21:56:00|
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Great discovery of an unique optic from New Continent~GSC50mmf2.0 mod. M uncoupled by F.G..W.G.~

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まずは、遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、今年一発目のご紹介ですが、正体不明のレンズながら、その希少性、及び人気のヲーレンザック製ないし、コダック製レンズの影響により、電子湾では高騰の一途を辿る、GSC(General Scientific Corop.)製の巨大なギア付のおそらくはパナヴィジョンマウントの特殊レンズと思しきレンズが入手出来ていたので、これを昨年末、工房最終加工品として製造したものをアップしたいと思います。
まずはこのレンズの氏素性ですが、正直、全く判らないので、推定で書かざるを得ないのですが、レンズに付いていた巨大なアルミ製のギアに擦れ跡が全く無かったこと、そしてレンズ自体も前後のリングの状態から判断すれば、製造以降一回も開けられたことがないスペア品か何かで、それが故、電子湾で「マウント、用途一切不明、質問にも答えられない」という地雷的な出品だったのですが、Arrifex用たアイモ用、そしてカメフレックスのレンズは何度も改造したことがあるので、その旨、売主に連絡し、何度かやりとりし、やっと信用して貰って、Best Offerを受けて貰って購入したものです。構成は普通の4群6枚のプラナータイプで、絞りは付いていませんでした。モノコートのコーティングと硝材から推定するに、ヲーレンザックではなく、コダックのものとも似ても似つかないので、おそらくは、米国ゲルツがスナイデルの傘下に入る前のOEMでGSC社に出したものではないかと考えます。
では、さっそく実写結果を逐次見て参りましょう。
カメラは富士フのX-E1、ロケ地は浅草界隈です。もちろん、絞り機構ないので、全コマ開放撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、曇天の午後遅くでの撮影のため、空の写り込む方角によっては暗めのカットになってしまうのですが、ちょうど、浅草の国際通りを、近所に新たにオープンしたという図書館みたいな個室ラーメン屋さんの宣伝のために回っているというちんどん屋さん一行に遭遇したため、暫し足を止め、一行のパホーマンスぶりを一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、国際通りの歩道上で、ちんどん屋さん一行に会釈して見送った後、言問通りの手前辺りで、いたいけな着物姿の小姐二名を乗せた人力車がやって来たので、或る建物の前で止めて説明しているところに、ちょっと失礼と割り込み、横から一枚、お二方のお姿を一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、言問通りから雷5656(ゴロゴロ)会館横を北に1ブロック入ったところにある変わり蕎麦の名店「弁天そば」さんで季節の名物「あさりせいろ」を戴いてから、やっと人心地着いたので、落ち着いて試写しようと思い、まずは、飲み屋街である「ホッピー通り」花やしき前に通じるルートを流していたら、前面の電光板が相変わらず派手な画像を流すのを尻目に寒空の下、コートの裾を颯爽と翻し、黒髪の美小姐が通り過ぎていったので、後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、花やしきの通りから西参道方面に流していると、普段は見かけないお店なども目に入り、この日は、寒かったこともあり、お店の中で火を使って、大学芋やら、揚げ煎餅の類いを実演販売している店から漏れる暖色系の灯りに心惹かれるものがあったので、お店の様子を店頭から一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、ほどなく奥山方面から浅草寺境内に入り、まずは手水を使ったのち、本堂に軽くお参りして撮影続行、ということで、定点観測スポットで多少暗くなってもライティングが簡単なことから、お御籤売り場へと足を運べば、「ふーたりのため~世界は有るの♪」とばかり一心不乱に肩寄せ合って、難解な御籤の文面読解に勤しむカポーが居たので、通りざまに一枚、幸せそうなお姿を一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、次なる定点観測スポットである手漕ぎポンプは、さすが寒空の下ということもあり、人っ子一人近寄らず、仕方なくパス、そして宝蔵門前広場に目を転じてみれば、季節の如何に関わらず、日本の民族衣装の普及に力を貸して戴いている
アジアの同胞各位の姿が目に留まり、ラメ模様の自撮り棒が目立っていた、中国は珠海からという小姐二名組にモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、冬の陽は鶴瓶落としという格言も有る通り、あまりひとところでたむろしていると、光線状況は刻々と悪化しますから、仲見世通りを撮り歩いて、或る程度撮れたら、雷門前デニーズでお茶とスィーツを楽しもう、という不純なモチベーションを胸に抱いて、再スタート、すると伝法院通りとの交差点付近、店内に灯りが点った土産屋さんの店頭で、北京語も姦しく土産物の物色に余念がない大陸からの着物姿のお二方の姿が目に留まったので、有難く出演頂いたもの。

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八枚目のカットですが、雷門を目指し、もでるさんを物色しながら、仲見世通りをそぞろ歩きしていたら、来ました、来ました、台北からという明らかに大陸からの小姐よりはだいぶファッション的にも垢抜けているというか洗練されている小姐とすれ違ったので、すぐさま追い縋って出演交渉、後で送って上げるのを条件として快諾を得たもの。

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九枚目のカットですが、道すがら、早田カメラも覗いて行きたかったので、伝法院通りを東に曲がり、この近傍での定点観測スポットである洋食屋さんの壁面というか飾り窓の鏡面ガラス状に白いチョーク状の筆記具で書き記されたメニューと写り込んだ通行人の姿を一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、この伝法院通り東側の辺りは観光人力車銀座とも言うべき、各社のドル箱コースに当たっていて、ひっきりなしに止まって説明したり、スカイツリーをバックに幸せそうなカポーの愛車上のツーショット写真を撮って上げたりと、担当車夫さんもサービス精神旺盛なので、その様子をスカイツリーをバックに一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、普段の浅草での試写ルートであれば、ほぼ最初の方で登場するであろう、界隈の定点観測スポット、「美人茶屋あづま」さん店頭で、新入り?のエキゾチックな顔立ちの小姐が、甘酒を大鍋から小鍋に移したり黍団子を取り分けたりと実演販売において八面六臂の活躍ぶりだったので、北側通路から一枚撮戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、ここもいつもなら、間違いなく3番以内には登場してくるであろう、仲見世通り西側の側道とあづまさん北側通路との交差点北西角に位置する扇屋さん店頭の大和絵団扇のデスプレイのうち、今回は風神の目にピンを合わせて撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、雷門前のデニーズでお茶とスィーツを楽しんだ後、今回は田原町から銀座線に乗ろうと思い、再び、あづまさん北側から浅草公会堂方面へと陽もとっぷり暮れた通りを歩き出したら、オレンジロードとの交差点手前辺りで、小学校低学年と思しき極小姐が、将来を見据えて、なでしこジャパンにでも入りたいのか、かけ声だけはいっちょ前に、若いヲヤヂさんと路上サッカー教室なんかやっていたので、そのほのぼのとした様子を一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、伝法院南門前のいわゆるオレンジロードまで辿り着いたら、ちょうど暮も押し迫っていた頃合いでもあったので、かなり盛大にLEDによるイルミネィションなんかやってて、その通りに面した店頭にマフラーやらちゃんちゃんこを着込んだ冬支度の小姐二名がやってきたので、有難く出演頂いたもの。

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十五枚目のカットですが、途中、ホッピー通りもそれぞれのお店にも灯りが点り、昼間とは全く別の街の表情を作り出していたので、どうせ急ぎの旅でなし、何枚か夜のシーンもテストしよか?と思っていたところ、目の前で店の物色なんかしながらそぞろ歩きする初々しいカポーが追い抜いていったので、有難く出演頂いたもの。

今回の感想ですが、いやぁ、良く写ります、このところ、なんかペツバールタイプのレンズばかり改造いていたので、ムンクの叫びとか、エルマグリット、シャガール、マチス、ピカソみたいなデフォルメの画が普通に思えてきちゃっていたので、こういうシャープでまともなレンズを使うと、一気に社会復帰した気がします・・・とかいってフーゴメイヤの三号機、四号機の製造にしっかり取り掛かってはいるのですが(笑)

さて、来週は帰省のため、またしても一週スキップ、その翌週から二週連続で先般の台湾の旅の様子をお送り致します、乞うご期待!!

  1. 2020/01/19(日) 19:56:16|
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Gracefull second life of an optics serving in industries~Hugo Meyer KinonII 50mmf1.8 mod. M coupled by F.G.W.G~

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さて、一週お休みを戴いての今週、今年最後の更新となりますが、予告通り、ハラショーな工房作品をご紹介したいと思います。
モノはご覧の通り、一見、オリヂナルのノンライツ沈胴レンズのようにも見えますが、さにあらず、海外から曳いてきたプロヂェクター用の焦点距離5cmのペツバールタイプのレンズをスペ-サーを兼ねる固定金物を介して、インダスタ22のヘリコイド兼マウント部品に全周スクリュ-留めしているのです。
このレンズヘッドは一号機とは微妙に異なっていて、一群の玉から二群までの間のシャフトがくびれる位置がだいぶ前の方で、反対にくびれた部位は一号機よりもだいぶ太く、ヘリコイドの中に隠れてしまっている二段目のくびれ部以降でも一号機とは同じくらいか、まだ少し太いくらいで、一号機同様、インダスタのヘリコイドに無改造で全周ネジ留めする設計にしていたので、金物の政策には結構苦労しました。
肝心の資料がネットの何処を見回しても見当たらないので推察しかないですが、この玉はおそらく1950年から60年にかけてのプロジェクタ用として何処かの機器に組み込まれて売られていたのではないかと思います。それが、液晶式になって、スライドを投射するタイプは絶滅危惧種となってしまい、機器は廃棄され、レンズのみ市中に彷徨い出たのではないかと。
ではさっそく実写結果を逐次眺めて参りましょう。ロケは11月の築地周辺、カメラはLeica M(Typo240)による全コマ開放AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、今回も出発がお昼過ぎになったので、まずは腹ごしらえをしてからの撮影とすべく、波除神社近所の穴子の名店「つきじ芳野吉弥」さんで、税込み3000円近くするゴーヂァスな穴子のばかし合い重定食を戴き、旧市場と場外を分かつ、場外西側の大きな道路を通って、東西を走る小路で撮影しようと歩き出し、曲がってすぐのところで、かつて近大マグロを売り物にしていた海鮮料理の軒先に精巧な模型が吊るされていたので、向こうから人がくるタイミングを見計らって一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、そのマグロの精巧な模型を軒先に吊るした黒い壁の海鮮料理屋のお隣はアウトレットみたいな瀬戸物屋さんが、いつも、土産物なのか、自分用の普段遣い用なのか判りませんが外国人が鬼気迫る様子で物色しているので、通りざまにその様子を一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、同じく場外市場西側の通りの中ほどに国産のいわゆるブランド豆類だけを商うお店があり、豆類専門店という渋いカテゴリーながら、そこそこ賑わっていて、なかなか写真を撮れるようなクリアランスが取れなかったのですが、ふとお客が途切れた合間を見計らって、最寄りの店員さんに声掛けて、暗い店内をバックに浮かび上がるような雰囲気の豆の木札を撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、南北を走る場外市場西の大きな通りからまずは北から二本目の南北通路に入ることとし、曲がってすぐのところに店を広げている刃物屋さんの店先に、何と包丁の口金に使うニッケル/銅合金の薄板を曲げて作った屋号の3Dオブヂェが置かれていたのが目に留まったので、傍らのスキンヘッドの店員さんに一緒に撮らせてと頼んだら、あ、逆光になるっすからやめとけば、とギャグで断られ、オブヂェだけの出演となったもの。

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五枚目のカットですが、刃物屋さんを後にして、観光客と買い物客でごった返す東西通路を東の彼方に見える築地本願寺方向に進んでいたら、パリのオープンカフェならぬ築地場外の屋外食堂で、デンマークからという眉目麗しいブロンズヘアの小姐がかなりガッツリオシャレに食事していたので、声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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六枚目のカットですが、この東西通路もそろそろ晴海通りが見えてきて、一本北の東西通路に移ろうかという頃合いになってきたので、一番東側の狭い南北連絡通路まで来たとき、ここから入って行こうかなと向き直ったら、薄暗い通路に所狭しと建ち並んだお店が結構な繁盛ぶりだったので、その様子を一枚撮ってみたもの

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七枚目のカットですが、場外市場内で一番北の東西連絡通路をさっきとは反対に西方向に歩き出してすぐ、「ハィ、ライカにズマールつけてスナップとはイイ趣味してるぢゃないか」とかα7RIIIにミランダのレンズなんかはめたアメリカ人カポーのヒゲヲヤヂが声掛けてきたので、ズマールぢゃねぇよwwwとか云って、暫し路上カメラ談義に花が咲き、どんな写りか経験したいので、撮って送ってくれ、と頼まれ、一枚撮って上げたもの。

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八枚目のカットですが、ヒゲヲヤヂ達と別れてすぐ、なんと肝の据わったことか、この混み合った場外市場の通路のど真ん中で交代ばんこに記念撮影などを敢行している南アフリカとドイツからという小姐二名組が居たので、見るに見かねて声をかけ、シャッター押して上げた代わりに、画を送る約束でモデルさんになって貰ったもの。

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九枚目のカットですが、一番北の東西通路もほどなく歩きとおし、あっという間にまた元の西端の南北道路に出てしまったので、この辺りで何枚か撮ってから北から三本目の東西通路に出てみようかなと思って歩き出してすぐ、中国産小姐が旨そうにツアーご一行さまとソフトクリームなんか堪能されていたので、通り過ぎさまに一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、北から三本目の東西通路に入って10mも行かない辺りに乾物屋さんがあって、いつも剥製だか干物だか判らないような、もはや食品というカテゴリーを超越し、民芸品の域に達してしまったかの如き、かつては鮭だったと思しきオブヂェが吊るされていたので、ヒマそうに歓談中の店番のおかみさんに声掛けて人混みをバックに一枚撮らせて貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、その東西通路にも屋台風というか、観光客の立食い向けに海産物を商うお店があちこちに在って、そのひとつ、通路に建ち並ぶ店舗の間の南北を貫いた細い屋根付き路地みたいなところにちょっと入り込んだところに在るうに専門店で、中国からの観光客が物珍し気に買い食いなんかしていたので、その様子を一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、同じくこの東西通路上にはシーフード系だけではなく、加工品を中心に肉系の店頭販売もやっていて、確か自家製ソーセージだかを店頭のグリルで炙り、道行く人々に商っているところがあって、生ビールを近所で売ってるスタンドもあることから、若い人たち中心に賑わっていたので、その様子を後ろから一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、同じ東西通路を東に向かって歩いていたら、後ろから何か話しながら、男性をお付きの方のように従えてやってくるちょっと見、清水ミチコ似の中国人女性の姿が目に留まったので、ちょっと先の道の端、商店の廂の下から、通り掛かるのを待ってそのプチ楊貴妃ぶりを一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、さてそろそろ築地本願寺方面へ戻って、茅場町まで歩いて、東西線で深川のおうちにでも帰ろうかなとか思い、また元来た道を辿りかけたら、色は黒いがなかなか愛想の良い小姐が声を涸らして、新鮮なインドマグロの切り身の店頭販売なんかやっていたので、お客がはけた瞬間を狙い、宣伝して上げるからモデルになって!と頼み、二つ返事で撮らせて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、これも一番東の南北通路を歩いていたら、北のどん詰まり辺りの、この前燃え尽きたラーメン屋遺跡辺りに出来た物販・飲食ブースで、店員さんが中国人とみるや、唐突に値切りモード、爆買いモードを同時発動して真剣勝負のショッピンを楽しんでいた台湾人大姐の様子を一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、うーん、なんというか、ラッキーとしか言いようがない!二本買ったペツバールタイプのプロジェクションレンズの実焦点距離が二本とも51.2±0.3の範囲だったとは・・・おかげで何の苦労もなく、ライカMで実用んに耐える距離計連動仕様が出来るとは。
現在、三号機用のレンズヘッドを成約し、配達待ち、届いたらさっそく改造して、距離計連動しようにして、生活費稼ぎに売りに出そうかな(笑)

さて今年も最後までお付き合い戴き有難うございました。
来年は正月早々、10日から海外遠征しますので、更新は1/19の日曜日にお会い致しましょう、ではどちら様も佳いお年を!!
  1. 2019/12/22(日) 17:11:05|
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Little head great wit~Som Bertiot 50mmf2.8 mod. M coupled processed by F.G.W.G.

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さて、今宵のご紹介は予告通り、泣く子も黙る?おフランスの希少レンズメーカーSom Bertiot社製の型番無し50mmf2.8を当工房で距離計連動型に改造したものです。
このレンズ、他に紹介もないし、売った本人が良く判らんが良さげなレンズなので試してくれ、とのことで出自、用途が全然判りませんが、絞りが付いていないことで、おそらくは70年台以降の産業用の複写とかラインセンサー用とかそんな用途ではないかと思います。また、構成は反射面が明るいもの6か所につき、この明るさでは異例のトリプレットではないかと思います。尤も、このコーティングは希土類を使った新種ガラスに用いられるアンバー系なのでそこはそれ、ムリの無い設計とは思いますが・・・
ではさっそく晩秋の深大寺での実写結果でその性能を見て参りましょう。
カメラはLeica M8によるAE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、本堂エリア裏のペットセメタリー横にある木造建屋の蕎麦屋のうち一軒で軽く昼飯を済ませたのち、本堂のある境内に戻り、被写体を探していたら、ちょうど手水場にいたいけな童子同伴の家族連れがやって来たので、通常の物見遊山の観光客を装い、横から手水を使うところを一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、今回のメインの目的はまだ残って咲いているか否か気がかりでない曼殊沙華の花々の消息を訪ねることであり、気も急いていたので、本堂にお参りして早々に山門から土産物屋が立ち並ぶ参道に降り、目的地まで歩きながら撮ろうと
したら、ちょうど可愛いラブ連れの中年夫妻がやってきて、その横をいたいけな小々姐連れのオモニがせっかちに追い越そうとしていたので、テイクオーバーの瞬間を狙ってシャッター切ったもの。

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三枚目のカットですが、某国営放送局の朝ドラが信楽を舞台にしていて、狸が準主役だからというわけでもないですが、ここ深大寺の山門前にはだいぶ昔から、楽焼の絵付け体験とかお手軽陶芸体験をやらせてくれる「深大寺窯」というお店があって、そのマスコットキャラクターが信楽焼きの狸なので、距離計の最短域での精度をみるためもあり、至近距離で一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、ここ深大寺の山門前の土産物屋通りと云えば、浅草は仲見世の「美人茶屋あづま」さんと並ぶ美人茶屋「八起」さんがあるので、さっそく、店頭で、串に刺した団子の実演販売を行っている、いたいけな学生バイトと思われる小姐店員さんの精勤ぶりを傍らから一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、同じく山門前の土産物屋通りの「八起」さんの店舗より東側にある店内飲食コーナーとその横に開けたちょっとした庭園があるのですが、そこに、あろうことか、柵を乗り越えて闖入しようとするいたいけなガキンチョの姿を認めたので、注意するでなく、犯行現場を写真で押さえてみたもの。

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六枚目のカットですが、同じく「八起」さんの店内飲食コーナーの入り口に建てられたメヌー板をソフトなんか舐めながらじっと眺め、品定めしている極小姐と、やれやれまだ何か食べるのかぃ?とか半ばあきれ顔で後ろから見守る、孫には大甘の爺ちゃん婆ちゃんの姿がとても微笑ましく見えたので、傍らから一枚戴いてみたもの。

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七枚目のカットですが、山門前の土産物屋通りでの撮影はいったん早々に切り上げ、可憐ながら艶やかな曼殊沙華の花々が待っているはずの深大寺城址及び水棲植物園に足を速め、早々に小高い丘の上に広がる城址公園の入り口までやって来たら、ちょうど秋そばの花が満開だったので、望外の歓迎を嬉しく思い、その可憐な姿を一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、蕎麦の花々の望外の歓迎に気を良くして、城址公園内の秘密の曼珠沙華畑に足を運びましたが、なんと、時期も10月最終週と遅かったためか、昨年は目が痛いほど地面を覆い尽くしていた鮮やかな赤い花々は申し訳程度に何株か残っていただけでしたが、それでも、来るのを待っていてくれたようでとても嬉しく、至近距離で一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、そもそも高台で水はけ良く、陽当たりも良いという曼殊沙華の花々には少々過酷な環境の城址公園に多くの花々を期待するのはどだい無理な話でもあるので、全国でも珍しい白のアルビノ株がそこここに咲き残っている、水棲植物園の湿地に降りることにして、曼殊沙華の花々が一番好む、田の畔に結構な数が群生していたので、嬉しくなって、一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、同じく水棲植物園の陽当たりの良い田んぼの畔で、この時期には珍しく満開の群生を見つけたので、既に刈り取られた後の稲の株跡が黒々と点在する田んぼの水面をバックに一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、ここ神代植物園附設水棲植物園には人工湿地を核として池、田んぼといった水辺の植物やそこに住まう魚類、昆虫類などを楽しめるコンセプトでレイアウトが設計されているのですが、中央にはウッドデッキの遊歩道が設けられていて、その上を散策出来るようになっていて、土手の上の曼殊沙華の花を撮っていたら、ちょうど親子連れがその上を歩いてきたので、有難く出演頂いたもの。

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十二枚目のカットですが、ここ水棲植物園の湿地土手には結構な数の曼殊沙華の花々が咲き残っていたにはいたのですが、お目当ての純白のアルビノの株でシャンとしているのはなかなか少なく、やっと見つけ出した小群生の中には既に花が萎れてしまっていたものもあり、勝手に取り除いてしまうわけにもいかず、土手の上の柵超しに群生ごと撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、ちょうど陽も暮れかけてきて、水棲植物園の湿地中央をクランク状に曲がりながら南北に貫通するウッドデッキを入れた風景がなかなか風情があるので、北側の端から南方向に向かって一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、そろそろ土産物屋通りの店舗が店頭販売の店仕舞いが近づいてきたので、あと何枚か撮ろうと思い、水棲植物園を後にして、再び土産物屋通りに足を運ぶことにして歩き出したら、中国人と思しきカメラを下げた清楚な小姐が傍らを通り過ぎていったので、すぐさまその後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、そういえば、「八起」さんの庭園入り口に立てられた赤い番傘の写真を撮っていなかったことに気づき、ちょうどくずきり、くず餅の幟が傍らに掲げられてたのでこれも一緒に物販コーナーに群がる観光客各位をバックに一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、まさにトランプ様々・・・中国を経済的に締め付けてくれているおかげで、電子湾での爆買いも小康状態、2~3年前ではとても買えなかったような希少レンズやレンズヘッドがリーズナブルな価格で再び買えるようになったため、こういう贅沢な遊びが出来るようになりました・・・実はまだ未改造の希少レンズヘッドが5本。

さて、次回は田舎に帰省するので一週スキップ、その次は今年最後の更新で、何が出るかはお楽しみ、乞うご期待!!
  1. 2019/12/08(日) 19:59:42|
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Amazing British antique~Dallmeyer Projection2" mod.M~

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さて、お盆休み前のラストスパート的更新ですが、今週のご紹介は予告通り、久々の工房改造の大型希少rンズ、英国はダルマヤ製のプロジェクション用レンズ2"となります。
このレンズ、製造メーカーと用途、そして構成が判るだけで、いつぐらいのものなのか、どれくらい作られたものなのかは一切判りません・・・何せ開放値すら表示ないですから。
まず構成ですがとても不可思議な構成で、一群は二枚貼りり合わせで+のパワーを出していて、二群である三枚目はかなり曲率の大きい、それこそピンポン玉を二つに割ったような凸が一群方向に凸局面を向けていて、最終群の四枚目はそこそこ度数の大きい凹ンズになっているようでした。
これってペッツバールと呼んでよいものなのかどうか迷いながらも改造したのですが、成約前に3本持っているうちの一本を手放すという売主とメールでやりとりしていたら、どうやら彼もMマウント改造に成功していたらしかったので、こちらもそれに倣った次第。
ではさっそく、驚異の実写結果を眺めて参りましょう。
ロケ地は浅草、カメラはFuji X-ro2、当然のことながら全コマ開放による絞り優先AE撮影となります。:

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まず一枚目のカットですが、工房最寄りの駅、木場から東西線、銀座線経由、浅草に着くと、まず訪問するのが、第一の定点撮影スポットである雷門周辺で、ちょうど、自撮り棒がないため、二人して腕をありったけ伸ばして記念撮影している小姐二名組を発見したので、スマホンでの記念撮影のシャッター押して上げる代わりにその腕自撮り棒を再現して貰ったもの。

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二枚目のカットですが、記念撮影して上げた二名組、写真にも興味あるそうなので、只ならぬ佇まいのこのレンズに気づき、説明なんかして上げてたら、ちょうど、中国人のカポーが雷門真下の松下提灯の傍らで記念撮影なんか始めたので、失礼!と断ってその場を辞し、小走りに傍ら迄駆け寄り、斜め後ろから、一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、ここも浅草エリアでの定点観測スポットである、仲見世通り入口に近い、美人茶屋あづまさんの横を西に曲がったところに在る扇子屋さんの店頭に並べられた大和絵柄の団扇のうち、俵屋宗達の原画による風神の図の目にピンを合わせて一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、定点観測スポットNo.2の扇子屋さんの前から、再び観光客で賑わう仲見世通りに戻り、いつもの通り、まずは遥か遠方に聳え立つのが見える宝蔵門を目指して歩きながら撮ることとし、何か面白いシーンはないかと、このペッツバールタイプ?のレンズの周辺+距離を置いた背景のグルグルをイメージして被写体を探して歩いていたら、メロンパン屋の行列の先頭が、素朴な麦わら帽子を被った中国産カポ-片割れの小姐だったので、その帽子にピンを合わせ、背景となる雷門のデフォルメ状態を見ようと一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、再び向き直って、宝蔵門方面を目指して歩き出して程なく、聞き慣れたスペイン語の巻き舌でリズムの小気味良い会話をしながら、ひとつのかき氷をアーンちてとばかり仲良く分け合いながら、ラブラブ状態で歩いてくるカポーが目に留まったので、いったんすれ違ってから、スペイン語で話し掛け、モデルさんになって貰ったもの。

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六枚目のカットですが、5分も歩くと、やがて宝蔵門前のちょっとした広場に到達し、そこから宝蔵門を潜らずに、浅草神社方面に藤棚の西側を目指して歩くと、おそらくは防災用途も兼ねて設けられたのであろう手漕ぎポンプの前に出て、今回の何という僥倖か、神風特攻隊みたいな鉢巻を撒いた、ソバカス顔のいたいけな白人童子が一心不乱にポンプを漕いでいたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、浅草寺境内は宝蔵門の北東部、お御籤売り場の手前にちょっとした休憩所があるのですが、そこで、如何にも、観光はもう飽きた、退屈だ、と云わんばかりに中国産の小姐二名がベンチに並んで腰かけ、大欠伸なんかしながら、スマホン操作に没頭していたので、隙アリ!とばかり通りざまに一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、この時間は浅草に来る前に深川で昼飯食べてから出て来たので、午後の太陽も西に傾き出し、西側に開けたお御籤売場にもちょうどまろやかな暖かい陽光が斜めから射し込み、お御籤を収納した抽斗前で慣れない日本語表記に四苦八苦しながら、引き当てた棒と同じ抽斗を探していた白人観光客お様子を斜め後ろから一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、浅草に来るのがいつも午後の遅めの時間になるのは、或る意味、この手水場の光の射し込み加減を計算してということもありますが、ちょうど、西側から境内の建物屋根越しに射し込む午後の暖かい陽光を背景に、見様見真似で手水を使おうとしている中国産小姐の姿を一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、いつもは会心の必殺ショットが一枚撮れれば、満足して手水場を後にしてしまうのですが、先の中国人小姐のカットを背面液晶でチラッと見たら、予想以上に逆光に強く、それどころか、輪郭光って、余計に背景から浮き立つことが見てとれたので、すかさず人工泉の反対側で手水を使っていた中国人一家のいたいけな童子達の様子を一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、やや説明が前後しますが、当日は何故か、日本人でも浴衣姿の男女が多く、比率で云うと、いつもの倍くらいは出没していたのではないかと思うのですが、その浴衣姿の若者各位が本堂前の巨大な焼香場でも半ばふざけ加減で、線香も買わず、まさに他人の褌状態で煙を浴びながら、記念撮影なんかしてたので、それならばこちらもと、便乗して横から一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、当日はハヤタカメララボに寄ってから、東陽町の写真展に顔出さなければならなかったので、早々に踵を返し、また宝蔵門方面へと向かったのですが、宝蔵門の前でスマホンで撮った記念撮影なんか確認していた中国産小姐二名組の姿が目に留まったので、ちょうど、ペッツバールタイプらしい、至近距離の合焦と遠めの線パターンを含んだl背景・・・という如何にもグルグルが爆発しそうなシーンだったので、後ろからそっと一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、宝蔵門の下でロシア産のちょっと年輩の中姐二名組が、本堂を背景に交替で各々のスマホンで記念撮影なんかしていたので、もしや何かお困りでは?とか優しく声を掛け、いえいえ大丈夫ですとか笑ってやり過ごそうとしていたので、いえいえ、遠い異国から日本にわざわざ来られて、なかなかそうも来られるもんでなし、お二方一緒に記念に一枚撮られてはと説き伏せたら、確かにそうね、お願いしましょうか?ということで、後で送る約束で二枚撮らせて貰ったうちの一枚。

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十四枚目のカットですが、宝蔵門前の広場で如何にも着飾って大好きな日本の観光地にやって来ましたという風情の上海産小姐二名が自らのデヂカメの背面液晶なんか眺めながら、心ここにあらずとばかりに語らい合っていたので、声掛け前に一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、宝蔵門の二人組、黄色い方の小姐はなかなか勘が良いみたいで、撮られたことい気づいて目が合ったら、にっこりとほほ笑んでくれたので、よっしゃとばかりに歩み寄り、中国語で一枚撮らせてよと声かけ、次いで英語で、遠景でも素敵だけど、クローズアップで一枚撮りたいと云ったら、後で送ってくれるのならとの条件で、快くモデルさんになって貰ったもの。

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十六枚目のカットですが、仲見世をそのまま歩くと、ハヤタカメララボまでは結構時間掛かってしまうので、ショートカットである、弁天堂前の道経由行こうと歩き出してすぐにお堂の前の階段に腰掛けてメロンパンとアイスクリームなんかを仲良く食べていた、白人のカポーの姿が目に留まったので、階段を登り、レンズの説明をしたら、面白半分にモデルさんになって貰ったもの。

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十七枚目のカットですが、その裏道を南に向かって歩くと程なく、昔の「暮六つ」という屋号のちょいと洒落た仕舞屋風の小さな料亭があって、その前で浴衣を着た香港からという若者数名が記念撮影をしていて、ちょうど出待ちをしていた小姐と目が合ったので、後から送って上げる約束で一枚撮らせて貰ったもの。

今回の感想ですが、いやはや・・・このレンズは掘り出しものでした。ダルマヤのペッツバールタイプと云えば、今や、電子湾でも3000ドル下らないであろうというキネマトグラフを優に超える描写性能ではないかとさえ思いました。

さて、来週は帰省で一週間スキップ、その次はまた別の工房製新作レンズの試写結果行きます、乞うご期待!!
  1. 2019/08/12(月) 13:26:19|
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Arrival of new masterpice by F.G.W.G. ~Kowa Prominar45mmf2 mod.M~

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まずは、遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
昨年末にもう一回更新しようと思っていたのですが、12/28迄きっちり奉公先で精勤し、その晩から、工房併設のわび住いの大掃除やら、神社仏閣への参り納めなんかやっていたら、あっという間に12/30の晩になってしまい、上州の老母の待つ実家へも帰省せねばならず、不本意ながらスキップせせざるを得なかったという次第。
ではさっそく、新年一発目のご紹介に参りたいと思います。
今回は久々の工房力作、しかもそれほど元手要らずの創意工夫とひたすらの努力のみが生み出した、まさに労働集約型の銘玉でシャッターとファインダがおかしくなってしまった、Graflex Century35Nから取り出していた、Prominar45mmf2の前後群を活かし、これまで蓄積したWガウス型光学系の前後群間、即ち、L3とL4の間のクリアランスの計測、及び再現の技術を駆使し、ライカマウントに仕立て直したものです。
元のカメラ、Graflex Century35Nは1960年に今は亡きKOWA OPTICSより米国のグラフレックス社にOEM供給されたもので、日本ではカロ銘、米国ではセンチュリー銘で併売されていたようです。
構成は4群6枚でセイコー製レンズシャッターを挟み、3枚ずつが前後の全周スレッドで装着されている形式で、一般的なレンズシャッター式レンジファインダ機の構造ですが、これがシャッター機能を除去、ないし無効化して、ヘリコイドと絞り機構を使ってライカマウント化しようとしてもなかなか上手くいかず、やむなく、他のレンズで実績もノウハウの蓄積もある、キャノン50mmf1.8の内鏡胴に前後2ヶ所のインタープラグを装着し、前後で6ヶ所ものネジ切りの上、この宝石の如く貴重な光学系を装着の上、調整を行い無限を出して撮影出来るようにしたという次第。

では、さっそく実写結果を見て参りましょう。
カメラはFujifilm X-Pro1、全コマ開放により絞り優先AEモードでの撮影、ロケ地は浅草寺周辺となります。

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まず一枚目のカットですが、浅草でのいつもの定点観測スポット其の壱、雷門前で、着物にショール、そして、足元にはぽっくりと年末モード完全武装の関西弁の小姐2名が門をバックに自撮りしようとしていたので、その様子を前から1枚戴いてみたもの。

Prominar45mmf2_002.jpg
二枚目のカットですが、同じく雷門前広場にてスマホンを片手にうろうろしていた挙動不審の着物姿の異国風の顔立ちの小姐が居たので、中国語で声を掛けてみればビンゴ、聖地雷門をバックにスマホンで晴れ姿を撮って欲しいというので、願いを聞き届けて上げたあと、モデルさんになって貰ったもの。

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三枚目のカットですが、雷門の裏側に回り、もう一組くらい着物姿の男女くらい撮りたいものだ、ととか逡巡して立ち尽くしていたら、ドイツから来たと云う、EOS Rなど片手に持ったカメラ好きの爺様が、それはライカかね?とか話し掛けてきたので、いやいや、これは富士フィルムが副業でやってるカメラ造りのプアマンズライカみたいなデヂカメで、このレンズは自分の副業でこさえたコーワの遺産をライカマウント化したものだ、とか説明したら、どんな写りか見せてくれ、というので、ほい来た!とばかりモデルさんになって貰ったもの。

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四枚目のカットですが、雷門西側の竜宮城のようでもあり仏閣のようでもある不可思議な佇まいのか雷おこし本舗の店頭販売で、冬山に出掛けるようなお揃いのインディゴの防寒着に身を固めた親子が、オモニへのお土産のおこしなどを物色していたので、斜め後ろから一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、ここも浅草での定点観測スポット、其の弐、美人茶屋あづまさん店頭での甘酒の製造販売を行う、小姐達のかいがいしくきびきび働く様子を、伝説のお菓子黍団子ともども買い求めようとする顧客の合間を狙ってシャッターチャンスをものにしようとする中国人観光客各位とせめぎ合い、ものにした一枚。

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六枚目のカットですが、同じく浅草での定点観測スポット、其の参、美人茶屋あづまさん裏、仲見世西通りの角に面した扇子屋さん店頭の大和絵の団扇の至近距離撮影で、今回は見本品設置の高さのつ都合上、いつものひょっとこではなく、その上の俵屋宗達画の風神の目にピンを合わせて撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、扇子屋さんの横の仲見世西通り方面に目を転じれば、居ました、居ました、基本的に歩きながらの飲食や、他の店舗での飲食持ち込みが禁じられている仲見世では、いたいけなカポ-といえども、せっかく買い求めた名代?のメロンパンもラブラブ状態で賞味出来ようはずもなく、必然的に裏通りで、あ~んちて♪となるわけで、その瞬間をフォーカスさせて頂いたもの。

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八枚目のカットですが、仲見世を宝蔵門方向に向かって、被写体など物色しながら歩いていたら、向こうから、如何にもカメラ好きオーラを漂わせたSONY α7系列に大きめのズームなんざ付けたのを右手に持った異国の小姐が同様に被写体探しながら歩いてきたので、卒爾ながら、と声を掛けて、趣旨を説明の上、モデルさんになって貰ったもの。

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九枚目のカットですが、仲見世の真ん中よりちょい手前、確か舟和の仲見世支店というか物販店にて、着物姿の娘さんとその母親と思しき中年女性の二名が、年末の挨拶回りのご進物にでも使うのか、結構な量のスィーツなど買い求めていたので、その小姐の髪に飾られたピンクの髪飾りにピンを合わせて一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、仲見世も宝蔵門がかなり近くに見える辺りに来ると、伝法院通りと交差しますが、そこで伝法院通りでも何か画が拾えないかと六区方面に歩き出してみれば、お目当ての人力車は人出を憚って出て来ませんでしたが、中国産の一家が天丼の有名店「大黒屋」前で出発の身支度していたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、伝法院通りと六区通りの交差点手前に特設ステージが拵えられており、お客一人、演者一人という不可思議な結界で女性漫談なんかやっていたのですが、そのお客さんの女性が、なかなか革ジャン決まっていたので、声かけたところ、至近距離はアラが出るからイヤ・・・とのことで距離をとっての一枚となったもの。

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十二枚目のカットですが、六区通りとの交差点付近には、店頭のスタンドで草団子だかを販売していいるお店があり、その周辺でモデルさんが来るのを待ち構えていたら、来ました、来ました、着物というか、大正時代のハイカラさんみたいなコスプレ姿で絶滅危惧種のフィルムカメラなんか片手に持って、お団子なんか買い求めに来たので、買った直後に声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、六区通りの一本手前、いわゆるホッピー通りを歩いて、被写体を探していいたら、陽も西に傾き出した時分なので、日陰となるこの辺りでは灯が欲しくなるのか、或るお店で赤提灯ならぬ肌色提灯に灯りが点されていたので、イイ雰囲気の路地をバックに一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、ホッピー通りのどん詰まり、花やしき通りとすしや通りとの交差点まで到達したので、浅草寺方面に戻るべく、今度は花やしき通りを東に向かって、被写体を探していたら、薄暮の通りに提灯が点され、その前を冬支度に身を固めた人々が足早に通り過ぎていくので、その様子を一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、奥山方面かた浅草寺境内にアプローチし、本堂の横迄やってきたら、またしても中国人一家から記念撮影のシャッター押して欲しいとのリクエスト、お願いを聞き届けて上げたのち、一家を撮らせてよ、と頼んでみたら、娘二人だけ撮った方がキレイでしょうとか逆提案されたので、抗う理由もなかったので、提案に乗ったもの。

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十六枚目のカットですが、本堂に会釈のみして、宝蔵門方面に歩いて行ったらお御籤売り場前で、中国人グループが仲間内の比較的美形の小姐二名をモデルに仕立てて、ミニ撮影会なんか敢行していたので、声かけて混ぜて貰って撮ったうちの一枚。

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十七枚目のカットですが、再び仲見世通りを雷門方面に歩いて行ったら、雷門裏の豆屋の柱にもたれかかっていた、目のきれいなヒゲ男と目が合ったので、声をかけて、二言三言話しをしてみたら、べ米国はロスアンゼルスから初めて日本にやって来たということで、GFとの待ち合わせ中とのことだだったので、それではとモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、いやはや、ピンの山が非常に狭くてスナップには慣れが必要でしたが、逆にこのX-Pro2のEVFではピーキングが良く効いたので、慣れてしまえば、なかなか快適に撮り進めることが出来ました。
ただ、この製品はまだ拡張余地があり、もともと回転ヘリコイドで製造していたので、傾斜カムを切りさえすれば、距離計連動化も可能なのですが、今回判った通り、被写界深度がf2レンズにしては異常に狭いので、コシナのMマウント機で合わせてもM型デヂでは誤差が出てしまう可能性高いので、当面は非連動で使うこととします。

さて、次回は年末に出掛けた香港から、微調整後のこのレンズも含めたレンズ軍団大暴れでクリスマス前の香港・マカオの様子を二回に亘ってお送りしたいと思います、乞うご期待!!
  1. 2019/01/06(日) 21:52:57|
  2. Mマウント改造レンズ
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An optic with great riddle~Kodak Ektar63mm mod. M uncoupled~

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さて、今週のご紹介は予告通り、確定申告も無事終わったことだし、ここ深川でも早い桜の樹は花も咲かせ始めたし、久々にLeica M(TIPO240)による工房製改造レンズ試写のレポート行ってみたいとおも思います。
今回、加工、テストしたのは、謎のKodak製Ektar銘の63mmレンズで開放値の表示すらないもので、シャッター速度から推定するにおそらくf5.6~6.3程度ではないかと思われる、総真鍮無垢削り出しの重厚なハウジングの奥底に小鳥の目玉みたいに可愛らしいエレメントがちょこんと鎮座ましましているという、如何にも謎に満ちた玉で、記憶の限りではここに着いてから、あまりにも重く、その一方、光学系がしょぼかったので、ちょっと改造意欲が湧かず、道具箱の奥底に転がされていたのですが、またいつもの降りてきて系の閃きが有って、確定申告終了後はコイツを撮れるようにしなければならないと思い込み、昨日の土曜日に3時間ほど掛けて加工したものです。
分解清掃の段階で判ったのは、構成がテッサー、或いはトリプレットタイプではないかと云うこと。
左側を被写体として、(凸-凹(-凸)といった構成なのですが、実のところ、二群凹の収められた厚めの真鍮黒塗りのハウジング筒が開けられなかったので、貼り合わせがあるかどうか確認出来ていないのです。なお、絞り機構はありません、尤も開放でしか撮らないので関係はないですが。
とまぁ、謎は謎のままとして、さっそく、実写結果行ってみたいと思います。
ロケ地はご存知浅草、カメラはLeica M(Tipo240)による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、いつもの通り、地下鉄駅から上がると雷門へ向かい、その付近で何枚か撮ってみるのですが、この日も大勢の着物小姐が思い思いに記念撮影したり、頼まれ一緒モデルなんかやったりして和気あいあいの雰囲気だったので、赤いバラの髪飾りがステキだった中国人小姐のグループの後ろを通りざまに1枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、赤い髪飾りの小姐、結構、海外からの観光客に人気あるらしく、おそらくはまシンガポール辺りから来た華僑のグループに英語で一緒に入って撮らせてとか頼まれ、オケー、オケーととか二つ返事で了解しにこやかな雰囲気で撮っていたので、リーダー格と思しき中年男性に頼んで写列の横に入れて貰ったもの。

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三枚目のカットですが、雷門付近でまずまずの戦果を挙げられたので、キブン良く、次の定点観測スポットである、美人茶屋あづまさんへ向かったのですが、今回はビジュアル的に魅力を感じる小姐が皆無だったのでパス、仕方なく、くもりの残ったノーコートレンズで空を入れて撮ったらどうなるか、仲見世入口付近の赤提灯にピンを合わせて撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、美人茶屋あづまさんはダメでも気立ての良い店頭デモンストレーション小姐が居る蒟蒻石鹸屋さんの前に行ってみれば、ここもいつものカンジ良い小姐の姿は見当たらずパス、では、とこれまた定点観測スポットである、扇子屋さん店頭の大和絵団扇でも撮ろうとしたら、何と、どういうワケか、いつもと反対に西側に向けられ、仲見世サイドから見るとのっぺらぼうの団扇が柵に並べられているように見えましたが、反対側に回って無事一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、そろそろ誰ぞに声でもかけて撮ろうかいなと思い、あづまさんの列に並ぶ関西弁の小姐二名にここで一枚撮らして貰ってイイ?と聞いたら顔さえ出さなきゃ全然オケーです、とか渋めのお答えだったので、じゃ並びながらメールしてるシチュエーションで、ということで合意、一枚撮らせて貰ったもの。

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六枚目のカットですが、この日は何かの祭礼イベントらしく、ふだんの日曜の午後の3~4倍の人出で、とてもじゃないが、通りで誰かに声かけて往来の真ん中で写真なんか撮れる状態ではない仲見世をあ足早に通り抜け、浅草寺境内に辿り着き、まずは上海旅行から無事、かつ大満足で帰国した母親加護のお礼参りを済ませるべく、手水を使い、本堂にお参りしての帰り、清楚な日本人小姐が本堂の階段上かから祭礼の写真なんか撮ってたので、声かけて、斜めしたからその様子を撮らせて貰ったもの。

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七枚目のカットですが、お参り済ませて、ギアが一段上がった工房主は、降りた境内で次なるモデルささんを探したら、エクスキューズミーとか声を掛けてきたイタリア人カポーが居たので、本堂をバックにアイポンで記念撮影して上げる代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、本堂下を徘徊しながら次なるシャッターチャンスを探していたら、たまたまき着物の白人カポーが目に留まり、二人して肩なんか寄せ合って、金龍の舞なんかしみじみと見物していたので、せめてその後ろ姿をとか思ってEVF覗いていたら、ラッキーなことに小姐が横向いて美しい笑顔が見えたのでその一瞬を切り取ったもの。

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九枚目のカットですが、なかなか良いカットが撮れたわい、とか独りごちてその場を去ろうと踵を返した刹那、後ろでヲヤヂさんの肩車で祭礼を見物していたインド人極小姐目が合い、照れ笑いしたら向こうも微笑み返してくれたので、土台になったヲヤヂさんにお願いして父娘モデルさんになって貰ったもの。

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十枚目のカットですが、そろそろ雷門前のデニーズでお茶とスィーツを愉しんでもバチが当たらないような頃合いになって来たので、境内を辞そうと思った矢先、お御籤売り場で、これまた別の中国人小姐グループがワィワィ云いながらお御籤を拡げて見せ合っていたので、通りざまにその斜めうしろ姿を戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、このレンズ、開放値暗いクセに空とか強い光源が入ると白いフレアというか霧が出たみたいに画面全体のコントラストが低下するのですが、そうでなく、程々に明るいところでは、素晴らしいシャープネスと発色バランスを発揮してくれるので、宝蔵門下の大提灯で試してみたもの。

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十二枚目のカットですが、宝蔵門を出ると、そこには中国人小姐と韓国人アガシの二人組が台湾からのカメ爺一個小隊に包囲されてほぼ専属モデルにさせられているという浅草ならではの光景があり、混ぜて貰う前にまず周囲の全体像を撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、台湾国旗のバスタオルを両肩から掛けた、カメ爺団体のリーダーっぽいヲヤヂさんに声かけ、しかるのち、韓国語が聞こえたので貸し切りモデル状態の小姐の声かけたら、二人して、に日本語判るよ、ということで快諾を貰い枝垂れ桜の下で一枚撮らせて貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、そうこうしているうちに再び境内が賑やかになってきたので、足早に戻ってみると、先ほどの金龍の舞と一緒に行動していた稚児さん一行が屯所に戻るのか、大人に手を引かれ、参道を歩いてきたので、国内外の観光客が思い思いのカメラ、スマホンを片手に撮影していたので、あ空いていたところに入れて貰い、その様子を一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、さぁお茶だ、お茶だとか歩き出そうとしたところ、またしても着物姿の小姐がつかつかと歩いてきて、やや訛りは判るものの、ほぼ完ぺきな日本語で、写真上手そうだから、二人一緒に撮って、ということでライカの御利益てきめんで、五重塔下で何枚かアイポンで撮ったお礼にモデルさんになって貰ったもの。

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十六枚目のカットですが、宝蔵門から表に出ると、まだ先ほどの中韓連合小姐と台湾カメ爺ご一行様のセッションとトークが続いており、しっかり、国旗バスタオルの爺に、お、それライカだな、なんかヘンなレンズ付けてるけど、ちゃんと写ってるのかとか、たどたどしい日本語で突っ込んで来られたので、背面液晶見せながら、その仲間ともあーだら、うーだら写真談義してたら、またしてもスマホン片手の着物小姐二名組が桜の樹の下で記念写真撮って、とか頼んで来たのでまず一人目を撮ってみたもの。

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十七枚目のカットですが、先の着物姿の日本人小姐の二人目、こちらはコスプレモデル経験有りでポージングには自信有り、ということで、目線は云うに及ばず、指先の仕草まで気を使い、やや本気モードでモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、いやはや、見た目は重くて、中身がしょぼい、キテレツレンズだと思いましたが、なかなかどうして、光線状態さえコントロール出来ればシャープだし、発色はコダック固有の暖かいい色合いだし、小姐を撮るとイイ味出してくれて、クラシックレンズ使ったモデル撮影会なんかだと結構重宝するかも知れません、もうちょい丁寧にクリーニングしてみましょう。

さて、次週、その次もは久々の長めの海外遠征でスキップ、4月1日の日曜晩にその成果をお披露目すすることと致しましょう、乞うご期待!!
  1. 2018/03/18(日) 23:16:21|
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charley944

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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