fc2ブログ

深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Discovery my home area~Fukagawa Photograhic Walk+α~

まずは、心ならずも、不意の西国行脚が入ってしまったために一週スキップしてしまいました、申し訳ございませんでした。
さて、今週のご紹介ですが、本来は江戸情緒に富んだ、佐原秋の大祭をレポートしたいと考えていたのですが、10月12日からの連休は、ご存じ関東地方は台風19号の猛威により交通網が寸断、12日は実質的戒厳令で家に引きこもり、レンズ加工をしていて、さて、13日、台風一過、気分良く、佐原に出掛けようかいな♪と思い、少々早めに起きて交通手段をネットで調べたところ、まず成田までの京成、JRとも時間がアテにならない以上に成田から先の成田線鹿島方面が運行見合わせ、再開未定になっていて、艱難辛苦の果て、成田まで辿り着けても、最悪、そこで足止め、祭りには辿り着けず、という極めてしょっぱい結末が容易に予想されたため、特段、運行停止等のアナウンスが見当たらなかったバスで行くこととし、東京駅に定刻の10:40より10分以上早く着き、JR・関鉄バスの窓口にキップ買いに並んだら「15:50発から運行再開予定です」とか云われ、ぢゃ間に合ってます、と売り場を後にし、奥の手の京成バス乗り場がある、八重洲の東京建物ビル下のバス停に急いで向かったら、まだ行列はそれほど長くなく、10:50発のバスに間に合いそうだったので、暫く並んで待っていたら、10:50もとうに過ぎた頃、「本日は佐原方面運行停止」という目を疑うような電光掲示が出され、そういえば、朝飯も摂らずに出てきたことを思い出し、仕方なく、日本橋の某野鳥系ファミレスでも寄って、何か食べてから身の振り方はゆっくり考えようと思い歩いて訪ねてみれば、ここも臨時休業、やけになって、もうどーでもイイやと門仲駅まで東西線で戻って、たぶん何処か空いてると思い、いったん地上に上がって、ミスドを訪ねてみれば、平常通り営業、そこでチーズドックと変わり自由のロイアルミルクテーなぞ戴き、人心地着いてから、身の振り方を考えているうちに12時も回って、お腹も空いてきたので、そうだ!家族経営の店なら開いてるぢゃまいか?と閃き、撮影のフル装備を持って出たこともあり、森下に移動し、「みや古」でランチ戴いてから、その周辺、清澄白河辺りを撮ろうと思い、都営地下鉄1日フリーキップを買い求め、大江戸線経由、まずは森下まで移動したもの。
では当日の行動に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4SCによる全コマ絞り開放AE撮影となります。

Fukasan19au_001.jpg
まずは一枚目のカットですが、森下の老舗料亭「みや古」さんの葦簀張りの大広間で、いつもながらの深川せいろ飯を戴き、身も心もすっかり満たされたキブンでこの辺りの大親分、マツオ芭蕉さんにご挨拶でも、と思い、隅田川の堤防と同じ高さに盛り土されたちょっとした公園に設置されている芭蕉像に面会しに歩いている途中の貸自転車屋さんのカラフルな貸自転車を撮ってみたもの。

Fukasan19au_002.jpg
二枚目のカットですが、無事、台風の後もご健勝であらせられた芭蕉像と涙の再会を果たし、何枚か、ベストアングルが逆光という過酷な条件にも拘わらず、顔本用にスマホン写真を撮ってから、一礼し、公園を辞し、しかるのち、安藤広重の浮世絵、名所江戸百景で有名な深川萬年橋でも撮ろうと思い、徒歩で1分少々の橋のたもとまでやってきたら、いつもは橋の中ほどに路駐し、撮影には大いに邪魔なタクシーもおらず、犬の散歩の老夫妻がやっていたので、ここぞとばかりに一枚戴いてみたもの。

Fukasan19au_003.jpg
三枚目のカットですが、萬年橋を渡り、次なる目的地は工房の所在地、木場からも程近い、清澄白河の駅付近の清澄庭園、モダン長屋商店街の辺りを撮ろうと思っていつものルートと違う裏通り経由、清澄公園沿いの道を歩いていたら、いままで、ついぞ気付かなかった、カフェと思しき店舗の通りに面した木枠のガラス窓が手作り感満載のステンドガラスだったので、思わず足を止めて一枚撮ってみたもの。

Fukasan19au_004.jpg
四枚目のカットですが、萬年橋からは10分少々も歩くと清澄庭園の入り口まで到着しますが、当日は、中にそれほどお客もおらず、お裾分け的スナップも撮らせて貰えそうな雰囲気ではなかったので、入り口横の柵越しに紅葉前の濃い緑も目に鮮やかな木陰に佇み、案内板かなんかを読んでいるいたいけなおかっぱ頭の清楚な小姐の後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

Fukasan19au_005.jpg
五枚目のカットですが、入場を見送った清澄庭園をあとにし、次なる撮影スポットであるモダン長屋商店街に向かい、まずは清澄白河駅に近い入り口?方向から、商店街の前を歩く、ないし自転車でやってくる人々の姿でもシルエットで撮ろうと待ち構えていたのですが、人通りが殆どなく、また、人の気配がしたと思っても、すぐ横の横断歩道を渡り江戸深川資料館方面へ渡って歩いていってしまうので、仕方なく、一番遠くにある、白い店構えが素晴らしいブティックかなんかの前に来たら、ちょうど人通りが増えてきたので、お店をバックに数枚撮ったうちののベストショット。

Fukasan19au_006.jpg
六枚目のカットですが、長屋前で張っていて、結構、江戸深川資料館方面への人通りが多いことが気になっていたので、どうせ予定は未定の気ままブラパチ!道中、ちょっとくらいの道草は大勢に影響皆無なので、信号が青になるのを待って、清澄通りを渡って、資料館の在る通りに足を踏み入れてみると、同じ深川でも空襲で焼け野原になってしまった永代通り沿いとは大違いで、結構、古い佇まいの店舗兼住宅がそこかしこに残っていて、鬱蒼と茂る街路樹と相俟ってなかなか良い雰囲気を醸し出していたので、適当なエキストラの方々が通るのを待ち構えて一枚撮ってみたもの。

Fukasan19au_007.jpg
七枚目のカットですが、しかしながらこの資料館の建つノスタルジックな通りも無限に続くわけではなく、それこそ先月の台湾の老街ではないですが、長くてもせいぜい500mかそこらで、横切る通りを仕切りに、ふつうの街並みに変わってしまうのが常で、ここもそうだったので、そろそろ駅方面に戻ろうかと思い、いつも通ったことがない、清澄通りと交差する大通り、清州橋通りを西に向かって歩いてほどなく「昭和のアパート」と称する「清州寮」という一階店舗、二階以上が住宅兼オフィスという、どことなく、今は亡き同潤会アパートを彷彿とさせる建物があったので、アングルを工夫して一枚撮ってみたもの。

Fukasan19au_008.jpg
八枚目のカットですが、清澄白河駅から大江戸線に乗って、北上し、今度は両国駅で下車、本所・深川では名所として必ず名前の挙がる柳橋エリアを訪問すべく、江戸東京博物館の北側通路を通って、国技館前、そしてJR両国駅の前まで来た時、そのレトロでどことなく懐かしい佇まいに惹かれ、その前で歓談する今風のオッパー、アガシのシルエットを借景として一枚撮ってみたもの。

Fukasan19au_009.jpg
九枚目のカットですが、何とはなしにいつも人通りの多い両国駅前を過ぎ、柳橋をめざすには、大川を横切る両国橋を渡らねばなりませんが駅から目の前の大通り沿いを歩いてそのまま橋の上を通って、日本橋馬喰町側に出てしまうのも白くないので、駅の前の大通りを渡って、そのまま堤防を越え、大川沿いの遊歩道を歩いて両国橋を目指す際、下を潜ったた総武線の両国鉄橋を、嵐の翌日に荒れ狂う濁流と共に下から撮ってみたもの。

Fukasan19au_010.jpg
十枚目のカットですが、両国橋を渡ってしまえば、日本橋川の大川への河口い掛かる可愛い鉄橋である柳橋は1分もかからない位置に架けられており、橋のたもとの説明板によれば、この鋼製橋は深川一のランドマークである永代橋のデザインを借り受け、1929年に出来たということで、一番、永代橋っぽい特徴をしたアーチ端部から撮ってみた一枚。

Fukasan19au_011.jpg
十一枚目のカットですが、ここ日本橋川の河口付近、即ち柳橋より上流方向は、工房近くの調練橋の掘割とか芝の浜松町辺りの運河のように屋形船の桟橋が設けられており、所せましと屋形船が堤防に敷設された木製桟橋に係留されているのですが、その桟橋というか船宿の入り口の戸に素敵なカラスウリか何か冬らしい蔓草系植物のオブジェが飾られていたので、足を止め、至近距離から一枚戴いてみたもの。

Fukasan19au_012.jpg
十二枚目のカットですが、柳橋から日本橋川沿いの道路を柳原通りまで歩き通し、国道6号が日本橋川を跨ぐ橋の歩道上から、台風19号の翌日で、普段ふだんの群青っぽい沈んだ色合いの川面と異なり、泥の色そのままの茶色く濁った川面に浮かび、出番をくじかれ、係留されたままになっている屋形船の群れを捉えてみたもの。

Fukasan19au_013.jpg
十三枚目のカットですが、最寄りの都営線駅である浅草橋駅から乗って、東日本橋で新宿線に乗り換え、向かった先は岩本町駅、つまり秋葉原で、お茶&スィーツするお店がふんだんにある上、ここでラグビー観戦のため滞在している外国人が遊びに出て来ているのを捕まえて、モデルさんに仕立ててしまおうという魂胆で向かったのですが、運よく、駅の東側から西に移動する途上、歩道のガードール上に座っていたブロンド嬢と目が合ったので、声かけてみたら、ライカか、面白そう、オレ、アタイも入れてけろ、ということで、集合写真的になってしまったもの。

Fukasan19au_014.jpg
十四枚目のカットですが、そういえば、スマホン写真ではアキバの人混みを撮ることはままあったのですが、真面目に広角レンズつけて、交差点を行き来する大勢の人々と、その周囲の建物、看板を撮ったことはなかったことを思い出し、かつて学生時代にバイトしていた西川無線付近から、歩行者用信号が青になったとたん、住不の雑居ビル方向目がけて撮ってみたもの。

Fukasan19au_015.jpg
十五枚目のカットですが、この日は色々とお店候補はあったのですが、タピオカ系を食べてみたいキブンだったので、神田明神方面への途中の交差点に建つCOCO'Sに向かうこととし、ヲタクの総合デパートみたいな建物の前を通り過ぎてすぐの小さなショップ前でポーズ撮っては仲間と記念撮影して盛り上がっていた、ベッカムっぽい白人カポーが居たので、声かけて、モデルさんになって貰ったもの。

Fukasan19au_016.jpg
十六枚目のカットですが、お茶をしているうちに、すっかり陽も暮れかけてきたので、総武線の昌平橋通り鉄橋を撮りたいと思い、お茶をして早々にお店を出たのですが、あいにく、お目当ての鉄橋はネットをかけられ補修中、仕方なく、ピッグカメラで洋酒でも買って帰ろうかと思って裏通りを歩いていたら、くだんの鉄橋に繋がるコンクリート製アーチが夕暮れの電器街上空にきれいに浮かび上がっていたので、こちらを一枚撮ってみたもの。

Fukasan19au_017.jpg
十七枚目のカットですが、ここも前々から、是非とも、スマホンだけではなく、きちんとしたカメラにきちんとした広角レンズをつけて撮りたいと思っていた神田界随一のランドマークである旧万世橋駅、現エキュ-トの煉瓦造りの荘厳な佇まいで、神田川にかかる万世橋歩道の上から何枚か試したうちのベストショット。

今回の感想ですが、いやはや、佐原には辿りつけませんでしたが、それでもめげずに与えられた時間とアクセス可能なリソーズを可能な限り活用して楽しむ・・・この経験がまさか、その次の週で本格的に役に立つとは・・・

さて、海外遠征のため、翌週はスキップ、再来週となる次回は、いよいよ奇跡の距離計連動式50mmf1.8のペッツバールタイプレンズがベールを脱ぎます、乞うご期待!!
  1. 2019/10/27(日) 19:20:14|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Leitz's second arrow to enthusiast~R-Summicron35mmf2.0~

R_Summicron35mmf2.jpg
さて、今週の更新は、工房主が想定外のA型インフルエンザに罹ってしまい、絶対安静してたので、更新が遅れてしまいましたが、予告通り、Rレンズの再発見行ってみましょう。
今回のレンズはかつて秘宝館にも登場したR-Summicron35mmf2.0で、1976年登場の4群6枚の標準的なプラナータイプの構成でフード内蔵式のコンパクトな鏡胴です。
今回、フルサイズでの初トライということで、周辺等にやや不安はありましたが、少なくともストリートスナップに使うくらいなら、光量、解像度共に特段問題は無いように思えました。
では、当日の行程に沿って実写結果を逐次見て参りましょう、カメラはLeica M(TIPO240)による絞り優先AE撮影、ロケーションは築地市場です。

R_Summicron35_001.jpg
まず一枚目のカットですが、自宅兼工房での用事を済ませてからの出発だったので、築地に着いたのは14時半近く、もう大半の商店は店仕舞いの用意を始めるギリギリの線ですが、まずは腹が減っては戦が・・・ということで、手堅く「叉来い家」で漬け鮪丼を戴き、しかるのち、一番近くの通りから場外市場の中に入って行ってすぐ目に付いた観光客相手の鮮魚店の店先で一枚戴いたもの。

R_Summicron35_002.jpg
二枚目のカットですが、南北を走る通路を抜け、一本目の東西に場外を貫通する通りに出る手前で白人一家の女の子と目が合って、笑って見せたらはしゃぎ出したので、これ幸いにとマイライカの試運転してるのでモデルさんになってね、と頼んだところ、ヲヤヂさんも興味深々、一家で満面の笑みを浮かべたモデルさんになってくれたもの。

R_Summicron35_003.jpg
三枚目のカットですが、その白人一家にお礼を述べて画像を見て貰いGoodJob!とかお墨付き貰って、イイキブンで次の南北を走る通りの中ほどに在る刃物屋さんの前に歩いて行ったら、中国人と西欧人と思しきカポーが包丁に名入れをして貰うのを店頭で感心しながら見守っていたので、後ろからそっとその様子を戴いてみたもの。

R_Summicron35_004.jpg
四枚目のカットですが、南北を走る通路と交差する二本目の東西通路の交差点近くに、まさに築地市場の場内外合わせても、インスタ映えチャンピオンになれそうな色鮮やかな甲殻類をこれまたダイナミックに飾り付けたお店が二軒在って、その東側のお店は、大将が実に気前良く、買おうが買うまいが店まで来てくれたお人は客に相違なしという心掛けなので、いつも甘えて写真撮らせて貰ってますが、今回もドアップで主力のタラバ蟹を撮らせて貰ったもの。

R_Summicron35_005.jpg
五枚目のカットですが、場外市場を東西に貫く通りを西方向、即ち本市場に向かって歩いて行くと、マグロの解体しょーでもやった名残なのでしょうか?全体で100kgは裕にあると思われる黒マグロのお頭が氷を詰めた発泡スチロール箱の上に獄門首宜しく飾られており、それを中国人観光客と云わず、欧米のバックパッカーと云わず記念撮影やらインスタ掲載のために群がって撮っていたので、混ぜて貰って撮ったもの。

R_Summicron35_006.jpg
六枚目のカットですが、同じく東西を貫く場外の通りの奥の方、即ち本市場エリアとを隔てる南北の広い道に突き当たる手前辺りに乾物を商うお店が在って、撮らしてね、とか云うと百万えーんとか云うので、じゃ出世払いでお願いね、とか軽口叩き合って写真を撮らして貰うことが何回かあったので、この日も撮らせてね、とか云うと、ダメダメ、オレを主役にしなきゃとか言ってたのでカメラ向けたら、ウソ、ほら、鮭だろ、鮭、とか言われたので有難く1枚戴いてみたもの。

R_Summicron35_007.jpg
七枚目のカットですが、場外市場と本市場エリアとを隔てる南北の道の場外サイドには、観光客向けのお店が沢山並んでいて、もう15時も過ぎていると云うのに、テリー某の実家とは別のお店ですが、焼き立ての出汁巻きをそのまま食べたいという観光客が列をなして並んでいたので、その様子を通りざまに1枚戴いてみたもの。

R_Summicron35_008.jpg
八枚目のカットですが、その南北の大きい通りを南方面、即ち市場正門入り口や波除神社方面に歩いて行くと、豪快にも両手に持った配管用と思われるブタンのバーナーで、ホタテ貝の貝殻を盛り皿として山盛りにしたウニやホタテ、そして好みによってカニやエビなどのむき身をトッピングしたものを炙っていて、注文主である家族のいたいけな童子が今にも涎を垂らさんばかりの様子で眺めていたので、通りざまに1枚戴いてみたもの。

R_Summicron35_009.jpg
九枚目のカットですが、南北の大きい通りを歩きながらも、特に何を買おうとも、買い食いしようとも思っておらず、ただひたすら交差する東西の通りの様子には細心の注意を払っていたので、ちょうど午後の傾きかけた陽光による光線状態と店の前で人待ち顔の中国小姐の佇まいがとてもよくマッチングしていたので、通りざまに一枚戴いてみたもの。

R_Summicron35_010.jpg
十枚目のカットですが、その中国人小姐の路上の姿を捉えた通りの光の回り具合がとても魅力的だったので、場内へ進むのはいったん後回しにしておいて、一番南の場外市場内の東西を貫く通りを進み、適当なモデルさんが通らないか待ちかねていたら、ちょうど、如何にも冬支度ですよという恰好のカポーが仲睦まじく傍らを通り過ぎて行ったので、これ幸いにと1枚戴いてみたもの。

R_Summicron35_011.jpg
十一枚目のカットですが、その東西を貫く通りが、一番東側の南北を走る通路に交差する辺りで、銅板葺きの住戸兼店舗がまだ何軒か残っていたことを思い出し、フルサイズで使う35mmの描写を確かめるため、そこに足を踏み入れ、マスクをしている人間が来ない頃合いを見計らってシャッター切ったもの。

R_Summicron35_012.jpg
十二枚目のカットですが、再び、場外市場と本市場を隔てる南北の広い道路に戻り、なかなか趣きの有るカンジの少々鄙びた商店や飲食店が軒を並べる西側、即ち本市場の塀の東際に隣接している商店街を通りながら、ちょうどイイカンジにヤレたカンジのお店の前でどう撮ろうか考えている時に、ヤンチャな童子を速足で追いかける母親が傍らを通り過ぎて行ったので、これ幸いにと1枚戴いてみたもの。

R_Summicron35_013.jpg
十三枚目のカットですが、もはや15時も半を過ぎてしまうと場内の飲食店はほぼ全てクローズかオーダーストップとなってしまうため、被写体になってくれそうな国内外のゲストは皆無でしたが、それでもかろうじてお客がまだ残っている入り口に近い棟割長屋のお寿司屋さんでは、ちょいと場違い感無きにしもあらずのクロムメッキのパーツも眩しいハーレーだかの大型バイクがこれ見よがしに停められていたので、お店を背景に一枚戴いてみたもの。

R_Summicron35_014.jpg
十四枚目のカットですが、同じく場内の北門方面への通路沿いに停められた、築地場内外の働き者、しかも真新しいターレットが目に付いたので、クローズアップで撮ろうかいな、とかEVFで難行苦行し、ピンを合わせて居たら、中国人一家がその後ろを通りがかったので、有難く一枚戴いたもの。

R_Summicron35_015.jpg
十五枚目のカットですが、ここも殆ど定点観測スポットと化してしまってはいるのですが、本市場の北門近く、警備詰め所を出てすぐの何かの冷凍工場の壁の西側に設けられた市場内外で発生したターレットや台車、或いはフォークリフトなどの部品のスクラップがイイ案配に錆色を醸し出してくれているので、ついつい今回も撮ってしまったもの。

R_Summicron35_016.jpg
十六枚目のカットですが、再び正門から場外に出て、勝鬨橋方面へ歩いて行こうとしたら、正門から一番近い東西を貫く通りの路上で、店仕舞いの支度なのか、この寒空の下、威勢よく、売り物を入れていたプラケースを丹念に洗い清めていた中年夫婦の姿が目に留まったので、声を掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

今回の感想ですが、いやはや、LV立ち上がるのが異様に遅いし、シャッター押してからのブラックアウトの時間も無限の如く長いM(TIPO240)ですが、それでもその特性を感覚として体に刻み込めば、なかなか表現力に富んだ写真の撮れる組み合わせではないかと思いました。
さて、次回は旋盤も復調したことだし、久々に工房製造品の紹介行くかな・・・乞うご期待!!

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/02/07(水) 00:02:20|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Rediscovery of Leitz's legacy①~Vario-Elmar28-70mmf3.5-4.5R~

V_elmar.jpg
さて、今週の更新は、予告通り、昨年末に急遽入手出来たLeica M(TIPO240)による既存レンズ再評価の一環として、同じくLeitz社が70年代からリリースし、2000年代初めに絶滅した一眼レフシリーズのR系レンズのうち、工房にある何本かを不定期にテストしてレポートしたいと思います。
その記念すべき第一号は、やはりRレンズで一番最初に買い求めたVario-Elmar28-70mmf3.5-4.5R3カムモデルで、これは、1983年から初のライカブランドの標準域ズーム35-70mmf3.5の継承モデルとして気持ち広角側を伸ばしたもので1990年代に登場、生まれは日本の狛江市とも云われる、洋魂和才の極めて有能なハーフのモデルであります。
今回はありきたりながら、一番、モデル獲得の難度が低い浅草でテストしました。
では当日の行程に沿って、実写結果を逐次見て参りましょう。撮影条件はいつも同様、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

V_elmar2870_001.jpg
まず一枚目のカットですが、土曜日は色々と野暮用をこなしていたら、工房発が14時を過ぎてしまい、日本橋を通過したのが14時半、仕方なく、東京駅まで一旦出て、オアゾの地下一階でランチを戴いてから、また日本橋経由、浅草に着いたのは15時も半近くになってのことで、メトロの駅から地上に出た、道路の歩道沿いにずらっと並んだ人力車の漆黒の幌が壮観だったので、傍らの兄ちゃんに声かけて路上から一枚撮ってみたもの。

V_elmar2870_002.jpg
二枚目のカットですが、いつも通り浅草第一のランドマークである雷門の周辺で目ぼしい画を拾おうとしたのですが、当日は、おそらく屋根からの落雪や落氷を警戒してなのか、周囲を囲ってあって、中を通るどころか、周囲にも寄り付けない状態だったので、真下から提灯を撮ることも出来なかったので、柵ギリギリからしゃがんで大提灯を斜め下から撮ってみたもの。

V_elmar2870_003.jpg
三枚目のカットですが、真下に入り込むことも出来ず、遠巻きに見守ったり、集団自撮りを試みる観光客達を後に、次なる撮影スポットである、仲見世通りの「美人茶屋 あづま」さんの店頭で、観光客に紛れて、甘酒やらきび団子やらの実演販売に勤しむいたいけな小姐を撮ろうと、店頭の商売の邪魔にならない位置を陣取って待ち構えていたのですが、いやはや、それでも前を平気で観光客が入り込み、やっとモノになったのがこの一枚、それでもカラーバランスが夕焼けみたいなオレンジトーンになっちゃったので、ソフトで弄っていたら、昔のコダックの色褪せたカラーネガの画みたいになっちゃったもの。

V_elmar2870_004.jpg
四枚目のカットですが、同じく仲見世通り上の「美人茶屋 あづま」さんの店頭のすぐ近く、側道への曲がり角にウラヂオストックからの観光客と云うベビーカー持ちの親子連れが居て、女の子が目が合ったらニッコリしてカンジ良かったので、まだ若いヲヤヂさんと英語で何とか出演交渉、あづまさん横で一家揃っての記念撮影となったもの。

V_elmar2870_005.jpg
五枚目のカットですが、あづまさん付近で撮ったら、次の撮影ポイントはおのずと決まっていて、仲見世通りを宝蔵門方面に向かって右の角を曲がって10m程度のところに位置する、老舗の扇子屋さんの店頭に掲げられた大和絵や浮世絵などの図柄が手書きされた高級団扇をモチーフに背景のボケを撮る構図で、今回もしっかり撮りましたということ。

V_elmar2870_006.jpg
六枚目のカットですが、無事、扇子屋さんの店頭での撮影を終え、また仲見世通りに戻ろうとあづまさんの角を曲がろうとしたら、林檎印のスマホンを差し出してきて、記念撮影したいんで、シャッター押してくれる?とか頼んで来たんで、オケーオケーと適当に3枚ほど撮って上げてから、おもむろにこちらからもお願いがあると云うことで、一瞬、金でもせびられるかと笑顔が消えかけましたが、レンズテストに付き合ってよ、と切り出したら、笑顔で喜んで、となったもの。

V_elmar2870_007.jpg
七枚目のカットですが、仲見世通りを被写体探してキョロキョロしながら、人にぶつからないように歩くこと数分、やっと伝法院通りとの交差点辺りまで来て、ふと東の側道である観音通りを眺めると、人気爆発?のメロンパン屋反対の壁に友達の買い物につき合わされてうんざりしたのか、いたいけな小姐二名がアンニュイな雰囲気で壁際に立ち、スマホンなんか弄っていたので、ズームの望遠モード発揮し、そのお姿を1枚戴いてみたもの。

V_elmar2870_008.jpg
八枚目のカットですが、側道からまた仲見世通りに戻り、ふと西側の伝法院通りに目をやれば、何と、まだ除雪もされずに道路のど真ん中に先週の雪が丸々と残っており、観光客は云うに及ばず、地元民各位もそれを避けて恐る恐る辺りを通行するという有様だったので、記録も兼ねてその様子を一枚撮ってみたもの。

V_elmar2870_009.jpg
九枚目のカットですが、伝法院通りとの交差点を過ぎてすぐのところに在り、いつも物見高い観光客の注目を集めている人形焼の店頭実演販売を行っているガラスの横で、いたいけな二人組の中国人青年二名が居たので、その姿を撮ろうかなと思ったら、そのうちの一名が只ならぬ雰囲気を察知して、オレ、トイレ行くわ、後でまた来っから、てなノリで居なくなってしまったため、残り一名にご出演願ったもの。

V_elmar2870_010.jpg
十枚目のカットですが、仲見世通りをどん詰まりまで歩き通し、宝蔵門の辺りまでやって来て、第一の撮影スポットである門下付近で声を掛けられそうな個人、グループを探しましたが皆無のため、次なるスポットである手漕ぎポンプもこの寒空の下、誰が伊達や酔狂で、わざわざ冷たい水なんか酌み出すわけもなく、人っ子一人いなかったので仕方なく、門横から境内に入ると、御籤売り場の前辺りで、レンタル着物に身を固めた若い中国人小姐のグループが、この国での悲惨な事件の事を知ってか、知らずか、はしゃぎながら、ミニ撮影会みたいなことをやっていたので、一番、器量の良さそうな小姐に声かけて一枚撮らせて貰ったもの。

V_elmar2870_011.jpg
十一枚目のカットですが、小姐達のグループを後に御籤売り場へ足を向けると、籤結び用の棚の前で白人の童子連れのどう見ても父親とは思えない謎の東洋人がたどたどしい英語で、お金払って買い求めた御籤を何故ここに結んで置いて帰るのか説明していたので、その熱心さに感心して、横から1枚戴いてみたもの。

V_elmar2870_012.jpg
十二枚目のカットですが、何故か、当日は何処からか湧いて出て来たようなカメ爺・カメ婆のグループが後から境内に入って来て、被写体を狙う工房主の横を囲んで真似カットを撮るとか、悪行三昧状態が目に付き出してきたので、じっくり撮るスタイルを変更、一撃離脱的にシャッター切るスタイルとし、御籤売り場奥で抽いた籤を肩寄せ合って眺めていた中国人カポーの姿を通りすがりざまに撮ってみたもの。

V_elmar2870_013.jpg
十三枚目のカットですが、悪の老人秘密結社が五重塔やら御籤売り場での撮影に興じている間に足早に、連中の苦手な巨大焼香場までやって来て、なかなか美形のフィリピンからの小姐にロックオンし、彼女が線香を買い求め、夕陽を浴びながら厳かな表情で火をつけたところを撮ってみたもの。

V_elmar2870_014.jpg
十四枚目のカットですが、同じ焼香場の横の着火場で、中国人小姐も何かお経のようなものを唱えながら線香に火をつけていて、その横顔をなかなか魅力的だったので、光線状態の悪さもものかわ、すぐハイライトがサチュレートしてしまうEVFのピントは参考程度として、咄嗟に露出補正し勘でシャッター切ったもの。

V_elmar2870_015.jpg
十五枚目のカットですが、ふと焼香場の方向を振り返ってみれば、先ほどの美形のフィリピーナ小姐がお線香を上げ、お願い事を唱え終えたのか、晴れ晴れとした表情で本堂に登ろうとしたので、卒爾ながら、とすかさず声を掛け、モデルさんになって貰ったもの。

V_elmar2870_016.jpg
十六枚目のカットですが、EVFで見ても美形フィリピーナのカットは得心の一枚だったので、あとは消化試合的な気持ちになって、あと数枚撮って、ブログ用の枚数揃えたら、ハヤタカメララボでも行くっぺか?とか考え、また本堂前から宝蔵門方面へと来た道をまた辿って戻り始めたのですが、せっかく28mmをフルに使えるのに、まだそれが判る大型の建物なんか入れたカットとか真面目に撮っていなかったことを思いだし、振り返りざまに林間のベンチ等で寛ぐ人達も入れて宝蔵門の半分と空を撮ってみたもの。

V_elmar2870_017.jpg
十七枚目のカットですが、撮ってた横をシーズン終えたサンタクロースが糟糠の妻を伴って、遥々と極東の風光明媚な島国に温泉旅行にでも来たような雰囲気を纏ったスウェーデン人の老夫婦が通り過ぎて行ったので、後をついて行って、宝蔵門の下でお互いに記念撮影をし始めた時に声かけて、シャッター押して上げる代わりにヒゲの旦那にモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、初めてのフルサイズミラーレス使用でのスナップということになりましたが、いやはや、普段使っているX-Pro2の出来の良さを再確認したようなもので、とにかくブラックアウトの時間が長い、シャッター切ってから、書き込み終えるまで、ほぼ一呼吸以上掛かっているカンジで、やはりこれはレンヂファインダ機として使うのが正規の使い方で、EVFが最新の国産機同等の機動性を持っていると期待してはいけないのだということを痛感してしまいました。

さて、次回はまた何かRレンズをフルサイズ判でテストしてみましょうかね、乞うご期待!!
  1. 2018/01/28(日) 17:23:41|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Nostalgic fisherman's market~Tsukiji photographic tour May '17~

さて今回のアップはまたしてもプロバイダの通信量制限に引っかかってしまい、更新することが不可能となってしまった結果、不本意ながら一週間スキップせざるを得なかったですが、予告通り、愉快なお仲間各位と出掛けた築地ツアー'17.5からご紹介致します。
まずは恒例の当日の行程の簡単な紹介からいきます。
当日土曜日は午前11時に東京メトロの築地駅改札に集合し、まずは軽く撮ってから楽しい市場ランチしませうということで、場内までメンバー一緒になって移動し、しかるのち、集合時間と場所を決め、散開して、或るメンバーは"奥の院"とも呼ばれる場内の仲買人の店舗が並ぶエリアまで入り込んで激写、工房主は場内は食堂街周りをさらっと撮ってから、むしろ、他のメンバーとは反対に場内より、国内外からの観光客で賑わう場外の方が興味あるので、いったん外に出て、集合時間ギリギリまで場外を撮り歩き、また場内の集合場所へ戻って再集結し、しかるのち、鳥肉卸商が営む鶏料理屋に至高の焼鳥丼を堪能しに向かったということです。
では、当日の行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。
機材は1~4枚目まではカメラはX-Pro2、レンズは深川試作レンズ10号50mmf2.8、5~17枚目まではカメラは同じ、レンズはS-Nikkor35mmf1.8による絞り開放、絞り優先AE撮影となります。

Tsukiji1705_001.jpg
まず一枚目のカットですが、一行は場内には北側の通用門から入り、まずは食堂街方面を目指し歩いていたのですが、この通路、ターレットの整備工場も通りに面しているためもあってか、様々な色や形式のターレットが結構なスピードで行き交っているのですが、まずは築地らしいカットをと思い、晴海の高層マンション群を背に疾走してきた一台のターレットを置きピンで撮ってみたもの。

Tsukiji1705_002.jpg
二枚目のカットですが、プロの職場である場内でも、食堂街だけは観光客もどうぞ♪ということで大々的にオープンになっていることから、法外とまでは云うつもりはないですが、明らかに銀座界隈の名だたる寿司屋のランチと比べても割安感に乏しい寿司、海鮮丼を目当てにガイドブックやら観光地紹介サイトのページコピーを握りしめた国内外の観光客が所狭しと闊歩しており、その中で、いきなり「何処がおススメか教えてけろ」とか話掛けてきたインド人夫妻が居たので、全部おススメではないけれど、築地でお寿司を食べたという実績造りならかくかくしかじかと比較的良心的な値段で握りセットを出すお店を教えて上げた代わりにモデルさんになって貰ったもの。

Tsukiji1705_003.jpg
三枚目のカットですが、インド人夫妻を紹介した店の前の比較的短めの行列まで連れていってから、辺りを見回すと、居ました居ました、雨傘と見まがうような丈夫そうな水玉模様の日傘なんかさしちゃって、ギンガムチェックの半そでブラウスも涼し気な清楚なカンジの小姐がカポーで来ていたので、振り返りざまにその幸せそうな様子を一枚撮ってみたもの。

Tsukiji1705_004.jpg
四枚目のカットですが、もう11時も半をとうに回ってしまっているので、少し早めのランチにありつこうと、食堂街はより賑やかになって来ていて、場外では多数派の中国系のみならず、インド人、アラブ系、白人と様々な海外からのゲストが、郷に入っては郷に従えとばかり、ガイドブックと一心不乱に睨めっこしながらおとなしく行列して高いランチの順番を待っていたので、すかさず一枚戴いてみたもの。

Tsukiji1705_005.jpg
五枚目のカットですが、試作レンズの性能はだいたい判ったので、先の香港でも大活躍をしてくれたS-Nikkor35mmf1.8の素晴らしい描写力にバトンタッチすることとし、場外に出てすぐレンズ交換したら、白人のカポーが波除神社前で楽しそうに歓談していたので、卒爾ながら、と声を掛けてモデルさんになって貰ったもの。

Tsukiji1705_006.jpg
六枚目のカットですが、市場の波除神社側の門から出て国内外からの観光客で賑わう場外市場を目指したのですが、その途上、市場の東側フェンスに接した昔ながらのプロ相手の乾物店の店頭で地元民各位が楽しげに丁々発止のやりとりをしていたので、通りざまに一枚戴いてみたもの。

Tsukiji1705_007.jpg
七枚目のカットですが、場内に入ってすぐ、確か某有名タレントの実家という卵焼屋の隣のマグロ小売店で、本マグロをおろしたのを短冊に切るので、みんな買ってって~とか呼び込みをやっていたのでまだ写真撮影中につき買い物は出来ないけど、写真だけ撮らして貰ってイイ?と声かけたら、どーぞどーぞということだったので呼び込みの小姐に場所を譲って貰って、作業風景を撮らせて貰ったもの。

Tsukiji1705_008.jpg
八枚目のカットですが、場内の雑踏の中をただひたすらシャッターチェンスのみ追い求め、目を爛々と輝かせ、ずんずんと進んでいく中年男は、客観的に見たら不審者以外の何者でもなかったでしょうが、それでも観光客でごった返す築地ではお客も商店の人達も、全くお構いなく、次から次へと売って、買って、食べて、そして眺めて、アジア共通のマーケットを支配する混沌に身を任せる快感に浸っているため、牡蠣の浜焼きを求めて店頭に群がる観光客越しに髭を生やした偉丈夫の店主のお姿を一枚戴いてみたもの。

Tsukiji1705_009.jpg
九枚目のカットですが、場外市場の雑踏の中、オモニと思しき年配の女性と買い物に来ていた、清潔そうな白いTシャツにジーンズと今どき珍しい、パーマも毛染めもしていない健康そうな長い黒髪の小姐が目の前を歩いていたのですが、おもむろに通りの真ん中で立ち止まって、オモニと身の処し方に関する相談を始めた頃合いを見計らって後ろから一枚戴いてみたもの。

Tsukiji1705_010.jpg
十枚目のカットですが、ここも場外市場の中では、この頃流行りの観光客相手の海鮮丼屋にも衣替えせず、少なくとも工房主が大学生の頃からずっと同じ刃物を扱う店舗なのですが、いつものように職人さんが、一心不乱に店頭で出刃包丁を研いでいたので、傍らのおかみさんに声かけて、至近距離で作業風景を一枚撮らせて貰ったもの。

Tsukiji1705_011.jpg
十一枚目のカットですが、場外市場の通りには、海鮮丼屋や寿司屋、或いは浜焼みたいな主食、酒のアテ系の飲食物の物販店舗のみならず、いかにもいたいけな女子供各位が喜びそうな甘味系のお店も僅かながら存在し、まさに残存者利益ではないですが、こういう土曜日のお昼時には、お土産目当ても含め、多国籍軍の総攻撃もかくやあらんばかりに世界各国の小姐各位が店頭でひしめき合っており、なかなか横顔が清楚な中国小姐が目に付いたので、横から一枚撮らせて貰おうと思ったら、向こうの方が一枚上手、撮られると気づき、すかさず笑顔を向けてくれたので、有難く一枚戴いたもの。

Tsukiji1705_012.jpg
十二枚目のカットですが、この日は陽射しがかなり強かったため、曇天であれば、青空の下での商いとなるところも、かなり厚手の布地を張った簡易テント状の天蓋で商品陳列台を多い、お客との商談もその中で行うスタイルとなっていたので、白人カポーが乾物の味見ののち、買い物のための品定めを真剣にやっていたので、テントの中に首を突っ込み、ちょっと失礼、とばかりに一枚戴いてみたもの。

Tsukiji1705_013.jpg
十三枚目のカットですが、この活甲殻類専門のお店も、色鮮やかな商品を商う関係上、築地に来るとほぼ毎回寄って撮らせて貰い、この貫禄ある若女将の風情漂わせるオモニも、まだ華やかな小姐時代にも何回か店頭で撮らせて貰ったことがあり、慣れたものなので、一枚撮らせてねと声かけると、アイヨォ!と低めの張りのある声で答えてくれるのでお言葉に甘えて一枚戴いてみたもの。

Tsukiji1705_014.jpg
十四枚目のカットですが、そろそろ集合時間に近くなってきたので、また市場の波除神社に面した門方面に戻りながら撮り歩くこととし、場外の一番西側の道路に面したソフトクリーム屋の店頭でブロンドの長髪も見事な小姐が、手にしたソフトが溶けそうなのもものかわ、一心不乱に友と歓談に打ち興じていたので、通りざまに一枚戴いてみたもの。

Tsukiji1705_015.jpg
十五枚目のカットですが、先ほど場内から出て来た時に通った、市場東側の塀に接した商店街のプロ向け乾物屋の店頭で、いかにも物見遊山の観光半分、掘り出し物があればとの買い物半分と思しき、やや年配のカンカン帽被った小姐がお好み焼きか焼きそばにでも使うのか、業販用の青のりなどのパッケーヂを手に取って品定めしていたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

Tsukiji1705_016.jpg
十六枚目のカットですが、そのお隣のお店の店頭では、昔の野際陽子を彷彿とさせる、いかにも利発そうな中年女性が、観光客と思しき白人の夫婦者相手にかなり上手な英語でジョークも交え、店の業態やら、商品の説明、そして築地市場本体がここからなくなっても、この辺りのお店は残るみたいですヨォなどということをつらつらと説明していたので、感心しながらそのご様子を一枚戴いてみたもの。

Tsukiji1705_017.jpg
十七枚目のカットですが、まさに築地撮影はターレットに始まりターレットに終わる・・・ではないですが、愉快なお仲間各位と合流して、波除神社側の門から出てすぐ、なんと、ターレットの荷台の上にブルカを巻いたムスリムの小姐を含む観光客ご一行様を乗せ、かなりのスピードで疾走して来たので、通りざまに一閃浴びせたもの。

今回の感想ですが、うーん、築地は、国内外からの観光客で溢れ、シャッターチャンスも一杯、或る意味、浅草、原宿、そしてここ築地はスナップの聖地と呼ばれるに相応しい気もしました。

さて次回ですが、修理上がりの沈胴ズミクロン50mmf2.0の試写結果を浅草からお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2017/06/03(土) 23:23:02|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

New year's exploretion in down town of Tokyo.

さて、今宵のご紹介は予告通り、川越ツアーの翌週、愉快なお仲間各位と大久保のレンズ再生名人の元を訪れた後、ちょいと撮影でも、ということで転戦先に選んだのが、国内外の観光客で溢れ返り、モデルさん探しにも苦労しない浅草周辺の下町エリアへと出掛けることになったため、その行程で撮ったものをお送り致します。
実は、今回の撮影には、もう一つ大事な目的があって、それは先の代々木エリアでの試写では殆どのカットで四隅と云わず、上下左右、中心以外の周辺が流れてしまったBiogon21mmf2.8G改FXのマウント装着部を少し加工して、確実に規定位置でレンズが固定出来るように改良したため、その効果を確認するとともに名誉挽回をしたかったからです。
では、さっそく当日の行程に沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはContax G Biogon21mmf2.8 mod.FXによる絞り優先AEでの全コマ開放撮影です。

downtown17_001.jpg
まず一枚目のカットですが、大久保駅前でお気に入りのオマール海老スープのラーメンを食してから、最初に向かった先は東向島の玉ノ井いろは商店街なのですが、このメインストリートから一本南に入ったところにある、マンションの谷間となってしまった狭い土地にひっそりと建つ元ろうそく工場だったというトタン張りの小屋をバックに今を旬とばかりに咲き誇る椿の花々を撮ってみたもの。

downtown17_002.jpg
二枚目のカットですが、同じく玉ノ井いろは通り商店街沿いの景色ですが、ここは昨年、偶然発見したいわゆる青線遺構とおもわれる、置屋のような造りの古民家が商店街の一本南の通りに面して残っていたので、お仲間の超広角レンズを装備した大判カメラの試写も兼ねて訪問し、東南方向から全景を撮ってみたもの。

downtown17_003.jpg
三枚目のカットですが、玉ノ井いろは通りを後にして、東武電車に乗って次に向かった先が、徒歩でも移動できそうな距離ではありますが、スカイツリーを下から見上げられる格好のスポットである、スカイツリータウンのビル屋上、エレベータ乗り換え広場から、ほぼ真上にスカイツリーを見上げたもの。

downtown17_004.jpg
四枚目のカットですが、スカイツリータウンの踊り場的屋上広場はそこそこの広さがあるため、季節ごとに様々なイベントを行っおり、冬のシーズンは毎年恒例の即席アイスリンクが登場、今年もその周りをスケート靴を履いたままのお客がスタッフ?による見本演技を柵越しに眺めている後ろ姿を撮ってみたもの。

downtown17_005.jpg
五枚目のカットですが、同じくスカイツリータウン屋上のスケートリンク北側のベンチで靴やヘルメットといった滑走の準備をする人々やここで撮ったと思しきスマホンの動画をきゃぁきゃぁ云いながら肩を寄せ合って眺めているいたいけな小姐二人組の姿を捉えてみたもの。

downtown17_006.jpg
六枚目のカットですが、スカイツリー駅から再び東武線に乗って、浅草に移動、まずは雷門で21mmの威力をテスト、とばかり、雷門の真下にぶら下がる松下電器殿ご提供の真っ赤っかの巨大提灯の雄姿を捉えるべく、ひっきりなしに行き交う観光客の通行の妨げにならないようややオフセットした位置から見上げて撮ってみたもの。

downtown17_007-1.jpg
七枚目のカットですが、仲見世の一番最初の定点観測スポットである「美人茶屋あづま」さんの店頭にいたいけな着物(季節外れの浴衣?)姿の中国産のリアル小姐が居て、店員さんからお定まりのきび団子と甘酒のセットを買い求めようとしていたところを斜め後ろ方向から一枚戴いてみたもの。

downtown17_008.jpg
八枚目のカットですが、この前訪れた奥山の先、花やしき遊園地手前の、相当濃いめの飲み屋街である初音小路に回ってみようと云う話しになって、徒歩で移動して着いてみたら、可愛い先客さんが居て、このディープな飲み屋街の真ん中で、とんがりコーンだかのヂェスチャなどして交代ばんこに写真撮ってたので、卒爾ながらと声かけてモデルさんになって貰い、お仲間各位とプチ撮影会状態になった時のもの。

downtown17_009.jpg
九枚目のカットですが、せっかくこの花やしき遊園地の近くまで来たので、その裏手の混沌としたエリアが今はどうなっているのか眺めたいキブンになって、お仲間を誘い、昼なお眠気を催しそうなこの一帯で、その澱の如く、時代から取り残された一軒家を見つけたので記念に一枚撮ってみたもの。

downtown17_010.jpg
十枚目のカットですが、その花やしき遊園地裏の異界の象徴的な家屋の前で、この平和な日本国でいつも進駐軍払下げみたいな軍装を身に纏って、実際のところ、もう10年以上の付き合いですが、今一つその生態が良く分からない、謎の仲間の一人が、渋い顔して花やしき遊園地内の絶叫たなびく鉄塔の方向を撮っていたので、その姿を撮ってみたもの。

downtown17_011.jpg
十一枚目のカットですが、浅草寺エリアに足を踏み入れたからには、たとえ一人でも必ず綺麗どころに声をお掛けして、その優美なお姿を捉えて来なければならない、といったような不問律が仲間内には有るようなので、本堂西側のお御籤売り場でお互いに記念撮影をしようとしていた、いたいけな着物姿の国産小姐各位に、卒爾ながら!と声をお掛けし、一列に並んでモデルさんになって貰ったもの。

downtown17_012.jpg
十二枚目のカットですが、ここも近接が得意なレンズの場合、無限位置のオブヂェのボケを試す目的で撮影を行うのですが、本堂前面両脇に置かれた天水桶の奥山側のものの側面の朱文字にピンを合わせ、遥か彼方に見えるスカイツリーを背景に入れた構図で一枚撮ってみたもの。

downtown17_013.jpg
十三枚目のカットですが、健気な軍装男が本堂に何らかの願掛けでしょうか、熱心にもお参りにイッテキマスというので、もう一名の同行者の方と本堂下で待っていた時、重装備の防寒着姿の白人女性が俯き加減に立ち読書などしていたので、その冬らしい姿を一枚戴いてみたもの。

downtown17_014.jpg
十四枚目のカットですが、本堂南側、宝蔵門寄りのお御籤売り場で、これから間もなく始まる受験シーズンの運試しでしょうか、いたいけな女学生二名がそれぞれのお御籤を読み比べて喚声上げたり、肩を叩き合ったりして、結構な盛り上がりを見せていたので、傍からその様子を一枚戴いてみたもの。

downtown17_015.jpg
十五枚目のカットですが、我々一行が宝蔵門に差し掛かろうとした時、素晴らしく美形の小姐二名とすれ違おうとしていたので、これは撮るっきゃないよな!と一行のうち一名を除き合意形成し、声を掛け、本堂をバックに小姐達のスマホンでも撮って上げることを条件にモデルさんになって貰ったもの。

downtown17_016.jpg
十六枚目のカットですが、宝蔵門を出てすぐの仲見世のどんづまりにある人形焼屋さんの店頭付近に、修学旅行生でしょうか、人形焼自体が相当モノ珍しいらしく、買い求めるために列を為し、更に手渡されるまでにも好奇心に任せてガラス張りの焼き方さんの作業風景なんか覗き込んでいたので、今時珍しいものだと却って感心してその様子を一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、Biogonの周辺の崩れが前回に比べれば、だいぶマシにはなりましたが、それでもオリヂナルのCXマウントのf4.5のものには今一歩届かなかったようです。
それでもAPS-Cの画角換算で32mmという焦点域はスナップではゴールデンゾーンですから、またちょくちょく使って上げたいと思いました。

さて次回は年明け早々の工房作品、ドイツ玉のシェイクダウンテストからお送りする予定です、乞うご期待!!
  1. 2017/01/29(日) 19:12:59|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Happy new year in Kawagoe, historic city 2017

さて、今宵のご紹介は予告通り、年明けてすぐの週末、1/7に愉快なお仲間各位と出掛けた、恒例の新春川越ツアー2017からお送り致します。
この新春川越ツアーは、もう10年以上前からの恒例行事となっており、この川越を年中行事のトップバッターとして、以降、二月は水戸の梅まつり、三月は古河のもも祭り、四月は甲府の信玄公祭り・・・と関東近郊の季節の祭りに浮かれて、流れるように無為に年を取っていくという、傍目から見れば痛々しい、自分自身にとっては幸せな浮世の渡り方なのであります(笑)
閑話休題、当日のコースをざっとご説明しておきますと、10時半過ぎに本川越駅をスタート、まずは喜多院で約一時間撮影し、しかるのち、大正浪漫通りから蔵造通りを撮りながら移動し、13時に「幸すし」で豪華ランチ、しかるのち、本の丸跡経由、氷川神社へ移動、ここでも約一時間撮って、蔵造通りから駄菓子屋横丁へ向かい、そこで30分弱程度撮って、また蔵造通り経由、駅方面へ向かいながら撮影、そして、途中の和菓子屋兼茶店「あかりや」であわ餅ぜんざいを堪能し、そのまま本川越駅へ向かい、帰京というルートでした。
では、当日の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。
機材はカメラがすべてX-Pro2、レンズが1~7枚目がMiranda Soligor35mmf.2.8改M距離計非連動、8~17枚目がCanon N-FD85mmf1.2Lによる全コマ開放、絞り優先AE撮影です。

Kawagoe16_001m.jpg
まず一枚目のカットですが、駅からてくてく歩いて移動して一番最初の撮影スポットである、喜多院のランドマーク、朱塗りの三重塔と雲一つない青空を背景にか、なりカラフルな店構えのたこやき屋の露店とその周囲を行き交う善男善女のお姿を一枚戴いてみたもの。

Kawagoe16_002.jpg
二枚目のカットですが、喜多院の境内には名物、五百羅漢の入場切符改めを兼ねた寺院経営の売店があり、そこには、何の理由か判りませんが、天井から赤い提灯が屋根の天井の梁に沿って複数個ぶら下げられており、しかも、それが、昼の日なか、点いているのかいないのか判らないような、まさに昼行燈状態で点されているのが面白いので一枚撮ってみたもの。

Kawagoe16_003.jpg
三枚目のカットですが、境内では例年より人出が少ないためか、声を掛けてモデルさんになってくれそうな、着物姿のいたいけな小姐やファンキーな外国人グループなど望み薄で、士気がくじけそうになるのをこらえ、何とか面白そうな被写体を探して徘徊していたのですが、このミランダのレンズ、何と最短30cmまで寄れるので、春日局ゆかりの庫裏?を背景にいつもスマホンで撮っているように千両の実をほぼ最短域で撮ってみたもの。

Kawagoe16_004.jpg
四枚目のカットですが、ここ喜多院の数少ない定点観測スポット、泥棒橋近くの御籤結わえ処で、いたいけなヂモテー小姐二名が今にも結ばんとしていたので、声かけて、斜め後ろから、二人して思い思いに御籤をワイヤに結んでいるところを撮らせて貰ったもの。

Kawagoe16_005.jpg
五枚目のカットですが、喜多院を後にして、ランチ会場である「幸すし」への移動がてら街の面白いところを撮っていたのですが、去年は無かった、ちょっと地中海の白い家の街並みっぽいテイストの再開発アパートがあったので、面白半分に一枚撮ってみたもの。

Kawagoe16_006.jpg
六枚目のカットですが、ランチ前に蔵造通りから時の鐘周辺にかけて撮り歩いていたのですが、さすがこの辺りの目抜き通りともなると、翌日が成人式ということもあってか、着物姿の小姐の姿をちらほら見掛け、中でも、ヲタク系カメラマン同伴の雇われ和装ではない、オモニ同伴の純正着物小姐に遭遇したので、是非とも、とお願いして蔵造通りで時の鐘に曲がる手前のお店の前で一枚撮らせて貰ったもの。

Kawagoe16_007.jpg
七枚目のカットですが、蔵造通りから時の鐘の通りに入ってすぐの鐘搗き堂の手前の焼鳥居酒屋店頭の物販コーナーで合鴨のつくねかなんかを買い求めようとしていた、気立ての良さそうな小姐二人組を発見したので、ここでも声を掛け、買ってるところを一枚撮らせて貰ったもの。

Kawagoe16_008C.jpg
八枚目のカットですが、ランチから合流することになっているメンバー一名と無事「幸すし」にて落ち合い、お座敷にて、豪華な海鮮丼系統のランチをゆったり戴いたのち、レンズを交換し、氷川神社方面へ出かけ、途中、本丸御殿など立ち寄ったのですが、氷川神社はさすが武蔵之国一宮だけあって、この日も大繁盛していて、境内へ一歩足を踏み入れると、溢れかえった善男善女のおかげ様をもちまして、シャッターチャンス満載、さっそく入ってすぐの鯛釣り神籤かなんかで盛り上がるいたいけな童子達のお姿を望遠の利を生かし一枚戴いてみたもの。

Kawagoe16_009.jpg
九枚目のカットですが、同じく氷川神社境内で、さすが縁結びの御利益も前面に打ち出しているだけあってか、いたいけな若い小姐の姿も数多く、当日は相当冷え込みがきつかったこともあり、巫女さん達の潔い白装束とは裏腹に南極探検でも行くような重装備の防寒具姿の小姐がメールチェックなんかしていたので、隙を見て一枚戴いてみたもの。

Kawagoe16_010.jpg
十枚目のカットですが、江戸時代ならまだ鉄漿も初々しいご新造さん、ってな雰囲気の結婚指輪に和装の小姐が本殿横で、スマホンで撮った女友達の画をチェックなんかして、隙だらけだったので、これまた望遠の利を生かして遠くから一枚戴いてみたもの。

Kawagoe16_011.jpg
十一枚目のカットですが、やっと巫女さん写真のご登場、ということで、一見普通の白装束のようでありながら、望遠でEVF覗いてみれば、実は同色の綿入れを羽織って居たりと、実は結構な厚着に手袋と完全武装していることが判り、それでも、寒空の下、健気にも参拝客の落としていったゴミや木の葉などを丁寧に掃き清めている姿が印象的だったので、距離を置いて一枚戴いてみたもの。

Kawagoe16_012.jpg
十二枚目のカットですが、境内でおそらく定時のお祓いかなんかを待つ行列に、和装に髪のアレンヂもバッチシ決まった小姐が居て、よほど退屈なのか、或いは単なるスマホンゲーム中毒だったのか、今になっては知る由もないですが、ゲームに打ち興じる姿を斜め後ろから一枚戴いてみたもの。

Kawagoe16_013.jpg
十三枚目のカットですが、これも本殿付近でお祓いかなんかを待つ親子が居て、よほどパパッ娘なのか、何かと云うと、若いヲヤヂの胴回りに抱き着いたり、手を引っ張ったりする、まだまだ可愛い盛りのいたいけな小姐の姿が何となく目に留まったので、望遠の利を生かし、離れたところから一枚戴いてみたもの。

Kawagoe16_014.jpg
十四枚目のカットですが、ここ氷川神社のお御籤結わい処は、閑散とした先の喜多院とはうって変わって大盛況、あたかも白い枝葉の新種の植物であるかの如く、これでもか?と読み終えた御籤が結ばれており、普通、結ぶのは悪い目が出た時だけだから、相当、悪い目が多いのか、それとも絶対数自体が多いのか、とか悩みながら、手頃な小姐二名がやって来て結わえ始めたのでここぞとばかり一枚戴いてみたもの。

Kawagoe16_015.jpg
十五枚目のカットですが、本殿向かって左の敷地の隅の方に、定時のお祓いだかを受ける善男善女のための暖房完備の待合室のような部屋があり、さすがに客でごった返す室内で込み入った電話を長々と話すのは気が引けたのでしょうか、何故か小々姐同伴で電話に打ち興じるオモニの前で、退屈そうにスマホンゲームで時間潰しをするいたいけな小姐の横顔を撮ってみたもの。

Kawagoe16_016.jpg
十六枚目のカットですが、これも境内で定時のお祓いを待つと思われる、お揃いの黒尽め防寒着姿で完全武装のいたいけな若いカポーのお姿を望遠の利を生かし離れたところから一枚戴いてみたもの。

Kawagoe16_017.jpg
十七枚目のカットですが、だいぶ陽は傾いてきた時刻ではあったのですが、境内でシャッターチャンスを探して、歩き回ったり、はたまた赤い毛氈敷き詰めた箱状の腰掛けに腰を下して、遠くに目を凝らしてみたりしていたのですが、そろそろ、神社を後にして、次なる目的地へ移動、という頃になって、白装束の巫女さんが湧いたように出て来たので、シャッターチャンスとばかり、一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、初め良ければすべて佳し、一年の計は川越に在り、ということで、今年の撮影活動も、何とはなしに、二死満塁ホームラン的にイイシャッタ-チャンスに恵まれるような気がしてきました。

さて次回は、川越の翌週も愉快なお仲間各位とお江戸下町を撮り歩いたので、そこからレポート致します、乞うご期待!!
  1. 2017/01/22(日) 19:16:56|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Snap around the downtown of Tokyo'16.Dec.

さて、今週のご紹介は、予告通り、年末の撮り納めイベントを兼ね、写真のお仲間2名と連れ立って、土曜日に清澄白河から森下、浅草周辺と巡ってスナップを行った結果をアップ致します。
この日は、メンバーの日頃の行いに於ける功徳の積み重ねの賜物か、天気も良く、かといって、真冬の晴天の朝に有りがちな、放射冷却による厳しい冷え込みも皆無で、このところでは珍しい撮影日和の休日となりました。
では、さっそく、当日の行動に沿って実写結果を眺めて参りましょう。

下町ツアー’16E_001
まず一枚目のカットですが、清澄白河駅で11時かっきりに待ち合わせし、集まったところで、地上に上がり、まずはこの周辺名物である、長屋商店街の撮影を行おうと、工房主も今回持参したテストしたいレンズのトップバッターを愛機に装着し、あえて逆光に挑むべく、どこか懐かしい建物を背景に通り過ぎるカポーの後ろ姿を狙ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎のトリプレット75mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー’16E_002
二枚目のカットですが、同じく清澄白河駅前の長屋商店街で、半ば打ち捨てられた自転車のフレームの間から、顔を覗かせた可憐な真紅のバラの花がこれもまたドライフラワー化しているという、時の流れの岸辺に打ち上げられたオブヂェのような雰囲気をぷんぷん漂わせていたので、最短域で一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎のトリプレット75mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー’16E_003
三枚目のカットですが、同じく清澄白河の長屋商店街の建物の途切れた空き地の中に住民が設けたと思しきミニ花壇が有り、建物や、隣接する清澄庭園の木立によって日陰になっていたにも関わらず、そこに白い可憐な花が健気に咲いていたので、これも最短距離で撮影してみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎のトリプレット75mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー’16E_004
四枚目のカットですが、スケジュールをガチガチに決めた撮影ツアーということでもなく、また同行者各位が清澄庭園に足を踏み入れたことが無かったので、今回の中望遠をテストするのに格好のフィールドでもあるので、急遽、庭園に入場し、入り口付近の岸辺に腰掛けて、庭園の池を眺めながら、互いの来し方行く末を語らい合っているかの如きカポーのお姿を斜め後ろから戴いてみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎のトリプレット75mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー’16E_005
五枚目のカットですが、当日は、ボランテア説明員がフル稼働状態のようで、順路では前が渋滞していて、余計な時間を食ってしまうのももどかしく、付近の住民であり、この中を熟知している工房主がモグリのガイドとなって逆方向から庭園内をアバウトな説明とともに一周しながら、ちょうど時計で云えば8時辺りの方向から池の畔の紅葉をシルエットで撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎のトリプレット75mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー’16E_006
六枚目のカットですが、同じく庭園内の池の畔を逆方向に巡りながら、5時くらいの位置に「ツワブキ」の可憐な黄色い花が池の畔に咲いていたのが目に留まったので、ひっきりなしに通り過ぎる観光客を気にしぃしぃ、しゃがみ込んで最短距離で撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎のトリプレット75mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー16E_007
七枚目のカットですが、同じく庭園の池の畔、4時くらいの位置に池を眺めて何かしらを語らい合う中国人小姐2名組が居たので、
池を挟んで対角線、ほぼ10時辺りの方向にある紫宸殿みたいなカンジの貸座敷をバックとして、シルエットで一枚戴いてみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎のトリプレット75mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー16E_008
八枚目のカットですが、清澄庭園を後にして、昼食会場である森下の老舗料亭「みや古」への道すがら、深川名所にも何度か登場する「萬年橋」に立ち寄り、メンバー思い思いのカットを何枚ずつか撮りましたが、これは北側から南方向に向け、ちょうど、一度に多くの人間が通り過ぎる頃合いを見計らってシャッター切ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎の広角21mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー16E_009
九枚目のカットですが、萬年橋を後にして、ここもいつもの撮影スポット、大川端の芭蕉座像がある芭蕉公園へ上がる手前のカラフルでファッショナブルな貸自転車屋さんの店頭の様子を一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎の広角21mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー16E_010
十枚目のカットですが、ここも芭蕉公園のある突堤下の半年前くらいまでは、お世辞にも綺麗とは言えないトタン造りの旧家屋が建っていた場所がキレイさっぱりリニュアルして、斜め前の貸自転車屋さんと競うが如く、如何にも若手の新進気鋭の建築家がデザインしました、といわんばかりに建て替えられていたので、その特徴的な屋外階段を一枚戴いてみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎の広角21mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー16E_011
十一枚目のカットですが、突堤上の高台に在る芭蕉公園からは、大川端の景色が存分の見渡せるので、晴れた日には欠かすべからざる観光スポットなのですが、半ば冗談で「HimikoかHotarunaでも来ないかな?」とか云いながら川面を眺めていたら、あろうことか、噂をすれば何とやら、「Himiko」型二番艦「Hotaruna」がちょうど遡上して来たので、その優雅な姿を収めてみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎の広角21mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。


下町ツアー16E_012
十二枚目のカットですが、森下「みや古」での深川せいろ飯御膳の豪華なランチを摂った後、次なる撮影エリアせある浅草に移動すべく、地下鉄森下駅に向かって歩いていたら、清澄通りに面して、レトロな雰囲気の古着屋兼カフェの店舗が目に留まり、更にその前を喚声を上げて、いたいけな地元の童子達が風の如く自転車で通り過ぎて行ったので、頃合いを見計らってシャッター切ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズは謎の広角21mmf4.5での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー16E_013
十三枚目のカットですが、蔵前駅からそぞろ歩きして浅草まで辿り着き、そして浅草寺より西の伝法院通りと公園通りが交差する
辺りから花やしき方面に向けて撮りながら歩いていたら、ビル全体で日本全国の物産を展示即売している観光スポット手前で、白人女性が同行のカポーの記念撮影をしようとカメラを構え、何枚か撮り始めたので、隙有り!とばかり通りがかりの一閃、一枚戴いてみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはCOSINA55mmf1.2での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー16E_014
十四枚目のカットですが、同じく浅草は花やしきの手前、ちょうど傍らを人力車が追い超して行き、そのお客は?とみれば、今風のトウモロコシの髭みたいな茶色い髪の日本人小姐のようだったので、花やしきを背景に、すかさずその後ろ姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはCOSINA55mmf1.2での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー16E_015
十五枚目のカットですが、花やしきの通りから、奥山を経て浅草寺境内に入り、本堂脇まで来てみれば、なんと、本堂横の雨水受けの上から身を乗り出して、中を覗き込むという、大胆な行動を見せている中国人小姐が居たので、反対側からその勇姿を一枚戴いてみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはCOSINA55mmf1.2での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー16E_016
十六枚目のカットですが、ここも浅草寺でのテスト撮影に於ける定点観測スポットであるお御籤授け場で、国産小姐二名が夕陽を浴びつつ、何か楽し気に語らい合いながら、御籤結び用のワイヤ棚に自分達の御籤を結んでいるところを横から一枚戴いてみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはCOSINA55mmf1.2での絞り優先開放AE撮影です。

下町ツアー16E_017
十七枚目のカットですが、浅草寺境内での撮影を上がって、ハヤタカメラボへ用足しに回ろうとした時、夕陽を浴びて、とても美しい横顔の白人小姐が通り過ぎようととしていたので、思わず、そのパートナーと思しき男性ともども呼び止め、趣旨を説明し、モデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro2、レンズはCOSINA55mmf1.2での絞り優先開放AE撮影です。

今回の感想ですが、いやはや、一日、しかも連続した行程内で三本のレンズを使い分けるって結構大変、でも、皆、個性的なレンズだったのでとても楽しめました。

さて、今回が今年最後の更新の予定でしたが、都内某所で開催中の工房主の写真個展の作品を、遠方に居て、訪ねられない友の為にアップすることと致します、乞うご期待!!
  1. 2016/12/18(日) 22:13:24|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Thanks a lot for Tomodachi's hearty hospitality~Camp Zama Tour'16~

さて今週のご紹介、まずはお詫びと訂正です。
世良田の祇園祭りの次は同じ太田市のお祭り、尾島のねぷた祭りをご紹介するつもりでそのように予告したのですが、翌朝、勤め先への出勤途上、ふと閃いたというか思い出したのですが、そうだ、二つの祭りの間、一か月の間に8月上旬に出掛けた「キャンプ座間念仏踊り開放デー」を訪問し、相当量の写真を撮っていたことを完全に放念上人していたのです。
で、その「キャンプ座間念仏踊り開放デー」ですが、地元民との交流拡大のため、座間基地で年数回行われる、在日米軍と自衛隊共催のイベントで、今年は8/6(土)に実施されました。
会場には、14時半に相武台前駅で待ち合わせて、お仲間と入ったのが15時をちょい回った辺り、厳重な入場検査のゲートをくぐれば、そこは別天地、被写体が次から次へと現れてくれる、スナップシューターにはまさに宝の山のような夢のパラダイスでありました。
因みに在日米軍の方々とは北谷町美浜のショッピングエリアや、那覇新港でのハーリーなどで何回かご一緒して、親しく話などもしたことがありますが、皆、フレンドリーな方ばかりで、かつて、那覇のハーリー撮影の時には、クラシックカメラ大好き、という将校のご婦人から、「私たちはそうでもないけど、基地の上の方から、とにかくイベントの時はムリにでも笑って、フレンドリーに振る舞い、写真撮影のリクは必ず笑顔でイエスと云うように、と言われているのよ」とか米軍チームのハーリー応援テントに招き入れられ、米軍仕様のコークを振る舞われながら雑談の中で聞いたことがありました。まぁ、全部の米軍施設が全部そうではないのかも知れませんが、とにかく地元融和には相当気苦労が有るということなのでしょう。
前置きが長くなりましたが、ではさっそく当日の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。

Zama16_001s-1.jpg
まず一枚目のカットですが、基地ゲートを無事通過し、勝手知ったる何とかではないですが、まずは、いたいけな童子達が伸び伸びと異国情緒たっぷりの遊具で遊んでいる、プレイグランドを目指し、その入り口付近で如何にも今風の若いオモニ、という雰囲気を纏った若い子連れ女性が居ましたので、蛮勇を奮い起こして声を掛け、母子でモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-E1、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0改M距離計非連動での開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_002s-1.jpg
二枚目のカットですが、さきほど写真を選んでいて、あれ!?と気づいたのですが、サングラスをかけていて、声かけた時は気づかなかったのですが、子連れのイケたカンジの若夫婦が特大かき氷なんか、基地内道路脇の芝生に腰かけて如何にも旨そうに味わっていたので、声かけて、親子総出でモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-E1、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0改M距離計非連動での開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_003s-1.jpg
三枚目のカットですが、ここ座間基地は実戦部隊が駐屯していないので航空機や戦車等の展示は原則として行わないのですが、それでは他の基地、特にこのところ同一日程で開催される、海軍の方の横須賀基地のフレンドシップデーに対し見劣りしてしまうとの判断なのか、横田基地辺りから士官輸送用の大型ヘリを借りてきて駐機し、来場者を希望によりコクピットや搭乗スペースなどに乗せ、記念撮影などをさせていて、そろそろ店じまいということで離陸の段になって便乗してきた士官の家族と思しく小姐達が念仏り出てから帰る、ということで離れたところから離陸準備を眺めているところを横から一枚戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0改M距離計非連動での開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_004p-1.jpg
四枚目のカットですが、くだんの大型ヘリの離陸直前になると事故防止のためか、グランドの周囲には警備の兵士やミリポリみたいな人々がここぞとばかりに登場し、着陸まで結構手間取るのか、兵隊さんと云ってもやはり同じ人間、若い男女がこういうイベントの場でヒマを持て余せば閑談タイムになるのは古今東西、人類普遍の法則のようなので、その証拠に一枚戴いたもの。
カメラはEOS50D、レンズはCarl Zeiss Planar85mmf1.4MMJでの開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_005p-1.jpg
五枚目のカットですが、ヘリがなかなか離陸しないので、警護の兵隊、ミリポリ各位もなかなか散開できず、芝のグランドの周囲を行きつ戻りつしていたのですが、その中で、私服に着替えたら相当ステキだろうなと思える、ほぼ日本人女性程度の背格好のうら若き女性ミリポリが居たので、お仕事がお仕事奈だけに、ダメもとで声を掛けてみたら、快諾、色々と注文つけて至近距離でポートレ撮らせて貰ったもの。
カメラはEOS50D、レンズはCarl Zeiss Planar85mmf1.4MMJでの開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_006p-1.jpg
六枚目のカットですが、爆音と強風を残し、コンドルならぬU-60の大型ヘリは西の空に飛んで行ってしまい、さぁ、この次は何をすっぺかと同行のお仲間と語らい合い、まずは水分補給ということで、と物販テントの立ち並ぶ通りに出ようとしたところ、さぁ大変、スキンヘッドに着流しで優しい目をした大男が何か口ずさみながら傍らのベイビーカーの乳幼児の番をしているではないですか?これは絶対的シャッターチャンスに間違いないので、さっそく声かけてモデルさんになってもらったもの。
カメラはEOS50D、レンズはCarl Zeiss Planar85mmf1.4MMJでの開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_007s-1.jpg
七枚目のカットですが、最初に寄ったプライグランド近傍でまた、本業顔負けのパフォーマーを演じる基地士官の男性がまた何か面白そうな出し物を始めたようなので、そちらに移動する途上、基地内道路の傍らの芝生にいたいけな極小姐と幸せそうに座って何かを口ずさんでいた、トミーリージョーンズっぽいヲヤヂさんが居たので声かけて親子でモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-E1、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0改M距離計非連動での開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_008p-1.jpg
八枚目のカットですが、これも道すがらの物販テント内の物販要員を務める、基地従業員と思しき、何処か日本人とは異なった雰囲気を漂わせる謎の東洋系女性を望遠で路上から狙ってみたもの。
カメラはEOS50D、レンズはCarl Zeiss Planar85mmf1.4MMJでの開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_009p-1.jpg
九枚目のカットですが、最初に立ち寄った、入場ゲートから程近いプレイグランドの片隅では、沢山のギャルリを集めて、風船を主体とした、観客参加型のパフォーマンスの始まり始まり、誰か手伝ってくれる人、手を挙げて、と笑顔で観客に話し掛けると、厚木とはいえ、都会の童子たちは、怖じることもなく、パフォーマーの笑顔に応じ、我先にと手を挙げ、相棒の名乗りを上げましたが、今回の部はこのいたいけな日本人極小姐が選ばれ、さっそく息の合った演技を始めたので、その様子を望遠で一枚戴いてみたもの。
カメラはEOS50D、レンズはCarl Zeiss Planar85mmf1.4MMJでの開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_010s-1.jpg
十枚目のカットですが、熱気のこもったパフォーマンスのあと、とりあえず基地内の行けるところまで行って、何か面白いものがあれば撮ろうということで北ゲート方向に向かう道路を歩いていたら、親子での浴衣姿もバッチシ決まった黒人女性の親子と遭遇したので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-E1、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0改M距離計非連動での開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_011s-1.jpg
十一枚目のカットですが、いったん北ゲート近くまで行って、また先ほどまでヘリが駐機していた芝のグランド付近まで戻ろうと、獲物を探しながらキョロキョロと歩いていたら、居ました居ました、ちょっとヴィンセントヴァンゴッホの肖像画に似てなくもない若いヲヤヂさんがまたミッキーマウスお団子ヘアに結ったいたいけな小々姐を傍らに置いて、仕事中の如き鋭い視線で辺りを哨戒していたのです、その様子が面白く、音もなく近寄りノーファインダで一枚戴いてみたもの。
カメラはX-E1、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0改M距離計非連動での開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_012s-1.jpg
十二枚目のカットですが、そろそろ頃合いも良さげなので、念仏踊り会場である野球場に向かう道すがら、道路の端に置かれた野戦給水タンクの傍らに如何にも米国の小中学生、というテンプレートみたいな良い子達が雑談に打ち興じていたので、声を掛けて、給水タンクをバックにモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-E1、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0改M距離計非連動での開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_013s-1.jpg
十三枚目のカットですが、念仏踊り会場の道すがら、獲物を探していたら、居ました、居ました念仏踊りの戦闘服である、浴衣を纏った小姐とその後方支援とおぼしき平服の小姐の混成部隊が、ここでもまた世界各国共通の女性が2名以上集まれば、そこは井戸端会議会場と化す、の法則通り、また身振り手振りの大げさなジェスチャも交えて歓談に打ち興じていたのですが、そこはそれ、今日はホスト役は基地従業員の皆さんですから、ゲストから写真撮りたいとリクエストされたら、いったん中断して笑顔でモデルさんになってね、ということで横一列に整列し、モデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-E1、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0改M距離計非連動での開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_014s-1.jpg
十四枚目のカットですが、同じく念仏踊り会場に向かって歩いていたら会場手前の芝生の辺りで前を歩いていた白人のかなりの美形の小姐と黒人のこれまた優しげなオッパーのカポーが芝に腰を下し、何か楽しげに語らい合い始めたので、人の恋路を邪魔する奴は云々という都々逸もありますが、今日は一期一会のイベントの日ですから、愛の語らいはまた後日にして戴くとして、心を鬼にして声を掛け、モデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-E1、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0改M距離計非連動での開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_015p-1.jpg
十五枚目のカットですが、ただ漠然と音に酔い、念仏踊りを眺めていたのでは仕事になりませんから、キチンと動いて写真を撮れるポジショニングをとらなければならず、色々と歩き回り、周囲のギャラリー構成なども考慮して座った芝生の位置が結果的に超ラッキー、開始前の空き時間を読書で過ごす、髪の長い読書小姐が斜め前に居たので、そおぉっとカメラを構え、望遠で一番良い表情を狙いすまして一枚戴いたもの。
カメラはEOS50D、レンズはCarl Zeiss Planar85mmf1.4MMJでの開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_016p-1.jpg
十六枚目のカットですが、やっと陽も落ち、定刻よりちょっと遅れての念仏踊り大会の始まり始まりです、ということで、地元に伝わるという伝統芸能の龍王太鼓という一座が櫓の下に陣取って、いたいけな極小姐も最前列で結構パワフルにビートを刻み、それをOH! ワンダフル!とか素直に感心し、器用にも踊りの輪をかいくぐり前にしゃがみ込んでスマホンで記念撮影する基地関係の妙齢の女性なども居ましたが、嵐の後の極小姐心静かな演奏の様子を一枚戴いてみたもの。
カメラはEOS50D、レンズはCarl Zeiss Planar85mmf1.4MMJでの開放、絞り優先AE撮影です。

Zama16_017p-1.jpg
十七枚目のカットですが、ちょいピンボケ気味にはなりましたが、いかにも文化フュージョンの象徴みたいな基地内イベントの念仏踊りという、凡そ本来の振り付けとは全く似ても似つかないような我流ながら、ダイアナロスとか、ディオンヌヲーウィックのような国人ディーヴァ系歌手のコーラスガールみたいな活気溢るる、見ていて楽しいスィングしていた多国籍軍の小姐の一団の姿を一枚戴いてみたもの。
カメラはEOS50D、レンズはCarl Zeiss Planar85mmf1.4MMJでの開放、絞り優先AE撮影です。

今回の感想ですが、うーん、やはり日常体験出来ないこういうイベントは、行って楽しく、見て満足、写真撮りには超極楽、てなカンジで、行かにゃ損々と思いました。それは何よりも、基地従業員と自衛隊員の方々の「とにかく楽しんで帰って貰う」、という硬い決意とその不断の実行によるものと思い、頭が下がりました。ぜひまた来年もお邪魔したいと思いました。

さて来週は一週遅れましたが、上州太田は尾島のねぷた祭り、今年も元気な連中の熱い祭りのジョインして来ましたので、その様子をレポート致します、乞うご期待!!
  1. 2016/08/28(日) 19:29:58|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

Having a walk around Yokohama the exotic city~CP+2016~

さて、今宵のご紹介は予告通り、愉快なお仲間各位と陽気に誘われて出かけた、CP+2016@横浜パシフィコからのレポートとなります。
CP+については改めてここで述べるべくもない、世界有数規模での映像・写真機材関連の展示会ですが、当日は、毎年恒例の通り、ただ漫然と会場に乗り込んでも面白くないので、クラシックカメラ・レンズを愛する面々と誘い合って、お昼前に石川町駅に集合、山手の洋館街、そしてランチをはさんでみなとみらい地区のヂモテーならではのとっておきの撮影スポットを経て、夕方会場入りして、花々を巡るいたいけな蝶々よろしく、各社渾身のブースを巡ったという次第です。

では、早速、当日の行動に沿って撮影結果を見て参りましょう。

カメラは全てX-Pro1、レンズは1~6枚めまでが、W-Nikkor S 3.5cmf1.8、7枚目~13枚目までがNikkor S 8.5cmf2のオールニコン祭り状態です(笑)

CP+16_001-1.jpg
まず一枚目のカットですが、11時過ぎに石川町駅の元町口に集合し、天気も快晴でしたし、清々しいキブンで愉しく語らい合いながら、洋館街へ続く比較的タイトな坂道を登っていったのですが、その途上、やはり横浜、粋なデスプレィの店舗兼住宅のような建物がそこここにあり、その中でとてもエキゾチックな雰囲気の自転車の車輪を利用したオブヂェに心惹かれ、一枚撮ってみたもの。

CP+16_002-1.jpg
二枚目のカットですが、坂の途中に入り口がある、確か外交官の家だったかと思いますが、この前来た時は改修中だった洋館が無事完工相成って、オープンしていたので、みんなで入ってみようぢゃまいか、ということで、上がりこみ、思い思いのカットを撮っていた中で、窓越しの光も柔らかな応接室の雰囲気が気に入ったので、まず皮切りに一枚撮ってみたもの。

CP+16_003-1.jpg
三枚目のカットですが、同じ洋館の別の洋室で、ここでも窓越しに柔らかな日が射すの調度品の凛とした佇まいがとても魅力的に思え、また、先のカット同様、古いレンズでフードも無い状態でどの程度コントラスト上がるか試したい気持ちもあったので一枚撮ってみたもの。

CP+16_004-1.jpg
四枚目のカットですが、一軒目の洋館を後にして、ランチ場所への移動も兼ね、洋館街の在る山手地区のちょうど馬の背のような位置にを貫くメインストリートを外人墓地方向に歩いていたら、南欧風の白いエクステリアも魅力的な洋風住宅の軒下部分にこれまた、ホンモノのベスパがさりげなく停められていて、イイ雰囲気を醸し出していたので、家人に聞こえるわけもないですが、ちょいと失礼、と気持ち断って、塀越しに一枚戴いたもの。

CP+16_005-1.jpg
五枚目のカットですが、これもこのメインストリートを撮影しながら歩く時は、工房主のみならず、一同全員が申し合わせたように、しかし、各個々人の趣味やポリシーをキッチリ反映した撮り方で収めている、どことなくカリホルニア風の私的道案内板とその周りの様子を一枚撮ってみたもの。

CP+16_006-1.jpg
六枚目のカットですが、今回はいつもと違ったルートを辿り、かの世界的美小姐であらせられる桐谷某女も通っておられたというフェリス女学院下の道を我が国テニス発祥の地方面に下って行こうという話しになって、その脇道へ入る辺りにあった、高い木立に囲まれた洋館のいかめしい塀の金物を撮ってみたもの。

CP+16_007-1.jpg
七枚目のカットですが、洋館街からみなとみらいでのスナップ行を終え、やっと当日のメインディッシュである、CP+2016会場に入り、まずは、顔役であらせられる?JCIIのブースに表敬に顔出さねば、ということでお仲間と向ったのですが、当のご本尊様が不在だったので、お留守居役の方にくれぐれも宜しくお伝え戴くようお願いし、ぢゃ、お目当てのブースでも見て歩くっぺか?ということでJCIIブースを出たらすぐ目に留まったのが、黒尽くめのつんつるてんのコスチュームを着た小姐が案内兼アンケート掛をやっていたので、さっそく声掛けて撮らせて貰ったもの。

CP+16_008-1.jpg
八枚目のカットですが、さっそく今回話題の新製品、シグマのミラーレス2兄弟を観に、ブース内の特設会場の行列に並んだのですが、そのブース入り口に黒尽くめのちょっと薄幸そうな雰囲気を発散しながらも健気に接客対応をしているいたいけな小姐が居たので気になって仕方なく、新製品のお味見もそこそこ、その場から消えてなくなってしまわないうちにと、ホンの数メートルですが息せき切ってダッシュし、モデルさんになって貰ったもの。

CP+16_009-1.jpg
九枚目のカットですが、同じくシグマのブースでまさに補色の関係ではありませんが、黒尽くめの薄幸そうな小姐と背中合わせの位置に立って接客をしていた、いかにも屈託がなさそうな天真爛漫な雰囲気を纏った愛くるしい白っぽいコスチュームの小姐にもお声がけしてモデルさんになって貰ったもの。

CP+16_010-1.jpg
十枚目のカットですが、たぶんオリムパス辺りのブースではなかったかと思うのですが、遠目ではスタイル抜群で、コスチュームもなかなか決まっていたので、これまたダッシュでブース内の小姐の立ち位置に駆け寄り、他社製のカメラレンズで恐縮ながら、せっかくなので、一枚撮らしてやっておくんなさい、とモデルさんになって貰ったもの。、

CP+16_011-1.jpg
十一枚目のカットですが、今回のメーンデッシュ的存在、我らが富士フのブースで、並べば、X-Pro2他で、メーカーがお膳立てした本職のモデルさんを撮らせて貰えるという願ってもないイベントだったのですが、並ぶのが面倒くさいし、撮った画はおそらく持ち帰り出来ないルールのようだったので、同じ富士フの前フラグシップ機であることを前面に押し出し、モデルさんが遠めに見られる位置に紛れ込ませて貰い、手なんか必死に振って、存在に気付いて貰って、何とか愛くるしいご尊顔など撮れたもの。

CP+16_012-1.jpg
十二枚目のカットですが、工房主も同行のお仲間も、まさに富士フのヘビィーユーザーでありますから、同社のブースでは、イベントコンパニオンの小姐各位には、鼻高々で声掛け放題、当たるを幸いに、器量良しの小姐に声掛けてモデルさんになって貰った意一枚目。

CP+16_013-1.jpg
十三枚目のカットですが、同じく富士フでアンケートなんかやってた、先の小姐の相棒の小姐も目が合ったので、もうアンケートは一回やっちゃったから、記念に、キレイなお嬢さんの写真だけ撮らせてね♪とか美辞麗句を並べてモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、うーん・・・今回のレンズ設定は完全に読みハズしたorz
何とならば、前回はピンクレディーのUFOのコスチュ-ムか漢の時代の古墳墓から出土した金縷玉衣かと目を驚かせた絢爛豪華な小姐を撮ろうとしたら、十重二十重にカメコ各位が人垣を作っていて、かなり小さくしか撮れなかったので、それなら今回は長い玉で・・・と思って、85mm、つまり、X系列の1.5乗数でやっちゃったら、128mm相当の狭い画角になってしまい、まさにマイナンバーカード用の照明写真ぢゃあるまいし、バストアップの色気皆無のカットのオンパレードになってしまったのです、ああ大失敗。

まぁ、こういうエピソードも潔くクラシックレンズを使いこなそうという人間にとっては、これまた愉しい話題ではありますが。

さて、次回は、一週お休みで海外ロケ、その次の週は古河のもも祭りか、海外ロケ結果のどちらかをアップ致します、乞うご期待!!
  1. 2016/03/13(日) 21:00:00|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

The first excursion for photography in Kawagoe 2016

さて、今週のご紹介は、先週末に「クラシックレンズ愛好者連絡協議会」(通称:クラレン連)の撮り初めということで、ゲストを4名ほどお迎えし、彩の国は小江戸川越の街を午前中から日没まで愉しく撮り歩いた様子をアップ致します。
まず簡単に当日の行程を述べますと、10時半に本川越駅改札前に集合し、まず喜多院、そして大正浪漫通り経由蔵造り通りを移動し、江戸前寿司の銘店「幸すし」で豪華ランチ、しかるのち、駄菓子屋横丁、時の鐘、氷川神社、そしてまた蔵造り通りを通って、途中、りそなドーム至近の茶店で遭難者を待ちつつお茶してから新年会を行う新宿まで移動、という一日でした。
では早速当日の行動に沿って、実写結果を逐次見て参りましょう 。

川越16_001E-1
まず一枚目のカットですが、喜多院は遅めの初詣客で、昨年ほどではないにせよ、程々の人の出で、やはり去年同様の露店が出ており、いたいけな童子達の二大人気業種のうちのひとつ、銀紙風船のお店にやって来た、双子ないし年子くらいの愛くるしい極小姐二名が意中の銀紙風船を手にしたのか、表情のみならず全身で喜びを表していたので、同行メンバー各位ともども、傍らの親御さんに撮らして下さいね♪と声掛け、和やかな雰囲気で撮ったうちの一枚。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_002E-1
二枚目のカットですが、川越喜多院名物”五百羅漢”像エリアへのゲートキーパー役も務める、土産物屋兼、案内所兼、お休処併設軽食販売元のようないったい本業は何なのか判らんあずま屋みたいな軒先に良い年の取り方したタバコの赤い看板があったので、これにピンを合わせ、すぐ後ろの赤提灯をぼかして入れたもの。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_003E-1
三枚目のカットですが、35mmでもf1.4ともなると背景は盛大にボケますし、この設計に相当マーヂン持ったレトロフォキュの雄はボケもゾナー系並みにマイルドですから、HFTコートを活かし、輝度差が有って、後ろが開けている場所を探しながら境内を徘徊していたら、結局、いつもの手水場に辿り着き、ちょいと女優の「吉田山羊」女史に横顔の雰囲気の似たカンヂの小姐が手を清めにやって来たので、これ幸いにと一枚戴いたもの。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_004E-1
四枚目のカットですが、ここも喜多院撮影では定番の撮影スポットのひとつ、泥棒橋通りの絵馬掲示場でのあまた並ぶ絵馬の群れを、被写界深度の浅さを活かし、斜め横から一列だけにピンを合わせて撮ってみたもの。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_005E-1
五枚目のカットですが、今年は例年になく、和服姿の参詣者が少なかったのですが、そろそろここでの撮影も上がりかな、と思う時刻に近づいて来た頃、目つきの鋭い革ヂャンなんか着こなした隙の無い雰囲気のヲヤヂさんと、渋い和服を普段着風に着こなしたオモニに伴われた、ちょっと見、辻ヶ花風の高価そうな振袖を纏った成人式よりはだいぶ上という雰囲気の小姐がやって来たので、声掛けて撮らせて貰おうかなと思いつつ、ご両親の只ならぬガーディアンオーラに気圧され、結局、すごすごと後ろ姿しか取れなかったもの(涙)
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_006E-1
六枚目のカットですが、そろそろランチタイムを意識し、境内の撮り納めということで、シャッターチャンス探して喜多院の北側出口付近を歩いていたら、露天商のいたいけな極小姐が勤勉な労働者たるオモニにお小遣いないし、おやつを店舗のカウンター越しにおねだりしている、極めて微笑ましい姿を偶然捉えたもの。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_007E-1
七枚目のカットですが、仙波東照宮の方面から戻る途中、ちょうど、初詣?に出動した、地元のいたいけな女子高生二名と境内ですれ違ったので、振り向きざまに一枚戴いたもの。
カメラはEOS1DsMKII、レンズはRoliei Distagon QBM35mmf1.4開放による絞り優先AEです。

川越16_008F-1
八枚目のカットですが、「幸すし」さんで至極の海鮮あられ丼など戴き、しかるのち、またーりとお茶などしながら心行くまで語らい合い、午後の部のスタート、まずは駄菓子屋横丁へ移動したのですが、その途上にある観光駐車場の藤棚みたいな施設の下に繋がれていた、セッターとローデシアンバックリッヂとコッカスパニエルのあいのこみたいな、長毛のいかにも賢そうな大型犬がこちたをじっと見ていたので、話し掛けながら近寄り、全身が入る辺りでシャッター切ったもの。
カメラはX-E1、レンズはHugomeyer Primoplan58mmf1.9 開放による絞り優先AEです。

川越16_009F-1
九枚目のカットですが、駄菓子屋横丁でなかなかピントリングの硬いPrimoplanと格闘しながら、数々のシャッターチャンスを結構逃したりして悔しい思いをしたのですが、その中で雰囲気のイイいたいけな若いカポーの初々しい姿を人垣越しにバッチシ!捉えられたもの。
カメラはX-E1、レンズはHugomeyer Primoplan58mmf1.9 開放による絞り優先AEです。

川越16_010E-1
十枚目のカットですが、川越は駄菓子屋横丁の名物男「飛ばない風船おぢさん」の登場ですが、なにせ、扱っているものがもので、しかもセールストークが絶妙で、いたいけな童子達のみならず、その親御さん達まで引き込んで路上パフォ-マンスはひきもきらず、シャッターチャンス満載なので、不自由なレンズでも結構、モノになるカットが撮れたという次第。
カメラはX-E1、レンズはHugomeyer Primoplan58mmf1.9 開放による絞り優先AEです。

川越16_011F-1
十一枚目のカットですが、硬くて動かしずらいピントリングも据え物斬りならば・・・ということで、ほぼ最短域で、果てしなき客待ち停車をして、車夫の兄ちゃんがアクビなんかこいてた、駄菓子屋横丁東側出口付近の人力車の磨き上げられた美しいクロームメッキ仕上げのフェンダー部を撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはHugomeyer Primoplan58mmf1.9 開放による絞り優先AEです。

川越16_012F-1
十二枚目のカットですが、再び駄菓子屋横丁の雑踏に舞い戻り、獲物を求め、鵜の目鷹の目で徘徊していたら、ガイヂンさんと、日本産と推定されるアガシの若いカポーが手が汚れるのもものかわ、スティック状の芋けんぴなんかつまみながら、頬寄せ合って、小柄な割りには妙に手が大きいアガシの掲げ持つアイポンの画像だか動画だかに見入っていたので、その微笑ましい国際交流の姿を一枚戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはHugomeyer Primoplan58mmf1.9 開放による絞り優先AEです。

川越16_013F-1
十三枚目のカットですが、ピックアップ予定だったVIPと無事合流し、次なる目的地、時の鐘エリアに向い、そこで小一時間程度自由時間を取って各人思い思いの撮影タイムを楽しんだのですが、ここでレンズをもっと長く、かつピント合わせのし易いものに速攻チェンジし、最初の獲物とばかり、時の鐘の下の通りを不埒にも、買い求めたおやつなんか食べながら歩いてくる東南アジア人一家の姿が目に留まったので、まだ善悪の判断もつかないいたいけな極小姐をモチーフに一枚捉えてみたもの。
カメラはX-E1、レンズはRodenstock Apo-Rodagon75mmf4開放による絞り優先AEです。

川越16_014F-1
十四枚目のカットですが、時の鐘の次は、陽もだいぶ傾き出した時刻ではありましたが、日没前のもうひと頑張りということで、町の中心部からは丑寅、即ち東北に位置する氷川神社に移動し、ここでまた集合時間・場所だけ決めて自由撮影タイムを行ったのですが、ここでは、それほど広くない境内の喜多院と較べてもかなり多めの人出が有ったので、113mm相当の画角しかない望遠装備ではなかなかシャッターチャンスが巡って来ず、やっとヲヤヂさんに肩車して貰って、樹の上の方にお御籤を結わい付けるいたいけな極小姐の姿を麓から捉えたもの。
カメラはX-E1、レンズはRodenstock Apo-Rodagon75mmf4開放による絞り優先AEです。

川越16_015F-1
十五枚目のカットですが、やっと、街中で見掛けた”仕込み”の和装小姐連ではなく、自前の着物を着込んだヂモテーの小姐、オッパーのカポー2組の登場で、或る程度離れた距離から参詣の様子を捉えるため、満を持しての望遠の出番となったもの。
カメラはX-E1、レンズはRodenstock Apo-Rodagon75mmf4開放による絞り優先AEです。

今回の感想ですが、昨年に比べ、若干強行軍とはなりましたが、参加者の要望を上手く汲み取り、なかなか見どころ、撮りどころ満載のお値打ちツアーになったのではないでしょうか、ホントにご苦労さまでした・・・ね、名幹事さん!

さて、来週のアップは新春、工房製品の紹介でも行きましょうかね、乞うご期待!!
  1. 2016/01/16(土) 20:00:00|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

The last event for Geeks of extraordinary optics around Tukiji, Tsukishima and Tukuda 2015

さて、今宵のご紹介は予告通り、愉快な仲間各位との今年最後のイベントである「築地・月島・佃島ツアー2015冬」からのレポートをお送り致します。

実は今回のイベント前夜、会社から疲労困憊、定時退社してのち、万年床に倒れ込み、ライカM8のクイックチャーヂャよろしく、一時間きっかりで起き上がり、ふと降りて来たものがあったので、これまで造りかけで放っておいた仕掛山の防湿パッケージの中からゾナータイプの未完成品を拾い出し、これもまた一時間きっかりで距離計フル連動に作り上げ、翌日の土曜日に試運転を行ったのです。

当日のコースは築地場外市場最寄の駅を10時半過ぎにスタート、途中、某穴子料理専門店での壮絶ランチを挟み、午後は勝鬨橋経由、月島、佃島と撮り進んだのです。

使用機材はカメラは久々のR-D1s、レンズは1~9枚めまでが謎の「ZF2"f2」、10~16枚目までが「Bausch&Lomb Baltar1"f2.3改M」での全コマ、絞り開放、絞り優先AE撮影となります。

では、当日の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。

Tukiji_001-1.jpg
まず一枚目のカットですが、朝飯前ならぬ昼飯前に場外で撮影していたら、目のくりくりした愛くるしい極小姐を肩に抱えた中国人のゴツいヲヤヂさんがずんずんと人混みを掻き分けて進んで行くところに擦れ違い、極小姐と目が合ったので、少し後を追いて、再び目が合ったとき、「你好! 可以拍照嗎?」と声を掛けてみたら、じっと見つめてくれたのでシャッター切ったもの。

Tukiji_002-1.jpg
二枚目のカットは同じく場外の人混みのとある店先のテントの下で、いたいけなインド人姉妹がスマホンで位置のチェックをしていて、ちょうど歩き出そうとした時に目が合ったので、歩み寄って、写真撮らして貰って宜しいか?と声掛けて、イッツOK!ノープロプレンと快諾して戴いたので最短で撮ってみたもの。

Tukiji_003-1.jpg
三枚目のカットですが、そろそろランチ会場の席を押えねばならないので、場外から一旦、晴海通りに出て、波除神社エリアに移動しようと雑踏を縫って歩いていたら、ちょうど開けた辺りに、ごついマッチョのスキンヘッドという、いかにも鋲だらけの革ヂャン着て、シートがペッタンコのハーレーかなんかに乗っかってるのが似合いそうなチョイ悪ヲヤヂがまさに実写版びじょと野獣とばかり、清楚な和風小姐と何かしらスマホン見ながら談合していたので、その様子を背景からそっと一枚戴いたもの。

Tukiji_004-1.jpg
四枚目のカットですが、波除神社の在る通りに数多く停まっている、築地固有の乗り物、ターレットのステアリングに正午前の陽光が当たり、とてもイイ案配に照り返していたので、このゾナータイプの特性チェックにもってこい、と思い1.5m程度の位置で、けっこうゴミゴミした背景を入れて撮ってみたもの。

Tukiji_006-1.jpg
五枚目のカットですが、ランチ会場の座席確保にメドがついたので、店からの呼び出しまでの間、また場外で撮ることとし、一番西側のテリー某の玉子焼店の近くを歩いていたら、大陸からのゲストが買ったばかりのプリンか何かをいたいけな極小姐に食べさせていたところを通りざまに撮ってみたもの。

Tukiji_007-1.jpg
六枚目のカットですが、場外市場の鮮魚店が建ち並ぶ、大通りから見て3本南の通りを哨戒中、いたいけな中国小姐3名組が爆買いとは云えないような、つましい戦利品をお互い確認しながら笑い合って、えもいわれぬイイ雰囲気を醸し出していたので、ここでも声掛けて、比較的容姿に自信あるらしい2名にモデルさんになってもらい、最短距離で撮ってみたもの。

Tukiji_008-1.jpg
七枚目のカットですが、集合時間が近づき、集合場所である波除神社に向う途上の晴海通り沿いにも店舗はそこそこ在るのですが、その中で、セミオープンエア形式で、食事を提供するお店が在り、その店頭の座席で、黒いダウンにフェルトの中折れ帽という少し前流行りのラッパーみたいなカッコの兄ちゃんが食事を終え、無料の茶など喫しながら、アイポンの画面を確認していたので、店の様子ともども一枚戴いたもの。

Tukiji_009-1.jpg
八枚目のカットですが、これも波除神社へ向う途上の場外市場周辺の魚屋さんで威勢のイイ兄さんが言葉の壁などものともせず、大陸からのゲストと思しきお客さんに、元気な日本語で自慢の品物を勧めているときの横顔がとても誇らしげだったので、至近距離に近づき一枚戴いたもの。

Tukiji_010-1.jpg
九枚目のカットですが、これも波除神社近くの鮮魚店で、温厚な笑顔がお人柄を偲ばせるような年輩の売り子さんが、丁々発止と商いをこなしておられたので、少しでも千客万来のお手伝いになれば、との思いでブログで公開すべく一枚撮らせて貰ったもの。

Tsukishima_011-1.jpg
十枚目のカットですが、築地場外市場を後にして、次なる撮影エリアである、月島方面へ向うべく、勝鬨橋を渡りながら、往来を行き来する、暮れの慌しい善男善女各位の様子を、逞しい鋼鉄の橋梁の佇まいとともに捉えてみたもの。

Tsukishima_012-1.jpg
十一枚目のカットですが、愉快な仲間達各位と橋の上で、目に付くものを次々と撮りながら進んで行ったのですが、そうこうしているうちに、このところ、遭遇率100%を誇る松本零児デザインシリーズの都水上バス一番艦「Himiko」が通り過ぎて行ったので、大慌てで後ろ姿と大川沿いの風景ともども捉えてみたもの。

Tsukishima_013-1.jpg
十二枚目のカットですが、無事勝鬨橋を渡りきり、月島へ上陸、いつもより一本手前の比較的広い側道を進み、適宜、路地などを撮りながら、メイン撮影場所の佃島の船溜まりを目指すこととしたのですが、晴海通りを折れてから暫くして目に留まった、戦後から高度成長期にかけての作りと思われる木造建築群が並ぶ路地の図です。

Tsukishima_014-1.jpg
十三枚目のカットですが、これも、月島商店街の北側の比較的広い側道に面した戦後すぐくらい時期の建造と思しき木造モルタル造の風情ある佇まいの住戸の様子を撮らせて貰ったもの。

Tsukishima_015-1.jpg
十四枚目のカットですが、月島第一位の観光的ランドマークである、大正時代に建立された鉄筋コンクリート造の交番前を足早に通り過ぎ、交差点のすぐ向こう側にあるもんじ焼屋を目指す、現代のいたいけな若い小姐達のお姿を捉えてみたもの。

Tsukuda_016-1.jpg
十五枚目のカットですが、今回の撮影ツアーの目玉のひとつ、現代と過去が同一象限に仲良く収まり、久保田早記の「異邦人」にも歌われていそうな不思議な風景を25mm焦点距離のAPS-C画角換算37.5mm相当で何とかハイライト部分を画面に嵌め込んでみたもの。

Tsukuda_017-1.jpg
十六枚目のカットですが、冬の陽光もだいぶ西に傾き始め、ちょうどアフタヌンテーにも程好い時刻になって来たので、撮影を切り上げ、お茶しませう♪ということで、大川の河原沿いの散歩道からいつもの中華思想の茶店に上がる途中、たまたま遭遇した、大家族の散歩の様子を抜き撃ちで一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、うーん、やっぱり、自分と全くことなる視点で写真を撮る人たちと一緒に回り、そして撮ったものを見せて戴くことは、同じ場所でもまた新たな発見に繋がり、自らの撮影技法のブレークスルー発見、そして美意識をより洗練させる上で、とても重要なことだと痛感しました。工房主、まだまだ修行中の身です(笑)

さて、来週は、今年最後の海外取材で一週スキップ、年末にもう一回、秘宝館からレポートすることとなろうかと思います、乞うご期待!!
  1. 2015/12/13(日) 20:00:00|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

A walk with Papa and baby Switar50mm lens around Harajyuku, Tokyo, J@pon.

さて今宵のご紹介は、地方の魅力的なお祭りのレポートから一転し、都内で最もイケてるエリア、そう、食、ファッションの爆心地とも言える原宿、表参道エリアを昨日、「クラシックレンズ愛用者連絡協議会」(愛称:クラレン連)のお仲間と徘徊しながら、数年ぶりに発掘したスウィターの改造レンズ2本でのリレーで撮りましたので、その撮影結果をお送り致します。
機材はカメラが全てM8、レンズが、1~7枚目までがパパスウィターことMakroSwitar50mmf1.8改M、8~16枚目がベビースィターことBolex Switar50mmf1.4改M、全コマ開放の絞り優先AE撮影となります。
では、当日の行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。

Harajyuku_001p-1.jpg
まず一枚目のカットですが、原宿駅を降りて、いたいけな国内外の若者でごった返す竹下通りにいきなり突入するのも、気が引けたので、まずは当日の撮影行の無事と大漁を祈って、「東郷神社」でお参りしようと同行のSKさんとお参りしたのち、振り返りざまになかなかシャープな造型の狛犬があることに気付き、幸先良いスタートへの祈願を込め、一枚戴いたもの。

Harajyuku_002p-1.jpg
二枚目のカットですが、お参りがてら涼み、呼吸も整ったので、SKさんと竹下通りに出陣、いきなり、見ず知らずの老若男女に声掛けるのも、おとなしい性格の工房主にはハードル高過ぎるので、まずはオブジェ撮りで肩慣らしとばかり、辺りを睥睨し、アイスクリーム屋の店舗屋上に掲げられていた、故マリリンモンローに酷似したネオン管付き看板を青空を背景に一枚撮ってみたもの。

Harajyuku_003p-1.jpg
三枚目のカットですが、如何にも陽気な雰囲気を醸し出したアフリカ系黒人の店員氏が路上で、いたいけな婦女子達を相手に丁々発止のセールス活動のマシンガントークを繰り広げていたので、その様子をちょいと離れたところからカメラを構え、奇跡的に背景が空いた瞬間を狙い、シャッター切ったもの。

Harajyuku_004p-1.jpg
四枚目のカットですが、竹下通りばかり歩いていては、標準レンズ装備だと撮影クリアランスも取りづらいため、側道に入って、被写体を探しながら徘徊していたら、一旦通り過ぎた結婚式専門と思しき裏通りの教会のような施設で新郎新婦が建物の前で記念撮影を始めたので、近寄ってみたら、新郎新婦より、エキストラ出演のいたいけな童子のつがいの方が画になりそうだったので、コーデネーターの小姐に声掛けて一枚撮らして貰ったもの。

Harajyuku_005p-1.jpg
五枚目のカットですが、ランチ場所への移動も兼ね、再び竹下通りに戻りましたが、そこで、パナソの最新ミラーレスなんか首から下げ、如何にも親娘で写真撮りながら観光地を散策してますよ的オーラを強く漂わせる白人男女が歩いてくるのを認めたので、さっそく歩み寄って声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

Harajyuku_006p-1.jpg
六枚目のカットですが、チャンスというものはリズムを掴むと次々やってくる習性を持つもののようで、撮影に快く応じてくれた白人親子にお礼を述べて別れて、5分もしないうち、セミモヒカンにハート型のサングラスをかけ、いかにもはしゃいでいるような雰囲気の白人小姐が目に留まったので、さっそく声掛けて撮らして貰ったもの。

Harajyuku_007p-1.jpg
七枚目のカットですが、明治通りを渡ったところにあるランチ場所へ移動するため、竹下通りからまた裏通りへ入り、そこでも被写体を探し同行者のSKさんと大の男が二人してキョロキョロと探しながら歩いていたら、なかなか雰囲気の良い裏通りの街角が有ったため、そこで渋い看板を主題として一枚撮ってみたもの。

Harajyuku_008b-1.jpg
八枚目のカットですが、カレーの名店「Ghee」で至極のキーマカリー(税込1000円)を堪能してから、レンズをベビースィターに換装し、竹下通りに舞い戻り、歩きながら被写体を探していたら、なかなか奇抜なファッションとカバンが目立ついたいけな小姐の後ろ姿が目に留まったので、通りざまに一枚戴いたもの。

Harajyuku_009b-1.jpg
九枚目のカットですが、白装束のセーラー服モディファイみたいな衣装に身を固め、安価な衣装・アクセサリ類を売っている店頭に行列している小姐の後ろ姿を撮ろうとカメラ向けたら、アキバや浅草仲見世同様、あちこちの観光地に大挙して出没している中国からの小姐が早足で歩いて来たのでたまたま写り込んぢゃったもの。

Harajyuku_010b-1.jpg
十枚目のカットですが、竹下通りも原宿駅に近い辺りのいたいけな若い婦女子向けの肌着類を商う店頭で、今どき珍しい清楚な黒髪セミロングの、いかにも”大和撫子”という風情の小姐が店舗の看板眺めながら、アイスなんか立ち食いしていたので、そのギャップが面白く、通りざまに一枚戴いたもの。

Harajyuku_011b-1.jpg
十一枚目のカットですが、表参道方面から乃木坂抜ける界隈でお茶しようということで、元同潤会アパート、現表参道ヒルズ沿いの歩道を歩きながら、被写体を探していたら、ちょうど、ガイドブックなど広げて愉しそうに行き先の確認なんかしていた国産小姐のグループが居たので、街路樹からの木漏れ日も佳きアクセントとなっていたため、通りざまに一枚戴いたもの。

Harajyuku_012b-1.jpg
十二枚目のカットですが、このエリアのかつてのNo.1ランドマークであったラフォーレ原宿を背景として、交差点に如何にも夏の原宿デートですわいなと自己主張するかの如き、今から一昔以上前の大学生の夏合宿みたいなカッコのカポ-が佇んでいたので、そのレトロ感が面白く、一枚戴いてみたもの。

Harajyuku_013b-1.jpg
十三枚目のカットですが、明治通りを渡り、お目当ての「Ghee」の近くの裏通りまでやって来て、厳密なタイムテーブルに則って行動しているワケでなし、SKさんと、あ!これ面白い♪、きゃ!これ可愛い☆とか黄色ならぬ黄土色の嬌声を上げながら撮り歩いていたら、さすが原宿、なかなかおっされーな店頭デスプレイを発見したので、さっそく一枚戴いたもの。

Harajyuku_014b-1.jpg
十四枚目のカットですが、さすが原宿、表参道エリアは今どきの文化やファッションのひとつの中心だけあって、ずいぶんと路上にさりげなく置かれているものも洒脱で、路駐のバイクもクロムメッキのパーツの輝きが路地裏に射し込む午後の傾きかけた陽光を跳ね返し、妖しげに輝いていたので、その佇まいを一枚戴いたもの。

Harajyuku_015b-1.jpg
十五枚目のカットですが、ここも表参道こと都道413号線の北を並行して走る側道から南に伸びた通りの奥に白塗りのステキな洋風のカフェが有ったり、今風のファッションに身を固めたいたいけな小姐達が行き交っているのですが、徹マン明けで疲労困憊ででもあったのでしょうか、今はあまり流行らない、素肌にTシャツ、ジャケット腕まくりという昭和の雰囲気を濃厚に漂わせるロン毛のオッパーがタバコを手に挟んで塀のくぼみに腰掛けていたので、その対比が面白く、通りざまに一枚戴いたもの。

Harajyuku_016b-1.jpg
十六枚目のカットですが、これまた表参道の北の側道から表参道に出ようと南へ伸びる道を被写体探しながら歩いていたら、昔懐かしい、サンフランシスコホームステイ時代に仲良かったメキシカンの小姐と良く似た外人の小姐がヒマそうにウィンドショッピンがてら散策していたので、当てずっぽで巻き舌英語で声を掛けてみたら、やはり英語と片言の日本語がラテン訛りっぽかったので、メキシカン小姐らしく、喜んでモデルさんになってくれたばかりでなく、ドモアリガトウ♪と満面の笑顔でお礼まで述べてくれたので、とても気分良かった一枚。

今回の感想ですが、ほぼ10年ぶりの原宿~表参道エリアへの出撃に、同じくこれまた数年ぶりに発掘した2本を、このところ滅多に使わなくなったM8に装備しての出撃でしたが、開始前の不安は杞憂に終わり、いつもフランチャイズの浅草を含めた墨東地域、築地・月島・佃エリア、或いは勝手知ったる地方のお祭りと同等以上の出来ではなかったかと自負しています。

さぁ、来週は工房の新作(珍作)オリジナルレンズの街撮りレポートでも行きましょう、乞うご期待!!
  1. 2015/08/23(日) 19:48:41|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

本所・深川ツアー2015春 続編

さて今宵のご紹介は、先週のHexanonAR40mmf1.8の鮮烈なデビュー戦を飾った、本所・深川ツアー2015春の食事後、東向島に移動してからのコースに沿ってのご紹介となります。
機材は、カメラがX-Pro1、レンズがOKC-8-35-1mod.Mの全コマ開放での絞り優先AE撮影です。
ではさっそく、後半戦のルートに沿って実写結果を見て参りましょう。

Bokuto15_001-1.jpg
まず一枚目のカットですが、東向島駅を降り、さっそく、玉ノ井いろは通りの裏エリアを散策し、前回、日没により不完全燃焼状態だった、時代物のアパートを訪問すべく、東武線高架伝いの道を歩きながら目に留まった、菜の花の植栽を手始めに撮ってみたもの。

Bokuto15_002-1.jpg
二枚目のカットですが、同じ道のほんの少し先に在った、これまた時代物のアパートで、維持費も乏しいのか、外廻りの庇から鉄階段に至るまで荒れ放題の佇まいながら、先ほどの春の使者、菜の花とは対照的な冬の女王、椿の花が見事に咲き誇っていたので、その対比が面白く、一枚撮ってみたもの。

Bokuto15_003-1.jpg
三枚目のカットですが、このところ、このエリアに出掛けると、様々な時間、様々な角度で撮っている高架沿い道路に面した三角地のシックな黒塗りの集合住宅の姿を今回は、午後の曇り空の下で撮ってみたもの。

Bokuto15_004-1.jpg
四枚目のカットですが、当初からの今回の目的地のひとつ、おそらくは高度成長期以前に建てられたと思しき、裏通りの時代物の木造モルタルアパートの建ち並ぶ姿です。

Bokuto15_005-1.jpg
五枚目のカットですが、第一目的地である時代物の木造モルタルアパートの撮影を終え、暫く裏通りを進みながら、適当なところで、表通りである、いろは通りに出ようということで、それでも被写体を求めて、キョロキョロしながら歩いているうちに見つけた、高度成長期以前の下町の工場で、地方から出て来たいたいけな"金の卵"達が変な道に惑わされないように暖かく見守りながら住まわせていたと思しき工場建屋兼タコ部屋跡の図。

Bokuto15_006-1.jpg
六枚目のカットですが、青線地帯の遺構と一目で判る廃業済スナック横の行き止まり路地の中ほどに在った民家の植栽で黄色い花が可憐に咲き誇っていたので一枚戴いたもの。

Bokuto15_007-1.jpg
七枚目のカットですが、これも、毎回訪問しては写真を撮っている、かつてのダンスホールを装った曖昧宿の遺構と思しき、住人不在?の民家の特徴ある木の彫刻によるガラス窓の装飾品を撮ってみたもの。

Bokuto15_008-1.jpg
八枚目のカットですが、ダンスホール遺構から表通りたる、いろは通りに出るまさに、とば口に植わっていた、正体不明の柑橘類の植栽の実の色彩が曇天に訪れた青線遺構のうす暗さを少しでも埋め合わせてくれそうなカンジがして一枚撮ってみたもの。

Bokuto15_009-1.jpg
九枚目のカットですが、いろは通りの最奥分付近に在る、童子が遊んでいるのを見かけたことが殆ど無い割には、遊具のペイント状態も地面の清掃も行き届いているという不可思議な児童公園の様子を桜の花びらが一面に舞い散った中、ピカピカの遊具をモチーフに一枚撮ってみたもの。

Bokuto15_010-1.jpg
十枚目のカッですが、玉ノ井いろは通りを後にして、次の目的地、曳船駅の西側に位置する、「鳩の街」を訪問し、その細い通りに面した瀟洒な民家の門扉脇にとても蟲惑的な紫系統の色合いの蕾が目に留まったので一枚撮ってみたもの。

Bokuto15_011-1.jpg
十一枚目のカットですが、ここも鳩の街での定点観測的スポットで、クラッシックな佇まいの手漕ぎポンプとスカイツリーが一望出来る、あまり観光客各位には教えたくない場所ではありますが、お定まりの構図で曇天下聳え立つスカイツリーを背景として、この時代に取り残されたかの感のある鳩の街を象徴するかの如き手漕ぎポンプを撮ってみたもの。

Bokuto15_012-1.jpg
十二枚目のカットですが、秘密結社「クラシックレンズ愛用者連絡協議会(愛称:クラレン連)」のメンバーでポンプ廻りであーだ、こーだ云いながら撮っていたら、エサでも貰えると思ったのか、半野良ネコが数頭寄って来たので、一番、胆力の座ってそうなネコに因果含めつつ、一枚撮ったもの。

Bokuto15_013-1.jpg
十三枚目のカットですが、ここも鳩の街定番撮影スポット、「仔ぐまカフェ」さんの店頭の看板をモチーフにポツポツと人工光源が灯り出した通りの遠景を入れて撮ってみたもの。

Bokuto15_014-1.jpg
十四枚目のカットですが、「仔ぐまカフェ」さんからほんの目と鼻の先の通り沿いにこれまた古めかしい大型バイクが停められていて、ローアングルで撮れば、鳩の街の表通りの地味目のイルミもバッチシ入るという格好の位置関係だったので、一枚撮ってみたもの。

Bokuto15_015-1.jpg
十五枚目のカットですが、日没になり、晩飯兼放談会を行う浅草のお店まで移動し、そこでたらふく飲み食いして、卒倒するほど安いお勘定書きに嬉しくなって、仲間と散会した後も夜の浅草の通りを散策しながら撮ってみた旧松屋デパートこと「Ekimise」の全景図。

今回の感想はたまには、こういう人物皆無のロケーションも構図の練習の一環としてはアリなのかな、と個人的には思った次第。
しかも、下町は旨いものが唸るほどありますしね・・・(笑)

さて、次週は話は前後しますが、本所・深川ツアーの下見を兼ねて、旧M42レンズの名品のテストやってたので、そのレポートをお送りしたいと思います、実は徹頭徹尾ISO800で撮っちゃってたので、なかなかものになったカットが少なかったぁ!! いずれにせよ、乞うご期待♪
  1. 2015/04/26(日) 21:55:27|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

Return of an optics brought from the home town of porcelain~De Oude Delft Minor35mmf3.5~

さて今宵のご紹介は、数年前に欧州から着いたばかりでフレアたっぷり、よく言えば、何時でも誰でもノスタルジックな写真が撮れる、手っ取り早く云えば、コントラスト低くて眠たい写真しか撮れない、値段の割には全然ダメx2玉だった、このオランダは焼き物の里、初めは柿右衛門やその流れを汲んだマイセンなどの写しから始まった陶磁器で有名なデルフト産まれのスタイリッシュな銘玉を川崎は八丁畷の名工の手で徹底的にOHして戴いていたのが、なかなか登場機会が無かったのですが、今回、ちょいとした空き時間に蔵前から浅草寺という慣れ親しんだ散歩道で実写検証をしたものです。

実はこの玉、シャープで名高いTessar型で3群4枚なのですが、同じ焦点距離、同じ開放値でもある、京セラT-AFDのフグ刺しレンズことTessar35mmf3.5*と較べると、線描写は柔らかいし、発色、特に空の青の発色はマイルドで肉眼の近いし、不自然なまでのフレア退治には成功しましたが、やはり独特の描写であるような気がします。

なお、ご本尊さまの雄姿は以下でご開帳しております、
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/blog-entry-45.html

ではさっそく実写結果を見て参りましょう。

撮影条件はカメラはR-D1s、全コマ開放での絞り開放、絞り優先AE撮影です。

Delft35_001-1.jpg
まず一枚目のカットですが、門前仲町から大江戸線に乗って浅草にアプローチするには、蔵前で降りて歩くのが一番手っ取り早いのですが、その道すがら、数箇所の撮影スポットが有り、ここ「駒形どぜう」さんの江戸情緒溢るる店先の佇まいもそのひとつで、今回も恒例通り口火の一枚として戴いたもの。

Delft35_002-1.jpg
二枚目のカットですが、「駒形どぜう」さんの店先から男の脚で歩るけば5分もしないうちに見えてくるのが、浅草随一のランドマーク、渋谷で言えばハチ公顕彰像、新宿で言えば新宿アルタ、上野で言えば西郷隆盛像にも比肩し得る観光名所「雷門」の全景を交差点を渡る手前の位置から背景に空を入れて写してみたもの。

Delft35_003-1.jpg
三番目のカットですが、これまたマンネリとの謗りを受けかねない懸念はありましたが、まず声を掛けても絶対の断らない被写体が数ダースもたむろする好都合スポット、雷門前の車夫溜りで、一枚撮らして、宣伝すっから♪とか甘い言葉を掛けて、観光客慣れした熟練の車夫さんに声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

Delft35_004-1.jpg
四枚目のカットですが、これまた雷門の周辺ですが、裏側で待っていると、結構な数の海外からのゲストがやって来ていて、写真を撮られることなんかお構いなしに門の中の提灯の下を思い思いに通り過ぎて行くので、暫し佇み、頃合を見計らってその様子を一枚撮ってみたもの。

Delft35_005-1.jpg
五枚目のカットですが、雷門を離れ、仲見世を進むと通りのすぐ左側に目に付く"美人茶屋"「あずま」さんの店頭でのいたいけな小姐達のかいがいしく勤労する様子をちょいと失礼と一歩前に歩み出て一枚戴いたもの。

Delft35_006-1.jpg
六枚目のカットですが、浅草寺の境内に進み、まずはお参りなどして、それから本堂から降り、周辺でモデルさんなどを物色していたら、居ました、居ました、海外からの着物コスプレ小姐二人組が・・・さっそく、この台湾は高雄からやって来たという健気な小姐二名組にお願いして着物姿を一枚撮らせて戴いた次第。

Delft35_007-1.jpg

七枚目のカットですが、浅草寺境内を後にし、そろそろ雷門前デニでお茶でもしようかいなと宝蔵門方向を振り返れば、ちょうど良い光線具合いだったのと、手前に色んな扮装の民草各位が居られたので、一杷一絡げに宝蔵門と五重塔の威容を背景に一枚撮ってみたもの。

Delft35_008-1.jpg
八枚目のカットですが、仲見世通りの東側々道を歩き出したら、浅草寺のすぐ近くの弁天堂の鐘楼の在る築山界隈で、如何にも近場の幼稚園児ですよと云わんばかりのお仕着せを纏ったいたいけな童子達が3オクターブ以上高い喚声を上げ、追いかけっこみたいな遊びに打ち興じていたので、光線具合いの宜しいところで一枚戴いてみたもの。

Delft35_009-1.jpg
九枚目のカットですが、ハヤタカメラボの在る通称鉢の木ビルの通りから浅草駅方面に進むと、小間物というか民芸調の土産物屋を商う数軒の商家がありますが、その一軒の店先で結構強めのタングステンライトに照らされた錦縫製の飾り物みたいなものがあったので、至近距離撮影のテスト材料として一枚戴いたもの。

Delft35_010-1.jpg
十枚目のカットですが、側道を通って雷門まで戻り、仲見世の特徴有る赤い店舗長屋を見返した時、なかなか遠近感的に良い構図だと思い、また北方向ではあるものの、かなり明るめの空が屋根に切り取られて画面に入ることから、ハイライトとシャドーの描き分けをみたいと思い撮ってみたもの。

Delft35_011-1.jpg
十一枚目のカットですが、宝蔵門の袂には時間を問わず、常に国内外の老若男女がたむろしていますが、ちょうどこの時間には、西に傾いた太陽が色温度の低めな斜めからの陽光を射てくるので、その光で輪郭が光っている、げこげこ聞こえる中国語を話すいたいけな小姐のお姿を一枚戴いたもの。

Delft35_012-1.jpg
十二枚目のカットですが、同じく雷門下で、シックに和装を着こなした大年増のご一行様が年甲斐もなく、スマホンやらガラケーやらホームセンターの特売か何かで買ったと思しき、稀有なコンパデジでお互いに撮っては、きゃぁx2と黄土色くらいの嬌声を上げて盛り上がっていたので、背後から近づき、極力プライバシー保護の観点から後ろ姿のみ頂戴したもの。

今回の感想ですが、クラシックレンズの評価というものは、やはり、設計時の初期性能が残っていないという前提を十分理解した上で実写して行い、可能であれば、設計時の初期性能を十分に想定出来、それに戻せるような技能を持ったクラフトマンの手に委ね、適切なメンテナンスを行った上で評価すべきではないかと云うことです。

さて、来週のアップは横浜パシヒコで今週末行われたCP+での実写レポ、但し、新製品ではなく、親類の形見として貰った、これまた国産の銘玉に着いたばかりのアダプタをかまして激写した、会場各ブースのいたいけな小姐&アガシ達・・・ですが、そちらをお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2015/02/15(日) 21:00:00|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

Eine der größten Optik in Kawagoe~Nikkor 5cmf1.1~

さて、今週は予定変更、というより久しぶりにフィルムで撮ったもので、すっかりこんと忘れていた、川越での新春開運撮影会でのNikkor5cmf1.1の活躍ぶりをご紹介致します。
実は、今回、奇しくも同行者のKinoplasmatさんが国産の超絶希少鏡頭帝国光学製Zunow5cmf1.1のSマウントを持参され、ご自身のHPに実写結果をアップされたということなので、こりゃいかん!と現像&CD-R焼から上がったばかりの、このモンスターレンズの実写結果を返礼とばかりアップすることとなった次第。
当方のカメラはNikon SPオリジナルブラック、フィルムはIlford PAN F50 EX36、全コマ開放による人力AE(要はフルマニュアルということwww)
では、さっそく実写結果を逐次見て参りましょう。

nk5011_01-01.jpg
まず一枚目のカットですが、一番最初の撮影スポットである、喜多院境内で旨そうに串に刺した団子か何かの菓子類を食べていた極小姐とその弟御が目に留まったので、即座に傍らの親御さんに声を掛け撮らせて貰ったところ、姉ちゃんの方は度胸が据わってて、余裕こいてピース!とかしてますが、弟御の方は、やーだよ、てなカンジで明後日の方向を向いてしまったものです。

NK5011_02_01.jpg
二枚目のカットは同じく喜多院境内でメンバーが別れ、自由行動で思い思いのカットを撮り始めた直後、東照宮の下のちょっとした広場みたいなところで、若いヲヤヂさんがご自身の信条なのでしょうか、境内の鳩を餌付けすべく、まだ年端もいかないいたいけな童子に餌の入った袋を渡し、ミレーの「種蒔く人」もかくやあらん仕草にすっかりご満悦で、スマホンのカメラでその様子を撮影しているところに混ぜて貰って撮ったもの。

nk5011_03-1.jpg
三枚目のカットですが、喜多院の見所は幾つか有りますが、そのうち、一番目立つ上、国内外からの観光客各位が撮影したがるのが、ここ、三重塔でして、その斜めしたから、1階屋根部分の先端部に設けられた鬼瓦にピンを合わせ、青空をバックに塔全体をアウトフォーカスで撮ってみたもの。

nk5011_04-1.jpg
四枚目のカットですが、同じく喜多院境内で、北側出入り口へ続く通路には毎年、色々な種類の露天商各位が出店されておりますが、その中ほどのチョコバナナらしき、割り箸の片割れに褐色のバナナ状の物体を刺したものを旨そうに頬張るいたいけな童子と目が合ったので、傍らのお爺サマに出演交渉し、かくの如きシーンとなった次第。

nk5011_05-1.jpg
五枚目のカットですが、またしても喜多院境内の北側出入り口へ続く通路上の露天商ストリートで、イケてる通行人を入れて辺りの雰囲気を撮ろうと待ち構えていたところ、今風のカッコの兄ちゃん、姐ちゃんのカポ-が目の前を仲睦まじく通り過ぎて行ったので、直ちにSPの素早いフォーカシング機構を活かし、その後ろ姿を捉えたもの。

nk5011_06-1.jpg
六枚目のカットですが、まだ喜多院境内ですが、本堂に面した広場辺りにも、風船やらわた飴やら、いたいけな童子達の物欲とその保護者たる親御さん、爺さん、婆さんのサイフを目当てに様々な露店が出ており、その中で特に人だかりの絶えることがなかった中央付近のわた飴屋さんの店舗前で先に並んでいるよゐ子達の様子を横目に眺め、親御さんにおねだりしようか否か逡巡している健気な極小姐の様子を後ろからそっと捉えたもの。

nk5011_07-1.jpg
七枚目のカットですが、またしても喜多院ですが、その北側通路の傍らのとある露店で、そこのお店の童子でしょうか、お店のテント内のオモニに、やれお昼にはどこそこのお店の何々が欲しい、同情するなら金をくれ!てなカンジのやりとりしていたので、通りざまに、これまたSPの素早いフォーカシングギア機構を活かし一枚戴いたもの。

nk5011_08-1.jpg
八枚目のカットですが、喜多院最後のカットになりますが、境内中央部のわた飴屋さんの横の開口部付近で、注文したわた飴が、お好みの妖怪ヲッチだかの袋に納められ、引き渡されるのを、ヲヂサンの手元を凝視しつつ、おとなしくじっと我慢の子で待っていた幼い兄妹の様子を、通りすがりに後ろから一枚戴いたもの。

nk5011_09-1.jpg
九枚目のカットですが、喜多院を後にして、ホントは教会に先に寄る筈が、刻の鐘の櫓そばまで来てしまったので、そちらを目指して歩こうとしたら、不意に陽気なお囃子が聞こえてきたので、その音のする方向にダッシュしてみれば、刻の鐘の奥の薬師寺神社というよく判らない名称の神社境内で獅子舞やら福神舞いなどやっていたので、まず獅子舞を撮ってみたもの。

nk5011_10-1.jpg
十枚目のカットですが、獅子舞、福神舞いが一段落し、社中がさぁて市内回るっぺかと移動の気配を見せた刹那、左斜め前で社中の演舞の様子をうるうると見守っていた、和服姿も良く似合う古風な顔立ちの小姐がいたので、真っ先に声掛け、我々一行のミニ撮影会となったうちの、このレンズで撮った唯一のシーン。

nk5011_11-1.jpg
十一枚目のカットですが、「幸すし」さんんでのゆったりしたランチ後、往きで寄りそびれた川越教会を目指し移動する最中に見かけた、旧家の軒先の雨樋のパーツ、ちょうど、ダウンパイプとガターをつなぐパンと呼ばれる部位の板金が見事だったため、ほぼ最短付近で撮ってみたもの。

nk5011_12-1.jpg
十二枚目のカットですが、川越教会の煉瓦造りの重厚な建物の全貌というか正面部分を向って右側の下手方向から見上げるようなアングルで空を入れて撮ってみたもの。

今回の感想ですが、SP黒が半年近くの入院を経て、とても二重像の分離がクリアになり、またブライトフレームのコントラストも上がって使い易くなったため、こんな開放での被写界深度が紙みたいに薄い超弩級レンズでも得心の行くスナップが出来たのではないかと思いました。

さて、来週のアップは今週用意していた長野県産のウルトラアップル大口径広角レンズの実力をご紹介致します、乞うご期待。
  1. 2015/01/18(日) 21:00:00|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
次のページ

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる