深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

藍青出於藍出了比艾①~NikkorH・C5cmf2 Black apature ring~

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さて、今週のアップは予告通り、秘宝館からのご紹介ですが、パーツ状態だったのをレストアしたのを機会に久々に棚ざらえをやって、僚機のうちの一本を発掘出来たこともあり、二週続けてのNikkor5cmf2祭りとさせて頂きます。
まずはこのレンズのご紹介ですが、言わずと知れた日本光工学全盛期のレンジファインダー機Sシリーズ用に開発されたゾナータイプの5cmf2をおそらくはタナックやニッカ用として供給すべく、ライカスクリューマウント化して供給したもので、50年台半ばから前半の製造と考えられます。
構成は3群6枚のゾナータイプというよりエレメントの細部の違いは度外視すればイエナのゾナーそのもので、写りも工房附設秘宝館にある5cmf2のゾナーに酷似しています。
幾つかヴァリエーションはあるようですが、ニコンヲタ各位の間で最も一般的な区分は絞り環の色で、白環と黒環ということで、まず今週は導入したてのコリメータを駆使してレストアした黒環モデルの実力から見ていきたいと思います。

カメラはX-Pro2、全コマ開放での絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、本日日曜日の14時半過ぎに浅草に着き、地上出口から雷門方面に向かったら、いつもの車夫の兄ちゃん各位が歩道上で熱烈商談を繰り広げており、大柄な中国人小姐達を相手に何処かの英語学校で習い覚えたと思しき英会話を駆使し、時折ジョークなど交えて一生懸命に勧誘している姿が面白かったので、通りざまに一閃浴びせたもの。

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二枚目のカットですが、修繕中の雷門を潜り抜け、いつもの定点観測スポットである「美人茶屋 あずま」さんの店頭から売り子というか製造オペレーターとセールスを兼業している浴衣姿の小姐達の中に明らかに国際化を考慮したと思しきエキゾチックなお顔立ちの小姐が八面六臂の活躍でテキパキと注文をこなしており、その様子に関心して観光客の合間から一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、次なる定点観測スポットは最短距離付近の描写と背景の遠景ボケを同時に愉しめる、仲見世側道のあずまさん裏の扇子屋さん店先に飾られた大和絵をモチーフとした高級団扇で今回は下から二番目の段真ん中の雷神の図にピンを合わせて撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、その扇子屋さんの仲見世側の壁際には「お値打ち品」と称するアウトレット的な商品を乗せたワゴンのようなものが置かれており、こんな世界各国の観光客が行き交うところで、大胆なことをするものだなぁと感心して眺めていたら、浴衣をばっちり決めた中国人小姐二名がやって来て、しっかり物色、そのうち一名がお目当ての品物をゲッチュしてそそくさとお店に向かうのに合わせてスマホンに没頭しつつワゴンを離れた小姐を狙って一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、仲見世商店街の中ほどで、一見、日本人小姐と区別が付かないような装いのコーディネーションの中国人小姐二名がスカイツリーがどのこうのとお店の前に立ち止まって、おそらく今後の身の振り方、少なくとも浅草寺お参りの後の行動予定について真剣な眼差しで合議していたので、通りざまに一閃浴びせたもの。

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六枚目のカットですが、浴衣の中国人小姐に遭遇した直後、白人の姉妹が目の前のお店で買ったおやつなどを堪能していたので、一枚撮らせてよと初め英語、きょとんしていたので、スペイン語で話掛けてみたら、横の白人紳士が、娘たちはまだノンネイティブの英語をすぐ理解出来なくて済まないな、写真なら全然構わないけど、ボクも入れてね、ということで交渉成立、ご一行さまの記念写真、アイポン無料撮影付になったもの。

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七枚目のカットですが、同じく仲見世の中ほどを少し過ぎた辺り、人形焼を実演販売しているお店の陰でホントはルール違反なのですが、別のお店で買ったアイスなどを食べている、中年の白人夫婦が居て、そのシルエットが、先のケネディ駐日大使に似てなくもなかったので、横から一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、これまでSタイプのNikkor5cmはf1.5だろうとf2だろうと、日中の開放撮影だと、結構、フレアが著しくて、それが同じ仕様のZeiss製Sonnarと比べると欠点に思えたのですが、レストアしたてではどんなものかと思い、手っ取り早くチェックするため、照明の下にいる白衣の人間を撮ろうと思い、人形焼き屋の店内で一心不乱に焼き方を務める職人さんを撮ってみたもの。

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九枚めのカットですが、人形焼のお店を出てすぐの四つ角の西南側の角で中国人小姐が仲間とはぐれたのか、或いはワザとはぐれてBFとラインでもやっていたのか一人でスマホンいじりながら時折、雑踏を眺めていたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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十枚目のカットですが、後で香港からのゲストと判明するやんちゃ小々姐がかき氷を食べながら、スカイツリーの写真を自分のスマホンで撮るため、伝法院通りの東側にすたすたと歩いてきたので、ラムネ屋の横を通り過ぎた頃合いを見計らって一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、色々なお客が集まる伝法院通り東側、スカイツリーの向こう正面に陣取ったラムネ屋さんに了解撮って店の横で張らせて貰ったら、集まるは集まるは、その赤でもとてもソウルフルな巻き舌跳ね上げ語尾の英語を話す黒人娘が率いるグループがそこそこ英語の使えるラムネ屋のオヤヂに「ラムネの語源はレモネードなのか」とかいきなり難問を吹っかけて、ヲヤヂもそんなことを聞いてくる客なんか初遭遇みたいで、降参、悪いけど、後でスマホンででも調べて頂戴とか苦笑して楽しいやりとりしていたので、その様子を屋台の脇から一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、ラムネ屋のヲヤヂさんに協力のお礼と買わなくてゴメンとお詫び云って別れ、宝蔵門近くの伝法院の東側の塀沿いを歩いていたら、ソフトリーゼントにレイバンのサングラスと、ひと昔前の香港映画のわき役みたいなカッコの中年男と目が合って、向こうもニヤっと笑ったので歩み寄って声かけたら、待ってけろ、家族も一緒に撮ろう、ということで、宝蔵門前で記念撮影していた家族を呼びに行ったら、さっきの浴衣小々姐のヲヤヂさんだったという奇遇な一枚。

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十三枚目のカットですが、仲見世通りを歩き切ったら、宝蔵門の真下で交代で色んなアングル、ポーズで記念撮影していた中国小姐二名組が居たので、声かけて陽光を受けて燦然と輝く本堂の総チタンの甍をバックにモデルさんになって貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、総チタン屋根の宝蔵門をくぐり抜け、浅草寺境内の定点観測スポットである本堂向かって右側のお御籤売り場に足を運ぶと、仲間同士でお御籤を抽いている様子を交代で撮りっこしている中国人小姐のグループに遭遇したので、ここでも交渉してその仲間に加えて貰って撮ったベストショット。

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十五枚目のカットですが、本堂前の巨大香炉の前までやって来たら、アジア系の小姐と小柄な黒人の小姐の二人組が見事に浴衣を着こなし、お互いにスマホンで記念撮影の撮り合いなんかやってて、時折、肩寄せ合って、その結果を確かめるため、画面を覗き込んでいる姿が微笑ましく、後ろから一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、いやはやコリメータって便利、無限取るだけぢゃなく、内部反射の調整にも使え、その調整結果後の試写でも、ピーカンの浅草でいつも気になるハイライトのフレアを殆ど撲滅出来たのですから・・・

さて次回は発掘したての白環の試写結果行ってみましょう、どんな結果になるのか?乞うご期待!!
  1. 2017/07/02(日) 23:51:39|
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Underlying possibility of precision industry in Japan~Voigtlaender Super Wide Heliar 15mmf4.5asph.III~

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さて、今週のアップは予告通り久々の工房の新兵器を附設秘宝館からお送り致します。
その新兵器というのが、コシナが満を持して登場させた、デジタル対応の新世代超広角レンズSuper-Wide-Heliar15mmf4.5asph.です。
このレンズのご紹介はメーカーサイトに詳しく載っていますので、あまりくどくどと書くつもりもありませんが、
1999年発売の初代のSW-Heliar15mmf4.5asph.はコンパクトで被写界深度も深いため、主にフィルムカメラでのスナップのに意外と便利でコアなファン層中心に根強い人気があったのですが、特にライカのM9以降のフルサイズデジタルとの相性があまり宜しくなかったようで、これがMマウント化された二代目を経て、この三代目にして、9群11枚へと光学系を一新し、フルサイズデジタルにおいても周辺の色シフトや不如意の減光などが起こらなくなったとアナウンスされたものです。
では、今回は潮来のあやめ祭りから佐原老街の休日にかけて散策して参りましたので、その様子で性能をご覧ください。カメラはX-Pro2の全コマ開放により絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、予定よりやや遅れた10:35過ぎに潮来駅へと到着、11時から始まった「潮来嫁入り舟」の様子を余すところなく望遠で撮影、しかるのち、炭火焼鰻料理の名店「錦水」さんで豪華鰻重(上)などを堪能したのち、すぐに会場戻って菖蒲の花に真摯に向かい合ってその可憐な姿を撮ろうなどと云う枯れた気持ちにはなれなかったので、潮来市の名刹「長勝寺」に寄ってから会場へ戻ろうということになって、その道すがら玄関先の鮮やかな紫のあじさいと白いドアが対照的だったスナックの様子を一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、程なく「長勝寺」の入り口に辿り着き、木陰で涼みがてら、参道途上に佇んで、暫し朱塗りの立派な山門を眺めていたら、上下ジャージに日傘という、如何にも茨城県というか、その属する南東北文化圏の服装習慣を具現化したような一家がそそくさと追い越していったので、これ幸いと山門周りの風景のカットに後ろ姿エキストラ出演願ったもの。

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三枚目のカットですが、そこそこ長めの参道を歩いて行くと、そのどんづまりには、かなり特徴的な作りの本堂が鎮座ましましており、何処が特徴的かと云えば、端的には今では絶滅危惧種と云っても良さそうな茅葺屋根、そしてその屋根のデザイン自体が、この頃の寺社仏閣にしてはかなり急峻度が高く、また上に行くほどすぼまる角度も急で、ちょうど、まんが日本話か何かに出てくる「牛方と山姥」などの典型的な山のお寺みたいな佇まいを醸し出していて、超広角レンズのテストにはもってこいなので、有難く一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、お寺で小三十分も眺めては散策し、撮っては適当な感想を述べ、そうこうするうちに予定撮影再開時刻が近づいてきたので、ショートカットを使い、あやめ祭り会場である「前川あやめ園」に移動しながら、経路にある、前川と園内を跨ぐ二連橋のうち、川の上にある位置から、自称"娘"船頭各位が年金生活の傍らのお小遣い稼ぎに漕いでいる櫓舟の行き交う川面を俯瞰して撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、当日は天気も大変良かったので、ハイライトというか集客の目玉である「嫁入り舟」の谷間の時間でも、観光客の数はそこそこ入っており、運営を行っているスタッフ各位の士気もなかなか高いようで、あちこちからいたいけな極小姐の声で「あ、あやめちゃんだ!」とか「あやめちゃんと一緒にお写真撮りたい♪」などと引く手あまた、さっそくその着ぐるみの働く場所に急行してみれば、付き添いの小姐もなかなか利発そうで器量良しだったので、一緒に入って貰って二枚看板のモデル撮影としたもの。

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六枚目のカットですが、そういえば、到着してから、嫁入り舟の花嫁行列だ、寺の風景だ、あやめちゃんだと目につくものを何も考えずに撮っていたというか、とにかく美味しい鰻を食べないとミッションの価値半減なので、肝心の主役は何かすっかり放念上人してしまっていたのですが、それじゃいかん!と思い直し、水の張られたあやめ畑の縁ぎりぎりに乗り出し、紫の花の上品な佇まいを撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、そうこうするうちに、着いた時は会場に影も形も見えなかった、陰の主役、いたいけな「ミスあやめ娘」の小姐各位がいつの間にかお揃いの着物と赤い番傘さして会場に姿を表していたので、先ほどまでの花を愛でようなどと云う殊勝な心掛けは即刻何処へやら、さっそく、ダッシュで急行し、声をかけてあやめ畑をバックにモデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、よくよく考えてみれば、毎年6月も15日過ぎにやってくると、気温のせいなのか、或いは日照の関係なのか、会場内に100万株有るという色とりどりの菖蒲の花は何となく萎れ加減で、ぴんと張った健気な姿でないと画的には厳しいなとか思うことがままあったのですが、今年は気温がそれほど上がらなかったことも幸いし、花はまだ健全な姿を保ち、せっかく来たのだから佐原に遊びに行っちゃう前にちゃんと撮って、と語りかけてくるカンジもしたので、園の一番北の端からあやめ畑越しにイベントの全景を撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、主役をないがしろにしてしまったようで申し訳ないキモチで何枚か撮ったら気分も軽快になったので、そろそろ茶でもすっぺか?ということで、また園内を南方面に歩いていたら、居ました居ました・・・去年まではおそらく無かった職位で、早乙女姿の女性スタッフが菖蒲畑の手入れをしていたので、大声で「撮るよぉ!」と声かけて、手を振ったら、こちらを振り返り笑顔を見せてくれたので、その様子を有り難く一枚戴いたもの。

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十枚目のカットですが、潮来で撮影後、15時近くまで駅近くのファミレスで休憩し、しかるのち、鹿島線で佐原に移動し、撮影開始したのですが、今回はまず今月22日にはとバスで初佐原入りする老母の下見を兼ねて佐原老街西はずれに在る「東薫酒造」さんを訪問、改築が終わってまだ日も浅く、白木の壁面も清々しい蔵の内部を撮らせて貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、同じく佐原老街の「東薫酒造」さんの敷地内の蔵の北側にある、清酒仕込み蔵の窯から伸びた煉瓦積みの煙突の風情溢れた佇まいを下から見上げる格好で撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、同じく「東薫酒造」さんの敷地の南東の塀側にさりげなくオブジェとして置かれている釉薬も黒々とした「もろみ」仕込み用の甕の偉容を、塀際にささやかに咲く薔薇の花々バックに撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが佐原老街を東西に貫く目抜き通りを通って、小野川のところまで歩いてきたら、ちょうど時間が16時になったので、小野川を跨ぐ通称「ジャージャー橋」の観光放水が始まったので、5分かっきりで終わってしまうため、ダッシュで橋の近くまで近寄って、息を整えるのももどかしく、周囲の風景ともども一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、観光放水ののち、小野川上流の「与倉屋大土蔵」まで行って、また別のルートを通って、大通りの小野川を挟んで東側に位置する煉瓦造りの古い銀行の支店を撮りに戻ったのですが、その反対側の種子店の店先に可憐に咲く赤い小さな花々を撮ろうとしたら、ちょうど隣の店舗から、いたいけな小姐が出て来たので、夕陽で後光が射す神々しいお姿を一枚戴いたもの。

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十五枚目のカットですが大通り周りは殆どめぼしいものは撮ってしまったので、定番の観光コース、小野川北上コースを取り、川の左右を走る道路伝いに歩きながら、面白そうな建物やらオブジェが目に入ると最寄りの橋を渡って反対側の道路に移動して撮るという動作を繰り返し、ちょうど夕陽が射す時刻になって来たので、川の東岸にある旧家の街並みを撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが同じく小野川伝いの散策で、陽がだいぶ傾いて来て、ここ佐原老街も空が茜色に染まりはじめてきたため、手ごろな橋の上で立ち止まり、明るさを失いつつもまだ白く薄雲が浮いている北の空を入れ、小野川の水面を撮ってみたもの。

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十七枚目のカットですが、佐原老街に幾つかある観光ランドマーク、その殆どが戦前までの豪商だったり、銘家の屋敷だったりするのですが、この小野川沿い随一の歴史的建造物「正上」の蔵の入口の門に掲げられた、苔むした大谷石の屋号のレリーフにこの街の歴史の重みのようなものを感じ、敬意を表して一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、これまで15mmなんて玉は香港辺りで特異な超高層ビルの谷間を画面に無理やり収めるための非日常的な道具、とばかり思っていたのですが、このX-Pro2の極めて優秀なEVF内の電子水準器のおかげで、不用意なパースがついて画がデフォルメされ台無しにされることもなく、普通にスナップに使えるカンジです。
また、ほぼ一年ぶりに訪問出来た佐原の街もとても暖かい雰囲気で居心地良かったです。
さて、次回は「潮来あやめ祭り」の本編をお送り致します、さぁ何のレンズが出てくるか?乞うご期待!!
  1. 2017/06/18(日) 22:28:14|
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An astounding eye with the saint's name~Petri CC Auto 55mmf1.4~

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さて今宵のご紹介は、先週の予告通り、工房附設秘宝館から、今や稀少レンズの部類に入ってしまった感もある、PETRI CC Auto 55mmf1.4いきます。
このレンズ、実は二年近く前には工房に有り、座間基地の開放デーなんかにも持ち出していたのですが、開放での滲みがあまり好みでなかったので、そのまま防湿庫の奥底に仕舞われたままになっていたのですが昨年、ふと思い出し、前群、後群とも取り外して徹底的にクリーニングとコバ塗り等を強化、更に内鏡胴のツボにも反射防止対策を施し、不必要な開放時のフレアを劇的に減少させることが出来たため、出待ちとなったまま、再び忘れられていたもの。
構成は5群7枚のいわゆるズマリット型、発売は1970年台初めで、おそらくは1/1000の最高速を持ったフラグシップ機FTの登場とともにラインナップに加えられたものと思います。
では、土曜日の世界各国からの観光客で賑わう築地界隈での実写結果を逐次見て参りましょう。
カメラはX-Pro2、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、工房の在るマンション内に築地勤務者が多く、不用意にカメラなんか提げて場内で遭遇すると、「仕事場にノコノコカメラなんか提げて遊びに来やがって!」とか後で云われるのもイヤなので、なかなか場内へは足が向かなかったのですが、当の親分格にたまには場内も撮りたいですなぁ・・・とか切り出したら、あぁ、観光客がたむろしている東から北の食堂棟の辺りなら面白いんぢゃないの(≒邪魔にならない)とのご託宣を戴いたので、場外で絶品焼き鳥丼の味見後、まずは場内へ足を踏み入れ、団子屋茂助の店頭でいたいけな女給さんが団子を商っていたので、横から数枚戴いたうちのベストショット。

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二枚目のカットですが、確かに北の食堂棟の界隈は海外からの観光客で賑わっていて、お互い知らない同志で記念撮影のシャッターの押しっこなんかして、なかなか良い雰囲気だったので、それに乗じて、今週初めにポーランドからやって来たと云う美男美女のカポーに声かけて、食堂棟前でモデルさんになって貰ったもの。

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三枚目のカットですが、観光客でごった返す食堂棟をシャッターチャンスの宝庫と呼んだのは、何も工房主だけではなかったようで、中国ないし台湾からの鋭い目つきをした小姐が時折、携帯で怒鳴りながら、愛機EOSで食堂棟の合間を縫って、市場の美味にありつこうと行列を為す世界各国の観光客の喜怒哀楽の表情を撮っていたので、当の本人が油断した隙に一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、同じく場内北エリアの食堂棟の間で、行列に恐れをなしたか、並ぶでなし、立ち去るでなし、ガイド本とスマホンからの情報を併用して、何とかして世界に冠たる築地の美味を堪能しようと試行錯誤をしていた白人の老夫婦の哀愁に満ちた姿を人垣の陰から一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、ここ場内食堂棟の中に建つ店の中にも人気不人気の格差は結構あって、真ん中くらいの入り口に一番近いところの海鮮丼専門店は、高額な寿司屋が多い築地界隈に在って、比較的庶民価格で様々な種類の海の幸を愉しめるとあって、店の前の行列はまさに長蛇の列で、店の人に何分ぐらい待つのかと聞いた人が居ましたが、だいたい1時間は覚悟して貰わないと、ということで、カーカー云いながらひたすら忍の一字で耐え忍ぶタイ小姐観光客ご一行様の姿を頂戴したもの。

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六枚目のカットですが、場内食堂棟の南側、遠くに晴海方向の高層ビル群が見える辺りの通路際の壁面に可憐な小さい黄色の花を生けたプランターが置かれているのが目に留まったので、最短距離の描写を見るため、しゃがんで一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、人気の行列店ひしめく場内食堂棟では、他の客とのトラブルを避けるため、全員が揃ってからでないと列に並ぶことを認めない店もあるようで、食堂棟の南側の通路で、先に到着したメンバーが首を伸ばし、スマホンの画面を睨みつけ、次第に人が集まり、長くなる一方の行列を横目に眺めあぁ遅い、何やってんだろうとやきもきする後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、人気の鮨、海鮮丼のお店がひしめき合う場内食堂棟に在って、この天婦羅屋さんもなかなかの人気店のようで、店先には目の子で7~8m程度の行列が出来ていて、土曜当日はそこそこ気温も低かったため、防寒着もしっかり着込みながら、足踏みなどしながら店の前で自分達のために引き戸が開けられるのをひたすら待っていた中国ないし台湾からの若いカポーの後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、食堂棟の人気店前で順番待ちの行列の人々を撮るのも飽きて来たので、僅かに開いている一般人にも商いをしている場内の商店でも見回ろうと思い、食堂棟の一番西の棟間通路から北の水産品梱包場エリアに抜ける辺りで開いていたおそらくは練り物屋さんと思しき店頭で物色していた母娘のシルエットを一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、場内食堂棟北側の水産加工品梱包場エリアを抜け、また水神様のお社や吉野家一号店などが在る東店舗棟方面に歩いていたら、自転車に乗った初老のヲヂサンが上機嫌でよろよろと走って来て、ちょうど良い画面構成上のアクセントとなったため、すかさず一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、前々から場内のターレット整備場に面したゲートに繋がる通路を歩く度に目を惹かれるのですが、普通、フォークリフトと云えば、その動力源はガソリンかディーゼル、最近は電動も増えて来たようですが、ここ築地には、個人タクシーぢゃあるまいし、なんとプロパン燃料のフォークリフトが有って、その後ろから見たデザインがコミカルなロボットの顔みたいでとても面白く、今回も思わず一枚撮った次第。

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十二枚目のカットですが、そろそろ場内を後にして、場外の買い物客でも撮りましょうかとか思い、出口に向かって歩いていたら、そうそう、忘れ物があるでしょ♪とばかり、燦々と陽光を浴びながら運転手は背筋をピンと伸ばし凛々しい表情で電動ターレットが疾走して来たので、とっさにカメラを構え、一枚ものにしたもの。

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十三枚目のカットですが、ここも場内の外れ、東店舗棟の西側に位置する水産品の宅配便仕分・梱包場で二人の若い衆が息を合わせ、ちゃっちゃっと手際良く次々と荷物を捌いていたので、そのシルエットを外から一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、波除神社前の出入り口から外に出て、場外市場一番西側の市場の東フェンスに沿った通りを歩いて一番賑わうエリアへ向かう途中、店舗の前にさりげなく色違いのターレットが停められていたので、一番北側に位置する、他の黄色のものとは違い、白地に青の塗り分けもスタイリッシュな一台のハンドルにピンを合わせて撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、同じく場外で一番西側の通りに面した乾物屋の店先で、おそらくは知り合いか親戚が子供連れで訪れたのでしょうか、いつもは苦み走った総白髪の初老の店主がいかにも嬉しそうな表情で赤子を背負った母親に話し掛けている様子がとても微笑ましかったので、通りざまに一枚戴いてみたもの。

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十六枚目のカットですが、同じく場外市場で一番西側の通りの東面で昔からやっている瀬戸物屋さんの店頭で、黒い革ジャンを決めた年配の白人女性がかなり真剣な眼差しで、ご奉仕品の箱の中から自分だけのお宝を発掘しようとでもしているのか、次々と取り上げてはためつ眺めつしている様子が面白かったので通りざまに一枚戴いてみたもの。

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十七枚目のカットですが、同じく場外市場一番西の通りの路上で、上海からおととい到着して、居ても立っても居られず、築地は初めての奥方とまだ幼い愛娘を連れ、学生時代良く通ったという築地市場にやって来たという、中国人の一家の記念撮影のお礼にモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、やはり50mmクラスのf1.4は各社、実質上のレンズのフラグシップですから、力を入れていることが判ります。
おそらく、55mmf2.0はOEM品を含め3~4本は当工房に有りますが、そのどれよりもこの55mmf1.4は開放での滲みが少なく、コントラストも高く、単純に比較は出来ませんが、工房主の好みを熟知している川崎の協力工場でOH時に味付けされたLeitz Summarit50mmf1.4よりソリッドな写りかも知れません。
ただ残念なのは後ボケがやや硬く二線気味なのと前ボケはぐずぐず気味で構図上苦しいものがあることです。

それでも、悲運に泣き、日本の光学史上から早々に撤退せざるを得なかった物故メーカーの主力レンズがここまでの性能を発揮してくれたことはとても嬉しく思いました。

さて来週は海外遠征で一週スキップ、下旬の更新でその成果をアップしようと思います、乞うご期待!!


  1. 2017/03/12(日) 19:59:25|
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A hawk with aggressiveness could hide its nails~Yashica ML35-70mmf4~

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さて、今宵のご紹介は予告通り、新春川越ツアーの最中にたまたま立ち寄ったカメラ屋さんの店頭でお茶を挽いていたかつての銘レンズ、Yashica ML35-70mmf4の実写結果をレポート致します。
まずこのレンズですが、1978年に旧ヤシカが独カールツァイス財団との協業で始めたコンタックスシリーズの廉価版という位置づけで同じYCマウントを使ったFR、FXシリーズの交換レンズとして1980年台初めに発売されたもので、7群7枚の構成、当然のことながら、コーティングにはT*は奢られておらず、富岡光学の普通のマルチコートが施されています。
ただ、廉価版と云いながら、鏡胴の材質は総金属製でずっしりと重く、刻印も深くしっかりと刻まれており、やはりコンタックスの兄弟分であるというアイデンテテーは十分に主張しています。
では、土曜日の原宿竹下通りでの撮影により、実写結果を眺めて参りましょう。
カメラはX-Pro2、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、まずは腹ごしらえをしてから腰を据えて撮影、と思い、前々から来よう来ようと思いながらなかなか機会の無かった、原宿の伝説のカレー「Ghee」へ立ち寄るべく、副都心線「北参道駅」で降りてからお店に向かう途中に小学校の門の脇の梅が満開状態だったので、思わず足を止め、見上げる格好で一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、「伝説のカレー」を美味しく戴いてから、原宿方面を目指し、西に向かって歩いて行ったら、某宗教団体の建物が開放しているミニ庭園のようなスペースへの門扉から見えたので、中に入って、その不可思議な造形を曇り空をバックに一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、程なく原宿の線路伝いの道路に出て、竹下通りを目指して南下しようとしていたら、いかにもアーリーアメリカンテイストをプンプン匂わせたカンジの陽気な飲食店が在って、その店頭で、陽気なヤンキー娘がお尻フリフリ、真っ赤なスーモ君みたいな着ぐるみと販促活動をやっていたので、拙者かくかくしかじかの者であーる、ついては一枚撮らして欲しいと声を掛け、ノープロブレム♪てなことで手慣れたカンジでモデルさんやってくれたもの。

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四枚目のカットですが、竹下通りの入り口のゲートのところまでやって来たら、如何にもアメリカから観光に来てやったぜベイビィ♪てな家族連れがヲヤヂさんの腕伸ばしの秘技で竹下通りの雑踏をバックにスマホンで記念撮影しようとしたものの、なかなか得心行くカットが撮れないのか、何度も首を傾げて撮り直ししていたので、声かけて記念撮影して上げたお礼にモデルさんになってくれたもの。

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五枚目のカットですが、竹下通り入ってすぐ左側のマクドの出入り口付近で、如何にも地方から出て来て、東京小姐風の装束してますよと云わんばかりの気立ての良さそうな小姐二名が顔を寄せ合って、スマホンの画面を覗き込み、楽し気に盛り上がっていたので、その様子を70mm域の威力を発揮して通りから一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、同じく竹下通を100m程度中に入った辺りの交差点南角にある、かなりシュールというかグロ系の看板を掲げたハイファッション系のクツ、カバン店をバックに雑踏を行き交ういたいけな若者各位の様子を一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、竹下通り中ほど南側にある、建物の間の通路みたいなところ奥まったところに在る、レストランだかカフェへのエントランスの造作が、ここ人で溢れ返った原宿のど真ん中に在りながら、まったく人の気配すら感じさせない佇まいを見せているので、その対比が面白く、一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、竹下通りの真ん中をちょい過ぎた辺りで、七色?の綿あめを商うお店が在り、それが意外なことに外国人観光客のみならず、いたいけな国産小姐からその保護者たる親御さん達各位にも人気のようで、建物のエントラス前のちょっとしたスペース一面に七色のとぐろを巻いた綿あめを持った若者がたむろしている様子を一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、これも通りの真ん中を過ぎてからすぐの南側に在るクレープ屋さんの店頭ですが、なかなか優しげな佇まいの金髪兄ちゃん店員に人気が有るのか、明らかに他のお店とは違って、いたいけな若い小姐のお客が並び、或る者は照れくさそうに、或る者は如何にも嬉し気にお金を払い、金髪兄ちゃんからクレープを受け取る様子が面白かったので傍らから一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、もう明治通りとの交差点が見え掛けて来た、竹下通りもどんづまりの辺りでいったん立ち止まり、元来た方向の人の賑わいを撮ってみようとふと考え、カメラを構え、EVFを覗いたところ、足早に物憂げなやや年配の小姐が通り過ぎようとしていたので反射的にシャッター切ったもの。

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十一枚目のカットですが、明治通りを挟んで反対側にも、この竹下通りの延長戦みたいなストリートが有って、竹下通りほどではないのですが、それなりに賑わっているようなので、引き続き、そちらへ進み撮ってみようと思い、道路を渡ってすぐの辺りで通りの様子を撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、明治通りを挟んだ竹下通りの延長はどうやら原宿通りと云うらしいのですが、ここでもやはり通りに面したクレープ屋さんやアクセサリ屋さん等々が主流らしく、いたいけな年端もいかぬ若者でごった返すあちらでは落ち着いて買い物もできないのか、或る店頭に白人観光客が鈴なりになって、真剣に商品の物色しているところが面白かったので一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、住宅街との境目に位置する商業ビルの地下に位置するカフェへの看板代わりの骨董ものの木製の椅子に白熱灯ランプを乗っけたオブジェが如何にも場違い感を漂わせながらイイ雰囲気を醸し出していたので一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、この原宿通りはどこまでも真っすぐに続くわけでもなく、どん詰まりはコンクリートの壁伝いの左手方向へ登る緩い坂のようになっていて、そのコンクリート壁面にさすが若者とファッションの街だけあって、韓国は釜山の甘川洞文化村を彷彿とさせるような壁画が描かれており、その手前でどこに行くか楽し気に相談していた母娘の姿を認めたので70mm域で一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、どん詰まりの手前に南北へ走る通りとの交差点があり、ここは前回撮影に訪れたことが有って、南へ抜ければ、表参道方面へ抜けられ、その手前にもなかなか撮影に宜しいエリアがあるので、迷うことなくそちらに進む途中で南方向を撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、原宿通りから南へ抜ける道の途上も元は閑静な住宅街であったにも関わらず、今や小粋なカンジのファッションストリートと化しており、ここも背後は普通の民家やアパートというロケーションにも関わらず、ラッパーっぽいファッションアイテムを商っていて、店頭に趣向を凝らしたマネキンが置いてあったので店のエントランスをバックに一枚戴いてみたもの。

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十七枚目のカットですが、もう表参道とは目と鼻の先に位置するラルフローレンの重厚な佇まいの店舗ビルの傍らを行き交う様々な年齢、国の人々の姿を広角端である35mmで撮ってみたもの。

今回の感想ですが、うーん、なかなか難しいレンズでした。この後に換装してテストした単焦点f1.7クラスのものと比べると、コントラストが不十分なのか、デヂタルスプリットイメージの効きが今一つで、しかも、この日は朝からスマホンで目を酷使し過ぎて本調子ではなかったようなので、果たしてこのレンズの真価を引き出すことが出来たかどうか・・・

さて、次回はCP+2017に乗り込んでのレポートです、乞うご期待!!
  1. 2017/02/19(日) 21:00:00|
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Return of the silver chevalier~Primoplan58mmf1.9 tuned by F.G.W.G~

さて、今宵のご紹介は予告通り、かつて、目測に近い距離目盛りを使ったR-D1sでの実写結果をアップしたPrimoplan58mmf1.9を堅くて指紋が取れそうなくらいヘリコイドのグリスが固まってしまったのを機会に全部バラバラにして、グリス入れ替えのみならず、エレメントの清掃から内面反射対策までやって組み直したPrimoplan58mmf1.9を同じドイツの玉の試運転の伴走機としてテストしたので、その結果を見て参りましょう。
レンズの詳しい解説は、かつて鎌倉での試写の際、書いていますので、そちらをご参照下さい。
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/blog-entry-192.html

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まず一枚目のカットですが、一本目の試写を終え、再び浅草寺に舞い戻ろうとしたら、何と宝蔵門前で韓国人小姐集団が見るも愛くるしいお揃いの着物着て、ひょうきんなポーズ決め、一人をカメラマンにして撮っていたんで、一番左の小姐に韓国語で話し掛け、日本語も判るとのことだったので、撮って上げるからモデルさんになってよ、とお願いして一枚撮らせて貰ったもの。

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二枚目のカットですが、韓国人小姐との約束通り、彼女達のスマホンで縦横2カットほど撮って上げ、ずいぶん喜んで貰えたのを確かめてから、いとまを請い、次に向かったのが伝法院通りでさっそく遭遇したアメリカからの学生さんというカポーに通りの風景をバックにモデルさんになって貰ったもの。

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三枚目のカットですが、この伝法院通りはホンマは国際通りなんのんちゃうか?と錯覚を覚えるくらい、色々な肌の色、装束の老若男女が行き交い、その中でもちょうどごついディープサウス辺りから出て来た元ロードウォリアーかプロレスラー上がりみたいな中年パパがいたいけな双子ちゃんの乳母車を押して破顔しながら歩いてきたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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四枚目のカットですが、伝法院通りから飲み屋の有る通り、そして花やしき遊園地前経由、また浅草寺境内に戻り、先ほどはスルーしてしまった手水場へ足を向けてみたら、ちょうど、お揃いのレンタル着物に身を固めた中国人親子が律儀にも参拝前の禊を見様見真似で行おうとしていたので、反対側からその様子を一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、次に境内での定点観測スポットであるお神籤売り場に移動してみると、居ました居ました、中国人のレンタル着物軍団が、あたかも秦の始皇帝の兵馬俑の如く似たようなカッコで群れをなしていて、そのうち数名がお御籤にチャレンジし、中をろくすっぽ読まないカンジで、むしろ柵に結ぶところを撮りっこすることに注力していたので、大胆にも至近距離に紛れ込み、その様子を一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、ふと宝蔵門のふもとに目をやれば、かなりの数の着物小姐、アガシの類いが判で押したようにお互いに撮りっこしていたので、その中でたまには国産も良いなと思い、声高に関西弁で撮った写真をネタにボケと突っ込みで勝手に盛り上がっていた小姐二名が居たので、よし、写真が得意なヲヂサンがお二方の美しいお姿をタダで撮って上げよう、馬子にも衣装云うし♪とか云ったら、もぅイケスカンなぁ、でもホンマ?とか乗ってきたのでポーズ付けて貰ったもの。

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七枚目のカットですが、宝蔵門からまた仲見世をてくてくと歩いて雷門方面に歩き、雷門手前まで来たところで、ここもいつもの定点観測スポットである「美人茶屋あずま」さん裏の扇屋さん店頭の団扇のうち、ひょっとこの眼にピンを合わせて撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、あずまさん近傍の商店の周りには、いつでも観光客がたむろしていて、それが全員が全員買い物するわけでもなく、乗り気でなくとも観光につき合わされ、相方が店内を物色している間、外で待っている人間も居るわけで、如何にも退屈そうに店の前でスマホンに熱中していた、遠方からの観光客の片割れみたいな兄ちゃんの姿に悲哀を感じたので一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、仕上げたレンズの描写を見るのに、反射の強いガラス水槽に収められた細かい豆粒の類いほどもってこいの被写体もないと常々から思ってはいたのですが、この豆屋さん、亀戸の交差点の、豆を売るのが商売なのか、或いは野生の鳥類に餌付けをするボランテアの為に店を開いているのか判らないお店と比べて、殺人的に賑わっていて、なかなか店員さんが接客している横からちょいと失礼、と撮る根性も度胸も無かったのですが、この日は奇跡的に真空状態だったので、これ幸いと一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、一本目のレンズは到着時に雷門前でテストしましたが、このレンズは行程上、雷門前では一枚も撮ってはいなかったので、また雷門の前までやって来て、面白そうなモデルさんを物色していたら、インドから出て来たと思しき家族連れが、手慣れた様子で自撮り棒を駆使して雷門下で提灯をバックの家族写真なんか撮っていたので、そのトライ&エラーの様子を一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、雷門周辺での試写御すぐに雷門至近の某ファミレスにてティータイムとしゃれ込み、小一時間寛いでから再び撮影に出た時、辺りはとっぷりと暮れ、仲見世の宵の口の様子を撮ろうと徘徊し始めたら、あずまさんよりちょい奥の人形焼きの実演販売やってるお店の職人さんの姿が珍しく店頭から丸見えだったので、ちょいと失礼!と店先から一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、仲見世の真ん中より少し雷門寄りのスキンヘッドの店員さんが人形焼だか瓦煎餅を商うお店が有って、そこの店頭は国内外の観光客で賑わっているのですが、この日は珍しく、日本人の着物姿の小姐数名が店頭に並び、行儀よく商品の包装を待っていたのでその様子を一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、陽もすっかり落ち、電灯の暖かげな光が恋しくなる時間帯でしたが、それでも滞在時間という制約の有る、或る意味、21世紀のシンデレラというかウルトラマンみたいな観光客各位は陽が暮れたのも構わず、自分の持ち時間の中で目一杯、見て食べて楽しんで帰ろうとしていたので、その健気なバイタリティに打たれ、その様子を一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、陽の落ちた仲見世では店頭の明かりも勿論賑やかではありますが、それ以上に、そのどんづまりに聳え立つ宝蔵門もライトアップした偉容が目を惹くので、時折ファインダを覗きながら、仲見世を前進し、画面目一杯に写る辺りでそのハイテクの象徴たるチタン瓦を纏った荘厳な姿を捉えてみたもの。

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十五枚目のカットですが、宝蔵門手前のちょっとした広場に面した揚げ饅頭屋さんの店頭で、いかにも青春を謳歌してますが何か?という雰囲気を纏った初々しい日本人カポーが、小姐各位のダイエットの大敵である揚げ饅頭なんざ旨そうに頬張っていたので、そのいたいけな横顔を一枚戴いてみたもの。

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十六枚目のカットですが、そろそろ帰りたいと思い、宝蔵門の手前から再び踵を返し、雷門経由、地下鉄駅に向かう途中、
いたいけな小姐相手に言葉巧みに観光乗車の勧誘などを行っている、ちょいと渋みばしったカンジの車夫の兄ちゃんのお姿を一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、ヘリコが軽くスムーズになり、実像見てピンを合わせられるようになると、APS-Cの焦点換算では87mm相当の中望遠ではありますが、X-Pro2のデヂスプリットも良く効き、なかなかスナップには面白いレンズだなぁと思いました。

さて次回はまだ決めてませんが、たぶん新年の川越で買った京セラの珍品ズームの試写結果でもご紹介しましょうかね、乞うご期待!!
  1. 2017/02/12(日) 19:46:57|
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Shake down of neo-old lens contained for 17years~Tamron Macro-Tele Zoom28-70mmf3.5-4.5

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さて、先週は実家の用事がことのほか長引き、夕方の帰京した時はぐたっとしてしまい、結局ブログの更新をサボってしまったのですが、今週はキブン一新、数か月前に防湿庫の奥底から発掘された、未使用のTamron Macro-Tele Zoom28-70mmf3.5-4.5のご紹介いきます。

このレンズはタイから復員してすぐに、Canon FDマウントのカメラ群の常用レンズとして、もはや新品で交換レンズが入手できなくなっていた純正の代わりとして買い求め、常用機として使うはずだったEFにつけておくはずだったのですが、何回修理をやっても、低速域の電子シャッターが不安定でとても安心して使えないため、ボディの方は捨て値で叩き売って、パートナーを失ったレンズの方は哀れ、防湿庫の底で永い眠りに就いたまま、持ち主の忘却の彼方に置き去りにされてしまったのでした。

ということで、何せ買われたのが今から17年近く昔のことですから、当時の資料など残っていよう筈もなく、ただ判っているのが8群8枚の構成で非球面や特殊ガラスは全く使われていないということ。
この当時、例のライカ社のヴァリオエルマー28-70mmf3.5-4.5にOEM供給されたという某Σ社の同スペックのズームをはじめとして、各メーカー純正を含めて、この焦点域/開放値はかなり多く、一般的なものだったと云えそうです。
今回はFDマウントのデヂタルボディなどないので、X-Pro2にアダプタ経由はめて、土曜日の午後遅くの浅草で試写してみました。
全コマ開放での絞り開放AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、メトロの浅草駅から地上に上がってすぐの定点撮影スポット、雷門前広場ですが、いつも元気な薄着の兄ちゃん、姐ちゃん車夫・車婦各位がたむろしているので、極力、普通の会話をしていそうなところを狙って、シーンを探していたら、ちょうど、車夫の兄ちゃん同志がじゃれ合って楽し気にはしゃいでいたので、雷門を背景に一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、同じく雷門の名物、松下電器の名入りの大提灯下での記念撮影を楽しそうに行っている、中国人グループの側面に回り込み、背景を通る他の通行人各位も入れたカットにチャレンジしてみたのですが、何せF値の暗めのレンズでISOAUTO/Lowモードで撮ってしまったために後ろを通る黒人の女性のご尊顔が流れ、ピカソの「泣く女」そっくりになってしまったという奇遇の画。

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三枚目のカットですが、雷門を後にし、仲見世を歩くこと30秒程度、次なる撮影スポット、仲見世西側の側道に面した扇子屋さん店頭の図柄団扇を、いつものように上から二段めのひょっとこの目にピンを合わせ、背景に藍染の暖簾なども入るように構図を決めて撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、ここも仲見世上の貴重な定点観測スポット、美人茶屋「あずま」さん店頭で、いたいけな女給さんが、もうもうと湯気を上げる大釜から、おそらく冬仕様の熱い黍団子か何かを引き上げるところを、ズームの特典である、望遠域を活かし、店先の外国人中心のお客さんの頭の隙間から一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、同じく仲見世を宝蔵門方向に歩くこと、更に30秒程度で次なる定点観測スポット、メロンパンの販売店の店頭に到着、折よく、着物姿のタイ人小姐2名がそのメロンパンを発注し、包装して貰うのを待つ間、手持無沙汰のご様子だったので、側面に回り込んで、横顔を一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、更に仲見世を宝蔵門方向に歩いて行くと、伝法院通りと交差する手前辺りで、急に視界が開け、宝蔵門の偉容が目の前に広がるので、年末年始のお定まりのの宙に浮かされた縁起物の吊り看板にピンを合わせ、午後の陽光を鈍く照り返すチタン屋根も美しい宝蔵門を背景として一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、人混みでごったがえす仲見世で、ふと横に目を転じてみれば、如何にも中南米から観光に参りました、との雰囲気を色濃く漂うわせるダウン姿の若い父親が、向こうのお国の子守歌でしょうか、スペインやポルトガルのそれとは明らかに違うメロディを低く口ずさんで、いたいけな乳児をあやしている姿が目に留まったので側面から一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、伝法院通りとの交差点で、東方向に目を転じれば、天気がとても良い上、冬特有の湿気が少ない大気のおかげで、スカイツリーのテクスチャが肉眼でもくっきりと認められる状態だったので、望遠端の無限でちょうど上ったばかりの月も入れて一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、仲見世の商店街もそろそろ途切れ、宝蔵門前の広場に出ようという辺りで、スペイン語を話す小姐が明らかに別の国の小姐二名を案内し、結構似合った着物なんか着こなし、仲見世をそぞろ歩きしてきたので、覚えたてのスペイン語で声かけて、モデルさんになって貰ったもの。

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十枚目のカットですが、ムチャスグラシャスとか声かけて、いたいけな小姐三名組と別れようとしたら、ふと袖を引いて、プリーズ、プリーズとか声かけてくる者がいて、恐る恐る振り返ってみれば、テリー伊藤みたいな雰囲気の男の外国人観光客がオレも撮ってと、自らの顔面を指差し、プリーズプリーズ、フォトミー、プリーズとか言ってるんで、OK,OKと云ってカメラ構えたら、こんなおどけたポーズしてくれたもの。

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十一枚目のカットですが、仲見世のエンド、宝蔵門前広場まで歩き切ると、そこでは、いつもの通り、いたいけな国内外のグループやら、カポーが道端のフェンス沿いに佇み、スマホンなんか二人で覗き込んだり、デヂカメの撮影結果の相互確認なんかやっていたので、これも定点観測のひとつと割り切って、望遠端で一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、宝蔵門下を潜り抜ける人物でも望遠端で狙おうと思い、通り過ぎる人々の姿をファインダを覗いていたら、程なく中国からと思しき若いカポーが現れ、ちょうど、その小綺麗な小姐の方が満面の笑顔でこちらを一瞬向いたのでその瞬間を狙って一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、当日は写真展案内DMハガキのデリバリがメインで撮影は従であったため、境内での撮影も程々に切り上げ、ハヤタカメラボに向かう途中、小粋な江戸文化の発信源である、旧「暮六」という小割烹のお店の店先の小さな庭園のもみじがイイ案配に赤くなっていたので、庭を背景に一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、無事、案内DMハガキをお届けして次なる目的地に向かう途中、すっかり陽も落ちた観音通りを歩いていたら、灯の点った煎餅屋さんの店先の雰囲気が得も言われぬ佳き雰囲気を醸し出していたので、ちょうどお客が入って来たのをチャンスとして一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、うーん、なかなかイイぢゃないですか・・・デッドストックとは言え、約17年前の普及品のズームが最新最強のミラーレスと組むと、ここまで働けるとは。

そうそう、まだシグマの同じようなスペックのKマウントのヤツも埋蔵されてったっけな・・・新年にかけて発掘してみようかな。

さて、次回は年内最後のアップとなろうかと思いますが、暮の浅草寺周辺から今戸、花川戸にかけての風景・人物を古レンズで撮ってお送り致しましょう、乞うご期待!!
  1. 2016/12/11(日) 22:00:21|
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Marriage beyound difference of time~Contax G Biogon21mmf2.8~

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さて、今宵のご紹介は予告通り、秘宝館から、殆ど、館の収蔵庫の肥やしと化してしまったかの感も少なからずある、Contax G Biogon21mmf2.8の登場となります。
このレンズ、云わずと知れた、今は亡き京セラ社のContax Gシリ-ズの交換レンズで、二番目に画角が広いものですが、カールツァイスがかつて製造していたコンタックスマウントやコンタレックスのものとは、構成が全く異なった準対称型の7群9枚のかなり後玉が飛び出した構造となっています。
蛇足ながら、今だに12万円以上の値段がついて、流通量も少ないHologon16mmf8に比べれば、比べ物にならないくらい流通量も多く、お値段も外観が並みクラスであれば5万円程度で容易に入手出来るお手軽T*付広角となっています。

今回は、レンズ本体の後玉ガード周辺を掃除機かけながらゴリゴリと加工して、普通のGレンズと少々違う装着法を使って、何とか無理やりくっつけたので、このページをご覧になったよゐこは絶対にマネしないで下さい(笑)

では、さっそく、実写結果を逐次見て参りましょう。
ロケ地は代々木公園から原宿、新宿となります。
カメラはX-Pro2、全コマ開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、実は当日は「スペインフェスティバル」という一見、そそられるイベントをやっているとの情報を得ていたので、代々木公園まで出かけて、園内を徘徊しながら会場を探していたのですが、突如、神代植物園の中央広場の2倍はあろうかと云う巨大な広場が目の前に開けたので、広角レンズの視界の広がり具合いと、準対称系になり周辺落ちが改善された筈の描写を見たかったので中央付近から新宿"エンパイアステート"方向にシャッター切ってみたもの。

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二枚目のカットですが、風に乗って微かなオリーブ油とニンニクの匂いのする方向を目指して歩いて行ったら、あちこちに紅葉が見事な楓の樹が植えられており、葉の見事さに見とれていたら、いたいけな通りがかりの童子達があろうことか枝が低い位置で別れているのを良いことに木登りなんか始めたので、これ幸いにとそのまま丸ごと一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、これも公園の広場から南方向を目指して歩いて行ったら、植樹エリアにかなりの樹齢と思しき桜の古木が植えられていて、その根元でいたいけな小姐二名がピクニックの真似事なんかしていたので、樹の大きさの比較対象として、そのままエキストラ出演願い、樹ごと一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、これもやはり広場の南側の植樹エリアを徘徊していたら、アート写真系小姐コンビと思しき二人組が公園内の紅葉を背景として、モデル役はいろいろなポーズ、カメラマン役はいろいろなアングルを工夫して代わり番こに撮りっこしていたので、通りすがりのフリして一枚お裾分けを戴いたもの。

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五枚目のカットですが、植樹帯のど真ん中、赤や茶色の落ち葉がそれこそ毛氈のごとく、地面を覆い尽くしている辺りを、天気が良いのがよほど嬉しいのか、いたいけな極小姐が奇声を上げて走り回っていたので、最接近ポイントを予測し、置きピンで紅葉の樹々を背景として一枚撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、植樹帯では背の高い木々に覆われ、日陰の身となってしまうため、広葉樹はなかなか紅葉が派手な色合いを見せてくれませんでしたが、珍しく、空が開けた地点で、日光を受けてかなり綺麗に赤い透過色を見せている樹が有ったので、ちょうど、その下に親子連れが通りがかった頃合いを見計らって一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、結局、公園本体の外、渋谷区神南のNHKに隣接したゾーンで行われていたスペインフェスティバルを発見したのですが、予想したのとは全く違い、タダのパエリア屋台村みたいな雰囲気で、全然、写真なんか撮れる雰囲気でもなかったので、会場を一回りして、原宿・表参道エリアに移動しようと思い、余命幾ばくもない?国立競技場の横を通りながら前を行く、すっかり冬装束の小姐各位の後ろ姿を撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、実はこのエリア、普段、あまり来ることがなく、従って、この国立競技場第一体育館もまじまじと至近距離で観察したことはなかったのですが、ほぼ同じ年生まれのこの前衛的なデザイン、今でも十分、造形的には美しく、世界的にも誇り得るとは思うのですが、建物の寿命や機能面での不足もあるらしく建て替えせざるを得ないようなので、ふと通りがかりに目に付いたとてもセクシーな造形部を切り取ってみたもの。

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九枚目のカットですが、同じく国立競技場第一体育館の敷地に入って、南西の空を入れて撮ろうとした矢先、わぁ~遅刻しちゃうよ~ゲートから入り口までこんな遠いなんて、有り得なくね???とか息も絶え絶えに絶叫しながら、見るからに、地方から何らかの競技の全国大会にでも出るためにやって来たのか、いたいけな小姐各位がスポーツバッグを提げて、ダッシュしていく後ろ姿を偶然捉えられたもの。

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十枚目のカットですが、第一体育館を後にして、原宿駅前交差点を過ぎると、表参道に出るので、さっそく、そのランドマークのひとつ、駅前からかなり幅広く通りに面しているコープオリンピア一階のショーウィンドを入れて、今でも斬新な造形を広角のパースを活かし切り取ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、実は前回、このエリアにはJLCの写真展を拝見するために初めて足を踏み入れ、何となく、ソウルの北村韓屋村下の若者向けのブティックやアクセ店、或いはファストフードが立ち並ぶエリアに雰囲気が酷似していて、撮り易そうだと思っていたので、近いうちにスナップに立ち寄りたいと思っていたので、道すがら寄ってみたら、案の定、中国人カポーがスマホンで地図なんか確認していたので、後ろ姿エキストラをお願いしたもの。

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十二枚目のカットですが、その原宿はKiddyランド脇の道を南に折れた裏通りなのですが、なかなかどうして、表通りにも勝るとも劣らない活況ぶりで、その理由は自動車進入禁止になっている瀟洒なエリアにセンスの良いお店が軒を連ねて、連日、若い人民が常に行き来しているので、雰囲気が明るく、またそれに惹き付けられて若い人民が集まってくる、という正のループを描いているようなので、その雰囲気を道の中心付近から一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、同じく若者各位で賑わう裏通りで、木造一軒家を改造したと思しき、アウトドア系のお店の手前で、韓国人小姐二名が、ここでもスマホンの画面をのぞき込んで、次なるショップ、或いは、何故かカフェが大好きな民族なので、時間的には優雅なテータイムを何処で過ごそうかなどという相談をしていたのかも知れませんが、建物の引き立て役として背中エキストラに入ってもらって一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、通りを少々奥に進んだところにある、世界各国のB級グルメが集う?たこ焼き屋さんの裏手に回ってみれば、ここも、戦後の場当たり的な道路整備の餌食になったか、それこそ本郷菊坂町の下道辺りに残っているような奥行きの無い、薄っぺら建造物で、それが午後遅くの陽光を受けサイケデリックなオレンジのカラーを照り返していて、ちょうど、その前を物見高いカポーが通り過ぎようとた刹那、一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、この活気ある裏通りも店舗がそろそろまばらになってくる辺りでひときわ大きなガラスのショーウィンドとその下の斜め板張りのウッドデッキがなかなか洒脱な雰囲気を醸し出しているブティックがあったので、その入り口脇から、ショーウィンドそばを通行人が通りがかるのを待って一枚撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、こんな活気ある裏通りの奥の方、さぞや固定資産税なども法外に高そうなエリアで極普通の八百屋さんが営業しているのを発見、さて、どうやったら面白く描写出来るのかいなと思案する間もなく、目の前に、休日を楽しむ風情のビジネスマン風の着る物のセンスの良さが光る白人男性が立って、スマホンで電話など掛け始めたので、これ幸いにとエキストラ出演して戴いたもの。

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十七枚目のカットですが、今回の外出のメインの目的は写真展のDMハガキを新宿地区の中古カメラ店に置いて貰うことだったので、渋谷まで歩き、そこから山手線に乗って、新宿に出て、西口の何軒かに頼み、無事、ミッションを終え、三丁目のビックロでも寄ってから帰ろうと、例の「悪魔の卵」ビルの真下を通り掛かりさまに下から全容を撮ってみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、発色は良いし、シャープなんですが、周辺の放射状の流れがいかんともし難く、21mm対決では不動の四番打者かつエースピッチャーのElmarit21mmf2.8に総合的な描写という観点、特に安心して作品作りをさせてくれるという懐の広さでは完敗という気がしました。でも、使い方によっちゃ、最後のカットみたいに面白いカットも撮れるので、適材適所で使おうと思います。

さて、次回も工房附設秘宝館から何か引っ張り出しましょうかね、乞うご期待!!

  1. 2016/11/27(日) 23:32:23|
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Sober mentre lente di talento~Topcon Simlar5cmf3.5~

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さて今宵のご紹介は予告通り、工房附設秘宝館から国産の古玉。但し、あまりに数が多く、アダプタ探すのも面倒くさいので、防湿庫の中をざっと見て、まだ登場していないのが何本(何十本?)かあるので、適当にスナップに都合良さそうな50mmクラスのを何本か掴んでバッグに放り込み、そのまま浅草に出掛けて撮ってきたうちの一本です。

このC.Simlar銘のエルマータイプの3群4枚のレンズは1953年から1954年の間にしか製造されなかった結構数の少ないもののようで、しかも輸出が中心だったらしく、国内には1954年のTOPCOR銘になってから数が出回るようになったようです。

実は、キャノン、ニコンは50mmはf3.5からf1.2ないし、f1.1まで持ってますし、ライツも同様ですが、トプコンは50mmクラスしか持っていない上、それもf2.0とこのF3.5の2本しか無いのです。

でも、たまに取り出して遊ぶと地味ながら素晴らしい端正な描写で目を愉しませてくれるので、大切な古玉のコレクションの一部です。
では、さっそく、このところ国際的な観光地と化した浅草の土曜日の賑わいを御年63才の古玉を通して見て参りましょう。
カメラはX-Pro1、絞り優先AEでの開放撮影です。

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まず一枚目のカットですが、地下鉄から地上に出て、まず一番目に立ち寄る雷門付近で、このところ常態化している、中国人小姐、或いは中国人カポ-の浴衣ペアルックの記念撮影ですが、なかなか着こなしも決まった和風の小姐をちょっとMr.Boo風の如何にもカメヲタっぽい兄ちゃんがしゃがみこんで下から何某かの指示を中国語で飛ばしながら撮っていたので、「対不起♪」とか声かけて、兄ちゃんの頭の斜め上から一枚頂いたもの。

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二枚目のカットですが、浅草でのいつもの定点観測スポット、仲見世から、美人茶屋「あずま」さんの横を西に入ってすぐの扇屋さんの店頭の江戸風団扇の図で、中央奥の風神の模様にピンを合わせて撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、団扇の試し撮りを終え、では浅草寺方面へ向かおうか、と仲見世に戻ったら、優しそうな目をした髭面の初老の白人男性が孫娘と一緒に土産物屋店頭で地図なんか見てたので声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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四枚目のカットですが、如何にも着付けは見様見真似でやってしまいました、という風情の東南アジアからのゲストの浴衣小姐が仲間と仲見世を冷やかしながら歩いていたので、中国人と見当を付けて声を掛けてみれば、全然通じず、横の家族と思しき大姐が、苦笑いして「Sorry. We are from Thailand.」とか云ってくれたので、それでは、とタイ語でお願いして一枚撮らせて貰ったもの。

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五枚目のカットですが、仲見世を歩き切って宝蔵門から浅草寺境内に入ると、まずはいつもそこそこイイ画のチャンスが転がっている、手漕ぎポンプの界隈に足を運んだのですが、親に奉仕の精神を褒められ、すっかり水奉行と化したらしき、いたいけな中国人童子が、来る人来る人に水を振る舞っており、花も恥じらう同郷の小姐グループのうち一名が嬉しげに手などを洗っている様を一枚撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、手漕ぎポンプの次は、これまた境内での定点観測ポイントである、お神籤売場へ向かい、やたら姦しい中国人小姐のグループが意味が判ってるのかどうか判りませんが、お互いに籤の中身を見せ合ったり、或いは手で持ってるところをアイポンで写したりしてやたら盛り上がっていたので、その様子を後ろからそっと一枚頂いたもの。

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七枚目のカットですが、ここもお御籤売場の周辺ですが、スカイツリーが見渡せる神籤結び棚の前にて、結んで、ハイ!サヨナラする前の籤の中身をもう一回二人で読み返して、うんうんと頷き合う、これまた中国人カポーの様子を背後から一枚頂いたもの。

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八枚目のカットですが、本堂に一応、形ばかりのお参りなどして、さぁ、お茶タイムだ♪と元来た道を辿ろうとしたら、手漕ぎポンプの前で、労働奉仕中の中国人童子がそろそろ、その若い力にも限界が来たのか、それとも褒めてくれる筈の親御さんがスマホンでメールだか、顔本だか始めちゃって自分を顧みてくれなくなったのでモチベーション低下したからなのか判りませんが、相当ヘタった表情で水を振る舞っていたので、その様子を一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、過酷な労役の場と化した手漕ぎポンプ場から宝蔵門方面に目を転じると、これまたいかついカンジのヲヤヂさんが、幸いなことに自分にはあまり似ていないいたいけな小々姐の娘さんが自らの大切なおやつであるアイスクリームだかヂェラートだかのコーンを欠いてはドバトに分け与えていたので、我が娘とは云え、その優しさに心打たれ、目を細めている様子を一枚頂いたもの。

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十枚目のカットですが、仲見世も美人茶屋「あずま」さんの辺りまで来てしまったので、ここらでもうちょい声かけて撮らないとな、とか内心思って辺りを見回していたら、通り掛かった、タイガーウッズの妹さんっぽいタイ系米人の小姐が「あら珍しいレンズで撮ってるわね、アタシもカメラマンなのよ♪」というカンジで話し掛けてきてくれたので、ぢゃ一枚行きますかと、モデルさん役やって貰ったもの。

今回の感想ですが、うーん、テッサー/エルマータイプは奥が深い・・・また数が出回っていないこともあり、国産のノンライツレンズの中でも知名度はそれほど高くはない地味な玉ですが、なかなか楽しいスナップの時間をプレゼントしてくれて、侮れない銘玉ではないかと思った次第。

さて次回はたぶん、旅行先からの旅情溢るるカットをお送り出来ると思います、乞うご期待!!
  1. 2016/06/26(日) 15:45:04|
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A dramatic optics with fainltly green reflection ~MC W Rokkor Si 28mmf2.5~

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さて今宵のご紹介は予告通り、工房附設秘宝館から、新規にコレクションに加えた玉をアップ致します。
その名も MC W Rokkor Si 28mmf2.5、ぱっと見、望遠レンズのように見えますが、れっきとした広角レンズです。
この大ぶりな外観と怪しげな微かな緑の反射光を湛えるf2.5というこの時代では画期的に明るかった稀代の広角レンズは、SIの記号が示すが如く、7群9枚の構成で1966年から発売されたといいます。
それ以上にこのレンズの特徴として挙げられるべきは、3群4群のエレメントをいわゆる酸化トリウムガラスを採用し、その高屈折率を用いて曲率を緩め、像面湾曲等の収差を抑え込んで開放値のアップを図ったということです。
今回は新宿の山系のお店で、おぃちゃん、何か面白いの無ーい?と聞いたら、へへへ、旦那、イイ娘っこが入りやしたぜ♪というノリで、結構汚れ放題汚れ、絞りの前後も硝材の劣化なのか油染みなのか判らないようなクモリ状の欠陥があったので安かったのですが、土曜日に愉快な仲間達各位と会う予定だったので、金曜日にお得意の夜更かしをして、前後の光学系を八丁畷の業者さん特製クリーニング液を二種類してすっきり綺麗にして、ピンポイントで内面反射を改善し、ヘリコイドにテフチューンを施し土曜の午後に浅草へと出撃したのでした。
では、さっそくその50年ぶりの実力を見て参りましょう。
カメラはX-Pro1、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、営団線浅草駅を出て、雷門周辺で被写体を探していたら、正直、一瞬目を疑いましたが、門前にて、季節外れの浴衣っぽい和装の小姐がその旦那と思しき兄ちゃんと、車夫のセールストークに熱心に耳を傾けていたので音も無く近寄り、背景からその様子を一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、門の裏側、仲見世の入り口付近では必ず、異人さん達が、門の前の朋輩を撮ったり、或いは自撮りしたり、門単体を撮ったりとまさに門の裏表なく、フル稼働で観光に貢献していますが、その中で素晴らしく色使いのセンズの宜しい韓国人の小姐が真剣なまなざしで朋輩を撮ろうとしていたので、その様子を斜め前から一枚戴いたもの。

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三枚目のカットですが、やはり声掛けをしないとポートレ写真を撮ることが出来ず、わざわざ人混みの凄まじい浅草くんだりまで深川から出てくる意味が無くなっちゃいますから、まずは、お手軽にピン外人の写真撮影小姐ということで、門周辺を撮り終わったところで、声を掛け、同じフジのユーザーだから仲良くしよう♪とか牽強付会にモデルさんになって貰ったもの。

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四枚目のカットですが、いつもの定点観測スポット、美人茶屋「あづま」さん裏手の仲見世西側側道沿いの交差点に建つ扇子屋さん店頭の大和絵団扇を1.2m付近で撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、人混みの凄まじい仲見世の途上で立ち止まって何かしら撮ろうというのはまさに至難の技以外の何物でもなさそうで、仕方なく、万国の人の流れに流されるまま、気が付けば宝蔵門前まで歩いて来ていて、ふと視界が開けたところに、また浴衣と見紛うような淡い明るめの絵柄の留袖の大陸小姐が揚げ煎餅かなんかの順番を並んで待っていたので、その愛くるしい髪飾りとお揃いの着物の図柄を宝蔵門をバックに一枚撮らせて貰ったもの。

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六枚目のカットですが、ロシアから来たと思しき複数名の男女が宝蔵門前の仁王像ハウジング付近に佇み、眺めて「ハラショ!」とか盛り上がりながら交替で写真なんか撮りっこしてたので、気配を消して間合いに入り込み、あたかも一行のフリをして愉しげな様子のひとコマを捉えてみたもの。

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七枚目のカットですが、宝蔵門をくぐって、境内に入ると、ここもまた浅草寺撮影での定点観測スポットであるお御籤売場前で、世界各国からのゲストが果たして、意味が判るのか、ただ単に他の観光客もやってるから何かのLucky Drawingの一種かと思い、恋するフォーチュンクッキーのノリで金払って試してるだけなんぢゃないかとは思うのですが、いつもお御籤抽いては、ラックに結んでいるので、尤もらしくしかめつらで紙と睨めっこしてるところに近づき一枚戴いたもの。

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八枚目のカットですが、次なる撮影スポット、手水場、巨大香炉近傍で被写体を探していたら、何と、いたいけな幼い兄妹が若いラッパー風の親御さん各位がフリートークの没頭しているのをイイことに、火遊びなんかしようとしている素振りだったので、反射的に一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、いつもの倣いで本堂まで来たら、一応、こころばかりの賽銭という名の喜捨を行い、今日も面白い写真を撮って帰れますように☆とか都合良いことなどもお願いして本堂を西側に抜けたら、何と、白人観光客から中国人団体に代わる代わるにカモ状態にされていた振袖小姐二人組が居たので、嵐が去ったあと、肩で息していたにも関わらず、声掛けて一枚撮らして貰おうとしたら、なんとこのお二人も台湾からのゲスト、それでは、とモデルさんになって貰ったあと、彼女達のスマホンとコンパデヂで晴れ姿を撮って上げましたとさ、めでたしめでたし(笑)

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十枚目のカットですが、レンズ修理後のテストパターンとしては結構重宝している、本堂脇の巨大天水桶の一番コントラストの上がる補色関係の濃色どうし、明朱色の文字?と暗深緑の桶本体の組み合わせをスカイツリーを背景に大胆に空も入れて撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、本堂西エリアから、レンズ交換のため、また一旦、宝蔵門付近のベンチに戻ろうと歩き出したら、ちょうど巨大香炉の東側を通り過ぎようとしたら、英米圏の女性だけのグループがやって来て、香炉の煙で自ら燻製になろうとしたり、我が子を燻製にしようとしたりする、異教徒には到底理解の出来ない修羅場を捉えようと一行のうち数名がカメラを構えたところを撮ろうとしたら、別のメンバーがSo So Sorry!!とか云いながら画面を横切ってしまったので、丁度頃合い良くエキストラ出演して貰ったもの。

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十二枚目のカットですが、手水場付近、本堂東側下のちょっとした広場ではお参りの待ち合わせなどにいつでも誰かしらたむろしているのですが、今回もなかなか雰囲気のある黒尽くめの小姐が人待ち顔で佇んでいて、時折通り過ぎる傍若無人な国籍不明の小集団に押されて、風に揺れるたおやかな柳のような風情だったので、一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、え、こんな値段でこんな佳きレンズ買えちゃって良いの!?と自問自答したくなるような試写結果では無かったかと思います、ただ、50年経った今、同じ28mmでもf2.0で容積が1/3くらいになっちゃっているので、今後の出番は専ら、近場でのお遊び用で、なかなか遠出へのお供には厳しいかも知れません。

さて、次週は海外遠征で一周お休み、その翌々週から二週、ないし三週連続で海外ロケ編アップ致します、乞うご期待!!
  1. 2016/02/07(日) 22:53:26|
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Nearly fameless but extremely capable~Sigma θZoom28-70mmf3.5-4.5 tuned by F.G.W.G.

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さて、今宵のご紹介は、予告では「何か工房作品でも」とか云ってたんで、凄い改造レンズでも出てくると期待してた、そこのアナタ、はぃ、ページ閉じないで下さいね(笑)
このレンズ、そこそこ前に買い込んでいたものの、被写体側から見て、大きな油染みみたいな汚れが有ったので、強い光源が入らないよう、そして反射率の大きい淡い色の被写体を撮らないよう、騙しだまし使っていたのですが、工房主によくありがちな、”降りて来た”系の閃きがあり、レンズの複雑な可動部はいじらず、部分的な清掃と特殊潤滑油の注油のみに留め、光学系を前後から外して、関東カメラサービス殿ご提供のマルチクリーナと従来型の揮発系クリーナを組み合わせ、前群、即ち、縮小光学系の一番後ろの面の油染みを完全に拭き取り、後ろから取り出した主光学系の絞り前後もクリーニングの上、内部のピンポイントの反射防止対策を強化の上、組み直した、立派な工房作品なのです、従って、市販品とはコントラストや線描写が若干異なることをご了解の上、ご覧下さい。

このレンズ、実は専業メーカー製のニコンマウントですから、タダでさえ安いメーカー製のMFの標準ズームより、更に安く、中古業者では扱いを敬遠する向きもあると聞いてますが、ネット上の既知の情報によれば、ドイツの著名メーカーのミノルタOEM品から、ボリュームゾーンたる標準域ズームの地位を承継した、無銘の高性能光学機器なのです。

構成は8群11枚の回転リングによるズームで登場は1990年初めと言われています。

では、早速、その実写結果を見て参りましょう。
ロケ地は晩夏の浅草寺周辺、カメラはX-E1、絞り優先AEによる全コマ開放での撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、深川から浅草寺へのアプローチにはだいたい日本橋経由の銀座線を使いますが、これは駅出口から地上に上がってすぐ、車夫の兄ちゃん、姐ちゃんが脇目も振らず、乗客の勧誘を行っており、これが結構オープンに撮影出来て画になるので、今回も山だしっぽいオーラを漂わせた母娘2名組を熱心に勧誘してるすぐ近くから50mm域付近で一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、修理する前なら、白い肌がフレアのヴェールを覆って、作画が台無しになってしまうので、敬遠していた、直射日光下での白人の小姐ですが、ミラーレスのメリット活かして、EVF覗いて場所を変えてみたら、この程度の肌からの反射であれば、無視出来るくらいに内面での反射が減っていたので、これ幸いと70mm域で一枚戴いたもの。

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三枚目のカットですが、いつもの定点観測スポット、深大寺の美人茶屋「八起」さんと並び称される仲見世の美人茶店「あづま」のきび団子職人の小姐を大陸やら半島やらの観光客に紛れ、人混みのフロントローに躍り出て、70mm域で以て、一撃離脱で戴いた一枚。

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四枚目のカットですが、ここも浅草撮影での定点観測スポット、「あづま」さん北西側の扇子・団扇商いの店頭に飾られた団扇を取ろうと思ったら、その手前にほうずきの鉢植えが有ったので、これ幸いに至近距離で50mm域で一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、仲見世を通り過ぎ、宝蔵門を潜ると、本堂手前にはお御籤売場が左右に有って、そこでは世界各国の善男善女が自ら運命を託し、引き当てた神籤の文面に一喜一憂し、それをワイヤー棚に括りつけている姿がシャッターチャンスの"量産工場"なのですが、今回、タイから来たといういたいけな若いカポーにお願いして籤を読んでるところを35mm域で撮らせて貰ったもの。

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六枚目のカットですが、一応、庭先で遊ばせて貰っている上、宝蔵門、本堂の屋根材を買って貰っている恩義もあるので、本堂にお賽銭上げてお参りしてから、元来た道の東側の側道を通って、駅に向うこととし、それでも歩きながらシャッターチャンスを探していたら、人形焼だか瓦煎餅だか焼いている実演のショーウインドにいたいけな大陸産の小姐が駆け寄って眺めていて、後から追いかけて来たオモニに何か伝えようと顔を上げた瞬間を70mm域で捉えたもの。

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七枚目のカットですが、仲見世側道にも結構、人だかりの出来ているお店が有って、こういったお店周辺にもシャッターチャンスが転がっていることが多いので、暫し人垣越しに眺めていたら、大陸からのグループが去ってすぐ、その後ろで順番を待っていた、健気な邦人家族がソフトクリームを求めようと、店頭特設コーナーの店員諸氏に詰め寄っっていったので、その様子を28mm域で一枚戴いたもの。

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八枚目のカットですが、仲見世通りの側道が伝法院通りと交差するところに、著名な洋食屋がありますが、そのミラーコートされた赤い木枠の窓には、いつも、オシャレな白文字で季節やその月々のオススメメヌーが書かれているらしく、とても個性的で面白いので、個々も定点観測スポット的に撮っているもので、今回は35mm域で周囲の様子も入れて撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、伝法院通りに突き当たったので、たまにはそっち方面でも撮ってみっぺか?と六区方面にそぞろ歩きしながら被写体を探していたら、老舗の確か鼈甲屋兼もんじ焼屋の前で、車夫諸氏が愛車を並べ、乗客がやって来るのを待っていた風情だったので、その様子を一枚28mm域で戴いたもの。

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十枚目のカットですが、遅めのランチを摂りに入った松屋"エキミセ"の屋上からはスカイツリーの上半身が良く見えるのですが、それを70mm域で以てEVFの10倍クロップにより、かなり丹念にフォーカシングを行きつ戻りつして撮ってみた精密射撃の一枚。

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十一枚目のカットですが、エキミセで極上のサザエカレー大盛りを戴き、お腹も心も十分満ちてきたので、深川に戻る前のラストスパートとばかり、神谷バー前交差点を業平橋方面に渡り、橋の袂から大川を眺めたら、ラッキィ☆なことに桟橋にヒミコ型水上バス一号艦「ヒミコ」が係留されていて、乗客を迎え入れて終わり、まさに出航しようとしているところを目にしたので、これも70mm域で橋の上から、大陸からのゲストに混じって一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、橋の上で撮り終わって、そろそろ駅前デニーズでお茶してから深川に戻ろうかいな♪とか考えて橋の袂付近まで歩いて来たら、台湾からという小姐2名に声を掛けられて、まず二人をアイポンとコンパデジで撮って欲しい、それから、イヤでなければ、そのカメラで撮った写真をGmailで送って欲しい、との嬉しいお願いをされたので、ほいほぃと観光ボランテア的に70mm域でクリアランス置いて撮って差し上げたもの。

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十三枚目のカットですが、なかなか良いキブンで小姐2名と別れてのち、雷門前のデニーズに浮き浮きとそぞろ歩き始めたら、交差点におそらく婆ちゃんといたいけな孫娘であるいたいけな極小姐の二人を乗せた人力車が交差点付近に停まって、ベテラン風の車夫氏は例の黄色い巨大な物体の説明を始め、乗客2名は感心して聞き入っていたので、その様子を70mm域で戴いたもの。

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十四枚目のカットですが、レストア後の試写も無事終わり、お茶とスィーツなど堪能してからl深川の自宅兼工房に戻った時には、辺りはどっぷりと暮れ色に染まっていたので、ちょうど遠景の佃の辺りの明かりが藤城清冶氏の影絵みたいに綺麗だったので、ブレもものかわ、一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、元が高性能のレンズはたとえ捨て値で叩き売られていても、きちんと手を入れて上げれば、OEM先の高級中古品同等以上に佳き仕事してくれるのですね♪ いやぁ勉強になりました(笑)

さて次週はホントのホントに工房製品紹介・・・したいなぁ(笑) 乞うご期待!!
  1. 2016/01/24(日) 23:13:23|
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A great legacy of optical manufacturer gone~Minolta MD Rokkor zoom 35-70mmf3.5~

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さて、今宵のご紹介は予告通り、工房修理品で秘宝館のコレクション入りした、知る人ぞ知る世界的な銘玉?ミノルタMD Rokkor Zoom35-70mmf3.5となります。
このレンズは1980年台初めにミノルタXDでのシャッター速度優先AE、プログラムAEを可能とする専用交換レンズシリーズMDロッコールの常用域ズームとして投入され、XEをR3、XDをR4からR7までのベース機として提供し、更に本格的RFコンパクト機の共同開発も行った関係から、某L社の常用域レンズの座をフランスアンジェニ社から譲り受けたという逸話もある隠れた高性能機です。
では、さっそく、当工房でエレメントのクリーニングと内面反射防止の増強を受けた往年の銘玉の写りを見て参りましょう。
ロケ地は清澄白河周辺、ボディはX-E1、絞り優先AEによる開放撮影です。

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まず一枚目のカットですが、先の撮影地、築地から大江戸線に乗って清澄白河駅に着き、地上に上がると真っ先に目に留まるランドマークは、昭和初期の面影を今だ残す長屋店舗群で、特にこの白く塗られたブティック系の建物は外観のリノベのセンスも大変良いので、通行人を入れて撮ると素晴らしい画となるので、待っていたら、いたいけな女子高生が自転車で通り掛かったので、何枚か撮ったうちの一枚。

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二枚目のカットですが、これも清澄白河の長屋店舗群のうちの一軒で、確か家具兼インテリアショップだったと思うのですが、大きなショーウィンドに白ペンキでカレンダー風のおっされ~な書き込みがあり、その前に虹色系の如何にも軽快そうな自転車がいつも置かれているので、いつも通り、感心するとともに一枚戴いたもの。

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三枚目のカットですが、場所は移って、駅前に続く長い塀の内側、ムショではなくて、かつてのお大尽、岩崎家の庭園だったという清澄庭園に入場料を払って入り、午後の陽光を照り返し、水面を燦然と輝かせる池の周囲で被写体を探していたら、感心なことに父娘で池のカルガモやら、そのおこぼれを虎視眈々と狙うコバンザメの如き巨大鯉どもに餌付けしていたので、ズームの効果を活かし、背後からそっと見守りつつ、いたいけな極小姐がヲヤヂさんに実弾を貰いに振り返った瞬間を捉えたもの。

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四枚目のカットですが、ちょっと前に来た時は修理中で渡橋不能だった、浮島へ続く、木製のセミ太鼓橋の上を国際色豊かなカポーがいそいそと散策なんかしてて、そのお姿が午後の陽光に照らされて、輪郭がすっきりくっきり浮かび上がるが如き情景だったので、これもズームの望遠端を活かし、数枚撮ったうちの一枚。

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五枚目のカットですが、工房主もそのリニュアルされた木製のセミ太鼓橋を渡り、池の中に浮ぶ島へ足を踏み入れてみると、殆どのものが、天頂から西にだいぶ傾きかけた陽光の射線のお陰で、逆光に近い状態で輪郭が浮き立ち、とてもイイ雰囲気を醸し出していたので、眼を細めてスマホンでメールなんか打つ、健気な小姐の美しい横顔をズームの望遠端を駆使して捉えた必殺の一枚。

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六枚目のカットですが、或る意味、これが今回の30年以上前のズームのメンテナンスに成功したことを如実に示す証拠となるのではないかと思いますが、ちょうど、水面に陽光が反射し、眼も開けていられないくらい眩しいアングルで、ウミウが相当図々しくも、手を伸ばせば届きそうな距離で羽繕いなんかしてたので、ほぼ標準域で数枚撮ったうちのベストショット。

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七枚目のカットですが、庭園の池の周りを一周すると、結構同じような独りで散策しながら写真撮る人間が居るもので、中国からの旅行者と思しき、いたいけな小姐が時折立ち止まっては、愛機の某医療用光学機器メーカー製の110サイズ撮像素子の白いミラーレスで風景撮っていたので、これもズームの威力を駆使し、風景の一部として一枚戴いたもの。

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八枚目のカットですが、庭園の南部にはちょっとした植樹と手入れは宜しくないものの、一応、芝生らしい植物が植えられた広場があり、いつもそこそこイイ画が撮れるので、今回も足を運んでみたら、秋は読書、とばかり、芝生に寝転んで、ファッション雑誌なんか読みながらごろごろと戯れる、いたいけな小姐二人組の姿が目に留まったので、その楽しげな様子をズームの望遠端で一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、庭園ではもう十分に撮ったので、次なるランドマーク、安藤広重の画にも描かれた深川万年橋を目指し、ほどなく橋の袂まで辿り着いたので、陽の射す方向を考え、鋼製橋の硬そうな質感を醸し出すべく、陰影が強くつく、北詰から南東方向に向けて橋梁を撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、芭蕉像のすぐ下の堤防脇の建物前で、これも、江戸時代の染物、陶磁器のモチーフとしては極めてポピュラーな木賊が植わっている擦りガラスのオフィス前にカラフルで現代的な自転車が並べられている対比がいかにも面白いのでいつも撮らせて貰っているカット。

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十一枚目のカットですが、木賊の植わったオフィスのお隣りの家の前で、妙齢の女性が年代モノのベンツを一生懸命磨いていて、その傍らに、如何にもいたずらっ子っぽい雰囲気のまだ若いゴールデンレトリバーが寝そべっていたので、雑談がてら撮らせて戴いたうちの一枚。

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十二枚目のカットですが、帰りは森下から大江戸線に乗るつもりだったので、深川神明宮界隈の道を歩きながら被写体を探していたら、八名川小学校に隣接する災害避難所兼公園で遊び終わって、これから買い物がてら家に戻ろう、という雰囲気の大人と子供の混成軍がこれまた午後の傾き掛けた陽光に照らされ、輪郭がとてもキレイに見えたので、通りざま、木立ち越しに一枚戴いたもの。

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十三枚目のカットですが、森下の駅の近くの大通りから一本入った辺りにある地元民各位向けと思しきカフェバー系のお店の店頭に渋いヴィンテーヂ系バイクが停められ、それがアーリーアメリカンテイストのお店のエクステリア周りと妙にマッチし、何で江戸の下町、深川で米国はアリゾナの√66テイストの店構えなの???とか云う余人の疑問を差し挟ませない堂々とした店構えに感心して一枚戴いたもの。

今回の感想ですが、いやはや、1980年以降の国産のズームは性能イイし、お値段お手頃だし、遊ぶにゃ丁度良いですね・・・
それにしても、この後継機の元になった、国産ズーム・・・早く紹介したいなぁ(笑)

さて、次回は久々に工房製レンズを何か紹介しましょう、何が出るかは乞うご期待!!
  1. 2015/11/23(月) 19:49:19|
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An eye as a legacy~Olimpus Pen F E Zuiko100mmf3.5~

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さて、今宵のご紹介は予告通り、今を去ること9月に訪れた深大寺でのHelios33と同時にテストを行った、OlimpusはPen Zukio100mmf3.5のレポートをお送り致します。

まずこのレンズの氏素性ですが、1963年に発売になったOlimpus Pen F、FT用の中望遠レンズとしてリリースされたもので、ハーフ判なので、135判換算だと150mm相当の画角になります。
構成は4群5枚のいわゆる改良エルノスター型でこの焦点距離と開放値ではかなり贅沢な構成になっていると思います。

よくよく考えてみれば、PEN F,FTシリーズのハーフ判というのは135判の半裁ですから、フジX系列に代表されるAPS-Cフォーマットのミラーレスとは90度配置が異なりますが、いわば同一フォーマット専用レンズと云って良さそうなので、これがどんな写りとなるのか、当日の行動に沿って実写結果を見て参りましょう。

カメラはX-E1、絞り優先AEでの全コマ開放撮影です。

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まず一枚目のカットですが、深大寺裏手のペットセメタリー近くにある手打ち蕎麦の銘店「松葉屋」さんの手打ち蕎麦せいろ大盛りを戴いて、やる気まんまんになって、最初の撮影エリアである深大寺城跡まで、茶店街を歩いて移動する途中、買ったばかりなのでしょうか、ぎこちない手つきでベンチに座ったいたいけな極小姐を一眼レフで撮影しようとしてる若い健気なオモニが居たので、その様子を通りざまに一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、深大寺城跡の廓近傍に或る、”秘密の花園”こと、彼岸花畑に到着し、いつもと勝手が違う中望遠でどうやって、この可憐な花達の晴れ姿を撮ろうかと思案にくれていたら、西方から黄揚羽蝶がヒラリヒラリと飛んで来て、レンズ最短距離のちょっと先の花にとまって蜜など吸い出したものですから、EVFのクロップ拡大モードを駆使し、精密射撃し捉えたもの。

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三枚目のカットですが、撮影クリアランスがとりずらく、構図に制約が多い彼岸畑で一枚、決めカットが撮れたら、多少は心にゆとりが出来、冷静になって、背景が開けている方角を探してみれば、北方向に空が開け、しかも西南西から午後の低めの陽光が射している花が何輪か目に付いたので、可憐な花達の茎や地上に顔を出す地下茎を踏んで傷付けないように気を使って移動し、一番大輪で陽の当たる花を最短撮影距離で撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、深大寺城址と云えば、このブログでも喧伝した成果もあってか、地元民やらネット民に間で定着しつつある呼称で知られる、深大寺城跡のなんちゃって「この木、何の木、気になる気」を撮らないわけには行きませんが、早い話、全景を収めるとなると、広角でも、標準でも中望遠でもそれほど有意差が出ませんので、特徴あるカットを、と考え、大木のシルエット越しに常設ベンチを撮ろうと考え、いつもよりだいぶ離れた位置から撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、ここ深大寺城跡もその下の神代植物園附設水棲植物園も都の管理下なので、16時入場終了、16時半総員退場という掟があるため、陽光の加減も考え、廓を後にして、丘陵を下って水棲植物園まで下りて、ここの風物詩、水稲の刈り取り前に雀などの野鳥に稲を食べられてしまわないように張り巡らされた薄いオレンジ色の防鳥網が秋風にそよぎ、たゆたう海面のような風情なので、その様子を中望遠的な構図で一枚撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、深大寺城跡の廓周辺の彼岸花畑で思う存分、彼岸花は撮った筈なのに、生えている周辺が違い、背景が違い、そして何よりも光線状態が違うと、また撮りたくなってしまうのが、写真撮りの倣いで、水棲植物園東側の土手に群生している彼岸花のうち、特に大輪で陽が当たっているものを土手の上から最短距離で撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、いつものパターンどおり、16時過ぎから夕暮までの短い時間で、深大寺山門前の茶店街の様子をちゃちゃっと撮るため、水棲植物園を後にして、茶店街に入ったら、すぐ目の前の別院に繋がる小さい石橋の辺りでデジカメの獲物を背面液晶で点検する中年のオモニとその足元で退屈そうに、アニメソングなど口ずさみながら、千日回峰の修行僧よろしく石橋を行ったり来たりしているいたいけな童子が居たので、その様子を一枚戴いたもの。

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八枚目のカットですが、境内でも何か中望遠で撮ったら面白そうなものはないか物色していたところ、本堂の扉脇に据え付けられた板金屋さんの手仕事と思しき大きな銅製の燭台が夕陽を受けて鈍い銅色の反射を見せていたので、その質感を捉えるべく一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、先にHelios33で「美人茶屋 八起」さんのミニ庭園でお茶などしばいている様子を撮らせて貰った、中折れ帽のいたいけな小姐とその愉快な?お友達がおみくじ売場で、自らの運命について真摯に語らい合っている様子だったので、それを背後から一枚戴いたもの。

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十枚目のカットですが、調布市と云えば漫画家の水木しげる大先生の終の住まいが在ったことから、鳥取県の境港同様、ゲゲゲの街として知られており、ここ深大寺にも鬼太郎茶屋なる、原宿の竹下通りにもあるようなキャラクターショップ兼テーマカフェがバス停至近に在って、そこの傍らのそこそこの樹齢の木の梢にミニ鬼太郎ハウスが設けられているので、それを中望遠のリーチの長さを活かし一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、描写については、勿論云う事無しですが、それにもまして、画角150mm相当というと、ちょっと使いにくい気がしてたのが、あにはからんや、実際に人口密度がそれほど高くなく、撮影のクリアランスの裕度が高い、ここ深大寺では、少なくとも75mm相当の50mmや、53mm相当の35mmとは、撮り方さえ工夫すれば、それほど遜色ない使い前ではないかと感じました。
来年春の川越ツアーとか横浜でのCP+で美人撮影に縦横無尽に活躍して貰おうと思いました。

さて、来週は、今週土曜に訪れた、栃木祭りの裏番組「栃木蔵造りの街ふれあい祭り」からレポート致します、乞うご期待!!
  1. 2015/11/01(日) 22:00:11|
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An international lens may work well in international area ~Leitz Vario Elmar 28-70mmf3.5-4.5

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さて、今宵のご紹介は予告通り、秘宝館最古のコレクション、今を去ること17年前、名古屋支店から帰任し、次の赴任地バンコクへの赴任に備えて買い求めた、ライカR用のズームレンズ、1990年に先のミノルタオリヂンの35-70mmf3.5に加え、日本のシグマからOEM供給されたとも言われるものです。

構成は8群11枚、非球面は採用されておらず、回転式のズームリング方式でこの個体はブカブカですが、一応、フードが内臓されています。

では、さっそく、かつての都内の片田舎、時の流れに置き去られたかの如き街の面影は何処へやら、今や京都、奈良に肩を並べ、月月火水木金々の活況を呈する外国人観光客のマストエリアと化した浅草は浅草寺近辺から上野はアメ横へかけてのロケでお送り致します。

カメラはEOS1DsMKII、絞り優先AEでも全コマ開放撮影です。

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まず一枚目のカットですが、深川から浅草へ出るのは日本橋乗換えでの銀座線が一番便利なので、雷門寄りの出口から地上に上がりますが、必ず、雷門の前を通り、何枚か撮るよう心掛けているのですが、今回も浴衣に着替えてご満悦状態の、台湾からの学生さんご一行さまの記念撮影のご相伴に預かったもの。

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二枚目のカットですが、ここもいつもの定番撮影スポット、仲見世沿いの美人茶屋「あずま」さんの軒先できび団子を製造販売する看板小姐のかいがいしく働く様を海外からの観光客各位に混じって、店先から一枚撮らせて戴いたもの。

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三枚目のカットですが、ここも本ブログではド定番中のド定番、仲見世から美人茶屋「あずま」さんの角を曲がって目の前にある扇屋さんの店先に飾られた和風図柄の団扇を至近距離で撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、奥さんはタイ人、旦那が上海の中国人という、これまたインターナショナルな若い家族に遭遇したので、話しついでに奥さんとその愛くるしいベイビィにモデルさんになって貰ったもの。旦那とは英語とマンダリンのチャンポン、奥さんとはタイ語と英語のチャンポンという変則的なコミュニケーションの賜物でした。

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五枚目のカットですが、今度も海外からのゲストの小姐二人組ですが、声掛けてみたら、広州から日本に留学している友人を訪ねてやって来たとのことで、浴衣が決まってますね♪とか褒めて差し上げたら、今どきの日本の若いもんでは珍しいような照れとか恥じらいを湛えたカットになったもの。

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六枚目のカットですが、仲見世を進んで行ったら、奥方の買い物を表で待ってて、飽きたようなカンジのコワモテのヲヤヂさんと肩車されたいたいけなベイビィの姿が目に留まったので即座にロックオン、出演交渉し、快諾して戴いたので、仲見世の通りの様子が判るようなアングルで一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、浅草寺にお参りでもしようと手水場で禊を行い、さて本堂へ向かいましょう・・・と思った矢先、手水場の柱の脇にこれまた中国からのゲストさまご一行がばっちし似合った浴衣で勢揃い、そこで向って左のママさんにマンダリンで出演交渉し、ご一行さま揃ってモデルさんになって戴いたもの。

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八枚目のカットですが、お参りを終え、さぁて、雨が降る前にアキバで買い物と食事でもして帰っぺぇか!?とか思った矢先、本堂軒先の赤提灯の真下で熱心に祈りを捧げる外国人ゲストの姿が目に留まり、逆光のテストも兼ね、本堂の柱の傍らから28mmの画角を活かし、お参りの様子を一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、本堂から退出し、壇上から境内を見回すと、五重塔方面に回る観光客各位が多いのが目に留まったので、その近くで視界の開けた辺りまで移動し、引き続き、28mm域で獲物を待ち構えていたところ、折り良く、大きな荷物を曳きながら、フランス語の大声で語らい合いながら通り過ぎて行ったカポーが居たので背後から一閃浴びせたもの。

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十枚目のカットですが、ここも浅草寺境内では、ド定番の撮影スポットで、誰かしらが水汲み体験をしているので、その様子を撮らせて貰うのですが、今回は、親子連れのなんと、グラサンも決まった白人の若いヲヤヂさんが、息子に手本を示すために手漕ぎポンプの操作をしているところを地元民と思われるおばぁが背後で心配そうに見守っているのが構図的に面白かったので一枚戴いたもの。

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十一枚目のカットですが、仲見世を雷門方面に戻りながらもモデルさんを探していたら、居ました、居ました、スペイン語でくっちゃべりながらキーホルダーの物色をしている、メキシコからのゲストの美小姐お二人様が・・・ということで、さっそく声を掛け、まとめて買う値切り交渉を請け負う代わりに軒先でモデルさんになって貰ったもの。日本でのお買い上げ&撮影協力多謝でした。

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十二枚目のカットですが、国籍を問わず、観光客でごった返す仲見世を通り抜け、やっとのことで雷門まで戻ったのですが、よくよく考えてみれば、当日はまだ雷門自体の写真を撮っていなかったことに気付き、28mm域のパースを活かすべく、柱の隅にしゃがみ込んでかなりの仰角で赤提灯を狙ってその下で戯れる中国人親子共々一枚に収めたもの。

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十三枚目のカットですが、雷門前から地下鉄出入り口へ歩く途中、習いたてと思しき中国語で観光客を案内する小姐車夫(婦?)の姿が目に留まったので、さっそく尾行、愛車にお客を搭乗させ、これから出発前のブリーフィングを行おうと呼吸を整えている間合いを図り、卒爾ながらと声を掛け、ブログで宣伝してあげるからと甘い言葉を囁き、一枚撮らせて貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、小姐車夫(婦?)さんにお礼を述べ、ふと思いつき、地下鉄出入り口を過ぎ、スカイツリーの見える橋の袂
まで行ってみようと、神谷バー前の交差点まで来たらかなり練習を積んだであろう英語で、中国人観光客相手に観光案内を熱演している車夫青年の姿が目に留まったので、その熱い様子を傍らから一枚戴いたもの。

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十五枚目のカットですが、浅草から銀座線の乗り、上野広小路まで移動し、そこでいったん下車し、アメ横の様子でも撮ろうと思い地上に出たらば、そこもかつてとは違い、その通りを埋めるのは外国人観光客の群れ、群れ、かつてはナッツ類を商う商店や乾物屋が軒を並べていたアメ横センターの1階などは通りに面したエスニックフードコートに代わってしまい、南アジア出身と思しき黒い肌の青年が中国人観光客にケバブを勧めるなんて、非日常があちこちで見られ、その反対側の商店でも、マグロのブツ切りを買いに来た、小姐に年老いた店主がコミュニケーションに苦労しながらも無事取引に成功した一部始終を見ていて、最後に撮った一枚です。

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十六枚目のカットですが、確か鰹節を扱うお店だったと思いますがその商店が観光客相手の始めた日銭商売のイートインで物珍しさからか、白人男性が立ち寄って、中国人と思しきバイトの兄ちゃんに巻き舌早口の英語で、お勧めは何か?とか聞いてたのが殆ど通じてなかったようなので、仕方なく、写真付の卓上メニューを指で指し、手持ち無沙汰に注文した食事が運ばれてくるのを待っている姿を一枚戴いたもの。

今回の感想ですが、いやはや、来日観光客1300万人/年の威力はハンパぢゃない、都心付近の主たる観光地は殆ど、日本人より海外からのお客さんが多いカンジです、でもそんなかつての日本とは異なる今を、25年も前に生まれた日独混血の高性能レンズはまごうことなき、日本の今として十分忠実に記録してくれたのでないかと思いました。

さて次回はお祭りシーズン本格化、千葉県某所のダブルヘッダでのお祭り撮影の結果を間に合えばアップ致します、乞うご期待!!
  1. 2015/07/05(日) 23:04:51|
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An amazing manufactured optics~Super EBC XF Fujinon23mmf1.4R~

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さて、今宵のご紹介は趣向を変えて、工房というより主人の裏家業、会社の広報活動での写真撮影用機材として、久々に新規導入した現代のAE/AFレンズです。
工房では、おもにMマウントアダプタを用いて、自家製改造レンズやライツ等の古典レンズ撮影用にX-Pro1を導入し、今やM8からメイン機材の地位を禅譲され、国内外での撮影ツアーには必ず欠かせない相棒になっていますが、実は買ってから2年以上も愛用していたのに純正のAE/AFレンズは一本も保有していなかったのです。
何とならば、仕事のプレス撮影用はニコンのAE/AFがD2Hs用に18mmから300mmまで揃っていますし、EOS1系列でもシグマで28mmから300mmまで同様に揃えていたので、趣味用としては、AE/AFレンズ自体に魅力も、必要性も感じなかったからです。
しかし、今回は、久々のD2Hsによる新聞記事用写真が悪条件の撮影会場とは言え、あまり得心のいくものではなかったため、そのリカバリーショットたる、詳細インタビュー立会いでのポートレ撮影用として、一番使い慣れた機材で万全を期すため、取材前日に購入したものなのです。
発売は2013年10月、構成は 8群11枚でそのうち一枚、絞り直後の凸レンズが非球面となっており、メーカーのアナウンスによれば、APS-C機でもフルサイズ同等以上のボケを楽しんで欲しいので、開放からフル性能を発揮出来るような設計になっている、とのことです。
要は、一般的にf5.6付近で最高性能を発揮する一眼レフ用のレンズとは異なり、ライツやツァイスのレンジファインダ用レンズと同じように開放から性能を発揮するという思想で造られているということなので、開放しか撮りたくない、工房主はその思想性に嬉しくなってしまいました。
では、さっそく、その現代の設計技術の恩恵を100%享受したスーパーレンズの描写性能を先週土曜日の行動に沿ってみて参りましょう。カメラはX-Pro1、全コマ開放でのAE/AF撮影です。

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まず一枚目のカットですが、当日の一番最初の訪問地は乃木坂に在る「新国立美術館」で、その開放的なガラスと鉄骨を用いた前衛建築をこの現代の銘玉が果たしてどのように捉えるのか、逆光気味の悪条件もものかわ、数カット撮ってみたうちのベストショット。

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二枚目のカットですが、「新国立美術館」は特にお目当ての展示もやっていなかったので内部と外観の撮影のみ利用させて戴き、乃木坂の本当の目的地「かおたんらーめん えんとつ屋」へ向うことにしていたのですが、その道すがら、ガラス細工の趣きそのままの、美術館の佇まいを木立越しに捉えてみたもの。

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三枚目のカットですが、青山墓地東側の道を下り、墓地下の目指すラーメン店で10年ぶりに懐かしい澄んだスープの妙味を堪能し、一休みして元気が出たところで、次なる目的地、ミッドタウンの富士ギャラリーへ森ビル前経由向う途中、六本木通り沿いで見つけたヴァーヂンアトランティック関係と思われるおっさーれ~なカフェの真っ赤な看板を広角のパースを少し効かせて撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、ヴァーヂンカフェを過ぎて、六本木通りを少し歩いていくと、またしても、とあるカフェの店頭の路上に低く身構え佇んでいる金属の獣の姿を認め、嬉しくなって、一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、ぐるっと、乃木坂、六本木エリアを歩いて、次なる目的地、富士フィルムスクエアに訪問し、X-Pro1の生みの親の方と心行くまで歓談を楽しませて戴き、乃木坂駅に戻る前にミッドタウン前の植栽をローアングルから撮ってみた一枚。

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六枚目のカットですが、乃木坂から千代田線に乗って、次なる目的地、日比谷~有楽町~丸の内エリアを目指し、まず一番最初に訪問した日比谷公園際に建つ古いオフィスビル前に人待ち顔で所在無さげに佇むアイビールックを決めた白人男性を遠く植栽越しに捉えてみたもの。

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七枚目のカットですが、今にも空が泣き出しそうな午後遅くの日比谷公園でしたが、それでも、名物のベンチには、様々な人々が、時間潰し、待ち合わせ、休憩、予定・メール確認等々と思い思いの目的で腰を下ろしていたので、その様子を会社訪問の合間に読書に勤しむいたいけな就活生のアガシにピンを合わせて捉えてみたもの。

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八枚目のカットですが、日比谷から有楽町に面したエリアには宝塚関係の施設が多いので、ずいぶんと洒落た店舗も多いのですが、その中でも日比谷シャンテ前の曲面ガラス張りのスタバはなかなかフォトヂェニックなお店でローアングルから撮ろうとしていたら、男勝り、という言葉がしっくりきそうな就活生の小姐がカメラを構えた小生もものかわ、ずんずんとお店の会談を上っていったので、これ幸いと一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、日比谷シャンテまで来たら、必ず撮らねばならないものが幾つかありますが、やはりその筆頭はゴジラのミニチュアの像でしょう、ということで、休日の午後にも関わらず、先客が全くおらず周囲が閑散とした状態でのゴジラ像を撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、日比谷での撮影は雨も降りそうになってきたので程々にし、有楽町経由、丸の内方面に向うべく、JRガード下随一の撮影スポット、有楽町のトンネル状居酒屋の前を通り過ぎようとする若い夫婦者の後をつけ、間合いを図ってノーファインダでレリーズ切った渾身の一枚。

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十一枚目のカットですが、丸の内三大観光スポットと呼ばれるうちのひとつ「ブリックスクエア」こと三菱一号館レプリカの中庭で、雨もパラついてきたため、人も少ないなか、あじさいのみが生気を取り戻したかのようであったので、同じく、小雨に濡れ、色合いを深めた一号館のレンガの壁を背景に一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、シーズン真っ盛りで、しかも雨を受け、絢爛豪華に咲き誇る紫陽花の反対側で、盛りも過ぎ、ひっそりと散り時を待つかの如き、一輪白バラの姿も、もののあはれを十分に誘ったので、これまた一号館のレンガ造りの威容を背景に惜別の念を込め、一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、よくお昼時に顔本のオマケ用にスマホンで撮っている、ビルの谷間の欧州風看板の様子をこれまた、広角レンズのパースをかなり効かせて仰角で空を入れたほぼ逆光状態で撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、看板を撮り終え、さてと周囲を見回したら、小雨がパラついてきたにも関わらず、旅行費用を一円でも元取ろうというのか、ゲコゲコと聞こえる南の方の中国語を大声で話す小姐二名が相合傘で愉しげに一号館中庭から大名小路を大手町方面にそぞろ歩きしていったので、そっと後をつけ、ノーファインダで撮った渾身の一枚。

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十五枚目のカットですが、大陸からのゲコゲコ小姐達の愉しげな姿を見送ったあと、ふとマイプラザ前を見たら、かっけぇBMWが鎮座ましましているぢゃあーりませんか、これ幸いと、全体がバランスよく入る位置まで摺り足で移動し、雲が行き過ぎ、空が一瞬明るさを増したかの瞬間に撮ったもの。

今回の感想ですが、これ、マヂヤヴァィです・・・シネレンズだ、産業用レンズだ、とかご大層な能書きの高い古レンズや、現代のものでも、エルンストライツやら、カールツァイス銘が付いていなくとも、開放からAE/AFでこれだけのカットが撮れてしまう・・・普段の何気ない生活ゾーンでこれですから、ハノイや台北、香港、マカオに持ち出せばまず撮れないものはなく、得心の行くカットの歩留まりも飛躍的に増えることでしょう・・・でもそうしないのは、やはり曰く因縁有る故レンズで、しかも自分で拵えたもので、失敗はあっても、得心の行くカットが撮れた時の満足感、そんな結果たる写真そのもの以外のファクタもこれまた撮る楽しみだからなのかも知れません。

さて、次回は小改良によりだいぶ性能改善した工房オリヂナルレンズの描写をご紹介致します、乞うご期待。
  1. 2015/06/14(日) 22:44:20|
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A great heritage coming back from German~Porst 50mmf1.7~

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さて、今宵のご紹介は予告通り、先の「本所・深川ツアー2015」の下見を兼ねて、里帰り後、当工房でのOHを受け、或る程度までは往年の性能が復活したと思われる富岡光学製の隠し玉"PORST50mmf1.7"をご紹介致します。
このレンズ、50mmのf1.7にしては贅沢な6群7枚のいわゆる変形オーピック型のうちの2群、3群間を貼り合せず、また後群に一枚追加したズマリットタイプで、マルチコートの深緑も美しい金属鏡胴の重厚な鏡胴の逸品です。
製造・販売は、この独通販専業、PORST社が1980年初めにはM42マウントの一眼レフに見切りをつけ、富士フィルムのAXマウントのOEMに切り替えたことから、1975年から1980年迄の間に富岡光学が独PORST社に供給したものと考えられます。
実は当日は、撮り終わってからカメラの設定見て、白目剥いて泡噴き、天を仰いで卒倒しそうになったのですが、何と、普段、遊びでは滅多に使うことがない、EOS1DsMKIIのISO感度設定をISO800にしたまま開放で撮っていたのです。
相当数ノカットは使い物にならなかったですが、一応、ソフトで露出とガンマをいじって、見られるよになったものをかき集めたのが今回のアップという次第、いずれ、APS-Cではありますが、X-Pro1でリベンヂします。

では、さっそく、当日の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、「回遊式林泉庭園」である清澄庭園の最大の見所である、泉水、即ち人工池を望む光景ですが、情操教育の一環でしょうか、いたいけな若いオモニが童子を連れて来て、やれお魚さんや鳥さんも愉しそうに泳いでいるね・・・とか話していたので、その和やかで緩い雰囲気を後ろから一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、庭園南部へ移動しようと入口から左手の飛び石通路方面に歩いていくと、これまたいたいけな小姐と健気な若いオモニが何か呪文を唱えながら、池の丸々太った鯉に更に餌付けしようとしていたので、卒爾ながら、と声を掛けて、その愛くるしい給餌風景を撮らせて戴いたもの。

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三枚目のカットですが、池の奥方面、位置的には南部の辺りに奥の院みたいなカンジの植林があり、訪問した時は、ソメイヨシノは若干早かったのですが、それでも八重とか桃の一種のような花々が咲き乱れ、全体的にとてもウキウキとした雰囲気だったのですが、それでも我関せずとばかり、庭園内の木製テーブルセットに腰を据え、難解な書籍の読書に勤しむダンデーな雰囲気の兄ちゃんが居たので、音も無く近寄り、一枚戴いたもの。

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四枚目のカットですが、庭園の東側の塀沿いには、関東大震災以降に建てられたという、モルタル防火造の当時ではモダンな佇まいの店舗兼住宅の二階建て長屋が現存しており、その佇まいを撮りに行ったところ、ちょうど、えも云われぬ雰囲気を背中に湛えた老夫妻が通り過ぎて行ったので、後ろ姿エキストラとして入って貰ったもの。

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五枚目のカットですが、その元祖震災復興長屋の前の植え込みに桜の一種と思しき濃い目のピンクの花が可憐に咲いていたので、長屋をバックに一枚戴こうとしたまさにその瞬間にヂモテーと思しきママチャリに乗ったヂェントルマンが通り掛ったので、後ボケになって戴いたもの。

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六枚目のカットですが、清澄白河駅から大江戸線に乗って両国駅につき、そこから徒歩で錦糸町を目指し、錦糸町駅前でお茶してからまたスカイツリーまで歩こうという計画で、とりあえず錦糸町駅前まで到着しましたが、駅前の舗装が西陽を照り返し、そこをせわしげに歩く人々がセミシルエットと化してなかなか良い風情につき、一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、錦糸町駅北側に広がる錦糸町公園はそれこそ、終戦直前には東京大空襲で、何万体もの遺体が仮埋葬され、文字通り鬼哭啾々たる有様だったとのことですが、終戦70年を過ぎた今、その悲惨な時の記憶は陽光の彼方に押し込められ、いたいけな若者達が、今の生を謳歌する場所に転じ、その中でもちょっとおませな太鼓持ちの極小姐がなかなか決まっていたので、傍から一枚戴いたもの。

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八枚目のカットですが、錦糸町公園でのお祭り騒ぎを一通り眺めてから、また押上方面へ歩こうと、北側の出口から歩道に出たら、自転車に乗った健気なヂモテー小姐達が夕陽に向って通り過ぎて行ったので、追い縋りざまに一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、スカイツリーを目印に北方面に歩いていけば、錦糸町からは程なく押上に出るので、北十間川伝いに東へ歩いてスカイツリー全貌が川面に映る姿でもスマホンで撮って、顔本での世界中のお友達に配信すっぺ♪と川沿いの道を歩いているさなかに見つけたヂモテーの有志集団が植えたという吊り鉢の花と川沿いの街並みの様子を一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、スカイツリー下、ちょど、業平橋と押上の中間くらいの北十間川を跨ぐ橋の上を早春の夕陽を浴びてせわしく行き交う人々の姿がなかなか美しかったので川沿い歩道から一枚戴いたもの。

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十一枚目のカットですが、スカイツリー附設のソラマチのビルの4階、展望台行きエレベータ乗り場の近傍にはちょっとしたイベント広場があり、そこで、季節に応じ、スケートリンクがあったり、移動遊園地が出ていたりしているのですが、今回は、逆バンヂーみたいな、ゴムスリングでいたいけな童子達を虚空に打ち上げ、絶叫せしめる、という、この世の無情さをご幼少のみぎりから体感させようとしているのかとも思える不可思議な遊具が有ったので、そこで人身御供になっている童子の雄姿を一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、スカイツリー訪問時の定番と化している、ツリー鉄骨の根元からてっぺん方向を俯瞰する形で撮ったもの。

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十三枚目のカットですが、いたいけなお友達がゴムスリングの重石となって虚空に打ち上げられては、ズタ袋を裂くような悲鳴を上げているのに、別のグループは、その修羅場から程近い特設の壁にペンキで何でも好きなもの書いて良いということで、唯一のルールである衣服の汚れ防止のレインコートのみ羽織り、背後の絶叫とは別の嬌声をきゃぁx2上げて、抽象画作成に血道を上げておられたのでそのご様子を一枚戴いたもの。

今回の感想ですが、いやはや、慣れないカメラはダメですね、重くて首と肩は凝って、頚椎ずれてますね、と行きつけの整体の先生には言われるし、ISO感度間違え、あとで生きてた画を捜して補正するのに骨折れるし・・・それでも、このレンズの質感描写の性能の片鱗は窺い知れたのではないでしょうか。

さて、来週は、工房で作ったまま、そのまま使い始めて、正式なご紹介していないものが何本かあったので、ストックフォトを用いて描写性能を見て参りましょう、乞うご期待!!
  1. 2015/05/17(日) 19:56:24|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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