深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Excelent unexploded from Yellow Grenade shop~Elmarit21mmf2.8~

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【撮影データ】カメラ:LeicaM8 絞り優先AE ISO AUTO 全コマ 絞り開放 ロケ地 中目黒
さて、12月も最終週の日曜日が巡り来て、今年も最後の更新となってしまいました。
今回のご紹介は、久々ぶりの衝動買い、Elmarit21mmf2.8のご紹介です。
ますは、いつも通りのお作法として、このレンズの簡単なプロフィールから。

ライツ社の21mmの超広角レンズは、一番初めにラインナップする際、自社で設計・製造が出来なかったことから、今も良好な関係にあると言われるレンズ専業メーカーの雄、Schneider Kreutznach社から供給を受けたSuper Angulon21mmf4を1958年に売り出したのは公知の事実です。

そして、このレンズも登場から5年後の1963年には改良を受け、開放値を心持ち明るくしたf3.4となってリリースされます。

しかし、このSchneider社がCarlZeiss社のBiogonに対抗して対照型に設計したと思われるSuper Angulon21mmは、同時期、Leitz社が今後の方向性のひとつとして打ち出したTTL露出計内蔵のM型、ないしC型にはマウント内に入る部分の張り出しの関係上、装着出来ないか、出来ても正確には測光出来ないという問題が生じました。

そこで、自社設計、といっても設計したのはウェツラーの設計陣ではなく、新進気鋭のELCANらしいのですが、1980年にいわゆるレトロフォーカスタイプのElmarit21mmf2.8をリリースします。

それが今回のこのレンズなのです。

では、何故、今回の奇妙なタイトルなのか・・・という至極尤もな疑問なのですが、これはまさにボウナス直後に銀座の某宗教施設最上階に位置する"黄色い手榴弾"のお店で、仲間がこれまで皆討ち死にする中、蛮勇を奮い起こし、相場の半額程度で、その日出されたこのレンズを衝動買いしてしまい、周りからは、「黄色い手榴弾、銀座でピン抜きゃ、おうちでどっかーん!!」とか脅されていて、おっかなびっくり、買った翌週の土曜日に盟友ヤマガタさんを誘い試写に出かけたら、な~んのことはない、ヤシコンのGビオゴン21mmf2.8以上に良く写るんぢゃね・・・ってオチでした。

さて、いつもながら、前置きが長くなりましたが、早速、作例いってみます。

まず、一枚目。
中目黒の駅を降りて、まずは奇跡的に残る江戸時代の店構えの酒屋さんを撮りに行ったのですが、店先に現代文明の象徴とも言えるような満艦飾の自販機が鎮座ましましていてやや興ざめ、そして振り返ると、いかにも近未来的なオブジェがところ狭しと林立しているではないですか・・・
早速、同行のヤマガタさんと嬉々として辺りを撮りまくりました。
その中で一番気に入ったのがこの一枚、アルミのパンチング材を組んだオブジェと背景の高層雑居ビルの配置が何となく、未来的だと思いました。
M8の悪い癖で、空が入って露出がアンダーっぽくなってしまいましたが、これはこれで金属の冷たいカンジがそれなりに捉えられ、面白いカットになったのではないでしょうか。また21mm固有のパースがオブジェに迫力を与えています。

続いて二枚目。
中目黒駅前を後にして、目黒側沿いを歩いていきます。二人ともいい年こいて、自転車やコーンを見つけるたびに「わーぃ、Aデザインだぁ」とか歓声をあげ、アングルを工夫してシャッターを切っていきます。
そんな中、シーズンの特徴を良く表したオブジェがありました。赤唐辛子で拵えたクリスマスリースです。
これは、近距離での解像度、赤の発色が一度に判ってしまう、恐ろしいテストパターンでもありますが、とにかく一枚戴き。
とても21mmで撮ったと思えない自然なアングルや解像度、そしてこのレンズの素性の良さを表す、赤唐辛子の発色になったと思います。

そして三枚目。
このクリスマスリースのお店は、もうひとつ素敵なオブジェを掲げてまして、それがアルミの風鈴っぽい製品なのです。
このシャンパンゴールドに淡く輝く金属製品の煌きをこのレンズがどのように捉えるか、また、背景の赤いリースを置くことでどのようなオフフォーカスでのボケ、発色をするのかと思い、シャッターを切りました。
その結果は、かなり満足度の高いものとなりました。
金属の煌き、樅の葉の鮮やかな緑、そしてナチュラルな後ボケ。とても満足でした。

それから四枚目。
またてくてくと男二人の気楽な撮影行は進み、また面白い店先に出くわしました。
木の蔓を手編みにした籠状のオブジェをぶら提げているお店が在ったのです。
早速、周囲の観葉植物の葉の色とこの黒褐色の籠の色の対比を見たいがため、シャッターを切ります。
これも、目黒川沿いの植樹越しの木漏れ日で陽の当るところとそうでないところで微妙な明暗が出来ましたが、なかなか精緻で面白いカットになったのではないでしょうか。

最後の五枚目。
目黒川づたいの道の両側には、飲食店、物販店様々な趣向を凝らしたお店が沢山あります。
その中でも、殆ど定点観測位置になったかの感があるのが、古いアパートを改造した店舗に在る自転車屋さん。
ここはよその街の自転車屋さんと違い、かなりファッショナブルで、いわゆる油臭さとか、金物屑とかそういうものとは無縁で、堅苦しい職人肌のオヤジの代わりにいかにも今風の若者に受けそうな、優しげな兄さん達が、ブティック風の店内でお客と語らい合っていたりします。あぁ、これが深川との大きな違いなのか・・・と地味になりそうな気持ちを奮い起こし一枚戴き。
エナメル仕上げのフレーム、タイヤのゴム、そして背後の壁の古めいた木と鉄部の錆・・・どれもが良いハーモニーを奏でているように見えました。

今回の"安物買い"は"銭失い"にならずに済んだようです。
考えてみれば、R-D1sの準常用レンズとして愛用するElmarit28mmf2.8も、駆け出しの頃、この黄色い手榴弾で相場より相当安く買ったものだったのです。
きっと、愛用へのささやかなお礼として、Elmarit28mmが兄弟を呼び寄せてくれたのかも知れません。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2009/12/27(日) 23:16:09|
  2. 深川秘宝館
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A tremendous kimera~Fukagawa Extra Anastigmat 50mmf1.7~

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【撮影データ】カメラ:R-D1s 絞り優先AE 露出補整+1/3 全コマ開放
さあ、年の瀬も押し詰まってまいりましたが、日曜日は恒例の深川精密ブログの記事更新の日です。

生来が横着で行き当たりばったりの行動パターンが全然抜けず、「3つ子の魂百までも」或いは「雀百まで踊りを忘れず」を地で行く工房主は、今週は、順番で行けば、秘宝館から何か出す順番なのですが、それを見越しての撮影を土曜までに行っておらず、今日もお昼前から、新しく仕入れたレンズヘッドに夢中になっちゃって、陽のあるうちにカメラ持って撮りに行くなんてことは出来ず、夕方まで旋盤だのボール盤と戯れてた次第で、仕方なく、また鮮度が低いの、出し惜しみの、文句が出そうですが、今月初めに秘密結社「新宿西口写真修錬会」の撮影ツア-で行った、深大寺の紅葉と諸々の事物から行きます。

と雑談的な前置きが入りましたが、まずは今回のレンズの紹介から。
見た目はまんまキャノンのL50mmf1.8そのものです。
なんで、こんなありふれた安物、何で二回も出すの???とお叱りやらやじが飛んできそうですが、さにあらず。

鏡胴の銘板はオリジナルのものが間に合わなかったので、そのままにしておいたのですが、これ、キャノンのライカマウントの標準ぢゃありませ~ん。

ぢゃ、何なのさ・・・との声もむべなるかな。ここで工房主に説明責任が発生するのですが、これは、開発名称を"Fukagawa Extra Anastigmat 50mmf1.7"と言い、構成は3群5枚のオリジナル構成です。

そもそも、キャノンの50mmf1.8は、第三群、絞り直後の凹レンズが曇るというより白濁し、酷いものでは風化に近い状態になってしまうことが非常に多く、この対策として、川崎の協力工場では、白濁しない新硝質の換え玉を開発し、依頼人の了解が得られた場合、これに交換するのは、以前こちらで紹介した通りです。

しかし、この方法にも、大きな課題があって、それは、レンズを買った値段の3倍近く工賃が掛かり、しかも治したところで、そのキレイで良く写るようになったレンズの市場価格さえ、修理賃には及ばないということで、よほどの物好きか、キャノンに思い入れが有る人間くらいしか、実際は注文しないのです。

となると、一個、交換して元の性能を確認してしまえば、手許に有る十数個のキャノン50mmf1.8から2個目以降にまでお金掛けてまで、修理しようという気にはならず、マウントパーツを取った後の光学系はごろごろ余ってきます。

前玉や後玉に致命的な欠陥が有っても、アキレス腱であり、写りの要めであるこの第三群が無傷というものは、滅多に出ませんから、そうなると、第一群の大きな凸レンズ(+)と、第二群の凸凹貼り合せ(-)、そして、第四群の極めて弱い凸レンズ(+)一枚のストックだけ増え続けるわけです。

一方、パーツ取り用には、ウクライナからも膨大な数のジュピター8Mやら、ヘリオス103などを取り寄せていますし、それらもマウント目当てなので、エレメントは同様に余るばかりです。

ところが、或る日、ふと閃くものがあって、異種交配を試みました、そう、キャノンの第一群、第二群と、劣化してしまい使い物にならなくなった代わりにロシアのエレメントが第三群の代わりに使えないものかと・・・

投影像使い、群単位の焦点距離調べ、スリット通したレーザ光での光路追跡まがいのことやって、何とかでっち上げたのがこの組み合わせ。

見よう見真似で、無辜のキャノンレンズを台無しにされてしまうのも不本意なので、どのパーツをどのように組み込んだかは解説しませんが、要は前半分が純粋なWガウスタイプ、絞りを挟んだ後ろ半分が生粋のゾナータイプとなっているのです。

キャノン第四群はいわゆるフィールドフラットナーと呼ばれる、画面の周辺までの歪曲を除去する作用を持つのですが、これを無くしてしまったため、中央部の解像度はかなり高いのですが、周辺が流れるようになりました。

結構、クラシックレンズっぽい写りになったので、これはこれでスナップに使うと面白いので重宝しています。

では、早速作例行ってみます。

まず一枚目。
Wガウスとソナーのキメラですから、そのDNAの出方をはっきりさせる必要があります。
そこで、テスト一枚目は参道の茶店が出している真っ赤な唐傘と背景に紅葉を入れたモチーフで撮ってみました。
ピンは当然、唐傘のエッジに置いているので、シャープに写るのは当たり前なのですが、ボケが、球面収差の見本市みたいになって、背景が紅葉なのか、海ぶどうとイクラではないのかと、判らないくらいユニークにボケています。

そして二枚目。
今回のテストも結果を見ながら次なるテストパターンを探すという行き当たりばったりのやり方ですから、R-D1sのモニタでなかなかばっちり決まっているのに気を良くして、ゾナーの苦手とされる最近接いってみました。
山門前の裕福な蕎麦屋が自前で誂えた五百羅漢のソロ出演みたいな石造をドアップで捉えます。
ここでは、人間の顔面に相当する部位は、恐ろしくシャープで質感も十分に捉えていますが、下は合わせた両手から下、頭は頭頂部から後頭部にかけてが、球面収差を抑えきれず流れかけています。
ここでも背後のボケは独特です。

それから三枚目。
参道に赤い暖簾をかけて、その向こうの小さな中庭で蕎麦やらぜんざいを食べさせている店があり、その暖簾の手前に小さな楓が植わっていて、ちょうど、西日が暖簾越しに射してきました。
そこで、今度は赤の描き分けのテスト。
ここでも、バックの独特のボケも相俟って、手前の楓の紅葉は浮かび上がらんばかりに撮れたのではないかと思います。

まだまだの四枚目。
近接性能とボケ具合を調べて、使えそうなレンズということが判ってきたので、中距離での人物像にチャレンジです。
物色して歩いていたら、ちょうどイイ案配の親子連れがくだんの茶店の前で、オヤジと思しき中年男性が、傘を揺さぶる子供に「傘なんか回そーたって、染之助・染太郎ぢゃねんだぞ、オラ」とか到底分かり合えないようなオヤジギャグ飛ばし、周囲を寒さのどん底に叩き落しています。
その寒い情景を一枚戴き。
この距離では、画面周辺の長辺部分が球面収差により流れ、中央のシャープな結像との対比で妙な画面効果を作り出しています。
しかし、不思議と渦は巻かないのです。

最後の五枚目。
次なる獲物、もといテスト対象を求め、境内を徘徊していると、いかにも冬っぽいカッコの小姑娘が一人で徘徊しています。
まだうら若い身空で徘徊とはお気の毒に・・・とか、近頃、晩飯時には、ランチメニューすら思い出せなくなってきている中年男が同情しながら、シャッターを切ります。
ここでも画面中央のモチーフたる小姑娘の髪の毛など、一本一本が識別出来るくらいシャープに写っていますが、画面の長辺方向では球面収差で結像が緩くなっています。

このレンズはまだまだ調整段階なので、エレメントの組み合わせ、それぞれのクリアランスなど替えて、色々テストの上、ベストコンディションを見つけ出したいと考えています。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2009/12/20(日) 21:22:07|
  2. その他Lマウント改造レンズ
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夢幻的遡及焦点広角鏡玉~Angenieux Retrofocus35mmf2.5 mod.M~

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【撮影データ】カメラ:Zeiss Ikon ZM 絞り優先AE、 レンズ:Angenieux Retrofocus35mmf2.5改M、 フィルム Ektar100 全コマ開放
はてさて、またもや月日は巡り日曜の晩がやって参りました。
笑点、サザエさん・・・いやいや、深川精密工房の記事更新の日です。

今回のご紹介は、今年の大型改造レンズの真打、Angenieux Retrofocus35mmf2.5改Mです。

そもそもこのレンズは、当工房にエクザクタマウントのものがの2本有って、一本は、直進ヘリコイドで前玉に貝殻割れ、もう一本は、回転ヘリコイドながら、前玉傷多く、後ろ玉もやや曇り気味という「帯に短し襷に流し」状態で、キャノンF1-Nに付けてスナップなどに用いていたのですが、まさに魔が射したというか、電子湾でまた一本、安いのが出たので、ついつい落してしまい、着いてみたらこれも前・後玉が傷だらけの直進ヘリコイドのものだったので、ものは試しにとばかり、大久保の名人にレストアをお願いし、上手くいけば、回転ヘリコイドのものと光学系をそっくり入れ替え、ライカマウント改造しようと"獲らぬタヌキの皮算用"していたワケでした。

ところが、名人にも苦手があったらしく、後群はかしめがきつく、分解困難で研磨・再コート出来ないってことで、前玉だけ新品同様、後ろは傷放題の異様なレンズとして返却されてきました。

こうなると、前が幾らキレイでも、中玉以降の主光学系がダメでは、写真レンズとして成立しませんから、仕方なく、3本の縮小光学系である前群、そして中、後群をバラシ、また3個イチでキレイな光学系を作り出し、そして、それを回転ヘリコイドに押し込むという荒技を使わざるを得ませんでした。

そして、フランジバックを合わせ、傾斜カムを敷設して、一丁上がりです。

では、そもそも、このレトロフォーカスというレンズはどういうレンズなのでしょうか。
これは1936年創立のフランスのP.Angenieux社(当時)が一眼レフ用に広角レンズのフランジバックを稼ぐため、既存の光学系の前に比較的マイナスパワーの大きい凹レンズを配置する、即ち、今のビデオやコンパクトデジカメのワイドコンバーターのようなレンズを主光学系の前に置いたモデルを出したことが始まりとされています。

それまでは、広角系は基本的には対称光学系で、焦点距離が短くなればなるほど、フィルム面とレンズ最終面が接近し、周辺になると、光線もかなり斜めに感光面に照射されるという構造でした。

ところがこのレトロフォーカスは焦点距離に関わらず、フランジバックを自在に制御出来るので、構造上、暗箱内にミラーを持たざるを得ない一眼レフの隆盛とともにも国内外を問わず、広角系の主流となっていったのです。

また、このレトロフォーカスは縮小光学系と主光学系の位置を変えることにより投影倍率(=実焦点距離)を変化させることも出来ますから、Angenieux社はこの原理を応用し、1958年にLeicaflex用として、ズームレンズを開発しました。

と、また今週も前置きというか、薀蓄が長くなりましたが、作例いってみます。
今回も、オフラインのリクが多かったので、渡名喜島のアンコール編、しかもお得意のEktarフィルムで撮影したものからご紹介します。

まず一枚目。
島で一泊した朝、朝食が7時からということだったので、速攻で戴き、歯磨きをそこそこにカメラを片手にメインストリートに飛び出します。
そこでは、白砂の道を集落の児童達が元気に登校して行きます。
見慣れぬおっさんがカメラ2台も提げて通学路の交差点なんかに佇めば、本土、いや、那覇、糸満辺りでも、十分不審人物ですが、そこはそれ、狭い島で前の日から、島民各位に声掛けながら写真撮ってたんで、あ、またこのおっさんかってカンジで挨拶しながら通り過ぎていきます。

そして二枚目。
学校は8時始まりらしく、時刻を過ぎると、忘れ物を届ける父兄以外は通りには誰も姿を現しません。
仕方なく、到着日よりは天気がだいぶマシになってきたので、名残惜しみ、民宿周辺の赤煉瓦の民家の写真なんか撮り歩きます。
このカットだと、通りよりも掘り下げてある、渡名喜集落の民家の佇まいが良く判ると思います。
しかし、不思議なのは、このカットだけ、画面左の屋根が崩れかけていますが、他のカットでは再現性がありません。
一体どうしたものか・・・

それから三枚目。
前日の集落散歩では見落としていた、民家の庭先のバナナの樹です。
何でも、この島では、フィリッピンや台湾のバナナとは若干違う小ぶりな種類のものを「島バナナ」として試験的に栽培し、ゆくゆくは島にんじん、もちきびなどと同様、島の名産品にしたいとのことだとか。
なお、樹の背後に写っているのは、前回ご紹介した豚便所です。
使っていれば、バナナももっと枝ぶりが良くなるのでしょうけど・・・

まだまだの四枚目。
宿から東海岸に向かうところに、なかなか気の利いたオブジェを看板代わりにしている貸自転車屋さんが有りました。
そのオブジェにちょうどハイビスカスが、文字通り華を添えていたので、一枚戴きました。
次回は写真撮るだけでなく、自転車も借りて、島を徘徊してみましょう。

最後の五枚目。
船出の時間が近づいたため、フェリー乗り場の待合室で所在無く船待ちをしていると、来ました来ました、親子連れが・・・
東京から来た、カメラマンであります!とかひょうきんに名乗りをあげ、何枚か、遊んでいるところを撮らせて貰いました。
特にこのカットでは、大きな凹レンズを第一群に持ち、主光学系とは、数センチのクリアランスが有る構造のため、逆光には弱いとされるこのレンズの特性を見るため、明るい空をバックに子供達が遊ぶさまを獲ったものですが、かなり見た目に近くナチュラルに捉えてくれたのではないかと思いました。

今回の撮影結果で思ったことは、良く眠い写りだとか、甘いとか言われるAngenieuxのRetrofocusタイプの玉も、前玉のキズ、主光学系第一面の汚れ、曇りを適切の手当てして上げれば、かなりシャープにシュールな写りを見せてくれるということでした。

このテストの前にM8でもシェイクダウンテストを行いましたが、最新のデジタルでも全く油断のない写りでした。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2009/12/13(日) 20:00:51|
  2. Mマウント改造レンズ
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我的沖縄 Full Throttle '09 Winter

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【撮影データ】カメラ:R-D1s、絞り優先AE、ISO200、露出補整+1/3、レンズ:Sppedpanchro40mmf2改M、 全コマ開放
ハイサイ、さてまた日曜晩がやって参りました。
今日は、秘密結社"新宿西口写真修錬会"の面々と都下西部の某お蕎麦で有名な古刹の近傍で、紅葉なんかを追いかけてましたが、そのレポートはまた後日ということで、もう一週、沖縄編にお付き合い戴きます(となんか、某中華系ブログ的書き出しになってしまいましたが・・・)

今回の旅は沖縄へ行くと言っても、那覇よりは寧ろ、急遽立ち回り先に浮上した「渡名喜島」がメインなので、そこでの滞在記をメインに2週間引っ張ってきましたが、今回はもう二つイベントが有ったのです(と期待を持たせます。。。)

まず、一点目は今までスケジュール上というか、交通機関を探すのが面倒で、名前は知っていたが立ち寄ったことがなかった「北谷アメリカンヴィレッジ」へ訪問したこと、そして、二点目は馴染みの壺屋通りの焼物業者さん達の年に一回の焼き物祭りが国際通り沿い、モノレール牧志駅すぐ下の小学校構内で行われていたので、それを見物したことです。

今回は構成上、またスピードパンクロ40mmf2にバトンを戻します。

では、早速、作例を見て行きましょう。

まず一枚目。
島での二日目の朝、旅立ちの時です。
宿の朝飯は、7時から7時半の間に食べ、チェックアウトは9時かっきりなので、早めにメシを戴き、カメラ両手にチェックアウト前の寸暇を惜しみ、集落内の撮影に勤しみます。
そこで、雨上がりのハイビスカスが別れを惜しむかの如く、大輪の花を咲かせていたので、至近距離で一枚戴いたものです。

続いて二枚目。
親切な宿のオーナー、スタッフ各位に暫しの別れを告げ、再訪を約し、民宿を出て、フェリー乗り場の待合室に向かいます。
一日目とは打って変わって、二日目は憎らしいくらいのピーカンです。
露出補整を曇天向けにしていたら、見事、港でのカットは露出オーバーとなってしまいました。
その中で、ターミナルで、記念写真のシャッターを押して上げたご縁で会話を交わすようになった関西からの小姐二人組をまず見送りがてら、フェリーをバックに一枚戴きました。
かなり盛大に飛んでますが、沖縄の強い日差しの雰囲気を味わって戴くため、あえて修正せずアップしたものです。
え、仲良くなったなら、真正面からピースとかしているカットは無いのか?って・・・
勿論、ドアップでお二方の笑顔を撮ったものはあります。しかし、それは来年の写真展の隠し弾ということで・・・

それから三枚目。
帰りの船は好天と凪のため、あっけなく那覇に着き、12時過ぎには泊ターミナルから降り立ったので、一旦、ベースキャンプとしている那覇バスターミナル横のホテルに戻り、スタッフの小姐達に愛嬌振りまきながら、部屋に荷物置いて、またカメラ持って出かけます。
といっても那覇市内ではなく、今まで中北部エリアへの観光バスで横を通るけれども、一度も訪問したことのない、北谷町アメリカンヴィレッジを訪問すべく、バスターミナルから28番路線のバスで一路、北谷町を目指します。
最寄りの「軍病院前」バス停で降り、目の前に見えているド派手な観覧車を目印に歩いていきました。
そこは、沖縄のテーマパーク、或いは大規模ショッピングモールというよりは、多分に関西のテイストがプンプンするカンジのエリアで、この画像のビル屋上の観覧車も、大阪市内で1~2箇所見かけたカンジがしました。

そして四枚目。
ここのエリアの売り物は、アメリカ風のレストランやショップだけでなく、日の入りが見えるという、「サンセットビーチ」と言う比較的水も砂浜もキレイなビーチもあります。
時節柄、さすがに水着の小姐達は不在でしたが、それでも本土から見れば、春先から夏にかけてと見紛うばかりの格好で波打ち際で遊ぶ小姐達がおわしましたので、一枚戴いた次第です・・・あれ、この水辺で輪郭光らせたカットどっかで見たことが有るなぁ・・・と思われた方、気のせいです、どうかお忘れ下さい(笑)

まだまだの五枚目。
その日は北谷から日暮れ前に戻って、ちょいと一休みしてから、いつもの牧志公設市場エリア内の食堂でアグー豚ステーキコースなんか戴いて、爆睡、翌朝、ホテルチェックアウト後、フライトまでは半日以上有るので、馴染みのフロントの姑娘さんに荷物を預かって貰い、市内へ撮影に。
着いた当日から気になっていた、「壺屋やちむん通り陶器祭り」だったか言うイベントを冷やかす目的でモノレールに乗って牧志駅まで。
真下に在る小学校の校門まで来ると、放送には違いないものの、三線の陽気な歌舞音曲が辺り一面に鳴り響き、ホンマいここが教育の場なんやろか???と首を傾げてしまうくらい、イベント濃度が高くなっている。
しかも、焼き物だけでなく、父兄やPTAが手作りという沖縄カレー???や沖縄そばなんかも売っており、もう完全に田舎の夏祭りのノリです。
その入口である小学校校門入ってすぐのテント横で、赤いシャツとカサブランカの主人公みたいな帽子もダンディなおじぃが焼き物手作り教室みたいなのをやっていたんで、「東京からのそこそこ有名なアマチュア写真家です」と精一杯の見栄を張って自己紹介し、撮らせて戴いた数枚のうち一枚です。

最後の六枚目。
会場を一巡りしてみると、色々と面白い、或いは心惹かれるものがそこここにあります。
特に、一番、入口から遠いテントに若い陶芸家達の競作だかの作品即売コーナーがあったのですが、その入口を護るシーサーのユニークなこと・・・
そう、エイサーのコスチュームを纏って、来客に睨みを効かせているのです。
ここでも、テントの代表者の女性陶芸家に東京のアマチュア写真家である旨説明し、シーサーを撮らせて貰おうとしている時、いたいけな小々姐が、「わぁ、面白い☆」とか言って接近してきたので、シーサーもろとも捉えたという次第。

いやぁ、また行きたいです・・・冬の沖縄もサイコーです♪

さて、来週は一体、何をご紹介しようかな・・・新作レンズもずいぶんと溜まったことですし。
乞うご期待。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2009/12/06(日) 00:07:17|
  2. Arri改造レンズ群
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プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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