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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

A crystal of passion through long years~ Fukagawa Extra Anastigmat IV 50mmf2.8S~

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【撮影データ】カメラ:R-D1s(S-Lカプラ使用) 絞り優先AE、ISO200、露出±0、全コマ開放、ロケ地;江ノ島
さて、今宵のご紹介は予告通り、工房製レンズのご紹介です。

今回のこのレンズ、何処かで見たことあるような、無いような不可思議な佇まいではないでしょうか。

それもその筈、レンズは絞りを挟んで前半分と後半分が全く別の会社の別の用途のアッセンブリを真鍮丸インゴットから精密切削で削り出した内外面ネジ加工付きスペーサ等の付加的パーツ作成を行うことによりキャノンの内鏡胴にねじ込み、しかるのち、完成した内鏡胴をS-ニッコール50mmのマウントユニットに超ヂュラルミンの内部スペーサリング兼ブラケットで固定して最後面からオリジナルの全周スクリュー止めしている、という聞いただけで頭がこんがらがるような複雑怪奇な生い立ちのレンズだからです。

え、こんなに具体的に書いちゃってイイの!?マネされない???と御心配の向きもありましょうが、まず、こんな面倒なことをマネしようという人は滅多にいないでしょうし、マネ出来るくらいの技術レベルの人間が読んでいたら、自分はもっと別のレンズを開発したろうぢゃんか!と考える筈です。

で、肝心の構成は3群5枚の前群ガウス、後群ゾナータイプのコンビタイプとなっています。

なお、IVというコードは当工房で様々なエレメントやアッセンブリを組み合わせてオリジナルの光学系を作り出したうちの4番目の試作品ということで、開発のロードマップではあと2タイプの試作を行うこととなっており、一通り終わった時点で、一番良かったタイプのダメ出しを行い、その改良したものを、中国やらタイやらヴェトナムではなく、神奈川県某所の工房が最近めきめき腕を上げて来たようなので、そこで仲間内向けに強制的に量産させよう、という魂胆なのです(笑)

とまぁ、冗談はさておき、実写例のご紹介いってみましょう。

まず一枚目。

今週末の土曜日は、天気も良かったので、仲間内で久々に湘南撮影会でも洒落込もう、とか甘い算段で楽しみにしていたのが、何のかんので皆脱落し、「最後の一兵となっても戦う」という旧陸軍みたいな絶望的精神主義に蝕まれ、メンバー百数十人に告知かけている手前上、誰が気まぐれで来るか判らないので、朝の10時かっきりにのこのこと1人で鎌倉駅小町通口に降り立ったワケです。

が、あにはからんや、やはり誰も待っていよう筈もなく、仕方なくとぼとぼと小町通りの裏表を撮り、鶴岡八幡宮の境内にもちょっこしお邪魔し、テキトーに撮ってから、12時前に江ノ電経由、江ノ島に直行したのです。

で、その移動途中の江ノ電の中で、たぶん従姉妹同士でしょうか、同じような年恰好の小々姐が別々の良く似たオモニの元から海岸と水平線が見える窓際に駆け寄って、あーだら、うーだら指さしながら、閑談に打ち興じていたので、しっかりと一枚撮らせて戴いた次第。

ここで驚いたのが、こんな逆光の酷い条件下もものかわ、II型、III型プロトまでは全滅だったのが、このマルチコートの前群を持つコンプレックスレンズは、全く意に介せず、小々姐達の愛くるしい色違いのリボンやら、やわらかそうな頬っぺたの質感までかなり忠実に捉えてくれています。

この画面サイズではいまひとつピンと来ないかもしれませんが、江ノ電の向かいの席からリボンに目がけてシャッター切って、なんとピンクのリボンは、オリジナルのR-D1sのJPEGデータでもモニターの倍率を上げれば、水玉模様のひとつ、ひとつがくっきりと判別出来るほどにピンと来ているのです。

そして二枚目。

目的地の江ノ島駅に着き、洲鼻通りを通って、島へと向かいました。

昼時はちょっと前後にずらした方がお店が空いてくることが多いので、12時は回っていましたが、小一時間島内の目ぼしいところを撮ってから、お目当ての食堂に向かうこととしました。

そこで、今回はいつも帰り際にちょっこし寄って申し訳程度に何枚か撮るだけの「岩本楼」と「ゑじま食堂」の間の路地を抜けたところに在る小さなビーチ界隈を撮ろうと思い立ち、「ゑじま食堂」の前を通り過ぎた時、逆光に浮かぶ、キレイなチューリップの花々が目に留まりました。

真ん中の花弁のふちが淡いオレンジのグラデーションになっている花を主役に最短距離付近でシャッター切ったのがこのカット。

ここでも、水平線上の明るい空が画面のかなりの部分に写り込んでいますが、それでも、フレアやゴースト、或いは画面全体のコントラスト低下による「眠い画面」化は起こっていません。

バックのボケに非点収差による、ぐるぐると色収差による虹のようなものがハイライト部との境界線付近に認められるものの、主役の中央のグラデーションチューリップは充分に浮かび上がって存在感を主張しているようですし、至近距離からの花の撮影でこのくらいの出来なら、まずまずの及第点なのではないでしょうか。

それから三枚目。

島内で15時過ぎまで、御馳走を食べ、思う存分写真を撮って、夕刻からの新宿での用事に備え、帰り時間の小田急までの時間を過ごすべく、片瀬海岸方面へ足を急がせました。

すると、洲鼻通りの橋を渡りきる辺りで、フィリピン人と思しきオモニが、ハスキーボイスでポージングの指示などしながら、愛くるしい小々姐の写真を撮っていました。

そこで、「姐さん、混ぜてもらいますよ」と一声掛け、おもむろに後ろに立って、シャッター切ったのがこの一枚。

小々姐のジャケットの胸付近の金具類は異様なほどにピンが合っていて、オリジナルJPEGデータをモニタで拡大すれば、それこそファスナーの節のひとつひとつがきれいに分離して見えるくらいですが、小々姐の愛くるしいお顔は、ソフトフォーカスレンズで撮ったかの如く、ほんわりと写っているのが不思議なカンジです。

また、背景の江ノ島も意外にマイルドなボケとなっています。

この後、お礼代わりにお二方の並んだ写真をオモニのコンパデジで撮って差し上げ、その場を後にしたのです。

続いて四枚目。

新江ノ島水族館の隣は、ミニ海浜公園みたいになっていて、長いウッドデッキやら、整備された突堤みたいな施設があって、禁止を承知で磯釣りをするおぢさまがそこここに居たり、土産物屋のアルバイトでしょうか、目を血走らせて、砂浜の貝殻拾いと、その区分をしている中学生くらいの小姐分隊が居たりして、ほんの限られた時間のそぞろ歩きでも退屈しません。

そんなのどかな非日常風景の中で水平線をバックにウッドデッキの端に佇み、娘さんの自転車漕ぎの論評をしている風変わりな一家が居ました。

そこで、気配を消し、音も無く近づき、ぱっと一枚戴いたのがこの一枚です。

ここでも、明るい水平線付近の空が画面の半分近くを占めていますが、ゴーストは皆無、フレアも問題となるほど発生せず、開放にも関わらず、中央付近に位置するピンクの小々姐のスエットなどは、皺がくっきりと判るほどシャープに捉えられており、ドナーとなったレンズ達のDNAを図らずも実感したカットとなりました。

まだまだの五枚目。

突堤のウッドデッキを先端方向に向かっていくと、先ほど、工房主を追い越して通り過ぎて行った、スケボー異邦人二人組が引き返してきました。

そこで、居合い宜しく、或る距離まで来たら、予め置きピン状態で降ろしておいたカメラを構え、秒殺状態でシャッターを切ったのがこのカット。

この陽気なヤンキー達、撮られたのがよほど嬉しかったのか、先頭の兄ちゃんはウィンクして右手を上げ、後の兄ちゃんは、満面の笑顔で奇声を上げて通り過ぎて行きました。

小生も大声でサンキュー、ほなさいなら!と笑顔で返しました。

最後の六枚目。

突堤の先端まで行って、引き返す途中、家族で魚釣りをしている一家に出会いました。

たぶん、今晩のおかずでも獲りに来たのでしょうか。両親は竿を構え、子供達は二人して、獲物のバケツのお当番です。

しかし、頑是無い童子達のこと、大人達の暮らしが掛かった切迫した事情などどこ吹く風で、平気の平左、バケツから魚をつまみ出しては、やれこっちの方がカワイイだの、やれ、こっちの方がオシャレだの、いやいや、この魚はクラスの何の誰兵衛に似てるだの、もう、云いたか放題、魚も殆どおもちゃ状態です。

そこで、おもむろに近づき、「魚屋さんごっこしてるとこ、一枚撮らしてね♪」と声掛けたところ、「え~やだぁ、魚屋さんなんかぢゃなぃ~」とか二人してコロコロ笑い出し、「でも、可愛く撮ってね☆」とか云って、必殺ポーズを決めてくれたのがこのカット。

ピンは画面向かって左側の小々姐の左目に合わせているので、この小々姐の愛くるしい笑顔はきっちりと捉えていますが、向かって右側の小々姐はやや後方だったため、魚を捕まえた手のみが生々しく写り、御本尊様はちょっこし崩れた後ボケとなってしまいました、ゴメンなさいです。

御両親にも鄭重にお礼を申し述べ、その場を後にし、デニーズでちょっこし遅いティータイムと決め込み、16時31分片瀬江ノ島発の小田急ロマンスカーでお江戸内藤新宿まで戻って来たという次第です。

今回の感想としては、レンズってやっぱり難しい、特に距離によって収差の出方が全く変わってしまうので、オールラウンドなオリジナルレンズを是非、設計、施工してみたい、と新たにファイトを燃やしました。

さて、来週は攻守交替、工房附設秘宝館からコレクションのご紹介行きます。乞う御期待。

テーマ:ニコンSマウント - ジャンル:写真

  1. 2012/04/22(日) 22:53:59|
  2. Sマウント改造レンズ
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Gran misterio en la historia de la Leica~Xenon5cmf1.5~

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【撮影データ】カメラ:R-D1s 絞り優先AE、ISO200、全コマ開放、ロケ地:浅草
さて今宵の演目は、工房附設秘宝館からのコレクションのご紹介です。

このレンズ、名前はXenonと云いますが、レーザ光スリット照射による反射面検出、そして絞りの位置からすると、どうやら、5群7枚のズマリットタイプのLeitz Xenonの係累ではなく、3群7枚のいわゆる"苺印"のSonnarの構成に近いような印象を持ちました。

しかし、ここで不思議に思えるのが、ライツ自身がシュナイダークロイツナッハ社の協力を得て、英国のランクテーラーホブソンのオーピックのライセンスを用いてズマリットの先行モデルであるLeitz Xenon5cmf1.5を1936年に発売しているのに、何故、同時期かそれ以降に全く同じレンズ名称"Xenon"で構成も外観デザインも違う全く別のレンズがシュナイダークロイツナッハ銘でライカ向けとして販売されていたのか?ということです。

しかも、ヘリコイドの回転角が適切で、今でも十分過ぎる速写性でスナップの強力な武器となるLeitz Xenonに対し、この"鈍重な"時代がかった一部エナメル塗りの大型レンズは、それこそほんの1mかそこらのピント合わせにヘリコイド一周近く回さなければならず、個人的にはストレスが溜まることこの上有りません。

今回の撮影結果は、先般の深川チューンのJupitar5とペアで行いましたが、まぁ、好き嫌いは有るとして、同じゾナー形式?でも戦後に作られたものと、戦前の硝材と光学理論で作られたものと差のようなものもあるのではないかと思い、これもまた一興と思った次第。

では、撮影結果、見て参りましょう。

まず一枚目。

メトロ線浅草駅の雷門から一番近い出口から地上に上がると、まず目に入るものは、人力車の群れと、その乗客をスカウトすべく、果敢な営業活動を行う、車夫(婦?)各位の姿です。

そんな中、ふと目を車道に向けデパーチュアー直前の人力車を見たら、今時珍しい、マッシュールーム頭でふくよかな顔立ちの童子が車夫氏との会話で微笑んでいます。

これはシャッターチャンスと思い、急いでカメラを向け、ヘリコイドを回し合焦を試みましたが、なかなか行き着かない・・・でもやっと寸でのところで間に合い、シャッター切ったのがこのカットです。

R-D1sはISO200でシャッター速度が2000分の1までしかないですから、実質的には、フィルムカメラで1000分の1秒までしかないカメラと同じです。

しかもネガと違い、CCDは露出オーバーサイドのラチチュートが狭いので、ちょっと露出オーバーで白っぽい眠たげなカットにはなってしまいましたが、それでも、童子の艶やかでふっくらした頬っぺたの描写など、必要かつ充分な情報は余すところなく捉えているのではないかと思います。

ただ、周辺はAPS-Cの撮像素子での画面でもほんの僅かながら流れが認められます。

そして二枚目。

シャッター切った瞬間に気付いた童子にウインクして手をふって謝意を示し、その場を離れ、次の獲物を探します。

すると、またまた居ました・・・車夫ならぬ、車婦さんがお客さんに対し、真摯な眼差しでコースの説明などしています。

そこで、横で書類板持って案内役やってた同僚の兄ちゃんに「姐さん、イイ顔してるよね、ブログ用に一枚撮らせて貰うよ」とか声掛けたら、「ええ、是非お願いします、イイ宣伝になりますから・・・」とのことで快諾して貰ったので、さぁ、一番イイ表情撮ろうかいな、とヘリコイドを回せど回せど、なかなか行き着かない・・・でもやっと間に合い、シャッタ-切ったのがこのカット。

姐さんの真摯な表情は言うに及ばず、明るい栗色に染めたしなやかそうな髪や藍染の半纏の生地のテクスチァまで余すところなく捉えていますが、ここでも露出オーバー基調は変わらず、まだコントラストが低く、ちょっと眠い印象を受けます。

ここでは、背景が崩れに崩れ、何か、「後ろの百太郎」が「恐怖新聞」を届けに来そうなおどろおどろしい印象のバックのボケになってしまった感があります。

それから三枚目。

案内役の兄さんにお礼を云いつつ、R-D1sの背面モニターの撮影結果を見て貰い、何故かお礼など反対に云われて、妙に気恥ずかしい気分でその場を後にし、雷門至近に在る、定点撮影スポット、扇屋さんの店頭の団扇を撮りに行きました。

中段のひょっとこの鼻先にピンを置いて撮ります・・・と一言で書いても、1メーター近くまでレンズを繰り出すのはえらい手間で、それこそ何周もしないと、至近距離の撮影など出来ません。

いやはや、このレンズで訓練したら、通常のライツレンズなら、スナップの達人になれるかも・・・とか不埒なことを考えながら撮ってみれば、ほれ、この通り、ひょっとこだけが浅い被写界深度のおかげで露出オーバーでコントラストの眠い画面の中でも目立ちますが、背景はぐずぐずの大暴れ、なかなか一筋縄ではいかないレンズのようです。

続いて四枚目。

適当な被写体を物色しながら仲見世を歩きますが、速写性皆無のこのレンズのこと、接近戦でシャッターチャンスが瞬時に現れては、夢幻の如く消え去る、雑踏の仲見世で、満足行くスナップなど撮れよう筈もなく、比較的クリアランスがとれ、シャッターチャンスに対し、時間的、距離的余裕が見込める境内までじっと我慢の子でした。

そこで境内に着くと、居ました居ました、午後の傾き始めた陽に背中を照らされ、仲睦まじくガイドブックなぞ検分するカップルが居ました。

そこで、ある程度の距離から真新しいチタン屋根も美しい本堂をバックにそのカップルのお姿を借景です。

ピンは後姿の小姐のちょんまげに合わせていますが、髪の毛の艶やかな繊維の一本一本、そして、ちょんまげを束ねるフェイクファーみたいな材質のバンド?のふさふさ感も良く捉えているのではないでしょうか。

ここでは、何故か、バックはそこそこ穏当に写っています。

最後の五枚目。

本堂の横にも定点撮影スポットが有り、緑青色に厚塗りされた上に篆刻の如き意匠化された文字が縁取る天水桶が在って、この天水桶越しに数キロ先のスカイツリーの全景を撮るのです。

今回は、露出オーバー気味もあって、スカイツリーの白い姿は殆どすっ飛んでますが、しかし、タワーのてっぺんは・・・あたかも地震で揺れまくるかの如き軌跡を描いて写っています。

また、天水桶の一部、ちょうど画面の左下ではやはり僅かながら流れが見られ、なかなか使いこなすのが難しいレンズであるのは間違いないと思いました。

しかし、古き佳き時代に産まれたこのレンズは、慌しい現代のスピード感や遠距離での人工構造体など想定していなかったのかも知れません。

さて、来週は、またローテーション上、工房作品による深川の桜でもお届けしましょう。 乞う御期待。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2012/04/15(日) 23:33:12|
  2. 深川秘宝館
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An expected original optics by F.G.W,G.~Fukagawa Extra AnastigmatIII 50mmf1.8~

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【撮影データ】カメラ:2,3枚目;Zeiss Ikon ZM、フィルム Kodak Ektar100、絞り優先AE、露出 +1/3、1,4,5.6枚目;Leica M8、ISO Auto、絞り優先AE、露出+1/3 絞り優先AE、絞り値は文中に表記
さて、今宵のご紹介は、予告通り、工房作品です。
しかし、今回のレンズは、いつもの"ただの"マウント改造の距離計連動レンズではありません。

複数のヂャンクレンズの健全なエレメントをあれこれシミュレーションの上、組み合わせて作り上げた、いわば、工房フルオリジナルのレンズなのです。

フルオリジナルといっても、市販パーツを組み合わせて、鏡胴内部を切削したり、光学系を固定する新たなリングをネジ切って入れたりして拵えたものですから、究極の改造レンズと言えなくもありません。

ただ、性能を左右する基幹パーツは今、ヂャンクでタダ同然に入手出来るのですが、使い道を広く不特定多数に公開してしまうと、元々が不自然に安い?値段とも言えるのが、品薄化とともに値上がりして、開発に支障をきたすので、ここでは、ヒントだけ出します。

まず、前群は某マルチコートの引伸ばしレンズのアッセンブリを取り出し、キャノンの内鏡胴に嵌まり込むよう、精密切削をし、それを前枠の全周スクリューで固定する、というロシアの現代レンズの加工法を踏襲しています。

そして、後群は、某一眼レフ用の標準レンズの後群をそのまま取り出し、接合部のネジ切りの部分のみ、切削加工し、新たな内ネジを切ったキャノンの内鏡胴に後ろからネジ込み固定しました。

これまでの経験から、とにかく、L3とL4の間隔、つまり、絞り羽根を挟んだ凹レンズ間のクリランスが大き過ぎると、像面湾曲やらコマ収差やら、色々と不都合が生じるので、五感を駆使してマイクロ超硬バイトで削り込みながら、組んではピント見て、削ってはまた組み直しという、かなり手間隙掛けて、光学系をでっち上げ、或る程度のところまで来たら、無限とって、R-D1sで試写し、球面収差が大きかったので、L1とL2のクリアランスを金物を数μm切削して縮め、やっと完成に至りました。

ただ残念なのが、前群の固定にキャノンの元の金具を使ったことから、強度と精度保持のため、極限まで前群を下げられなかったので、開放でのコマ収差がかなり残ってしまったことです。

完成した光学系はオリジナルのキャノン50mmf1.8の鏡胴とヘリコイドにそっくりそのまま納まり、最近接から無限まで、ドンピシャで距離計連動で撮影出来る、優れものとなりました。

そこで、完成した翌週末の八重山ツアーを初戦の場と定め、竹富島に持ち出したワケです。

では早速、作例見て行きましょう。

以下作例は全て一枚目が開放f1.8、二枚目がf2.8となっています。

まず、一件目(1,2枚目)

竹富島の中をカメラ下げて徘徊していると、いかにも、観光客の目を楽しませようと小粋な趣向を凝らしたお宅に行き当たることがままあります。

ここのお宅もまさにそんな一軒で、珊瑚石積みの塀の門柱に当たるところに、南洋名物?のガイコツみたいな巻貝がさりげなく置かれていました。

そこで、レンズの近接性能を見るべく、この巻貝にピンを置いてのお宅撮影です。

一枚目は開放f1.8ですが、やはり、白系統の色合いの貝は、フレアを纏い、輪郭もおぼろげになっていますが、後ボケの赤瓦の本宅はそれほど酷い崩れ方もしておらず、後ボケとしては寧ろ好ましい部類ではないかと思いました。

二枚目は、この前群の元々の開放値と同じくf2.8まで絞りました。

話しは前後しますが、今回、引伸ばしレンズを前群に使うに当たり、L3直後のf値を制限しているチョークリングを目一杯切削し、絞りの開口面積と同等まで拡げて使ったので、相当ムリさせているワケです。

ここでは、当然、貝の輪郭もテクスチャもキレイに再現されコマフレアも激減しています。

後ボケも、開放時よりは若干硬めになっていますが、まぁ許容範囲ではないでしょうか。

そして二件目(3,4枚目)

レンズの描写傾向を語るのに、赤い被写体を抜きにするワケにはいきません

先のお宅を後にして、しばらく物色していたら、真新しい赤瓦の屋根と、門の付近の艶やかなブーゲンビリアが咲き誇るお宅を発見し、早速、テストに使わせていただくことにしました。

ピンは屋根の上のちょっとコミカルな容貌のシーサーの眼に合わせています。

一枚目を開放f1.8で撮ります。

ここではやはり、コマフレアの影響か、全体的にゾフトなムードになり、それでも、爛々と光る?シーサーの眼がかろうじてピンの在り処を教えてくれます。

一方、シャドウとなる、家の中については、結構、細かいところまで描写しています。

二枚目をf2.8で撮ります。

すると、別のレンズで撮ったかのように、コントラストは劇的に改善し、シーサーをはじめ、被写界深度内の細かいテクスチャまでクリアに捉えています。

ただ、どちらも、画面周辺には、非点収差によると思われる、工房主の嫌いなぐるぐる傾向が少々見られるのが残念なところです。

三件目(5,6枚目)

夕方まで竹富島で撮って、高速船で再び石垣島の離島桟橋まで戻って来ました。

そこで、レンズのシャープネス見るのには手っ取り早い、無機質の被写体として、高速艇の舳先のステンレス製の金具を、港の水面をバックに撮る事にしました。

一枚目は開放f1.8で撮ります。

陽も傾き掛けてきた時間での撮影なので、金具そのものの描写は、かなりイイ線いってると思いましたが、やはり、白い船体での反射がフレアとなってしまい、画面全般的にヴェールがかかったような印象を与えています。

背景の海面の描写は硬くならず、甘めで何か南の海のイメージに嵌まったような気もしました。

二枚目はf2.8での撮影です。

ここでは、白い船体のフレアも皆無、ステンレスの金物も、潮風でくすんだテクスチャも精緻に描写し、構図の関係か、はたまた撮影距離によるものか、画面周辺の甘さも気にならず、云っちゃなんですが、きちんと写って、フツーのレンズみたいです。

今回の感想としては、幾つか試作をしている中で、一番、まともの写る可能性の高いオリジナル光学系は、この引伸ばしレンズを前群、そして某一眼レフの標準レンズの後群をそのまま使うのが一番、性能が良さそう、ということです。

実は、今日も一本試作しましたが、手間が掛かった割りには、この光学系にはとても及ばないことが判ったので、今後は、この光学系の熟成に努めたいと思いました。

さて、来週は工房コレクション、附設秘宝館からのご紹介となる予定です。乞う御期待。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2012/04/08(日) 21:00:00|
  2. その他Lマウント改造レンズ
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大人の冒険☆八重山ツアー'12 後編

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【撮影データ】カメラ:Leica M8 絞り優先AE、ISO Auto 露出±0、レンズ:1~5枚目;Cooke Speedpanchro32mmf2、6,7枚目:Cooke Kinetal 50mmf1.8 全コマ開放、ロケ地;竹富島
さて、新年度の始まり、4月1日の更新は、先週に引き続き、八重山ツアー'12から後編として、竹富島の様子をレポートしたいと思います。

今回の訪問では、19日、20日と2日間に亘り、竹富島を訪問しましたが、実は、捨扶持を貰うサラリーマンの性が抜け切れず、安くて快適な石垣島の離島ターミナル至近の宿から、毎日、連絡船で"通勤"して島の写真を撮って来たのです。

この竹富島をはじめ、八重山の離島は、隆起珊瑚の島々で暗礁も多いことから、夜間の連絡線の便はなく、基本的に日没で船は終わりです。

まぁ、いっぺんは、日帰り観光客が皆帰ってしまった、夜の南十字星輝く竹富島なんてものも経験してみても悪くはないですが、そういうのは、若いカップルの専売特許みたいな気がして、引き籠り気味の中年ヲヤヂの独り旅には、これほど似つかわしくないものはないです。

とまぁ、前振りはこのくらいにして、早速、写真を追っていきましょう。

初日の訪問は石垣島の美崎から大川にかけての赤瓦の民家などをちょっこし撮って、ランチバイキングなぞを戴いてからにしましたので、上陸時点で午後の2時は回っていたのではないかと思います。

で、まず一枚目。

竹富島といえば、赤瓦の民家と珊瑚石の塀、そして白い珊瑚の小径です。

この島と同様の佇まいは、世界広しといえど、沖縄本島から約70km西方の東シナ海に浮かぶ絶海の孤島、渡名喜島しかありません。

実は今回の二回目の訪問までは、竹富島=商業化された観光地、渡名喜島=本当の古き佳き沖縄の残る島というイメージを持っていたのですが、最後に述べるような出来事でがらっと変わりました。ここでも、やはり、渡名喜島に負けないくらい、古き佳き、素朴で親切な心は残っていたのです。

そんな竹富島のファーストカットは赤瓦の民家と珊瑚塀の曲がり角、そして観光客の心を癒すかのように咲き誇る、鮮やかなブーゲンビリアの花々です。

この島の素晴らしいところは、いたるところ、ブーゲンビリア、デイゴ、そして色とりどりのハイビスカスが咲いていて、その他、ひまわりやら、名も知らぬ花々が住民各位の丹精によって咲き乱れていて、殺伐とした都会でささくれ立ってしまった心を潤すことは間違いないでしょう。

そして二枚目。

白い砂の道をキョロキョロと被写体を探しながら歩き、五感をフルに駆使してシャッターチャンスを求めていきます。

そういった意味では、カメラ2台とバッグを提げて鵜の眼鷹の眼で歩く姿はベトナムのヂャングルを徘徊する従軍カメラマンを彷彿とさせたかも知れません。

そんな観光地とは不似合いな物色徘徊のさなか、童子の駆ける音と鬨の声が聞こえて来たので、振り向いてみれば、今、珊瑚塀から身を投げようとしているではないですか・・・

そこで、童子に撮るぞよ!と警告を発し、童子がその足を宙に踏み出した瞬間、シャッターを切ったのがこのカット。

もうちょい遅いタイミングの方が滞空感覚が溢れて面白かったかも知れませんが、居合い的スナップなんて、しょせんこんなもんです。

当の本人に撮った写真を見せて上げようと思ったのですが、着地した途端、往時のベトコン宜しく、白い砂の道を走り去ってしまったので、それは叶いませんでした。

それから三枚目。

また被写体を求め、白い砂の道を当てどなく徘徊していると、観光パンフに載ってるような佇まいのお宅が目に留まりました。

赤瓦の屋根に古風な漆喰造りのシーサー、そして門の衝立に濃いピンクのハイビスカス・・・

これは考える間もなく、シャッター切ってしまうパターンです。

それにしても、こういった余所から来る観光客を楽しませようと家の周りにも相当の努力を怠らない、島の人々の姿勢、即ち、ホスピタリティには、いつも頭が下がる思いでした。

続いて四枚目。

集落を一旦後にして、前回は結局訪問せずじまいだった、西桟橋に向かいました。

ここは、昔、西表島やら小浜島へ農作に向かう際に使った船着場だそうで、今は使われていないそうですが、その代わり、西の水平線に面しているので、夕陽が沈むのが見られるそうです。

ただ、まだ早春とは云え、陽が沈む時刻まで粘ったら、連絡線がなくなってしまい、石垣の宿に戻れず、元々、宿のキャパが少ないこの竹富島で、飛び込みで宿を乞うなどという危なっかしいことはやりたくはないですから、今回も場所の確認くらいの意味合いで訪問し、まだ陽が高い状態でその佇まいを撮ったものです。

ホントは誰も居ない桟橋が碧い海に伸びていく様子を撮りたかったのですが、やはり竹富島で一位、二位を争う観光スポットですから、それこそ早朝か、平日の連絡船が終わってしまった後の日暮れ前くらいしか、そんな贅沢は許されよう筈もなく、人々がひっきりなしに行き交う様子を見て、それならば、その人出を逆手に取ったカットを、と撮ったのがこれです。

手に手を取った若いカップルが海に伸びる桟橋を一歩一歩歩んでいく・・・その先には、海の彼方の常世の国、ニライカナイが・・・そんなインスパイアで撮ってみました。

まだまだの五枚目。

桟橋でなかなか気に入ったカットも撮れたので、また集落に戻ってみます。

前回の訪問時にも乗りましたし、今回も集落への送迎も兼ねているため、また水牛車に乗ったので、コースはだいたい頭に入っていて、今回は特に、間合い、アングルといった路上からの撮影スポットを考慮して、車上から物色していたので、太陽も西に傾き出してきた時刻、水牛車を何枚か撮ることとしたのです。

そして、待つこと数分、島に二つある水牛車業者のうち、前回、今回と利用したのとは別の業者さんの運行する水牛車が長閑に歩いてきました。

水牛車の撮影というと、轢かれないよう、かなりスリリングな荒業のようにも思えますし、このカットも32mmの広角をM8ですから、実際は42mmそこそこの画角で2m以内に寄って撮ってますから、あわや水牛のその頑丈な角で!とか想像してしまいますが、実はさにあらず・・・乗った方はよ~くお判りと思いますが、歩く速度は人間より遅く、しかも、しょっちゅう、停まってばかりいるので、結構簡単に至近距離に寄って撮れるのです。

勿論、観光で食べてる島のことですから、観光客がよほど危ないことでもしない限り、牛車の御者さんは、たいていニコニコ笑って見ているばかりです。

そう、このカットは水牛さんが、気分が今ひとつ乗らないのか、歩いては停まり、停まっては歩き、その合間に御者さんが乗客に水牛が何故こんな歩き方をするのか説明している時にちゃっかり戴いたカットなのです。

そして、当日は、17時半過ぎの船で再び石垣島に戻り、美食とお酒を楽しんだのであります。

ということで六枚目。

翌朝は、最終日でフライトが18時35分石垣空港発ということで、ホテルを11時にチェックアウトしてから、丸々一日使えます、というかヒマを持て余していました。

石垣島では時間潰すところがないし、また島内観光に出るのもアホ臭いから、そこで考えたのは、またバイキングのランチを戴いてから、16時過ぎまで一番近く、撮影スポットも多い竹富島で撮って、撮って撮りまくる!ということです。

観光旅行に来ているのに、最後の最後まで写真を撮り続けようとは、まさに捨扶持貰う勤め人の悲しい性というか、一枚辺りの旅行コストをミニマイズせん、という根のセコさかも知れません。

そして、またカメラ二台を首と肩から提げ、前日と同じような集落の中を違うレンズで撮ったらどうなるか?とか勝手な理屈を付けてむやみやたらに徘徊し、とにかくシャッター切りまくり、歩きまくりました。

で、今回のクリーンヒットです☆

前日は、カメラ2台とバッグを提げて、石造りの狭い梯子みたいなスリル溢れる「なごみの塔」にて、その命名とは正反対の相当コワイ思いをしたので、その中腹の丘からでも赤瓦の集落でも撮ろうかいな、とか思って近寄ったら、先客が居て、お母さんと娘さん2人の3人旅らしく、小生の姿を麓に認めたお母さんが、「すぐ降りますからね」と声を掛けてくれたので「いやぁ、昨日昇って、結構コワイ思いしましたから今日は遠慮しときます」とか答え、「島に泊まっておられたんですか?」とまた聞かれたので「いやぁ、石垣島から出勤対応です」とかまた答え、それから、この島のほかの観光スポットのこと、渡名喜島のことなど、梯子上のお母さんと話をしていたら、一足先に降りていた、長女と思しき、眉目秀麗なうら若き乙女がヒマそうにしていたので、挨拶代わりに赤瓦の集落をバックにしてモデルさんになって貰ったということです。

その時は気付かなかったですが、キャノンのパワーショットの大きめのデジカメをしかも両吊りにしているということは、かなり写真にも関心お有りだったのかも知れませんね。

もし、メールか、このブログのコメント欄の「管理者だけに表示を許可する」でメアド教えてもらえれば、モデルさんになって貰った、ほんのお礼代わりにこのオリジナルのJPEGファイルお送りしますね。

最後の七枚目

お嬢さんに拙ブログアドレスの載った名刺なぞお渡しして、お別れし、また集落撮影の旅に出ました。

気温が上がってくると、ひとつ面白いことに気が付きました。

そう、わざわざコースなぞ覚えなくとも、匂いを辿れば、水牛車の辿るコースは判る、ということです。

水牛は、歩きながら立ち止まり、小水をすることがあるのですが、原則、御者さんは赤いバケツで受け止めることとなっているのですが、それでも多少は取りっぱぐれがあるようで、この南の島の白いコーラルサンドの道でも、10分おきに水牛車が通る道は、本土でも田舎の畜産農家の牛舎の辺りで漂う芳香を嗅ぐことが出来るのです。

そこでもうちょい面白そうなアングルで撮ってみようぢゃまいか?とか考えながら歩いていたら、曲がり角を通り過ぎる水牛車を見送る幼子と若いお母さんの後姿が目に留まり、これを好機と一枚戴いた次第。

なお、先の見目麗しい女性もこの親子も、申し合わせたように紫色のTシャツなんか着ているワケでなく、ピーカンの南の島では、赤外線が溢れ返ってますので、それをM8のセンサーが拾っちゃって、色がマゼンタ被りしちゃったというだけの話です。

やはり、牧歌的な風景は、後ボケでもなかなか風情があって宜しいのではないかと思います。

こんな風景がグルグルと回ってたんぢゃ、目も当てられませんしね。

そんなこんなで、3時半過ぎまで島のあちこちを鵜の目鷹の目で周り、最後に集落から港へ向かう道のたもとにあるカフェ「願寿屋」さんで、お茶しようと寄ったら、チーズケーキセット600円という極めて魅力的な貼り紙に目を奪われ、おばぁブレンドの島ハーブティと二種のチーズのチーズケーキを頼んだら、そのケーキは子供の頃から慣れ親しんだ、群馬県、栃木県に出店がある、地方ではかなり有名なお菓子教室とケーキショップをやっている「とちのみ」というお店の看板ケーキと極めて近い作りで、思いがけず懐かしい味に巡りあい、そして、ほのぼのとした気分で港への一本道を歩いていたら、途中で小雨がぱらつき出し、まぁこの程度の雨なら「春雨ぢゃ、濡れて参ろう」でもイイかな、とか思いながら、なおも歩き続けたところ、道の反対側、ちょうど港方向の車線から来た軽ワゴンが徐行し、窓を開け「港行くんなら、乗ってって!」とおぢさまが声を掛けてくれたのです。

思いがけない親切にクルマに載せて戴いてからも恐縮していたら、「イイんだよ、気にせんで・・・島に来てくれた人は、みんなお客さんだから・・・」と云われ、久々に人様の暖かい心が身に沁み、前回、すっかり観光地化してしまった島、と思った自分の先入観を恥ずかしく思った次第です。

ということで、今回の八重山ツアーは前回2年前の初訪問と較べれば、海開き大会こそ参加出来ませんでしたが、波照間島には上陸出来たし、眉目秀麗な小姐のスナップも撮れたし、正味、倍は楽しめたのではないか、と思いました。

さぁ、来年は新石垣空港の開港も有るし、海開きはまた石垣島近傍の島に戻ってくるでしょうし、今から楽しみです。

愛読者の皆さん、ハワイも、サイパン、グアムもプーケットも良いが、観光+心のふれあいってことなら、やっぱり沖縄の島々ですよ♪

さて、次回のアップは工房作品、技術の集大成ともいえそうな意欲作のご紹介です。

あまりのショックに、このところ引き篭もり気味?の、東北地方在住某強フレアレンズ愛好家が悶絶しなきゃイイですが・・・笑

テーマ:旅行の写真 - ジャンル:写真

  1. 2012/04/01(日) 22:00:14|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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