深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Des éclats de la culture Edo~富岡八幡本祭2012~

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【撮影データ】カメラ:EOS1DsMKII 絞り優先AE ISO100 レンズ:Apo-Rodagon75mmf4改EOS 全コマ開放
さて、今宵のご紹介は、夏祭りシリーズ集大成、深川の総鎮守、富岡八幡宮の三年に一回の大祭からのレポートです。

お祭り自体は毎年夏のお盆前後に行われているのですが、丁度その頃は、知行地でのお盆供養のため帰ってしまうため、日程が合わず、なかなか撮影するチャンスに恵まれなかったのですが、今回は、お盆迎え火の前日、12日が神輿巡行の日となったので、意を決して、撮影に臨んだのです。

機材は、前回の洲崎弁財天社でのお祭りでの散水被弾の経験から、防水性の高いボディと水に強いレンズ、且つ、50mmより長いレンジのもの、という観点から、元よりプロ用機材でシーリングのしっかりしているEOS1DsMKIIと前回のAPO-Rodagonの長焦点距離バリエーション且つ、マルチコーティング版であるプラ鏡胴の75mmf2.8を組ませて唯一の得物として苛酷な祭り撮影に向かいました。

しかし、よくよく考えてみれば、普段使うことが多く、前回の洲崎でも出動したR-D1sでは焦点距離が1.5倍換算ですから、フルサイズのEOS1DsMKIIで75mmを使うのと画角的にはイコールとなるワケです。

この富岡八幡宮のお祭りは、まさに日本の祭りの中の祭り、日本三大祭として、神田祭、浅草三社祭と相並び、歴史、格式、そして人気を誇っています。

今回の本祭ではエリアトータルでは大小100基を越す神輿が練り歩き、最終日の永代通渡御では50数基の大神輿が、見た目も美しい金棒曳きの小姐連や手古舞に先導され、絢爛で煌びやかな姿を白昼の元、飛び交う水の下、威勢良く競い合うという、夢幻の如き夏の一日だったのです。

普段は地味で淡々と人々の暮らしが息づくここ深川も、まさにかつては絢爛豪華な粋といなせさを誇る江戸文化の中心地であった、という連綿たるDNAが一気に開花したかのような一日でした。

しかも、今回は東日本大震災復興祈念に関わる特別招待ということで、被災地からの代表として奥州平泉の神輿社中がやって来て、この神輿一行が控える八幡宮と深川不動の間の道を通り過ぎる度に地元の各神輿社中は手を振り、心からエールを送り、傍から見ていても、祭りを通じての心の通い合いのようなものが垣間見え、とても暖かいものを戴いた気がしました。

では、個人的な感想などはこのくらいにして、早速実写結果を見て参りましょう。

まず一枚目。

永代通り南側で待ち構えていたら、次々と金棒曳きの小姐を先導に絢爛豪華で勇壮な大神輿がやって来ては、惜しみない喝采と放水を浴び、目の前を通り過ぎます。

そんな中、目にも眩しい紫の法被を纏った赤い提灯の一団、東陽町四丁目の金棒曳きの小姐達が神輿の魁としてしゃらん♪、しゃらん♪と金剛杖を打ち鳴らしながら独特のリズムで歩いてきます。

カメラを構え、さぁ、どの小姐にピンを合わせようかなと思った瞬間、ファインダー越しの物凄い目力に射すくめられ、殆ど反射的にシャッター切ったのがこの一枚。

ピンはこの小姐の眼そのものに合わせていますが、肩口から手にした金剛状の先まで被写界深度内に入っています。

子供の持つあどけなさと、思春期の女性が持つ健全な艶やかさが極めて微妙なバランスで同居し、何か不思議な雰囲気を漂わせた小姐でした。

佐原、川越、栃木、成田そして太田と美しい小姐の舞や踊りが評判の祭りを色々と巡りましたが、地元深川でこのような稀に見る美形の小姐の姿に巡り合えるとは、まさに「青い鳥」の寓話のようだと思ってしまいました。

そして二枚目。

会心のショットの余韻も冷めやらぬまま、次々と手古舞と神輿の一団はやって来ます。

水掛け児童団の活躍も撮りたかったので、神輿社中の流れが一旦薄くなった辺りで永代通を北側に渡り、自らも返り水を浴び、ずぶ濡れになりながらも嬉々として水を掛け続ける、富岡界隈の小姐達の横で、彼女達の所業を捉えんと狙い、ちょうどやって来た霊厳島からの神輿に背後からも放水したところを撮った一枚です。

神輿ではなくその担ぎ手の諸兄の表情を捉えんと、EOSのファインダ越しに狙っていましたが、水が掛かり、気持ち良さそうに一瞬身を縮め、その次の瞬間、おーっしゃ!ってなカンジで気合いが入ったところでシャッター切ったのがこのカット。

まさに150年以上前の江戸の粋とか威勢の良さ、そんなものが遥かな時空を超え、担ぎ手の兄ちゃんに宿ったかのように見えました。

それから三枚目。

いつまでも彼女達の仕事ぶりを横から眺めているのも能がないので、また、いつものように出演交渉です。

はぃはぃ、写真撮るから、三人、なるべくコンパクトかつ一直線に並んでね、そうしないと、一番キレイな娘がボケちゃうからね、とか好き勝手なことを並べたて、彼女達も、重いバケツでの水掛け作業の小休止とばかりに"観光客"への撮影サービスに応じてくれたということです。

真ん中の小姐にピンを合わせたら、う~ん、残念、向かって左端の小姐、彼女もなかなかの美形だったのですがアウトフォーカス且つ、このプラ鏡胴の影響によるものか、周辺の流れでパーフェクトに写っていなかったのです。

炎天下、濡れ鼠になって、持ち場の職務に専念する勤勉な小姐達に心から御礼と励ましの言葉なんかをかけ、ところでお客さんどこから来られたんで?とか聞かれたんで、「500m以内よん♪」とか云ったら、え~なんだジモティのヲヂサンだったんだ、とかちょいがっかりされてしまいました。

続いて四枚目。

また何物かに憑り付かれたかの如く、やってくる神輿目がけて水をかけ、自らもずぶ濡れになりつつ、底抜けに笑い転げる、極めて幸せそうな小姐達と別れ、次なる獲物を探して永代通沿いを徘徊しました。

すると、居ました、居ました、世に云う「お祭り親子鷹」が。

予め、移動手段を親子の肩車と想定しているらしく、ヤングパパそっくりの極小姐の髪には陽光に燦然と輝く、巨大な濃オレンジのコサーヂュみたいなものが付けてあります。

そこで、如何にも気の良さそうなヤングパパにお揃いの晴れ姿、一枚撮らして!と出演交渉、二つ返事でOKしてkれたお二方は、お揃いの半纏になかなか渋めの表情でピースしながら、撮影に応じてくれたってことです。

さすがEOSの等倍ファインダにスプリットマイクロのスクリーン入りではこういう静物撮影でピン外れなど起こしようもないですが、その描写はなかなかシャープながらカリカリとまではならず、えも云われぬイイ雰囲気を醸し出しているのではないでしょうか。

バックのボケは若干芯が残り、ちょっと煩いかな、という感もなきにしもあらずですが、一番、非点収差の影響が出易い木立の葉に微塵もぐるぐるが出ないのは大したものだと感心してしまいました。

更に五枚目。

この気立ての良い親子鷹に心から撮影協力の御礼を述べその場を後にし、またしても水掛の「砲台陣地」を発見し、そこの守備隊の水掛け児童団の奮戦振りを狙うこととしました。

こういう時は、やはり、周りの監督官である、大人に一言断っておかねばなりません。もしかしたら、気が向けば区の観光写真展にも出すかもしんないから写真撮らして!とか云うだけ云ってみたら、はぃご自由にどうぞ、でも子供達のやることだから水を頭からぶっ掛けられても恨みっこ無しね!とか念を押され、比較的安全なポジションを見定め、子供用塩ビプールで楽しく混浴状態の童子達のお姿を戴いたのがこの一枚。

しかし、次なる賑やかな神輿の一段がやって来たら、さっきまでのじゃれ合いぶりはどこへやら、一段と高いところに据付けられた貯水タンク兼散水オペレータ冷却ユニットであるプールからは、バケツと云わず、水鉄砲といわず、四方八方水を播きらかし、さっきまで写真を撮っていたポジションにまで、子供用バケツで威勢良く水なんか播くもんですから、そのまま居たら、完全に頭から濡れ鼠になるところを間一髪、脱出したのでした。

まだまだの六枚目。

散水の「砲台陣地」脇をほうぼうの呈で逃げ出し、陽も西に傾き出し、影も長くなってきたので、少し開けたところで金棒曳のご一行を捉えようと思い、神社からは離れ、門仲交差点の手前まで移動しました。

すると、やって来ました、歌舞伎の助六みたいな扮装の小姐がすました表情で、先導を務める平野三丁目の社中がしゃらん♪しゃらん♪というリズムで歩いて来ます。

観客で込み合い撮影ポジションもままならない神社周辺と違い、交差点付近は路上はもちろん、歩道上にも観客はそれほど密集しておらず、かなり自由なアングル、そして演者との間合いで撮れます。

ここで75mmという普段はあまり使うことがない比較的長い焦点距離が威力を発揮しました。

引き付けるだけ引き付けて先導を狙い打ちすることも出来ますし、或る程度距離をとれば、標準並みにはパレード全体を画面に収めることも出来ます。

そこで、この助六小姐の右側、つまり南西方向から傾き出した午後の陽光が小姐を照らした瞬間を狙い、何カットか撮ったうちの一枚です。

このカットでは、まだそれほど引き付けてはいないので、後続のパレードの全貌もおぼろげながら眺められるという一粒で二度美味しいカットになったのではないかと思います。

もっとアップの写真は秋のJCIIのノンライツRF友の会写真展で展示しますので、お楽しみに。

最後の七枚目。

先導の助六小姐が通り過ぎた後もこの平野三丁目の金棒曳パレードを眺めていましたが、「平三睦」の白提灯をこちらに真っ直ぐ向けて歩いてくる、端正な顔立ちの極小姐が目に留まったので、抜き打ち的にシャッター切ったのがこのカット。

路面からの照り返しを受け、EOSはドアンダーの露出条件を決めてしまいましたが、むしろ、この表情がかすかに判るくらいの"シルエットロマンス"系の描写の方が印象的で面白いのではないかと思い、採用した次第です。

今回はお祭り撮影とか云いながら、結局、初めから終わりまで金棒曳のパレードばかり撮って上げてしまいました。

でも、この21世紀の日本でこんな江戸時代からの伝統と格式に満ちた祭りが目の前で見られるなんて、とても素敵なことぢゃないですか。

来年もお盆供養とラップしなければ、渾身の撮影に臨みたいと思いました。

さて、来週は久々に新しく買ったレンズを秘宝館からご紹介しよっと♪ 乞うご期待。

テーマ:日本の祭り - ジャンル:写真

  1. 2012/08/26(日) 21:00:00|
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下町の心意気~洲崎弁天社夏祭り'12~

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【撮影データ】カメラ:R-D1s 絞り優先AE ISO200 レンズ:Apo-Rodagon50mmf2.8 mod.L39 全コマ開放
さて今宵のご紹介は、予告通リ、近所のお祭りシリーズ第一弾、洲崎弁天社の夏祭り'12からご紹介致します。

工房のある深川古石場三丁目は、ちょうど木場と門前仲町の中間辺りに位置し、かつては深川琴平町と呼ばれ、琴平神社、つまりこんぴら様が祀られていた地域です。

そのこんぴら様はよそに勧請されてしまい、もうその痕跡には保育所だかが経っているだけですが、その旧町名を受けた富岡八幡宮での神輿社中の名前では「琴平」の名を残しています。

話しは少々横にそれましたが、こんぴら様は無くなってしまいましたが、地理的に洲崎弁天社も富岡八幡宮もほど近く、夏になれば、両神社の夏祭りを楽しむことが出来る格好のロケーションなのです。

ここで洲崎弁天社の由来についても少々述べておかねばなりません。

時を遡ること1700年、犬公方として悪名高い徳川綱吉の御世、江戸城内の弁財天を護国寺の住職の助言もあって、木場の先の埋立地に勧請したといいます。

以降、埋立地の浮島に在った弁財天社は風光明媚な立地もあって、文人墨客の来訪を数知れず受け、また安東広重の江戸名所百景をはじめ浮世絵にもその名を残し、富ヶ岡八幡宮と並ぶ深川の一大観光地でもあったのです。

更にこの洲崎という地そのものが、東京の食文化のDNAに深く刻み込まれている「江戸前」という概念の根幹を為す重要なファクターなのです。

それは、何かと云えば、明治位までは、「深川洲崎の一番杭と品川洲崎の一番杭を結んだ内水面を江戸前と呼ぶ」という概念が有って、このエリアで上がった魚介類を江戸前の魚として珍重したからです。

では、早速、その江戸の薫り高い洲崎弁天社の夏祭りのひと時を、工房の誇る必殺兵器、Apo-Rodagon50mmf2.8で捉えた画をもとに見て行きましょう。

まず一枚目。

8月5日の朝、門仲交差点上の喫茶店でのゴーヂャスなモーニングを食しようと、木場駅まで歩く途中、祭り装束の一団とすれ違い、遥か洲崎弁天社の鳥居方面に目を凝らせば、子供神輿のようなものが路上の集結し、近所の住民各位は子供用プールから一斗樽に至るまで水をプール出来るものを思い思いに道端に用意し、いつでも放水出来るよう臨戦態勢です。

こりゃ、メシ喰ってるどころの騒ぎぢゃありません。そそくさとモーニングを食べ、大急ぎで地下鉄に乗り木場まで戻り、多少濡れても問題無い装備、R-D1sとApo-Rodagon50mmf2.8の組み合わせで撮って撮って撮り捲ることとしたのです。

そして興奮高まる神社周辺まで来て、陽光に輝く鳥居と提灯を捉えたのがこの一枚。

人物が全く写っていないカットだったのですが、はじめはボツにしようかとも思ったのですが、この鮮烈な赤の発色がその時の工房主の心の高まりを表すような気がして急遽採用とした次第です。

そして二枚目。

境内に足を踏み入れたら、まだ神輿の出陣前なのか、あちこちで小集団活動とばかり、和やかな雰囲気で大人も子供も語らい合って、えも言われぬ雰囲気を醸し出しています。

その中で、若い美人ママさん?がいたいけな童子達相手に笑顔で天下国家を論じている(んなワケないか・・・)ような場面に遭遇したので、早速一枚戴いたのがこのカット。

さすがApo-Rodagon、描写には全くケチをつける余地がないです。

シャープネス、コントラスト/階調再現性のバランス、艶やかな発色、そして素直なボケ。

何でこんな性能の良いレンズを撮影用としてライカマウント化して売り出さなかったのか理解に苦しむところです。

それから三枚目。

また境内を徘徊していると、居ました、居ました、いかにもお祭り好きで気の好さそうなおっちゃんが、健気な童子相手に欧州の金融危機に関する彼独自の処方箋みたいなものを語っています(んなワケないか・・・)

その楽しげな雰囲気に曳かれ、カメラを構えて一歩、二歩とにじり寄り、おっちゃんも童子達も"撮られる"ことに関する覚悟が出来た頃合いを見計らって、何枚か撮らせて貰ったうちの1カット。

真昼間からの振る舞い酒でおっちゃんは底抜けに上機嫌で、直前の噺がよっぽど面白かったのか、極小姐は破願したままですが、男の童子はしっかりカメラ目線くれているところが面白いです。後でも出てきますが、こういうお祭りではどうしても可愛い極小姐や小々姐にカメラを向けがちではありますが、撮られたがっているのは、寧ろ、男の童子の方が多いようです。

ここでも、この高性能レンズはシャープネス、発色、ボケとも素晴らしい性能を発揮してくれています。

続いて四枚目。

一杯引っ掛けて上機嫌のおっちゃんはおいといて、カメラ目線の童子達に軽く手を挙げ、サンキュー♪とか声掛け、次なる得物を探しました。

すると、時刻が迫って来たのか、いよいよ、数基の神輿が出陣準備を始めています。

そんな慌しい出陣準備を、ひとり佇み、暖かげな眼差しで見つめる祭り衣装の小姐が居たので、どさくさ紛れに背後に回り込み、一枚戴いたのがこのカット。

ここではピンは当然のことながら、後姿の小姐の祭り半纏の洲崎マークに合わせていますが、極めてシャープで質感再現も素晴らしい被写界深度内の結像に対し、背景の神輿とそれを取り巻く人々は、やや芯の残ったざわざわした感無きにしもあらずのボケとなってしまいました。

更に五枚目。

境内から最後の神輿が出て行き、通りで激しい放水攻撃を受けているので、そちらを観に行こうと考えました。

すると、その場の只ならぬ雰囲気に怯え、足がすくんだのか、鳥居の真下に立ちつくす親娘が居ました。

放水攻撃を受ける神輿群と立ちつくす親娘、こんな夏らしくて素晴らしい構図はなかなか巡り合えません。早速一枚戴きました。

この稀代の高性能転用レンズは、あまりの凄絶な光景にひしとオモニの腕を掴む、いたいけな小々姐の心の中の途惑いみたいなものまで映し出しているような気がします。

ここでは画面内に赤系統の被写体が無いためか、却って締まった発色に見えるところが面白く、また背景は前カットのざわざわとはうって変わって、ナチュラルでイイカンジにボケています。

まだまだの六枚目。

神輿が視界内から消えてしまわないうちに、或る程度距離を置いて追尾しました。ここでは、戦闘員、非戦闘員の区分が極めて曖昧で、誰彼構わず神輿の至近距離の人間には放水を行うため、プロをはじめ、熟練のアマチュアカメラマン諸氏はカメラマンコートというか、カメラに被せるビニールカバー越しに撮影していますが、丸裸のR-D1sでは、或る程度距離を置かねば、身の危険に晒される虞れが有ったからです。

そんな中で蛮勇を奮い起こし、かなり近寄って、放水の一瞬を捉えたのがこのカット。

ピンは激しく揺られる神輿には合わせきりませんでしたが、それでも手前の緑の祭り半纏の小姐の背中の洲崎マークにはバッチリ合っていて、画面一面に炸裂した水玉が、緊迫した一瞬の雰囲気を伝えるカットにはなったのではないかと思います。もちろん、背後からおおよそバケツ半杯分見当の水はぶっかけられましたが、ハレのお祭りの場、お互い恨みっこなしがルールです。

最後の七枚目。

ずぶ濡れの背中からの水分の気化熱で少し涼しい思いをしながら、奇跡的に水濡れから逃れた愛機を抱え、周辺での画拾いを行います。

すると、居ました、居ました・・・最新のルイヴィトンの白地にカラーロゴみたいなカンジのデザインのお揃いの祭り装束に身を固めた、をぢいちゃんとお孫さんが、子供用プールを水源として、水鉄砲で市街戦に参戦しているぢゃありませんか。

早速、声を掛けて、お揃いのツーショットで撮るには撮ったのですが、お揃いではない濃紺の祭り装束に身を固めた男児クンが、「え~、オレも撮っておくれよ~!」とリクエストしてくれたので、即時了解、急遽、三役揃い踏みで撮ったのがこのカット。

普段、写真を撮られることが少ないせいなのか、この日焼けした男児の胸を張った晴れがましい笑顔、イーぢゃありませんか!?

暗い話題ばかりの昨今、将来を担う、このいたいけな男児の笑顔が、まだまだ日本の将来だって捨てたもんぢゃないよ、と励ましてくれたような気がしました。

お三方に心から御礼を述べ、背面濡れ鼠状態の工房主は何か暖かいものを胸に秘め、1人の工房兼住居に戻って行ったのでした。

さて、来週は、いよいよ、この夏のメインイベント、深川富岡八幡宮本祭からの渾身のレポートをお送り致します。乞う御期待!

テーマ:日本の祭り - ジャンル:写真

  1. 2012/08/19(日) 20:00:00|
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Summer day with foreingers~Camp Zama Festival'12~

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【撮影データ】カメラ:R-D1s 絞り優先AE ISO200、レンズ:1~4枚目;Leitz Summaron35mmf3.5、5~7枚目;Uncertified Hispeedcamera lens 51.6mmf2 mod.M 全コマ開放

さて、今宵のご紹介は予告通り、座間基地の念仏踊り&花火大会に出掛けた際のレポートをお送り致します。

このフェスティバルは毎年、8月の前半に行われているらしく、去年はお盆の供養と重なってしまったので来られなかったのですが、今年は4日の土曜日という極めて据わりの良い日柄だったので、装備をバッグに詰め、一人、いそいそと出掛けたという次第です。

木場から東西線で門仲、そこから大江戸線で森下、更に新宿線に乗り換え新宿に出て、小田急で基地最寄駅の相武台前に着いたのは、13時も15分ほど回ってのことでした。

バスまでの間、駅前で軽くランチを済ませ、基地の正門ゲートに着いたのが13時45分頃。

身分証、カバン・携行品、そして金属探知機によるボディチェックという厳しい関所を通り過ぎたら、極めて非日常的な弛緩した雰囲気の支配するエリアとなります。

では、早速実写例を見ながら、当日の行動をレヴューして行きましょう。

まず一枚目。

ゲートから十数メートルも歩くとまず第一の売店があります。

そこでは基地でのバカンスでの必需品?レジャーシートをはじめ、帽子、Tシャツ等々色とりどりのアメリカングッズを商っています。

しかも、この店の集客の巧みなところは、店の屋根近くの壁面の高いところに自動シャボン玉製造機が据付けてあり、これで以て間断なくシャボン玉を放出し、いたいけな童子達の関心を惹き付け、来店を促しているのです。

そんな虚空を漂うシャボンの儚げな干渉色に魅せられ、憂世のしがらみなどを暫し忘れんと戯れる小々姐の姿をそっと捉えようと、カメラを構え、気配を消しながら近寄ろうとしたら、あろうことか、そのオモニが「ほら、XXちゃん、写真撮ってくれるみたいだよ、こっち向いて!」とか指示を飛ばしてくれちゃったんで、こんな正面ばっちりのカットになってしまったワケです。

ここでは、当然のことながら小々姐の顔の輪郭で二重像を合わせていますが、さすがSummaron35mmf3.5、被写界深度内のシャボン玉の干渉色をもキレイに再現しています。

ただ、背景のビニールシートより後ろのボケは崩れ気味なのが結構残念でした。

そして二枚目。

演技派?の小々姐とステージママみたいなオモニに心より協力御礼を述べ、その場を後にし、更に基地の奥へと進んで行きました。

消防ステーションを左手に見て右折すると、露店、模擬店の類いが立ち並ぶメインストリートになります。

その中で、基地の高級将校の妻女と思しき品の良いご夫人方が手作りの料理を振舞うようなお店があり、そこで並んでいた笑顔のキレイな黒人少女の姿が目に留まり、暫し見とれていました。

すると、怪訝に思ったのか、「Hello! Japanese?」とか向こうから声掛けて来たので、「Yes. May I ask you a favor?」とか云って、写真を撮らせて貰ったのがこのカット。

正直云って、これまではあまり黒人の女性に対し、美醜の観点から相手を見たことはなかったのですが、この少女の笑顔にはやられました。

きっと年を経て、人は変わっていくのでしょうが、この名も知らぬ少女の美しい笑顔はいつまでも変わらないで欲しいと願いました。

ここでは、Summaronのキレが活かされているのは勿論のこと、背景もなかなか美しいボケとなっています。

それから三枚目。

この普遍的な魅力を湛えた美少女に心から礼を述べ、その場を後にして、メインストリート少し進み、前回同様、少し開けた広場のようなところで、ヘリコプタの現物を展示して中に入ったりして兵士達と記念撮影等も出来るというイベントをやっているところに辿り着きました。

そこで、面白い光景に出くわしました。そう若い兵士、たぶん下士官クラスでしょうか、ガールフレンドだか奥方だかをコクピットに乗っけて、その様子を動画で記念撮影です。

二人して巻き舌の英語で楽しげに大声で会話しながら撮ってるところを、隙をついて背後に回り込み、まんまと一枚戴いたのがこのカットです。

ここでは、女性の左手の指輪まで識別出来るほどシャープに捉えられていますが、軍用ヘリコという道具立てはもちろんのこと、前ボケとなった男性の腕などの雰囲気も、何故か戦場に慰問に来た女優を撮る報道班の記録撮影みたいで、面白いカットになったのではないかと思います。

続いて四枚目。

イベント広場を後にし、またしてもメインストリート周辺で何か良いネタはないか被写体を探して徘徊しました。

すると、オフを家族と楽しむ基地従業員と思しき一行を見つけ、芝生の上のチェアで寛ぐ姿がいかにもアメリカンなカンジだったので、ご主人に声を掛け、一家アテンションプリーズってことで、一枚戴いたのがこのカット。

見ての通り、一番手前の極小姐から一番背後の大黒柱までは2m弱あったので、開放での撮影では、一番撮りたかった極小姐にピンを合わせたら、オモニ以下、大黒柱までみんな後ボケと化してしまいました。

このカットでは、周囲の芝生がかなり渦巻いて見えるのが気になってしまいましたが、まぁ、これはこれで良しとしましょう。

更に五枚目。

まさかアウトフォーカスになっているとも云えず、写真を撮って貰って上機嫌の大黒柱に心より御礼を述べ、その場を後にし、グラウンドに向かいました。この近傍では前回もいたいけな童子達が無邪気に遊んでいて、気軽に写真を撮らせてくれたからです。

そこで、お目当ての浴衣姿の異邦人、黒人少姐が仲間と共にフリスビーだかで戯れていたので、子供にナメられちゃなるめぃ、と極めてフォーマルに「Excuse me lady? May I ask you a favor? I'd like to take a photograph of you and your company.」とか声を掛けてみたら、しきりに首をかしげて、困ったような表情を浮かべています。

そこで、カメラを指差し、「Do you understand what I meam? I want to take a picture.」とか云ってみても益々困惑するばかりで、仕方なく、その一緒に居た日本人?の小々姐に「写真撮りたいんだけど、言葉が通じなくて困っちゃったなぁ・・・」とかぼやいたら、その黒人小姐「な~んだ、日本人かよ、いきなりガイジンに早口の英語で話し掛けられたかと思ってびっくりしたよぉ!」とか大声で云ったので、こちらも二度びっくり、どっちがガイジンだ!?と心の中で思いながらも、そうそう写真撮りたいの、はぃみんな並んで並んで、と整列して貰い、やっとのことで撮ったのがこのカットです。

このカットから51.6mmf2の特殊レンズで撮っていますが、かなり正確にピンは来ていて、細部も良く捉えていますが、柔らかめなフレアをまとい、何故かふわぁとしたカンジの描写となっています。

背景のボケも徒らにシャープさを追求していないだけあって、イイ案配の溶け具合いだと思いました。

まだまだの六枚目。

自称非ガイジンの浴衣小姐ご一行様に撮影協力の御礼を述べ、またしても被写体探しの徘徊は続きます。

芝生のグランドをカメラ2台提げて、鵜の目鷹の目遊弋していたら、カキ氷を賞味している童子2名の楽しげな笑顔が目に留まりました。

そこでダッシュでアプローチし、傍らの親御さんに撮影許可を貰い、はぃ、二人もっと寄ってね、とか、テンションプリーズで笑ってね、とか結構うるさめに注文つけ、会心の笑顔になった瞬間を捉え、シャッター切ったのがこのカット。

ここでは幼子の楽しげな表情はもちろん、張りのある艶やかな肌、柔らかげな髪、その全てを必要かつ充分なシャープネスで捉えていますが、背景の芝生の上の光景はあたかも油彩の描写の如き、僅かに芯を残してぼかしたようなテイストで描かれているのが面白いと思いました。

最後の七枚目。

撮影に最大限の協力を戴いた親御さんにブログ名刺等をお渡ししてその場をあとにし、これもグランド上に設置された移動遊園地みたいなスラムダンクやら、ロデオマシーンなどが立ち並ぶエリアに向かいました。

ここでも、無邪気に遊ぶ異国の童子達の姿が思う存分撮れると読んだからです。

中でも、このスラムダンクのエアステージでは、ふわふわする通路の奥のバスケットゴールにボールを投げ入れるだけ、という極めてシンプルなルールだけなのに、結構、こけつまろびつ艱難辛苦の挙句、シュートしたりして、見ていても楽しいので、暫く眺めていたら、遊んでいる当の本人も見られているのを意識し出すのか、結構、アクションが大胆になり、時折、こっちに目線配ったりしてきます。

そこで、カメラを構え、ファインダを覗きながら、決定的瞬間を捉えようと待ち構えていたら、ゴールを決めた、白人少女がかなり大げさに手を振りながらキャッキャと声を上げながら、こっちにも目線をちらりと配り、戻って行こうとしたので、その様を捉えたのがこのカット。

ここでも、米国産の謎のレンズは柔らかくも忠実に、同じ故郷の美小々姐の活き活きとした姿を捉えてくれました。

うっすらとしたフレア越しに見たブロンズ髪の美小々姐のその溌剌とした姿には、何故か「鏡の国のアリス」の姿がダブって見えました。

また、その美小々姐の背後で別の童子が放り投げたと思しきバスケットボールが虚空に浮かんだ姿で写りこんでいるのも、このカットに不可思議なイメージを与えるのに一役買っているのではないでしょうか。

今回の感想としては、やはり、こういう短い時間でも異文化と接する機会は、島国日本の住む人間には得がたい貴重なものと痛感しました。これで、味をしめ、お盆明けには、本土最大級の基地である、横田基地のフレンドシップデーに行ってみようという気になりました。

さて、次回の更新は日本の祭り、しかも下町のお祭りの午後のひと時を鮮烈なアポクロマートレンズで捉えたレポートいきます。

乞うご期待。

テーマ:日本の祭り - ジャンル:写真

  1. 2012/08/14(火) 00:02:50|
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Du point de vue de l'étranger~京都慕情'12~

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【撮影データ】カメラ:R-D1s 絞り優先AE ISO200 、レンズ:1~4枚目;Bausch&Lomb Baltar25mmf2.5、5~7枚目;Unidentified Russian Cinelens 35mmf2.8 全コマ開放
さて、今宵のご紹介は、予告とちょいとばかし変わって、何故か佐原祭りの翌週末に日帰りで出かけた京都、祇園界隈のスナップをご紹介します。

この日は江戸を出る時、重めの曇り、名古屋を出た辺りから降り出し、京都に降り立った時には、かなりの雨量だったのが、古門前通りの用務先で雑談なんかしていたらいつしか上がって、陽は傾き出しましたが、元々、暗めの環境には滅法強いR-D1sのこと、勝って知ったる他人の家の如き、祇園界隈でのスナップを敢行した次第です。

今回は、先斗町みたいな表通りなのか、裏通りなのか、はたまた路地裏なのか区別が付かないような環境での接近戦が想定されたため、28mm未満のクラスでは定評有るBaltar25mmf2.5のパンケーキと、まだ未発表のロシア製レトロフォキュタイプシネ35mmf2.8での短期決戦とした次第です。

では早速実写結果見ていきましょう。

まず一枚目。

古門前通りから鴨川方面に出たら、細い川沿い木陰の散歩道のようなものを見つけました。

実はもう15回やそこらぢゃきかないくらい、この近辺を散策したり、スナップしたりしていたのにこの高瀬川沿いの小径は初めての散策です。そりゃそーだよなぁ・・・だいたい時間に余裕が無い場合が多く、先斗町の路地?と祇園の花見小路をちゃちゃっと一通り撮って、もう地下鉄に乗って京都駅から「ぷらっとこだま」で江戸表へ戻るというパターンだったのですから。

しかし、今回は急な出張だったので時間をお金で買うが如き「ぷらっとこだま」が手配出来ず、普通の新幹線自由席のディスカウントチケットで安いのを見つけたので、それで往復することとしたので、時間的にも体力的にも余裕有り、結構冒険してみようぢゃまいか!?という気になったのです。

くだんの高瀬川の浅いが早い、いかにも清冽で涼しげなせせらぎの畔に由緒有りげな石碑と黒塀っぽい作りの飲食店がイイ雰囲気を醸し出していたので、一枚戴いたのがこのカット。

イメージサークルはAPS-Cでも光量的には殆ど満足行くレヴェルではありますが、ただ、中央のみシャープで周囲が流れてしまうというこのレンズの持つ宜しくないクセが表れてしまっています。

そして二枚目。

せせらぎ沿いの木陰の道を少し散策して、行き止まりになって大通り出てしまったので、再び、鴨川の土手に戻ります。

土手から河原を見下ろしてみると、無辜の市民各位が思い思いの楽しみ方で自然と接しているのが判り「運河と人情の町・深川」からやって来た旅人としては、否が応でも興味をそそられます。

そこで、いたいけな小々姐2人組が橋の様子をスケッチしていたので、後ろからそっと近づき、「スケッチ中お邪魔してすんません、橋を撮るとき、後姿入れちゃっても宜しいですかな?」とお伺いを立て、二名とも、固い笑顔ながら、首を縦に振ってくれたので、エイヤっとシャター切ったのがこのカット。

画面の中央付近に真っ黒けなTシャツと光沢有る化繊の白ブラウスという、R-D1sでなくとも非常に判断しかねる被写体にも関わらず、かなりイイ線の露出を導き出してくれたと思います。

ただ、ここでは先の「高瀬川」の石碑に比して、少し離れたところから「No Life」の文字にピンを合わせていますから、距離が離れた分、入射光が平行に近づき、そのため、見掛け上のイメージサークルが縮まり、周囲の光量が落ちたのかも知れません。

周辺は落ちるわ、ハイライトである白いブラウスと背景の空は殆ど飛んでしまったに等しいわ、ですが、それでも、中央のいたいけな小々姐達のシャープな描写と周囲の河原の石畳模様のグラデーションがなかなかイイ雰囲気を出しています。

それから三枚目。

未来の京美人?の小々姐お二方に心より御礼を述べ、その場を後にした工房主は先斗町散策と決め込むことにしました。

いつもは一本南の四条通側からアクセスするのですが、今回は三条通りから入ってみました。

ここは、まさに昼の顔と夜の顔が全く異なる日本最古クラスの歓楽街で、それでもやはり時代とともに構成するお店の方も変わってきて、「一見さんお断りどす」という類いのお店もだいぶ減ってきたと聞きます。

そんな由緒有る夜の街を真昼間散策して写真を撮るのに、どうすっぺかなぁ・・・と考えあぐねていたら、丁度良いエキストラさんが現れてくれたので、事情を話したら、後ろからついて来て写真撮って貰っても構わないですよ、とカップルの男性の方が嬉しい申し出してくれたので、かなりゆっくり目に歩いて貰い、何カットか撮ったうちのベストショットです。

まさにこういうシーンでこそ、25mmの玉、しかも周辺光量落ち傾向の有るレンズでの真価が発揮されたのではないかと思います。

こういう素敵なシーンに恵まれるとレンズも頑張っちゃうのか、周辺の流れは全く気にならないレベルに落ち着いています。

続いての四枚目。

親切なカップルにブログ名刺をお渡しして、鄭重に御礼を述べ、その場を後にし、いよいよ、京都の決戦場、祇園花見小路へと足を向けました。

かの大石蔵之助が遊興に明け暮れたという「一力茶屋」を左手に眺めつつ、石畳の道を進んで行きます。

しかし・・・とても気になったのが、やたら自動車の通行量が多いこと、そして・・・中国人観光客が溢れかえり、出勤途上の舞妓はんを追い掛け回したり、お茶屋や料理屋の店先の漆喰壁などに片手付きポーズ決めて写真撮ってみたりと書き連ねたらキリがないほど悪逆の限りを尽くし、地元の住民各位はもちろん、日本各地からの観光客からも大顰蹙を買っていたことは申すまでもありません。

そんな生き馬の眼を抜くが如き花見小路で一抹の清涼剤の如き、和製小姐2人組が目に留まりました。

そこでダッシュで追い縋り、「地元の方ですか?・・・え、違う、でも浴衣似合ってますよね、ここの前で一枚撮らして下さいな♪」とか、極めてライトにお願いし、快くお許しを得て、シャッター切った一枚。

お約束通り、ブログに採用させて戴きました。小生宛メールかブログのコメント欄に「管理者限り」でメアドでも書いて戴ければ、画像データお送り致しますので、お気軽に御連絡下さいね。

清楚な浴衣に背景の黒塀、そして、祇園祭のお札の類いがえも云われぬ季節感を醸し出しているのではないかと思いました。

更に五枚目。

浴衣の小姐お二方に心より御礼を述べ、名刺などお渡しし、更に奥へと進みました。

陽も暮れかけてきたので、途中でレンズを交換しました。今度は35mmです。

それから少し歩くと、黒壁と竹囲い、そして祇園祭りの提灯と、いかにも京都のお茶屋さんっぽい造作があったので一枚戴きました。

入口まで歩いて行って、よくよく見てみれば、御茶屋ではなく、手工芸品の展示即売とお茶はお茶でも正真正銘のお茶を飲ませるカフェ的街角美術館みたいなものだったようです。でも、業態が変わったとは云え、太古の昔からの雰囲気を大切にしているのは、素晴らしいことだと思いました。

さすが焦点距離35mm、35mm用のシネレンズ、APS-Cサイズの撮像素子との組み合わせでは、全く危なげなところがありません。

まだまだの六枚目。

35mmのレンズに交換し、かなり退いて撮れるようになったので、それに相応しい被写体を物色しながら、中国人、韓国人観光客達の溢れかえる石畳の道を、ひっきりなしにやって来るクルマを避けつつ歩きました。

すると、花見小路から右へ曲がった小路へと曲がりかけた浴衣の小姐2名組を見掛け、ここでもダッシュで追い縋り、一枚撮らしてと交渉しました。

ここでは、嬉しいことに「お兄さん、写真旨そやから、モデルんなる代わりにうちらのスマホでベストショット撮って!!」とか頼まれ、ハィハィ、そんな嬉しいお申し入れなら、と、また調子に乗ってやれ、もうちょい右に寄ってだとか、やれ笑顔が固いとか、好き放題意見を述べて、まず見本代わりに撮ったのがこのカット。

背景、ポーズともども、即席で撮ったにしては、なかなかだと自分では思ったカットだったのですが・・・この後、お隣の国の破廉恥なお客様により、とんでもない出来事が・・・

R-D1sの背面モニタでお二方にお見せしたら、「うっそぉ、え~、はよ、スマホで撮って、撮って☆」とせがまれ、またしても、色々と演出上の注文を付けて撮ろうとしていたら、中国人観光客数名がやって来て、私達も撮らして欲しい、とかたどたどしい英語でリクエストしてきたんで、小姐達にどないしますねん?とか聞いたら、まぁ、しょうがないやろ、うちら目立つし・・・とか云ってOKしたのが運の尽き、初めは大人しく小生が撮ってた横で控えめにシャッター切ってたのが、画面向かって左の小姐が自前のデジカメをポーチから取り出して、ほな、これでも頼んます、ということで、ポーズ決めてたら、図々しいモノホン小姐がぶ厚い眼鏡かけて、あろうことかお二方の真ん中に中腰で入り込み、ピースなんかして写りこもうとしたんで、さすがの和製小姐もこれにはキレて、「え~、何これ、ウチの記念写真になんでこんな得体の知れないオバハン入りこまなならんの~」と声を荒げたので、英語でキツめに注意し、どかして、さっさと撮ってお二方を逃がした、という次第です。

最後の七枚目。

その後も花見小路を散策しましたが、とにかく、冒頭書き記した通り、中国、韓国からのゲストのマナーの悪いこと、悪いこと、まさに"旅の恥は掻き捨て”というタイトルの寸劇を、考えられ得るパターン全てで見せられているキブンでした。

そこで、小生がやたらに無辜の日本人女性に声を掛けて気軽に撮ろうものなら、またしても、迷惑行為を誘発してしまう危険性があるので、この危険地帯での声掛け運動はいったん取り止めにして、自然な風景のみあちこちで撮り、小路を出たのです。

すると・・・そんないじましい心がけが天に通じたか、花見小路の入口付近で、またしても美形の小姐2名組を発見しました。

そこで声掛けてしまいましたが、地元の方らしく「う~ん、顔出しは堪忍な」ということで、歩く後ろを至近距離で撮らせて戴く、という了解を戴き、程好いところでシャッター切ったのがこのカット。

でも、これはこれで可愛らしい髪飾りや粋に団扇を斜め挿した京娘の美意識の一端を捉えられたので、結果的にはオーライだったのではないかと思います。ホントは裏表両面撮って、表面は「写真展で」とかPRもしたかったのですが。

今回の感想は、やはり京都は広角です。或る程度間合いを取って撮るのが常態である江戸ではスナップは35mm、50mmの天下ですが、やはり狭い小路と独特の街の美意識みたいなものを上手く捉えるには、35mm以下の広角主体でフリートを組むようにした方が効果的かなと思いました。

さて、次回は、夏恒例のキャンプ座間の夏祭りの様子からレポートしたいと考えています。乞う御期待。

テーマ:旅行の写真 - ジャンル:写真

  1. 2012/08/05(日) 23:11:58|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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