深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Nostalgic but still practical~Biotar4cmf2 mod.M_uncoupled~

さて、今宵のご紹介は、ここのところ、ちょいと遊び歩き過ぎて、工房の作品である改造レンズのご紹介を随分とサボってましたので、久々の工房作品のご紹介行きます。
Biotar40mmf2.jpg
このレンズは、元々はROBOT用のBiotar40mmf2でシリアルが224万番台ということはノーコートということもあり、まごうことなき戦前のツァイス製品です。
構成は4群6枚のオーピックタイプ、真鍮削り出しの小さくてもずっしりとした鏡胴に収まった「山椒は小粒でも」云々の当時では高性能の銘レンズでした。

このレンズ、これまで工房創設以来、防室庫の奥底で眠っていたのですが、その理由は、マウントネジ径とヘリコイドの直径の関係から、回転ヘリコイドを用いた傾斜カムによる距離計連動が物理的に加工出来なかったので、完全主義?の工房主は「目測レンズなんて・・・」とか思いなかなか改造に踏み切れなかったのです。

ところが、今年の秋口、お祭りシーズン直前にX-Pro1を入手し、遂に距離計との連動を考えずとも心置きなく撮影が出来る、ミラーレスの世界に足を踏み入れたため、それではということで改造を行ったという次第。


ま、距離計連動機構がなければ、元々ヘリコイドも絞りも有るいっぱしのレンズですから、専用のマウントアダプタを拵えたといった方が近いかも知れません。

もちろん、ミラーレスで使うからといって、無限出し等に手抜きをしよう筈もなく、ライカマウントカメラに装着すれば、目測ながら、距離指標を頼りに撮影も出来るのです。

なお、今回の作例は全てX-Pro1による絞り優先AEの開放撮影、ロケ地は先月の鹿沼祭りです。

では実写を見て参りましょう。
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一枚目は鹿沼祭りの二日目、R-D1sのBaltar35mmf2.3とX-Pro1の二挺拳銃状態で祭り会場を徘徊していたら、梅澤富男ばりの流し目で、老人アマチュアカメラマン各位を悩殺せんと試みる、山車上の妙齢の小姐の姿が目に留まりました。
そこで、かなり至近距離まで歩み出て、流し目現場を一枚戴き。

ここではかなりピーカンだったため、ノーコートで内面反射も大きくなってしまっているBiotar4cmf2の欠点モロ出しではありますが、この紗が掛かったような描写も、彫刻バリバリの山車上から色白の美形小姐が曰く因縁有りげに流し目を送るカットにはなかなか宜しい演出になったのではないでしょうか。


biotar40mm_01a.jpg
二枚目はメイン会場の大通りを歩いていたら、背後から金棒曳きの小姐に率いられた山車がやって来たので、振り返りざまに数カット撮ったうちの最初の一枚。

残念ながら、こちらがまん前でシャッター切っているというのに、この小姐が気付いてくれたのが、カメラをR-D1sに交換してから、従って、このX-Pro1でのBiotar4cmf2のカットはこのよそ見しているものだけです。

さすが往年の銘レンズ、周辺付近の解像力は開放からかなり高く、今でも充分実用に供せられるレベルでしょうが、周辺、特に24x24フォーマット用のレンズということもあってか、長辺部に当たる上下はかなり甘くなっているように見受けられます。


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三枚目は休憩中の山車周辺で息抜き中の金棒曳きの小姐達が目に留まったため、小走りに駆け寄り、周りの世話役の大人連にも聞こえよがしに、一枚撮らせて貰いますよ、と声掛け、注意喚起しておいた上でシャッター切った一枚。
ここではEVFのクロップ拡大モードで以て手前の小姐の目にピンを合わせていますが、40mmの準広角といえどf2開放での近距離撮影では被写界深度はかなり浅めで、前の小姐が極めてシャープに移っている反面、後方でしっかり目線くれて笑顔まで見せてくれている、これまた気立ても器量も良さげな小姐のご尊顔は後ボケと化してしまっています。

なお、前のカットでは背景での非点収差は気にならないレベルだったと思いますが、ここでは、背景の人達の着物の柄模様、小道具などに僅かながらグルグルが認められます。

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四枚目は会場を徘徊している際、精緻な木彫りを施した山車が数珠繋ぎ状態で小休止していたので、ここでも、世話役各位にちょいと御免なさいよ、と至近距離まで近寄り、前後の山車を入れて撮ったカット。ピンは手前の山車の提灯の文字に合わせています。
ここでは、背後の山車も遠景の建物も流れや崩れみたいなそれほど見苦しいボケは生じていないように見受けられました。

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五枚目は会場を徘徊していたら、軽妙な笛や太鼓の音が突如、背後から響いて来たので振り返ってみたら、通り過ぎて来た山車の一台でアトラクションとも言える獅子舞をおっぱじめたので、これまた見物客が少ないのを良いことに最前列に歩み出て、激しく踊り狂う様をしっかりと撮らせて貰った一枚。
このカット、実は大変興味深い現象が出ていて、反射が殆ど無い獅子舞の緑の幌はそれこそ皺にひとつひとつから、それこそ布地の糸の一本一本まで見分けられそうな解像力で描写され、赤い光沢を湛えた獅子面もまた同様なのですが、おそらく被写界深度内に収まっている筈のおかめの白っぽい面は激しいフレアで殆どと云って良いほどテクスチャが潰れてしまっています。ここでノーコートレンズの弱点が出てしまったカンジです。

biotar40mm_04.jpg
六枚目は獅子舞が終わり、またしてもモデルさんになってくれそうな人達を探して会場を徘徊していたら、こちらの意図を察してか、目が合った瞬間に微笑み返し攻撃で応えてくれた金棒曳き四人衆が居たので、嬉しくなって、早速駆け寄り、一枚撮らしてね、とか適当に声掛けて、概ねみんなが笑ってこっち向いてくれた時にシャッター切ったカット。
ここではやはり正方形フォーマットの影響なのか、左から二番目の一番先に笑顔を返してくれた小姐にピンを合わせて撮ったら、やはり両脇の小姐が被写界深度から外れていることもあってか、結構、激しく流れてしまっています。

今回の感想としては、ノーコートで70歳以上の古玉が、最新のデジタルと組んでここまで働ける、ということに新鮮な驚きを禁じ得ませんでした。

実は、工房にはもう一本、Biotar4cmf2が有って、こちらは絞りリングがニッケルの軍用タイプと云われるタイプなのですが、これを工房主のムリを殆ど聞いてくれる、川崎八丁畷の協力工場にメンテナンスに出して、可能であれば、全群研磨後、コーティングしてくれるということなので、何処まで性能が上がるか楽しみにしています。

さて、来週はローテーションで行けば、工房附設秘宝館からのコレクション紹介となります、何が出るかはお楽しみ。

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  1. 2012/11/25(日) 21:13:18|
  2. その他Lマウント改造レンズ
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Fantastic & Fanatic~栃木祭り'12(後編)~

さて、今宵の記事は、先週の予告通り、栃木祭り'12後編をお送り致します。

まず一枚目ですが、宿営地である小山から両毛線に乗って栃木駅に着き、獅子頭や、キレイどころを先頭に据えた山車のパレードに歓迎され、またしても、同行のhiroさんと2人して駅から会場へ向かう途中の無料甘酒振る舞い所にハマリ、その返礼と云ってはなんですが、前日行けなかった巴波川公園経由、会場へ入ることとしたのです。川の様子やらその沿岸に有る風情有る土蔵をバックとした舟遊び風景は同行のお二方が既に美麗なカットでご紹介されていますので、ここではサボることとし、早めのランチ後に会場である大通りに入ってすぐ、お揃いの法被着て任天堂DSかなんかで遊んでいる小々姐2名目がけて、老男女素人写真師が群がって、無言でレンズ向けていたので、人物を撮影する時のお作法を徹底すべく、つかつかと歩み寄り、お二方に「一枚撮らしてね♪」と声を掛け、やっと顔を上げてくれたところを撮ったのがこのカット。さぞや心細く、居心地悪い思いだったでしょうね、DSで遊んでいるところを見知らぬご老人達に取り囲まれては・・・
カメラはR-D1sで絞り優先AE、レンズはApo-Rodagon50mmf2.8の開放撮影です。
そのホッとした開放感が画面から感じ取って戴ければ、と思います。
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二枚目は何気なく向かった栃木神明宮の境内でたまたま13時から里神楽を実演することを同行のhiroさんが発見し、これもまた一興、とかなりのベストポジションを占め、数カット撮ったうちの一枚です。
演目は「猿太彦」神武天皇東征の際に案内に立った神様とのことで、天狗の形をとって舞われるようです。
カメラはX-Pro1での絞り優先AE撮影、レンズはRodagon80mmf4での開放撮影です。
神楽殿の中でしかも曇天下の撮影だったので、正直、露出はかなり難しく、早々とR-D1sでの撮影はギブアップしましたが、EVF見ながらリアルタイムに補正が効くX-Pro1はこのようなシーンでも満足行くカットをプレゼントしてくれました。
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三枚目は神明宮で神楽見物を堪能した後、再び、会場である大通りに戻る途中、土蔵を改造した店舗の壁の段差に腰掛け、ソフトクリームなんか旨そうに食べている極小姐2名と目が合ったので、早速、美味しそうだね、食べてるとこ一枚撮らしてね♪などと言葉巧みに勧誘し、一枚撮って、ハィさよなら!と立ち去ろうとしたところ、またしても「わ~ん、アタシも撮って~」と一番左側の極小姐がすっ飛んで来て、よっしゃ♪ ちょいと下がって、仲良く三人入れて撮り直しだよ~ん♪とかおどけて見せてシャッター切ったのがこのカット。
カメラはR-D1sで絞り優先AE撮影、レンズは同じくApo-Rodagon50mmf2.8での開放撮影です。
再び、3名の極小姐に「有難ね、バィバィ~♪」とか手を振ってその場を後にしようとしたら、少し先で一部始終を見ていた若い親御さんに「有難うございます、お手数掛けてすみませんね~」とか深々と挨拶され、少々面食らってしまいました。
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四枚目は大通りで再び、各町内の山車行列の周辺で、何かイイ画は拾えないかとまさに餓狼の如き気迫で徘徊していたのですが、またしても、金棒曳きの予備軍とも云える極小姐のひとりと目が合ってしまい、一枚撮らせてね♪とか声掛け、カメラ構えたら、ファインダ覗くか覗かないかのタイミングで「ふぁ~ぃ!」とか真っ直ぐ見返しながら、元気な声で返事してくれたので、慌ててシャッター切ったのがこのカット。
カメラはR-D1sで絞り優先AE撮影、レンズは同じくApo-Rodagon50mmf2.8での開放撮影です。
明るくハキハキしたこの器量良しの金棒曳き見習いさんは、数十年前の山口智子さんの姿を彷彿とさせてくれました。
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五枚目は、別の山車のパレードがやって来たので、歩道上に一旦引っ込み、またしても誰か目が合わないかな?と虎視眈々と眺めていたところ、へへへ、来ました、来ました、斉藤慶子似の器量良しさんが・・・
一度、行列をやり過ごし、その脇を小走りに駆け抜け、少々開けたポイントで迎撃体性に入ったら、飛んで火にいる何とやら、小々姐はカメラ越しの鋭い目線を感じたのか、こちらをガン見状態です。
すかさずシャッターを切って、通り抜けざまに「サンキュー!」と声を掛けたら、少し微笑んだようでした。
カメラはR-D1sで絞り優先AE撮影、レンズは同じくApo-Rodagon50mmf2.8での開放撮影です。
この小々姐、金棒曳きのパレード時はなかなか大人しそうでイイとこのお嬢みたいな雰囲気を醸し出しているのですが、山車同士のぶっつけで先頭に立つと、声を張り上げ、なかなか勇壮な様を見せてくれたのです、まさにお隣、上州「かかぁ天下」のご幼少の砌からの英才教育の賜物か?てなカンジでした。
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六枚目は運行休止中の山車の周囲で小休止中の金棒曳きさん達がたむろしていたので、これもまた好機と見て、声掛け勧誘運動です。ちょうど、赤、紫色違いの衣装を着た2人組みが周囲そっちのけで歓談していたので、ここぞとばかりに声掛け、ご歓談中申し訳ないですねぇ・・・色違いの衣装がステキですなぁ、髪飾りも艶やかですなぁ♪とか適当なことを云いながらその気にさせて、ハィそこに並んでね♪てな調子で撮ったカットです。
カメラはR-D1sで絞り優先AE撮影、レンズは同じくApo-Rodagon50mmf2.8での開放撮影です。
このお二方、この手の観光写真は相当手馴れているらしく、目線の配り方、お互いにちょっと首を傾げてもたれかかるようなポーズ、なかなかの手練れとお見受け致しました。
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七枚目は、この祭りの特徴である、練達によるお面の舞のカットです。
前の晩のおかめ男しかり、この青い面のひっとこしかり、その無駄や迷いの無いタイトな動きは、人でありながら、人ではないような印象すら持つ不可思議な舞を見せてくれます。
さすがに山車の周りは熱狂する見物人が十重二十重に取り巻き、標準や広角レンズで肉薄し、至近距離から踊りのベストカットを捉えるなどと云う芸当は無理至極です。
そこで、飛び道具である中望遠の出番です。EVFでしっかりと動きを追い、ここぞと云うシーンでシャッター切ったのがこのカット。
カメラはX-Pro1での絞り優先AE撮影、レンズはRodagon80mmF4での開放撮影です。
他の数枚のカットでは興奮する観衆の手や頭、そして二つ折携帯が被写界に写り込んでしまいましたが、このカットだけは、奇跡的に個人撮影会の如く、踊り手のみを捉えられたということです。しかし、低照度になると動きに弱いX-Pro1の倣いで、頭は何とか止められましたが、両腕はぶれて、舞の動きの激しさを窺わせます。
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八枚目は奇跡的に山車同士の「ぶっつけ」を至近距離で見物出来た際に撮ったカットです。
このぶっつけ、鹿沼や石岡のように"One on One"の楽曲バトルではなく、3台、或いは4台という、もはや勝敗を決する「ぶっつけ」の範疇からはみ出してしまったようなエンターテインメント性を身に付けているようでした。
確かに鹿沼も石岡も山車の巡行エリアは広いですから、なかなか山車同士がかち合うことはないですが、ここ栃木では基本的に大通りを行ったり来たりの往復運動の繰り返しですから、追い越したり、脇道に避けたりというイレギュラーな隊列再編成は有っても、複数台が交差点やら路上でかち合う可能性は極めて高いということです。
カメラはR-D1sで絞り優先AE撮影、レンズは同じくApo-Rodagon50mmf2.8での開放撮影です。
このカットを撮った頃にはもう16時も半近くとなり、朝から曇天だった空もポツポツと泣き出しそうな案配でしたから、ISO400でも開放値F2.8のレンズではシャッター速度が稼げず、画面中央右手の元気に声を張り上げる小姐こそ何とか止められましたが、左の小姐その他は完全にぶれぶれです。しかしこの主人公のみピンが合い、動きが止まっている表現法こそ、お祭り、即ち「ぶっつけ」の昂揚した場の臨場感そのものではないかと思った次第。
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さて、来週は、このところだいぶ遊び歩いてしまったので、マジメに工房作品のご紹介でも致しましょう。何が出るかはお楽しみ。乞うご期待。

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  1. 2012/11/18(日) 20:00:00|
  2. 旅写真
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Fantastic & Fanatic~栃木祭り'12(前編)~

さて今宵のご紹介は、またまた予定変更、ニ年に一回という、関東三大山車祭りの一角、さてどん尻にひけぇしは・・・といった趣きの栃木祭りからのレポートを二週に亘ってお送り致します。

実は、去年も同時期にふらりと訪れたら、秋祭りの狭間の年、深川で云うところの「陰祭り」の年で、山車の展示やら、歩行者天国こそあれ、盛大なお囃子やら巡行などはなく、随分と地味なお祭りだなぁ・・・という印象しか持っていませんでした。

ところが、夏過ぎの東京駅構内の宣伝ポスターによれば、今年が二年に一回の本祭というではないですか。
あまり期待せずに初めて出掛けて、望外の収穫に恵比須顔の鹿沼祭りの例もこれ有り、今回はお仲間に声を掛けて俄か撮影クルーを組み、出掛けたという次第。
では、早速実写例をもとに昨日の行動を追ってみましょう。

まず一枚目。

駅から降り、まずは3名で腹拵えをしてから、メインストリートを閉鎖した会場エリアに乗り込みました。感覚的に申せば、会場の広さは、佐原の3分の1程度、石岡、鹿沼と較べても半分くらいしかないようです。

ただ、その濃密な結界で繰り広げられる一体感溢れる一大ページェントに旅人は皆、魅了されるのですが。

会場エリアに入ってすぐに山車があり、その前でお化粧直しをしている小姐が目に留まりました。

そこでお化粧直しが一段落した頃合を見計らって、母君に卒璽ながらとお声を掛け、このように山車の前で幸先の良い写真を撮らせて戴いた次第。

カメラはX-Pro1で絞り優先AE、レンズはCine-Xenon28mmf2での開放撮影です。さしもの最高シャッター速度、4000分の1を誇るX-Pro1もこのピーカンでは少しオーバー気味の露出になってしまったようです。

母君、もし当ブログをご覧になって戴いていたら、メールでも頂戴出来れば、この画像データお送りしますので、どうぞご遠慮なく。
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二枚目は、会場の中を進んで云ったら、電線地中化の残滓である柱状トランスの覆いである黒い木囲みに腰
掛けて一息ついていた小姐を目ざとく見つけ、早速出演交渉、祭りの雑踏をバックに一枚撮らせて貰ったものです。

カメラはR-D1sの絞り優先AE、レンズはCooke Kinetal50mmF1.8、開放での撮影です。

そこそこの逆光気味だったので、R-D1sの二重像を合わせるのが結構難儀しましたが、まぁ、何とか及第点のピントレヴェルと思い、アップした次第。やはり、デジタルデジタルしているX-Pro1と較べると、フィルムくさい描写をするR-D1sには捨てがたい魅力を感じてしまいます。
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三枚目は会場のまだ入口に近い辺りでじゃれていた祭り装束3人組を見つけ、またしても、ハードネゴの出演交渉。山車の横に立ってもらい、三名揃って記念撮影スタイル。

カメラはX-Pro1で絞り優先AE、レンズはCine-Xenon28mmf2での開放撮影です。ここでも、R-D1sによるカットと較べると何となく発色やコントラストが、少々どぎつ過ぎて、デジタルくささを感じてしまいます。
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四枚目は山車の休止中に金棒曳きの小姐が道路の真ん中で所在なさげに立ち尽くしていたのをこれ幸いにモデルさんに勧誘、贅沢なことに天下の往来のど真ん中でプライベート撮影会のノリで一枚戴きました。

カメラはR-D1sで絞り優先AE、レンズは同じくKinetal50mmf1.8での開放撮影です。

個人的には当日の昼の部のベストショットではないかと思いました。
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五枚目は、会場の相当奥の方まで進んだ時、山車同士の囃子合戦、いわゆる「ぶっつけ」の騒擾を抜け、少し落ち着いた頃、突如遭遇した、「矢田亜希子」似の超絶美小姐の金棒曳きさんです。

カメラはR-D1sで絞り優先AE、レンズは同じくKinetal50mmf1.8での開放撮影です。

工房主の120%個人的好みにかて加え、この超絶美小姐、なかなか観光行事の演者の立場というか、行事の趣旨の根幹まで熟知しておられるようで、カメラを向けると、謎を含んだ笑顔と視線のレーザービームを放ってくるのです。もう完全のメロメロ、やられてしまいました。再来年も是非またお会いしたい!!
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六枚目はあまりのインパクトに立ち尽くす工房主の前をさまざまな町内の山車社中が金棒曳きの小姐に率いられて
通り過ぎて行き、やっと正気に戻った頃、目の前を過ぎようとした一行をレンジファインダー機の特技、抜き打ちの一撃を浴びせて撮った一枚。

カメラはR-D1sで絞り優先AE、レンズは同じくKinetal50mmf1.8での開放撮影です。

まさにシネレンズの面目躍如といった趣きの有る、被写体の浮かび上がり感、そして端正なバックのボケではないでしょうか。
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七枚目は会場を何回か往復する際、獅子頭を旗印とする町会の社中がいたいけな小姐達の一個小隊くらいの部隊だったので、またしても声を掛け、獅子頭の大きさが判るように、周りに立ってよ♪とか適当にリクエストし、知らばっくれて撮ったのがこのカット。

カメラはR-D1sで絞り優先AE、レンズは同じくKinetal50mmf1.8での開放撮影です。

しかし、バレバレでしたね、この目線、ポージング、ピース、どう見ても自分達が主役でしょ♪と見切られているのがありありと窺えるカットになってしまったようです。あぁ恐るべし、栃木の年少小姐・・・
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最後の八枚目は、ちょっと趣旨の変わったカットになりますが、昼間はデジタルくさいとか、言いとこ無しだったX-Pro1のクリーンヒットなので公平を期すべく、ご紹介しようと思いアップした次第です。

ここではレンズは夜間戦闘用のSpeedpanchro40mmf2に換装しています。もちろん、開放での撮影です。

陽もとっぷり暮れた18時半過ぎにはあちこちで、山車の周りに人が集まり、思い思いのアトラクションを繰り広げています。
偶然というか、好運にも、かなり条件の良いライティングで、連達の域に達したと云える様な踊りを繰り広げるおかめ男の踊り狂う様を捉えたうちの一枚です。

被写体ブレしていますが、このブレが却って、この夜の熱狂した栃木の空気そのものを表しているような気がしました。いやはや、秋も深まったというのに栃木の夜は更け、熱気は増すばかり・・・てなカンジでした。

この後、工房主と同行者の「シネ用レンズを楽しむ」の主人、hiroさんは21時前に会場を後にし、宿営地の小山へ向かったのでした。

さて、来週は日曜日の朝から16時までの行動を写真と共に追って行きましょう。乞うご期待。
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テーマ:日本の祭り - ジャンル:写真

  1. 2012/11/12(月) 00:03:07|
  2. 街撮り写真
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大入り御礼!第六回ノンライツRF友の会・新宿西口写真修錬会 写真展

さて今宵のご紹介は、予定変更というか、本来、写真展期間中に、来たくても来られない、東北や九州の熱烈なファン各位のために、写真展作品をアップしてご紹介していたのに、今回は最終日の本日まで、すっかり放念していたので、急遽、工房主が満を持して展示した作品をアップ致します。

写真展12_01
一枚目は、今年GWの香港・マカオツアーにて、鬼神の如く、現地のいたいけな小姐各位に声を掛けまくり撮りまくったカットの中で、温存していた必殺カットです。タイトルは「フェリーターミナルの女友達」
機材はM8にCookeSpeedpanchro50mmT2.3、もちろん開放での撮影、フェリーターミナル前の横断歩道を歩いていたファッションモデルばりの女性が目に留まり、横断歩道を渡り切ったところでキャッチし、撮らせて貰ったもの。旅人にもオープンな香港の空気が感じられるでしょうか。

写真展12_02
二枚目は昨年末に釜山ツアーをやった時、ふと思いつきでバス旅行した「安東河回村」での別嬪さんのカットです。タイトルは「過去へ旅する乙女達」。機材はM8にCine-Planar50mmF2でもちろん、開放での撮影です。やっとの思いでバス乗り継いで、閉門まで1時間そこそこしかない夕暮の村で奇跡的に美人の2人組が記念撮影のシャッター押してくれる人を探していたので、声を掛けて撮ってあげて、少々話しをしてから撮ったカットです。この後、小姐2名はバスでソウルへ、小生は釜山へと反対方向へと帰って行きました。

写真展12_03
三枚目は昨年7月にシンガポールへ旅した時、絶対、面白い画が撮れる!という第六感を元にインド人街へとカメラ持って潜入し、30分も経たず上げた白星のカットです。タイトルは「ヒンズー寺院前の少女」。機材はZeiss Ikon ZMとBaltar35mmf2.3C、フィルムはKodak Ektar100です。これも開放での撮影です。この日はヒンズ-教のお祭りとかで老若男女、民族衣装で賑わっていました。あたかも、祭り装束で賑わう佐原の祭りがオーバーラップしたくらいです。この長女と目が合って、微笑んでみたら、微笑み返してくれたので、アイコンタクトしてから、一枚撮らせてくれる?と聞いたら、ぞろぞろと姉妹が揃い、こんなエキゾチックなカットを見知らぬ旅人にプレゼントしてくれたという次第です。

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四枚目は、国内に戻り、沖縄北谷美浜で一昨年のGWに撮ったカットです。タイトルは「北谷美浜の黒髪少女」機材はこれもZeiss Ikon ZMとCine-Planar50mmf2、フィルムはKodak Ektar100で、開放での撮影です。この日の北谷美浜海浜公園は、恐ろしいほど女子高生で溢れており、複数の女子高が何らかのイベントで集まっていたようで、数名を撮っていたら、あ!こっちも撮ってよ、てなカンジで結構な数を撮らせて貰ったのですが、実は一番、創作意欲を刺激してくれたのはこの椰子の木陰で長い黒髪を風に遊ばせていた女子高生で、まず声掛けておいて、風でふわっと髪が舞い上がった瞬間を狙ってシャッター切ったもの。え、正面からのカットは?って? ハィ、ご想像にお任せ致します。

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五枚目は、ご近所、深川八幡の大祭での金棒曳きの小姐を激写したカットです。タイトルは「深川金棒曳きの先導少女」。機材は普段は仕事用のEOS1DsMKIIにApo-Rodagon75mmf4を工房謹製のヘリコ&マウントアダプタアッセンブリで組ませたもので、開放での撮影です。この時間帯はかなり陽が西に傾いており、光線状態は必ずしもベストではなく、このカットの前後では路面反射にさすがEOSのTTL測光も騙され、シルエットロマンスみたいになってしまったものもありましたが、この小姐の半纏がちょうどイイ標準反射板代わりになったのか、満足行く露出範囲に収まり、何よりも斜め背後からの光線がこの凛とした小姐の輪郭を金のような輝きで形どったのは、望外の演出効果でした。

写真展12_06
六枚目はお馴染み佐原での今年の夏の大祭の時のカットです。タイトルは「川辺に憩う少女達」撮影機材はM8にBausch & Lomb Baltar50mmf2.3、開放です。実は佐原へは何度も足を運び、秋の大祭は日帰り時代を含め、4~5回は来ていたのですが、今回、夏の三連休、海外ロケの手配が出来なかったので、それなら近場で、ということでちょうど佐原夏の大祭に泊り掛けで出かけ、確か、このカットはお祭りも最終日、日曜の朝に成田から佐原へ出勤する際、川沿いで見掛けた2人連れに軽い気持ちで声掛けて撮らせて貰ったもので、まさか写真展に出す素材として温存するほど上がりが良く撮れているとはその時は努々考えもせず、江戸に戻って、写真整理している時、妙に惹かれるものがあり、今回お披露目した次第です。将来楽しみな小姐達だ、というのが写真展来場客各位の感想でした。

写真展12_07
七枚目は一日戻った佐原でのカットで、夕刻、歴史的な蕎麦屋、文具屋?の前の道にて、いたいけな小姐の一個分隊くらいの人数が結構楽しげに佐原囃子の調べに乗り踊っているものです。タイトルは「躍る少女隊」。機材はEPSON R-D1sにAngenieux35mmf2.5改M、開放での撮影です。何故、"踊る"ではなく、"躍る"なのかと云えば、要は結構、間違え間違えで笑ってごまかしながら、何とか全体の動きに合わせようとしているいたいけな小姐達の健気さと、若さ故の躍動感が、踊りの得手不得手を度外視しても、とても眩しく見えたからです。夕暮間近の伝統建築群前の粋でいなせなお揃いの法被姿の舞は、旅人にはとても素晴らしい街からのおもてなしに思えました。

写真展12_08
八枚目はお隣、成田の夏祭りからです。このカットは昨年、夏祭りに初めて出かけた際、参道のお店のお嬢さんらしく、店から出て、路地に駆け込むところを目ざとく見つけ、そこで一枚撮らせて~とか声掛けたら、「ちょっと聞いてきま~す」とか云って、またお店に戻り、お母さんらしい方と一緒に出てきて、ウチの子撮ってくれるんですか?てなカンジで笑顔で驚かれ、その余韻を残しつつ撮ったものです。タイトルは「成田山参道脇の祭り少女」。機材はM8にBausch & Lomb Baltar35mmf2.3C 絞りは開放。当時、まだ3.11の余韻も退き切らない成田で、このあどけない小姐の眩しいばかりの屈託無き笑顔はとてもかけがえのない宝のようにも思え、写真展の場での発表としようと心に決めた次第です。

今回の写真展では、出展者の機材、作風、被写体、全部異なっても、表現に賭ける熱い思いは皆同じ、個人的には見応えの有る展示になったのでは、と思いました。

ご来場のお客様各位、心より来場御礼を申し上げます。

また、来週からはこのブログにて交歓させて戴きたいと思います。

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

  1. 2012/11/04(日) 21:18:12|
  2. 街撮り写真
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プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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