深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

A great treasure hidden without fame~Canon FD24mmf2.8 SSC~

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さて今回のご紹介は予告通り、工房附設秘宝館からで、Canon FD24mmf2.8 S.S.C.となります。
このレンズは1978年登場で、F-1を頂点とするキャノンの一眼レフ軍団の主力兵器、赤鉢巻の"L"シリーズを補完する高性能レンズ群S.S.C.シリーズのうち、広角サイドの要、21mmと28mmというレギュラー画角の間を埋める重要なポジションを担っての登場でした。構成は8群9枚でマルチコートの緑も美しい重厚なレンズです。

が、しかし・・・現在の中古市場では、その評価たるや惨憺たるもので、今回のこの個体も外観には殆ど手擦れもなく、エレメントも傷はおろか、カビ、クモリ等も認められない、かなりの上玉ながら、1万円前後で取引されているのです。

何故かと云えば、この銀色の鏡胴根元のリング、そうスピゴットマウントで、機構上、ロックが無かったので、使用上の緩みを嫌ったプロからは敬遠され、程なく登場したロック付きのN-FDマウントレンズですら、完全電子化の錦の御旗のもとにEFマウントの登場と共に見捨てられ、デジタル化の潮流から完全に置き去りにされた以上、この老兵になど目を向けよう好事家など居よう筈もなかったのでしょう。

それでも、時代はこの至極真面目なものづくりの結晶とも言えそうな銘玉に再びチャンスを与えました。そう、ミラーレスカメラの勃興です。この画期的な仕組みはショートフランジバックとマウントアダプタの組み合わせで、ライブビューにより、如何なるレンズをも撮影可能にしたのです。

工房でも昨年のX-Pro1導入を契機に距離計連動機構の呪縛から開放され、面白そうなレンズで手頃なものは極力買うようにしていたので、今回のテストと相成った次第です。

では、早速その往年の銘玉の実力を見て参りましょう。

今回は、業平橋からスタートし、大横川親水公園、錦糸町、亀戸経由、ソラマチ、浅草という豪華お登りさんツアーです。カメラは全てX-Pro1によるISO Autoの開放撮影です。

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一枚目のカットは木場から乗ったスカイツリー駅行きの都バスの終点で降り、まずは水面の写るスカイツリーを撮りたい!との一心でめくらめっぽう、歩こうとまずは目の前の大横川親水公園に下り、そこでミニお花畑みたいなのが有って、犬を連れた妙齢のご夫人の方をおっかなびっくり見ている近所のいたいけな極小姐達の様子が面白かったので、一枚撮らせて貰ったカットです。しかし、まだ実質一枚目なので、24mmという画角に馴れていないため
少し寄りが足らず、インパクトの薄いカットになってしまいました。
さすがに開放では四隅が少々甘いカンジもなきにもあらずではありますが、中央部の解像力とコントラストの高さはさすがです

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二枚目は同じく大横川親水公園を南方向に見当付けて歩いていたら、偶然、浅いクリークの水面にスカイツリーが映り込んでいるお姿を発見、ここぞとばかり喜び勇んでシャッター切ったものです。
ここでも、線の細いすっきりした描写とコントラストの高さ、そして艶やかな発色には目を奪われてしまいます。

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三枚目は、大横川親水公園から横十間川まで歩いて移動し、そこで本式に川面に映るスカイツリーとご本尊様を一緒に撮ろうと企んだものです。
が・・・無情にも、APS-Cの画角乗数1.5倍が災いし、川に掛かる橋と橋との間隔の制約でタワーの上部が両方入る位置が取れず、こういう水面の方が少々頭切れになるアングルでしか撮れなかったのです・・・ああ、残念。

それでも、正面に鎮座ましますタワーの凛々しいお姿と、冷たそうな冬の十間川の水面の雰囲気は余すところ無く上手く描写しているのではないかと思いました。

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四枚目は、十間川での撮影スポット墨田区文花から、押上まで歩いて移動し、やっとソラマチに足を踏み入れたので、その余勢を駆って、ソラマチのビルの4階だかのスカイツリーの発券場、及びエントランスが有るところまで階段を駆け上がり、目の前に広がる絶景をそのままファインダに収め、シャッター切ったものです。

ここでは、画面いっぱいにスカイツリーの構造物が写っていますが、夕陽を浴びて仄かに金色を帯びたオフホワイトベーヂュの超高張力のパイプ達が何故か柔らかな古来の伝統工芸品のように見えたのは不思議でした。

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五枚目はソラマチでの撮影を終え、直ぐ真下の旧業平橋、今はスカイツリー駅から一駅だけ東武本線に乗って、浅草駅まで戻り、仲見世でのスナップで撮ったものです。
仲見世には何店か、煎餅やら人形焼やら店頭で焼いて実演販売しているお店がありますが、その中のひとつの前で、いたいけな童子達が、熟練の職人達の手仕事に魅了されたか、口を半開きで眺めていたので、さぁさ撮るよ、と親御さんにも聞こえよがしにカメラを構えて列の前に乗り出し、「わっママ、すっげぇ~」とか振り返ったところをハィ戴きましたです、のカットです。

ここで感じたのは、ハロゲンと蛍光灯という相当条件悪い人工光のミックスライト状態だったにも関わらず、このいたいけな極小姐達の柔らかな肌の色、質感は上手く描写しているということでした。

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六枚目は伝法院通りを上野方向に目を転じればすっかり冬の暮れ色になっており、その黄昏の雑踏を冬支度のカップルが仲睦まじげに歩いていく後姿が目に留まりました。
そこでEVFの照度増幅機能を活かし、クロップ拡大で合焦しながら追尾し、えいやっとシャッター切ったのがこのカット。傍で見ていたら、ストーカーまがいの変なおさーんの如く映ったかも知れませんでしたが、24mmの視覚はこのように黄昏時の雑踏を物語的に見せてくれたのです。

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七枚目は浅草寺の境内に移動し、そこでいつもの定点観測スポット、おみくじ売り場に立ち寄りました。
そこで、何が幸いするか判りませんが、何と、いたいけな外国人の子供がおみくじを引いて、内容が判らないのは当たり前として、折り紙に打ち興じていたのです。
そこで、驚かさないようにそっと歩み寄り、「Excuse me, Can I take your picture?」と囁き掛け、笑顔でウンウンと頷いてくれたので、ぢゃ、ハィ、拙者見て笑ってね♪とシャッター切ったのがこのカット。
撮った後、サンキュー、邪魔してゴメンな!と声掛けてその場を立ち去ろうとしたら、後ろに控えていたオモニからも笑顔でサンキュー!とか声を掛けられ、一日の締め括りとしてはとてもキブンの良いカットになったのです。

この白人の童子達の愛くるしいお姿、これだけで、このレンズを持ち出した甲斐が有ったと云っても過言ではないような気がしました。

さて、来週は、もしかして気が向けばCP+辺りに出没するかも知れませんので、そうなったらなったで、会場駐屯のコンパニオン女史各位の釣瓶打ちになるかも・・・乞うご期待。

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  1. 2013/01/27(日) 21:03:14|
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新春川越爆撮ツアー'13

さて今週のブログ記事アップは先週予告の通り、先週三連休真ん中の日曜日に工房主が主宰する謎の写真秘密結社?「ノンライツRF友の会」の年中行事の第一発目である、川越ツアーからのカットとなります。

翌日は日本列島大荒れで関東でも大雪になったにも関わらず、この日曜日はまさに日本晴れで初春という言葉が相応しい一日となりました。

一行は10時半過ぎに本川越駅改札前に集合し、喜多院、駄菓子屋横丁、蔵造通りを経て、時の鐘とまさに一日かけて川越のゴールデン観光スポットを巡り、思い思いにシャッターを切ったのでした。

工房主にはもうひとつの思惑があり、それは、前日夜遅く調整が完了したApo-Componon40mmf2.8改Mが絶対エースApo-Rodagon50mmf2.8改Mに何処まで肉薄出来るのか、その試運転も兼ねての撮影ツアーとなったのでした。

では、当日の行程を辿り、実写結果を見て参りましょう。

まず一枚目は、喜多院への移動の道すがら、窓際に猫がひなたぼっこし、その手前の樹には渋そうな柿が一個残っている・・・そんな谷内六郎画伯が週刊新潮の表紙にでも描きそうなモチーフがあったので、即座にR-D1sとX-Pro1で撮ったうちの後者、Apo-Componon40mmf2.8改M+X-Pro1による開放撮影です。

ピンは柿の実に合わせていますが、発色は地味目ながら、極めて見た目に近い描写感は好感が持て、背景で後ボケと化している三毛猫の描写もふんわりと味の或る柔らかいボケとなっていて、なかなかやるなぁ・・・というのが偽らざる心境でした。

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二枚目のカットは喜多院について、いつもの定点的撮影スポット、古銀杏脇遊具での、地場産のいたいけな極小姐のスナップです。

美味しそうなの食べてるね~一枚撮らしてね、とか声掛けたら「わぁ~、XXちゃん可愛いから、撮ってくれるのぉ???」とか満面に笑みを浮かべての撮影モードでした。

機材はこれもX-Pro1+Apo-Componon40mmf2.8改Mの開放撮影です。

お昼前の登りかけた冬の陽光を浴び、いたいけな極小姐のさらさらした黒髪に金色の反射が出ていて、愛くるしい笑顔と格好のコントラストになっていると思いました。

また、さすがアポクロマートレンズ、このいたいけな極小姐の黒いジャケットと背景のご婦人?の黒いパンツルックとの輪郭を極めてクリアに描き分けています。

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三枚目は喜多院の掲題を次なる獲物、もといモデルさんを探して鵜の目鷹の目で徘徊していたら、またしても、冬の陽光を浴びて輝く、親子連れの姿が目に留まり、その姿を捉えたもの。

機材はこれもX-Pro1+Apo-Componon40mmf2.8改Mの開放撮影です。

注文品の出来上がりを待つ親子の左手、団子屋の幟の陰から、ファインダ越しに光線状態と表情を狙いすまし、エイヤっとばかりにシャッター切ったのがこのカットです。

ここでも陽光を浴びて照り返す母子の姿はとても美しいと思いましたし、この目で見た光線状態、そして童子の赤い装束の色が光の当たり具合に応じ、忠実に描かれているのはさすがだな、と思いました。

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四枚目は境内徘徊中に気になっていた、前掛け姿で健気にも招き猫ショップを手伝っていた、いたいけな少女の姿をおおそれながら、と声掛けて撮らせて貰ったものです。

機材は、R-D1s+Apo-Rodagon50mmf2.8改Mによる開放撮影です。

周りの大人達から、「よっぉ、モデルデビューか!?」とか茶化され、冷やかされていましたが、なかなかどうして、こんな自然な表情で撮影に応じてくれるなんて、将来はひょっとすると・・・かも知れませんね。

さすが万能レンズの誉れも高いApo-Rodagon、一世代前とも言われるR-D1sとタッグを組んだところで、最新のX-Pro1に一歩もひけをとりません、さすがです。

なお、名刺をお渡しした保護者の方、もしご覧になって居られれば、ほんのささやかな御礼としてこのカットのプリント用データをお送り致しますので、メールなり戴ければ幸甚に存じます。

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五枚目のカットは思う存分、スナップを楽しんだ喜多院を後にし、某鰻店でゴーヂャスなランチを戴いてから、蔵造通りを経て、駄菓子屋横丁に移動する際、とある商店の前で福の神の演舞が行われていたのを通り掛かりざまに撮らせて貰ったもの。

機材はこれもR-D1s+Apo-Rodagon50mmf2.8改Mの開放撮影です。

この時点ではもう午後も2時半を既に回っており、太陽が西に傾き掛けてきた頃の光線状態で、それが蔵造りの街並みの牧歌的な催しの雰囲気と妙にマッチしていました。

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六枚目は駄菓子屋横丁に着いてすぐ、入口を少し入った辺りで、たい焼か今川焼みたいなものを美味しそうに一心不乱に食べている姉妹が居たので、その傍らのご両親にすかさず出演交渉、快諾を得てシャッター切ったもの。

機材はこれもR-D1s+Apo-Rodagon50mmf2.8改Mの開放撮影です。

白い紙袋はハイライトが少し飛び加減ですが、それでも、いたいけな幼子の柔らかそうな肌、黒髪の質感描写はまさにApo-Rpdagon50mmf2.8の真骨頂であり、シネレンズでさえ、こういった至近距離でのポートレートでは、引伸レンズを出自とするこの銘玉の描写性能には、一歩譲らざるを得ないと思います。


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七枚目は駄菓子屋横丁でのスナップを終え、時の鐘の麓まで歩き、その周辺を徘徊していた際、いたいけな極小姐
2名を満載した人力車が突如現れたので、撮影会メンバーは思い思いの場所で、それぞれの機材、技巧のベストを尽くし、撮ったシーンのうち、工房主のものです。

機材はこれもR-D1s+Apo-Rodagon50mmf2.8改Mの開放撮影です。

まさにこれぞレンジファインダー機が今流行りのライヴヴュー機に対して最大のアドバンティッヂを発揮するようなシチューエーションではないかと思います。

なんとならば、こういう至近距離での測距、合焦、そしてフレーミングを瞬時にして同時にこなすという芸当は、ブライトフレームと二重像合致式の明るい光学式ファインダーだからこそ可能なのであって、これをX-Pro1の合焦補助機能であるクロップ拡大や、NEX等のピーキング機能を用いても、動きのある至近距離の被写体を咄嗟に合焦し、フレームに納めるのは至難の業だと考えられるからです。尤も、馴れの問題、と云われれば、ミラーレス一年生でレンジファインダー歴の長い工房主には、反論するすべも有りませんが・・・

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さて、来週は、久々に工房附設秘宝館から、何かご紹介致しましょう。さぁ、何が出るかは乞うご期待。

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  1. 2013/01/20(日) 23:29:25|
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可以拍照嗎?~台北劇撮ツアー②~

さて台北ツアー後編は帰国日24日、まさにX'masイヴ当日の日中に台北市内から空港にかけ遭遇したシーンをご紹介したいとおもいます。

まず一枚目は前日も少し立ち寄った雙連駅前の露店マーケットで腰を落ち着けて撮ろうと思い、全体感やら、場の雰囲気やらが判るようなアングルで撮ってみたカットです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

実際にバンコクに一年近く暮らしたこともあり、今の職場でも香港やら深圳やら出張で行ったこともあり、このところ、ロケと称し、シンガポールやら釜山やらへも出かけていますが、東南アジアのマーケットというのは、何処も似たような雰囲気で、まさにデジャヴを見ているような錯覚に囚われてしまいます。

さすがローパスレスのM8とロシアの怪物レンズの組み合わせ、マーケットの喧騒やら人いきれが伝わってくるかの如き臨場感で描写していると思いました。

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二枚目は、比較的年齢層が高く、庶民的な風貌の人々が闊歩するマーケットの中で、いまひとつ決め手に欠ける感無きにしもあらずだったので、誰か良いモデルさんは居ないかとばかりに鵜の眼鷹の眼でキョロキョロしながら通りを行ったり来たりしていると、居ました、居ました、さりげない中華系の美小姐がどうせ売れない品物の店番でも任され、退屈と空腹に負け、何やらむしゃむしゃ始めたところちょうど目が合い、またしても、「你好,可以拍照嗎?」とか精一杯の笑顔で話しかけてみたら、このいたいけな小姐は不思議そうに首を傾げ、そしてこくりと首を縦に振ってからまたむしゃむしゃと始めたので、じゃ、行くよ♪と撮ったものです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

ここでも小姐の色白で肌目細かい肌や、しなやかでサラサラっとした黒髪の質感はあますところなく描写していますが、背景が芯の残ったザラザラとしたボケで一部には非点収差の仕業と思しきぐるぐる傾向が出ているのがいかにも惜しいところです。

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三枚目は露店マーケットの通りに面した緑地公園みたいなところで、童子連れのオモニが居たので、ここでも笑顔で声を掛けて、撮影許可快諾、オモニは外国人観光客に自慢の我が子を撮って貰えるのが嬉しいのか、しきりにあーだ、こーだとポーズの注文を付けていたようなのを撮ったものです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

ただ、結果はこの通り、仮面ライダー1号のヘーンシーン!!てな勇ましい腕・肩振りゼスチュアで、おぃおぃ、台湾の小姐は大丈夫か!?とか苦笑しながらシャッター切ることになったという次第です。

ここでも背景の木々に僅かながら見苦しいぐるぐる傾向が見てとれます。

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四枚目は緑地公園からまた露店マーケット方向、即ちお店の背面に目を転じたところ、客引き用のマイクロフォン&アンプセットのマイクをあろうことかその小さなお口に頬張ろうとしていた、元祖欠食児童?と目が合ってしまったので、近寄りざま、またしても笑顔で声を掛け、シャッター切ったものです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

撮影が終わり、童子に謝々、再見なんて云いながら笑顔で手を振ってみたら、なんとしらばっくれて横で見ていた母親が大笑いを始め、我が子に何やら語りかけ、その童子は急に不機嫌そうな顔になり、体を左右に揺すってイヤイヤしたのが面白かったです、きっと、外人に写真なんか撮られて、魂でも抜かれたらどうすんのさ!?とかヘンなこと囁かれたのではないかと。

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五枚目はそんなこんなで愉快な出来事が有ったのち、また緑地公園側から露店マーケット方面を撮ろうとか思って撮影スポットを探して歩いていたら、あろうことか、よちよち歩きの極小姐が足元不如意のためか、小走りにやって来たと思ったら、小生の脚にしがみ付いたので、後から追っかけて来た婆やが、しきりに笑顔ながら恐縮しつつ謝ろうとしているので、中国語で「マイペンライ」は何と言えば良いのか判らなかったので、こちらも適当に笑顔でOK,OKと手を振り、またしても返す刀で、写真撮ってもイイ?と聞いてみたら、二つ返事でOK、かろうじて直立し、その艱難辛苦に険しい表情の極小姐の表情をしゃがみ込んで同じ目線で撮ってみたものです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

いたいけな極小姐自体はもちろん、極めて忠実に描写していますが、背景の別の童子のキルトだかの上着の刺繍の文字だけが妙な立体感というか浮き上がり感で描写されたボケになっているのもこれまた面白いと思いました。

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六枚目は緑地公園の芝生で愛犬をけしかけ、群れる鳩を追い払って遊ぶという、日本人では思いも付かないようなファンキーな遊びを楽しむ親子が居たので、その姿を眺めていたら、丁度、工房主の反対側で同じように眺めていた母娘コンビが見飽きて、こっち側に歩いて来たので、またしても声を掛け、露店マーケットと緑の芝生をバックに一枚撮らせてね♪と頼み、笑顔で快諾して貰ったので、ではいきますぜ、とシャッター切ったカットです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

親子水入らずの朝のお散歩の長閑な雰囲気と、背景でやや崩れ気味のボケながら賑やかな声が飛び交う露店マーケットの活気が対照的となったなかなか安定感有る一枚になったのではないかと思います。

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七枚目は、露店マーケットで思うぞ存分撮った頃、丁度、11時半頃になったので、ホテルへ戻って荷物を受け取り、バスで空港に着いた際、今回利用したキャリアである、EVAエアラインのカウンター近傍でなかなかの雰囲気有る小姐が佇んでいたので、いったん、ターゲットロックオンしておいて、空港出発ロビー二階の茶店でお茶とチーズケーキなど戴いて、相手方の挙動など観察してかた、おもむろに1階へと降り、写真撮らせてね♪と頼み、笑顔ながら逡巡する小姐に立ち位置の指定したり、レンズを見て、笑ってねとか注文つけて撮ったカットです。

機材はコート付きM8+BALTAR35mmf2.3改Mでの開放撮影です。

正直、このカットでは、光線状態があまりに悪く、この清楚で美形の小姐がシュレックみたいな緑の地肌色になってしまったので、画像処理ソフトで補正掛けましたが、聖夜当日の異国の空港の雰囲気が上手く伝わるカットになったのではないかと思います。

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八枚目は、EVAエアラインのカウンターにチェックインし、目の前のハローキティルームみたいなのを見物に行ってから、EVAエアラインの出発ゲートまで歩く途中、いたいけな小姐達には幾つかの関所とも云えるハローキティ関連施設のうち、ハローキティとお電話出来る?てな趣旨の電話機が設置されたスペースで、お揃いの伊達メガネ小姐が交代で写真撮ろうとしていたので、英語で、もし良かったら、2人一緒のとこ、写真撮ったろか?と声を掛け、サンキュープリーズということで、彼女達のデジイチで縦横2枚を撮ってから、拙者からもお願い、一枚、旅の記念に撮らせてね♪と頼んだところ、ノープロブレム、ということで、2人揃ってポーズ決めてくれたところで、ッシャッター切ったカット。

機材はコート付きM8+BALTAR35mmf2.3改Mでの開放撮影です。

ここも光線状態があまり宜しくなくて、シャープでクリアでヌケの良いバルター+M8の真骨頂とはいきませんでしたが、それでも、美形の小姐2名の気さくな雰囲気が伝わってくるような秀逸なシーンだったので、旅の締め括りとして採用した次第。

しかし、工房主はここでも、大きなミスを犯していたのです・・・そう、サンキュー、ボンボヤージュ♪とか云って立ち去ろうとしたら、背後から、「英語お上手なんですね♪」とか、声を掛けられてしまったのです。そうこのいたいけな小姐達も祖国の同胞だったという次第です、ちゃんちゃん♪ お後が宜しいようで。

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さて、来週は主宰する「ノンライツRF友の会」新春川越ツアーからのスナップをお届け致します。さぁ、今年はどんな出会いが有ったか?
乞うご期待。

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  1. 2013/01/07(月) 23:22:05|
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可以拍照嗎?~台北劇撮ツアー①~

遅ればせながらの謹賀新年、本年も拙ブログご贔屓のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

本来は昨年末にもう一回、更新してから新年を迎えようかと考えていたのですが、年末の台北ツアー後、色々と身の回りであり、また年跨ぎの更新もどうかなと思ったこともあり、年末のご挨拶もそこそこに年を越してしまいました。

ということで、今回のアップは昨年末、恒例の「避X'mas旅行」で台北へ22日から2泊3日で初渡航したレポートを今週、来週と二回に分けてお送りしたいと思います。

まず一枚目ですが、云わずと知れた故宮博物館の雄姿です。ただ、これは大陸の諸兄の言い分に従えば、「故宮」は紫禁城のことであるから、台北のものは「新故宮」と称するべきだ、と云う説もあります。

到着が13時半過ぎ、入国手続きには多少時間取られましたが、ホテルには15時過ぎにはチェックイン出来たので、せっかくの台北初訪問ということで市内随一の観光名所、故宮博物館へとMRT、タクシー乗り継ぎで向かったものです。

機材はM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

かなり暗くなって来ましたが、ライトアップされた黄色い壁面と黄昏時の石壁の沈んだ灰色のコントラストが眼を惹くカットになったのではないでしょうか。

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二枚目のカットは故宮博物館からの帰り、MRT最寄駅である「士林駅」の近傍で駅改札間際の夜店の前で寛いでいた親子連れに声掛運動の予行演習とばかりに「你好 可以拍照嗎?」と近寄り様に声掛け、笑顔でOK!とオモニが答えてくれたので、さぁ撮るぞ!とかカメラを構えて至近距離に寄って行ったら、このいたいけな極小姐が韓流小姐星ばりに上目遣いの微笑でポーズしてくれたワケです。

この我が子の豹変振りが面白いのか、横のオモニは大層ご機嫌の笑顔でした。

機材はやはりM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

拡大してみたら、若干ブレてはいましたが、この極小姐の表情、大伸ばしして写真展に出すワケぢゃなし、なかなかのスクープ的テイストなので、当然、採用とさせて戴きました。

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三枚目のカットは翌23日、フルに使える貴重な中日なので、朝から色々と回ろうと画策し、まずは、レトロな問屋街が佇む「迪化街」に行こうと最寄駅の「雙連」まで出かけそこから歩こうと思ったのですが、MRTのインフォデスクに問うてみれば「バスで行け」ということで、豪華4ヶ国語の案内チラシみたいなものを渡され、それに従い、出口から上がってみれば、あらラッキィ!?ということで露店マーケット、その前の小さな緑地公園に佇んでいた品の良さそうな親子連れにまた声を掛け、撮らせて貰ったカットです。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

背景の露店マーケットは2線ボケに口径食まで入り込んだぐっちゃぐちゃのボケと化して、何がなんだか判らんようになってしまっていますが、この親子連れの楽しそうな休日朝お出かけの雰囲気は充分伝わってくるのではないでしょうか。

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四枚目のカットはその最寄駅からバスに乗って目的地の「迪化街」で降りる筈が、気がつかず通り越してしまい、どーせ循環バスだからそのうち戻るさとか思って平然と乗り続けていたら、なんと、最初に乗った駅前を通り過ぎ、反対方向へずんずん走って行き、最初は窓を流れる景色なんぞ楽しむ心のゆとりなどあったのが、さすがに中山空港が見える辺りまで来たら、せっかくの短い日中をムダにしてしまう・・・との恐れがむくむくと沸き起こり、手っ取り早い駅で降りたつもりが実は便利なMRTではなく、台湾国鉄の駅で、何とか台北駅まで戻ろうと駅内を徘徊している時に声を掛けて来てビラをくれた小姐二名を逆襲し、声掛けてポーズとって貰って撮ったものです。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

こういう旅先での撮影では何が幸運に働くか判りません。バスで所定の駅で降りていたら、閑散としたシャッター街を被写体の小姐求めてただただ徘徊し、場合のよっちゃ徒労に終わったかもしれないのに、迷って着いた駅ではなかなかの美形が声を掛けて来てくれたのですから。

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五枚目のカットは何とか台湾国鉄の列車に乗り、台北駅からまたMRTに乗換え、今回の主目的であった「台北の渋谷・原宿」とも称される「西門」界隈でいたいけな美小姐を求め徘徊していた時にまず一発目のお客さんです。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

当日は曇天でしかも午後の陽が傾きかけた時刻のビルの谷間のアベイラブルライト撮影ですから、眉目麗しい美小姐の顔色が、徹マン明けのおっさん、或いは今流行のノロ中毒で脱水症状に苦しむ中年主婦みたいな顔色なのは致し方ないところでしょう。

う~ん、出来ることなら、ピーカンの太陽の下、もうちょい長い玉で撮ってみたかった!と出会い運の悪さを嘆くことしきりでした。

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六枚目のカットは、まぁまぁ幸先の良い「西門」ロケに気を良くして、繁華街の奥へとカメラ2台ぶら提げて、ずんずん歩いて行った途中、いかにも現地の大学生ですよぉ!てなノリの小姐2名が台湾風イケメン?が店番する生ジュースだかクレープの店先で、日本の小姐達からは考えられないような低い声で以て中国語特有のガァガァという会話を楽しんでいたので、間合いを測り、またしても写真撮らせてね♪と英語、中国語、韓国語でリクエストし、あなたいったい何処の国の人なの?と聞いてきたので、拙者日本からでござるとか英語で答え、笑って逃げ出した友達を一瞬恨めしそうに横目で睨み、その次の瞬間にはタイペイスマイルを浮かべ、ひとりモデルさんを務めてくれたいたいけな小姐のお姿です。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

この時刻になると、確実に人工光の方が優勢になってきますが、このシチュエーションでは、画面向かって左上、彼女から見れば、右の頭の上からのライティングが偶然ながらなかなか良い雰囲気を醸し出したのではないでしょうか。なお、ここでは背景のイケメン?店員さんが黙々と働く姿もえも云われぬ柔らかなボケとなっていて、構図的にもプラスになったのではないかと思います。

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七枚目のカットは陽も暮れかけて来て、路上で小姐達の声掛けて撮らせて貰うのも、光線状況的にツラい時刻になって来たので、厳選して、ぱっと目立つ小姐2名組をロックオンし、早足で接近し、「Excuse me lady, May I take your photo? I'm a photographaer from Japan.」とか声掛けてみたら、「え、ワタシ達も日本からですけど、イイんですか?」とかびっくりしながらも嬉しいお返事、悪いはず有るワケないぢゃないですか!?ということで、雑踏の中で同胞の美小姐2名を撮らせて戴いたもの。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。


やっぱ、日本の小姐達が世界のファッションリーダーってことですか・・・異国の地の繁華街の雑踏の中に居てもファッションも歩くサマもパッと垢抜けてましたしねぇ・・・

そうそう、お約束通り、連絡貰えればお店でプリント出来るように加工したデータお送り致します、どうぞ、ご遠慮なく。

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八枚目はすっかり日没になってしまったので、当日のもうひとつの主目的地、「士林のナイトマーケット」へ移動しての夜間撮影による街の風景です。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

尤もマーケットの最寄駅は厳密には「士林」ではなくその一つ手前の「剣潭」というMRTの駅から歩いていくことになります。

細い商店街と路地みたいなところがまさに所狭しと様々な電飾を施された商店、露店がひしめき合い、眺めて冷やかして徘徊しているだけでも、十分楽しいところです。

また、人気の有る通りでは、まさに原宿の竹下通りか休日の浅草仲見世並みに混んでいて、一定のワークディスタンスを必要とする標準レンズでのスナップは至難の業ですから、少し人通りの少ない開けた通りで、手なんか繋いで仲良さそうに家路に就くカップルの後姿なんざを写し込んでみた次第です。そうでした、すっかり忘れよう、忘れようとしていましたが、その日はX'mas Eveの前日、日本で俗に言う「Eve x Eve」という日だったんですね、これぢゃどこもカップルが大手を振って歩いているワケだ・・・

taipei_008p.jpg

さて、来週も台北劇撮ツアーの続編行きます。さぁ、画面にはどんな風景が現れるか? また工房主はどんないたいけな小姐達に声掛けて撮らせて貰ったのか? 乞うご期待!!

テーマ:旅行の写真 - ジャンル:写真

  1. 2013/01/06(日) 21:00:00|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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