
さて、今宵のご紹介は久々のEFマウント改造の往年の国産一眼レフ用交換レンズ、オートマミヤセコール CS50mmf1.7改EOS EFマウントです。
まずこのSekor SC銘で50mmf1.7というレンズ、1974年発売のNCシリーズという特殊なバヨネットマウントのカメラ用にリリースされたようなのです。構成は極普通の5群7枚でWガウスに後ろが1枚追加された形式のようです。
入手したのは某中央線で新宿の次くらいの駅からまた奥地に分け入った地味なお店なのですが、入口付近のヂャンク棚に数本転がっており、眼も当てられないような値札が付いていて、普通はヂャンクレンズの状態や出自は尋ねるのはご法度なのですが、他にお客も居ないし、たまには顔出す程度の知り合いなので、どーして、こんな捨て値で叩き売られているのか、問うてみれば、要はあまりにもマイナーなマウントなので使い道がなく、ルーペくらいにしか使えそうにないから、といった耳を疑いたくなるような答えが返ってきたということです。
確かにオート絞りの制御を他社の製品のように底面から突き出したレバー状のパーツを円周方向に推したり引いたりするのではなく、M42のレンズのように底面から突き出たピンの押し込みで自動絞りを制御するからくりになっています。
ただ、それが一本ではなく、約45度間隔で二本出ていて、それが内側にシーソーでも入っているかの如く、片方を推すと、片方が引っ込む、というモグラ叩きか、「レッドスネークカモン♪ イエロースネークカモン♪」の模造ヘビ遣いショーみたいな不可思議な動作だったので、これを手動絞りとして別マウントで使うのは面倒そうだな、という印象は受けました。
しかし、値段が値段なので、とりあえず一本買って来て、アイデアが閃くまで、防湿庫にて暫しおねむの時間をエンヂョイしてもらうこととし、約一年ほどで突如閃いたというか、いつものようにアイデアが降りてきたので、一気呵成に半日程度で改造してしまった、ということです。
では早速実写結果見て参りましょう。
ロケ地は深川発浅草、カメラはEOS50D、絞り優先AEによる開放撮影です。

まず一枚目のカットですが、家の前の道を門前仲町駅方向に歩いて行く途中にいつも家の玄関周りを季節の花で飾っている、なかなか心がけの素晴らしいご家庭があり、今回もそのご好意に甘え、ほぼ最短距離で一枚、可憐なマーガレットの花を撮らせて戴いたもの。

二枚目のカットですが、浅草に着き、雷門前の車夫さんや観光客各位、そしてきび団子売りの小姐達も今日は今ひとつぱっとせず、撮る気もあまり湧かなかったので、定点観測地である、仲見世一本東の通りに面した扇屋さん店頭の、意匠を凝らした大和絵団扇のクローズアップ、風神の顔にピンを合わせて撮ってみたもの。

三枚目のカットですが、ここもいつもの定点観測スポット、仲見世脇の集合店舗建築脇のガスメーター配管が並ぶさまを一枚撮ってみたもの。

四枚目のカットですが、何か良い被写体はないか、鵜の目鷹の目で仲見世をキョロキョロしながら歩いていたら、居ました、居ました・・・異国の小々姐がずっと物欲しそうに店頭で人形焼の実演販売をしているヲヂさんの手元と云わず、顔といわず、その一挙手一投足をガラスにべったりへばり付いて凝視していたので、ヲヂさんがそれに気付き、顔を上げた瞬間を撮ってみたもの。

五枚目のカットですが、久々に観音様にお参りでもしようとか殊勝なことを思い立ち、手水場で手と口を清め、本堂に上がってお参りを済ませてみれば、なんと賽銭箱の前に陣取って真摯に祈りを捧げようとする敬虔な民草を不躾にも正面から乱写しようとカメラを構え待ち構える、異国の小姐が居るではないですか、これは自分の姿も被写体として晒してますわよ、という意思表示に他なりませんから、びたっと横に張り付いて撮らせて貰ったもの。勿論、気付かれましたが、彼女は苦笑して手を横に広げ首を傾げる例のポーズとったんで、こちらも笑って、ハイさよなら、です。

六枚目のカットですが、時間があまりなかったので、お参りを済ませて早々にまた元来た仲見世を戻りながら抜かりなく被写体を捜そうとしたところ、居ました居ました、仲見世で宝蔵門に面した人形焼と揚げ饅頭のお店の実演販売しているすぐ脇で、またしても熱心に見入っている小々姐の様子が目に留まったので、職人さん越しに一枚戴いたもの。
しかし、洋の東西を問わず、どうして年端もいかない小々姐や極小姐はこういう和菓子系の職人さんに惹かれるのでしょうか。もしかして、何かモテ男の秘訣が秘められているかも知れませんね。

七枚目のカットですが、仲見世を歩きながら、雪のように真っ白な幼児を抱えた若い白人夫婦とすれ違い、旦那の方とすれ違いざま目が合いましたが、これは絶対にお子さんの写真撮らしてと頼めば、喜んでOKしてくれる!と瞬時にして閃き、2mも離れないうちに追い縋り、卒爾ながら、と声掛けて撮らせて貰ったもの。

八枚目のカットですが、観音様にお賽銭奮発したご利益はなかなかのもんぢゃなぁ・・・とか独りごちてもう雷門も間近に見えてきた辺りで、ロシア系の小姐2名がソフトなんか舐めながらお店から出て来て、これも声掛けたら、絶対にOK撮れると瞬時に閃き、呼び止めてお願いしたところ、舐めてるとこはカンベンしてねってことでしたが、こんな満面のスマイルでモデルさんになって貰えたもの。
このレンズ、今はもう135判カメラからは完全撤退してしまったマミヤOPの往年の銘玉だったのですが、このマミヤという名前の製品は、日本史に名を残す二大冒険家の一人、間宮林蔵と奇しくも同じ名前を冠した、チャレンジングなレンズなのではなかったかと思います、そしてその偶然というか、必然がかの地、ロシアの小姐2名がモデルさんのトリを取ったということなのかも知れません。
さて、次回は久々の秘密結社ノンライツRF友の会撮影ツアーから傑作選をご紹介いたします、乞うご期待!!
- 2014/05/25(日) 22:06:44|
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さて、今週末の更新は、別の顔本上で「小姐写真がこのところ無い・・・」との忌憚無きご意見を業界のご老公、もとい、大久保彦左衛門のような方から頂戴しましたので、最後の隠し玉を炸裂させるべく、ハノイ5日目、そう出発当日の朝、ヤシコンTVS-Dのみ片手に、ホテルからの徒歩10分圏内で30分程度でさらさら~と撮ったカットをご紹介することと致します。
いつもの倣い通り、全コマ開放での絞り優先AE撮影です。

まず一枚目のノカットですが5/1の朝、9時ちょい前に目が覚め、階下のロビーで朝の定番、大型サブマリンサンドを若いボーィさんに拵えてもらい、腹ごしらえしてから、ホアンキエム湖方面でちゃちゃっとメーテーイベントの写真でも撮んべぇかとホテル前の路地に出たところ、路地裏食堂の中を菅笠かぶった行商のアヂュモニが自転車推して通り過ぎていこうとしたので、急いで追い縋り一枚撮ってみたもの。

二枚目のカットですが、ちょいとブレてしまったのが残念ですが、路地裏食堂で、楽しそうの朝餉を戴く近所の一家の周りでたぶん一番なついていると思しく極小姐のそばでくるくる回ってじゃれてたコーヒーミルク色のプードルを入れて
一家のお食事風景を一枚撮ってみたもの

三枚目のカットですが、日曜日の午後到着して以来、ずっとご無沙汰していた教会が、さすがメーデー、扉を開け放ち、出入り自由としていて内部も見渡すことが出来たので、入り口付近から一枚戴いたもの。

四枚目のカットですが、教会前の交差点から湖方向に向かって歩いていった通りにあるいつもの交差点の様子を、バイクにまたがったまま、スマホンいじりに熱中していた中年ヲヤヂの背中越しに一枚撮ってみたもの。

五枚目のカットですが、交差点を通り過ぎ、湖へ行く途中の次の大きな通りの歩道上に佇み、絶えることなく突進してくる、老若男女を乗せたバイクと、それに背を向けるかの如く、自転車で颯爽と5月の風を切って疾走するおばぁの姿が目に留まったので一枚戴いたもの。

六枚目のカットですが、湖を一周する道路に着いてみれば、何らかのイベント、或いはパレードに供されるためか、警官達がピケを張って人民を歩道上に留め置いていて、そこであぁ、退屈しちったなぁや・・・とか、セリフの吹き出しを付けられそうな、スクーターのハンドルにもたれたいたいけな極小姐の様子が斜め後ろからはとても好ましく見えたので、一枚戴いたもの。

七枚目のカットですが、カップルでイベント見に来てたというヂモティの大学生と高校生のカポ-と少々話しをして、意気投合して、ぢゃ、君達の雄姿をこの歴史的コンデジ、コンタックスデジタルですから、まさにリアルコンデジで撮って上げようと、一枚戴いたもの。

八枚目のカットは、どうやら道をクローズしてのイベントは、警察バイクのパレードや自転車のロードレースのようだと英語の判る連中と話をしていて判ったので、自転車ロードレースの様子を雰囲気あるレストランをバックの撮ろうと待ち構え、やっとのことで遅いコンデジでもモノになった一枚。

九枚目のカットですが、11時には空港へ送って貰うため、ホテルに頼んでチャーターしてもらったクルマが着くので、その前にはチェックアウトせねばならず、時計とにらめっこで撮影してたのですが、10時半も回ったので、そろそろ撤収と、教会方面へ向かう途中の路上で、同じくイベント帰りの一家とそれを追い越そうとするローカルカポーの二人乗りバックを入れて一枚撮ってみたもの。

十枚目のカットですが、まさにこれも今のベトナムを象徴するふたつのアイコン、即ち、赤字に黄色星の共産党旗と、同体制下での小中学生が必ず身に着けねばならない赤いスカーフが並んでいて、構図的にもなかなか秀逸だと思われたので一枚撮ってみたもの。

十一枚目のカットですが、これも或る意味、ベトナムの古来からの文化を象徴する文物で、竹ひごを編んで作った鳥かごを軒先に釣るし、周囲や背景の緑と対をなし、その繊細な姿かたちが映えて見えたので一枚撮ってみたもの。

十二枚目のカットですが、いよいよホテルのすぐ近くの旧市街のランドマーク、大教会前まで戻って来てしまったので、名残惜しい気分もまたこれあり、交差点際のカフェの日よけの庇の下から、店内越しに食事をしたり寛いでいるハノイ市民各位を借景として、大教会の佇まいを撮ってみたもの。

十三枚目のカットですが、カフェから教会へと交差点を渡る途中、このバイクの群れともしばしお別れかな、と思い、ほぼノーファインダで胸位置よりちょい下から、通りにカメラ向けてシャッター切ってみたもの。

十四枚目のカットですが、これが今回、独断と偏見でコンデジ編をアップした理由、ハノイきってのいたいけで健気な美少女に声掛けて撮らせて貰ったもの。
その昔、「オーケストラの少女」という名画が有ったらしいですが、まさに21世紀においては、「ブラバンの美少女」ってカンジの出会いで、旅の最後の出会いの幸運に心より感謝せざるを得ませんでした。

十五枚目のカットですが、教会前で奉納演奏を終えたアマチュアブラバン諸氏が教会横のスペースで湯茶のもてなしを受け、寛いでいる風景がとてもアジア的で好ましいと思い、一枚戴いたもの。
さて、今回の15枚は全行程で300枚弱撮ったTVS-Dの作品ですが、いかがでしたでしょうか。
確かに起動は遅いは、合焦は遅いは、おまけにモニターが小さすぎ、撮った後、プレヴューしてみても、とりあえず、写っていることは確認出来る・・・という不便さで、ほぼ同じ画素数のGALAXY NEXSUSのカメラと比べても、イイトコ無しのように思えます。
ただ、このカメラはスピードを競う性質のものでなく、被写体へのリスペクトと愛情を以てしっかり向かい合い、一枚一枚、しっかり撮れば、日本産まれとは云えContaxの名前はダテぢゃなく、見る者の眼を、そして心をしっかり画面へと惹き込む作品を残すことが出来る、まさに伝説の銘機なのだなぁ・・・と思った次第。
さて、次回の更新は5/17の11:57に産声を上げた往年の銘レンズの最新モディファイ版のご紹介いきたいと思ってます。
乞うご期待!!
- 2014/05/18(日) 19:25:14|
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さて、先週のハノイ編前編に引き続き、今週は後編をお送り致します。
今回のアップは4/29~30の晩までですが、この二日間はいわゆるパッケージツアーで出歩くような、市内観光ではなく、あくまでも、素のハノイ旧市街の様子を撮りたかったので、宿を基点にホアンキエム湖西岸エリアを徘徊し、目ぼしいシャッターチャンスに巡り合ったら、それを確実にモノにする、というスタイルでストリートスナップに徹した二日間だったということです。
で、後編での機材ですが、カメラは相変わらず、X-Pro1、レンズは1枚目から13枚目までが、このところ、海外での旅のお供と化している安牌的レンズ、Leitz Elmarit28mmf2.8 3rd.、14枚目から18枚目までがCanonL50mmf1.2です。
全コマ絞り開放AE撮影です。

まず一枚目のカットですが、29日の朝遅くに大教会裏の木賃宿を出て、いわゆる36街といわれる旧市街でも特に古い建造物が残る、職種単位の通りの有るエリアに足を運んだところ、伝統的な菅笠かぶった物売りのアヂュモニがこれまた古めかしい建物をバックに一息ついている後姿が目に留まったので、即攻、気配を消してダッシュし、背後から一枚戴いたもの。

二枚目のカットですが、これも36街の或る通りの街角のよろず屋みたいな店舗の店先で、通り過ぎる人々を横目に見ながら、携帯電話での通話に熱中する物売りのアヂュモニの図です。

三枚目のカットですが、またしても物売りアヂュモニ三部作とばかり、路上で小菊の花?を売る、菅笠かぶった物売りのオモニとあらあら、高くなったわねぇ、とか半ば達観したような表情で財布を取り出すアヂュモニのやりとりを一枚戴いたもの。

四枚目のカットですが、これも36街の町の素の様子を撮ってみたかったのでカメラを構えたまま、交差点に立ち、ちょうど良い、オモニが極小姐をオートバイの前に乗っけてやって来て、しかも目の前でUターンまで披露してくれたので、これ幸いに、と一枚戴いたもの。

五枚目のカットですが、36街の確か洋服生地だとか女性下着?なんか売ってる路地の入り口付近でなかなかメローなイエローの古風な建物が有ったので、誰か面白そうな人でも通ったら借景にして一枚撮ろうとか良からぬことを考えていたら、あにはからんや、姦しい小姐3名相乗りスクーターがやって来たので、これ幸いに、と一枚戴いたもの。

六枚目のカットですが、黄色い建物の左手方向の路地に入っていくと、ランチタイム前後は路上大レストランのご開帳状態だったので、知らん顔して歩きながら一枚と云わず数枚撮ったうちの一枚。

七枚目のカットですが、路上大レストラン状態の路地を抜け、再び、大きめの通りに出て、交差点向かいの旧建築にピンを合わせたままの状態で、イイ雰囲気のスクーターが通り過ぎるのを待ってシャッター切ったもの。

八枚目のカットは29日最後のカットとなりますが、木賃宿の界隈は、ランドマークの大教会が有ったり、ハノイでも屈指の超高級フレンチベトナミーズ料理の銘店が有ったりする一方、地図でもちょいと判らないような路地裏には、似たような木賃宿がひしめくというまさにアジア的カオスを具現したかのエリアなのですが、そのエリアの目抜き通りが現地の祝祭日で小さな旗みたいなのがはためき、その下を颯爽と小姐達のスクーターが通り過ぎていったので、女性活躍先進国ベトナムのイメージフォト的なものを撮ってみたもの。

九枚目のカット以降は翌30日のものですが、朝、10時半過ぎに宿を出て、ホアンキエム湖のほとりをモデルさん捜しながら徘徊していたら、湖畔のベンチで子連れ狼の大五郎みたいなコスチュームの極々小姐と寛いでいた若いヲヤヂさんが居たので、やぁおはよう、可愛いお嬢さんですね♪とか話しかけて湖をバックに一枚撮らせて貰ったもの。

十枚目のカットですが、湖畔を北に向かって歩いていたら、とてもフランス人のセンスとは思えない、ちょっとどこかズレた感有るコロニアル様式の建物が建っていたので、それをバックに行き交うスクーターの人民達を撮ってたうちの一枚。

十一枚目のカットですが同じくホアンキエム湖周辺の道路沿いにコロニアル様式風建造物が立ち並ぶエリアがあったので、そこをバックに、またしてもベトナムの街の原風景たるスクーターで行き交う人民のお姿を入れて一枚撮ってみたもの。

十二枚目のカットですが、ホアンキエム湖散策を終え、ランチを食べて、また夕刻からの散策スナップに備えようと、大教会への道を辿っている途中、カメラ二台も提げて、地図も見ないで嬉々として歩いてくる工房主を見つけ、地獄で仏、ハノイで伝導師、とばかりにエクスキューズミィ?とか声を掛けてきた欧州からの小姐二名が居たので、ホアンキエム湖北々東岸に在る、水上人形劇場の場所なんか地図で指し示して上げて、その御礼とばかりにモデルさんになって貰ったもの。

十三枚目のカットですが、木賃宿近くの目抜き通りの飲食店頭で、楽しげにじゃれていた親子連れが居て、見ていたこちらまでなんとなくじんわりと来る光景だったので、声を掛けて、家族揃っての一枚を戴いたもの。

十四枚目のカットですが、ランチ後、暫し宿でぼーっとしてから、レンズを換えて、ホアンキエム区最北端の鉄道駅まで市場を抜けて行ってみようと思い、路上市場に差しかかったとき、鋭い目線を感じたので、カメラを向けて撮ってみた物売り親子の姿。

十五枚目のカットですが、たぶん今回のベストショットの一枚ではないかと思いますが、果物売りのお店の店頭で、ひたすら遠い目をして物思いにふける坊主頭の青年をテーマに辺りの雰囲気を捉えてみたもの。

十六枚目のカットですが、これも今回のお気に入りの一枚なのですが、ノクトの岡村さんに教わった、ホアンキエム区最北部の鉄道駅から紅河に向かって伸びる鉄路の鉄橋横の自動車道を疾走するベトナム人民若者のスクーターのまさに通り過ぎんとする瞬間を捉えてみたもの。

十七枚目のカットですが、鉄橋から駅、そして市場付近でスナップしていたらどっぷりと陽も暮れてしまったので、また大教会周辺エリアに戻ろうと思い、来たルートより一本東側の通りを歩きながら目にした、夜景に浮ぶ現地の青少年たちの楽しげな姿を一枚戴いたもの。

十八枚目のカットですが、日本同様、かの地、ベトナムもGWは祝祭日の釣瓶撃ち状態らしく、翌5/1はメーデーの大きなイベントがあるらしく、街中、ここぞとばかりに国旗を飾りまくり、また、露店のようなところでも、愛国心に便乗せんとちゃっかりこんと色んなサイズの国旗を売っていたので、手前の大きな国旗にピンを合わせ、店番のヲヂさんはバックのボケとして出演して貰う構図で一枚戴いたもの。
今回の感想は、格安のパッケージ旅行が取れ、予想以上に便利な宿だったこともあり、なかなかフレンドリーなベトナム人民各位とのふれあいがエンジョイ出来、その結果が写真にも反映出来たのでは、と思いました。
さて、来週末の更新は工房作品紹介行こうかな、それともまだ出番の無い、ヤシコンTVS-Dの見た出発当日5/1朝の旧市街の様子のレポートにしようかな、コメント欄の貴重なご意見も参考に考えます。
乞うご期待。
テーマ:旅の写真 - ジャンル:写真
- 2014/05/11(日) 18:35:03|
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さて、一週スキップし、大変お待たせ致しました。
GW前半、有休を二日くっ付け、格安パッケージで初渡航した安南の都、河内、即ちベトナムはハノイでの4泊5日の旅でのカットを今週、来週の二回に分けてお送り致します。
まずは簡単に今回の行程からご説明。
4/27羽田発のノイバイ空港直行のANA機で8:45に飛び立ち、時差-2時間なので、12時半前には現地着、空港でカモを待ち構える白タク、業タクのうち、ガイドブックで比較的安心との折り紙付きのエアポートタクシーに一括払いで値切り、約45kmの道をひた走り、やっとハノイの市内で宿の近くという路上でリリースされたのが2時前、前月の深夜での香港の宿探しで馴れていたこともあり、ワケも判らん異国の路上にたった独りで放置された驚きすら感じもせず、楽天サイトからプリントアウトした英語の地図で路地の入り込み具合いを確認し、通常は考えられないような奥まった路地のどん詰まりに目的の宿を発見、やっとチェックインし、そのまま荷物を置いて、街撮り第一弾に出かけたのでした。
ところが、大失敗というか、これが案外、怪我の功名だったかも知れないのですが、路地から出た大きな道を180度方向見間違えていて、徒歩5分圏内の筈のホアンキエム湖に行けども行けども到着せず、街並みも面白く、また新鮮でもあったので、これ幸いにふらふらと撮りながら徘徊していたら、何と旧市街のはずれの文廟くんだりまで来ていたことが、たまたま匂いに釣られて入ったフォー屋の兄ちゃんに聞いて判り、さすがにこれはまずいと思い、帰り道を聞いたのも束の間、またしても曲がるべき道を曲がらず、地図で一番判り易いホアンキエム区北の端の鉄橋付近まで歩いて来ちゃったので、そこから、南下しつつ市場の写真なんか撮りながら適当に歩いていたら、見覚え有る通りに出て、見当付けて路地入ったら、奥には宿が鎮座ましましていた、というのが初日の中冒険。
で二日目は、日本を出る前に予約しておいた「ハロン湾1日ツアー」に朝8時過ぎから出かけ、クルーズ船ツアーというより、バスの旅、といった方が適切な、世界遺産詣でを済まし、適当に写真撮ってハノイに戻り、宿の近くの大教会前でリリースしてもらい、そのまま、街で一番高級との呼び名も高い?「マダム飛燕」なるフレンチベトナミーズのお店で豪華なデナーを戴き、酒も飲まなかったのにかなりキブンは昂揚し、宿までの帰りのわずか10分弱の距離でかなり声なんか掛けて撮りまくったのでした。
ここまでが今回アップした行程、翌週は三日目、四日目、そして最終日にヤシコンTVS-Dで撮ったものをアップしようと考えています。
で、今回の機材ですが、カメラは全カットともX-Pro1、レンズは1~10枚目までがCooke Speedpanchro Ser.II40mmf2改M、11~14枚目がLeitz Elmarit21mmf2.8、15~18枚目がCanonL50mmf1.2による全コマ開放での絞り優先AE撮影です。
では早速、実写結果を逐次見て参りましょう。

まず一枚目のカットですが、まさに右も左も判らない状態で市内を歩いていた時、街角で、菅笠の中小姐が手榴弾みたいなもの鼻歌交じりにいじってたので、何かと思い接近したら、街角で注文に応じパイナップルを剥いて売っていたので、迷惑にならないよう、お客の環に混じり、しっかり数枚戴いたうちの一枚。この後、笑顔でしっかり5000ドン頂戴とか云われましたが、判らんフリして苦笑しながらその場を立ち去りました。

二枚目のカットですが、文廟横の大きな公園で現地の学生達が集まって、なにか出し物の打ち合わせ兼リハーサルをやっていたようなので、何も判らない観光客が紛れ込んだかのように偽装し、しっかり背後に回り一枚戴いたもの。

三枚目のカットですが、その公園の自主活動みたいなのにスクーター二人乗りで来ていた女子学生2名組が居て、緑の小径を走ってくるところを追尾して撮ってたら、横を通りざま、笑顔ながらしっかりと「何であたい達に向けて写真なんか撮ってんのさ?」とか、そこそこ流暢な英語で聞かれたので、「拙者は日本から来たフォトグラファーでベトナムの美を発掘中でござるよ☆」とか上から目線で答えたら、しっかり信じ込んじゃったので、ものの弾みに「キミ達もアップで撮って上げようぢゃまいか!?」とか云ったら、アラ嬉しい☆ということで一枚戴いたもの。

四枚目のカットですが、旧市街の36街と言われる、最も旧建築が残っているエリアのはずれ付近の路上で地図を片手にため息ついている西欧からの美女二名が居たので、「May I Help You?」とか適当に声掛け、こちらはもうだいたい自分の位置関係が判って来ていたので、日本語の地図と照合し、今ここに居るから、ここを真直ぐ行って、二つ目を右に折れてから真直ぐ南下すれば、湖のほとりに出るからね♪とか来て3時間も経たないのに即席ガイドと化し、そのお返しに、ということで一枚撮らせて貰ったもの。

五枚目のカットですが、欧米の美女二名と別れてから、岡村さんが数十年前に傑作を撮ったという鉄橋を思い出し、そこからなら、ランドマークの湖までの道は判り易いので混み入った市場を通りながら、ふと開けた空き地越しに見えた古くて奇妙な造作の集合住宅を撮ってみたもの。

六枚目のカットですが、市場の通りを宿方向に向かい南下する途上見かけた路地入り口のガラス食器屋さんの店頭の様子がそこはかとなくイイ味を出していたので、一枚戴いたもの。

七枚目のカットですが、宿に向かって36街の道を歩いていたら、東南アジア名物の路上バーバーに遭遇したので、適当な距離から全体像を一枚戴いたもの。

八枚目のカットですが、たまたま差しかかった交差点に面した商店の造作が、フランス植民地時代のコロニアル様式を残したまま、工事用品兼街頭食堂みたいな不可思議な業態に転用されていたので、これは面白い、と思い、全体像を戴いたもの。

九枚目のカットですが、そのコロニアル様式の商店レストランを別アングルから撮って、店頭での食事の風景がもうちょい判るようにしてみたもの。

十枚目のカットですが、陽もだいぶ傾いてきた頃、やっと湖の北側に辿り着いたので、しばし風景を眺めていたら、そのまま大空へ飛んで行ってしまい、後世の人にはメリーポピンズ二世とでも呼ばれるんぢゃないか、とか他人事ながら心配してしまうほど多くの風船を持ち歩く、いたいけな風船売りの小姐の横顔がふと見えたので一枚戴いたもの。

十一枚目のカットですが、到着翌日の4/28には、朝8時過ぎスタートでハノイ北東約170kmに位置するハロン湾ツアーに参加したことは前述の通りですが、ただ奇岩だけ撮っても画としては単調でつまらないため、搭乗する船上から、別の船が奇岩の前を通過するところを一枚撮ってみたもの。画としては凡庸で何ら面白くもないですが、一応は世界遺産に行ったという証拠という意味も込めてのアップです。

十二枚目のカットですが、クルーズの途中で寄った、水上生活者の村の全景図です。ここは、緑に塗られた手漕ぎボートで鍾乳洞?を探訪するとか言う触れ込みで別料金で140000ドンも取られるというので、やめとこうかなとか思ったのですが、小生以外全員参加すると言うし、村の若いモンが勝手にライフヂャケットなんか着せてくるので、えーぃ700円ちょいだ、持ってけドロボー!!てな投げやりなキブンで仕方なく参加したのでした。

十三枚目のカットでですが、その手漕ぎボートによる15分程度のクルーズで面白いと思ったのが、いたいけな小学校高学年から中学生くらいの小々姐が手漕ぎボートで物売りやってたこと、それが我々の手漕ぎ観光船の傍らを過ぎていき、そのうち一艘がかなり接近してすれ違っていったので、一枚戴いたもの。

十四枚目のカットですが、やっと退屈な手漕ぎボートによるチャリティーショーが終わって、水上生活者の村の観光船着場に着いたら、何と、かなりの美極小姐が居て、こっちに手なんか振ってるぢゃないですか、思わず嬉しくなって、傍らのオモニに声掛けて撮らして貰おうと思ったら、ウェイト、ウェイト!とか大声で叫びながら、しっかり弟連れて来て、自分も画面に収まっちゃったってオチです。

十五枚目のカットですが、またしても、船上より長いバスの旅を終え、やっとハノイ市内に着いたので、超高級レストラン「マダム飛燕」で豪華なデナーを戴いて、アオザイのきれいな小姐に出口まで見送られ、すっかりハイなキブンになってまずは手近なところに居たスクーター小姐2名組に声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

十六枚目のカットですが、宿への帰り道の道路に面したローカル食堂風の店先で、いたいけな極小姐とパパが楽しいひと時を過ごしていたので、一枚撮らしてとか頼んだら、極小姐が初めイヤイヤしたのですが、パパが何を囁いたか、上手く説得し、こんなノリノリの一枚となったもの。

十七枚目のカットですが、宿も間近な、通りに面したバックパッカー向けの安宿の入り口横で、何か思い詰めたような表情でタバコをくゆらせるグラマーな白人女性が居たので、半ば冗談で「そんな表情だと美人が台無しだぉ、ほら笑って!!」とか話しかけたら、ニッコリ笑ってくれたので、ほぅら素敵だ、これを記念に一枚戴くよ、と言って撮らして貰ったもの。

十八枚目のカットですが、まさに大教会に面した裏通りから、木賃宿の在る路地へ入る辺りは昼時と夜間は路上食堂と化すのですが、その様子をほぼ抜き打ちで一枚撮ってみたもの。童子達の勘の鋭さはやはり万国共通で、大人は全然気付きもしなかったですが、幼い姉妹にはバレバレで、しっかりカメラ目線でした。
さて、次回は翌週末のアップで29日~1日出発直前までのダイヂェストをお送り致します。乞うご期待!!
テーマ:旅の写真 - ジャンル:写真
- 2014/05/04(日) 23:02:08|
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