深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Born for military but loving peace for ever~Fastax Raptar2"f2 mod.L39 by F.G.W.G.~

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さて、今宵のご紹介は、久々に工房作品の紹介です。
このレンズ、加工自体は3年以上前に上がっていたのですが、何せ、競合ひしめく50mmクラスでは、出番が少ない上、どうしても国内外の出張撮影だと、広角主体になってしまっていたので、なかなか登場の出番が回って来なかったというのが実情です。

米国Wollensak社製のレンズは過去にも、Oscillo Raptar51.6mmf1.5、Enlarging Velostigmat2"f2.8、Duplication Velostigmat2"f2と数回ご紹介しましたが、個人的には、同じ米国でも、限りなくドイツ製に近いテイストを持つ、Bausch & Lomb社発売の米国Goertz製のBaltar系列の方がどちらかと云えば好みなので、どうしてもそちらを持ち出してしまう、という傾向もありました。

この軍用グレーも精悍なごつい鏡胴のレンズ、既に色々な文献やサイトで紹介されているので、ここでくづくど氏素性を書き連ねることはしませんが、生まれは1950年代の米国はロチェスター、目的は、16mmの超高速撮影カメラであるFastaxの交換レンズです。

そのFastaxというのは、終戦間際から、弾道やら、爆発物の挙動等を調べるために開発された軍用品らしく、戦後は日本にも入って来て、昭和30年代初頭の故糸川博士のペンシルロケット以降のロケット研究にもBell&Hawell社のカメラ共々お役に立ったことが知られています。

構成は4群6枚のプラナータイプ、ただ、分解、清掃し、また山崎名人のエレメントの再生をお願いした後、深川基準の反射防止塗料塗布のため、中を開けましたが、4群め、即ち最終エレメントがやけに厚かったと記憶しています。

では、早速実写結果を見て参りましょう、本日は天気が大荒れに荒れるとの予報もあったため、レンズ加工に勤しみ、ブログでの写真は、今年3月の古河桃祭りのストックフォトです。

カメラはR-D1s、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、古河桃祭りの会場は湖沼地帯だけあって、そこここにクリークが流れており、その浅瀬近傍には、手汲み井戸が有って、オモニ達が、文字通り井戸端会議している近傍でいたいけな童子達がヒマを持て余して遊んでいたので、オモニ達に声掛けて、どうぞご自由に、ということで、カメラの前に童子達を残し、横に引いたので、では遠慮なく、と一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、色んな人間がクリークの浅瀬伝いに歩いてくるので、暫く、そこで被写体を張っていたら、来ました、来ました、いたいけな乳児の片手を岸から引いて、中腰でお散歩してくる初老のご老人が目に留まり、一枚撮らせてね、と声掛けて、微笑ましい光景を撮らせて戴いたもの。

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三枚目のカットですが、この玉は元々、ストロボとシンクロして至近距離の被写体を捉えるのがお仕事ですから、ピーカンの桃の花を最短距離で撮ったら、どうなるか試してみたもの。レンズはそこそこまともに捉えましたが、R-D1sのISO最低感度200とシャッター速度1/2000ではやはり露出オーバーでサチュレートしてしまったようです。

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四枚目のカットですが、池のほとりで桃の花そっちのけでスマホンでメールだのゲームだのに打ち興じる、いたいけなローカル小姐2名組が目に留まったので、せめて横顔なぞ、と借景モデルさんになって戴いたもの。

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五枚目のカットですが、桃祭り会場は元々自然を最大限生かした公園なので、当然のことながら、木製の遊具などが設置されており、まだ風雅を解するお年頃になっていない童子達は、近場とは云え、日頃、家に寄り付かないヲヤヂさんと遊べてご満悦状態のようで、このいたいけな小々姐も傍らのヲヤヂさんに声掛けたら、一人でも大丈夫だよな、とか手を離し、さぁどうぞ!と云うことなので、将来の親離れを支援する気持ちも込め、一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、桃祭り会場本部テントそばのイベント広場で、大道芸みたいなのをやっていると聞き、何か面白い画が拾えれば、と思い直行したら、案の定、重ね台乗りの軽業師の兄ちゃんがちょいと可愛い極小姐が最前列に居たのを目ざとく見つけ、即席アシスタントに仕立て上げ、パフォーマンスの傍らに引っ張り出したのはイイのですが、緊張と、そもそも何やったらイイのか判らず戸惑っている姿を観客席から一枚戴いたもの。

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八枚目のカットですが、大道芸会場を後にし、またしても公園内を徘徊していたら、池の方面にヲヤヂさんの手を引き、嬉々として駆けて行こうとする、健気な童子とヲヤヂさんの微笑ましい姿が目に留まったので、自然を背景に一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、祭り会場である公園の中央部にはかなり大きな築山?があり、そこには大人の膝よりちょい高い程度の植栽が植えられ、その植栽の間に上下左右のけもの道みたいなものがあり、下で見ていると、時折、追いかけっこでもしているのでしょうか、いたいけな童子達が喚声を上げ駆け下りてくるので、その様子が面白げだったため、下で待ち構えて一枚戴いたもの。

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十枚目のカットですが、築山の西側斜面にはかなり切り立った岸のクリークがありますが、そこを挟んで追いかけっこをしていた、いたいけな童子達が居たので、クリークを跳躍するところでも捉えてやろうと、張ってたら、案の定、大声ではしゃぎながら走って来て軽々と飛び越えるいたいけな小々姐が居たので、一枚戴いたもの。

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十一枚目のカットですが、西側出入り口、即ち、シャトルバス発着場所近くのステージでは、よさこいパフォーマンスみたいなものをずっとやっていたのですが、応援隊と思しき、お揃いのコスチュームに身を固めたけなげな極小姐2名の姿が目に留まったので、横顔を一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、お祭り会場からバス発着場に歩いて行く途中に田園風景のような景色があったので、これもまた一興ということで、近接撮影用と云われて来たこのFastaxの無限域での性能を見るため、一枚シャッター切ってみたもの。

今回の感想は、コマ収差なのか、内面反射がまだ残っているからなのか、厳密には断定出来ませんが、50mmf2クラスではちょいと甘めの結像で、カリカリの手が切れるような輪郭描写が大好物の工房主の趣味では、なかなか出番が回ってきそうにないですが、使い方によっちゃ面白い玉かも知れません。例えば、台湾の古建築巡りにR-D1sのモノクロモードでお供したら、とか。

さて、次回は攻守交替、工房附設秘宝館から何かご紹介します、乞うご期待!!
  1. 2014/08/31(日) 19:59:42|
  2. その他Lマウント改造レンズ
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A descendant of the optic with outstanding fame after WWII~Sun Zoom 28-80mmf3.5-4.5~

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さて、今宵のご紹介は先週の深川八幡祭りで銘玉Ni Elmar3.5cmf3.5+R-D1sに伴走した、これまた国産黎明期の銘玉の子孫であるSun Zoom 28-80mmf3.5-4.5の試写結果をお送り致します。

このレンズは、おそらく1970年代の終わりから、80年代の中頃にかけて、主に輸出マーケット向けに供給されていた、普及版のズームだと思われ、新宿のジャンク店舗で発見された時は前群裏側にくもり、後群には絞りから跳ねたと思しき油染みのようなものが有ったことから、外観も前後玉も傷が殆どない状態で、工房主の一週間分のランチ代の半分程度のお値段で買えたものです。

しかし・・・この輸出用普及レンズのご先祖様は泣く子も黙るSun Sophia5cmf2であって、これはXebec銘共々、数年に一回、市場に出るか出ないかという超珍品で、描写性能も1945年当時ではライカに肩を並べるくらいの高性能さ加減でした。

しかし、次第に一眼レフ5社を頂点とするカメラメーカーのレンズ性能が向上し、またシステム化を旗印にした販売政策の厚い壁もあって、国内市場での生き残りよりは、海外に活路を求め、ボリュームゾーンであった欧米の中級以下のマーケット狙いの製品路線に転換したということでしょう。

では、早速、その往年のSunのズームの性能を見て参りましょう。

カメラはEOS20D 絞り優先AEによる開放撮影です。

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まず一枚目のカットですが、深川濱の工房兼住宅から永代通りに出るためには琴平橋という橋を渡らなければならないですが、あおの橋の上に祭りの太鼓屋台が待機し、渋めの年輩若衆が物憂げに遠い目をしていたので、80mm域で一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、永代通りとの交差点付近にたむろする数々の観光客を縫って、やっと永代通りに出たら、すぐのところで、女性二名が威勢良く大太鼓の対面打ちをやっていたので、世話人に断って、真下付近まで入れて貰って、ファインダ越しに動きと表情を窺い、ここぞと云うところでシャッター切ったもの。

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三枚目のカットですが、太鼓屋台の真下は移動する各町会の動きも良く見え、ちょうど、太鼓屋台手前の放水陣地のところに差し掛かったとき、一行魁を歩くいたいけな小姐二名狙って、同年代の小姐が友情とおもてなしの心を込めた散水を行ったので、その瞬間を戴いたもの。

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四枚目のカットですが、太鼓社中に一旦別れを告げ、永代通りを西に向かって歩いていくと、神輿渡御の前が詰まっているらしく、小休止している町会の神輿が眼に止まったので、眼を閉じ、容赦無く降り注ぐ冷水を浴びながら、ひたすら出番を待つ担ぎ手を前ボケとして配置し、一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、また暫く進み、道の北側で別の町会の神輿を待ちながら最大望遠域である80mmで、まだだいぶ遠くの神輿を狙いシャッター切ってみたもの。

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六枚目のカットですが、目の前を通り過ぎる町会の行列の中で、紺一色お誂えの袢纏の中で、まだ若いパパに肩車して貰っていた赤い袢纏のいたいけな極小姐のずぶ濡れになりながらも力強く前方を見据える表情が心惹かれたので、一枚戴いたもの。

今回の感想ですが、20Dという10年以上前の機種にもう30年は経とうかという古い普及ズームの組み合わせでしたが、なかなかどうして、斜入光によるコントラスト低下等の古いレンズにありがちなクセを掴んでしまえば、Ni Elmar+R-D1sみたいな怪物コンビには敵わないまでも、こういうイベントの記録には十分戦力となることが判りました。

さて、来週は工房作品のご紹介行ってみましょうかね。何が出るかは乞うご期待!!
  1. 2014/08/24(日) 21:00:00|
  2. 深川秘宝館
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Taste of meister's skill~Short Elmar3.5cmf3.5 restored by Yamazaki's Labo. & F.G.W.G~

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さて、今宵のご紹介は、お盆休み明け第一発めということで、長い間、防湿庫に控えたまま、出番の無かった、Ernst Leitz Elmar3.5cmf3.5の前期ショートモデル、通称ニッケルエルマーを当工房で、山崎光学写真レンズ研究所の多大なるご協力のもと、レストアした希少レンズのご紹介いきます。

まず、云わずと知れたニッケル仕上げのエルマーは1936年までの製造モデルに特定され、シリアルはレンズ押さえ口縁に刻印してありますから、1934年から1936年までの製造のようです。

このレンズ、たまたま、新宿西口の某大手カメラ量販店の中古コーナーで一万数千円で売られていたので、ヘリコイド取りのパーツにしようか、それとも、手元に数百有る、USSR製インダスター50のエレメント入れ替えてやろうかとか色々悪だくみをして、その足で、用向きの有った、大久保の名人のところへ持って行って、戯言のひとつでお買い物自慢したら、こんな貴重な玉をおもちゃにしたら罰当たりますよ!と云われ、光学ブロックは預からせて貰います、ということでそのままお預かり、そして、無限が全然出ていないとの評価を受けたどんがらの鏡胴のみ深川へ持ち帰り、よーぃどん!で並行レストアが始まったのでした。
工房では、まず光学ブロックの入っていた筒内の埃、錆びの類の研削を行い、そして黒色ニッケルメッキとグラファイト焼付け塗装による無反射化、そして、外側の傷だらけで擦り傷も多かったシャフト部とヘリコイド&マウントユニットを分離し、酸洗し、微粒子アルミナ系研磨剤で磨き上げた後、古色蒼然としたニッケルメッキを再び施したのです。
そして待つこと三週間弱、大久保で再生された光学ブロックと深川で再生された鏡胴を調整の上、結合し、往年の銘玉のレストアが完成したという次第です。

では、早速、その描写性能を深川八幡祭りでの各シーンで見て参りましょう。
カメラはR-D1s、絞り開放AEによる全コマ開放撮影です。

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まず一枚目のカットですが、深川八幡祭りの神輿社中の先導と云えば、金棒曳の小姐達ということで、永代通りを颯爽と進む、越中島一丁目の金棒曳の小姐達のお姿を一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、深川八幡祭りの別名は「水掛不動祭り」というだけあって、沿道には水桶やら、ホースやら思い思いの得物を手に、祭り社中のご一行を待ち構え、目の前に差し掛かるや否や、一斉に放水の洗礼を浴びせかけるのですが、まさに大振りなモーションの割には可愛らしい、子供の砂遊びに使うような白い小ぶりのバケツで散水する壮年男性の雄姿を背後から一枚戴いたもの。

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三枚目のカットですが、通り過ぎる神輿と、先の男性と同じ砲列のホースによる散水部隊が、神輿目掛けて、弾幕ならぬ水のカーテンで放水し、びっくりしながらも、何処となく爽快そうな表情の先棒担ぎの兄さんともども捉えた一枚。

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四枚目のカットですが、神職らしき初老男性が、路上で神輿と付き添い歩く幼子を呼び止め、かがみながら、にこやかにこの真夏のの炎天下の祭りの感想などを聞き、そして励ますという、心温まる交流のシーンを捉えたもの。

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五枚目のカットですが、続々やってくる神輿の一群の中に同世代の童子達の姿を見かけると、放水陣地の童子達は血中アドレナリン濃度が急上昇するのか、大人達向けとはまた異なった手荒い歓待ぶりを発揮するので、その楽しげな様子を水が掛かる危険地帯もものかわ、決死の一枚として戴いたもの。

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六枚目のカットですが、目の前を続々通り過ぎる祭礼の行列を黙々と或る程度以上の距離から撮るのも能が無い話しなので、そこそこ器量良さげな中高生の小姐に声掛けモデルさんになって貰おうとして、ハィここに立ってね、チーズと云った次の瞬間、斜め横から出て来たいたずら中学生にバケツで水を掛けられ、おーっと、カメラに水が掛かると庇った次の瞬間にシャッター切ったもの。

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七枚目のカットですが、いたずらコンビに声掛けて何枚か撮らせて貰ったうち、神輿社中を目前に放水陣地守備隊の弾薬融通ならぬ、バケツの水のシェアを楽しげにやってる姿が後ろからみたら微笑ましかったので、一枚戴いたもの。

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八枚目のカットですが、放水陣地の童子達と遊んでいるうち、またしても、華やかな金棒曳の一群がしゃらり、しゃらりと歩んで来たので、ちょっとごめんよ、おぃおぃ、このお姐さん達には絶対水掛けんぢゃねーぞ、とか傍らで雑談にうち興じる親御さんに成り代わって注意を与え、永代通りの中央までダッシュして撮った決死の一枚。

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九枚目のカットですが、またしても定位置となった永代通り北側、八幡宮東側の放水陣地脇に控え、子供達混成軍の放水の餌食となるいたいけな祭礼参加者を待ち侘びてたら、来ました来ました、二人でくっちゃべりながらちんたらと神輿の後を歩いていたのを目ざとく見つかって、月に代わってお仕置きよ!とばかり子供達にホースで水をぶっ掛けられた、哀れな女子お不動二名様のお姿を有難くも頂戴したもの。

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十枚目のカットですが、放水陣地横に陣取っていると、時折、避けるどころか、侠気を見せようというのか、わざわざ陣地前で神輿を高く掲げ揉んで見せる社中が居て、目の前にも、スキンヘッドのこわもての兄さんが迫って来たので、本能的にシャッターを切ったら、結構良く写っているので、祭りの迫力を伝えるべく採用としたもの。

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十一枚目のカットは、放水陣地前で格好のパフォーマンスを披露してくれた町会への名残を惜しんだ餞別の如き盛大な放水を童子達が"せーの!!"で一斉に行ったので、その心意気に感じて、掛かる水しぶきもものかわ、至近距離で一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、神輿を担いで来て、何故か、放水陣地前で神輿の一群を離れ、陣地側に合流したうら若き小姐がなかなかカンジ良かったので、お声掛けして、祭りの熱狂渦巻く永代通りを背景に、ほぼ最短距離でモデルさんになって戴いたもの。

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十三枚目のカットですが、永代通りと琴平通りの交わる辺り、交通規制の最東端の辺りで黙々と、しかしながら盛大に祭り太鼓を叩くグループが居て、その中には、いたいけな女子中高生も居たので、励ましがてら声を掛けて、太鼓の屋台をバックにモデルさんになって貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、R-D1sのバッテリゲージをそろそろ底を突き、本人も腹が減って来たので、木場ヨーカ堂でランチでも食べようか、と琴平通りを歩き出したら、もう神輿を仕舞に掛かる永代一丁目の町会ご一行様が後ろからやって来たので、遠方視力2.0の威力をフルに発揮し、社中一と思われる美形の小姐をスキャンし、停まったところですかさず声を掛け、神輿をバックにモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想としては、昨日まで、田舎に隠遁してて、今朝には江都一の賑わいと気風と云われる深川八幡祭りです、いやはや、このギャップからなかなか撮影のカンを取り戻すのが大変でしたが、それでも、名人が精魂込めて敬意を払って再生した歴史的レンズの威力には、驚かされました。またR-D1sもカラーチャートで調整し直せば、まだまだカラー撮影でも行けそうです。

さて、来週はこのR-D1sと伴走したEOS20Dと珍しい国産ズームの撮影結果をお送り致します。乞う、ご期待!!
  1. 2014/08/17(日) 18:23:00|
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第八回ノンライツRF友の会写真展/ア・カ・ル・イ写真生活~Viva Doi moi~

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さて、まずはお詫びと訂正です。

前回の更新時に調子良く「次回は工房附設秘宝館から・・・」とか調子イイこと云ってましたが、よくよく考えてみれば、このブログ全ての愛読者各位が顔本ことFacebookやってるワケでなし、そこでアップして、ハィ一丁終わり、とはならないワケです。

また、会場に来られていながら、拙説明をお聞きになれなかった方も居られるわけで、急遽、写真展作品のご紹介に差し替えたという次第。

この案内ハガキの写真も一連のモノクロ同様、GWのハノイ訪問の際に宿近くの大聖堂横の路地で撮ったもので、カメラはX-Pro1、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8三代目の絞り優先AEによる開放撮影です。

では、早速それぞれのカットの撮影諸元など見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、実はカラーのモノクロ変換で、ハノイ着二日目のハロン湾ツアーを終え、市内に20時過ぎに戻って、さぁて晩飯何喰おうかなぁ・・・とか宿の近傍を徘徊している時、灯りが煌々と灯る個人商店の軒先で幼い娘さんと楽しいひと時を過ごす、渋めの中年パパとのツーショットを撮らせて貰ったもの。カメラはX-Pro1でレンズはCanonL50mmf1.2の絞り優先AEによる開放撮影です。

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二枚目のカットですが、一枚目から日は一日遡り、着いて早々、宿に荷物を置いて、無謀にも地図を持たず、湖まで軽く散策するつもりが、何の間違いか、路地から出た表通りが反対側の通りとも気付かず、完全に東西南北逆転で市内を散策しながら、声を掛けてスナップしたうちの一名で、店頭に並べられていたバイクの前で、歳に似合わず、所在無さげな憂いを浮かべた顔していた、いたいけな小姐が目に留まったので、声掛けて、モデルさんになって貰ったもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8三代目の絞り優先AEによる開放撮影です。

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三枚目のカットですが、大胆にも、自分が何処に居るのか良く判らないまま、大胆にも入った昼飯のフォーレストランで、店の地図の入った名刺みたいなのを元に、ここはホアンキエム湖とはどういう位置関係に有るのか?とか、ウェイター氏に質問してみれば、歩けば1時間くらい掛かる、タクシー呼んで上げるから、それに乗って湖へは行きなさい、とか親切にもアドバイス受けたのに、歩き出してから一時間足らずで到達したのなら、一時間以内で戻れると確信し、レストランの位置から東西南北の向きだけ確かめ、余裕こいて店を出て再び歩き出した最初の交差点手前で木の実かなんかの皮むきをやってた親子に声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはCanonL50mmf1.2での絞り優先AEによる開放撮影です。

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四枚目のカットですが、北を目指し、見当つけて、大きな通りを歩く途中の道に面した個人商店の店頭で、如何にもしっかりもの然としたママさんが結構大きめのベイビーを膝に乗っけて、メールだかラインだかに打ち興じていたので、これも何かの縁かと思い、声を掛けて撮らせて貰おうとしたら、ちょっと待っててね、と子供と一緒の自撮りモードを演じ、プリーズ、プレスシャッター!!とか掛け声かけられたのでシャッター切ったもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはCanonL50mmf1.2での絞り優先AEによる開放撮影です。

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五枚目のカットですが、これも市内中心部の北部、ロンビエン鉄橋を目指す途中で、やはりオープンエアの個人商店店頭で寛ぐ、爺さまとお孫童子の姿が如何にも、戦前の古き佳き時代の日本みたいな雰囲気を醸し出していたので、声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはCine-Planar50mmf2改L39での絞り優先AEによる開放撮影です。

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六枚目のカットですが、滞在三日目の朝、湖の西から北部に広がる旧市街の職人街へ撮影しに出掛ける途上、湖のほとりで大学生の一行に遭遇し、誰かモデルになってよ♪とか声掛けてみれば、仲間内で一番しっかり者的オーラの漂う小姐がボーイフレンドの腕を引っ張って前に出て来て、色々とポーズを考え、自分でダメ出ししながら、ぢゃこれで撮ってね、とのことで一枚戴いたもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはCanonL50mmf1.2での絞り優先AEによる開放撮影です。

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七枚目のカットですが、職人街の或る通りで、バイクに跨って、嬉しそうに喚声を上げるいたいけな童子の姿が目に留まったので、傍らの若い父親に声掛けて、演技指導もやって戴き、満面の笑顔になった時、ここぞとばかり一枚戴いたもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはLeitz Elmarit 28mmf2.8三代目での絞り優先AEによる開放撮影です。

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八枚目のカットですが、職人街で相当数のカットを撮り、満足して、昼飯食べに一旦ホテル近くまで戻ろうと湖の周りの大通りに出る辺りで愛くるしい幼い妹と共にスクーターから降りて来た小姐の姿が目に留まったので、ダッシュで駆け寄り、声掛けてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはZeiss Ikon ZM、フィルムはKentmare100、レンズはCanonL50mmf1.2での絞り優先AEによる開放撮影です。

今回の写真展も様々なお客様にお越し戴き、色々とお話しもさせて戴き、大変勉強になりました。
都合により、来年の写真展には出展しませんが、個展、もしくはそれに近い形で、ファンの方々にプリントの迫力を味わって戴き、色々と御話しもさせて戴きたいと思っています。

さて、次回は夏休みで帰省のため、一回お休み、お盆ウィーク明けに更新致します、何が出るかは乞うご期待。

では、皆様も良い盆休みを!!
  1. 2014/08/10(日) 22:37:40|
  2. 街撮り写真
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Return into Folmosa 2014 summer②

さて、今宵のご紹介は予告通り、台湾滞在三日目に訪問した大渓の街の様子をお送り致します。

まずは、大渓の街について。この街は台北からは、在来線である台湾国鉄の高雄方面の路線に乗り、各駅停車で30分弱
ほどのところにある桃園駅、そう国際空港がある街の駅で降りて、更に駅の玄関口の反対側へ回って5分弱歩いたところに位置する桃園客運のバスターミナルからバスに乗り換え、約50分ほどの距離にある山あいの街です。

日本が統治する前からも、奥地からの木材の集散地として、水運で栄え、また日本が統治した時代には、バロック調の建築が街の至るところに建てられ、華やかだったようです。

ただ、台湾の他の観光地よろしく、その繁栄の源泉だった川が次第に土砂の堆積により船舶の運航が難しくなってくると、戦後のモーダルシフトによる陸運化で街は次第に寂れ、それが台湾自体の経済の隆盛に伴う全島の観光リソーズ再発見の中で、他の古蹟同様、注目を浴び、休日ともなれば、その風情有る街並みを尋ねに国内はもとより、メインランド、日本、韓国、そして欧米からも観光客がひっきりなしに訪問するようになって、再び街は賑わいを取り戻したのだとか・・・

では、当日の行動に沿って、撮影結果を見て参りましょう。カメラはX-Pro1、レンズはCooke Speedpanchro32mmT2.3Ser.II改Mでの全コマ開放、絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、街に着くまで、全く予想もしていなかったのですが、何と、年に一回に「関帝生誕祭」という賑やかなお祭りの日で、バス停に着く前から、チャルメラみたいな怪しげな音の笛やドラ、そして爆竹の音が聞こえていたのですが、音のする老街へ足を踏み入れたら、辺り一面中華色ワールド、その象徴的な被り物を、古い建物をバックに一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、日本のお祭り同様、こちらでもお囃子を奏でる屋台みたいなのが、パレードの数箇所に嵌め込んであるのですが、ちょうど休憩していた一台を仰ぎ見れば、いたいけな極小姐が暑さと演奏の疲れからなのか、壇上から、年甲斐も無く、遠い目をしてぼぉーっとしていたので、下から一枚戴いたもの。

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三枚目のカットですが、素敵な装いの街を眺めながら歩いていたら、トンボ切りや演舞を行う京劇チームのお囃子を奏でる屋台一行に行き当たり、休み中だったようなので、ここで責任者に声を掛け、正面からまず一枚撮らせて貰いました。

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四枚目のカットですが、その京劇チームの一名がたもとの商店前の椅子に腰掛け、ポカリスエットかなんか呑んで寛いでいたので、話し掛け、モデルさんになって貰ったもの。撮った後、先ほどの責任者がやって来て、今日はお祭りだからイイけど、コイツはうちのトップスターだから、普段ならお金貰うとこだよ、と破顔しながら云われ、肩なんか叩かれました。

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五枚目のカットですが、もうちょい話しながら撮っていたかったのですが、まだ街全体を見ていないので、後ろ髪を引かれる思いで京劇チームに別れを告げ、また通りを奥に進んで行くと、商店の軒先で閻魔様かなんかデフォルメしたブキミ系の被り物被った役者さんが販促活動のアトラクションみたいなことやってて、ヂェラートみたいなものを面白おかしく子供達に勧めていたので、その様子を一枚戴いたもの。

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六枚目のカットですが、お祭りと云えば、盛大な花の飾りつけが付き物と云うのは、万国共通ですが、それでも、日本とはまた異なった、ちょい間違えば、お葬式の祭壇みたいに巨大な、トラックの荷台に造り付けられた盛花壇を、街の古めかしい建築をバックに一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、一応は普通っぽい街の様子も撮っておかねば、と思い、向きを換え、お囃子屋台も移動式盛花壇
も被り物もないエリアの商店街の佇まいを一枚撮ってみたもの

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八枚目のカットですが、この老街の通りを奥を目指して歩いていたら、遂にお祭りの爆心地である、関帝廟前まで着いてしまい、そこは歩道も車道も商店前もなく、物凄い人だかりで、前を通り過ぎ、その先に進むなどということは到底考えられず、仕方なく、手前左手の関帝廟裏へ続く路地へ足を踏み入れたのですが、そこが前日の金瓜石の廃集落や前回訪台時に撮影しに出掛けた鹿港以上に風情の有る路地裏が広がっており、まず入ってすぐの地点で一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、これ幸いにと、偶然見つけた素晴らしい路地裏を撮りながら、時折すれ違う地元民のお年寄り各位に挨拶なんかしながら徘徊してたら、或るご老人から流暢な日本語で、こんな薄汚い裏通り撮りにわざわざ日本からやって来たのか、とか半ば呆れ加減で聞かれたので、むしろこういう風情の有る街並みは日本にはもう殆ど残っていないから価値が有る、と説明したら、ぢゃついて来て、と案内されたのがこのエリア、で一枚戴いたもの。本人にはしっかり出演辞退されましたが・・・

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十枚目のカットですが、先のお年寄りの案内で、ところどころ撮影しながら無事関帝廟の反対側へ通り抜けることが出来、しかも反対側には多少、演じ物を見物出来るスペースが残っていたので、そこから、何がしかの寸劇を演じている様を一枚戴いたもの。

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十一枚目のカットですが、関帝廟での演じ物を少し楽しんだのち、また奥へ向かって歩いて行ったら、川へ降りる渓谷みたいな小径に出たので、その入り口の木陰でダックスくんと涼んでいた小姐に声を掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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十二枚目のカットですが、渓谷へ降りる道の上のちょっとした広場にも関帝の眷属?と思しき霊廟があり、そこでも何がしかの演じ物が行われ、暑いさなかでもあったのに地元民各位が熱心に見物していたので、その出し物の合間にヲヤヂさんとやぐらの中段に座って見物していたローカル小姐の二人組に声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、昼メシもまだだったし、何より、老街にはエアコン効いてて休める場所がなかったので、バスを降りる前に見当つけておいた大通りのマクドへ行こうと思い、また元来た道を引き返そうとしていたら、ちょうど、商店の軒先で仲良く記念撮影している欧米からの小姐トリオのゲストが居たので、これまた遠慮なく声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、老街の入り口付近まで戻ったら、祭りの主力部隊は奥へ進んでしまったのか、或いは何か演じ物の端境期なのか、そこそこ閑散としていて、比較的、普通人に近い様相の被り物が路上に放置されていたので、これ幸いにとばかり、古い建造物をバックに記念撮影させてもらったもの。

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十六枚目のカットですが、まさに嵐の前の静けさ、とはこのことで、実は神様になった関羽の眷属達が爆竹の鳴り響く中をパレードして勇気と神通力をデモする、といった趣旨の演じ物が控えていたようで、その準備等でスタッフが出払っていたようなのでしたが、只ならぬ銅鑼や鉦の音に振り返ると、ご覧の通り、鬼神達?がお付きの人間を従え、旧市街を颯爽と歩いて来るので、その雄姿を一枚戴いたもの。

今回の感想ですが、う~ん、やっぱり、台湾は奥が深い・・・殆ど知り尽くした気になって、このところ、マカオだら、ハノイだら浮気しまくら千代子状態でしたが、やはり半年に一回は訪問し、もっと人や場所との出会いを大切にしていきたいと痛感した次第。

さて、来週は久々に秘宝館でも行きましょうかね、乞うご期待。
  1. 2014/08/03(日) 22:29:45|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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