深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

One of the strongest triplet in the world~Astro-Berlin Kino-Hyper5cmf3 mod.L~

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さて、今宵のご紹介は、何回かイベント撮影での非正規登場はあったものの、その姿が公開されずにきた、Goertz Kino-Hyper5cmf3改Lいきます。

このレンズ、産まれは1939年、Bolex用の望遠レンズとして、かつてドイツに存在した、ゲルツ社がリリースしたトリプレットタイプの光学系です。

エナメルの黒塗りも美しいこの小ぶりなレンズヘッドは、来日当時は経年劣化による硝材の酸化のためか、表面がごく僅かに白濁していたので、大久保の名人にお願いして研磨、最コートしてもらい、このような宝玉の如き美しい佇まいに戻ったものです。

で、その写りや如何に?・・・昨年の成田祇園祭りのストックフォトから、実写結果を追っていくことと致しましょう。
カメラはR-D1s、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、成田山新勝寺へは結構アップダウンのある参道を辿って向うことになるのですが、その途上、ちょうど、木造の元宿屋、今は川魚料理屋になっている店舗が立ち並ぶ辺りの手前で通りの様子を撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、参道を暫く歩いていたら、如何にもキャンペンガールっぽい風情の小姐2名が佇んでいたのが目に留まったので、もしや何かお役に立てることでも、とか声掛けて、ぢゃ一本呑んで感想聞かせて!ということで、レッドブルなる精力飲料を馳走になり、お近づきの印に、とか一枚、正確には、ヘキサノン35mmf2.8+X-Pro1でも撮っていたので、二枚撮らせて貰ったもの。

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三枚目のカットですが、参道沿いの店舗兼住宅前でいたいけな童子3人が祭り装束の写真をデヂカメで撮るのに、一人がシャッター押そうとすると、三人揃って撮れないので、どうしようと困っていたので、シャッター押して上げたついでに、おぢさんにも一枚レンズテストで撮らしてね、と云って協力して貰ったもの。

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四枚目のカットですが、声掛けて正面からのポートレートだけでも面白くないないので、歩きながら、露店に集う人々の横顔とか、後姿なんかも遠慮がちにバシバシ撮っていたのですが、ちょうど日なたの位置に出ていたラムネ等清涼飲料水販売業者さんの露店に集う兄ちゃんと極小姐達が陽光に燦々と照らされ、イイ雰囲気だったので、横顔を一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、また参道を山門方面に向かって歩いていると、お揃いの祭り装束のいたいけな姉妹が目に留まったので、すたすたと歩み寄り、74年前のレンズをテストしているのだけど、モデルさんになってくんない?とか単刀直入に勧誘したら、マヂ~?面白そう!とかノリノリでモデルさんになってくれたもの。

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六枚目のカットですが、参道の途中で、焼き鳥なんか焼きながら売っていて、結構若いお客さんで繁盛していたので、その様子を一枚戴こうと音も無く車道から歩み寄り、渾身のシャッター切ったら、只ならぬ雰囲気を察知した、いかにも千葉辺りによく居る、気の良さそうな小姐がレリーズの瞬間にこっちを向いて、撮り終えた頃にピースなんかしてくれちゃった、という惜しい一枚でした。

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七枚目のカットですが、参道の途上の露店でテントの下で、かき氷なんか商っていて、シロップ掛け放題!といういかにも太っ腹なお店があり、そこに浴衣の極小姐が、削って貰った氷にシロップなんか掛けようとしていたので、傍らの若い親御さんにお願いして至近距離で一枚撮らせて貰ったもの。

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八枚目のカットですが、山門付近まで来たら、木彫りの彫刻も眼に鮮やかな山車が停車していたので、至近距離まで歩み寄り、燦々と降り注ぐ陽光に照らされ登り龍の彫り物と町会の提灯をモチーフに一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、新勝寺境内にもかなりの数の露店が出ていて、そのうちの赤いテントの中では、昔懐かしい、コルク栓の射的なんかやってて、しかも、いたいけな童子達が集い、結構熱くなって遊んでいたので、端から一枚戴いたもの。

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十枚目のカットですが、本堂まで登って集結した山車の写真なんか撮って、また参道を戻る途中、とある店舗店頭の太鼓叩き体験コーナーみたいなところで、太鼓を叩く演技をしながら、健気にも道行く観光客に自らの姿を撮って貰いたいがため、キョロキョロと挙動不審な童子の姿を一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、お団子髪から足袋までバシッと祭り装束に身を固めた、まだ若いオモニが、まだ幼い我が子を背に担ぎながら、咽喉が渇いて仕方なかったのでしょう、冷水に清涼飲料水を浸して商っていた露店の店頭で物欲しげに眺めていたところを一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、作戦行動も終わり、京成成田駅前のドトールで茶などしばいて、さぁ、電車に乗って、お江戸さ戻っぺかと再び歩き始めら、思い思いの浴衣に身を包み、エステの客引きなんかしていたちょっと派手目ないかにも千葉小姐ってカンジの二人組が目に留まったので、かくかくしかじかでモデルさんになってよ!とかうどん県副知事ばりの特殊交渉術で交渉し、このように仲良くツーショットとなったもの。

今回の感想としては、いやはや、トリプレット恐るべし、トリプレットでここまで写るなら、ガウス、ゾナーは勿論、テッサーである必要すら疑いたくなってしまいます。そういう枚数多い光学系の唯一のアドバンテージは、CanonL50MMF1.2とか、NOKTON35mmf1.4SCが示すように、背景から浮き立ったような輪郭の描写くらいなのでしょう。記録用途として写実的な描写が求められるのであれば、この玉のような描写で十分かも知れません。

さて、来週は、再び、工房附設秘宝館から何かご紹介致しましょう。何が出るかはお楽しみ、乞うご期待!!
  1. 2014/10/26(日) 23:10:05|
  2. その他Lマウント改造レンズ
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One of riddles in the history of Japanese optics~Auto Miranda E 50mmf1.4~

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さて、今宵のご紹介は、予告通り、工房附設秘宝館から、AE-1ショックにより、1974年12月10日、そぼ降る氷雨の朝にひっそり息を引き取った伝説の光学機器メーカー、ミランダの最後の銘玉、Auto Miranda E 50mmf1.4の実写レポートをお送り致します。

まずはこのレンズの産まれですが、1972年から倒産した年の1974年の間のかなり後期に作られたものと考えられます。

実は、ミランダは、色々なメーカーからレンズの供給を受けていて、良く知られているのが、Zunowこと帝国光学、そしてZunowが倒産ののちにはケロヨンことコーワ、そして、この晩年近い時期に発売された、当時でもトップクラスの描写性能と考えられる、この50mmf1.4はセコールこと世田谷光機からのOEM供給品と考えられています。

構成は6群8枚、とはいっても、先週、鮮烈なデビューを果たしたNOKTON35mmf1.4SCのような、2群の後ろに曲率の緩い凸レンズを対向配置するいわゆるズミクロン8枚玉構成ではなく、L1の前とL6の外に一枚ずつ凸を増やした、現代の一眼レフ用大口径レンズにはよくあるタイプの構成です。

では、早速実写結果を見て参りましょう。 今回のロケ地は乃木坂の裏通りと翌日、Sundayphotographerさん、SKさんNoctoのOさんと回った本郷菊坂町です。

カメラは全コマ、X-E1での絞り開放AEです。

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まず一枚目のカットですが、当日は午後遅くまで国立新美術館でチューリヒ美術館展を観ていて、そこから、富士フィルムのギャラリー目指して歩きながら見つけた、たぶん、イタリア料理かなんかのレストランの窓際の格子と植栽の組み合わせが何となく、心に響くものがあったので、一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、そのレストランの向かいのブティックかなんかの壁に、年季の入った錆び付いた錨がさりげなく立て掛けられていたので、最短距離付近で背後のガラスブロックのテクスチャなんかも意識しながら一枚戴いたもの。

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三枚目のカットですが、乃木坂からミッドタウン経由、麻布十番まで歩き通し、陽もとっぷりくれて、街の灯が恋しい時分になって来たので、十番商店街を歩きながら、ところどころで撮ってて、或る交差点、たぶん、豆源さんの前辺りで、ふと眼を凝らしたら、先方から垢抜けたハーフっぽい小姐が闊歩してくるのが見えたので、交差点に差し掛かったところで一枚戴いたもの。

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四枚目のカットですが、翌日、愉快な仲間達と本郷菊坂町へ街撮りに出掛けた際、まず肩慣らしとばかり、一番最初に訪れた「金魚坂」さんでの、いかにも幸せそうな親子揃っての金魚釣りの図。

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五枚目のカットですが、このとこと定番と化した、「金魚坂」さん東側エントランスが面した路地で看板をメインとし、背景にイイ案配に歳月を経たアパートを配して一枚戴いたもの。

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六枚目のカットですが、本郷菊坂町の三大名所筆頭、樋口一葉の井戸の真上に有る木造集合住宅を井戸の傍らから、見上げるアングルで一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、その木造集合住宅の階段を登り、見下ろす方向で右手建屋の壁際というか、階段の端にいつも立て掛けられている木製の梯子を上から一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、木製集合住宅と背後の崖との間の細い路地伝いには、狭いスペースを上手に活用し、色々な植栽が植え込まれていたのですが、一番、鐙坂方面への出口近くの住戸壁面から下がった蔓になっていたみずみずしいゴーヤを路地を背景に一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、鐙坂を登り、金田一耕助一家の家の上の路地の奥まった位置に建っていた、これまた年季の入った木造住宅の佇まいを路地とそこに植わった植栽ともども一枚戴いたもの。

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十枚目のカットですが、少し遅めのお茶タイムをしようではないか、ということで愉快な仲間達ご一行様と、言問通りまで出たのですが、なかなか茶店が見つからず、その途上で見つけた、何故か心惹かれる雰囲気の壁面僧職があったので、みんなで仲良く撮ったうちの一枚。

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十一枚目のカットですが、お茶してからまた菊坂下通道りを撮りながら歩いて本郷三丁目まで戻る途上、一部、来たルートとは別の裏通りを通ったのですが、或る場所で、ちょうど北側の空が開けた路地の入口に千両みたいな植物が沢山の種を実らせていたので、これまた最近接付近で一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、また菊坂下道通りに合流し、樋口一葉の井戸の在る路地手前まで来たら、先ほどは見落としていた、ラッパ状の黄色い花を咲かせた植物の様子が曇り空を背景になかなか洒脱に見えたので一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、菊坂下道通りを歩いていると、ところどころに菊坂上道通りとの連絡階段兼大雨時の水路が見られるのですが、或る階段が、何故か尾道の山際の路地裏の階段みたいでとてもイイ雰囲気だったので、見上げるアングルで一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、住戸の主以外は、全部売り物です!みたいなことを謳って、Everyday Low priceならぬ、Everyday フリーマーケットと称するファンキーなアパートが菊坂下道通りに面して建っていますが、そこでの新入荷?の象の飾り物が妙に背景の壁の抽象画風ペイントとマッチしていたため、最短距離で一枚戴いたもの。

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十五枚目のカットですが、ここも定番と化している、菊坂町から、春日通りに面している、アーリーアメリカン風のダイニングカフェ店頭の看板的オブヂェ、真っ赤な消火栓の全貌を店先を背景に一枚撮ってみたもの。

さて、今回の感想ですが、乃木坂、本郷以前にもこのレンズはちょこちょこ使いましたが、特に低照度での描写がすばらしく、色気さえ感じさせてくれるような表現力ではないでしょうか。

このユニークなメーカーも、勿論、マミヤもペトリも、国民みんなが豊かになり、それなりに趣味にお金が使えるようになり、更に中国を中心にアジアの購買力が飛躍的に向上した今、多様性が求められる環境になったとも云えるので、この会社が雲散霧消した、或いはコンシューマーズマーケットから撤退した、というのは返す返す残念で仕方ありません。

そういった意味では、またしても写真レンズに舞い戻ってきたケロヨンレンズこと、コーワには否が応でも期待せざるを得ません。

さて、来週は何か工房作品をご紹介しましょう。何が出るかは乞うご期待。
  1. 2014/10/19(日) 21:00:00|
  2. 深川秘宝館
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A nostalgic trip to one of the greatest province in Japan~Kanuma festival '14~

さて今宵のご紹介は、今週末の土曜日、日帰り強行軍で撮って来た、鹿沼祭り2014からお送り致します。
どうでもイイ話しですが、今回は何故、日帰りだったかと云えば、宿が全く取れなかったこと、そして、会社の業務の超繁忙期に当たっていて、結局、日曜、本日祝日月曜もお昼前後から20時前後までみっちりこんと残業代稼がせて貰ったからです。
閑話休題、今回の機材はM8にこのところハマリ気味のClassic Nokton35mmf1.4S.C.で全コマ開放絞り優先AE撮影です。
では、当日の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、同行のSKさんと合流する前に、カメラを下げてあちこち睥睨しながら歩いていたら、ガン飛ばしながら極小姐の手を引いて鼻歌交じりに歩いてきたヤンママとふと目があったので、コンチハ、決まってますね、一枚撮らせてね、合点だぁ!!てなノリで一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、お祭り会場である街を南北に走るメインストリートのあちこちにお祭り主役の絢爛豪華な山車が停められ、地元の人々も、観光客も、カメ爺もカメ婆も仲良く撮っていたのですが、奇跡的に全然人だかりの無い真空地帯みたいな山車とその背景が目に留まったので、目にも鮮やかな龍の彫り物を1m付近で撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、会場本部に近づくにつれ、祭りの演者、観光客、カメ爺、カメ婆ともに人口密度は増していき、当然のことながら、モデルさんになってくれそうなノリの良い小姐達の存在確率も高まるので、ずいぶんと髪の毛の編み込みに手間が掛かったであろう、純朴な顔立ちの小姐二人組に、一枚撮らして! と頼んだら、ウィッス!とこんなポーズを決めてくれたもの。

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四枚目のカットですが、そろそろ、路上の山車がスタート地点であり、祭り期間中の無事と盛況への加護を祈るため集合する、今宮神社まで移動する準備を始めたので、山車の周りに集まり出した町会の演者各位の様子を山車もろとも一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、こういった山車祭りにはつき物の金棒曳きの小姐ですが、今年も時代掛かったコスチュームと花魁道中ばりのド派手な化粧と緋色の巨大な日傘がとても印象的だったので、周囲のカメ爺、カメ婆と仲良く一緒に撮らせて貰ったうちの一枚。

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六枚目のカットですが、十二時近くになって、やっと順繰りに山車が今宮神社に向けて動き出したので、タイムスクープハンターのうどん県副知事よろしく、そのうちの一台に密着取材することに成功したので、金棒曳きの小姐の真後ろを歩かせて貰い、その躍動感ある姿を捉えたもの。

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七枚目のカットですが、大通りから東西を走る幹線道路へ曲がる交差点手前で、今宮神社の参道ネックで途中待機している山車が何台か有ったので、そこを巡りながら、ノリの良さそうな小姐・アガシは居ねぇだか!?とかカメラを下げた、なまはげばりに見て回り、またしても目が合った小姐三人組相手にに特殊交渉術を駆使し、モデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、大通りでの待機でも、ところどころの交差点で山車の下に油圧ヂャッキみたいな装置を差込んで、大人総出で山車を押して、回転させていたので、その真剣なお仕事ぶりを観光客目線で横から一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、大通りの交差点を曲がってすぐ、本部テント前にまたいかにもノリの良さそうな田舎の姐ちゃん、兄ちゃん童子連が、キャァキャァ騒いで楽しそうだったので、ちょい写真撮らして貰うよ、とか声掛けたら、おふざけ中断し、こんなカンジで喜び勇んで仮面ライダーばりの即興ポーズでモデルさんになってくれたもの。

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十枚目のカットですが、東西を走る幹線道路経由、今宮神社の表参道に入り、ところどころで、山車や町内会の演者各位、そしてところどころに残る、明治、大正、昭和の古民家の様子なども撮りながら鳥居手前まで来て、ちょうど、写真撮るには格好のポーズで袢纏の後姿を見せてくれていた若衆が居たので、山車の彫り物、提灯共々、鳥居を背景に一枚戴いたもの。

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十一枚目のカットですが、参道を更に奥に進んでいくと、童子を抱えた若いヲヤヂさんが晴がましそうな表情で、童子をあやしながら山車の近傍を歩き回っている姿が目に留まったので、はい、一枚撮らしてね、と声掛けたら、いかにも嬉しそうに、腕の息子に、おぃ、写真撮ってくれるんだってさ、とか話しながらモデルさんになってくれたもの。

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十二枚目のカットですが、更に鳥居近くの山車でも、極小姐である娘さんをあやしながら、楽しく祭りに参加している風情の若いヲヤヂさんがいたので、声掛けたら、イエスというより先に極小姐が手を叩いてキャッキャと大喜び、ヲヤヂさんは少々狼狽しながらも、こんなカンジでイイですかねぇ、とか親娘水入らずでモデルさんになってくれたもの。

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十三枚目のカットですが、今宮神社の拝殿へ上がる階段前で町会ごとに山車や町会世話役各位がお祓いを受けていたのですが、他の社中面々は階段下で神妙な面持ちで儀式の成り行きを見守っていたので、その様子を斜め後ろから一枚戴いたもの。

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十四枚目のカットですが、お茶を挟んでまた神社へと戻って来たら、陽の沈むのも速い関東東のはずれの山里のこと、5時を回る頃にはだいぶ陽も傾き、山車のイルミネーションがその存在を主張し始める時刻になったので、屋根の上の粋でいなせな大工方の兄さんの雄姿ともどもその様子を一枚戴いたもの。

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十五枚目のカットですが、陽もとっぷりと沈み、境内も山車の灯りやお囃子で賑やかになってきた頃、初日での本番である夜祭のぶっつけの段取りも兼ね、各町会の世話役各位は大忙しで山車の周りを動き回っていたので、そのふと一息ついた瞬間を一枚戴いたもの。

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十六枚目のカットですが、18時台の快速電車に乗りたかったので、18時ちょい前に同行者のSKさんと別れ、駅に向かって歩いていく途中に昼間見かけた町会詰め所の提灯に灯が点り、そして背景の紅白幕を巡らした室内のほのぼのとした様子がえもいわれぬイイ雰囲気を醸し出していたので、通り掛けの駄賃とばかりに一枚戴いたもの。

今回の感想ですが、やはり、鹿沼は素晴らしいところだと思いました。

街の人々は他人を疑うことをよしとせず、あくまで親切で人懐こいですし、水の旨さからか、食い物も旨い、しかも関東の横手と云って良いほどの美人の産地とくれば、こうしたお祭りの時でもお邪魔しない理由が見当たりません。

石岡や佐原で頭を悩ませ、駆除を真剣に考えたカメ爺、カメ婆もここでは、かなりマナー良く、街のオーラがそうさせたのかな、とも思いました。

さて、次回は秘宝館から国産一眼レフ黎明期の銘玉の描写性能を本郷菊坂町での実写結果を元にレポート致します、乞うご期待!!
  1. 2014/10/13(月) 22:58:42|
  2. 街撮り写真
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Newest born but doubtlessly classic~Classic Nokton35mmf1.4SC~

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さて、今週のご紹介は、先週の予告通り、信州は中野市のりんご畑ならぬ、今や押しも押されもせぬ、世界のカールツァイス社の実質的な写真用レンズ量産工場となっているコシナ製Classic Nokton35mmf1.4SCのレポートをお送り致します。

このレンズ、今を去ること2008年1月に、コシナが、自社の光学技術を世に問うべく、歴史的なレンズ構成を最新の光学設計技術と硝材で再現する、というセンセーショナルな触れ込みでリリースしたもので、要は、ライツの歴史的にも、中古価格的にも評価の高いズミクロン8枚玉の構成で、その上位機種たるズミルックス35mmf1.4のスペックを実現したというものです。

個人的には、コシナ自体が某コピー機メーカーと組んでプラスチック製の安物光学機器を量産したり、歴史的なレンズの名前使って、そこそこの性能で、仕上げや耐久性はイマイチのようなラインアップ組んでたりと、あまり良い印象を持ってはいなかったのですが、3~4年前にZMマウントのビオゴン25mmf2.8を買ってみて、その造り、そして描写も、ライツ製品にひけを取らないレベルであると感じ、そして今年の潮来あやめ祭り向けの明るい中望遠の新調にクラシックヘリア75mmf1.8を買い求めてみれば、ツァイス製品にも匹敵する描写と造りの良さに驚かされ、次の獲物として狙っていたのが、この明るい準標準、35mmf1.4だったのです。

では、マルチコートとモノコート、同じ値段なのに、何故、好き好んでモノコートを買ったのか、ただのモノ好きなのか・・・さにあらず、買い求めた某量販店で、見本品、販売用在庫品の数点を仔細に検分したところ、何と驚くべきことに、後ろ玉の大きさ、曲率が他の個体と全く異なっていて、あたかも別誂えの光学系であるかのような仕様に思えたのが、新入荷のSC、即ちモノコート版だったからです。

では、その驚異の描写性能、深大寺での行動に沿って、検分して参りましょう、カメラはX-Pro1、全コマ絞り開放、絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、Tessar35mmf3.5T*に次いでテスト撮影を行った、深大寺窯さん店頭の陶製タヌキの置物の整列姿で、ピンは手前から二匹目の目に合わせています。

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二枚目のカットですが、ここも同じく、深大寺窯さん店頭の陶製風鈴が涼しげに並ぶ様子をモチーフにお店を背景として撮ったもの。

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三枚目のカットですが、ここも例に拠って例の如し、深大寺窯さんと並ぶ「美人小姐茶店 八起」さんの庭園の道路際に置かれている蹲の涼しげな様を一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、ここも毎回お馴染み、深大寺城址公園に登って右奥、ちょうど深大寺側の隅っこの方に慎ましく群生している、「巨大昭和枯れすすき」ことバンパグラスの穂越しに空を入れて、「この樹、何の樹、気になる樹」方面を撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、まさにお待たせといった感無きにしも有らずの、深大寺城址の館跡を示す柱石のモニュメント列を斜め手前から撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、至近距離のみならず、イメージサークルの縮む、無限近くでの被写体も見てみないと、デジタルとの相性を語ったことにはならないので、城址公園の南方向に少し歩いて、公園名物のなんちゃって「この樹、何の樹、気になる樹」を入れた公園広場の全景図を撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、或る意味、今回の撮影で一番やりたかった被写体、構図で、秋の深大寺名物のひとつ、彼岸花の最短距離での描写で、運良く、珍しい白彼岸花が咲き、それが、群生の列の先頭に植わっていたので、白を主役として撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、深大寺城跡公園から降りて来て、下の神代水生植物園の水田の畦にもあちこちと彼岸花の美しい群生が見られたので、鳥避け網と城址公園へ登る道の雑木林を背景に、これも最短域付近で撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、これもお馴染み神代水生植物公園名物のミニ湿原を跨ぐ観覧歩道のウッドデッキの質感再現とボケの推移を見るべく、遠方に伸びる方向に向けて撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、神代水生植物園は4時入場終了、4時半閉鎖ですから、ほどほどに切り上げて、もう一方の撮影スポット、門前茶店街に戻り、いつも如く、人工光源が目立つ頃合いになった八起さん店頭の、秋風になびく「ラムネ」の幟をモチーフに繁盛する店頭を背景として撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、同じく八起さん店頭の山門側、ちょうど深大寺窯さんの店頭前辺りから、各種団子、饅頭類を慌しく調理、販売している妙齢の小姐に秋の夕陽が当たってイイ案配だったので、一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、ここも秋の撮影スポット、手打ち?蕎麦「嶋田屋」さん店頭のコスモス植栽と羅漢石像の図、小生が撮ってた背後から、ミラーレスやら、スマホンやら持った老若男女の観光客や物見遊山客までもが並び、同じアングルで交替して撮りだしたという、極めて判り易く一般受けする構図での一枚です。

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十三枚目のカットですが、山門脇に一対並ぶ石灯籠のうち、Tessar35mmf3.5T*は山門向かって右を撮ったので、こちらは左のものを下の茶店街を背景として至近距離撮影してみたもの。

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十四枚目のカットですが、金正男みたいなちょっと人相風体の宜しくない中年パパが、なかなか愛くるしいいたいけな極小姐を連れて茶店街を散策していて、門前茶屋さん店頭で鬼のように親子で試食している様がなかなかユーモラスで印象的だったので、横からさっと一枚戴いたもの。

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十五枚目のカットですが、これも山門へ登る石段下向かって右側に植わっていたすすきの穂にピンを合わせて、無辜の民が山門を潜ろうとせんとするさまを勝ち構えていて、捉えたもの。

さて、今回の感想ですが、う~ん、正直、買わない理由が無くなっちゃいました・・・言い方換えれば、タガが外れかねない、とも云えそうです。

今までは、新しいレンズであれば、AE-AFのものを買うのと変わりないし、そちらの方が決定的瞬間を撮れる確率は高まるので、今出来のネオクラシックレンズなんざ買う価値無しと思い込んでいたのですが、よくよく考えてみれば、ライツのネオクラシックなら買うのに何故コシナはダメか、という内なる声に、やれ写りが違うだの、やれモノとしての出来が・・・とか尤もらしい理由をこじつけてきたのですが、やはり良いものは良い・・・次もまとまったお金が入ったら、広角で何か一本欲しいと思っています。

さて、次回のご紹介は今週末、「Charleyとレンズ工場」のウンパルンパならぬ、愉快な仲間達と冒険した本郷菊坂町での街撮りレポートをお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2014/10/05(日) 21:00:00|
  2. 深川秘宝館
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プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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