深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

從懷舊回憶鏡頭~Olimpus PenF Zuiko Auto-S 38mmf1.8~

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さて、今週のご紹介は、Olimpus PenFの標準レンズZuiko Auto-S38mmf1.8をアダプタ経由、筆頭愛機X-Pro1に繋げて先週末の横浜パシヒコで開催されていたCP+にて、いたいけなイベントコンパニオン嬢の小姐各位を撮影したものをお送り致します。

このレンズ、ハーフサイズの一眼レフ、オリムパスペンの標準レンズとして、1963年に発売され、135判換算で55mm相当の画角とf1.8という気持ち明るい開放値でかなり有用なレンズだったようです。

構成は5群6枚、第二群の凸と凹を分離して会田に空気界面を入れるという、ヴォイクトレンデルで云えば、プロミナント用等の50mmf2、ライツで云えば、ズミクロン初代と固定鏡胴の前群と同じ造り付けとなっています。

ところで、今まで、何故かオリムパス製品が登場することなかったこの工房のブログに突如として、ハーフサイズ一眼レフの標準レンズなどという、最もオリムパス濃度の高い製品が登場したのでしょうか?

それは、今を遡ること35年近く昔の出来事ですが、実家の近所に一人暮らししていた遠縁のおぢさんが、物心付かない頃からよく遊んでくれ、長じてからは勉強みてくれたり、或いは人としての心構えみたいなもの、教養有る人間の使わざるべき言葉遣いに至るまで、何から何まで範を示してくれたのですが、不出来な小生が地元の一流校に潜り込んだのを見て安心しきったのか、体調不良を訴え入院した先での検査結果は末期の胃ガン、入院中意識があるうちに交わした最後の言葉が「ヒロシ君に水飲ませて貰って嬉しいね・・・」。その数日後に意識混濁し帰らぬ人となってしまったのですが、その人のメカ好きが受け継がれたようで、小学校高学年の頃、その人の愛機の数々を羨ましがっていたら、「もっと上手くなったら使わせてやるよ」そんな話しもしていて、亡くなった頃には気が動転していて、すっかりこんと忘れていたのですが、今年に入り、その本家を取り壊す際の片づけをしていた、うちの老母が二台のカメラを納戸から発見し、その当主である従兄弟からの承諾のもと、"本来の継承者"である小生の下にやって来たということでした。

では、その実力をさっそく確認して参りましょう。撮影条件は全コマ開放による絞り優先AEです。

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まず一枚目のカットですが、山手地区での洋館街撮影後、レンズをこちらに交換し、CP+会場に乗り込んで、JCIIブースに表敬を終え、さぁ、これから時間一杯撮りまっしょぃということで、鵜の目、鷹の目、出戻りフォトグラファーさんと会場徘徊し、まず一番初めにミニ撮影会状態だったブースの前でカメコに混ざり一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、次なる撮影場所は、さすがCP+、カメラ、レンズだけぢゃなくてIT機器の企業も複数出て来ていたようで、たぶん、外付けポータボーSSDみたいなストレージ系の会社ブース前で、如何にも今日は幕張、明日はパシヒコ、週が明けたらビックサイト、みたいな雰囲気を纏ったいかにもジャンル不問のプロの展示会場の華ですわよってカンジの小姐二名がカメコの撮影に応じていたので、砲列に混じって一枚戴いたもの。

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三枚目のカットですが、やっと知ってる企業の一つであるタムロンブースの前に来たら、清楚な小姐が店番していた割にはカメコ、カメ爺の類いも僅少で、やる気になったので、声を掛けて、短いレンズ持ちの特権である、息が掛かるくらいの至近距離でほぼマンツーマン撮影会のノリで一枚戴いたもの。

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四枚目のカットですが、新製品にも少なからず興味があったので、出戻りフォトグラファーさんと、台風の目のひとつとも云えるCanonさんのブースに乗り込み、ブース内では展示してあるカメラと内臓SD以外での撮影が禁じられていたので、一休さんの頓知ぢゃあるまいが、撮影条件的には最悪に近い、ブース外側商品展示のイルミ板前に佇む美形小姐に声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

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五枚目のカットですが、CanonとくればNikonということで、新製品情報、というか出ると云う噂だけ先行していた、135判ミラーレスの噂の検証なりしようと、出戻りフォトグラファーさんとNikonブースに向ったのですが、ここでも、やはり出展機材以外のブース内での撮影はご遠慮下さいってことで表でカタログ配布と呼び込みやってたいたいけな黄色と黒の清楚で美形の小姐に声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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六枚目のカットですが、またしても会場を徘徊していたら、中小のブースながら、大手にも負けず劣らずの人だかり、但し、カメコ、カメ爺の類いが大挙してたかっていたところが目に付いたので、隙間から覗いてみれば、何と金の鯱鋒の付裳神みたいな、小柄ながら肉感的な肢体とK-POPによくありがちな目鼻のパーツがLサイズの派手な小姐が銀色の小姐と一緒にポーヂングなんかして撮影タイム状態だったので、隙間から入り込み、それなりのポヂションを確保して数枚撮ったうちで、何とか前を向いたもの。

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七枚目のカットですが、確かエプソンのブースに行こうと移動していた途上、笑顔のカンジが良い小姐と眼が合ったので、立ち止まり、その三脚とか、カメラバッグを商うブース前でモデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、先のカットを撮ったすぐ近くで、やはりバッグからスタヂオの照明セットみたいなものまで商う中小ブースで弦楽四重唱でも演奏しそうなコスチュームに身を包んだ健気な小姐がまばらなカメコ達の餌食、もとい、モデルさんになっていたので、眼が合ったときの笑顔の雰囲気も悪くなかったので、声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

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九枚目のカットですが、当日、というか、今年入ってから撮った小姐の中ではダントツ一位の美形ではないかと思えるほどの美しい小姐が台湾系の用品メーカーのブース前で、声を掛けてくれる人もなく、スタッフ達とお茶挽いていたので、眼を爛々と輝かせて近寄って行ったら、故ナンシー関みたいなブース係員の大姐が、「写真撮りたい? どぞどぞ♪」てなカンジでお膳立てしてくれたので必殺の一枚を戴いたもの。

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十枚目のカットですが、またしても著名メーカーである、"ペンタリコ"ことリコーのブース前でなかなかイケてる巻髪の小姐が色っぽい目線なんざ飛ばしながらカタログ配布しつつ、ブースへの勧誘を行っていたので、声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、出戻りフォトグラファーさんと次なる目的地である富士フィルムブース移動途上にサンデスクというSDカードメーカーのブースがあり、なかなか艶やかな小姐達がお店番をされていたので、カメラの砲列を向けるカメコ達に交わって一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、やっと目的地の富士フィルムのブースに着き、ここもブース内では、何と富士フィルム製であろうと、ライカ製であろうとペトリ製であろうと、「展示品以外の私物カメラでの撮影はご遠慮下さい」、なので、ここでもブース外、或いは境界付近を徘徊するいたいけな案内係の小姐にX-Pro1をあたかも水戸黄門の印籠宜しくこれ見よがしに見せて、怯んだ隙に一枚戴くという手法で撮った一人目。

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十三枚目のカットですが、同じく富士フィルムブースで行きがけの駄賃とばかり、ブースの周辺部でお客であるカメ女数名に説明を終え、安堵の表情でブース内部へ帰還しようとしていたところを目ざとく見つけ、ここでもX-Pro1のヘヴィーユーザーだす、とか云って背景紙の前まで連れ出し、強制モデルとしたもの。

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十四枚目のカットですが、最後の目的地、EPSONのブースを探して会場を徘徊していたら、何かアングラ臭のするブース前で、いかにも素人カメコ集団のシェア撮影会にバイトで出てまーす♪というオーラの漂う、健気と云うかそこはかとない頑張ってる感の滲み出た小姐がビラ配っていたので、声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、今回のもう一台の愛機EPSON R-D1sの実家訪問ということで、EPSONのブースをやっと探り当て、カメラ完成品無きブースでプリンタやら、EVFアッセンブリなんか見て地味な気分になる前の景気づけとばかり、店先でひまわり娘みたいな笑顔をふりまくいたいけな小姐に声掛けて一枚戴いたもの。

今回の感想としては、実は前の晩、機材点検していたら、絞りのすぐ後ろの面がうっすらと曇っていたので、前、後群ともレンズブロックから外し、バラせるだけバラしてクリーニングしたのですが、だいぶ良い結果が得られたのでは、と個人的には思いました。もう一本も昨日、築地でテストしたら望外の描写結果を叩き出してくれましたし・・・

さて、次回は今年入って初の工房製品で度肝抜かせて戴きます、ご覚悟を、もとい乞うご期待!!
  1. 2015/02/22(日) 15:45:36|
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Return of an optics brought from the home town of porcelain~De Oude Delft Minor35mmf3.5~

さて今宵のご紹介は、数年前に欧州から着いたばかりでフレアたっぷり、よく言えば、何時でも誰でもノスタルジックな写真が撮れる、手っ取り早く云えば、コントラスト低くて眠たい写真しか撮れない、値段の割には全然ダメx2玉だった、このオランダは焼き物の里、初めは柿右衛門やその流れを汲んだマイセンなどの写しから始まった陶磁器で有名なデルフト産まれのスタイリッシュな銘玉を川崎は八丁畷の名工の手で徹底的にOHして戴いていたのが、なかなか登場機会が無かったのですが、今回、ちょいとした空き時間に蔵前から浅草寺という慣れ親しんだ散歩道で実写検証をしたものです。

実はこの玉、シャープで名高いTessar型で3群4枚なのですが、同じ焦点距離、同じ開放値でもある、京セラT-AFDのフグ刺しレンズことTessar35mmf3.5*と較べると、線描写は柔らかいし、発色、特に空の青の発色はマイルドで肉眼の近いし、不自然なまでのフレア退治には成功しましたが、やはり独特の描写であるような気がします。

なお、ご本尊さまの雄姿は以下でご開帳しております、
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/blog-entry-45.html

ではさっそく実写結果を見て参りましょう。

撮影条件はカメラはR-D1s、全コマ開放での絞り開放、絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、門前仲町から大江戸線に乗って浅草にアプローチするには、蔵前で降りて歩くのが一番手っ取り早いのですが、その道すがら、数箇所の撮影スポットが有り、ここ「駒形どぜう」さんの江戸情緒溢るる店先の佇まいもそのひとつで、今回も恒例通り口火の一枚として戴いたもの。

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二枚目のカットですが、「駒形どぜう」さんの店先から男の脚で歩るけば5分もしないうちに見えてくるのが、浅草随一のランドマーク、渋谷で言えばハチ公顕彰像、新宿で言えば新宿アルタ、上野で言えば西郷隆盛像にも比肩し得る観光名所「雷門」の全景を交差点を渡る手前の位置から背景に空を入れて写してみたもの。

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三番目のカットですが、これまたマンネリとの謗りを受けかねない懸念はありましたが、まず声を掛けても絶対の断らない被写体が数ダースもたむろする好都合スポット、雷門前の車夫溜りで、一枚撮らして、宣伝すっから♪とか甘い言葉を掛けて、観光客慣れした熟練の車夫さんに声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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四枚目のカットですが、これまた雷門の周辺ですが、裏側で待っていると、結構な数の海外からのゲストがやって来ていて、写真を撮られることなんかお構いなしに門の中の提灯の下を思い思いに通り過ぎて行くので、暫し佇み、頃合を見計らってその様子を一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、雷門を離れ、仲見世を進むと通りのすぐ左側に目に付く"美人茶屋"「あずま」さんの店頭でのいたいけな小姐達のかいがいしく勤労する様子をちょいと失礼と一歩前に歩み出て一枚戴いたもの。

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六枚目のカットですが、浅草寺の境内に進み、まずはお参りなどして、それから本堂から降り、周辺でモデルさんなどを物色していたら、居ました、居ました、海外からの着物コスプレ小姐二人組が・・・さっそく、この台湾は高雄からやって来たという健気な小姐二名組にお願いして着物姿を一枚撮らせて戴いた次第。

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七枚目のカットですが、浅草寺境内を後にし、そろそろ雷門前デニでお茶でもしようかいなと宝蔵門方向を振り返れば、ちょうど良い光線具合いだったのと、手前に色んな扮装の民草各位が居られたので、一杷一絡げに宝蔵門と五重塔の威容を背景に一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、仲見世通りの東側々道を歩き出したら、浅草寺のすぐ近くの弁天堂の鐘楼の在る築山界隈で、如何にも近場の幼稚園児ですよと云わんばかりのお仕着せを纏ったいたいけな童子達が3オクターブ以上高い喚声を上げ、追いかけっこみたいな遊びに打ち興じていたので、光線具合いの宜しいところで一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、ハヤタカメラボの在る通称鉢の木ビルの通りから浅草駅方面に進むと、小間物というか民芸調の土産物屋を商う数軒の商家がありますが、その一軒の店先で結構強めのタングステンライトに照らされた錦縫製の飾り物みたいなものがあったので、至近距離撮影のテスト材料として一枚戴いたもの。

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十枚目のカットですが、側道を通って雷門まで戻り、仲見世の特徴有る赤い店舗長屋を見返した時、なかなか遠近感的に良い構図だと思い、また北方向ではあるものの、かなり明るめの空が屋根に切り取られて画面に入ることから、ハイライトとシャドーの描き分けをみたいと思い撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、宝蔵門の袂には時間を問わず、常に国内外の老若男女がたむろしていますが、ちょうどこの時間には、西に傾いた太陽が色温度の低めな斜めからの陽光を射てくるので、その光で輪郭が光っている、げこげこ聞こえる中国語を話すいたいけな小姐のお姿を一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、同じく雷門下で、シックに和装を着こなした大年増のご一行様が年甲斐もなく、スマホンやらガラケーやらホームセンターの特売か何かで買ったと思しき、稀有なコンパデジでお互いに撮っては、きゃぁx2と黄土色くらいの嬌声を上げて盛り上がっていたので、背後から近づき、極力プライバシー保護の観点から後ろ姿のみ頂戴したもの。

今回の感想ですが、クラシックレンズの評価というものは、やはり、設計時の初期性能が残っていないという前提を十分理解した上で実写して行い、可能であれば、設計時の初期性能を十分に想定出来、それに戻せるような技能を持ったクラフトマンの手に委ね、適切なメンテナンスを行った上で評価すべきではないかと云うことです。

さて、来週のアップは横浜パシヒコで今週末行われたCP+での実写レポ、但し、新製品ではなく、親類の形見として貰った、これまた国産の銘玉に着いたばかりのアダプタをかまして激写した、会場各ブースのいたいけな小姐&アガシ達・・・ですが、そちらをお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2015/02/15(日) 21:00:00|
  2. 街撮り写真
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A clumsy optics meets fashonable town~W-Nikkor28mmf3.5~

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さて今宵のご紹介は、地味ながら開放から眼をひん剥くような高性能を発揮する、日本光学製の銘玉W-Nikkor28mmf3.5いきます。
このレンズ、実はタイから帰ってきて、向こうのカメラ屋がなんでも餞別代わりということでタダ同然で譲ってくれたContaxIIaの交換レンズが欲しかったのですが、ツァイス製で28mmなどというとf8とかピンホール並みに暗くて食指が動かなかったので、35mm以下は事実上互換性有るということで買ったもので、もうかれこれ15年以上前には所有していたことになります。

しかし、ContaxIIa自体が使いずらく、その内爪の標準レンズですらニコンS2で問題なく使えることが判ると次第に稼動が落ち、また、内側のレンズブロックハウジング兼距離計連動シャフトが太過ぎるためベネズエラ製S-MカプラでMマウント化は容易に出来るものの、Mマウントボディ側のコロが上手く動かず、結局は同じ28mmではやはり高性能のCanon28mmf2.8とElmarit28mmf2.8三代目に出番を譲っていた、というのが実情です。

発売は1952年のニコンSマウント、ライカLマウントの2タイプ、構成は4群6枚の対称型で両外側の1群ずつが貼り合せといういわゆるトポゴンタイプです。

では、さっそく、今回も当日の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。ロケ地は先週の代官山へ移動する前の中目黒から西郷山公園下までです。カメラはX-Pro1、全コマ絞り開放による絞り優先AEモードで撮影しています。

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まず一枚目のカットですが、さすがおっされ~な東急沿線の街、中目黒、駅前の景色からして他の沿線とは違う!ということで、キースヘリングか草間彌生かと思えるようなデザインで、重厚な金属板をレーザーかヲーターヂェットで切り抜いたようなイケてるオブヂェが目に付いたので、緑濃き駅前の佇まいを背景に一枚戴きました。

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二枚目のカットですが、これまた中目黒駅前の景色ですが、ここでも金属板を切り抜いた抽象的なオブヂェが壁面一杯に飾り付けられている地下自転車駐車場へのらせん通路中央のエレベータシャフトとその背景にある、どことなくバベルの塔っぽい雰囲気を醸し出す区内屈指の高層マンション「アトラスタワー」の威容をモチーフに一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、中目黒駅の南側、古くからの商店街へ続く道に面したところに建っている、築うん十年?の老舗の酒屋さんの軒先の、えもいわれぬ風合いを醸し出す銅製の雨樋と重厚な木造の店舗建屋の佇まいを捉えてみたもの。

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四枚目のカットですが、中目黒駅前から中目黒川沿いに次なる目的地、西郷山公園を目指そうと歩き出してすぐ、東急系ショッピングマートの駐輪場で、いたいけなプードルともシーズーとも見える犬が自転車のカゴに放置され、震えながら、声を限りに飼い主を呼んでいたようなので、あまりにいじらしく、つい近寄って、頭など撫でたついでに一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、目黒川伝いの道路を歩いて行ったら、前々から「Exile」なる芸人集団のメンバーがよく目撃されるという橋の近くにうら若き小姐、アガシの類いの姦声が聞こえてくる一角が有ったので、気になって確かめに行ったら、そのものずばり、「ExileStation」なる吉本劇場とかAKBシアターに喩えられるような歌舞音曲の類いを演じて木戸銭徴収するような施設が出来ていて、やはり芸人の影には女人有り!ということで健気な小姐、アガシの類いがたむろしていたので、正々堂々向こう正面から一枚戴いたもの。

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六枚目のカットですが、勝手知ったる目黒川沿いの散歩道、だいたいの撮影スポットは何となく頭に入っているので、その辺りを注意深く睥睨しながら歩いていくと、有った、有った、マンション1階部分の鉄筋コンクリートの壁面にあたかもマッサンがウイスケを仕込む時に使った樽木の如き枯れたカンジの木材のデコレーションがおっされ~な雑貨店の軒先に何らかの蔓性植物が冬の木漏れ日を浴びてイイ影を落としていたので、ほぼ最短に近い距離で一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、ここも前カットと同じマンション1階の定番撮影スポット、鉄道時計?をメインのモチーフとして背後の川沿いの道や隣の建物の軒先に置かれたベンチで暫しの休息を取るヂモテー各位を後ボケとして写し込んでみたもの。

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八枚目のカットですが、川沿いの道を更に上流に進んで行くと、或る橋の袂に、いたいけな巨大ムク犬が繋がれたまま、行き交う善男善女をせわしなく眼で追いながら、飼い主の戻りを待っていたので、またすかさず近くへ歩み寄り、頭など撫でて敵意が無いことを示し、いざ!とばかり少々離れて一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、目黒川沿いの散歩道を福砂屋東京工場/店舗のところで右に折れ、西郷山公園を目指すのですが、その途上にとても素人家とは思えない、武家屋敷と前衛住宅をDNAレベルでごっちゃにしたような面白い建物があり、その玄関?横の低めに仕上げられた蜜柑の木と信楽焼風の甕の取り合わせが何となくアーティスティックに見えたため、ちょいと失礼と監視カメラに一礼して一枚戴いたもの。

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十枚目のカットですが、そこそこ急な坂道の階段を登って、西郷山公園の頂上広場に出ると、居ました、居ました長閑にシャボン玉なんざ楽しんでいる若い夫婦者とその童子達が目に付いたので、さっそく小走りに駆け寄り、旧レンズのテストやってるんで、シャボン玉やってるとこ撮らして、とか頼んだら、即快諾、ハイポーズ!となったもの。

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十一枚目のカットですが、ここ西郷山公園では結構、ヂモテーで鷹揚な人々が遊びに来ていて、細かいことは気にしないようなので、白人の家族と日本人の家族が、公園内の遊具で無心に遊ぶいたいけな白人童子をネタにスマホンで写真撮ったり、はやし立てたりして愉しげに過ごしていたので、ここにもダッシュで駆け付け、拙者にも一枚撮らせては貰えまいかと、うろ覚えのイタリア語で話し掛けたら、あっけなく、イーですよ、ドゾドゾ♪と云うことで一同苦心してポーズさせて撮った必殺の一枚。

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十二枚目のカットですが、西郷山公園から代官山駅方面へと続く旧山手通りに抜ける出入口の正面には、有名なフレンチのグランメゾン、「マダムトキ」の瀟洒な一軒家が眼に留まりますが、その手前歩道脇でニューヨークスタイルのホットドッグバンが店を開いていて、頭をキレイにGIカットした白人の中年パパさんが逆マッサンとばかりに公園内のベンチで待つ優しそうな日本人の奥方といたいけな童子にホットドッグと飲み物なんざ購っているところを撮ったものです。
でも、お金を払う時、顔を上げ、マダムトキの建物を暫し眺め、また下を向いたのは、いつかは愛する家族と最高級のグランメゾンでゆったり食事をしたい、と願ったからでしょうか。

今回の感想ですが、やはりミラーレスという暗箱はやはり写真に於ける革命ではないかと思いました。何とならば、距離計連動で使おうとすれば、専用ボディでのフィルム撮影に伴う難行苦行がつき物で、ライカMタイプのデジタルRFでは距離計連動機構が働かず、撮影には使い物にならなかったのに、そもそも距離計連動を必要としないミラーレスであれば、クロップ拡大機構をフル稼働させれば、絶対焦点面での撮影になるので、光学系の100%近い実力が発揮出来る・・・

いずれにせよ、この21世紀の魔法の暗箱によって、その真価を改めて発揮する銘玉が次々出てくるのではないかと期待しています。

さて、次回更新は、これまた工房附設秘宝館から、徹底的なOHを受け、居眠りレンズの汚名を見事、その真の実力で払いのけた欧州は焼き物の里からやって来た35mmのテッサータイプの玉のレポートお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2015/02/08(日) 21:00:00|
  2. 深川秘宝館
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A clumsy optics meets fashonable town~Baltar35mmf2.3C mod.M~

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さて、今週のアップは久々に予告通り、工房製の改造レンズ、Bausch & Lomb銘のシネレンズ、Baltrar35mmf2.3Coated改Mをご紹介致します。
このレンズ、改造自体はもう2~3年前に完成していて、関東近郊のお祭りや、香港・マカオ、或いは台北、韓国などにも持ち出していましたが、何故か後輩レンズに先を越され、本体をご紹介するのは今回が初なのです。

構成はオーソドックスな4群6枚のオーピック型、製造はおそらく1960年後半、既に映像用光学製品から殆ど撤退し、コンタクトレンズや眼底カメラのような医療用途分野に活路を見出したBausch & Lomb社が米国Goertz社にOEM供給を仰いだものと言われています。

電子湾経由、工房に届いた時は、Walt Desneyスタジオの銘の入ったキャップ付きのマグカップ並みの巨大なミッチェルシステムのレンズハウジングに収められており、これをドリルやカニ目オープナーを駆使し、宝玉のようなレンズブロックを取り出し、これを距離計連動化すべく別の本体見合いの薄型でコンパクトなハウジングに固定し直し、距離計連動のための傾斜カムを設けたものです。
では、早速、当日の行動に沿って実写結果を見て参りましょう。撮影条件はカメラはX-Pro1、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、中目黒駅からスタートし、目黒川、西郷山公園を経て、ツタヤ主体のカルチャ系ショッピングエリアであるT-サイトに着いたら、中庭でいたいけな中国小姐お二方が、例の自撮り棒なんか使わず、交替で撮ってはキャア、眺めてはキャアと愉しげにスマホンで遊んでいたので、おもむろに近寄りざまに中国語で話しかけて、シャッター押して上げるからモデルさんになってね♪と交渉の結果、撮らせて貰ったもの。

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二枚目のカットですが、同じくT-サイトの建物間の通路で建物を照らす夕陽がなかなかイイ案配になっていたので、イイ雰囲気のカポーでも通り掛かったら通行人出演して貰おうとか鵜の目鷹の目待ち構えていたら、来ました、来ました、冬支度のお似合いのカポ-がお手々繋いで足早に画面を通り過ぎて行ったので慌ててシャッター切ったもの。

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三枚目のカットですが、同じくT-サイト中庭で、傾く午後の陽光に合わせて、場所を変えて、瀟洒なキャンパスのロッヂ風の建物と立木をモチーフに夕陽を背に談笑しながら歩いて来たカポーや、夕陽を背に寛いでいた若いファミリーなどの様子を撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、T-サイトを後にし、次なる撮影地である代官山駅周辺の裏通りに移動する途中、旧山の手通りに面したヒルサイドテラスなる商業施設の庭部にあったモノクロのポップアート系オブジェが目に留まったので、グラスエリアも大きく洒脱な建物をバックに一枚戴いてみたもの

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五枚目のカットですが、旧山手通りを代官山駅方面に右折する少し手前の辺りに結構、キッチュでポップな雰囲気の雑貨屋さんが有り、よく店頭で写真を撮らせて貰うのですが、たまたま店先に居たお店番のオッパーに面白いオブヂェですなぁ、一枚撮らして、とか声掛けたら、一枚と云わず何枚でも撮って宣伝して下さいな!とか云われたので何枚か撮ったうちの一枚。面白いことに工房主がX-Pro1なんかでマジメに撮ってると、スマホンやら、EOS KissやらM3/4みたいな思い思いの得物で一緒になって撮り始める通行人が出てくるのが、この界隈の面白いとこです。

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六枚目のカットですが、旧山手通りを代官山駅方面に左折し、すぐに右折すれば駅前に出てしまいますが、暫く通り沿いに歩いて撮影スポットを捜していたら、先月の鹿港の路地みたいなテイストの細い巷が目に留まったので、一枚撮ってみたもの。
ですが、こちらは人工的に整い過ぎて、やはり台湾の古い街並みの醸し出す得も云われぬ雰囲気には到底及びませんでした。

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七枚目のカットですが、またしても代官山駅周辺の通りを何か獲物はと睥睨しつつ歩いていたら、若い夫婦者が幸せそうにベィビーカーなんざ押しながら、おしゃれな店舗の立ち並ぶ裏通りのの緩い坂道を登っていく後ろ姿が目に留まったのですかさず一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、駅とは反対方面のちょうど旧山手通りの側道に当たるような裏通りを徘徊していたら見つけた晩秋の名残りみたいなまだ赤みを残こす紅葉の葉を残した枝越しに東方向に立っている木造コンクリート造のハイブリッド建造物の佇まいを捉えたもの。

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九枚目のカットですが、その駅とは反対方向の裏通りに在る、雑貨店軒先に寄生した?簡易店舗とも屋台ともつかない、飲み物だかソフトだか、とにかくスナック系のものを商う業態の様子をそのお洒落?なパッチ状のトタンの側壁の佇まいとともに一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、代官山駅からほど近いやたら人通りの多い路地裏撮影スポット、段々コンクリート店舗エリアの白いキューブ状の店舗の佇まいを入り口付近から捉えたものです。

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十一枚目のカットですが、その路地裏の白いキューブ状の建物からなる店舗エリアを訪れるお洒落な若人各位のせめて後ろ姿の写真でも撮ろうと待ち構えていたところ、工房主のX-Pro1を二人して一瞥して通り過ぎて行ったカポーがいたため、店舗との間合いを測った上で一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、さて、そろそろ工房に戻らなにゃならん時間だわぃとか思い、駅に向う道すがら、またしても、お洒落な壁面一杯の看板を見つけてしまったので、コイツをモチーフにイケてるヂモテーの若人でも撮ろうかいな、とか目立たないようカメラ構えて張っていたら、かなりのスピードで自転車を飛ばしてくるエスキモールック?の小姐が見えたので、メインのモチーフたる赤い靴との位置を計算して必殺の一枚としたもの。

今週の感想ですが、うーん、順序は前後しますが、来週紹介予定のこれまた買ってから10数年経つのに、どのアダプタも距離計連動が上手くいかなかったのでなかなか登場の機会が巡って来なかった不遇の国産実力派レンズの開放からの描写が物凄かったせいか、はたまた、長野県産の最新かつ最良のレンズに目が慣れてしまったせいか、初めて使った頃のその描写への驚きは薄れてしまったのでは、というのが偽らざる心境です。

さて、来週のご紹介は、このレンズへの換装前に中目黒から代官山T-サイトまで先に同道した、秘宝館の底に潜んでいたモンスター、某国産RF機用のシャープネス命の広角レンズのご紹介いきます、乞うご期待。

  1. 2015/02/01(日) 19:51:09|
  2. Mマウント改造レンズ
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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