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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Return to the finest hot springs area where even our hearts could be cured~Kusatsu hot springs area vol.2~

さて、今宵のご紹介は、気まぐれな工房主のこと、前回予告から大幅に変り、木曜時点で、ふいに企画した草津温泉再訪からのレポートと致します。
前回は往復電車+バスで行ったのですが、今回はギリギリにも関わらず、往復バスとペンションで約10,000円で収まり、しかも、今回泊った宿は、前回のところとは全く違う泉質の源泉から引いていて、貸切温泉が24時間入り放題、とい大名行列並みに豪華な待遇だったのです。
土曜日の10時かっきりに新宿というか代々木駅至近の新宿バスターミナルを出て、途中、伊香保温泉を経由し、草津温泉についたのは、2時半過ぎでした。
そこから湯畑周りで何カットか撮ったあと、とにかくチェックインして荷物を置き、本格的に撮りたかったので、地図を頼りにペンション村と呼ばれる地区の宿に辿り着き、荷物を置いて、また湯畑エリアに、ご主人から伺ったショートカットを通って出撃したのです。
では、そこから先は実写結果を元に行程を辿って参りましょう。
機材は、カメラが通しでX-Pro1、レンズが1~9枚目までがR-Vario-Elmar28-70mmf3.5-4.5、10~16枚目がPorst50mmf1.2で、全カット開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、着いて早々に宿にチェックインし、荷物だけ置いて、ズーム付けたX-Pro1一本勝負で出撃したのは先に記したとおりですが、宿へ行く途中、漫然と歩いていたワケではなく、撮影モードに入ったら、こことここはこう撮って、とイメージトレーニングしながら歩いていたので、湯畑への途中、豪奢な造りの建物群が特徴的な湯畑北東の「大坂屋」さんの軒下から、これまた古風な佇まいの向いの旅館も入れて一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、湯畑へはほんの1~2分歩けば着くので、まずは、自撮り小姐、アガシが頻発する湯畑滝壺前広場へ向い、居ました、居ました世界各国からの自撮り姫達が・・・ってとこで、その様子をバックに湯畑からの滝壺も入れて一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、その自撮り姫達の中で、やだぁ、顔がヘンに歪んじゃうよぉとか、袖の皺々も写り込んでだっさあぃよねぇ・・・とか自分達の置かれた現状に対し、ご不満の小姐二名が居られたので、拙者がシャッター押して上げましょうか♪と言葉巧みに近寄り、背景とか、ポージングなんかそれらしく指示して数カット撮って上げたら、かなり喜んでくれたので、ではモデルさんお願いね☆と一枚撮らして貰ったもの。

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四枚目のカットですが、湯畑のシンボル的アイコンである、文政年間に建てられたという伊勢太々講の灯篭をモチーフとして湯畑周りの土産物店などの佇まいを撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、同じく湯畑の様子ですが、こちらは、南側のお湯が毎分何㌧も湧き出して来て、ここから十数本の樋に分湯する、云わば湯畑の心臓部越しに、何故かドイツのロマンチック街道沿いにありそうな場違いな建物の土産物や二軒の佇まいを撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、またしても湯畑からですが、湯畑心臓部である湧出池から引いている木製の樋に、湯の花と云われる硫黄を中心とした温泉の析出固形成分が沈殿したものが溜まっている有様をモチーフに観光客で賑わう「ホテル一井」さん前の様子を背景に一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、まだまだ行きます湯畑特集ってことで、湯畑周りを散策している観光客の中で、いたいけな極小姐連れのヲヤヂさんが、すっかり疲れて腕の中で眠ってしまった我が娘をいとおしげに抱えて、一足先に足湯でサバーィ♪サバーィと極楽を決め込む奥方のもとへ歩いて行くさまを一枚戴いたもの。

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八枚目のカットですが、お茶の時間である15時もとうに過ぎ、17時にはいったん宿へ戻り、一休みしてから、夕暮の湯畑周りに出撃する目論みだったので、まずはひと息着くため、湯畑そばのカンジ良い、女性従業員だけのカフェへ入り、ケーキセットを頼み、お茶が出てくるまでの間に寸暇を惜しみ撮った、カウンターの向日葵の花。

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九枚目のカットですが、お茶した後は、西の河原経由、宿に戻ろうと思い、西の河原方面へ歩いていけば、有りました、有りました、前回同様、現役引退し、払い下げられたのでしょうか、赤、青、黄色、ではなく赤、水色、褐色に塗られた三本の郵便ポストが・・・ということで、前回も撮るには撮りましたが、あまりピンと来ないでボツとしましたが、今回は構図を工夫して一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、一旦宿に戻り、風呂などへ入り、一休みしてから、晩飯も兼ねて湯畑方面へ出撃する途中、午後に前を通った「大坂屋」さんの近くの木造風の旅館の玄関周りが暖かげな照明に照らされて何ともイイ風情を醸し出していたので、大口径の威力を発揮させるべく幸先良い一枚を狙って撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、湯畑横にある足湯では老若男女そして国境も分け隔てなく様々な人々が部分的裸の付き合い、もとい、裸足の付き合いを楽しんでいますが、湯気に浮んだ、いたいけな若いカポーのお揃いの浴衣に丹前を着込んだ仲睦まじい後ろ姿が何故か心惹かれるものがあったので一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、同じく湯畑脇の足湯場で目を転じてみれば、外人さんとやまとなでしこの浴衣姿カポーが足湯槽から既に足を洗い、枠木台に腰掛けて、何やら仲睦まじく語らい合っているようです・・・これも羨ましさ半分で一枚戴いたもの。

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十三枚目のカットですが、あまりぐずぐずしているとお目当てのうどん屋さんが仕舞ってしまい、前回同様、高い割には満足度がイマイチどころか、宇都宮か鹿沼くらいのお店に入らねばならなくなってしまうので、晩飯を早々に済ませ、再び目の前の湯畑に繰り出したら、居ました、居ました、えもいわれぬ佳き雰囲気を醸し出す、如何にも大人のカポー☆というお二人さんが・・・さっそく湯煙越しにそのご様子を一枚戴いたもの。

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十四枚目のカットですが、湯畑周りで夜景を撮っていたら、御座の湯の辺りに人だかりが出来ているのが目に留まり、何じゃらホィと近づいてみれば、湯煙ミニコンサートということで、浴衣姿の仲居さんみたいな年輩女性が司会を務め、中年から初老のヲヂサマ各位が磨き上げられた金管楽器を構えていたので様子を見ていたら、聞き覚えある草津節をジャズ風にアレンジして演奏を始めたので、至近距離に移動し、一枚撮らせて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、湯f畑から西の河原方面への近道沿いに建ち並ぶ旅館街には、中華風の提灯が吊るされてましたが、その灯りが仄かに映る濡れた路面を温泉街らしからぬスポーティなカッコで颯爽と相合傘で腕組んで歩き去って行く中年カポーの後ろ姿が目に留まったので、そのアンマッチさが面白く一枚戴いたもの。

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十六枚目のカットですが、さて、拙者も宿へ戻って温泉入っぺか?とすっかりぐんまちゃんモードになった頃、湯畑滝壺横の超人気焼鳥・焼とん屋さんの前で年齢・性別バラバラのグループが集い、愉しげに語らい合っていたので、その中で目を惹いたビニール傘越しに黒髪の美しい妙齢の小姐の後ろ姿を撮ってみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、草津は何回言っても面白い!! どっかの校歌ぢゃないが、集まり散じて人は変れど・・・ということで、毎回、色々なシーンに巡り合え、注意深く散策していれば、それこそ天候や四季の移ろいまでもがシャッターチャンスを与えてくれる・・・また安いパック見つけたら、違う機材と共に訪問したいものです。

さて、次回こそ、珍作レンズのとんでも試写結果行ってみましょう、乞うご期待!!
  1. 2015/08/30(日) 23:03:12|
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A walk with Papa and baby Switar50mm lens around Harajyuku, Tokyo, J@pon.

さて今宵のご紹介は、地方の魅力的なお祭りのレポートから一転し、都内で最もイケてるエリア、そう、食、ファッションの爆心地とも言える原宿、表参道エリアを昨日、「クラシックレンズ愛用者連絡協議会」(愛称:クラレン連)のお仲間と徘徊しながら、数年ぶりに発掘したスウィターの改造レンズ2本でのリレーで撮りましたので、その撮影結果をお送り致します。
機材はカメラが全てM8、レンズが、1~7枚目までがパパスウィターことMakroSwitar50mmf1.8改M、8~16枚目がベビースィターことBolex Switar50mmf1.4改M、全コマ開放の絞り優先AE撮影となります。
では、当日の行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、原宿駅を降りて、いたいけな国内外の若者でごった返す竹下通りにいきなり突入するのも、気が引けたので、まずは当日の撮影行の無事と大漁を祈って、「東郷神社」でお参りしようと同行のSKさんとお参りしたのち、振り返りざまになかなかシャープな造型の狛犬があることに気付き、幸先良いスタートへの祈願を込め、一枚戴いたもの。

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二枚目のカットですが、お参りがてら涼み、呼吸も整ったので、SKさんと竹下通りに出陣、いきなり、見ず知らずの老若男女に声掛けるのも、おとなしい性格の工房主にはハードル高過ぎるので、まずはオブジェ撮りで肩慣らしとばかり、辺りを睥睨し、アイスクリーム屋の店舗屋上に掲げられていた、故マリリンモンローに酷似したネオン管付き看板を青空を背景に一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、如何にも陽気な雰囲気を醸し出したアフリカ系黒人の店員氏が路上で、いたいけな婦女子達を相手に丁々発止のセールス活動のマシンガントークを繰り広げていたので、その様子をちょいと離れたところからカメラを構え、奇跡的に背景が空いた瞬間を狙い、シャッター切ったもの。

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四枚目のカットですが、竹下通りばかり歩いていては、標準レンズ装備だと撮影クリアランスも取りづらいため、側道に入って、被写体を探しながら徘徊していたら、一旦通り過ぎた結婚式専門と思しき裏通りの教会のような施設で新郎新婦が建物の前で記念撮影を始めたので、近寄ってみたら、新郎新婦より、エキストラ出演のいたいけな童子のつがいの方が画になりそうだったので、コーデネーターの小姐に声掛けて一枚撮らして貰ったもの。

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五枚目のカットですが、ランチ場所への移動も兼ね、再び竹下通りに戻りましたが、そこで、パナソの最新ミラーレスなんか首から下げ、如何にも親娘で写真撮りながら観光地を散策してますよ的オーラを強く漂わせる白人男女が歩いてくるのを認めたので、さっそく歩み寄って声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

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六枚目のカットですが、チャンスというものはリズムを掴むと次々やってくる習性を持つもののようで、撮影に快く応じてくれた白人親子にお礼を述べて別れて、5分もしないうち、セミモヒカンにハート型のサングラスをかけ、いかにもはしゃいでいるような雰囲気の白人小姐が目に留まったので、さっそく声掛けて撮らして貰ったもの。

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七枚目のカットですが、明治通りを渡ったところにあるランチ場所へ移動するため、竹下通りからまた裏通りへ入り、そこでも被写体を探し同行者のSKさんと大の男が二人してキョロキョロと探しながら歩いていたら、なかなか雰囲気の良い裏通りの街角が有ったため、そこで渋い看板を主題として一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、カレーの名店「Ghee」で至極のキーマカリー(税込1000円)を堪能してから、レンズをベビースィターに換装し、竹下通りに舞い戻り、歩きながら被写体を探していたら、なかなか奇抜なファッションとカバンが目立ついたいけな小姐の後ろ姿が目に留まったので、通りざまに一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、白装束のセーラー服モディファイみたいな衣装に身を固め、安価な衣装・アクセサリ類を売っている店頭に行列している小姐の後ろ姿を撮ろうとカメラ向けたら、アキバや浅草仲見世同様、あちこちの観光地に大挙して出没している中国からの小姐が早足で歩いて来たのでたまたま写り込んぢゃったもの。

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十枚目のカットですが、竹下通りも原宿駅に近い辺りのいたいけな若い婦女子向けの肌着類を商う店頭で、今どき珍しい清楚な黒髪セミロングの、いかにも”大和撫子”という風情の小姐が店舗の看板眺めながら、アイスなんか立ち食いしていたので、そのギャップが面白く、通りざまに一枚戴いたもの。

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十一枚目のカットですが、表参道方面から乃木坂抜ける界隈でお茶しようということで、元同潤会アパート、現表参道ヒルズ沿いの歩道を歩きながら、被写体を探していたら、ちょうど、ガイドブックなど広げて愉しそうに行き先の確認なんかしていた国産小姐のグループが居たので、街路樹からの木漏れ日も佳きアクセントとなっていたため、通りざまに一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、このエリアのかつてのNo.1ランドマークであったラフォーレ原宿を背景として、交差点に如何にも夏の原宿デートですわいなと自己主張するかの如き、今から一昔以上前の大学生の夏合宿みたいなカッコのカポ-が佇んでいたので、そのレトロ感が面白く、一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、明治通りを渡り、お目当ての「Ghee」の近くの裏通りまでやって来て、厳密なタイムテーブルに則って行動しているワケでなし、SKさんと、あ!これ面白い♪、きゃ!これ可愛い☆とか黄色ならぬ黄土色の嬌声を上げながら撮り歩いていたら、さすが原宿、なかなかおっされーな店頭デスプレイを発見したので、さっそく一枚戴いたもの。

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十四枚目のカットですが、さすが原宿、表参道エリアは今どきの文化やファッションのひとつの中心だけあって、ずいぶんと路上にさりげなく置かれているものも洒脱で、路駐のバイクもクロムメッキのパーツの輝きが路地裏に射し込む午後の傾きかけた陽光を跳ね返し、妖しげに輝いていたので、その佇まいを一枚戴いたもの。

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十五枚目のカットですが、ここも表参道こと都道413号線の北を並行して走る側道から南に伸びた通りの奥に白塗りのステキな洋風のカフェが有ったり、今風のファッションに身を固めたいたいけな小姐達が行き交っているのですが、徹マン明けで疲労困憊ででもあったのでしょうか、今はあまり流行らない、素肌にTシャツ、ジャケット腕まくりという昭和の雰囲気を濃厚に漂わせるロン毛のオッパーがタバコを手に挟んで塀のくぼみに腰掛けていたので、その対比が面白く、通りざまに一枚戴いたもの。

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十六枚目のカットですが、これまた表参道の北の側道から表参道に出ようと南へ伸びる道を被写体探しながら歩いていたら、昔懐かしい、サンフランシスコホームステイ時代に仲良かったメキシカンの小姐と良く似た外人の小姐がヒマそうにウィンドショッピンがてら散策していたので、当てずっぽで巻き舌英語で声を掛けてみたら、やはり英語と片言の日本語がラテン訛りっぽかったので、メキシカン小姐らしく、喜んでモデルさんになってくれたばかりでなく、ドモアリガトウ♪と満面の笑顔でお礼まで述べてくれたので、とても気分良かった一枚。

今回の感想ですが、ほぼ10年ぶりの原宿~表参道エリアへの出撃に、同じくこれまた数年ぶりに発掘した2本を、このところ滅多に使わなくなったM8に装備しての出撃でしたが、開始前の不安は杞憂に終わり、いつもフランチャイズの浅草を含めた墨東地域、築地・月島・佃エリア、或いは勝手知ったる地方のお祭りと同等以上の出来ではなかったかと自負しています。

さぁ、来週は工房の新作(珍作)オリジナルレンズの街撮りレポートでも行きましょう、乞うご期待!!
  1. 2015/08/23(日) 19:48:41|
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Thanks for many precious smiles~Ojima-Neputa Festival 2015 in Ota-city~

さて、更新が一日遅れとなりましたが、今回の記事アップは、久々の「太田尾島ねぷた祭り2015」からのご紹介となります。
このねぷた祭り、本家である青森は弘前市からも、ねぷた本体のみならず、いたいけな童子達を中心とした演者達も相当数訪れてくれて、結構な盛り上がりになります。
様々なサイトに詳しく書いてあるので、お祭りの趣旨、背景は省きますが、要は、この尾島の地が江戸時代に津軽藩の飛び領地でしかも何代かの藩主がここで産まれたというもあって、町おこしの一環として、昭和になって始まったお祭りとのことですが、今では北関東での観客動員数No.1との呼び声も高い人気イベントとなっています。
因みに先月初めてご紹介した隣町の「世良田祇園祭り」はまだ復活間もないため、この盛大なイベントの数十分の1程度の観客動員ですが、何せあちらは神田明神祭や三社祭りにも比肩し得る450年の歴史を持ちますから、両祭りが協力、また切磋琢磨し、町おこしの相乗効果を高めて欲しいものだと切に願っています。

では、さっそく、今回の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。
機材はカメラがオールX-E1、レンズが1~9枚目までが、Sigma Zoom28-70mmf3.5-4.5、10~16枚目までがPorst50mmf1.2でのいずれも開放での絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、お祭り会場最寄駅である東武伊勢崎線木崎駅からの無料シャトルバスが16:30発とのことだったので、その一本後の16:40木崎駅発のバスで会場入りし、まずは交差点傍に展示してある、ねぷた祭り実行委員会の大ねぷたと大太鼓の雄姿を撮ろうと近寄っていったら、近くに居た愛想の良さげな小姐がにこやかに「ようこそおいでくださいました」と声掛けてくれたので、まさに渡りに船とばかり、モデルさんになって貰ったもの。

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二枚目のカットですが、二年のブランクもものかわ、幸先の良いスタートに気を良くし、道路の反対まで移動して、大ねぷたと大太鼓の出陣前のツーショットを大きさが判るよう、周りの人間も入った状態で撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、程なく、大ねぷたと大太鼓をメイン会場であり、運行ルートである国道354が閉鎖された頃合を見計らい、移動していったので、それに付いて行って、当日の皮切りの演者3名が和やかに冗談なんぞ飛ばしながら、段取りの最終確認をやっていたようなので、一声掛けて、モデルさんになって貰ったもの。

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四枚目のカットですが、国道354には、大小様々な複数のねぷたが出陣を待って勢揃いしていたので、西方向に向い、それぞれのねぷた社中の出陣前の憩いのひと時を撮らせて貰ったのですが、これは確か旧尾島町の大ねぷたの下で出陣前に、それぞれのスマホンで記念撮影した画を見せ合いながら和やかに談笑していた姿がとても素晴らしかったので、ズームの70mm域を使い離れた位置から一枚戴いたもの。

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五枚目のカットですが、おそらく群馬TVだと思いますが、TVクルーが乗り込んで来ていて、いかにも上州っ娘という雰囲気のちゃきちゃきキャラの、茶髪で顔のパーツが中央寄り気味のいたいけな小姐レポーターが体当たり取材的なことを始めたので、スタッフに断って一番前に出してもらい、その様子を数枚撮ったうちのベストショット。

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六枚目のカットですが、尾島町の大ねぷたに随伴して運行される太鼓屋台の前で演者の小姐達が出発前のひと時を愉しく談笑して過ごしていたので、その夕陽を浴びた美しいお姿を一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、談笑姿を遠目に撮るだけぢゃもったいないので、リーダー格と思しき小姐に声掛けて、さぁさぁ、一年に一度の晴れ舞台、みんなで記念撮影しませうね♪とか適当な掛け声で太鼓の前に集合して貰って、思い思いの笑顔で一枚撮らせて貰ったもの。

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八枚目のカットですが、国道354を西に向かって歩いていくと見慣れた参加団体に次々再会出来るのですが、残念だったのが、美人行員さん総動員の群馬銀行が今年は不参加、前回来た時には、やはり美人職員さんを投入し、カメ爺、カメ婆を吸いつけて話さなかった「IO信金」が規模を縮小し「ぐんまみらい信金」と改名しての参加となっていたことでしたが、声を掛けたら、気持ち良く、みんなで集まってくれたので、こんな愉しい雰囲気のカットが撮らせて貰えたもの。

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九枚目のカットですが、西の果てまで歩きながら、目ぼしいねぷたやその社中の演者各位をメモリに納め、また交差点付近に戻っていたら、尾島町の太鼓屋台上に第一陣の演者の小姐3名が搭乗して、愉しそうな表情で出番を待っているようだったので、手を振ってカメラを向けたら、こんなカンジのノリで撮らせてくれたもの。

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十枚目のカットですが、18時近くなると、かなり陽も陰ってきますから、レンズを50mmf1.2のハイスピード版に換装し、毎年コンスタントに派手な演出で一目を惹く、西の横綱「三菱電機群馬製作所」の出陣前の様子を社中のスタッフの方に話しをつけて、近くまで寄らせて貰い、屋台のほぼ真下付近から太鼓叩きの小姐の粋でいなせなお姿を一枚撮らせて貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、七枚目の尾島町の太鼓屋台前で揃い踏みで撮らせて貰った、向って左から二番目の美形の小姐(但し、既婚者(笑))が先陣を切るべく、晒し一丁の勇姿で太鼓に跨っていたので、下から声掛けて、一枚撮らせて貰ったもの。

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十二枚目のカットですが、この尾島ねぷたの両雄のうち、美人揃いで名高い、東の横綱「大澤建設」の大ねぷたに随伴する太鼓屋台の上で、カッコ良く太鼓の型を決めて、数々のカメ爺、カメ婆、そして市の広報の撮影に応じるベテラン小姐の勇姿をほぼ真下に入れて貰って撮った必殺の一枚。

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十三枚目のカットですが、同じく大澤建設の太鼓屋台からいたいけな若手の美形小姐が降りようとしていたので、手を振って、一枚お願~い!!とか声掛けたら、どっかの寿司屋か居酒屋みたいに「ハィ、喜んで!!」とかノリノリで満面の笑顔を浮かべてくれたので遠慮なく戴いた一枚。

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十四枚目のカットですが、これも常連の参加団体である「上州ねぷた会」の太鼓屋台の上の小姐達が愉しそうな雰囲気だったので、下を通りがてら、一枚撮らせてよ、とか声掛けたら、うわぁ~マヂすか・・・嬉しいっすね、とか言うカンジのノリでひょうきんにおどけてピースなんかしてくれたので、ハイ戴きます、とばかりにシャッター切ったもの。

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十五枚目のカットですが、同じく上州ねぷた会社中の演者の小姐二名なのですが、何と、向って右の小姐とは、朝、太田イオンのフードコート内の近くのテーブルでたまたま朝飯食べてる時に鉢合わせしており、「朝、イオンで食べてなかった?ミッキーとかミニーマウスみたいな髪型、注目度100%だよね♪」とか声掛けたら、え、アタシそんなに可愛い???とかいったノリでお友達も巻き沿えでモデルさんになってくれたもの。

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十六枚目のカットですが、津軽こと青森県は弘前市から遠路はるばるやって来てくれる、本家本元のねぷた社中もやっと出陣準備が整ったようで、今年も、何故か色は黒いが気立てが良く器量良しの極小姐が太鼓屋台の上にちょこんと座っていたので、声掛けたら、これまた純朴な満面の笑顔を向けてくれたので、感謝の気持ち一杯でシャッター切ったもの。

今回の感想ですが、う~ん、何のかんの云われはしますが、見ず知らずの旅人おも、こんな愉快でハッピーなキブンにさせてくれる、もてなし上手の女性達であるからこそ、やはり「かかあ天下」というのは、「うちのかかあは天下一」の省略形ではないかと。
更には、このキップの良さ、あけっぴろげで快活な性格、これこそが、決して楽観視出来ない、この日本の将来さえも明るく照らし、めげることなく支えていってくれるのではと思った次第。

さて、次回は22日に何処か撮りに行きますので、その撮影結果を元にレポートしましょう、乞うご期待!!
  1. 2015/08/17(月) 20:25:03|
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The greatest hot springs resort in the world ~Kusazu Hot Springs Area tour '15 summer~

さて、今宵のご紹介は、群馬県が世界に誇る温泉リゾート、草津温泉への旅行に同道した、これまた日本光学界が世界に誇る超高性能レンズ2本で以て昼夜を捉えたレポートです。

まず簡単に当日の行程をご説明しておくと、朝9時5分木場発の営団地下鉄東西線に乗り、日本橋経由上野に出て、上野から9時31分の高崎線で高崎まで移動し、そこで11時43分初の吾妻線で長野原草津口まで移動し、13時04分には同駅に着き、そこからバスで13時40分には草津温泉バスターミナルに到着することになっていたのですが、高崎からの吾妻線乗車が列車到着遅れで10分延発、そして渋川駅での信号トラブル等々により登り特急との離合なども時間が狂い、結局40分程度遅れ、草津の町には14時半前の到着になってしまったのでした。

しかし、予約していたペンションはバスターミナルから徒歩5分圏内という大当たりで、さっそくチェックインして、部屋に荷物を置き、可愛い仔犬の従業員と和室で少々遊んでから、街の昼の顔を撮影しに出かけた、ということなのでした。

機材は、1枚目から9枚目までがVario-Sonnar28-8mmf3.3-4、10枚目から16枚目がCanon FD55mmf1.2SSC、カメラは全行程ともX-Pro1での絞り優先AEによる開放撮影です。

では、さっそく、当日の行程に沿って実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、草津温泉と云えば湯畑、これを語らずしては世界に誇る名湯と云えども、その魅力は半分も伝わらないと云える街のランドマークですが、まずはそこを目指して歩いて行ったら、遥か昔、30年前の訪問とは打って変わって、小綺麗に整備された湯畑前広場の変貌に驚き、日傘をさして小休止のやや年いった感アリの小姐二名組をアクセントにその様子を一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、これも30年前には存在していなかった、湯畑脇の共同浴場「白旗の湯」横の新しい明治風洋館作りの浴場「熱の湯」の佇まいを湯畑の湯樋越しに撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、更に記憶を頼りに湯畑周りを徘徊しながら、あちこち眺めていたら、30年前には、湯畑の奥の常夜灯篭が建っている岩盤下に「滝の湯」という共同浴場があったですが、そこが取り壊され、湯滝と滝壺になっていて、これまた観光客の記念撮影スポットとなっており、ぼぉっと眺めていたら、シャッター押して下さい攻勢が立て続けにあり、我に帰って、その変貌した姿を一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、同じく湯畑下の滝壺前で、昼はここでもまだ暑い盛りではありますが、下界より秋の訪れの早い高原のイメージを感じさせる芒と、盛んに湯気を立てる湯樋の様子を撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、記憶の探訪はまだまだ続き、湯畑下の道から、ちょいと渋めの商店街を抜け、「西の河原」(さいのかわら)を目指して歩いていたら、とある工芸品、土産物商店コンプレックスの軒先で赤い花々が可憐に咲き誇っていたので、商店を背景として、ほぼ最近接で一枚撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、歩くこと10分強、やっと「西の河原」に到着し、そのところどころ硫黄臭のきつい水蒸気や温水が湧出する、この世のものとは思えなくもない殺伐とした河原を上流に向い歩いて行ったら、いたいけな極小姐に率いられた家族連れが、我が意を得たり、とばかり、石の上を上手に渡り、軽快に歩きながら、小生を追い越して云ったので、ご一行様のその愉しげなお姿を一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、無事「西の河原」の最深部まで到達し、そこで足湯にうち興じるお気楽大学生合宿みたいな連中の様子を何枚か撮らせて貰ってから、また湯畑近傍へ戻ろうと、元来た道の一本上の道を通っていたら、ちょうど建ち並ぶ旅館の建物の合間に空が開けたところがあったので、いつもの路地裏写真的に通行人が来た頃合を見計らって一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、湯畑まで戻って来たら、宵の口からのショータイムの露払い?でしょうか、妙に渋い声で三味線なんか掻き鳴らして、「正調草津節」なんかを歌う着流しのお爺さんの姿が目に留まったので、お仕事の邪魔にならない距離からその様子を一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、その三味線の民謡爺さまのすぐ下の広場から盛んにシャボン玉が風に乗って流れてきて、はしゃぐ童子達の元気な声が聞こえたので、目を向けてみたら、お婆ぁがお孫さん二人とシャボン玉に打ち興じていたので、シャボン玉で遊んでいるところを一枚撮らして、と声掛けて撮ってみたら、遊びに夢中になっていた筈のお姐ちゃんが何故かカメラ目線になっちゃいました、というもの。

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十枚目のカットですが、昼間のシーンは概ね満足行くまで撮れたので、一旦、ペンションに戻り、温泉に浸かり一休みしてから、夜景でも撮ろうぢゃまいか、ということで、再度、19時も15分を回った辺りに出撃し、湯畑前の広場で開かれていた、ハモニカコンサートの様子を、人の眼より明るい、このf1.2の威力を試すため、一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、昼間のうちに当日は日没後、キャンドルアートが湯畑周辺で行われるという情報を仕入れていたので、ペンション出る前から、何を撮ろうかだいたいイメージは出来ていたのですが、それでも、街の中心部の名刹の階段全てをキャンドルで埋め尽くすなどという大技は、実際に眼にするとなかなかの感動もので、階段前で記念撮影する行列にわざわざ並び、シャッター押して貰うのを断り、自らその全貌を撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、階段キャンドルの撮影を無事終え、また湯畑前広場を徘徊していたら、先ほどのハモニカおじさんのステージの後ろから熱心に見つめ、演目が終るごとに熱心に拍手するいたいけな極小姐が居たので、斜め後ろから、その様子を一枚戴いたもの。

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十三枚目のカットですが、草津温泉と云えば、一昔くらい前までは、とにかく団体を中心とした年配者、或いは人生終盤戦に入った、それこそ高峰某女と上原某氏みたいな熟年夫婦達の植民地的な一種の異界だったのですが、このところ、様々な観光業者やら交通機関とのタイアップによるイメージ向上作戦の成功もあり、若いカポーやら、学生の夏合宿、或いは女子会旅行みたいなものが主力客層になり、昔の君主だった浴衣来て、ストリップに繰り出すおっさんの酔客は絶滅危惧種になってしまったことを表す、湯畑周辺の様子を一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、これも湯畑の柵にへばり付いて佳き雰囲気を醸し出す、いたいけな若いカポーの様子を、変貌した草津温泉の象徴として一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、そーいや、この新しく買った超高性能レンズの近距離での光源入れたテストやってねぇわ・・・と思い出し、湯畑前の即席ステージ脇に組まれたラック上のキャンドルの群れに向け、ほぼ1m付近で一枚撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、キャンドルを撮っていた工房主の横を大声で話ながら、いたいけな若い小姐3名組があ、キャンドル階段だ、行ってみよ~♪なんてノリで早足で歩いて行ったので、こちらも追尾、階段下で声掛けて撮らせて貰おうかと思いましたが、ストロボ無しで相手方にも満足行く、一般ウケするカットは難しいので、どうしようか迷っていた時、おもむろにスマホンの自撮りに、なんと別のガラケーのストロボ代わりのライトを顔面に照射して撮るという芸当をやってのけたので、感心しながら戴いた一枚。

今回の感想ですが、草津温泉はいやはや遠い・・・電車とバスで片道5時間近く掛かってしまいます、が、それを補って余りある、素晴らしい湯、そしてレトロで何処かホッと出来る街の佇まいがあり、また時間を作って訪問したいと思いました。
また、今回、初のデジタル撮影トライの超重量級の2本でしたが、望外の成果を出してくれて驚きました、またここぞ、というところで登場させるつもりです。

さて、次回のアップは、お盆の帰省につきお休み。お盆明け、江戸表に戻ってから、何を載せるか考えましょう、乞うご期待。
  1. 2015/08/09(日) 23:03:54|
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我們去看了復活的秘密節~世良田之祇園節2015~

さて、今宵のご紹介は、先週末に訪れた、上州太田は世良田村の「世良田祇園祭り2015」からのレポートをお送り致します。

まず、このお祭りですが、ざっとご説明しておくと、徳川家発祥の地と云われ、家康ゆかりの東照宮も有る世良田村に約450年前から伝わる山車祭りだったのですが、地方の大都市周辺の農村にはありがちな過疎化や山車の老朽化で、戦前は神田、秩父と並び、関東三大祭りに一角にも数えられる由緒ある盛大なお祭りだったのが、戦後、特にオイルショック以降は細々と露命を繋ぐ程度のまさに秘祭となってしまい、それが、4~5年前から古老達が中心となって、いたいけな童子達に笛や太鼓を伝授し、また県や太田、伊勢崎といった周辺の市町村からの人的、経済的支援もあり、山車も8台完全復活したことで、遂に今年は「レインボーブリッヂを閉鎖せよ!」ではなく、「国道354を閉鎖せよ!」ということで、国道を締め切っての大々的な運行が復活したのです。

一般的に云えば、群馬県の人間は、江戸の下町っ子的な気質に似たところがあって、宵越しの金は持たねぇとばかり、妙に気前が良かったり、何よりも祭り好きで、こと上州南部の人間は、何でも祭りにしてしまいます(笑)

太田では精力的に周辺の市町村との統合を進めたこともあり、「太田祭り」、「世良田祇園祭り」「尾島ねぷた祭り」「太田市花火大会」「献上松茸道中」と夏、秋は5回も清水市長、阿部ともよ県会議員皆勤、大澤県知事任意参加の大イベントやってて、市民からは税金のムダ遣いだ!とお叱り受けるどころか、出られる祭りには全部演者として出てやろうという猛者も結構いるくらいです(笑)

ところで、今回の機材ですが、17時始まりの宵から夜祭系と下調べしていたので、サブ機であるX-E1にXF-Fujinon23mmf1.4RとCanon FL 58mmf1.2改M(非連動)の2本を持って行きましたが、やはり、35mm換算の23mmでは人物中心でのパンチの効いたカットはムリなので、2~3枚撮ってギブアップ、すぐに、日没後の登場予定だったCanonにバトンタッチしたということです。

従って、今回は全コマ、X-E1にCanon FL 58mmf1.2改M(非連動)の絞り優先AE開放撮影となります。

では、当日の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、17時とは云え、まだかなり陽射しが強い中、西陽を浴びての山車の出陣でしたが、ほんのりと日焼けしていかにも健康そうな面持ちの小姐が山車の上で小太鼓を一生懸命に叩いていたので、下まで歩み寄って、同じ太田市のお祭りの山車の上で太鼓を叩いた大先輩として応援したい気持ちを込め、シャッター切ったもの。

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二枚目のカットですが、複数の山車のお囃子が混じる中でも、すぐに技巧の高さが判る笛の音が聞こえて来たので、その音のする方向へ歩いて行くと、目つきの鋭いスキンヘッドの初老の男性が辺りを睥睨し、また半眼で首を振りながら巧みに演奏を行っていたので、真下まで近寄り、何カットか撮らせて貰っていたら、何か話しかけてきたので、やべっ叱られちったかな、勝手に撮って?とか少々ビビッたのですがさにあらず、この伊達者の不良っぽい初老ヲヤヂさんは小生のカメラが気になって仕方がなく、演奏の合間に手を止め「それ、ライカ?ずいぶん高そうなレンズだね!」と聞いて来たのでした。これに対し「富士のミラーレスにキャノンの古いレンズ改造してくっ付けてんですわ」とか云ったら驚きながらも満足そうな表情で頷いてくれたのでした。

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三枚目のカットですが、今回の祭りの祭神である「八坂神社」の境内から祭りのメイン会場である国道354まで複数の山車が出陣していくので、そのうちの一台の佇まいを庫裏と言うか社務所をバックに一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、国道354に出る前に、神社から出てすぐの、東西に走る村道みたいなちょいと広い道に数台の山車が停車し、出発前の準備を行っていたのですが、ちょうど南西方向から射す夕陽に、山車の上で無聊を託つ、いたいけな童子の無垢な横顔を照らし、とても美しく感じたので一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、こちらはいたいけな童子達が無聊を託つ山車の一個東側に停車していた屋台の上で、これからの小太鼓演奏の準備でしょうか、汗が吹き出るものお構いなし、なんべんもバチを握っては振り上げ、そしてまた戻して握り直しては手許を凝視する・・・こんな極小姐なのに、その真摯な眼差しはまさに小さなプロとも云うべきで、ファインダー越しにエールを送りたくなった一枚でした。

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六枚目のカットですが、小さなプロ演者の鎮座まします山車のまたその東隣、何処かで見たことのある装束だなぁとか思ったら、翌8月のお盆期間中に盛大に開催される「尾島ねぷた祭り」の装束に、しかもご丁寧に髪飾りまで同じものを付けた、しかも一昨年、写真撮らせて貰ったことが有ったような小姐がここでも山車で、演者やっていたので、嬉しくなって、下まで近寄り一枚戴いたもの。

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七枚目のカットですが、村道の山車は一通り撮り尽くしてしまったので、一足先にメイン会場入りした別地域の山車を追って、国道354に向い、その路上で、開会式前の空き時間を友達同士でガールズトークの真似事でしょうか、山車の上の小々姐達が何かしら話しながら、キャッキャッと喧しく盛り上がり、身をよじって笑い盛り上がっていたので、至近距離まで近づき、一枚戴いたもの。

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八枚目のカットですが、開会式を前に国道354上には殆どの山車が集まって来ましたが、開会式が30分以上遅れたこともあって、いたいけな童子達は、すっかり手持ち無沙汰気味で学校の昼休みの仲良しさん同士のおしゃべりモード全開、退屈もものかわ状態で、愉しそうだったので、山車の側面に近寄り、その様子を一枚戴いたもの。

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九枚目のカットですが、国道354の祭り本部からやや離れたところに山車を停め、初老メンバー中心に演奏の最終リハーサルを熱心に行っていた社中が居たので、近くまで歩いて行って、その練習の様子を前の山車の様子も入れて一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、また本部近くまで戻って来たら、先ほどの村道でたむろしていた山車が全て集まって来ていて、やはりここでも、最終リハーサルをやって、音合わせなんかしていたので、山車の上でもひときわ目を惹く、これまた尾島ねぷた祭り共通?コスチュームのいたいけな美小姐の近くまで歩み寄り、下から一枚撮らせて貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、運行前の山車が集結しているところをカメラ提げて歩いていると、色々なシーンに出会うもので、山車の上のバリバリ祭り装束の小々姐に年恰好からしてお姉さんでしょうか、鉦や太鼓の演奏が喧しく、言葉がなかなか通じないのか、巨大な握り飯のようなカタチを手によるゼスチャで示し、何か訴えかけていて、それを今にも転げ落ちんばかりに身を乗り出して。聞き出そうとしている様子が面白くて一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、どの屋台でも主戦力はいたいけな童子達なので、遅れに遅れた運行開始迄の時間潰しに大人達は腐心しているようにも、傍では見受けられましたが、さにあらず、童子達の頭も心も、大人が思うほど硬くはなく、ちょっとした空き時間にも、友と語らい合い、また手許のちょっとした小道具で遊び始め、極めてしなやにか時を過ごしているように見えたので、その様子を一枚戴いたもの。

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十三枚目のカットですが、運行前の各山車を巡って、シャッターチャンスを求めていたら、翌月の尾島ねぷた祭りの別々の社中の装束着た小々姐が同じ山車の上で極めて愉しそうにプチガールズトークに打ち興じているのが妙に新鮮で、これまた近くに歩み寄り、一枚戴いたもの。

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十四枚目のカットですが、或る山車の近くまで来て驚いたのが、まだ年端もいかない、おそらく小学校低学年と思しき極小姐が、山車の向こう正面に当たる小太鼓座に据えられていたことで、あぁ、これは親御さんが、姉妹の上の娘さんが演者で出るので、同じ装束着せて、山車の上で記念撮影でもしてるんだろう、便乗して撮らして貰おうと思い至近距離に寄ってみれば、なんとこのいたいけな演者がスターティングメンバーで叩き始めるとの世話役の方のご説明・・・これは凄いと思い、下から声掛けたのですが、なかなか向いてくれなかったので、きっ、と前の山車を見据えた瞬間を狙い一枚戴いたもの。

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十五枚目のカットですが、何回か横を通る時、かなりの美形の小々姐が居ることは目に留まっていたのですが、演奏の練習に熱が入り、また運行準備で村会世話役の方々も山車の周りをかなり行き来してせわしかったので撮れなかったのですが、市長その他来賓挨拶等開始セレモニーが終わり、運行前準備も一段落したので、くだんの山車に近寄り、この450年にひとりくらいの極美小姐に声掛けて、やっと一枚撮らせて貰ったもの。

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十六枚目のカットですが、陽も暮れて、運行開始となり、それぞれの山車に灯りが灯り出したので、そろそろ引き揚げる潮時からと思い、国道354のメイン会場に並び、お囃子を奏でながら曳行を待つ山車の様子を引いて一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、実質40年以上途絶えた状態になっていた、故郷の由緒有るお祭りの復活の場に立ち会えて、とても嬉しかったのと、頼りのAF大口径単玉が全く使い物にならない祭りのシーンでも、無銘に等しく市中では不人気なれど、Canonの誇る伝説のスーパー大口径レンズはまさに同じように復活の時を待っていた秘祭の様子を余すとこなく捉えることで、その大役を十分過ぎるくらい果たしたようです。

さて、次回は田舎のいで湯の街の様子のレポートか、或いは深川オリヂナルレンズのレポートか、さぁどっち、良く考えておきましょう、乞うご期待!!
  1. 2015/08/02(日) 22:40:39|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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