さて、今宵のご紹介は、先週の予告通り、後ろ髪引かれる思いで、金曜の晩を待たずして撤収した佐原の翌日に訪れた鹿沼ぶっつけ祭り2015からのレポートになります。
読者各位もTV、新聞、そしてWebのニュースで、9月の台風による鬼怒川水系の氾濫でこの静かな田舎町も多大なる被害を受けたことを思い出されたことと思います。
本当は、同一日程の佐原に金、土、日と滞在して夜祭も徹底的に撮りたい気もしたのですが、2011年の夏に佐原では春先の巨大地震の傷跡も癒えないにも関わらず、夏祭りを敢行し、復興に向けた地域住民の意識鼓舞、そして連帯の確認を図るとともに、「来て戴くことが何よりの支援です」という極めて先進的かつ謙虚なメッセージで以て、ここが観光都市であることを全国に発信し、工房主もその意気に感じて、2009年以降、夏、秋訪問している佐原に震災の年も遠慮なくお邪魔したのですが、今年は鹿沼が災害の傷跡も癒えないまま、お祭りを決行するというので、きっと、佐原の熱いお祭り野郎達も、どうか今年は鹿沼へ行って、世界中に情報発信してやってくれ!と云うだろう、とふと思い、今シーズンは鹿沼をメインにした、ということなのです。
鹿沼には、10日の朝11時に入り、同行のお仲間の方と7時過ぎまでみっちり撮ってから、宿の手配をしてある宇都宮までJRで移動し、名代の餃子レストランでささやかな打ち上げを行い、翌日は単独で夕方まで撮ったといのが、大まかな行程です。
ではさっそく、その鹿沼での行動に沿って、逐次、実写結果を見て参りましょう。

まず一枚目のカットですが、鹿沼と云えば、左甚五郎の伝説を持ち出すまでもなく、日本屈指の、いや世界に誇る精緻な彫刻屋台、山車が街のシンボルではないかと思いますが、駅からランチ場所へ向う道すがら、大通りの停車していた山車の行列の後方から、彫刻越しに前の山車と慌しく出陣準備を行う社中の人々を撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはVario-Sonnar28-85mmf3.3-4、開放による絞り優先AE撮影です。

二枚目のカットですが、若い頃はさぞや、小姐泣かせの粋でいなせな遊び人だったような面影を残す鼻筋の通った初老の男性が、ひっかき傷も生々しい顔立ちそっくりのお孫さんを抱いて、色々と彫刻の説明なんかしながら、自分の町内の山車の辺りを徘徊していたので、声掛けて一枚撮らせて戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはVario-Sonnar28-85mmf3.3-4、開放による絞り優先AE撮影です。

三枚目のカットですが、大通りを市役所方面に歩きながら、適宜、これは、と思うシーンを山車の行列の横を通り過ぎながら撮っていったのですが、見事な山車の彫刻もさることながら、今日の晴れ舞台に年に二日しか着ることはないであろう法被や祭り装束でバッチリ決め込んだ小姐達の艶やかな姿も捉えなければ、お祭りの来た意味が半減してしまいます、ということで、まず第一発目は気風の良さげな小姐2名が冗談飛ばし合い、出車までの寸暇を惜しまず語らい合っていたので、声掛けて、自らの山車の前でお揃いでモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはVario-Sonnar28-85mmf3.3-4、開放による絞り優先AE撮影です。

四枚目のカットですが、いつものランチスポット、名代鹿沼蕎麦の「佐野屋」さんで同行のお仲間とともに至高の鴨つけ汁蕎麦と茸飯を戴き、身も心も温まり、いや松岡某並みに熱くなり、気合いを入れて大通りの祭りを撮りに戻れば、丁度、今宮神社に向って山車の移動が始まっており、渾身の力で引く社中の姿が目に留まったので、抜き撃ちの一閃、その勇姿を捉えたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはVario-Sonnar28-85mmf3.3-4、開放による絞り優先AE撮影です。

五枚目のカットですが、大通りを撮り歩きながら南北に歩き、その途中で交差点脇の寺の門前の石段に大人顔負けの祭り装束もバッチシ決まったいたいけな童子達が居たので、傍らの親御さんに声掛けて、その晴れ姿を勢揃いで一枚撮らせて戴いたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Summarit 50mmf1.5、開放による絞り優先AE撮影です。

六枚目のカットですが、今宮神社での出陣式まではまだ時間があるので、大通りで停車中の山車周りでこれは!と思うシーンを拾って行ったのですが、特に面白かったのは、金棒曳きの小姐達は、その役柄、そしておそらくはメイキャップのもちも考慮してなのでしょうが、行進中は笑うことは有り得ず、ひたすら仏頂面でしゃらり、しゃらりと山車、その社中を率いて通りを歩くだけなのですが、オフタイムでは、やはり、いたいけな年頃の多感な小々姐、箸が転んでも笑う年頃ですから、少しでもリラックスさせようとの心使いから、軽い冗談など飛ばす大人の若衆を前に大げさなヂェスチャとともに談笑する姿を振り返りざまに一枚戴いたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Summarit 50mmf1.5、開放による絞り優先AE撮影です。

七枚目のカットですが、大通り上の山車を縫うように歩きながら撮っていたら、若いオモニがちょっとお転婆そうな極小姐をおんぶしながら、同じ年頃の社中の女衆と歓談していて、背中の極小姐がヒマそうにしているのが目に留まっていたので、景気づけも兼ね、声掛けて、おぶさっているところを満面の笑顔で撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Summarit 50mmf1.5、開放による絞り優先AE撮影です。

八枚目のカットですが、若い母娘に撮影協力への心からのお礼を述べてから、山車から山車へと撮り歩いていたら、その途中でやはり退屈したのか、若いヲヤヂさんに後ろ向き抱っこされながら、退屈そうに指なんかしゃぶっていた、いたいけな極小姐と目が合ったので、まずこちらも笑顔にならねば、ということで精一杯の笑顔で、撮るよ♪と声掛けたら、退屈そうな表情から、こんな好奇心滲ませた表情で一枚撮らせて貰えたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Summarit 50mmf1.5、開放による絞り優先AE撮影です。

九枚目のカットですが、大通りから今宮神社での出陣式に向け出立の準備に慌しい山車周りの社中各位が行き交う合間に、いたいけな童子達は、緊張した演者の装いから、ふとその無邪気な地の表情を垣間見せることがあり、これを見かけた瞬間に捉えられることも、お祭り撮影での醍醐味のひとつなのですが、仏頂面がデフォルトの金棒曳きの小々姐も、その床机に健気な幼い妹が歩み寄って来た時には表情が緩み、何処にでも居る幼い姉妹の姉の顔になったので、その瞬間を狙い撃ちしたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Summarit 50mmf1.5、開放による絞り優先AE撮影です。

十枚目のカットですが、また被写体を求め、大通りの上に停車し、出陣式への出立準備を行う各山車を巡っていたら、某公共放送のテレビの朝の番組ですっかりお馴染みになった「え~びっくりぽん!!」がよほど気に入ったのか、大げさなヂェスチャとひょうきんな表情で、そのセリフを連呼し、周りの大人や社中の年上の小姐達の関心を惹く小々姐の様子が面白かったので、人垣越しに一枚戴いたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Summarit 50mmf1.5、開放による絞り優先AE撮影です。

十一枚目のカットですが、15時過ぎのお茶タイムを経て、夕刻に行われる今宮神社での出陣式へ同行のお仲間とともに向い、そこで陽の暮れかけのミックスライトから、完全な日没後の人工光源までの光線状態で撮り続けましたが、やはり見栄えがして、比較的撮影がし易いのは、まだ残照が有るうちに山車に灯火を点すタイミングで、この貴重な時間にそれぞれの山車のデテールや出陣式前の待ち時間に社中の仲間と寛いで談笑する演者の姿を撮るのがコツで、今回も本殿前で提灯に明かりを点した屋台の至近距離に入れてもらい、その風情有る佇まいを撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Summarit 50mmf1.5、開放による絞り優先AE撮影です。

十二枚目のカットですが、すっかり陽も落ちて、神社境内の水銀灯、祭りのために増設されたHIDランプスタンド、そして山車自体の提灯やLEDプロジェクタライトという色温度も照射角度も様々な光源で照らされた、かなり難度の高い撮影環境ではありましたが、先の江ノ島ツアーではツァイスのDistagon35mmf2.8にやられっぱなしで精彩を欠いた感なきにしもあらずのR世代ライカのエースレンズが極めて優秀なEVFを誇るX-Pro1の助けを借り、夜祭の風情を余すことなく捉えてくれた一枚。
カメラはX-Pro1、レンズはR Summicron 35mmf2.0、開放による絞り優先AE撮影です。

十三枚目のカットですが、同じく今宮神社での出陣式で出立を待つ山車の横で、他の町会の勇壮な出立を目で追う健気な小姐の後ろ姿がとても美しかったのですが、角度的に水銀灯の強い光源が水平より少し斜め上から射し込むという極めてシビアな条件で諦めかけたのですが、昼間、撮影前にお参りした今宮神社のご利益の一部か、その小姐が少し後ずさりしたら、ちょうど頭で光源を皆既日食する格好になり、とても美しいセミシルエットになったので、ここぞとばかろ一枚戴いたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Summarit 50mmf1.5、開放による絞り優先AE撮影です。

十四枚目のカットですが、翌11日の日曜日の朝、宇都宮の東武駅横のホテルで目覚めた時には、そこそこの降雨だったのですが、午後からは雨が上がるとの予報とこれまでの”ハイパー晴れ男”である自らの実績を信じ、そのままJR鹿沼駅まで向ったのですが、到着してから12時半近くまでは小雨が降ったり止んだりでなかなか駅の待合室から出られなかったのですが、明るくなった空の色と気温の変化を信じ、駅を後にし、市役所方面へ続く東西の街道を歩いていたら、程なく雨は上がり、鬼怒川支流の黒川の氾濫の爪痕も痛ましい河川敷を跨ぐ橋を超えたところで巡行前の山車の一行に遭遇し、山車を眺めていたら、世話役の方に話し掛けられたので、昨晩泊って、朝、宇都宮からまた出て来た旨話したら、どうぞ、どうぞということで、床机に座り歓談していた金棒曳きの小々姐二名を呼んで、撮らせて戴いたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Summaron M 35mmf3.5、開放による絞り優先AE撮影です。

十五枚目のカットですが、山車のメインの運行会場である大通りまで辿り着いてみたら、まだ路面は濡れてますが、さすが、復興に繋げようというこの祭りにかける心意気は凄まじく、まだ空は重い曇天であるにも関わらず、山車の上のビニールカバーを剥がしに掛かっていて、その慌しい出立前の準備の合間にもお年頃の小々姐である金棒曳きさん達は、声援に駆け付けてくれた同じ年頃の小々姐達の歓談に余念がなく、その和やかな様子をちょいと距離置いて広角で一枚に収めてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Summaron M 35mmf3.5、開放による絞り優先AE撮影です。

十六枚目のカットですが、これもまた雨上がりの大通りでのシーンですが、祭りでの山車の運行の支援者である、町内の鳶職の長老が、屋根の上の防水シート撤去作業と空模様を眺めながら、時折、報告や相談にやってくる手の者に的確に指示を与えていたのですが、その貫禄有る後ろ姿を山車をバックに一枚戴いたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Summaron M 35mmf3.5、開放による絞り優先AE撮影です。
今回の感想ですが、いやはや、世界遺産への申請というタイミングもあって、災害からちょうど一ヶ月しか経っていないというのにも関わらず、街の人たちの祭りにかける情熱、そして何時の世も変わりない、いたいけな童子達の屈託無い笑顔、そして、その鹿沼の元気な姿を是非この目で見ようと関東周辺から大勢押し寄せた観光客、良い方向に事前の予想は裏切られました。
今までは、少なくとも観光客の動員数という観点では、江戸から交通至便の川越は別格として、佐原、栃木、そして石岡という関東の著名山車祭りのグループの中では、比較的こじんまりとやっていて、演者と見物客の一体感が醍醐味だった、このローカル感、手作り感満載の祭りも少し距離が離れてしまうのかなと思うと少し寂しい気持ちもしましたが、一方、故郷、上州太田世良田の祇園祭りもここ鹿沼を手本にメジャー昇格して欲しいと思ったのもまた偽らざる心境です。
さて、次回は先送りした、国産APS-Cの先駆的レンズのレポート、秋の深大寺からお送り致します。乞うご期待!!
- 2015/10/25(日) 17:25:27|
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さて、今宵のご紹介ですが、またまた予告から企画変更し、先週末の4連休+1で関東近在のお祭りのハシゴしたレポートから二週に亘ってお送りし、しかるのち、深大寺での国産レンズのレポート続編をお送りすることとさせて戴きます。
実は、今週半ばに愛読者の方からご丁寧なお礼のメッセージを非公開で戴いてしまい、適当に祭りに遊びに行って、気に入った写真を上げていただけだと思っていたら、川越、佐原と比較すれば、知名度に劣る鹿沼のお祭りに、拙ブログをご覧になって興味を持って実際に行ってみたら感動した、という趣旨だったので、返礼の意味も込め、これは旬の素材を挙げねば、ということで、急遽入替え戦とした次第です。
行程について、簡単に記しますと、佐原の祭りと云えば、だいたい泊りがけで行くのが常で、夏の大祭もそのようなスケジュールで出かけたのですが、何せ、今年も鹿沼と日程がオーバーラップ、但し、9日の金曜日のみ、佐原単独開催ということだったので、奉公先も創立記念日代替休日で休みですし、ちょい早起きして11時半過ぎには佐原駅には着いていたという鬼のような行程。
そしてランチを挟み、平日につき、亀爺・甕婆はおろか、堅気の観光客も殆ど見当たらない、それこそ、先の「太田世良田祇園祭り」並みに閑散とした、地元民各位だけのためのお祭りみたいな状態を16時前くらいまで脇目も振らず撮り捲り、翌日の朝早出の鹿沼祭に備えて、お江戸は深川の自宅に戻った次第。
では、その10/9(金)当日の行動に沿って、実写結果を見て参りましょう。

まず、一枚目のカットですが、佐原駅から、お祭り会場である香取街道へ向って慣れた裏道を歩いていたら、大きな木造住宅の塀から、真新しくて立派な祭り提灯が掲げてあったので、幸先良い、お祭りらしいシーンだと思い、一枚撮ってみた次第。
カメラはX-E1、レンズはPorst50mmf1.2AXによる絞り開放、絞り優先AEです。

二枚目のカットですが、同じ裏道の道すがら、香取街道に出る手前辺りで山車が停まって、社中各位が寛いでいたので、元イケメン風の若いパパさんが、いたいけな極小姐を腕に抱え、お仲間と談笑していたので、卒爾ながら、と声を掛けて、撮らせて貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはR-Vario-Elmar28-70mmf3.5-4.5による絞り開放、絞り優先AEです。

三枚目のカットですが、香取街道に出て、まずは撮影の無事と豊漁を祈るべく、祭神の諏訪神社にお参りしようと街道を西方面に歩いていたら、鹿沼からやって来たような見事な木彫りの彫刻が目を引く山車が居たので、ちょいと失礼しますよ♪と社中の世話役に声掛け、どーぞ、どーぞ、ということで、車座になった社中の間を縫って近くまで案内されたので、では遠慮なく、ということで撮らせて戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはCanon NFD50mmf3.5Macroによる絞り開放、絞り優先AEです。

四枚目のカットですが、香取街道の西の突き当たりまで歩いて行ったら、そこに鎮座まします立派な建物が、目指す諏訪神社ではなく、古刹だと判ったので、また神社への道に繋がる、造り酒屋手前の交差点まで歩いて移動する途中、停車していた山車の周囲で、コワモテのオッパー達が、山車の上の下座連の軽妙なお囃子に合わせて、野太い声で謡いながら勇壮に踊っていたので、これも世話役の人に声掛けて、踊りと山車の間に入れて貰って、ローアングルから仰角気味に野郎踊りの全貌を撮らせて戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはR-Vario-Elmar28-70mmf3.5-4.5による絞り開放、絞り優先AEです。

五枚目のカットですが、香取街道から諏訪神社へ向う裏道を歩いていたら、古い木造の由緒有りそうな商店の前で、山車が停車し社中各位が休憩を取られていたので、ちょいと失礼しますね♪と車座で飲食、歓談に打ち興じる法被姿の老若男女の間を縫って、撮影最適ポイントへ歩み寄り、そこから、木造の建物と山車を一緒に収めて撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはR-Vario-Elmar28-70mmf3.5-4.5による絞り開放、絞り優先AEです。

六枚目のカットですが、無事、今回の秋の大祭の祭神であらせられる、諏訪神社にお参りを済ませ、さぁ、ランチ摂ってから、夕方まで、気合い入れて撮るぞぉ~と歩き出して、ほんの数分、神社のお山下の公民館脇のちょっとした公園のブランコで、いたいけな極小姐が、大人同士の歓談に打ち興じる、若いオモニを横目にゆらゆらと揺れて、手持ち無沙汰気味に時間潰してたので、親御さんへの注意喚起も兼ね、写真一枚撮らしてくれませぬか?と声掛けて、あーどうぞどうぞ、雑誌かなんかの取材ですか?いえ、ただのしがないクラシックカメラマニアの趣味の撮影です、あーそうですか、ご自由に、てなやりとりののち、極小姐にぢゃ、撮るからね♪と声掛けてシャッター切ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはR-Vario-Elmar28-70mmf3.5-4.5による絞り開放、絞り優先AEです。

七枚目のカットですが、佐原と云えば、「山田屋」さんの鰻重か、「ロテスリー吉庭」さんの地産地消ブッフェと相場が決まっていたのですが、もうちょい、コスパフォの良い、佐原ならではの旨い物を・・・と考え、だいぶ前から気にはなっていた、駅前通りの「サンライズファーム」のレストランで、サンライズポークなる千葉県香取市で放牧されている黒豚肉を使った料理を適価で食べさせてくれるというので、迷う間もなくそこに入って、至極のショルダーハムのグリル定食(1000円 税込)を戴いたのち、小野川沿いの道経由、香取街道に向う途中で遭遇した社中の踊りを道端から撮らせて戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはCanon NFD50mmf3.5Macroによる絞り開放、絞り優先AEです。

八枚目のカットですが、香取街道で何か面白い被写体はないか、東へうろうろ、西へちょろちょろと徘徊していたら、忠敬橋のちょい東、レンガ造りの元銀行の観光施設の辺りで、山車が停車していて、その周囲で社中各位が再始動に向けて、キビキビと動き回っていたのですが、その指示を下していた若衆頭みたいなオッパーの背中の襷が、かの歴史上、最も勇敢な武士の一人であらせられる「鎮西八郎為朝」こと「源為朝」公の金刺繍が見事だったので、ちょいと立ち止まって貰って、一枚撮らせて戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはCanon NFD50mmf3.5Macroによる絞り開放、絞り優先AEです。

九枚目のカットですが、再び香取街道上を被写体求めて、鵜の目鷹の目、東西にうろうろとしていたら、ちょうどイイ案配に、昔の石造の建物を活かした小堀屋別館の手前辺りで祭り装束のいたいけな極小姐達のプチ撮影会みたいなことをやってる若いオモニ達が居たので、声掛けて、勢揃いして一枚撮らせて戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはR-Vario-Elmar28-70mmf3.5-4.5による絞り開放、絞り優先AEです。

十枚目のカットですが、14時半も過ぎ、相も変らず香取街道を徘徊していたら、丁度、例の「しょうゆヂェラート」の売店が目に留まり、まさにこれぞ僥倖とばかり、ちょいと早いがスゥイーツのお時間もイイかなぁ・・・とか買い求め、人目も憚らずにはふはふと賞味していたら、何と、佐原でも最も著名な観光的ランドマークのひとつ、小堀屋本店の歴史的木造店舗の前で、目鼻立ちのくっきりしたハデ系の小姐3名がスマホンで写真撮りあったりして嬌声を上げてお祭りの華やぎを体現しているではないですが・・・でも食べ終わる前に姿を消してしまった、と思いきや、小野川畔の忠敬橋袂の文具店から出て来て、歓談しているところに遭遇、声を掛けて一枚撮らして戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはCanon NFD50mmf3.5Macroによる絞り開放、絞り優先AEです。

十一枚目のカットですが、華やかさを纏い、工房主の撮影以降、堰を切ったかの如く、亀爺・甕婆がたかって店頭ミニ撮影会状態で困惑気味の小姐二名を後にして、小野川伝いの与倉屋大土蔵方面に歩こうとしたら、ちょうど佳き頃合いでぢゃーぢゃー橋の放水が始まり、しかも更にラッキーなことに潮来地方固有の娘船頭の正装を纏ったアヂュモニ達が船の周りに勢揃いしていたので、こりゃ丁度エエわいということで、絵葉書まがいの一枚を撮ってみたもの。
カメラはX-E1、レンズはCanon NFD50mmf3.5Macroによる絞り開放、絞り優先AEです。

十二枚目のカットですが、小野川伝いの道を大土蔵方向に歩いていたら、ちょうど目の前で山車に伴走する社中の佐原囃子の手踊りが始まって、なんと、その先頭で優雅ながら軽妙な踊りを舞う女性は、女優さんと云ってもそのまま通用するような極超美形の小姐ではないですか・・・ということで、ここ数年、毎年、夏、秋訪問していた佐原祭りで見かけたことのない美しい小姐と素朴な街並みの取り合わせという、当日のお気に入りショットでした☆
カメラはX-E1、レンズはCanon NFD50mmf3.5Macroによる絞り開放、絞り優先AEです。

十三枚目のカットですが、与倉屋の大土蔵まで行ってからまた小野川伝いの道を香取街道に向って歩いていたら、別の山車が近くまで巡行して来ていて、伊能忠敬記念館のところの曲がり角を曲がろうとして、木製車輪の下に木の長い棒を突っ込み、それをがちむち兄ぃ達が渾身の力を込め押して曲げようとする様子を真横から一枚戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはCanon NFD50mmf3.5Macroによる絞り開放、絞り優先AEです。

十四枚目のカットですが、小野川伝いの道を歩いて、香取街道との交差点をそのまま通り過ぎ、北へ向って歩いていたら、ちょうど、ここも佐原の著名な観光的ランドマークのひとつである、醤油醸造業者「正上」前の船着場の辺りでおそらく観光遊覧船ではない地元民の方が親類の子供連れでも乗せて案内しているような雰囲気の船がやってきたので、その妙に寛いだ様子を岸から一枚戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはR-Vario-Elmar28-70mmf3.5-4.5による絞り開放、絞り優先AEです。

十五枚目のカットですが、時間もそろそろ16時近くとなってきたので、佐原駅方面に戻ろうと思い、小野川から線路伝いの道に曲がって歩いていたら、ちょうど鰻で名高い「山田屋」手前で山車を曳く、何回か見かけたことのある可愛げな小姐の姿が目に留まったので、すかさず抜き撃ち的に朗らかに勤労のご様子を一枚戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはCanon NFD50mmf3.5Macroによる絞り開放、絞り優先AEです。

十六枚目のカットですが、これも駅近くの踏み切り前の通りで、ちょうど、二人して話しながら自らの社中の山車の方向へ歩いて行こうとするいたいけな小姐二人連れとすれ違ったので、すぐさま追い縋り、声を掛けて、山車の前で必殺決めポーズで一枚撮らして戴いたもの。
カメラはX-E1、レンズはCanon NFD50mmf3.5Macroによる絞り開放、絞り優先AEです。
今回の感想ですが、佐原祭りは通い始めてもう5年くらいになりますが、平日金曜日のお祭りは初めてで、最初は全然人が居らず、撮影にも戸惑いましたが、午後になってから、演者も観光客もだんだんに増えて来て、調子が上がってきたところで、今回は夜の山車巡行を待たずして撤収、ちょい惜しい気もしました・・・が鹿沼での二日間はそれを補って余りある戦果ではなかったかと思いました。
ということで、次週は佐原から江戸経由、翌日飛んだ、鹿沼ぶっつけ祭り2015からのレポート行きます、乞うご期待!!
- 2015/10/18(日) 19:59:55|
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さて、今週のご紹介は、今を去ること、9月下旬に深大寺界隈にて小手直し後の試写を行って、OK出したロシア製の汎用レンズヘッドHelios33、35mmf2のMマウント改造レンズいきます。
このレンズ、電子湾ではたまに遊弋しているのを見かけ、それが何回か改造用パーツを調達する業者の持ち物だったので、比較的安く入手出来、モノは試しに、とばかりMマウント、距離計連動改造したものです。
ただ、R-D1sでテストしたら、中心部にピンを合わせたら、そこを囲む狭い楕円形エリア以外はピンがぐずぐずで使い物のならないように見受けられたので、暫く放っておいたのですが、そうだ周囲がぐずぐずになっても使えるシーンがあった☆とばかり、虫の報らせで彼岸花が満開になっていそうな深大寺までX-Pro1に嵌めてオール開放でのテストに出かけた次第。
で、実像見てピン合わせるミラーレスなら、結構使い物になるぢゃまいか?ってことで、今回、ご紹介する運びになった次第。
このレンズは1970年代半ばにクラスノゴルスク光学工廠で製造されたものらしく、工房には、未使用のまま、例のプラスチックコンテナに収納され油紙で包まれた状態で検査証同封で届けられました。
レンズ構成は極めてノーマルな4群6枚のオーピック型、コーティングはユピテル8Mなどでお馴染みの赤紫の毒々しいものが施されています。
では、早速、その描写性能を深大寺の景色・人物をもとに見て参りましょう。

まず一枚目のカットですが、当日はまず蕎麦を戴いて腹ごしらえしてからの撮影となったのですが、深大寺附設ペットセメタリー脇の「松葉屋」さんで大盛りせいろなど戴いてから深大寺城址に登り、そのエリアであちこちに咲く彼岸花のうち、花越しに偽"この木何の木"を望める位置から一枚撮ってみたもの。

二枚目のカットですが、深大寺城跡エリアで心行くまで撮ってから、次なる目的地である「神代植物園附設水棲植物園」まで降りて来てそこで、毎年の風物詩となっている、実った稲を雀などに食べられてしまわないように張り巡らせた薄橙色のネットが風にたゆたい、あたかも春の海の波のように見えたので、その佇まいを一枚撮ってみたもの。

三枚目のカットですが、彼岸花は深大寺城址エリアのみならず、土手部を中心に水棲植物園内にも幾つか群生があり、毎年、比較的急峻度の高い土手の上から生えている彼岸花を撮ると、背景が回リ易いことが経験則的に確かめられているので、このレンズでも試してみたもの。

四枚目のカットですが、これもいつもの水棲植物園内のウッドデッキ散策路を入口ゲート側から眺めたもので、この被写体、構図だとどんなクセ玉でもたいがいはおとなしく写ってしまうということを検証すべく一枚撮ってみたもの。

五枚目のカットですが、16時過ぎになると、水棲植物園は入場打ち切り、16時半でゲートが閉められてしまうのと、次なる撮影スポットである深大寺山門前茶店街に閑古鳥が鳴いてしまうので、早々に水棲植物園を後にし、茶店街に向い、ここも定点観察アイテムである、美人茶屋「 八起」さん店舗脇ミニ庭園内の蹲を竹のすのこ?にピンを合わせ撮ってみたもの。

六枚目のカットですが、同じく「八起」さんのミニ庭園の方に目を向けてみたら、カサブランカのハンフリーボガードの中折れ帽のようなオシャレな帽子をかぶり、今どき珍しく姿勢の宜しい清楚な小姐がお付きの方?とともに甘味などをご賞味されていたので、垣根越しにそのお姿を一枚戴いたもの。

七枚目のカットですが、茶店街を次なるモデルさん探して徘徊していたら、居ました、居ましたいたいけな美小々姐が愛くるしいシバ犬と遊んでいるではないですか・・・ってことで、傍らのちょい怖げなヲヤヂさんに向い、しきりに愛犬を褒め上げ、小々姐には、その介添人という立場で参加して貰ったという整理のものです。

八枚目のカットですが、ここまでの試写でなかなか好ましい性能ではないかと確信が出来つつあったので、今度は階調再現性とコントラストのバランスを見るべく、木漏れ日が照らす茶店街の西の外れの石畳でセミシルエットの人物でも撮ろうと待ち構えていたところ、「ボカァ、シアワセだなぁ♪」とか心の声が聞こえてきそうな若いカポーが楽しげに歩いてやってきたので、そのお姿を一枚戴いたもの。

九枚目のカットですがここもまた毎回の定点観測スポット化してますが、この時間、ちょうど、西日が斜めに射し込み、いかにも普及品オーラがぷんぷんのアルマイト製柄杓頭部の薄金色?の肌を照らしていたので、同じく残照を照り返す水草ともども一枚撮ってみたもの。

十枚目のカットですが、前に工房オリヂナル光学系でのべつまくなしに渦を巻く手に負えないレンズのテストをここ深大寺で行った時、嵐の午後みたいなテイストになった山門脇の灯篭越しの木の枝がどうなるのか、怖いもの見たさで試してみたら、期待に違わず、「星月夜~糸杉と村」を書いた、故ビンセント・ヴァン・ゴッホも目を回し泡吹いて卒倒しそうなぐらい、回ってしまったもの。

十一枚目のカットですが、茶店街より5m近く高い、山門の位置から門前の茶店を眺めると、ちょうど視界に「昭和枯れすすき」が入るので、そのすすきの穂部分にピンを合わせて、茶店周辺を撮ったら、どんな案配に写るのだろうか試すべく撮ってみたもの。

十二枚目のカットですが、そろそろ人の出も減り始め、周囲も暗くなり始めたので、またもと来たバスでつつじヶ丘駅まで戻ろうと、山門から真っ直ぐ伸びる表参道を歩き出したら、とある料理屋兼土産物屋の軒先で植栽の中に蒼い可憐な桔梗の花を見つけたので、このレンズの最短付近で撮ってみたもの。

十三枚目のカットですが、表参道の一番手前、バス停寄りに「鬼太郎茶屋」なる元祖キャラクターショップみたいなお店が在るのですが、そこで、何かのキャンペーンだかで、1回300円(税込)のはずれ無しのクジ引きやってて、結構、通りを行き交う人達に人気のようだったので、色がちょいと黒いがなかなかカンジの良い係員の小姐もろとも、その楽しげな様子を一枚撮ってみたもの。
今回の感想ですが、いやはや、距離計連動でダメダメレンズと思っても、ミラーレスで使ってみれば、このように、実用性を備えながら、シーンによっては、大胆なデフォルメをかましてくれて楽しめるなかなか楽しい大人のおもちゃではないかと思いました。しかも、このところ、値が上がって来てしまっているシネレンズと違い、汎用高性能光学系ということなので、同じようなスペックのOKC-8-35-1からみれば、半値以下で入手出来るようですし・・・
さて、次週はこの面白ろロシアレンズと併走テストした今は亡き国産のオリヂナリテー溢るる、独特のシステムカメラのレンズをここ深大寺にてアダプタ経由試してみた結果をレポートします、乞うご期待。
- 2015/10/11(日) 23:18:56|
- Mマウント改造レンズ
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さて、今宵のご紹介は9月のシルバーウィークに久々に訪問した美麗島(古ポルトガル語名:Folmosa)の旅、現地三日目を後編としてお送り致します。
当日は前回の時間設定面でのミスを考慮し、帰りの高鉄の時間を予約せず、また、撮影スポットに乏しい高雄駅周辺への立ち寄りは斬り捨て、10時台北発の高鉄で一気に左営まで移動し、そこから市営地下鉄で旗津島への渡船場が有る、地下鉄の終点駅、西仔湾に移動し、フェリーに乗って、5分ほどの旅で目の前に旗津島へ渡ったのでした。
その時思ったというか、フラッシュバックしたのが、その前週に訪問していた尾道のことで、そこでも目の前の向島へは5分程度の船旅で渡る渡船があったということでした。
そして、島では渡船場から海岸へ続く、商店街を通り、海岸で何組かに声かけ、皆さん、日本から来たというと、快く撮影に応じてくれたのがとても心地良かったです。
ただ、とても残念だったのは渡船場の近くにあった、旧日本人入植者のものと思しき廃墟となった住宅群が区画もろとも消失し、小ぎれいな華風のモダンな店舗や住宅に置き換えられていたことでした。
結局、まともなランチすら摂らず、島には16時近くまで滞在し、しかるのち、30分近く行列したフェリーに乗って、西仔湾側に戻り、地下鉄でまたもと来た道を辿り、左営駅から高鉄に乗って台北駅に戻り、余勢を駆って、今売り出し中の観光スポット、「鐃河観光夜市」(ラオフーナイトマーケット)に繰り出し、串焼きの一本も買うことなく、心を鬼にして撮影に励んだということです。
では、早速、当日の行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。

まず一枚目のカットですが、西仔湾の渡船場から乗客、二輪車満載のフェリーが対岸の旗津渡船場に着くと、皆いっせいに上陸していくのですが、前回同様、見晴らしの良い2階デッキに陣取っていたので、渡船場周りの景色が着岸前から手に取るように見え、何となく牧歌的なこじんまりした漁港の佇まいに惹かれるものがあったので、降り際に一枚戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSummicron50mmf2Mリジッドによる開放、絞り優先AE撮影です。

二枚目のカットですが、渡船場からの商店街を抜け、海岸近くまでやって来てウッドデッキの遊歩道を歩いていたら、良く似た顔つきの兄妹が自転車でやって来たので、抜き討ちざまにほぼ目測で一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSummicron50mmf2Mリジッドによる開放、絞り優先AE撮影です。

三枚目のカットですが、海岸までやって来て砂浜を徘徊しながら、モデルさんになってくれそうな人達を探していたら、季節はずれというのに、下に水着を着込んだ、現地の小姐ご一行二名様がきゃぁきゃぁはしゃぎながら、膝上くらいまで水の中に入ったり出たりしながら、お互いにアイポンで撮りっこなんかしていたので、声掛けて、シャッター押して上げる代わりに何ショットか撮らしてもらったうちの一枚。
カメラはX-Pro1、レンズはSummicron50mmf2Mリジッドによる開放、絞り優先AE撮影です。

四枚目のカットですが、海岸の砂浜を歩いていると、海水浴シーズンはひと月近く前に終っているというのに、かなりの数の人達が水遊び、砂遊びをしていて、二人組み小姐のすぐ横で家族総出で砂遊びをしていたので、華南訛りの中国語で挨拶しながら、写真撮っても良かろうか?と聞いたら、ずるいことに若い両親とその爺さまと思しき大人はさっと視界から消え、横から、どうぞどうぞとか、どっかで覚えた日本語で勧めるため、ぢゃ遠慮なく、と童子達だけの砂遊び風景を一枚戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSummicron50mmf2Mリジッドによる開放、絞り優先AE撮影です。

五枚目のカットですが、また暫く砂浜を徘徊し、遊歩道方面のお店に人だかりしていたので、そちらへ向おうとしていたら、若い元イケメン風のヲヤヂさんがいたいけな極小姐である娘さんをしっかと抱き抱えて歩いてくる姿とすれ違ったので、卒爾ながら、と声掛けて親娘モデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSummicron50mmf2Mリジッドによる開放、絞り優先AE撮影です。

六枚目のカットですが、海岸近くの遊歩道脇で四川風のキムチ料理みたいな小吃(スナック)を商うお店に結構な人だかりが見られたので、その様子を撮ろうと近寄ったら、浅黒い肌と風になびく長い黒髪が美しい現地の小々姐がちょうど注文しているところだったので、これ幸いに一枚戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSummicron50mmf2Mリジッドによる開放、絞り優先AE撮影です。

七枚目のカットですが、屋台でのいたいけな美小姐の横顔カットに気を良くして、もう少々、浜辺で頑張ってみようという気になって、商店街へ戻って、観光地価格のシーフード料理を食することをギブアップし、まさに「神と出会えば神を撮り、仏と出会えば仏を撮り、鬼と出会えば鬼を撮る」の気魄で砂浜を徘徊していたら、現地の女子高生ご一行様が砂遊びしてたので、撮らして貰うよ~んと声掛けて全貌を撮らしてもらったもの。尤も恥ずかしいのか意図的に下向いちゃってますが・・・
カメラはM8、レンズはUltron28mmf2による開放、絞り優先AE撮影です。

八枚目のカットですが、砂浜を歩き続けていたら、爺様と孫娘である極小姐が、流木でしょうか、木の板を使って、砂浜に文字だか、抽象画を描きながら遊んでいたので、またしても声を掛けて、撮らしてもらうことにしたのですが、シャッター切る直前に、その爺さん、見た目とは裏腹な敏捷さでさっと身を引き、結局はいたいけな極小姐独り砂遊びのような写真になってしまったもの。
カメラはM8、レンズはUltron28mmf2による開放、絞り優先AE撮影です。

九枚目のカットですが、そろそろ要塞跡、灯台といった観光名所界隈でも撮りたいので、後ろ髪曳かれる思いで砂浜を後にしようとしたら、日本人とバレたのか、いたいけな姉妹が遊ぶ手を止め、近づいてくる工房主をじっと見つめていたので、ははぁ~ん、これは撮って欲しいのだな、と勝手に見当つけて声掛けてみたら、嬉しそうに「好是!」とか可愛い声を揃えてOKしてくれたので、有り難く一枚撮らせて戴いたもの。
カメラはM8、レンズはUltron28mmf2による開放、絞り優先AE撮影です。

十枚目のカットですが、要塞跡の在る丘陵部へ登る道へ向うため、いったん、渡船場に続く商店街を歩いていたら、いかにも東南アジアのビーチリゾート!といういでたちで前を歩く現地小姐2名が居たので後ろからそっとつけて、商店街の全貌が開けた辺りまで来たところでほぼ目測で一枚戴いたもの。
カメラはM8、レンズはUltron28mmf2による開放、絞り優先AE撮影です。

十一枚目のカットですが、商店街を渡船場方向に向って左手に入った脇道を進んでいくと、要塞跡と灯台へ登る坂道の入り口に突き当たるのですが、その道すがら、なかなか風情ある時間の流れが刻まれた建物やオブジェが目に付くので、まずは目に付いたモルタル造り家屋壁面に置かれたエメラルドグリーンの褪せかけた椅子とアヤシゲな手作り人形の類いが縫いつけられた網戸の様子を撮ってみたもの。
カメラはM8、レンズはUltron28mmf2による開放、絞り優先AE撮影です。

十二枚目のカットですが、同じく要塞跡/灯台への登山口に続く裏道にある、カラフルな色に塗り分けられながら、残酷な歳月と苛酷な潮風、そして仮借ない陽光の洗礼を受け、えもいわれぬ風格を纏った民家の壁面が何とも印象的だったので一枚戴いたもの。
カメラはM8、レンズはUltron28mmf2による開放、絞り優先AE撮影です。

十三枚目のカットですが、同じ裏道沿いには、人が擦れ違って通れるか通れないかぐらいの狭い路地が多数在り、その中で、日本人なら絶対にこんな色に塗らないよなぁ・・・と思わず関心してしまうような配色の自転車が壁面に無造作に立て掛けられていたので、狭い路地の様子を象徴的に表現すべく一枚撮ってみたもの。
カメラはM8、レンズはUltron28mmf2による開放、絞り優先AE撮影です。

十四枚目のカットですが、要塞跡を抜け、その奥に続く灯台への道も走破し、港への道を下ったつもりが何故か工事中で、島の西端の観光ウッドデッキ方面へ出てしまい、南側ビーチへ戻る観光隧道のちょうど正反対に在り、海へ伸びた突堤の根元でいたいけな現地小姐達がきゃぁきゃぁはしゃぎながらスマホンで写真の撮りっこなどしていたので、またしても声掛けてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはX-Pro1、レンズはSummicron50mmf2Mリジッドによる開放、絞り優先AE撮影です。

十五枚目のカットですが、無事、高雄旗津島での撮影を終え、また高鉄で台北駅に戻り、そこから在来線の列車に乗り換え、一つ目の駅で、「鐃河観光夜市」(ラオフーナイトマーケット)最寄り駅である松山駅まで出掛け、目的の夜市を探し、降りてから辺りをきょろきょろとしながら歩いていたら、ちょうど、画期的なオブジェの遥か彼方に台北タワー101が高くそびえ、現地のいたいけな小姐が南国っぽい装束で自転車に跨ったままスマホンでおしゃべりに打ち興じていたので、その様子を一枚戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCanonL50mmf1.2による開放、絞り優先AE撮影です。

十六枚目のカットですが、くだんの夜市入ってすぐのところで、日本でも相当な美形で通用しそうなくっきりした顔立ちで、今や日本国内では絶滅危惧種?の緑の黒髪が魅力的な小姐がスマホンケースのデコレーションの夜店で働いていて、その様子がとても素晴らしく見えたので、大陸からの冷やかし観光客に混じって、美しい横顔を一枚戴いたもの。
カメラはX-Pro1、レンズはCanonL50mmf1.2による開放、絞り優先AE撮影です。

十七枚目のカットですが、日本のお祭りでもたまに見かける、ゲーム+賞品系の屋台で、いたいけな童子達が、ゲーム開始前に店主から支給されたと思しき飴ちゃんなど舐めながら、やる気&好奇心満々でゲームのルール、そして賞品の説明に聞き入っている横顔がとても眩しくみえたので、取り巻く親御さんに声掛けて輪の中に割り込ませて貰い戴いた一枚。
カメラはX-Pro1、レンズはCanonL50mmf1.2による開放、絞り優先AE撮影です。

十八枚目のカットですが、もう端から端まで歩いたし、夜市と並行する公道を通って松山駅まで戻ろうかと思いきや、虫の知らせというか、いつもの第六感が働き、公道と夜市を繋ぐ裏道からちょいと夜市の飲食店屋台を覗いてみれば・・・初めは目を疑いました、何せ「長澤まさみ」ばりの美小姐が「大島優子」そっくりの声であちこちの屋台からお裾分けでスープやらドッグ類みたいなのを貰って、ニコニコしながらこちらに歩いて来て、ということで、興奮と動揺をやっとのことで抑え、何とかものにした幻の美小姐の貴重?なカット。
カメラはX-Pro1、レンズはCanonL50mmf1.2による開放、絞り優先AE撮影です。
今回の旅を通しての感想ですが、いやはや台湾は面白い、そして誰でも元気になれる、まさに島全体がリフレッシュ処なのではないでしょうか。また年内にでも行きたくなってしまいました、次回は訪問箇所を変えて、また九份と鹿港辺り回るのでしょうが。
さて、次回はちょいと遅ればせながら深大寺の彼岸花を工房製レンズのリベンジを含め撮影した結果をレポートします、乞うご期待!!
- 2015/10/04(日) 20:00:54|
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