深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

知音之隣国~台湾拍照旅行2017.3①~

さて今宵のご紹介は一週スキップしてののち、春の台湾撮影ツアーの結果を二週に亘ってお送り致します。
まず、今回の旅行の行程を簡単に述べておきますと、17日の土曜日の11時15分成田発の日航機で、一路、桃園国際机場に飛び、そこからは今回の旅行の目的の一つでもあったのですが、新規オープンの机場快速即ち、桃園空港から台北駅北門エリアを最速35分で結ぶという新交通で台北駅まで移動し、常宿に荷物を預けてまずは久々の故宮博物館訪問、しかるのち、帰り道に位置する士林の夜市に寄ってスナップ撮影し、晩飯はここも毎回寄っている好記担仔麺店でローカルのごちそうを戴き、11時近くに宿に戻り、翌日は宿を10時出発で金瓜石経由水南洞エリアの撮影でしたが、当日の夕方から夜は雨のため、晩飯をいつもの小籠包レストランで食べて速攻、宿に戻り、そのまた翌日も10時出発で台北駅から新幹線乗って高鐡台中駅へ移動し、そこから路線バスに乗り換え、鹿港へ向かい、夕方17時過ぎまで飯食って、地元民各位に声かけたりして写真撮ってから、またバスで高鐡台中駅に戻って、そこから19時過ぎの新幹線で台北に戻り、駅中で香港オリヂンの飲茶レストランで晩飯食べてから、松山駅前の饒河観光夜市に向かい、そこで鬼のようにスナップをし、宿には11時過ぎに戻り、翌朝10時桃園国際机場発の便で日本に戻ったという次第。
では、前半、到着日の士林夜市の様子から翌18日の水南洞~金瓜石のスナップを逐次見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、故宮博物館からバスで士林のMRT駅まで戻り、そこから一駅戻る恰好で士林の夜市に向かい、10分弱ほど歩いたところ、夜市が開かれているエリアに到達し、まず手始めに入り口付近でゴマ団子みたいな揚げ物スィーツを製造直売していた20代後半と思しき小姐の横顔を一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による開放での絞り優先AE撮影です。

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二枚目のカットですが、夜市の開かれている通りを士林駅からひとつ手前の剣潬駅方面に向かって進んでいたら、灯りを煌々と照らしながら、いかにも南洋のフルーツでございといった商品を商っていた露店前で、スマホンを一心不乱に操作していた20代前半の小姐の横顔を一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による開放での絞り優先AE撮影です。

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三枚目のカットですが、ヤクルトジョアみたいなカンジのローカル乳酸菌飲料みたいなものを小さな紙コップに小分けして、道行く人々に味見を勧めているのですが、なかなか相手にして貰えないようで、意気消沈状態の小姐に一杯頂戴と声かけ、呑んでからあー美味しかったとお世辞云ったら、嬉しそうな表情を見せてくれたので、おもむろに写真撮らせてよ、と声かけてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による開放での絞り優先AE撮影です。

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四枚目のカットですが、行き交う人でごった返す夜市の通りのあちこちでテーブルを囲んで、屋台の味を堪能している、いたいけな地元民の若者各位の姿が目に付いたので、人垣の隙間から、楽しそうに食事をしているちょっと大人めのカポーの様子を一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による開放での絞り優先AE撮影です。

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五枚目のカットですが、これも当夜市のあちこちにテーブルを置いて回転している青空レストランでの一コマで、いたいけな地元の小姐二名組が肩まで届きそうなご自慢の茶髪をせっかくの屋台の味である中華麺のトッピングにしないよう、気にしぃしぃ、時折、手で押さえながら食べていた姿が、世界共通っぽくて面白いので傍らから堂々と一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による開放での絞り優先AE撮影です。

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六枚目のカットですが、夜市の中で食べ物を商っている店も人気による賑わい具合いにかなりの差があるようで、人気のお店の前には、常にお客が列をなしていて、その様子もなかなか恰好の撮影スポットなので、コバンザメよろしく、いたいけな若い小姐に人気のローカルスィーツの屋台に並んで仲良さそうにスマホンなんか覗き込む小姐二名のお姿を傍らから一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による開放での絞り優先AE撮影です。

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七枚目のカットですが、やはり甘いもの系の屋台には、甘いものに惹かれるアリの如く、いたいけなローカルの小姐各位が列をなしており、この店の前では、いかにも日本風の赤ちょうちんが飾られていて、その儚げな赤い光に横顔を照らされながら、順番を待ついたいけなローカル小姐の姿を傍らから一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による開放での絞り優先AE撮影です。

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八枚目のカットですが、ここ士林の夜市に限らず、夜市は飲食店のみならず、衣服やアクセサリ、小物類、そして子供のおもちゃからちゃちなバラマキ用土産物に至るまで、何でもござれの様相を呈しており、たぶん廉価なアクセサリを盤上に並べている露店だったと思いますが、かつての白熱灯にすっかりとって変わったLEDランプに煌々と照らされた盤上を熱心に物色している、おくれ毛が可憐なローカル小姐の横顔を一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による開放での絞り優先AE撮影です。

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九枚目のカットですが、これも士林の夜市で出口付近に近い飲食物の屋台前で順番を待ちながら、一心不乱にスマホンを覗き込み、メールだかラインのメッセをチェックしていた、国防色のジャンパーを羽織り、煌々と光る屋台の灯りを透かした栗色のポニーテールが可憐なローカル小姐の横顔をかなり至近距離まで近寄って一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL50mmf1.2による開放での絞り優先AE撮影です。

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十枚目のカットですが、翌18日は結局12時過ぎに、水南洞観光のスタート地点でもあり、各観光スポットに続く道の分岐点でもあり、それ自体が主要な観光スポットでもある黄金瀑布前広場に金瓜石で乗り換えたバスで到着し、そこでちょいと失礼と運転手に断ってから何枚か撮って車中に戻り、精錬所遺構が一望に見渡せる秘密の展望台に近いバスの折り返し点で下車、10分弱歩いて展望台に到達し、そこから、かつて日本統治時代に建設した東洋最大の金、銅精錬工場遺構の偉容を撮ってみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはCanonL28mmf2.8による開放での絞り優先AE撮影です。

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十一枚目のカットですが、精錬所遺構の全貌を展望台からレンズを換え何カットか撮ったのち、また元来た道を引き返し、精錬所遺構の設備の上部構造を埋めて作った広場であるバスの折り返し点まで戻って、そこの海側の断崖絶壁から、先ほど展望台の上から眺めた一番上のコンクリート造の構造物超しに東シナ海を撮ってみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放での絞り優先AE撮影です。

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十二枚目のカットですが、バスの折り返し点から海岸前の駐車場までは黄金瀑布前広場経由、15分もかからない距離で、次のバスを待っているよりは風景でも撮りながら歩いた方が健康にも、時間の使い方的にも遥かに有用なので、バスで登ってきた道を歩きで辿りながら目に入った景色を撮っていたのですが、これは精錬所の排煙を山の頂上付近の煙突に送るための巨大なコンクリート造の煙道の遺構を撮ってみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放での絞り優先AE撮影です。

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十三枚目のカットですが、精錬所の西側の河沿いの道を海岸線に向かって下って行く途上、廃墟と化したかつての精錬所の建物の至近距離まで寄れるところが何か所かありますが、中でも、元工場の事務所のひとつと思しき、サイケデリックな緑青色のペイントが至る所で剥げ落ちて、それこそ廃墟系マニアが目にしたら、ハラショ~!叫んだ次の瞬間、アイゴーx2と感涙に噎び泣き、そのまま白目を向いて悶絶してしまいそうなカンジの建物があったので軒下方向から一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放での絞り優先AE撮影です。

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十四枚目のカットですが、実は前回、二年ちょい前に訪れた時もこの付近では結構な枚数を撮っていたとは思うのですが、この殆ど丈夫な煉瓦造りの外壁のみを残して崩れ落ちてしまった、かつての屋根を支え、今は赤く錆び付いた軽量鉄骨も痛々しい廃墟は全く記憶になく、今回、金網越しにレンズやらスマホンを山方面に向け、この壮大なる以降の姿を記憶と記録にとどめたもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはZeiss Sonnar50mmf1.5による開放での絞り優先AE撮影です。

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十五枚目のカットですが、水南洞下の駐車場にある基隆市営バスのターミナルから路線バスに乗って、金瓜石まで戻ることとし、山を越え峠を超え、金瓜石エリアの観光のキーステーションである黄金博物館エリアまで辿り着き、今までは観光客の多い、山の東斜面上の再開発エリアを避け、寧ろ、道路を挟んだ西側斜面の地元民生活圏の方でスナップをやっていたのですが、今回はほんの気まぐれで、博物館エリアにあるレストランで食事後、上の皇太子来臨用施設周辺を探検してみようと思い、登ってみたところ、ベトナム、韓国とこのところ縁がある、旧大日本帝国時代に敷設された古い線路が残されており、その上に置かれたトロッコで観光客が思い思いに記念撮影をしていたので、いたいけな極小姐の写真を撮っていた若いヲヤヂさんに声かけて、娘姉妹をモデルさんとして供出して貰ったもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはZeiss Sonnar50mmf1.5による開放での絞り優先AE撮影です。

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十六枚目のカットですが、今まで在るのは知っていたのですが、本殿は取り壊され、しかも結構な険しい石段を登らねばならないので、無意識に避けていた「金瓜石神社」遺構に今回はどうしても登ってみたいキブンになり、途中から立ち込めてきた濃霧もものかわ、急な石段を10分近くも登って、尾根の高いところにある、神社遺構にお参りをしようと平らになった参道を歩いていると、本殿手前の石柱群の間をいたいけなカポ-が俯き加減で霧の中から現れたので、ナイスシャッターチャンス!と心の中でご本尊様に手を合わせて撮った必殺ショット。
カメラはLeica M8、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による開放での絞り優先AE撮影です。

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十七枚目のカットですが、神社遺構にお参りをしてからまた下に降りて来て、かつての採掘坑のひとつである本山五坑前の観光広場に残されている鉱山用トロッコの線路の上を、ところどころで記念撮影しながら仲睦まじく歩く親子の姿を濃霧超しに撮ってみたもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはZeiss Sonnar50mmf1.5による開放での絞り優先AE撮影です。

さて次回は3/19昼から夕方にかけての鹿港老街、そして夜に台北戻って、駅二階食堂街で晩飯食べた後、鉄道で松山駅まで移動し、死力を振り絞ってスナップを敢行した饒河観光夜市の様子をお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2017/03/26(日) 21:00:00|
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An astounding eye with the saint's name~Petri CC Auto 55mmf1.4~

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さて今宵のご紹介は、先週の予告通り、工房附設秘宝館から、今や稀少レンズの部類に入ってしまった感もある、PETRI CC Auto 55mmf1.4いきます。
このレンズ、実は二年近く前には工房に有り、座間基地の開放デーなんかにも持ち出していたのですが、開放での滲みがあまり好みでなかったので、そのまま防湿庫の奥底に仕舞われたままになっていたのですが昨年、ふと思い出し、前群、後群とも取り外して徹底的にクリーニングとコバ塗り等を強化、更に内鏡胴のツボにも反射防止対策を施し、不必要な開放時のフレアを劇的に減少させることが出来たため、出待ちとなったまま、再び忘れられていたもの。
構成は5群7枚のいわゆるズマリット型、発売は1970年台初めで、おそらくは1/1000の最高速を持ったフラグシップ機FTの登場とともにラインナップに加えられたものと思います。
では、土曜日の世界各国からの観光客で賑わう築地界隈での実写結果を逐次見て参りましょう。
カメラはX-Pro2、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、工房の在るマンション内に築地勤務者が多く、不用意にカメラなんか提げて場内で遭遇すると、「仕事場にノコノコカメラなんか提げて遊びに来やがって!」とか後で云われるのもイヤなので、なかなか場内へは足が向かなかったのですが、当の親分格にたまには場内も撮りたいですなぁ・・・とか切り出したら、あぁ、観光客がたむろしている東から北の食堂棟の辺りなら面白いんぢゃないの(≒邪魔にならない)とのご託宣を戴いたので、場外で絶品焼き鳥丼の味見後、まずは場内へ足を踏み入れ、団子屋茂助の店頭でいたいけな女給さんが団子を商っていたので、横から数枚戴いたうちのベストショット。

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二枚目のカットですが、確かに北の食堂棟の界隈は海外からの観光客で賑わっていて、お互い知らない同志で記念撮影のシャッターの押しっこなんかして、なかなか良い雰囲気だったので、それに乗じて、今週初めにポーランドからやって来たと云う美男美女のカポーに声かけて、食堂棟前でモデルさんになって貰ったもの。

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三枚目のカットですが、観光客でごった返す食堂棟をシャッターチャンスの宝庫と呼んだのは、何も工房主だけではなかったようで、中国ないし台湾からの鋭い目つきをした小姐が時折、携帯で怒鳴りながら、愛機EOSで食堂棟の合間を縫って、市場の美味にありつこうと行列を為す世界各国の観光客の喜怒哀楽の表情を撮っていたので、当の本人が油断した隙に一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、同じく場内北エリアの食堂棟の間で、行列に恐れをなしたか、並ぶでなし、立ち去るでなし、ガイド本とスマホンからの情報を併用して、何とかして世界に冠たる築地の美味を堪能しようと試行錯誤をしていた白人の老夫婦の哀愁に満ちた姿を人垣の陰から一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、ここ場内食堂棟の中に建つ店の中にも人気不人気の格差は結構あって、真ん中くらいの入り口に一番近いところの海鮮丼専門店は、高額な寿司屋が多い築地界隈に在って、比較的庶民価格で様々な種類の海の幸を愉しめるとあって、店の前の行列はまさに長蛇の列で、店の人に何分ぐらい待つのかと聞いた人が居ましたが、だいたい1時間は覚悟して貰わないと、ということで、カーカー云いながらひたすら忍の一字で耐え忍ぶタイ小姐観光客ご一行様の姿を頂戴したもの。

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六枚目のカットですが、場内食堂棟の南側、遠くに晴海方向の高層ビル群が見える辺りの通路際の壁面に可憐な小さい黄色の花を生けたプランターが置かれているのが目に留まったので、最短距離の描写を見るため、しゃがんで一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、人気の行列店ひしめく場内食堂棟では、他の客とのトラブルを避けるため、全員が揃ってからでないと列に並ぶことを認めない店もあるようで、食堂棟の南側の通路で、先に到着したメンバーが首を伸ばし、スマホンの画面を睨みつけ、次第に人が集まり、長くなる一方の行列を横目に眺めあぁ遅い、何やってんだろうとやきもきする後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、人気の鮨、海鮮丼のお店がひしめき合う場内食堂棟に在って、この天婦羅屋さんもなかなかの人気店のようで、店先には目の子で7~8m程度の行列が出来ていて、土曜当日はそこそこ気温も低かったため、防寒着もしっかり着込みながら、足踏みなどしながら店の前で自分達のために引き戸が開けられるのをひたすら待っていた中国ないし台湾からの若いカポーの後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、食堂棟の人気店前で順番待ちの行列の人々を撮るのも飽きて来たので、僅かに開いている一般人にも商いをしている場内の商店でも見回ろうと思い、食堂棟の一番西の棟間通路から北の水産品梱包場エリアに抜ける辺りで開いていたおそらくは練り物屋さんと思しき店頭で物色していた母娘のシルエットを一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、場内食堂棟北側の水産加工品梱包場エリアを抜け、また水神様のお社や吉野家一号店などが在る東店舗棟方面に歩いていたら、自転車に乗った初老のヲヂサンが上機嫌でよろよろと走って来て、ちょうど良い画面構成上のアクセントとなったため、すかさず一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、前々から場内のターレット整備場に面したゲートに繋がる通路を歩く度に目を惹かれるのですが、普通、フォークリフトと云えば、その動力源はガソリンかディーゼル、最近は電動も増えて来たようですが、ここ築地には、個人タクシーぢゃあるまいし、なんとプロパン燃料のフォークリフトが有って、その後ろから見たデザインがコミカルなロボットの顔みたいでとても面白く、今回も思わず一枚撮った次第。

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十二枚目のカットですが、そろそろ場内を後にして、場外の買い物客でも撮りましょうかとか思い、出口に向かって歩いていたら、そうそう、忘れ物があるでしょ♪とばかり、燦々と陽光を浴びながら運転手は背筋をピンと伸ばし凛々しい表情で電動ターレットが疾走して来たので、とっさにカメラを構え、一枚ものにしたもの。

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十三枚目のカットですが、ここも場内の外れ、東店舗棟の西側に位置する水産品の宅配便仕分・梱包場で二人の若い衆が息を合わせ、ちゃっちゃっと手際良く次々と荷物を捌いていたので、そのシルエットを外から一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、波除神社前の出入り口から外に出て、場外市場一番西側の市場の東フェンスに沿った通りを歩いて一番賑わうエリアへ向かう途中、店舗の前にさりげなく色違いのターレットが停められていたので、一番北側に位置する、他の黄色のものとは違い、白地に青の塗り分けもスタイリッシュな一台のハンドルにピンを合わせて撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、同じく場外で一番西側の通りに面した乾物屋の店先で、おそらくは知り合いか親戚が子供連れで訪れたのでしょうか、いつもは苦み走った総白髪の初老の店主がいかにも嬉しそうな表情で赤子を背負った母親に話し掛けている様子がとても微笑ましかったので、通りざまに一枚戴いてみたもの。

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十六枚目のカットですが、同じく場外市場で一番西側の通りの東面で昔からやっている瀬戸物屋さんの店頭で、黒い革ジャンを決めた年配の白人女性がかなり真剣な眼差しで、ご奉仕品の箱の中から自分だけのお宝を発掘しようとでもしているのか、次々と取り上げてはためつ眺めつしている様子が面白かったので通りざまに一枚戴いてみたもの。

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十七枚目のカットですが、同じく場外市場一番西の通りの路上で、上海からおととい到着して、居ても立っても居られず、築地は初めての奥方とまだ幼い愛娘を連れ、学生時代良く通ったという築地市場にやって来たという、中国人の一家の記念撮影のお礼にモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、やはり50mmクラスのf1.4は各社、実質上のレンズのフラグシップですから、力を入れていることが判ります。
おそらく、55mmf2.0はOEM品を含め3~4本は当工房に有りますが、そのどれよりもこの55mmf1.4は開放での滲みが少なく、コントラストも高く、単純に比較は出来ませんが、工房主の好みを熟知している川崎の協力工場でOH時に味付けされたLeitz Summarit50mmf1.4よりソリッドな写りかも知れません。
ただ残念なのは後ボケがやや硬く二線気味なのと前ボケはぐずぐず気味で構図上苦しいものがあることです。

それでも、悲運に泣き、日本の光学史上から早々に撤退せざるを得なかった物故メーカーの主力レンズがここまでの性能を発揮してくれたことはとても嬉しく思いました。

さて来週は海外遠征で一週スキップ、下旬の更新でその成果をアップしようと思います、乞うご期待!!


  1. 2017/03/12(日) 19:59:25|
  2. 深川秘宝館
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Birth of ultimate optics in F.G.W.G.~Fukagawa 7th Anastigmat45mmf1.7~ 

Fukagawa Anastigmat7-1
さて、今週のご紹介は、確定申告のペーパーワークが何とか夕方までに目鼻ついたので、なんとかブログの更新に辿り着き、前回、覆面レンズとして登場した、当工房オリヂナル設計、製造の標準レンズのご紹介いきます。

このレンズは元々、前にご紹介したOlimpus PenF等を遺してくれた近所の遠縁のをぢさんの持ち物で、本家の収納庫に30年以上もしまわれていて、工房主へ譲るという直筆の手紙とともに発掘されたため、元より古いカメラなどに興味など全くない、当主の従弟からやっと本来の相続人の元へやって来た中の一台のコンパクトカメラのレンズで、その時点検したら、何故か後玉にひどい引っかき傷があったのとシャッターが粘り、二重像も薄くなっていたので、何とか役に立てたいという思いはあったものの、具体的なアイデアが湧かないまま更に防湿庫の中で2年ほど眠っていて、突如閃き、工房に蓄えられていた、別のレンズの後群と組み合わされて新たな内鏡胴、そしてヘリコイドを得て、さすがに回転ヘリコイドではなかったので、ミラーレス用の標準域レンズとして生を受けたものです。
構成は4群6枚の標準的なプラナータイプです。
では、さっそく、この奇跡のレンズの実力を見て参りましょう。カメラはX-Pro2、全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、先にご紹介したヤシカ製ズーム35-70mmf4の試写を終え、表参道に面したちょっとした広場でこのレンズに換装し、まずは目の前のタブレットで一心不乱に地図の確認をしていた、中国からの二人組の小姐の後ろ姿を拝借して試し撮りを行ってみたもの。

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二枚目のカットですが、中国からの小姐の隣には、タイから来たと思われる若いカポーが居て、この人達も、周囲はそっちのけで、男性の撮ったEOSの背面LCDモニタを一心不乱に覗き込んだまま、何とはなし盛り上がっていたので、至近距離まで近寄り、その熱心なお二方の横顔を一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、表参道に面した広場からまた元来た原宿通り、竹下通り経由、明治神宮前駅まで戻ることとして、歩き出してすぐ、一段高いところに位置するガラス張りの瀟洒なブティックみたいな店舗脇の道をいたいけな若者各位が次々と絶え間なく通り過ぎて行くのが目に留まったので、その様子がなかなか画になると思い、狙い定めて一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、ここも原宿通りの観光スポットのひとつらしく、店舗にロボット犬が置いてあり、その犬が常にドッグフードを食べるしぐさをしているのがなかなかユーモラスでいたいけな若者のハートを鷲掴みにするのか、常に誰かしらが横に立って記念撮影などやっているので、中国人一家が小々姐に頭を撫でさせているところを記念撮影している斜め横から一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、ここ原宿通りは目抜き通りの表参道や、ドル箱の竹下通りから比べれば、人通りこそ少ないですが、それでも都内のファッションの最先端エリアの一部であることは疑いようもなく、洒脱なデスプレイを誇る、若者や外国人観光客向けの店舗が軒を並べており、その中でもオッサレ~な帽子をラックに掛けて飾っていたお店があったので、これ幸いにと一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、同じ原宿通りの途上、地図持参で道を聞いてきた、いたいけな米国人の小姐二名が居たので、聞かれたことにはちゃっちゃとお答えし、ついでに手製のレンズのテストやってる最中なんで、せっかくの美人揃いなんだから協力して行ってよと頼んだら、まぁ面白い♪ということでモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、ここも原宿通りで、先のヤシカ製ズームでテストを行った、地下にあるレストランだかカフェの看板代わりのオブヂェである階段横の木製ロッキンチェアにランタンみたいなものを乗っけて、まだ陽のあるうちから光らせていたのを一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、竹下通りとここ原宿通りを隔てる大きな通りの手前まで戻って来たら、いたいけな小姐のグループがいわゆるナンパを待っているのか、或いは所持金が底を尽き、他に行くところもないのでただたむろしているだけなのか判りませんが、とにかくスマホンなどいじりながら漫然と立ち尽くしていたので、その様子を背景の通りと合わせて一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、竹下通りに再び戻って、シャッターチャンスを探しながら歩いていたら、とあるクレープ店で、季節外れのサンタクロースみたいな赤いモコモコのお揃いの衣装でクレープを贖っているいたいけな小姐二名組が居たので、音もなく近寄り、シャッターを切ったところ、妙に感が良く、振り返ってカメラ目線となったもの、でもシャッター切ったあと横ピースされても遅い・・・

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十枚目のカットですが、これも竹下通りで、お揃いファッション、イメージ的にはヤクルトスワローズの巨大な九官鳥かなんかのマスコットを彷彿とさせるような光沢のある長めのジャンパーに背負い紐が何となく長めでルーズなカンジのピンクのリュックを背負い、白いミニのフレアスカート履いた山出しっぽい小姐二名組がショップ店頭のバーゲン品を一心不乱に物色していたので、2mくらいの距離から一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、竹下通りも原宿駅に近いところまで戻ってきたところ、ふと通り横の側道入り口の脇にしゃがみ込んでいた、優しい目をしたテンガロンハットの美青年?と目が合ったので、これも何かのご縁、と思い、やぁ、とってもクールに決めてるねぇ、ところで手製のレンズのテストやってるんだけど、どう写るか興味無い?とか一気に話し掛けたら、実は女性・・・面白そう、ぢゃ、撮ってみて、ということでモデルさんになって貰ったもの。

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十二枚目のカットですが、竹下通りの中ほどを過ぎた辺りで、スキンヘッドのヲヤヂさんを頭領としたなかなかファンキーな一家が居たので、手製のレンズのテストしてるんだけど、協力してくれる?と聞いたら、おもむろに「TV局のイタズラ番組か何かか?」とか真顔で聞いて来て、いや違う、趣味で遊んでいるだけだけど、と返したら、判った、じゃ四人でちょっとパフォーマンスするからその瞬間撮ってみろ、と云われて撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、来る時もシャッターチャンス満載だった、七色綿菓子を商う店の前までやって来て、さて何か面白いものはないかと物色していたら、インドネシア人っぽいエキゾチックな顔立ちの極小姐がもう七色綿菓子を食べ終えようとしているのか、その巻き芯材である竹のひごみたいなのから手でむしっては口に運んでバクバク食べていたので、その対比が面白く人垣越しに一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、ここも七色綿菓子のお店の店頭のちょっとした広場で、いたいけなOL風の若い小姐グループが脇目も振らず、本来ならダイエットの大敵であるはずのザラメ糖の化身である綿菓子片手に恋バナだか、余暇の過ごし方に関する突拍子もない話を仲間としながらうんうん頷いたり、ケタケタ大声で笑い出したりと傍弱無人の盛り上がりぶりだったので、斜め後ろからそっと一枚戴いてみたもの。

Fukagawa7th_015.jpg
十五枚目のカットですが、竹下通りもどん詰まり、山手線と並行して走る大きな幹線道路から通りに下る、ちょっとした坂道の上から、通りの賑わいを写し取るべく、ただ漫然と何処にピンがあるのか判らない写真では意味がないので、手前の小姐グループの比較的美形の、黒キャップのアガシにピンを合わせて撮ってみたもの。

今回の感想ですが、うーん、やっぱり、国産の高級コンパクトカメラはイイレンズ使ってたんですね。何処のメーカーを使ったか明かしてしまうとヂャンクの程度の良いものが払底し、ロクなことにならないので、ここでは伏せますが、加工さえきちんと行えば、違う会社同士のエレメントでもここまでパフォーマンス発揮してくれるのですから・・・

さて、次回は秘宝館から何か紹介しましょうかね、乞うご期待!!
  1. 2017/03/05(日) 22:19:57|
  2. その他Lマウント改造レンズ
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プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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