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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Reunion with the spirit of Iris~Itako Iris festival '17~

さて、今週のアップは予告通り、恒例の潮来あやめ祭り2017からの厳選カットお送り致します。
今回は昨年より一週間程度遅く現地入りしたので、もしや花々は萎れてしまいシャープなレンズを使うのは紳士道に反してしまうかな・・・などと道中余計な心配などもしながら、臨時特急「あやめ」でJR東日本の潮来駅に降り立ったのが6月17日の10時40分過ぎ、11時から週末スペシャルイベントである「潮来嫁入船」がありますから、これを逃してしまっては、今回の主要ターゲットを落としてしまうことになり、ゴルゴ13ならスイス銀行口座経由、依頼主に返金の上、即引退となってしまうくらいの一大事なので、駅からは大慌てであやめ祭り会場の「前川あやめ園」に向かい、何とかいつものベストポジションを占拠することに成功し、今回、カバンに潜ませた飛び道具、M16アーマライトならぬ、最終型のYCプラナー85mmf1.4MMJを愛機X-Pro2に装着し、目の前を静々と通り過ぎて行く、花嫁行列を収め、しかるのち、舟に乗り出したところまで撮ってから、今回の二番目のミッションである「炭火焼 鰻 錦水」にて、豪華鰻重上を戴き、その後、先週にお送りした「長勝寺」に寄ってから会場に舞い戻り、14時から15時までのお茶タイムまで鬼のように撮りました・・・というのが今回のあらましです。
では、さっそく、当日の行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。
カメラはX-Pro2、レンズは1~4枚目までがYCプラナー85mmf1.4AEG、5~13枚目までがCanon FL58mmf1.2改M非連動によるいずれも絞り開放による絞り優先AE撮影です。

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まず一枚目のカットですが、花嫁行列は11時かっきりにいつも通り、前川あやめ園東側の土手上の通路から、空の長持を先頭に一歩ごとに立ち止まる、ちょうど小学校~高校のキャンプでの「遠き山に陽は落ちて」の音楽とともに入場する山の神の更新の如く、厳かにあやめ畑の真ん中の一本道を白金無垢の衣装に身を包んだ花嫁を主役に静々と進んで来たのでベストエリアに入ったのを皮切りに連写を浴びせたうちのベストショット。

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二枚目のカットですが、同じく前川あやめ園のあやめ畑の真ん中の一本道を、周囲で見守る観客一同の拍手喝采を浴びながら静々と船着き場を目指して進んで行く花嫁一行の後ろ姿も、天気が絶好だったため、なかなか画になったので、追い縋るが如く何枚か撮ったうちのベストしショット。

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三枚目のカットですが、花嫁一行が船着き場の建物に入るか入らないかという頃合いを見て、嫁入り舟が進む、前川の岸で柵に取り付く観客が薄めでかつ背景がうるさくないところを探しながら、次のミッションたる鰻屋への移動の利便も考え、前川の西岸に渡り、嫁入り舟の漕ぎ出しは「潮来花嫁さん」の唄が流れるので、これを合図として撮影準備に入り、視界に入ったところで、望遠の威力を活かし、まずは舟の全景を斜め前から捉えてみたもの。

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四枚目のカットですが、暫く、前川西岸に陣取って撮影したら、やがて花嫁一行を乗せた手漕ぎ舟が目の前を通り過ぎようとしていたので、今度は舟の上の人物にスポットを当てて、また行列の時と同じように凛とした斜め後ろ姿を撮らんと、手前に差し掛かった辺りから連写を浴びせたうちのベストショット。

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五枚目のカットですが、嫁入り舟を見送ってから、深追いはやめ、混雑が予想される「炭火焼 鰻 錦水」へダッシュし食事を終えてから、途中、30分程度、「長勝寺」で道草食って、再び会場に戻り、モデルさんを探してあやめ園内を徘徊していたら、あやめ畑の手入れをしている早乙女姿の小姐二名が居たので、先に声かけて15mmで撮ってから、しかるのち、レンズを58mmに交換し、語らい合ってるところを撮るつもりでしたが、奥側の小姐にはバレバレでこっち見て笑ってるカットになってしまったもの。

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六枚目のカットですが、戻って来てから一回、15mmで撮らせて貰った、「あやめ娘」の小姐ご一行様ですが、せっかくレンズを交換したこともあり、再び、観光客各位からりリクエストにお答えして一緒に記念撮影なんかしている、日除け棚の下まで戻り、「すんませーん、レンズ換えたんで、もういっぺん撮らしてね」「ハィ何度でもお気の済むまでどうぞ」てなやりとりをファインダ覗きながら交わして撮ったもの。

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七枚目のカットですが、本来であれば、武士道にもとる行いなのですが(笑)、有難うございました!と撮影に応じて戴いたお礼を述べて、その場を立ち去るか否かというシーンで、「あやめ娘」の小姐ご一行様はくるりと北側のあやめ畑の方に向き直り、なかなか風情のある後ろ姿を無防備に晒してくれちゃってたんで、遠慮なく一枚戴いてみたもの。

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八~十二枚目までは、前川あやめ園内の南北のあやめ畑の中で、もう会期も残すところ10日間も切っており、9日に梅雨入りしたとはいえ、決して平年と比べても多いとは言えない降雨量、そして低気温でも健気に咲いて、その凛とした気高い姿を国内外からの観光客に見せていたあやめ達を至近距離で撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、ぢゃ、14時になったんで、佐原さ移動する前(めぇ)、ちょっくら茶でもすっぺかと、頭の中ではすっかり常陸弁モードになってしまい、前川あやめ園を出ようと東側土手上の出入り口にまさに向かおうとしたその時、土手の上のベンチで美味しそうにもろこしなんか食べてた米国からのゲストである小姐二名が目に付いたので頼み込んでモデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、やっぱり茨城も佐原も、この辺りはのどかで良いですね・・・実は工房主の老母もはるばる群馬から、この訪問の五日後にここ潮来と佐原を産まれて初めて訪問し、この街の雰囲気と地域の方々の穏やかな気性にすっかり魅了されたようでした。
また、CanonFL58mmf1.2は相変わらず、イイ仕事してくれますね、シビれます。

さて次回はまた都内近郊のプチ観光旅行に行きたいキブンなので、秘宝館から何か持ち出して撮ってきます、乞うご期待!!
  1. 2017/06/25(日) 22:48:14|
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Underlying possibility of precision industry in Japan~Voigtlaender Super Wide Heliar 15mmf4.5asph.III~

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さて、今週のアップは予告通り久々の工房の新兵器を附設秘宝館からお送り致します。
その新兵器というのが、コシナが満を持して登場させた、デジタル対応の新世代超広角レンズSuper-Wide-Heliar15mmf4.5asph.です。
このレンズのご紹介はメーカーサイトに詳しく載っていますので、あまりくどくどと書くつもりもありませんが、
1999年発売の初代のSW-Heliar15mmf4.5asph.はコンパクトで被写界深度も深いため、主にフィルムカメラでのスナップのに意外と便利でコアなファン層中心に根強い人気があったのですが、特にライカのM9以降のフルサイズデジタルとの相性があまり宜しくなかったようで、これがMマウント化された二代目を経て、この三代目にして、9群11枚へと光学系を一新し、フルサイズデジタルにおいても周辺の色シフトや不如意の減光などが起こらなくなったとアナウンスされたものです。
では、今回は潮来のあやめ祭りから佐原老街の休日にかけて散策して参りましたので、その様子で性能をご覧ください。カメラはX-Pro2の全コマ開放により絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、予定よりやや遅れた10:35過ぎに潮来駅へと到着、11時から始まった「潮来嫁入り舟」の様子を余すところなく望遠で撮影、しかるのち、炭火焼鰻料理の名店「錦水」さんで豪華鰻重(上)などを堪能したのち、すぐに会場戻って菖蒲の花に真摯に向かい合ってその可憐な姿を撮ろうなどと云う枯れた気持ちにはなれなかったので、潮来市の名刹「長勝寺」に寄ってから会場へ戻ろうということになって、その道すがら玄関先の鮮やかな紫のあじさいと白いドアが対照的だったスナックの様子を一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、程なく「長勝寺」の入り口に辿り着き、木陰で涼みがてら、参道途上に佇んで、暫し朱塗りの立派な山門を眺めていたら、上下ジャージに日傘という、如何にも茨城県というか、その属する南東北文化圏の服装習慣を具現化したような一家がそそくさと追い越していったので、これ幸いと山門周りの風景のカットに後ろ姿エキストラ出演願ったもの。

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三枚目のカットですが、そこそこ長めの参道を歩いて行くと、そのどんづまりには、かなり特徴的な作りの本堂が鎮座ましましており、何処が特徴的かと云えば、端的には今では絶滅危惧種と云っても良さそうな茅葺屋根、そしてその屋根のデザイン自体が、この頃の寺社仏閣にしてはかなり急峻度が高く、また上に行くほどすぼまる角度も急で、ちょうど、まんが日本話か何かに出てくる「牛方と山姥」などの典型的な山のお寺みたいな佇まいを醸し出していて、超広角レンズのテストにはもってこいなので、有難く一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、お寺で小三十分も眺めては散策し、撮っては適当な感想を述べ、そうこうするうちに予定撮影再開時刻が近づいてきたので、ショートカットを使い、あやめ祭り会場である「前川あやめ園」に移動しながら、経路にある、前川と園内を跨ぐ二連橋のうち、川の上にある位置から、自称"娘"船頭各位が年金生活の傍らのお小遣い稼ぎに漕いでいる櫓舟の行き交う川面を俯瞰して撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、当日は天気も大変良かったので、ハイライトというか集客の目玉である「嫁入り舟」の谷間の時間でも、観光客の数はそこそこ入っており、運営を行っているスタッフ各位の士気もなかなか高いようで、あちこちからいたいけな極小姐の声で「あ、あやめちゃんだ!」とか「あやめちゃんと一緒にお写真撮りたい♪」などと引く手あまた、さっそくその着ぐるみの働く場所に急行してみれば、付き添いの小姐もなかなか利発そうで器量良しだったので、一緒に入って貰って二枚看板のモデル撮影としたもの。

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六枚目のカットですが、そういえば、到着してから、嫁入り舟の花嫁行列だ、寺の風景だ、あやめちゃんだと目につくものを何も考えずに撮っていたというか、とにかく美味しい鰻を食べないとミッションの価値半減なので、肝心の主役は何かすっかり放念上人してしまっていたのですが、それじゃいかん!と思い直し、水の張られたあやめ畑の縁ぎりぎりに乗り出し、紫の花の上品な佇まいを撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、そうこうするうちに、着いた時は会場に影も形も見えなかった、陰の主役、いたいけな「ミスあやめ娘」の小姐各位がいつの間にかお揃いの着物と赤い番傘さして会場に姿を表していたので、先ほどまでの花を愛でようなどと云う殊勝な心掛けは即刻何処へやら、さっそく、ダッシュで急行し、声をかけてあやめ畑をバックにモデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、よくよく考えてみれば、毎年6月も15日過ぎにやってくると、気温のせいなのか、或いは日照の関係なのか、会場内に100万株有るという色とりどりの菖蒲の花は何となく萎れ加減で、ぴんと張った健気な姿でないと画的には厳しいなとか思うことがままあったのですが、今年は気温がそれほど上がらなかったことも幸いし、花はまだ健全な姿を保ち、せっかく来たのだから佐原に遊びに行っちゃう前にちゃんと撮って、と語りかけてくるカンジもしたので、園の一番北の端からあやめ畑越しにイベントの全景を撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、主役をないがしろにしてしまったようで申し訳ないキモチで何枚か撮ったら気分も軽快になったので、そろそろ茶でもすっぺか?ということで、また園内を南方面に歩いていたら、居ました居ました・・・去年まではおそらく無かった職位で、早乙女姿の女性スタッフが菖蒲畑の手入れをしていたので、大声で「撮るよぉ!」と声かけて、手を振ったら、こちらを振り返り笑顔を見せてくれたので、その様子を有り難く一枚戴いたもの。

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十枚目のカットですが、潮来で撮影後、15時近くまで駅近くのファミレスで休憩し、しかるのち、鹿島線で佐原に移動し、撮影開始したのですが、今回はまず今月22日にはとバスで初佐原入りする老母の下見を兼ねて佐原老街西はずれに在る「東薫酒造」さんを訪問、改築が終わってまだ日も浅く、白木の壁面も清々しい蔵の内部を撮らせて貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、同じく佐原老街の「東薫酒造」さんの敷地内の蔵の北側にある、清酒仕込み蔵の窯から伸びた煉瓦積みの煙突の風情溢れた佇まいを下から見上げる格好で撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、同じく「東薫酒造」さんの敷地の南東の塀側にさりげなくオブジェとして置かれている釉薬も黒々とした「もろみ」仕込み用の甕の偉容を、塀際にささやかに咲く薔薇の花々バックに撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが佐原老街を東西に貫く目抜き通りを通って、小野川のところまで歩いてきたら、ちょうど時間が16時になったので、小野川を跨ぐ通称「ジャージャー橋」の観光放水が始まったので、5分かっきりで終わってしまうため、ダッシュで橋の近くまで近寄って、息を整えるのももどかしく、周囲の風景ともども一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、観光放水ののち、小野川上流の「与倉屋大土蔵」まで行って、また別のルートを通って、大通りの小野川を挟んで東側に位置する煉瓦造りの古い銀行の支店を撮りに戻ったのですが、その反対側の種子店の店先に可憐に咲く赤い小さな花々を撮ろうとしたら、ちょうど隣の店舗から、いたいけな小姐が出て来たので、夕陽で後光が射す神々しいお姿を一枚戴いたもの。

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十五枚目のカットですが大通り周りは殆どめぼしいものは撮ってしまったので、定番の観光コース、小野川北上コースを取り、川の左右を走る道路伝いに歩きながら、面白そうな建物やらオブジェが目に入ると最寄りの橋を渡って反対側の道路に移動して撮るという動作を繰り返し、ちょうど夕陽が射す時刻になって来たので、川の東岸にある旧家の街並みを撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが同じく小野川伝いの散策で、陽がだいぶ傾いて来て、ここ佐原老街も空が茜色に染まりはじめてきたため、手ごろな橋の上で立ち止まり、明るさを失いつつもまだ白く薄雲が浮いている北の空を入れ、小野川の水面を撮ってみたもの。

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十七枚目のカットですが、佐原老街に幾つかある観光ランドマーク、その殆どが戦前までの豪商だったり、銘家の屋敷だったりするのですが、この小野川沿い随一の歴史的建造物「正上」の蔵の入口の門に掲げられた、苔むした大谷石の屋号のレリーフにこの街の歴史の重みのようなものを感じ、敬意を表して一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、これまで15mmなんて玉は香港辺りで特異な超高層ビルの谷間を画面に無理やり収めるための非日常的な道具、とばかり思っていたのですが、このX-Pro2の極めて優秀なEVF内の電子水準器のおかげで、不用意なパースがついて画がデフォルメされ台無しにされることもなく、普通にスナップに使えるカンジです。
また、ほぼ一年ぶりに訪問出来た佐原の街もとても暖かい雰囲気で居心地良かったです。
さて、次回は「潮来あやめ祭り」の本編をお送り致します、さぁ何のレンズが出てくるか?乞うご期待!!
  1. 2017/06/18(日) 22:28:14|
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A restored perpetual eye~Leitz Summicron 50mmf2.0coll.~

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さて今宵のご紹介は前回というか昨晩の予告通り、先々週、浅草にて、修理上がりのLeitz Summicron50mmf2.0沈胴の試写を行って参りましたので、その結果をアップ致します。
実は、何のかんの言いながら、ひとつの銘柄、焦点距離でバリエーション違いが多いのは、アリフレックス用Xenon50mmf2.0に次いで、このSummicron50mmf2.0が多く、一番最初にクラカメ始めた時に銀座の黄色い手榴弾マークのお店で買った、第三世代の二番目の型、1979年からカナダで製造された黒の固定鏡胴の4群6枚タイプのものから始まって、次いで何時買ったのかさえ覚えていないものの、修理上がりで素晴らしい性能を叩き出した第二世代の逆ローレットでバヨネットの個体、そして欧州出張時にニュルンベルクの市電の停留所横に有った個人経営の小さなお店に寄った時、前玉にこまかい傷が多いのでおまけしておくよ、ということでかなり安く買い求めてきたこの初期の沈胴型の計三本となります。
この個体、前玉の細かい磨き傷だけであれば、それこそ白色のペンライトででも透かしてみない限りは気にもならず、写りにも殆ど影響はないと考えていたのですが、そのうち、一番肝心の絞り直後の凹レンズの内側にキャノンの50mmf1.8ほどは酷くないものの、軽フリントガラスの経年劣化としてはかなり一般的な白い曇りが出て来てしまったので、その研磨+再コートも含めレストアに出したもの。
ではさっそく、その修理後の実力を当日の行程に沿って逐次見て参りましょう。
カメラはX-Pro2、全コマ開放による絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、五重塔の写真を撮る必要があったため、それを済ませて宝蔵門周辺でモデルさんになってくれそうな人達を探していたら、来ました来ました、ブータン風の和装の着こなしをしたインド人一家が楽しそうに歩いてやってきて、門の下で記念撮影なんか始めたので、シャッター押して上げましょうねとか甘い囁きで勧誘し、記念撮影して上げたのち、一家勢揃いでモデルさんになって貰ったもの。

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二枚目のカットですが、宝蔵門をくぐり抜けて次なる撮影スポットである手漕ぎ井戸方面を目指していたら、中国からの小姐他ゲストご一行さまが、本堂方向を眺め透かしながらどうやって記念撮影とか撮ったら良い?みたいな雰囲気でお揃いの和装(但し男性は除く)で合議していたので、その様子をちゃっかり横から一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、今回は手漕ぎ井戸周辺には、フォトヂェニックな雰囲気の大人も子供も居なかったので、仕方なく、次の定点観測スポットであるお御籤売場に向かい、そこで暫し物色していたら、清楚な雰囲気の白人女性がガイドブック片手にお御籤を買い求めようと、例の竹串入れの缶みたいなのを良く振って、抽いたは良いが、そもそも出て来た竹串に書いてある文字が読めないので、従って指定されたお御籤の入っている抽斗がどれか判んないぢゃん・・・という一連の悲しい出来事の発端を撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、せっかく浅草寺に一人で来たので、たまには真摯にお参りでもしてみようとか思い、まずは手水場で手を洗い、口を漱ごうと思って足を踏み入れたのですが、やはり罪深きスナップシューターは邪念に屈してしまい、お清めもそこそこに、まじめに手を洗い、口を漱ごうとしている善男善女の中から被写体を選び出して、いつの間にかシャッターなど押してしまっていたのでした。

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五枚目のカットですが、そうこうして無事本堂でお参りを済ませてのち、同じ方向から出るのも芸がなく、シャッターチャンスに巡り合う確率も減りますから、奥山方向、即ちご本尊サマに向かって左手方向の出口から退出し、階段を下り、奥山方面を眺めてみれば、いつも通りの露店の列に天気が良かったこともあり、各国の浴衣姿の小姐、アガシがたむろし、まさに多国籍軍の様相を呈していたので、歩きながら一枚戴いたもの。

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六枚目のカットですが、本堂西側を通り、再び本堂下の真っ正面、巨大な香炉が置かれている辺りに戻ってみれば、中国人親子がまたしてもスマホンの自撮り棒で家族写真撮ろうとしているのですが、みんなが使っているのでBluetoothが干渉でもするのでしょうか、なかなか上手くシャッター切れず、首を傾げて、みんなでお困りのようなので、ハーィお助けタァーイム!とばかりにシャッター押して上げましょうか勧誘を行い、そのお礼としてモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、宝蔵門とお御籤売り場の間のちょっとした広場みたいな辺りを歩いていた和装姿の小姐二名がタイからやって来たと云う夫妻に呼び止められ、一緒に記念撮影したり、相互にたどたどしい英語で国際交流を試みるという微笑ましいシーンを展開してくれちゃたりしていたものだから、つい嬉しくてその様子を一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、宝蔵門下まで来たら、いかにも日本のヲタク文化に憧れて、一生けん命貯金して、憧れのニホンにやってキマシタァみたいな雰囲気の東欧の小姐二名が、よりによって大阪のヲバちゃんみたいなのに呼び止められて、そのご自慢の一眼レフで下から見上げる格好で一枚撮られようとしているところを斜め上からお裾分け頂いたもの。

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九枚目のカットですが、宝蔵門を出てすぐ、仲見世と境内のつなぎ目の辺りにある揚げ饅頭屋さんお店頭で、おそらくはマレーシア辺りからと思しき小姐三人組が、なんと珍しいことにアクションカメラとして名高いGoProに自撮り棒つけて持ち歩いていて、それをひっくり返して仲間内の記念撮影しようというスゴイことやっていたので、その様子を面白半分に一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、マレーシア三人組を撮ったあと、いきなり斜め後ろから英語で呼び止められたので、げ!他に仲間が居て、何のために撮った?とか詰問か?と恐る恐る振り返ってみれば、美形の白人小姐が、スマホンのシャッター押して、この立派な門の前でアタシを美人に撮って!とかいう信じ難いようなリクだったので、ハィハィそういうことでしたらと喜んで、色々注文付けて何カットか撮って上げて、グレート!!ということだったので、ぢゃ、こちらのお願いも聞いてね♪ということでモデルさんになって貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、仲見世を雷門方向に戻りながら被写体を探すことにし、キョロキョロと辺りを眺めながら歩いていたら、人形焼の実演販売をやってるお店の店頭で、これまた好奇心旺盛なお年頃のいたいけな中国人小々姐が、親の点呼も振り切り、一心不乱に焼き方さんの手元を睥睨していたので、その鬼気迫る様子を一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、仲見世をそぞろ歩きしながらシャッターチャンスを探していたら、程なく伝法院通りと交差する辺りまでやって来て、そこではスカイツリーが比較的良くその全貌が見渡せるポイントなので、国内外の観光客とも、一生懸命、腕を伸ばして、スカイツリーをバックに自撮りを試みるのですがなかなか上手く行かないようで、白人のカポー二人組もしまいには交代で撮る有様だったので、声かけて二人纏めてスマホンで撮って上げたお礼にモデルさんになって貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、某ハヤタカメラのある伝法院通りの途中のお豆腐屋さんの店頭で、閉ざされたシャッター上に大きく漢字で書かれた屋号をバックとして、七五三みたいな和装着こなしの中国人小姐二名が記念撮影ごっこしていたので、声かけるまでもなくその様子を一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、ここも伝法院通り上のとあるラーメン屋さん店頭に行列しながら、他で買い求めたと思しきヂェラートなんざ美味しそうに食べているという不可解な小姐、しかもどう耳を澄ませても国産としか考えようがない小姐二人組が居たので、その謎の挙動を一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、また仲見世に戻って、雷門方向に歩き出して程なく、日曜日が休日と云うのも、観光地の商店街に連なる店舗としては不可解な挙動というか営業方針ですが、とにかくその閉ざされた小奇麗なペイント付きのシャッターの前で、初詣客が半年タイムスリップしてきたみたいなカッコの中国産小姐が嬉々として記念撮影なんかしていたので、その様子を横から一枚戴いてみたもの。

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十六枚目のカットですが、仲見世も宝蔵門からスタートすればどんづまり、雷門まで10メーターも無いいつもの撮影スポット「美人茶屋 あづま」さんの店頭は甘酒やら桃太郎の家来ぢゃあるまいし黍団子を求める国内外の観光客でごった返して、仄かな殺気さえ漂う有様だったので方針変更、店頭で、食べ歩きの自粛を呼びかける役の小姐に一枚撮らして貰うよとか声かけても全然気にもしていない様子だったので、至近距離から横顔を一枚戴いてみたもの。

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十七枚目のカットですが、遂に仲見世の出発点である雷門前まで辿り着き、最後のもうひと踏ん張りでモデルさんになってくれそうな善男善女を物色していたら、居ました居ました、トルコからやって来たと云う親子連れがヲヤヂさんを俄かカメラマンに仕立て上げて雷門の偉容をバックに記念撮影なんかしていたので、数枚撮り終えたところで、卒爾ながら拙者も、とお願いして妻子をモデルさんに差し出して貰ったもの。

今回の感想ですが、同じSummicrom50mmf2.0でも三本とも描写傾向が全く異なるような印象を受けました。やはり当たり前ですが、新しいものほど、コントラスト高めで解像感も高いカンジなのです。
でも、この初代はそういった性能とはまた別のところで、様々な人たちの今の生きざまを、そしてそういった見ず知らずの人たちとの邂逅をとても優しく生き生きと写し取ってくれるところにとても魅力を感じました。

さて次回ですが、法事の帰省で一週お休み、翌々週にGWの香港戦線で大活躍した久々の新調レンズの魅力をお伝えしたいと思います。乞うご期待!!
  1. 2017/06/04(日) 19:58:41|
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Nostalgic fisherman's market~Tsukiji photographic tour May '17~

さて今回のアップはまたしてもプロバイダの通信量制限に引っかかってしまい、更新することが不可能となってしまった結果、不本意ながら一週間スキップせざるを得なかったですが、予告通り、愉快なお仲間各位と出掛けた築地ツアー'17.5からご紹介致します。
まずは恒例の当日の行程の簡単な紹介からいきます。
当日土曜日は午前11時に東京メトロの築地駅改札に集合し、まずは軽く撮ってから楽しい市場ランチしませうということで、場内までメンバー一緒になって移動し、しかるのち、集合時間と場所を決め、散開して、或るメンバーは"奥の院"とも呼ばれる場内の仲買人の店舗が並ぶエリアまで入り込んで激写、工房主は場内は食堂街周りをさらっと撮ってから、むしろ、他のメンバーとは反対に場内より、国内外からの観光客で賑わう場外の方が興味あるので、いったん外に出て、集合時間ギリギリまで場外を撮り歩き、また場内の集合場所へ戻って再集結し、しかるのち、鳥肉卸商が営む鶏料理屋に至高の焼鳥丼を堪能しに向かったということです。
では、当日の行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。
機材は1~4枚目まではカメラはX-Pro2、レンズは深川試作レンズ10号50mmf2.8、5~17枚目まではカメラは同じ、レンズはS-Nikkor35mmf1.8による絞り開放、絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、一行は場内には北側の通用門から入り、まずは食堂街方面を目指し歩いていたのですが、この通路、ターレットの整備工場も通りに面しているためもあってか、様々な色や形式のターレットが結構なスピードで行き交っているのですが、まずは築地らしいカットをと思い、晴海の高層マンション群を背に疾走してきた一台のターレットを置きピンで撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、プロの職場である場内でも、食堂街だけは観光客もどうぞ♪ということで大々的にオープンになっていることから、法外とまでは云うつもりはないですが、明らかに銀座界隈の名だたる寿司屋のランチと比べても割安感に乏しい寿司、海鮮丼を目当てにガイドブックやら観光地紹介サイトのページコピーを握りしめた国内外の観光客が所狭しと闊歩しており、その中で、いきなり「何処がおススメか教えてけろ」とか話掛けてきたインド人夫妻が居たので、全部おススメではないけれど、築地でお寿司を食べたという実績造りならかくかくしかじかと比較的良心的な値段で握りセットを出すお店を教えて上げた代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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三枚目のカットですが、インド人夫妻を紹介した店の前の比較的短めの行列まで連れていってから、辺りを見回すと、居ました居ました、雨傘と見まがうような丈夫そうな水玉模様の日傘なんかさしちゃって、ギンガムチェックの半そでブラウスも涼し気な清楚なカンジの小姐がカポーで来ていたので、振り返りざまにその幸せそうな様子を一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、もう11時も半をとうに回ってしまっているので、少し早めのランチにありつこうと、食堂街はより賑やかになって来ていて、場外では多数派の中国系のみならず、インド人、アラブ系、白人と様々な海外からのゲストが、郷に入っては郷に従えとばかり、ガイドブックと一心不乱に睨めっこしながらおとなしく行列して高いランチの順番を待っていたので、すかさず一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、試作レンズの性能はだいたい判ったので、先の香港でも大活躍をしてくれたS-Nikkor35mmf1.8の素晴らしい描写力にバトンタッチすることとし、場外に出てすぐレンズ交換したら、白人のカポーが波除神社前で楽しそうに歓談していたので、卒爾ながら、と声を掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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六枚目のカットですが、市場の波除神社側の門から出て国内外からの観光客で賑わう場外市場を目指したのですが、その途上、市場の東側フェンスに接した昔ながらのプロ相手の乾物店の店頭で地元民各位が楽しげに丁々発止のやりとりをしていたので、通りざまに一枚戴いてみたもの。

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七枚目のカットですが、場内に入ってすぐ、確か某有名タレントの実家という卵焼屋の隣のマグロ小売店で、本マグロをおろしたのを短冊に切るので、みんな買ってって~とか呼び込みをやっていたのでまだ写真撮影中につき買い物は出来ないけど、写真だけ撮らして貰ってイイ?と声かけたら、どーぞどーぞということだったので呼び込みの小姐に場所を譲って貰って、作業風景を撮らせて貰ったもの。

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八枚目のカットですが、場内の雑踏の中をただひたすらシャッターチェンスのみ追い求め、目を爛々と輝かせ、ずんずんと進んでいく中年男は、客観的に見たら不審者以外の何者でもなかったでしょうが、それでも観光客でごった返す築地ではお客も商店の人達も、全くお構いなく、次から次へと売って、買って、食べて、そして眺めて、アジア共通のマーケットを支配する混沌に身を任せる快感に浸っているため、牡蠣の浜焼きを求めて店頭に群がる観光客越しに髭を生やした偉丈夫の店主のお姿を一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、場外市場の雑踏の中、オモニと思しき年配の女性と買い物に来ていた、清潔そうな白いTシャツにジーンズと今どき珍しい、パーマも毛染めもしていない健康そうな長い黒髪の小姐が目の前を歩いていたのですが、おもむろに通りの真ん中で立ち止まって、オモニと身の処し方に関する相談を始めた頃合いを見計らって後ろから一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、ここも場外市場の中では、この頃流行りの観光客相手の海鮮丼屋にも衣替えせず、少なくとも工房主が大学生の頃からずっと同じ刃物を扱う店舗なのですが、いつものように職人さんが、一心不乱に店頭で出刃包丁を研いでいたので、傍らのおかみさんに声かけて、至近距離で作業風景を一枚撮らせて貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、場外市場の通りには、海鮮丼屋や寿司屋、或いは浜焼みたいな主食、酒のアテ系の飲食物の物販店舗のみならず、いかにもいたいけな女子供各位が喜びそうな甘味系のお店も僅かながら存在し、まさに残存者利益ではないですが、こういう土曜日のお昼時には、お土産目当ても含め、多国籍軍の総攻撃もかくやあらんばかりに世界各国の小姐各位が店頭でひしめき合っており、なかなか横顔が清楚な中国小姐が目に付いたので、横から一枚撮らせて貰おうと思ったら、向こうの方が一枚上手、撮られると気づき、すかさず笑顔を向けてくれたので、有難く一枚戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、この日は陽射しがかなり強かったため、曇天であれば、青空の下での商いとなるところも、かなり厚手の布地を張った簡易テント状の天蓋で商品陳列台を多い、お客との商談もその中で行うスタイルとなっていたので、白人カポーが乾物の味見ののち、買い物のための品定めを真剣にやっていたので、テントの中に首を突っ込み、ちょっと失礼、とばかりに一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、この活甲殻類専門のお店も、色鮮やかな商品を商う関係上、築地に来るとほぼ毎回寄って撮らせて貰い、この貫禄ある若女将の風情漂わせるオモニも、まだ華やかな小姐時代にも何回か店頭で撮らせて貰ったことがあり、慣れたものなので、一枚撮らせてねと声かけると、アイヨォ!と低めの張りのある声で答えてくれるのでお言葉に甘えて一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、そろそろ集合時間に近くなってきたので、また市場の波除神社に面した門方面に戻りながら撮り歩くこととし、場外の一番西側の道路に面したソフトクリーム屋の店頭でブロンドの長髪も見事な小姐が、手にしたソフトが溶けそうなのもものかわ、一心不乱に友と歓談に打ち興じていたので、通りざまに一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、先ほど場内から出て来た時に通った、市場東側の塀に接した商店街のプロ向け乾物屋の店頭で、いかにも物見遊山の観光半分、掘り出し物があればとの買い物半分と思しき、やや年配のカンカン帽被った小姐がお好み焼きか焼きそばにでも使うのか、業販用の青のりなどのパッケーヂを手に取って品定めしていたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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十六枚目のカットですが、そのお隣のお店の店頭では、昔の野際陽子を彷彿とさせる、いかにも利発そうな中年女性が、観光客と思しき白人の夫婦者相手にかなり上手な英語でジョークも交え、店の業態やら、商品の説明、そして築地市場本体がここからなくなっても、この辺りのお店は残るみたいですヨォなどということをつらつらと説明していたので、感心しながらそのご様子を一枚戴いてみたもの。

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十七枚目のカットですが、まさに築地撮影はターレットに始まりターレットに終わる・・・ではないですが、愉快なお仲間各位と合流して、波除神社側の門から出てすぐ、なんと、ターレットの荷台の上にブルカを巻いたムスリムの小姐を含む観光客ご一行様を乗せ、かなりのスピードで疾走して来たので、通りざまに一閃浴びせたもの。

今回の感想ですが、うーん、築地は、国内外からの観光客で溢れ、シャッターチャンスも一杯、或る意味、浅草、原宿、そしてここ築地はスナップの聖地と呼ばれるに相応しい気もしました。

さて次回ですが、修理上がりの沈胴ズミクロン50mmf2.0の試写結果を浅草からお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2017/06/03(土) 23:23:02|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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