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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Great effort in improvement of G.B. optics~ Dallmeyer Pentac2"f2.9 mod.M by F.G.W.G.~

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さて、今週のご紹介は予告通りに・・・といきたかったのですが、何とペッツバール型の雄?Cinor40mmf1.5で撮影した「浅草裏 一葉桜まつり」の撮影データをPCのHDDに写す前にSDカードから完全消去してしまい、ファイル復活ソフトも全く効果なく、この世から消えてしまい、しかも週末は田舎に帰省していたので、急遽代替記事の撮影も出来ず、萬やむなく一年近く前のストックデータでいきます。
今回のご紹介は工房秘蔵中の秘蔵、英国はDallmeyer社のPentac2"f2.9という、その道の数寄者各位にとっては標準装備のごく普通の標準レンズとなります。
製造はおそらく1950年代の映画用、構成はその名の通り5枚のエレメントを3群に分けたいちおう、
シンメトリーな構成にはなっているユニークなものです。
では、さっそく実写結果を見て参りましょう。
ロケ地は浅草、カメラはX-Pro2による全コマ絞り開放での絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、深川は木場から浅草に出掛けると、まず最初に目に留まるのが、メトロの出口から地上に出た際に雷門付近の路上にたむろする人力車の車夫各位ですが、この日は珍しく、ハーフっぽいななかなかエキゾチックな雰囲気の車婦さんが同僚とご歓談されていたので、その様子を1枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、同じく雷門周辺ではここ数年、浴衣みたいなデザインのレンタル着物に身を固めた周辺国からのゲスト各位がたむろしていて、お約束の自撮り棒で雷門を背景に記念撮影など愉しんでいるのですが、棒の長さとスマホンの種類によっては、三人だと上手く画面に収まり切れないことがあるようなので、何度も撮り直しをしていた中国人の若者グループに声かけて、シャッター押す代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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三枚目のカットですが、ここも定番の撮影スポット、雷門から仲見世に足を踏み入れ一番最初の交差点、美人茶屋あづまさんの横を西に入ってすぐの仲見世側道との交差点に建つ扇屋さんの店頭の大和絵団扇をモチーフにいつものように背景のボケ具合を試してみたもの。

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四枚目のカットですが、仲見世を宝蔵門方面に10数メーター歩くと、その左側に様々な国、装束の老若男女にに人気のメロンパン屋のお店が在り、その周辺で並んでいる人々や、その様子をインスタにででも載せるためか、スマホンで興味深げに撮影する周辺国からのゲストが居るのですが、店の行列をま目の当たりにして、買うか買うまいか決めかねていたような中国人の小姐二名の声かけて、まずは写真撮ってから考えよう♪とか適当なこと言って、モデルさんになって貰ったもの。

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五枚目のカットですが、被写体を探して、鵜の目鷹の目、時折、シャッター切りながら、仲見世を歩くこと数分、あっという間に遥か彼方に在った宝蔵門は目の前に迫り、そこを潜らず、横の定点撮影スポット、手漕ぎ井戸の方を向きやると、居ました、居ました、この時はいたいけな中国人の童子達と、別グループと思しき中国人の小姐のグループが周囲に群がっており、水汲んだり、手を洗ったりしていたので、まずは汗をかいて水を汲むうとするいたいけな兄妹の尊い勤労の姿を1枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、同じく手漕ぎ井戸前で、水を流すという目に見える成果と周囲の喚声にすっかり気を良くした兄妹は鼻歌交じりに水を流し続けていたので、傍らで事の成り行きを眺めていた、今風の衣装の中国人小姐グループのリーダー格の小姐が兄の方に何か声をかけ、流れ続ける水で手を洗い始めたのでその嬉しそうな様子を撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、手漕ぎ井戸でなかなか得心のカットが撮れたため、次いで向かったのが境内の定点撮影スポット二番、お御籤売り場で、ちょうど、タイからの観光客のご一行様が抽いたお御籤をそそれぞれ手に持ってしたり顔しているところや、読んでるところを記念撮影し合っていたので、そのかカメラマン役の小姐の後ろ姿を1枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、同じくお御籤売り場の周辺で、ここにも浴衣みたいなデザインのレンタル着物に身を固めた、中国の北の方から来たと思しきイントネーションの言葉を発する小姐二名が他の同行メンバーと自撮り棒の使い方について、熱い討論を交わしているようだったので、その興味深いようすを1枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、境内の次なる定点撮影スポット、手水場に目を向けると、居ました居ました、いたいけな中国人一家の極小姐が見様見真似でなかなか上手に手水を使っていたので、その様子をは白人観光客と云わず、別の中国人学生グループと云わず、スマホンやコンパデヂで撮影している中にま混じって一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、いちおう、本堂にも上がって、撮影の無事と良好なる結果を祈り、ふと踵をか返すと、なかなかロングヘアが美しい韓国人女性を擁したグループが本堂内部でもお御籤なんかやっていたので、リーダー格の年配女性に声かけて読んでるメンバーの横顔を撮らせて貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、なかなか順調なテスト撮影に気を良くしたものの、遠景、特に無限遠域での解像感を見ていなかったことにふと気づき、やや曇天の下にそびえ立つスカイツリーを背景に、手水場の緑青ふいた銅屋根を手前に配して撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、X-Pro2の背面モニタで見た限りではなかなかキレの良い遠景が撮れたようようだったので、いつもの意地悪テスト?至近距離のモチーフと無限を配した、後ボケのテストのため、いったん本堂前まで戻り、向かって左側の金物製天水桶の縁の朱文字にピンを合わせてスカイツリーを背景に入れて撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、無事、スカイツリーを遠景に入れたカットを撮り、そのそこそこ穏当なボケに安心し、本堂から宝蔵門方面を目指して歩き出して早々、白人女性を交えたグループがお御籤売り場で喚声を上げながら、抽いた籤の内容も読むか読まないかというところで、赤い鋼材で作られた籤結び棚に括りつけようとしていたので、そのきれいなブロンドの横顔を1枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、宝蔵門を後にして、再び仲見世の元来た道を辿り、歩くこと数分、程なく始点である雷門下まで到着、先ほどとは全く異なる層の観光客が、門左右の仁王像を背景に記念撮影したり、巨大提灯に手を伸ばして、その様子をカメラに収めたりと相も変わらず活況を呈していたので、か傍らからその様子を1枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、雷門の下を潜り抜け、南の表側に出てみると、やはり様々な周辺国からのs小姐やその同伴者各位が浴衣みたいなレンタル着物に身を包んで、申し合わせたように自撮り棒でか雷門を背景にした記念撮影に勤しんでいましたが、中には自撮り棒を拒否し、親からもらった自前のりリーチで自らの肖像を記録しようという志の高い小姐も居たので、その潔さに感銘し、前から1枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、うーん、製品がみんなお高いメーカーのユニークな構成のレンズなんで、もっとおどろおどろしい写りかと思っておっかなびっくり試写に出たのですが、予想を裏切り、極めてコントラストも高めで、ぼボケも穏当な真っ当な写りなので結構、拍子抜けしたという記憶があります。それにしても、おどろおどろしい描写の文字通りオンパレードだった「一葉祭り」の画像が一枚も残っていないのは心が痛いでです(涙)

さて来週、再来週とGW対応でスキップ、5月第二週はその出張報告を兼ねて、ハラショー!!な旅のカットをお送り出来ると思います、乞うご期待!!

  1. 2018/04/22(日) 19:41:54|
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Prompt like wind, silent like forests and aggressive like fire, stable like mountaines~信玄公祭'18~

さて、今週のご紹介は予告通り、今年のお祭りシーズンの嚆矢、しかもお祭り撮影だけぢゃなく、温泉と旨いものとお酒もついてくるという、工房主にとっては、まさに春の到来にも近いイベントで、ここ6~7年間、毎年通っている「甲府市 信玄公祭り2018」からのレポートをお送り致します。
まずは初めに今回の行程のあらましから。
イベント自体は4/6~8の金、土、日の三日間開催されているのですが、やはり見せ場は中日であるど土曜日のギネス記録にも載っているという世界最大級の武者行列で、武者行列は日本しかないから、に日本一が世界一ぢゃね!?とかいう無粋な突っ込みは無しにして、今回も"風林火山"のそれぞれの文字に因んだ6組の武将の組+湖衣姫隊、三条夫人隊、大井夫人隊と30組近い戦国時代の衣装を身に纏った人々が目の前を通り過ぎていくさまは、もはや感動以外の何物でもなく、心から喝采を送りたい気持ちになります。
現地には、土曜のお昼過ぎに着くバスで甲府駅に到着、まず帰りのバスの切符を押さえてから、恒例の「奥藤本店」で「鳥もつ煮」と「手打ち蕎麦」、そして「たらの芽の天婦羅」を戴き、しかるのち、駅北口徒歩2分と謳う目の前の宿にチェッキンし、機材を持ってお祭りで賑やかな駅周辺まで出かけ、北口のイベント広場で何枚か撮ったあと、パレード前の屯所が点在する大通り方面に出掛け、写真撮りながら、振る舞い酒なんか貰って、15時半過ぎまで撮り続け、いったんお茶タイムを挟み、盆地のことですから、陽が傾き出すと暗くなるのも釣瓶落としなので、玉をf1.2クラスのハイスピードのものに換装し、そのままパレードの最後まで撮り続けたのが土曜日。
翌日曜日には、宿に荷物を預かって貰って10時前にチェッカウトし、しかるのち、昨日は14時からへ閉鎖されていた甲府城址に北口お祭り広場経由向かい、そこで出番待ちではしゃいでいたいたいけな童子侍、極小姐腰元各位の姿を撮って歩き、適当なところで切り上げてランチ、14時かっきりのバスでまた新宿に戻ったというのが二日目の行程。
では、二日間の行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。
カメラはX-Pro2、レンズは1~8枚目までがM-Rokkor40mmf2.0、9~15枚目までがEBC-Fujinon50mmf1.2、16~17枚目がTessar35mmf3.5改Mによる全コマ開放、絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、北口に面した宿から駅に向かおうとして広場に目をやると、居た、居た、居ました・・・コスプレ、もとい戦国時代の衣装に身を固めた集団が賑やかに場を盛り上げているのがて手に取るように判ったので、はやる心を抑え、ダッシュで駆け寄ると、どうやら、ゲストでやって来ていた仙台観光協会の回し者?「伊達おもてなし隊」の面々だったらしく、今日最初の撮影だよ、とか云ったら、信玄公のお祭りなのに申し訳ないですなぁ・・・とか云いながら快くモデルさんになってくれたもの。

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二枚目のカットですが、遠来の政宗様ご一行に鄭重にお礼を述べ辞して直後、あろうことか、鎧兜に身を固めた異人の偉丈夫が退屈そうに伸びをしたあと、あくびなんかしてたので、なんじゃこのヲッサンとか思って近寄ってみれば、同僚?の白人女性も足軽の恰好であくびなんかしてるので、ここは一計、二人して表に引っ張り出して、注文つけて2カットばかり撮ったら、通りがかりのシャイな観光客やら、亀爺、亀婆があたかも生者を見つけたアンデッドの群れのように集まってきて、我も我もと撮影を始めてしまい、退屈しのぎをさせて上げましたという一枚。

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三枚目のカットですが、今年も幸先良いスタートを切れたので、いつも通り、甲府城址の廓内でパレード前のお侍さんやら腰元衆でも撮らせて貰おうと足を運んだら、たった5分の差で、パレード準備のたため、「城郭内関係者以外立入り禁止」になっていて、仕方なく、県庁裏経由、市役所方面の屯所を回ろうと作戦変更し、県庁の敷地に近づいたところで、これまた異人さんのお侍二名を発見、交渉して県庁をバックに一枚撮らせて貰ったもの。

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四枚目のカットですが、県庁裏のちょっとした広場では幾つかのグループが宵の口からのパレードに向けて、準備やらブリーフィングやら色々とやっていたので、その合間を縫って、これは!と思うモデルさんを物色していたら、本来ならブリーチしたウルフカットに金属製のトゲトゲとかチェーンの着いた黒レザーの衣装の方が似合いそうな、なかなかクールビューティーの白人にいきなり鉢合わせししたので、交渉の末、モデルさんになって貰ったもの。

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五枚目のカットですが、同じく県庁裏の広場でヲヤヂさんはお侍様、娘さんは、腰元衆の衣装に身をか固めていて、なかなか雰囲気が出ていたので、卒爾ながらと声をかけ、怪しいもんぢゃないので、ブログやFacebookでこのイベント紹介するからお二人一緒に撮らせて、とお願いしたところ、一瞬、怪訝そうな顔をされたので、路上でFacebookの自己紹介ページ見て貰い、やっと納得してモデルさんになっても貰ったもの。

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六枚目のカットですが、思わぬ成果に気を良くし、県庁裏を後にして、次なる目的地である市役所建物下のオープンスペースに向かってみると、これまたラッキーなことに今年は、ミス信玄公祭りでもある「湖衣姫」役の小姐がお付きの小姐二名と共に写真撮影を前提とした屯所の床几に腰掛けていたので、ウケを狙い「深川から来たしがない瓦版屋でさぁ♪」とか冗談交じりで撮影の申し入れしたら、一瞬驚いたような表情の後、破顔して快諾、お付きの方を従えての華やかながら堂々の一枚となったもの。

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七枚目のカットですが、同じく市役所下の吹き抜けのスペースには富士通さんを始め、毎年、複数の武将隊が文字通り陣取っていたので色々と物色していたら、甲府市役所隊に属するという白人女性二名が目に留まったので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、同じく市役所の周辺の路上にも各武将のグループが何となく集結しているところが幾つか在って、パナソニック隊に属するらしい、いたいけな小姐足軽、今風に云えば「足ガール」の面々が出発前の寸暇を惜しんで井戸端会議ならぬ、まさに足ガールズトークに没頭していたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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九枚目のカットですが、駅至近のジョナサンでのお茶&糖分補給の後、レンズを明るいものに換えて、週始めまではかなりの高確率での降雨が予想されていたこともあり、例年に比べ人出が今ひとつの感有りの沿道の見物の列に加わることとし、武者行列本番前のアトラクションとして供された小渕沢乗馬クラブの有志による騎馬パレードで回ってきた小姐騎馬武者の姿を撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、陽が暮れかけ、気温が急に下がりつつある路上で待つこと1時間弱、やっと武者行列の開始、初めに近い、"風"の何番隊だったか忘れましたが、年端もいかないいたいけな白人少年が背をピンと伸ばし、やや緊張した面持ちで異国の古のお祭りの栄えある騎手を務めている姿に感じ入って1枚戴いたもの。

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十一枚目のカットですが、写真的には一番見栄えがして、コンテスト等にも一番応募件数が多いという、三条夫人隊のお女中衆の衣装に身を包んだ小姐達の一行がやって来たので、先ほどまでは雑談にうち興じていた左右の亀爺、亀婆達も臨戦モードにシフトし、やたらシャッター切る音やフラッシュが焚かれる中で撮った数枚のうちの一枚。

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十二枚目のカットですが、武者行列の合間に各有名女性達の華やかなパレードがお口直し代わり?に行われるようなのですが、今回の見せ場のひとつは、三条夫人隊の直後を固めていたのは、勇壮な鎧胴装束に鉢巻姿の女性武者の一群で、先頭女性の凛々しい表情に惹かれるものがあり、女中姿の撮影結果の確認もそこそこに慌ててカメラを構え直して撮ったもの。

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十三枚目のカットですが、この武者行列の凄いところは、徒歩のみならず、隊の親分である有名武将役の人間は、役人であろうと、堅気のサラリーマンであろうと、乗馬しての参加を求められ、轡取りは、万が一の時の収拾役も兼ねた乗馬クラブの係員諸氏が行ったようですが、なかなか堂々とした騎乗の武者ぶりで、この付け髭の武将役もどこぞやの会社の部長さんだそうですが、余裕こいて手なんか降ってたので、感心して一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、時代考証という観点からは完全にアウトですが、武者行列のメンバーにはひ昼間、屯所で写真撮らせて貰ったように、小姐の鎧胴姿の武者もかなりの数が参加しており、それが、きちんと髷を結うでなく、ポニーテールやひっつめ髪のまま行進していくので、首を振るたびに髪が揺れる様がなかなか趣きあったので、通り過ぎざまに一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、翌日曜日も朝から天気は快晴、やっぱり日頃の行いは大切なんだな・・・とか殆ど雨に祟られた昨年末の台北旅行はさておき、すっかり"ハイパー晴れ男"の面目躍如のキブンで、宿を後にし、まず向かったのが昨日同様、駅の北口広場で、そこでは見るべきものもなく、次に駅の北側に復興、再建された大手門の遺構に足を運び、今まで中に入ったことも無かったのですが、また4月から奉公先の会社の仕事がそっち系になったので、城郭建築に関する勉強でもしようと思い、大手門二階のミニ展示場に足を踏み入れたら、係のヲヂサンに「展望台から外眺めると綺麗だよ」と教えて貰ったので、初めてテラスに登って、大手門下でまだ残っていた太白桜も入れ、鐘撞堂、稲荷櫓方面を撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、大手門を後にして、係員のヲジサンお勧め、という夢小路経由、甲府城址の城郭に足を踏み入れたら、枝垂れ桜や、八重桜が咲き誇る中、芝生の上でいたいけな武者姿の童子達が、無邪気にチャンバラごっこなんか楽しんでいたので、ちょうど、塀をバックに高いところで、迫真の演武をやっている童子達がいたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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十七枚目のカットですが、チャンバラごっこの童子達に礼を述べて別れ、次なるモデルさんを探してほ本の丸下の自由広場を訪れてみたら、時間も時間、ちょうどお昼時に差し掛かっていたので、まさに「「腹が減ったら戦は出来ぬ!」ではないですが、芝生の上のあちこちでお弁当遣っていたグループがめ目に留まったので、鷹揚そうな保護者の見守る座に足を運び、お昼食べてるとこ、一枚撮らしてね♪と声かけたら、「ハィ撮ってくれるんだから、ちゃんとカメラの方見てね」とか親御さんが後は仕切ってくれたので、有難く撮らせて戴いたもの。

今回の感想ですが、いやはや、甲府は良いところです、今年も益々そう感じました。確かに新宿からで電車やバスで2時間はかかりますが、旨いもの、温泉、富士山をはじめとした佳き景色、そして何よりも街の老若男女各位がそれぞれの立場で、おもてなしというものを良く判っていらっしゃる・・・来年も万障繰り合わせてお邪魔致します(笑)

さて、次回のご紹介は、これまた時代物でゲップ出そうですが、昨日、浅草は吉原周辺で行われた「浅草裏一葉桜まつり」の花魁行列とその周辺を、時空を歪ませるが如きクセ玉で撮影して来ましたのでレポートしたいと思います、乞うご期待!!
  1. 2018/04/15(日) 17:28:59|
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Going back to Hanoi'18 ②

さて、今週のご紹介は予告通り、3月下旬に2年ぶりに出掛けたハノイ、滞在三日目に中距離列車に揺られて訪問した哀愁?の港町ハイフォンからのカット、そして飛行機に乗って帰る当日の夕刻まで撮ったハノイの休日の街の様子をお送りします。
まずは恒例の簡単な行程ですが、滞在二日目にハイフォンまでの往復切符は旧市街の北の外れに位置するロンビエン駅まで写真撮りついでに出掛けて行って入手していたので、翌三日目は余裕こいて、9時20分の列車乗るのに宿を8時半過ぎには出て、旧市街を北に縦断しながらスナップしてロンビエン駅に向かい、だいぶ早く着きましたが、列車はここが始発ですから既に停車していたので、中に入って発車を待ち、3時間弱の12時過ぎにハイフォン駅に到着、前回の失敗を教訓に駅から真っ直ぐの道には行かず、前もって調べておいた古刹めがけて旧市街を通りながらスナップすることとしたのです。
当日は無事に目的地?の古刹へ辿り着き、しばし時間を潰したのち、またもと来た道と若干ルート変更しつつ、駅へ戻りがてらスナップしたり、カフェでお茶したりして、18時ちょうど発の列車に乗って、ハノイまで戻ったという次第。
で、最終日24日は朝、11時前に宿をチェックアウトし、19時頃に引き取りに来るんで、荷物預かっててね、ということで、カメラバックのみ持って街へ出て、まずは到着した時に通って気になっていた、書店街へまた舞い戻り、そこで何枚か撮ったあと、86番バスのルートを辿るようにオペラハウスを目指し、その途中でこれまで気づかなかった比較的大きなローカルデパートやら、歴史博物館、そして今回は嬉しい偶然とも云えた「日越国交樹立45周年記念」のイベントで少なくとも日本に何らかの関心は有るハノイ市民が充満する場でかなり友好ムードで写真撮れたのでした。
では、さっそく二日間の行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。
カメラは1~12枚目までがFuji X-Pro2、13~17枚目までがLeica M(TIPO240)、レンズは1~5枚目までがApo-Componon40mmf2.8改M、6~12枚目がBiogon25mmf2.8ZM、13~17枚目までがUltron35mmf1.7VM Classicによる全コマ開放、絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、宿から出て、ロンビエン駅に向かうルートは実は宿の目の前の交通量の多い大通りを真っ直ぐ歩けばすぐに旧市街の北のどん詰まりに出て、高架伝いに歩けば、ほどなくロンビエン駅に到達するのですが、それでは道すがら写真を撮る目的が達せられないので、わざと遠回りすべく、まずはホアンキエム湖経由とすべく、大聖堂に面した通りに繋がる路地を通りざまに撮った一枚。

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二枚目のカットですが、湖の周回道路に出る前の路上で、果物の行商のアヂュモニの自転車の周りで、悠々自適に朝飯なんか食べてる、当のアヂュモニをさておき、自転車荷台のバナナをはじめとした果物の品定めなんかをやってる雰囲気の近所のヲヂサン、ヲヴァサンの眼つきが面白かったので通りざまに撮った一枚。

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三枚目のカットですが、若いオモニと色白の極小姐が商店の軒先で遅めの朝飯なんか食べてたので、こ声かけて撮らせて貰ったのですが、肝心の極小姐の方は、オモニがなんど、写真撮って貰うんだから、ヲヂサンの方向いて笑って、と諭しても、我が心ここに在らずという雰囲気だったので、必死に笑顔を見せてくれるオモニへのサービスも込めて撮った一枚。

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四枚目のカットですが、、旧市街は36通りを北に上り、遂にロンビエン駅もほど近いドンスアン市場が見える辺りまで辿り着いたので、よくよく考えて見れば、同市場の建物の全景図とか周囲の雰囲気とか撮ったこと無かったな、と思い直して撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、ドンスアン市場を中心とするエリアは路上マーケットが繰り広げられており、この朝の時間はまさに書き入れ時であると同時にオモニ、アヂュモニ連中が買い物を口実に集まっちゃ、情報交換ならぬ、井戸端会議に血道を上げる頃合いなので、どこもかしこも小さな商店やら、路上に広げられた行商の露店などを囲んで、歓談に打ち興じていたので、いちおう、声かけて、こっちもロクすっぽ見ないでうんうん頷いたので、ぢゃ遠慮なくと1枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、ほどなくロンビエン駅に到着、既に入線していた列車の特等席に着き、定刻通り発車、造りはベトナム戦争直後のソ連という古めかしい車両でしたが、客車内は入念にリノベされていて快適な旅も、ほぼオンスケの12時過ぎに終点ハイフォン駅に着いたので、ホームに降り立ち、駅舎に向かって歩きながら構内の様子を撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、前回のハイフォン初訪問は二つの致命的なミスを犯していて、そのひとつが滞在時間がランチ込みの2時間程度だったということ、二つ目は旧市街の位置を全く調べずに出かけてしまったことだったので、今回は入念に調べておいて、前回とは90度異なる方角に歩き出したのですが、行けども行けども、ハノイの目抜き通りとあまり変わらない商店街なので、どうしようかいなとか思った時に目の前の路上で消防車の模型で燃えさしに水かけて火消しごっこしている童子が居たので声かけて撮らせて貰ったもの。

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八枚目のカットですが、不安を水に流したのが効いたのか、ほどなく、ローカル市場街の入り口が目に留まり、そこに入って行くと、オモニ、アヂュモニ達が輪になって椅子に座り、ピーチクパーチクとさ囀りながら元気に貝の殻むきなんかやってたので、声かけてその様子を撮らせて貰ったもの。

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九枚目のカットですが、前回と比べて時間的なゆとりが有るせいか、今回はなかなか良い案配に調子が出て来て、市場通りの端が面した一本北の大通りを西に向かって歩いて行ったら、公園みたいなところで何かのイベントのセッティングやってて、英語で日本との友好何たら書いてあったので眺めていたら、いきなりアオザイ姿の大年増のアガシ二名に囲まれて、オニイサン日本人でしょ、ベトナムの美女撮りたいででしょ、ほらほら遠慮しないで!とかそこそこ流暢な英語で話し掛けられたので、やや怖気づきながらも有難く一枚戴いたもの。

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十枚目のカットですが、日越友好イベント会場でのサービス精神旺盛な年長のアガシ二名の熱烈歓迎に心より謝意を伝え、その場を後にして、歩くこと約15分、偶然とは言いながら蟹うどんの名店に遭遇し、そこで極上ランチを戴いてからまた30分も歩いて、目的地の名刹に何とか辿り着き、そこでふ風景撮ったり、英語が通じそうな観光客と雑談したりして時間潰し、16時半も過ぎてからまた来た道を戻り、駅を目指すことしたのですが、途中でルート変更し、駅の南に出る大通りを歩いている時に壁画の在る建物のアンダーパスを自転車が通り抜ける瞬間を捉えてみたもの。

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十一枚目のカットですが、ハイフォン駅の近くまで来たら、やはり路上で店を広げる簡易飲食店のような場所で、思い思いの椅子に腰掛け、屈託ない笑顔で歓談にうち興じる、オモニ、アヂュモニ達の姿が目に留まったので、声かけて、一枚撮らせて貰ったもの。

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十二枚目のカットですが、駅近くまで辿り着いたのが17時ちょい過ぎ、まだまだ時間ありますから、比較的チェーン店っぽいカフェなら英語メヌーも有るだろうと見当付け、入ろうかいなと店の前まで来たら、二人乗りのスクーター後ろ席、リラックマのピンクのヘルメットをかぶった、なかなかの美形の小姐と目が合ったら笑顔を向けてくれたので、蛮勇を奮って声を掛け、カレシもろとも一枚撮らせて貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、翌24日、この日の深夜、日付が変わった0時50分発のヴェトナム航空の便でまた成田に戻らねばならないですが、空港には22時に着けば余裕なので、少なくとも夕方くらいまでは思う存分市内スナップが出来るので、宿に荷物預けて、書店街経由、オペラハウスへ向かうこととし、ホテル前の通りを歩き、駅方面へと繋がる大通りと交差する手前辺りで撮ってみたハノイの朝の街角風景。

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十四枚目のカットですが、東西を走る大通りをそのままホアンキエム湖の南方向に歩いて行けば、ほどなくオペラハウスに到達するのですが、その手前に、今まで気づかなかったローカルデパートがあり、しかも、この日は日曜だったためか、かなり大規模な歩行者天国やってて、民族衣装であるアオザイを纏った老若男女が行き交っていたので、デパートを背景に一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、デパート経由、オペラハウスには到着しましたが、あいにく、この日はイベント準備の都合とやらで、中を見せて貰えなかったため、仕方なく、外観だけ眺めて、次なる目的地、歴史博物館へと向かったのですが、ここも、さすが共産主義国家、ちゃんと昼休憩が定められていて、13時半まで中には入れて貰えないとのことだったので、仕方なく、こちらもランチしてから戻ってこようと、勝手知ったるホアンキエム湖~大聖堂周辺のエリアでランチとろうと思い、歩き出した時にやってきた輪タク軍団を撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、ランチ後、無事、歴史博物館の見学を行うことが出来、ヴェトナムも侵略を受けるまではなかなかの文化水準の高い国だったことに改めて気付かされ、逆にこれはまた将来のの伸び代も有る国ではと勝手に思って嬉しくなり、歩行者天国でもうちょい画を拾おうと戻った矢先に目の前を戦車のミニカーで勇壮に駆け抜けるいたいけな童子達の姿が目に留まったので反射的に撮ってみたもの。

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十七枚目のカットですが、歩行者天国も飽きたのでホアンキエム湖周辺のイベントでも撮ろうかいなと周遊歩道を歩き出したら、なかなか美形の白人小姐が、ヲヂサン、それライカ?なかなかクールだよね、撮りっこしない、とか悪戯っぽく話し掛けてきたので、まずは拙者から、とかカメラ向けたら、あ相手も同時に構えて、撮りっこってこういうことよ、とかお互いにヘンな写真撮ったというお話。

今回の感想ですが、いやはや、今回で3回目だったと思いますが、狭いハノイの旧市街ですら、新発見のエリアや施設あり、列車旅のハイフォンも初回の手痛い失敗を補って余りある楽しい小旅行だったので、早くも、またハノイに旅するのが楽しみになって来ました。

さて次回は、4/7、8と泊りがけで出掛けてきた信玄公祭り2018からお送り致します、乞うご期待!!

  1. 2018/04/08(日) 21:51:51|
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Going back to Hanoi'18 ①

さて、今週のご紹介は予告通り、二週間のスキップののち、3/21から24まで二年ぶりに出掛けていたハノイから、新相棒のLeica M(TIPO240)とこれまでの主力機X-Pro2による街の様子や出会いを二週に亘ってお送りします。
まず、簡単な行程紹介ですが、3/21(水)の10時成田国際空港発のベトナム航空機で14時半過ぎにハノイ郊外のノイバイ国際空港に入り、そこから欧米のバックパッカー達の間では既に有名になった"86番"バスで市内に移動、しかるのち、地図上では今回の宿に最も近い筈のメリアホテル前のバス停でげ下車し、簡単な地図と今回で4回目ということもあって、旧市街地の土地勘はそこそこありますから、えいやっと見当を付けて歩くこと30分弱で、何とか無事に宿に着き、チェッキンし、荷物置いてから、日暮れまで旧市街をスナップして歩いたのが初日。
そして翌日は、ホテルで出される朝飯食べたあと、滞在三日目に予定していたハイフォン往復のための鉄道キップ購入のため、ロンビエン駅まで歩きながらスナップ、お昼をまたホテルそばの何回か使ったことあるローカルレストランで食べてから、旧市街地と新市街地の境目辺りにある、戦争博物館を久々に見学したかったので、途中、線路沿いに暮らす人達の様子をスナップしながら博物館まで歩いて移動、見学後、隣接する史跡も見たかったので、どんどん北上するも入場ゲート見つからず、仕方なく、東西を走る幹線道路との交差点に建つアーミーホテルでお茶して、いったん宿に戻り、一休みしてから、ば晩飯兼ねて夜景スナップに出掛けたのが二日目、といったところです。
では、当日の行程に沿って実写結果を見て参りましょう。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズは1~9枚目がVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph. classic、10~17枚目が、Leitz Elmarit28mmf2.8三代目、撮影条件は全コマ開放による絞り優先AE撮影です。

Hanoi18_001.jpg
まず一枚目のカットですが、空港からのバスを降りて、だいたいの方角の検討をつけて歩き出し、たぶん前の常宿の在ったエリアだろうと、北へ抜ける道を探していたら、つい最近出来たであろう、歩行者オンリーの散歩道の両側に本屋が建ち並ぶ、なかなか雰囲気のイイ小径を発見、そこを通り抜けようと思ったら、あちこちに据え付けられたベンチで若い人々や家族連れが歓談に打ち興じていたので、宿についてから撮影開始のつもりだったのを、すぐにカメラを取り出し、手近な女子大生コンビと交渉してモデルさんになって貰ったもの。

Hanoi18_002.jpg
二枚目のカットですが、書店街?を通り抜け、北西方向に進んで行くと見慣れたホエンキエム湖~ハノイ大聖堂周辺の雑多なエリアに近づいたことを思い出し、急に懐かしさと、安堵感がこみ上げ、速足だったのが、だいぶ、周囲を見渡す余裕も出来、通りに面した食堂の軒先のテーブルで細工物に夢中の兄妹が目に留まったので、傍らの主婦連?で歓談に打ち興じていたオモニに声かけて一枚撮らせて貰ったもの。

Hanoi18_003.jpg
三枚目のカットですが、さて、宿に無事チェッキンし、荷物を置き、カメラ一台と財布、パスポート、スマホンだけという超軽装備で旧市街のスナップに出掛けて早々、これまでの常宿と今回の宿とは100m程度しか離れていないので、路地の隅々まで知り尽したエリアですから、撮影ポイントは熟知しているので、白人旅行客がたむろする安宿街を流していたら、路上で寛いでいたうちのサングラスお男が目ざとくライカに反応して、ヘイ!みミスター!とか声かけてきたので、なーに!?と返事したら、二人撮っておくれよ!ということだったのので、ぢゃいくよ、と一枚戴いたもの。

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四枚目のカットですが、まさに連鎖反応とはこのことで、二人と軽くジョークのジャブをかまし合い、お勧めの安レストランの情報交換なんかして別れたら、その斜め向かいのカフェで一部始終を見ていた白人カポーの兄ちゃんの方が、日本から写真撮りに来たカメラマンなら、我も撮っておくれよ、といいうことで、奥からなかなか眉目麗しい恋人を呼び出し、二人で決めポーズとって貰い、1枚撮ってみみたもの。

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五枚目のカットですが、路地から抜け、大聖堂に面したそこそこ通行量の多い通りを、まずは夕暮れのロンビエン鉄橋を撮る目的で、市場通りを抜けながらそこも撮ろうと考えて、ホアンキエム湖方面へと北東に歩き出したのですが、何せ二年ぶりのハノイ、同じようなバイクの量でも、上海、北京、そして台北では曲がりなりにも信号は機能し、交通整理の警官も居て、更には交通マナーという概念はそこそこ根付いていますが、ここではそんな甘っちょろい枠組みなどはなから存在せず、弱肉強食、早い者勝ちの交通戦争を動体視力と反射神経、そして動物的な勘で乗り越えないと道路の向こうのコンビニに水買いに行くのにも半日かかってしまいそうな状況なので、なかなかリズムに乗れず、ただ茫然と行き交うバイクの群れを撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、やっと道を渡る間合いを掴み、時には先を行く現地人や白人バックパッカー達と臨時の護送船団を組んで渡ったり、或いは大胆にも家族を渡らせようと体を張って流れを停めようとしている家族連れ白人の父親の横を堂々とすり抜けたりと、臨機応変、融通無碍に道を歩くすべをた体得し、辿り着いたのがホアンキエム湖の周回道路、ふと、とある木陰に目をやると、桃井かをりの若い頃みたいな雰囲気のローカル小姐が店舗前の樹に繋がれたままの食用犬?チャウチャウの頭を撫でながら、何か話しかけていたので、卒爾ながら、と声かけて横から一枚撮らせて貰ったもの。

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七枚目のカットですが、撮影に協力してくれたお礼にスマホンの中にしまってある故愛犬のチョコラブの写真なんか見せて上げて、ぢゃね~日本に来たら、寿司屋くらい連れてって上げるからね、とか調子良いこと言って別れ、また北東方向に向かって歩いていたら、何と店舗の店頭の台みたいなとこところにコッカスパニエルの老犬が所在なく横たわっていて、通りを眺めていたので、近づいてみたら、尻尾を振って喜ぶでなし、一瞥してまた目を伏せてしまったので、そのどことなく厭世的な哲学者みたいな様子を至近距離で一枚戴いたもの。

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八枚目のカットですが、やっとホアンキエム湖が木立越しに見える辺りまで来て、売店前の木陰のベンチに若いオモニがいたいけな赤子とともに座っていて、マンゴーかなんかの皮剥いたヤツを食べさせていたので、え!凄い離乳食だな・・・とか思いガン見していたら目が合ってしまったので、バツが悪いこともあり、笑顔で写真撮らせてねとか声かけて一枚撮らせて貰ったもの。

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九枚目のカットですが、ホアンキエム湖の周回道路から、ロンビエン駅に向かうには北へ登らねばならならないのですが、これもルートは多数ありましたが、職人街である「36通り」を縦貫する通りをめメインに面白そうな横道があればそこを適宜覗いて撮ろうと思い、湖北のロータリーから渡って早々、如何にも夕暮れのハノイらしい景色が目の前に広がったので、思わず足を止め、一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、翌3/22の木曜日、まずはロンビエン駅に切符買いに行かねばならないので、手作り感満載、心尽くしの朝食を宿で戴いてから、大聖堂の横まで来てみると、白人バックパッカー達が手に手にカメラを持って小走りに聖堂正面に向かって駆けて行くので何事かと思えば、その日は大安吉日ででもあったのか、朝っぱらから結婚式なんかやってて、古めかしい大聖堂と背の高いしん新郎新婦の組み合わせがなかなか画になるようで、みんな記念に写真を撮りに来ていたらしく、混ぜて貰って一枚戴いたもの。

Hanoi18_011.jpg
十一枚目のカットですが、新郎新婦への祝辞への街からの返礼なのか、教会から湖の周回道路へ繋がる通りに出たとたん、戸田恵梨香の若いころそっくりのいたいけなローカル小姐が、いかにも若いころは聞かん気だったかのようなスピッツの老犬を大事そうに抱えて歩いていたので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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十二枚目のカットですが、ホアンキエム湖の周回道路の更に内側にある、歩行者専用の遊歩道でモデルさんを探してフラフラと歩いていたら、なんとLeica M9や日本製のフィルムカメラを提げた4~5名のカメ女子連に遭遇、工房主のM(TIPO240)を目ざとく見つけ話し掛けてきたリーダー格の小姐とお互いに撮りっこしたこちら側のカット。

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十三枚目のカットですが、湖の北側ロータリーを抜け、「36通り」からドンスアン市場周辺の路上まーマーケットを過ぎて、ロンビエン駅のすぐ近くまで来た辺りの商店の店頭で、菅笠を被り、肩天秤を担いだ行商のオモニが商店の店番ないしオーナーのオモニと野菜を売り買いするでなし、ピーチクパーチクと鳥の囀るようなベトナム語で歓談しているところを声かけて横から一枚撮らして貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、これもロンビエン駅のすぐ近くの商店街のような通りの交差点で、中学生くらいの度の強い眼鏡の小姐二人が、スクーターに跨ったまま、交差点に停まったままスマホン画面に食い入るように眺めている様子が面白かったので通りざまに一枚戴いたもの。

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十五枚目のカットですが、駅で切符を無事買い求めて、ぢゃ、ランチ行くっぺか♪とまたホアンキエム湖方面に歩き出してすぐ、路上マーケットから「36通り」に入る辺りで、商店街をずいぶんと肩で風切った白人カポーが歩いてくるのが目に留まったので、声かけてモデルさんになって貰ったもの。

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十六枚目のカットですが、せっかくこの辺りまで来たので、また踵を返し、ロンビエン駅からハノイ駅方面に伸びる、一日数本しか列車が通らない鉄道線が載った高架下の路上マーケットまで戻って、いかにもハノイというカットを撮ろうと待ち構えていたら、これ見よがしの派手なベトナム語の看板を掲げた商店の前の路上を菅笠に自転車という配達途中のアヂュモニが通りがかったので、しめしめと一枚戴いたもの。

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十七枚目のカットですが、ランチ後、戦争博物館を見学し、しかるのち、陸軍経営というアーミーホテル一階ロビーでお茶とスウィ-ツなどを戴き、寛ぎながらも、博物館の入場料、そこでのお土産の購入代金、そしてここでのお茶とケーキ・・・いったい、今日はいくらベトナム軍に上納したんだ?とか冷静になり、お茶後、また職人街の西側をかすめて大聖堂方面に戻ろうと歩き出してすぐに遭遇した気の良い白人観光客のグループにモデルさんになって貰ったもの。

さて次週は、3/20のハノイからハイフォンまでの100km強の鉄道の旅によるハイフォン市内のスナップ、そして最終日、3/24の夜行便に乗るまでの間のハノイ市内のスナップをお送り致します、乞うごご期待!!
  1. 2018/04/01(日) 23:43:05|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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