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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Discovery my home area~Fukagawa Photograhic Walk+α~

まずは、心ならずも、不意の西国行脚が入ってしまったために一週スキップしてしまいました、申し訳ございませんでした。
さて、今週のご紹介ですが、本来は江戸情緒に富んだ、佐原秋の大祭をレポートしたいと考えていたのですが、10月12日からの連休は、ご存じ関東地方は台風19号の猛威により交通網が寸断、12日は実質的戒厳令で家に引きこもり、レンズ加工をしていて、さて、13日、台風一過、気分良く、佐原に出掛けようかいな♪と思い、少々早めに起きて交通手段をネットで調べたところ、まず成田までの京成、JRとも時間がアテにならない以上に成田から先の成田線鹿島方面が運行見合わせ、再開未定になっていて、艱難辛苦の果て、成田まで辿り着けても、最悪、そこで足止め、祭りには辿り着けず、という極めてしょっぱい結末が容易に予想されたため、特段、運行停止等のアナウンスが見当たらなかったバスで行くこととし、東京駅に定刻の10:40より10分以上早く着き、JR・関鉄バスの窓口にキップ買いに並んだら「15:50発から運行再開予定です」とか云われ、ぢゃ間に合ってます、と売り場を後にし、奥の手の京成バス乗り場がある、八重洲の東京建物ビル下のバス停に急いで向かったら、まだ行列はそれほど長くなく、10:50発のバスに間に合いそうだったので、暫く並んで待っていたら、10:50もとうに過ぎた頃、「本日は佐原方面運行停止」という目を疑うような電光掲示が出され、そういえば、朝飯も摂らずに出てきたことを思い出し、仕方なく、日本橋の某野鳥系ファミレスでも寄って、何か食べてから身の振り方はゆっくり考えようと思い歩いて訪ねてみれば、ここも臨時休業、やけになって、もうどーでもイイやと門仲駅まで東西線で戻って、たぶん何処か空いてると思い、いったん地上に上がって、ミスドを訪ねてみれば、平常通り営業、そこでチーズドックと変わり自由のロイアルミルクテーなぞ戴き、人心地着いてから、身の振り方を考えているうちに12時も回って、お腹も空いてきたので、そうだ!家族経営の店なら開いてるぢゃまいか?と閃き、撮影のフル装備を持って出たこともあり、森下に移動し、「みや古」でランチ戴いてから、その周辺、清澄白河辺りを撮ろうと思い、都営地下鉄1日フリーキップを買い求め、大江戸線経由、まずは森下まで移動したもの。
では当日の行動に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4SCによる全コマ絞り開放AE撮影となります。

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まずは一枚目のカットですが、森下の老舗料亭「みや古」さんの葦簀張りの大広間で、いつもながらの深川せいろ飯を戴き、身も心もすっかり満たされたキブンでこの辺りの大親分、マツオ芭蕉さんにご挨拶でも、と思い、隅田川の堤防と同じ高さに盛り土されたちょっとした公園に設置されている芭蕉像に面会しに歩いている途中の貸自転車屋さんのカラフルな貸自転車を撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、無事、台風の後もご健勝であらせられた芭蕉像と涙の再会を果たし、何枚か、ベストアングルが逆光という過酷な条件にも拘わらず、顔本用にスマホン写真を撮ってから、一礼し、公園を辞し、しかるのち、安藤広重の浮世絵、名所江戸百景で有名な深川萬年橋でも撮ろうと思い、徒歩で1分少々の橋のたもとまでやってきたら、いつもは橋の中ほどに路駐し、撮影には大いに邪魔なタクシーもおらず、犬の散歩の老夫妻がやっていたので、ここぞとばかりに一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、萬年橋を渡り、次なる目的地は工房の所在地、木場からも程近い、清澄白河の駅付近の清澄庭園、モダン長屋商店街の辺りを撮ろうと思っていつものルートと違う裏通り経由、清澄公園沿いの道を歩いていたら、いままで、ついぞ気付かなかった、カフェと思しき店舗の通りに面した木枠のガラス窓が手作り感満載のステンドガラスだったので、思わず足を止めて一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、萬年橋からは10分少々も歩くと清澄庭園の入り口まで到着しますが、当日は、中にそれほどお客もおらず、お裾分け的スナップも撮らせて貰えそうな雰囲気ではなかったので、入り口横の柵越しに紅葉前の濃い緑も目に鮮やかな木陰に佇み、案内板かなんかを読んでいるいたいけなおかっぱ頭の清楚な小姐の後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですが、入場を見送った清澄庭園をあとにし、次なる撮影スポットであるモダン長屋商店街に向かい、まずは清澄白河駅に近い入り口?方向から、商店街の前を歩く、ないし自転車でやってくる人々の姿でもシルエットで撮ろうと待ち構えていたのですが、人通りが殆どなく、また、人の気配がしたと思っても、すぐ横の横断歩道を渡り江戸深川資料館方面へ渡って歩いていってしまうので、仕方なく、一番遠くにある、白い店構えが素晴らしいブティックかなんかの前に来たら、ちょうど人通りが増えてきたので、お店をバックに数枚撮ったうちののベストショット。

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六枚目のカットですが、長屋前で張っていて、結構、江戸深川資料館方面への人通りが多いことが気になっていたので、どうせ予定は未定の気ままブラパチ!道中、ちょっとくらいの道草は大勢に影響皆無なので、信号が青になるのを待って、清澄通りを渡って、資料館の在る通りに足を踏み入れてみると、同じ深川でも空襲で焼け野原になってしまった永代通り沿いとは大違いで、結構、古い佇まいの店舗兼住宅がそこかしこに残っていて、鬱蒼と茂る街路樹と相俟ってなかなか良い雰囲気を醸し出していたので、適当なエキストラの方々が通るのを待ち構えて一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、しかしながらこの資料館の建つノスタルジックな通りも無限に続くわけではなく、それこそ先月の台湾の老街ではないですが、長くてもせいぜい500mかそこらで、横切る通りを仕切りに、ふつうの街並みに変わってしまうのが常で、ここもそうだったので、そろそろ駅方面に戻ろうかと思い、いつも通ったことがない、清澄通りと交差する大通り、清州橋通りを西に向かって歩いてほどなく「昭和のアパート」と称する「清州寮」という一階店舗、二階以上が住宅兼オフィスという、どことなく、今は亡き同潤会アパートを彷彿とさせる建物があったので、アングルを工夫して一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、清澄白河駅から大江戸線に乗って、北上し、今度は両国駅で下車、本所・深川では名所として必ず名前の挙がる柳橋エリアを訪問すべく、江戸東京博物館の北側通路を通って、国技館前、そしてJR両国駅の前まで来た時、そのレトロでどことなく懐かしい佇まいに惹かれ、その前で歓談する今風のオッパー、アガシのシルエットを借景として一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、何とはなしにいつも人通りの多い両国駅前を過ぎ、柳橋をめざすには、大川を横切る両国橋を渡らねばなりませんが駅から目の前の大通り沿いを歩いてそのまま橋の上を通って、日本橋馬喰町側に出てしまうのも白くないので、駅の前の大通りを渡って、そのまま堤防を越え、大川沿いの遊歩道を歩いて両国橋を目指す際、下を潜ったた総武線の両国鉄橋を、嵐の翌日に荒れ狂う濁流と共に下から撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、両国橋を渡ってしまえば、日本橋川の大川への河口い掛かる可愛い鉄橋である柳橋は1分もかからない位置に架けられており、橋のたもとの説明板によれば、この鋼製橋は深川一のランドマークである永代橋のデザインを借り受け、1929年に出来たということで、一番、永代橋っぽい特徴をしたアーチ端部から撮ってみた一枚。

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十一枚目のカットですが、ここ日本橋川の河口付近、即ち柳橋より上流方向は、工房近くの調練橋の掘割とか芝の浜松町辺りの運河のように屋形船の桟橋が設けられており、所せましと屋形船が堤防に敷設された木製桟橋に係留されているのですが、その桟橋というか船宿の入り口の戸に素敵なカラスウリか何か冬らしい蔓草系植物のオブジェが飾られていたので、足を止め、至近距離から一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、柳橋から日本橋川沿いの道路を柳原通りまで歩き通し、国道6号が日本橋川を跨ぐ橋の歩道上から、台風19号の翌日で、普段ふだんの群青っぽい沈んだ色合いの川面と異なり、泥の色そのままの茶色く濁った川面に浮かび、出番をくじかれ、係留されたままになっている屋形船の群れを捉えてみたもの。

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十三枚目のカットですが、最寄りの都営線駅である浅草橋駅から乗って、東日本橋で新宿線に乗り換え、向かった先は岩本町駅、つまり秋葉原で、お茶&スィーツするお店がふんだんにある上、ここでラグビー観戦のため滞在している外国人が遊びに出て来ているのを捕まえて、モデルさんに仕立ててしまおうという魂胆で向かったのですが、運よく、駅の東側から西に移動する途上、歩道のガードール上に座っていたブロンド嬢と目が合ったので、声かけてみたら、ライカか、面白そう、オレ、アタイも入れてけろ、ということで、集合写真的になってしまったもの。

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十四枚目のカットですが、そういえば、スマホン写真ではアキバの人混みを撮ることはままあったのですが、真面目に広角レンズつけて、交差点を行き来する大勢の人々と、その周囲の建物、看板を撮ったことはなかったことを思い出し、かつて学生時代にバイトしていた西川無線付近から、歩行者用信号が青になったとたん、住不の雑居ビル方向目がけて撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、この日は色々とお店候補はあったのですが、タピオカ系を食べてみたいキブンだったので、神田明神方面への途中の交差点に建つCOCO'Sに向かうこととし、ヲタクの総合デパートみたいな建物の前を通り過ぎてすぐの小さなショップ前でポーズ撮っては仲間と記念撮影して盛り上がっていた、ベッカムっぽい白人カポーが居たので、声かけて、モデルさんになって貰ったもの。

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十六枚目のカットですが、お茶をしているうちに、すっかり陽も暮れかけてきたので、総武線の昌平橋通り鉄橋を撮りたいと思い、お茶をして早々にお店を出たのですが、あいにく、お目当ての鉄橋はネットをかけられ補修中、仕方なく、ピッグカメラで洋酒でも買って帰ろうかと思って裏通りを歩いていたら、くだんの鉄橋に繋がるコンクリート製アーチが夕暮れの電器街上空にきれいに浮かび上がっていたので、こちらを一枚撮ってみたもの。

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十七枚目のカットですが、ここも前々から、是非とも、スマホンだけではなく、きちんとしたカメラにきちんとした広角レンズをつけて撮りたいと思っていた神田界随一のランドマークである旧万世橋駅、現エキュ-トの煉瓦造りの荘厳な佇まいで、神田川にかかる万世橋歩道の上から何枚か試したうちのベストショット。

今回の感想ですが、いやはや、佐原には辿りつけませんでしたが、それでもめげずに与えられた時間とアクセス可能なリソーズを可能な限り活用して楽しむ・・・この経験がまさか、その次の週で本格的に役に立つとは・・・

さて、海外遠征のため、翌週はスキップ、再来週となる次回は、いよいよ奇跡の距離計連動式50mmf1.8のペッツバールタイプレンズがベールを脱ぎます、乞うご期待!!
  1. 2019/10/27(日) 19:20:14|
  2. 街撮り写真
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Pleasant guest from France~Boyer Saphir5cmf3.5 mod.L39 by F.G.W.G.

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さて、今宵のご紹介は夏休みの工作?の一環で、このところ中華圏からの買いが一段落し、電子湾でモノが刷けなくなってきた欧州の業者からOffer有って、お値段も手頃なレヴェルで折り合えたので、さっそく買い求めたBoyer Saphir弐号機の改造結果でをご紹介致します。
このレンズ、50mmf3.5にしては相当贅沢な4群6枚構成になっていて、左右完全対象の、ちょうどライツのズマロン3.5cmf3.5と似通った構成になっているとのことで、内面反射の制御の問題か、或るいはコーティングの経年劣化によるものかは明確には判りませんが、コントラストは低めながら、恐ろしくシャープで、フランスレンズは眠い、という前評判を払拭するに相応しい性能と思いました。
では、9月の第2週に出掛けた石岡祭りでの撮影結果を逐次眺めて参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、石岡市には14時前には入れたのですが、初日は昼よりもむしろ夜のライトアップしての山車運行がメインになっているようなカンジで、メイン会場の大通りではあちこちで山車を停めて、その傍らで、いたいけな小姐各位がお揃いの祭り装束に身を固め、自分たちの町会をPRする文句を入れたお囃子で扇子を使って演舞を見せてくれていて、手近で数の揃った町会を見つけたので、世話役に挨拶して最フロントローに通して貰い撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、幸先の良い出だしに感謝しながら、メイン会場である大通りを祭神であらせられる石岡神社を目指して歩いていたら、ちょうど山車の前でスマホンなんかで食後の記念撮影なんかしていた、お年頃の小姐.3名組のお姿が目に留まったので、さっそく小走りに近寄って出演交渉、山車の前で町会の提灯掲げて仲良し三人娘の記念撮影となったもの。

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三枚目のカットですが、青木町の山車の前でいたいけな三人娘の記念撮影して、お礼奉公とばかりに三人のスマホンで順繰りに記念撮影なんかして上げて、その後、雑談なんかしていたら、たまたま通り掛かった隣の町会の山車の兄ちゃんと一人が知り合いだったらしく、撮って貰いなよ!と嬉しい口利き、さっそく移動して勢揃いして貰って記念撮影となって、その後、またお約束の各人のスマホンでの撮影に応じて上げたもの。

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四枚目のカットですが、普段のフランチャイズの都内での撮影ではまず考えられないような僥倖の連続に気を良くして、大通りを西方向に歩いて行ったら、山車の周りに小姐軍団は居なかったのですが、山車の上に、本番では面をかぶり、おかめを舞う役の小姐二名が腰かけて、楽し気に談笑していたので、下から声かけたら、快諾して、モデルさんになって貰ったもの。

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五枚目のカットですが、おかめが休憩中の山車の西隣の山車では、ご苦労様なことに昼の日なかの見物客もそれほど居ない時刻にお囃子に合わせて陽気に元気に舞う太郎冠者の演者が目に留まったので、どうせ夜の本番は拝見出来ないこともあり、しばし、山車の真下に陣取って、舞を眺め、ハイライトと思しき箇所で一枚戴いて、手を振って別れたもの。

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六枚目のカットですが、再び大通りを西を目指して歩いていたら、先ほど太郎冠者の踊りを眺めていた傍らを談笑しながら数名で通り過ぎていった”狐面”の小姐が二つ先の山車の町会に居たことを発見し、声かけて、お囃子に熱が入る町会の山車をバックに後ろからお面だけ撮らせて貰ったもの。

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七枚目のカットですが、”狐面”の小姐軍団の町会の山車では、ちょうど金棒曳きの極小姐も、午後の運行のために食事休憩から戻ってきたらしく、それでも、金棒曳OGの姉ちゃんが買ってきた駄菓子でモグモグタイム、その様子がとても幸せそうに見えたので、傍らで親同志の娘自慢に余念が無いオモニに恐る恐る声を掛けてみれば、あーら気が付きませんで!ということで、気の毒なことに「お客さんがk撮ってくれるっていうんだからしゃきっとしなさい」とねことでモグモグタイム中断でモデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、ステージママまがいの親切なオモニと話を中断してしまったお友達にもお詫びと御礼を申し上げ、再び大通りを西に向かい、南北を走る大通りが見えてきた辺りで、お囃子も中断し、小休止中と思しき山車の上で、これまたおかめの舞を演じると思しきいたいけな小姐が山車の上にちょこんと腰掛け、所在無さげに遠い目をしていたので、音もなく近寄り、下からその佇まいを一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、道草しながら東西を走る大通りを歩き通し、やっと南北を走る大通りに出たところで、金棒曳の小姐が出待ちの様子でベイビィチェアカーに腰掛けて、寛いでいたので、傍らのオモニに声かけたところ、またしてもサービス精神旺盛で、満面の笑顔を浮かべるよう演技指導の上、一枚戴いたもの。

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十枚目のカットですが、南北を走る大通りを200mも南に歩くと、神社へつながる西方面への通路が見えてくるのですが、その通りの両側には、モルタルや漆喰で意匠を凝らしたレトロな佇まいの店舗兼住宅があちこちに建ち並んでおり、その前を祭り装束の人々が行き交っていたので、西側に立ってその様子を一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、南北を走る大通りから、目的地である神社の森に続く通りに曲がってすぐ、次々と幌付き獅子舞が出てきたので、通りの傍らに佇み、見送りがてら、獅子頭の舞うさまを一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、どういう運行スケジュールとなっていたかは、ガイドブックを貰っていなかったので、いまひとつ掴み切っていなかったのですが、どうやら、午前中に山車と神輿の方は、一足先に神社でのお祓いを終えて、大通りに出たらしく、神社の方向、あとで判ったのですが、集結地であるその手前の小学校の校庭から出て来るのは幌付き獅子舞ばかりでしたが、なかなか清楚な女性が先導役として曳き綱を曳いていたりしたので、傍らから一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、幌付き獅子舞ばかりが延々と続く行列ではありましたが、これも詳細に検分していると、老若男女、様々な演者の様子がなかなか面白く、台車が通り過ぎる際、幌の横のすき間から見える幼い演者のきょとんとした様子でも撮ろうと思い、カメラを構えて待ち構えていたら、鋭い目線を浴びせて来た童子が居たので、一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、山車やお神輿と同様、本隊の傍らを多くの町会の面々が幌付き獅子舞の横を同伴して歩いていたのですが、その一行の中で、菅笠をかぶって、鼻歌キブンでご自慢の幼い娘を傍らに歩いていくヲッサンの姿が妙に印象的だったので、通り過ぎざまに一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、まもなく、もう一回南に折れて神社へと続く鬱蒼とした森の小径へ入る手前の煉瓦塀の屋敷の前で、お揃いの紫色のTシャツに小さなおかめの髪飾りがいかにもおしゃれな小姐の一団が通り過ぎようとしていたので、前が詰まって、小休止したタイミングを見計らって、傍らから一枚戴いてみたもの。

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十六枚目のカットですが、神社への森の小径の手前、小学校の校庭で集結していた幌付き獅子舞の最後の数組が出陣前の準備をしていて、その随伴の子供獅子舞の演者が出発前にかぶり物の点検というか調子を確かめている様子だったので、傍らから一枚戴いてみたもの。

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十七枚目のカットですが、小学校の校庭から出発した最後から二番目の幌付き獅子舞の一群に台車の傍らを随伴している、比嘉愛未ばりの美形の小姐の姿を認め、さっそく傍らに駆け寄り出演交渉、OKは貰ったのですが、恥かしかったのか、アップでは撮らせてくれたのですが、まともに目線が貰えなかった残念な一枚。

今回の感想ですが、実はレンズ後端の内面反射処理が少々甘く、構造材の真鍮の地肌が剥き出しで黒染めしてなかったのと、フードも付けていない条件でのピーカン撮影となってしまい、フレア大会となりましたが、ご覧の通りシャープな光学系なので、もう少し暗めの、たとえば夕刻とか曇天であれば、だいぶ良いところが引き出せる面白い使い方が出来るのではないかと思いました。

さて次回は10/13に佐原祭りに行けなかった代わりに森下~清澄白河、そして秋葉原で出会った海外の人達との出会いをお送りしたいと思います、乞うご期待!!
  1. 2019/10/13(日) 22:18:38|
  2. その他Lマウント改造レンズ
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Nice to meet you again, Folmosa~Taiwan Phographic Tour ’19 Autumn②~

さて、今宵のご紹介は予告通り、9月の連休を利用して出掛けた台湾旅行の後半戦、到着三日目の老街巡りの旅からお送り致します。
この日は前日とは異なり、高速鉄道ではなく在来線経由、新竹駅の手前の「港口駅」迄出掛け、そこからバスは期待出来ないことが前回の失敗で判っていたので、駅前にたむろするタクシーに「湖口老街へ行きたい」と云ったら、150NT$とか即座に返してきたので、おぃおぃ、世界最高の親日国家でタクシーがボッタか?とかちょっとがっかりした気分で「メーターで行って、メーターで!!」ときつめに申し付け、乗ってから15分弱ほどで老街の入り口に140NT$かっきりで着き、そこで1時間ほど撮り歩き、それほど広く、見どころの有る老街でもないので、早々に引き上げ、さて、どうやって湖口駅まで戻ろうかいなとか思い、幹線道路に出りゃバスかタクシーのどちらかには乗れるだろうとか500mほど市街地寄りのコンビニ前のバス停に移動してみたら、運行時間がアバウトで全然アテにならず、30分弱待っていたら、流しのタクシーが来たので、それに乗って駅まで戻り、ちょうどやって来た自強号(特急)に立見席で乗って、1時間ほどで台北に戻り、駅の二階食堂街で何故か空いてた客家料理を食べ、なんで駅で客家料理食べてんだ?とか我に返りながら賞味し、しかるのち、地下鉄というか高架鉄道経由、木柵駅まで移動し、そこからバスに乗り、深坑老街へ向かい、30分程度で着いたので、テータイムと晩飯の時間から逆算して16時過ぎ迄撮ったというのがその日の行動。
ではさっそく当日の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、湖口老街の入り口で降ろされ、自動車禁止の歩行者天国状態のメインストリートを歩いていくと、程なく、両側に台湾の老街のお約束であるアーチ状の開口部を持った、家の屋根が歩道に張り出し、それがまた街全体で繋がっていて、あたかもアーケードのような「騎楼」構造の煉瓦造の街並みが見えてきたので、手っ取り早く中に入って、灯りが点いてはいないですが、それなりに雰囲気のある赤い布製の提灯みたいなものにピンを合わせて、騎楼の内部を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

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二枚目のカットですが、騎楼の外に出て、いちおう石畳になっているメインストリートの全体像を撮ろうと、誰か通らないものかと待ち構えていたら。いかにもヂモテーという雰囲気を纏った家族連れが傍らを通り過ぎて、天気もそこそこで気分も良かったのか、上機嫌で話も弾みながら通り過ぎていったので、後ろ姿でエキストラ出演して貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

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三枚目のカットですが、老街のメインストリートを注意深く散策しながら、何か面白い被写体は無いものか索敵していたら、居ました、居ました、東南アジアから東アジアにかけての路上の風物詩、暑さにへたって、警戒心ゼロ状態でコの字型になって寝込んでいる路上の犬、しかも大好物のこげ茶色のヤツです、これを撮らない手はないので、背後に近寄り目を覚まさないよう注意しながら撮った渾身の一枚。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

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四枚目のカットですが、またしても騎楼の内部ですが、先ほどの薄暗くて開店休業状態の店舗兼住宅とは違い、こちらの方は、なかなか人通りも多く、また商っているものが時流に乗っているのか、そこそこ観光客が足を止めて、品物を物色していたりしたので、画になると思い、ちょいと引いたところから一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

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五枚目のカットですが、入口からどん詰まりまで300mほどのコンパクトな老街でほかの大渓や、鹿港、三渓のようにメインストリートのみならず、複数の通りに騎楼やら古い煉瓦ないし石造りの街並みが広がっているわけでもなかったので、入り口から目に見えるどん詰まりまで撮りながら歩くと、とりあえずはひと通りは何処に何があるのか把握出来てしまうので、いきおい、建物や街並みだけではなく、そこに居る人々やら通りがかりの人々にお願いしてモデルさんになって貰う必要が出てくるのですが、どん詰まり手前の店舗店頭で椅子に腰かけて、孫と日なたぼっこしていたご老人に声かけたら、全然相手にされず、仕方なく別を当たろうとしたら、親切な台湾人のジェントルマンがメイアイヘルプユーと云うや否や、おそらくは客家語で趣旨を説明したら、ご老人は笑顔で立ち上がってカメラを指さし、そして自分達を指さし、交渉成立、無事撮影となったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

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六枚目のカットですが、老街どん詰まりまで歩き切ったら、そこには、これまた台湾の老街のお約束の道教系の廟が建てられていて、その前のちょっとした広場では、休みの日ということもあってか、台湾島津々浦々、どの廟境内でもやっていそうな景品系遊戯をやってて、これはおそらく巨大な輪投げ的なゲームで、輪を通した景品を貰えるといったシンプルなルールで、それでもなかなか取れず、小さなバケツ一杯の輪を目くら滅法放り投げて、運試しをしているかのような様子が面白く、斜め後ろから係員の小姐もろとも一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

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七枚目のカットですが、メインストリートのどん詰まりまで着いてしまった以上、こんどは目線を変える意味もあって、入り口方面を目指して歩きながら撮ろうと思い、歩き出す前にメインストリートの両側路上に並ぶ露店、屋台の類いも入れて全景を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

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八枚目のカットですが、メインストリートの全体像を撮ってから歩き出して、数十秒、利発そうな小姐と目が合ったので、傍らのオモニに二人一緒に写真撮らせてよ、とか云ったら、娘さんと二人で撮りたいのかと、笑顔で有り得ないことを聞き返してきたので、そうじゃなくて、お母さんと一緒、と云ったら、OK、OKと笑い、娘さんを抱き寄せて笑顔を見せてくれたのですが、別れ際に「多謝、再見!!」と云ったら驚くべきことにこんな年端もいかない小々姐が「うん有難う、さよなら!」ときれいな日本語で返してきたという驚きの一枚。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。


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九枚目のカットですが、ゆっくりめに歩きながら撮ったつもりなのですが、300mそこそこのコンパクトで一直線の老街では入り口までは30分もかかろうはずもなく、あっと云う間に着いた時には団体客2~3組に記念撮影用背景として占拠されていた、老街唯一の娯楽施設であった映画館の切符売り場の遺構が珍しく辺りに人っ子一人居なかったので、至近距離で一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

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十枚目のカットですが、ところ変わって、こんどは台北市近郊の老街である「深坑老街」、市内中心部からでも1時間圏内という地の利を生かしてか、翌日は、会社や学校という日曜日の夕方でこの人出で、寂れて、何処かうらぶれたカンジが老街の最高の演出であるにも関わらず、台湾最高(知名度という点で・・・)の観光地である九份や、淡水もかくやあらんばかりの人出で、先ほどの交通不便で日本からの観光客にもまず見向きもされないような過疎老街とは異って、流行っている飲食、物販店舗もかなりあるという流行っている老街入り口のようすを撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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十一枚目のカットですが、ここも人出が多いとは言え、広さから云えば、先ほどの湖口老街とは文字通り五十歩百歩で、人が閑散としていたら、入り口からどん詰まりまでせいぜい400mかそこらで脇道があるとは言え、そもそも川の河岸段丘上に作られた街なので、店舗の間を抜けてちょっとした広場みたいなところに出てもすぐ河原に降りる階段が見えるという案配で、戻ろうとしたら、目が合った孫連れヂモティのヲヂサンにモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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十二枚目のカットですが、ヂモティのヲヂサンに背面液晶の撮影結果を見て貰ってお礼を述べてから別れ、またメインストリートに貰って、被写体を探していたら、ちょうど、人通りが少ない辺りで、蛍光色のフード付きトレーナもオシャレな若いヲヤヂさんが、人混みに疲れ果てたのか、胸にしがみついたまま眠りこけている極小姐を抱えたまま傍らを通り過ぎていったので、すぐに一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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十三枚目のカットですが、紹介が遅れましたが、食事を済ませてから来たので、全然気にも留めていなかったのですが、ここ深坑老街は「臭豆腐」なる、くさやや鮒すし、或いはノルウエイの腐敗缶詰シュルストレーミンに比べればまだ可愛げがあるのですが、相当きつい臭いを発するという発酵食品が有名ということで、常設店舗は云うに及ばず、屋台、露店の類いでも自家薬籠中のレシピでこさえた自慢の臭豆腐を商う店が立ち並んでいて、いたいけな若者が贖うところを一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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十四枚目のカットですが、陽も傾き、曇天気味だったので、現地時間で16時前というのに重厚な佇まいの煉瓦造りの店舗内部は電球色の暖かい灯りで煌々と照らされ、その前を今風のファッションに身を固めた、いたいけな若者各位があちこち眺めながら物見遊山で通り過ぎて行く様子を路上観察的に一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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十五枚目のカットですが、と或るローカルスウィーツを商う煉瓦造りの店舗の店頭で、おそらくは買い物中のオモニかアヂュモニの戻りを待っていたであろう、温厚な眼差しの爺さまとその上で利発そうな目線で通りを行き交う人々を観察していた、色白でふっくらした極小姐の姿が目に留まったので、声をかけてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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十六枚目のカットですが、どん詰まりまで行ってまた折り返す途中、入り口から100mも離れていない辺りの騎楼の廊下というか通路というか、テーブルが置かれていたので、テラスとも言えそうなところで、お茶とスィーツで寛ぎながら談笑していた、北京からという一家が目に留まったので、声をかけてモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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十七枚目のカットですが、老街入り口が見えてくる辺りの確か、お茶屋さんの店先で、赤い紐で首に鈴をつけられた小奇麗な猫が足元に寄ってきたので、店番というかのんびり道行く人々を眺めているだけといった風情のご老人に撮ってもイイ?と聞いたら、どうぞどうぞということで、超ローアングルから撮ったら、なんと暖かげな笑顔でその様子を見守るご老人の姿も写っていたというラッキーショット。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

今回の感想ですが、いやはや、新開発のレンズのシャイクダウンテストも兼ねての旅でしたが、去年は10月の台北行が、京成電鉄のバカヤロのおかげで飛行機に乗り損ね、結局今年の1月にずれ込んでしまったこともあり、今年最後の秋の台湾旅行が楽しめたことは感無量でした。

さて、次回は、台湾編①で登場した謎のペッツバールタイプの正体が明かされるか・・・それとも別の新作になるのか?夏休みの工作で未発表のものが数本あるので、そのどれか行きます、乞うご期待!!
  1. 2019/10/06(日) 22:32:42|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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