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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Excellent but eccentric~KinonIII50mmf1.8 mod.M by F.G.W.G.3rd.~

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さて、今宵のご紹介ですが、予告通り、怒涛の工房製品?からKinonIII50mmf1.8改Mの三号機のレポートをお送りいたします。
まずこの三号機の特徴は、1、2号機が真鍮製の鏡胴だったのに対し、オールアルミ製になっていて、それが故、ヘリコイド&マウントユニットとの接合部も超ヂュラルミン2023の削り出しで作成しました。
また、光学系の特徴としては、50mm表示にはなっていましたが、揃って約51mmの実焦点距離を持ち、そのまま平行カムで距離計連動が可能であった1、2号機に対し、3号機は実焦点距離が48mm弱しかなく、慎重に傾斜カムを切って、距離計連動加工を行いました。
またイメージサークルは心持ち1,2号機より狭い気がしますが、構図によっては目立たないレベル、というか、フルサイズのデヂで古いレンズを使うとだいたい周辺は光量落ちを示すことが多いので、あまり気にはならないのではないかと思いました。
もちろん、構成は1~3号機共通でペツバールタイプ、絞り無し、1群の貼り合わせエレメントがかなり厚めのもので、2群の凹が結構曲率のきつめの薄い玉、そして最終エレメントは曲率、厚みともそれほど大きくない凸という構成になっていました。もちろん、1号機以来、分解してエレメントのクリーニング・コバ塗り、鏡胴内部の反射防止加工を施してのマウント改造です。
では、さっそくその実力のほどを逐次眺めて参りましょう。
カメラは新導入の光学測定器役のSONY α7RII、での絞り優先AE撮影、ロケ地は浅草界隈となります。

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まず一枚目のカットですが、当日、深川から浅草に出て来たのは、試写もそうですが、先般発見した、新しい煮干しラーメン屋の実力のほどとやらを見せて貰おうか!?とすっかり、皇帝ウィルヘルムⅠ世まがいのヘルメットをかぶった宇宙人青年のノリでやってきて、なかなかぢゃまいかとほこほこ顔で伝法院通りを歩きながら発見した早咲きの梅の枝を最短距離付近で撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、満腹を抱えて、仲見世通りを宝蔵門方向に獲物を探しながらキョロキョロと不審人物然として歩けば、宝蔵門前のちょっとした広場の辺りに露天商各位が所せましとお店を広げており、そのうちひとつにいたいけな着物姿の純正国産小姐があーおなかすいたぁとか言って、チョコバナナを求めて行列なんかしていたので、有難く、その優美な後ろ姿を一枚撮らせて貰ったもの。

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三枚目のカットですが、同じく宝蔵門下広場のこと、目を転じてみれば、相対的に比率向上した純正国産小姐二名が柱のたもとで、買ったばかりのお好み焼だかたこ焼だかを着物を汚すリスクもものかわ、結構大胆い賞味していたので、その微笑ましい様子を傍らから一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、宝蔵門をくぐり抜けて、周囲に視線を走らせてみれば、もはや名実ともにここ浅草界隈では、鰻以上に絶滅危惧種と化した中国人一家がずいぶんと牧歌的にチタン屋根の五重塔をバックに着物を着せた子供写真なんか撮ってたので、声掛けて、一家写真撮って上げるから、モデルになって、と交換条件出したら、子供だけ好きなだけ撮ってイイよ、とのことでお言葉に甘えてみたもの。

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五枚目のカットですが、前のカットはお姉ちゃんだったらしく、写真撮らせて貰って、多謝、再見とか手を振って別れようとしたら、どこから出て来たのか、小さな妹みたいなのが斜め後ろからジャケットの裾引っ張って、自分を指さし、ワタシも撮って!との嬉しいおねだりだったので、有難く一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、やはり五重塔の下、宝蔵門の裏側の辺りで純正国産小姐二名が果敢に自撮りなんか試みていたようですが、やれ曲がったの、やれアゴが出たの、やれ、アンタは眼つきからなってない、とか、お互いはたき合いながら、勝手に盛り上がっていたので、これは見過ごすワケにもいかず、声掛けて、スマホンで会心の何枚か撮って上げる代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、同じく五重塔と宝蔵門に囲まれた広場でのこと、やはり物見高いマニアには国籍は関係ないようで、横で様子を見ていた、同じくα7R下げた兄ちゃん、姉ちゃんが、興味深々、さっそく声掛けてきて、どんな風に写るのか教えてくれというので、じゃ、彼女借りるよ~んと、百聞は一見に如かずとばかり、手っ取り早くモデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、空を入れた遠景バックで撮るとどうなるのか、スカイツリーのデフォルメ具合いを眺めるべく、無人お御籤頒布所に集う善男善女をモデルに遥か天空に聳え立つスカイツリーを背景に入れて撮ってみたら、何のことはない、1、2号機なら大暴れのグルングルン、バックトゥザフューチャーまがいの背景となるところが、全然まともなのに拍子抜けしてしまった一枚。

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九枚目のカットですが、あまりのフツーさに拍子抜けして、そうそう、被写体がちょい遠すぎたからだね、と思い立ち、いつもの最強後ボケ試験パターンである本堂下西側の天水桶の縁の刻印に最短付近でピンを合わせ、背景にスカイツリーを入れるという構図で撮ってみたものの、むしろ近いだけあって、画面周辺に位置することになる手水場の屋根の方がグルングルンとなり、またしてもスカイツリーは悠然と起立してましたという試験結果。

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十枚目のカットですが、では、今度は内面反射対策の出来は?と思い立ち、手水場から西日越しのセミシルエットの人物でも撮ろうかいなと歩いていたら、関西弁で大声で話しながら歩いてくる、茶髪も美しい小姐二名組が居たので、本堂下ですれ違いざま、後ろから、その見事な茶髪が西日に照り返すさまを一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、画面の隅にマスクマンが入ってしまったのが痛恨のミスで通常のカットなら何のためらいもなく没にするところですが、まぁ、時期が時期で、きちんと着物を着こなしている純正国産の好青年にも見えたので採用した、手水場に射し込む西日を浴びて手水を使う中国産小姐の美しい所作の図。

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十二枚目のカットですが、そろそろ、近所で約束が有ったため、境内を後にしなければならないので、仲見世の混雑を避け、スムーズに雷門前へと移動すべく、仲見世の東側の側道を目指して歩き始めたら、宝蔵門前から通りに入る手前で遅めの七五三みたいなカッコの童子を激写している中国人一家が居たので、声掛けて混ぜて貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、側道を或る程度歩き、距離を稼いだので、まだ時間も少々余裕あったため、伝法院通りのちょい先から仲見世通りに戻り、モデルさんを物色していたら、当日では珍しく、中国産小姐二人組がバラマキ用でしょうか、土産物を喧しく物色していたので、有難くその様子を後から一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、仲見世を雷門手前まできて、そうそう、いつもの定点観測スポットを飛ばしていたねぇとか思いだし、さっそく、美人茶屋あづまさんの北側の角を西方向に曲がり、西側の側道との角に立つ扇子屋さん店頭にデスプレイされている大和絵模様の団扇でテスト撮影、今回はおかめの目にピンを合わせて一枚撮らせて貰ったもの。

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十五枚目のカットですが、今回の一連のテストでどうやら1~3号機ともエレメントは全くのノンコートであることは共通しているのに、この3号機は滅法、逆光というか、背後からの光によるセミシルエット撮影でイイ味を出すことが判明してきたので、生まれて初めて手にしたα7系列にもだいぶ慣れてきたことから、雷門真下に吊る提げられている提灯の金張りの金物を逆光で撮ってみたもの。

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十六枚目のカットですが、雷門はいわずと知れた観光客の定番記念撮影スポットなので、当日も、ご多聞に漏れず、世界各国からの観光ゲストが思い思いに記念撮影などやってましたが、韓国からの親子連れが、仲睦まじく親子で記念写真なんか撮っていて、その微笑ましいシーンを斜め後ろからお裾分けして貰ったもの。

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十七枚のカットですが、1、2号機に比べると、おどろおどろしいばかりのペッツバールタイプ臭い写真が撮れてないので、一計を案じ、仲見世から東側側道経由、地下鉄駅に抜ける付近にある、老舗の煎餅屋さん店頭の広口ガラス瓶に収められた煎餅達に出演願うこととして、なかなかイイカンジに上品なグルングルン写真を最後に撮れたというもの。

今回の感想ですが、同じブランド、同じ焦点距離のレンズヘッドでも、1~3号機は材質や細部の形状をはじめ、写りにもそれぞれ個性はがあって、本当に面白いと思いました。でもその後、電子湾には上がってこなくなりましたね・・・香港とか上海辺りで定置網に掛かっちゃったのかしらん???(笑)

さて、来週はこんなご時世で、人混みに出るのも命がけなので、気が向いたら、つい先日仕入れた新入りのツァイスレンズのテスト結果をレポート致します、乞うご期待!!
  1. 2020/02/23(日) 21:56:00|
  2. Mマウント改造レンズ
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加油、台湾!! ~Taipei Photographic Tour’20 Jan. ②~

さて、今宵のご紹介ですが、本年初の海外遠征、台北ツアー'20Jan.ハイライト二週目、滞在三日目の鹿港編をお送り致したいと思います。
まずは当日の行程紹介ですが、実は、朝の時点では、久々に十分、九份でも宿の近く、北門駅前のバス停から直行バスで出掛けて回ってこようと思っていたのですが、北門遺構の近くまで来たら、ポツリ、ポツリと雨粒を検知したので、平地がこのどんよりした空と雨模様であれば、山間の九份近傍は前回みたいな大雨になって、ほうぼうの呈で逃げ帰ってきて、仕方なく迪化街で撮るなどという失態を思い出したため、台湾新幹線こと高鐡の三日間乗り放題切符を持っていたので、行先変更、北回帰線の向こう側で天気がいつも良い台中経由、彰化県に属する鹿港の方が良さそうと判断し、結局、また昨日と同じ10:10発左営行の高鐡で台中まで乗り、そこからバスで小一時間の鹿港古鎮に移動したのでありました。
鹿港では名物料理の昼餉の時間もはさみ3時間半ほど滞在し、かなりのシャッターチャンスの恵まれたのと、声掛けて写真撮らせてもらったら、一緒に撮らせてというリクエスト受けたり、或いは八曲巷の名物建築の前で自撮りを試みたら、通りがかりの観光客にスマホンで撮って貰ったりとなかなか面白い出会いも経験し、やっぱりアジアの旅は面白いなと思った次第。
では、さっそく当日の行程に沿って実写結果を見て参りましょう。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.による絞り開放AEモード撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、鹿港のバスターミナルに着き、まずは歴史的建造物が集中する「巷」云われる昔ながらの路地、裏通りが多数ある、中山路南西に広がる鹿港老街エリアを目指し徒歩で移動し、ほどなく、東西のメインストリート民権路に入口を開く「後車巷」から老街へ足を踏み入れ、歩いて1分もしないうちに左手に口を開けた古い佇まいの狭い路地の様子を撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、同じく「後車巷」の中を北西に向かって進んでいくと、いつもこの時期は旧正月の前なので、いつもは質素で色気のない古民家の軒先も、ここぞとばかり、趣を凝らし、赤やら金やらの幣紙類で思い思いのデコレーションで着飾り、春の訪れを心待ちにしているかの如き風情であったので、その住いの主のときめく心の象徴の如き玄関先を一枚撮らせて貰ったもの。

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三枚目のカットですが、ここ鹿港の観光地化した老街の中でも、やはり、あちこちに廟が在ったり、石敢富が建てられていたりと、仏教、道教の民間信仰が空気のように満ち溢れる不思議空間で、煉瓦造りの古建築の壁面を利用して作られたお御籤の販売所のようなところにも、いたいけなヂモティ小姐がたむろして、一礼して籤を抽いていたので、その様子を背後霊の如く後ろから一枚頂いたもの。

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四枚目のカットですが、ここも「後車巷」内の古民家の軒先ですが、イイ案配に歳月を経て、日に焼けた木製の扉と如何にも中華文化圏の建築物であります、という装飾の文法に則ったかの如き曇りガラスの窓に施された木製の幾何模様の格子、これらが午後の傾き出した陽光が狭い裏通りに射し込んできて、半分だけ照らしている様子がとても穏やかな新春の到来を暗示しているように思えたので、一枚撮らせて貰ったもの。

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五枚目のカットですが、「後車巷」の奥には、有名な鹿港天后宮とは別に勅命で建てられたという新天后宮の前の広場周辺ではいつも荷台でアイスクリーム売ってる爺さまやら、ヤドカリを盥で遊ばせて量り売りしている夫婦とか、ストリートミュージシャンの若者やら、またそれらを目当てに集まる老若男女が居るのですが、鋭い眼つきのヒゲ男性が不似合いなトイプーを前掛けバッグに入れて歩いて来たので、声掛けて、不承不承一枚撮らせて貰ったもの。

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六枚目のカットですが、そろそろランチを食べる場所を探さねばならないので、いつも寄っている、中山路沿い、鹿港天后宮の手前のシーフードを食べさせる店の建ち並ぶエリアで、前回の記憶を頼りに店先の様子を一軒、一軒眺め、奥まで行って、また戻って、やっといつものお店を探り当てたのですが、その途中、軒下の屋根付き廊下状の場所に設けられた小間物商いのお店で物色する母親とその傍らでヒマ潰しをするいたいけな童子達の様子を一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、無事、蝦蛄やら蝦やら蛤やら、現地の名物をふんだんにランチで戴き、お腹も心も満たされた状態で、後半戦の撮影に臨み、まずは中山路でモデルさんになってくれそうな人々を物色していたら、目にも鮮やかなピンクのダウンに身を包んだ、年端も行かないいたいけな極小姐連れの爺さまが目に付いたので、出演交渉、自分は遠慮するので、孫娘だけなら好きなだけ撮ってということなので、有難く、一枚撮らせて貰ったもの。

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八枚目のカットですが、中山路で暫く撮ってから、またもと来た道を辿り、新天后宮経由、鹿港市場前広場から「八曲巷」「乳擦巷」を回って広角を付けたM(TIPO240)の威力を目に物見せてやろうじゃまいか、ということで歩き出し、新天后宮の敷地に足を踏み入れた途端、日本のチバラギ仕様の族車も、それこそ今を時めく、世界に冠たるアキバの痛車も、お見逸れ致しやした!と土禁、もとい裸足で逃げ出しそうな、お祭りの出し物を演じるというド派手なデコ車があったので、その雄姿をさっそく一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、新天后宮を後にして、「後車巷」より一本西の路地「瑶林街」を市場方面に向けて、ときどき撮りながら歩いていたら、如何にも優しげで、パパの瞳で泳ぎたぁいとか抜かしたら、そのまま極小姐を目に入れてしまいそうな雰囲気の若いヲヤヂが娘を肩車してこの世の春とばかりデレデレ、ニヤニヤしながらフラフラと歩いてきたので、声掛けて呼び止め、幸福の絶頂を一枚撮らせて貰ったもの。

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十枚目のカットですが、その路地の出口、即ち民権路への出口付近で、日本でもお馴染み、上海でもバンコクでも、ここ台湾なら九份、淡水界隈なら10メートルおきにありそうなあんず飴の屋台で、いかにもやんちゃな雰囲気の童子がポケットから小遣い渡し、買い食いしようとしていたので、声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

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十一枚目のカットですが、民権路に出て、よくよく考えてみたら、バスまではまだ時間があったので、先ほどはあまり熱心のサーチしなかった、鹿港天后宮の付近でももうちょい撮ろうと思い直し、民権路をそのまま中山路の交差点まで歩き、そこから北西に歩いて程なく鹿港天后宮前の広場に出て、辺りを物色していたら、日本の原宿辺りの裏通りの街角に佇んでいそうな、髪の毛を緑とグレーに染め分けたビンテージものデニムに上下を固めた前衛アート系小姐が細いメンソール系のたばこなんか指に挟んでスマホなんか眺めてたので、蛮勇を決して声を掛けてみたら、日本大好き!!ということで二つ返事でポーズを決めてくれたもの。

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十二枚目のカットですが、鹿港天后宮の横の路地を中山路方面に抜けられることが判ったので、歩きながら面白そうなものを撮ろうと歩き出したら、ほどなく、時代がかった石壁に青いペンキの撥ねの跡が残る路地にポツンと一台停められた台湾島内産の古いスクーターにやや場違いな日本生まれのカワイイの権化、ハローキテーのメットが載せられていたので、そのアンバランスの美に心を打たれ、一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、同じ裏通りでですが、ハローキテーのメットの写真を撮っていたら、何とその持ち主の親子が戻ってきて、笑顔で、ハローキテーは娘が好きでこのメットを被らされてるとか、若いヲヤヂが説明してくれたので、キテーも可愛いけど、小姐はもっと可愛いね♪とか精一杯のお世辞を述べて、路地をバックに一枚撮らせて貰ったもの。

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十四枚目のカットですが、民権路に面したお宮の手前の路上で、コワモテヲッサンのドライバーながら、対極的に世界共通の価値観となりつつあるカワイイ!!を具現化したかの如きカラフルなリキシャが客待ちしていたので、そのお宮の門やその門前市をバックに一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、「乳擦巷」を激写し、バスターミナル目指して戻る途上、民権路と中山路の交差点からやや北へ戻った辺り、道の両側に色とりどりの飲食店や物販店が建ち並ぶ辺りで、こちらの地方ではやや控えめと思われる、お爺といたいけなお孫さん計三人乗りのスクーターを発見、発車直前に記念撮影をお願いしてみたもの。

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十六枚目のカットですが、中山路からバスターミナルへ戻る途上になかなか風情のある路地を発見し、さてどうやって撮ろうかなとか逡巡しながら何枚か撮ってたら、入ってもイイですか?ときれいな北京語で聞いてきた若いカポーが居たので、通しておいて、インボランタリー通行人エキストラとして、後ろからズバッとやっちゃったもの。

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十七枚目のカットですが、これも中山路からバスターミナルへの移動途中、ふと目に付いた路地で道草している最中に発見した、如何にも旅行雑誌、しかも、今流行りの女子供迎合的なプチプラと回るグルメ旅・オシャレ旅系の雑誌表紙でも飾りそうな作られたっぽい玄関回りの景色ですが、さにあらず、そのままで凛とした美意識を発揮していのでた、敬意を表して一枚頂戴してみたもの。

今回の感想ですが、台湾は何といっても癒しの島であるということ、そして、もうお気づきの通り、やっぱりM(TIPO240)は心強い旅の相棒、ということ。
実は一緒に持って行ったX-Pro2は一枚も使われず、野球でいえば、ベンチヲーマーで終わってしまいましたが、そのわけは、Leica M(TIPO240)による広角レンズの圧倒的な表現力、そう背面LCDで確認しただけでも判る写りの質感の高さ、そして、このところ昼はライカ、夜はフジという役割分担だったので、韓国や欧州などと違い、夜に撮ることが今回は無かったので出番がなかった次第。夜市でも撮りに出かけてればまた違ったのでしょうが・・・

さて次回は帰省のため、一週スキップ、その次は、久々の秘宝館から何か出てくるのか、それとも工房新作レンズのお披露目となるのか? 乞うご期待!!
  1. 2020/02/09(日) 22:23:49|
  2. 旅写真
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加油、台湾!! ~Taipei Photographic Tour’20 Jan. ①~

さて、今宵のご紹介ですが、予告通り、本年初の海外遠征、台北ツアー'20Jan.から二週に亘ってハイライトをお送り致したいと思います。
まずは恒例の行程紹介ですが、出発は1月10日の金曜日、お昼前のScootにて、台湾桃園空港まで約3時間のフライト、着いてから、いつもはすぐに空港捷速こと桃園MRTで常宿そばの北門駅まで直行なのですが、今回は出発前に日本で台湾高鐡の海外ゲスト専用割引フリーキップを到着日起算で買っていたため、さっそく元を取らなくちゃ♪ということで、空港捷速を台北市内と反対の桃園駅方向に乗り、MRTから新幹線駅に乗り換え、20分の旅を楽しんだのでした。
そして駅で軽く遅い昼飯摂って17時半過ぎに宿に着いてから、今回は久々に故宮博物館でも観に行こうと思い立ち、MRTとバスを乗り継ぎ、故宮博物館に到着、閉館時間ギリギリまで楽しんでから市内に戻り、長春街にある、馴染みの台南料理屋「好記坦仔麺」こと「阿美飯店」で晩飯を戴き、南京通り沿いのモスでお茶&スィーツ楽しんでから宿に戻ってお休み、翌日はちょい早起きして10時過ぎの新幹線で台南へと移動し、まずは名物で腹ごしらえとばかり、タクシーで蝦飯屋へと移動、蝦飯と浅蜊スープを堪能し、それから、前回気になっていた米国供与の駆逐艦が退役後、国防教育用のテーマパークと化した「徳陽艦」公園で艦内部を探検しつつ、現地の若い親子連れと交歓し、それから鄭成功の籠城拠点となった安平城そばの安平老街へ徒歩移動、暫く撮ってから、台南観光のメインテーマ、神農街へはバスで移動し、夕暮れまで撮って、また新幹線で台北駅まで戻って来た、というのが今回二日目までの行程。
では、さっそく当日の行程に沿って、実写結果を見て参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、名物料理を堪能後、タクシーで徳陽艦前につけてもらい、さっそく埠頭に接岸された巨大な駆逐艦の入場券売り場に足を運ぶと、地元の若い親御さん数組が一緒にハイキングに来ており、艦をバックにいたいけな童子達の合同記念撮影しようとしていたので、声掛けて仲間に入れて貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeica Elmarit28mmf2.8での絞り開放AE撮影となります。

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二枚目のカットですが、50台湾元の入場料を支払って艦内に入ってみれば、かつて、横須賀港の一角に安置されていた三笠記念艦のスカスカ感やハリボテ感は全くなく、無効化されているとはいえ、主砲、ミサイルランチャ類はオリヂナルのものが艤装されたまま展示されていますし、操舵室、暗号無電室も当時の機器類を可能な限りそのまま残して展示しているので、軍艦の迫力、緊張感がそこはかとなく伝わってくるのですが、見学者には、女性同士のペア、一人はストリート系男装、もう一人はカワイイ系ファッションで艦内をお手々繋いで楽しそうに散策しているので、場違い感甚だしく、面白いと思ったので、ネイハオ!とすれ違いざまに一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeica Elmarit28mmf2.8での絞り開放AE撮影となります。

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三枚目のカットですが、退役しているとはいえ、戦のために産まれ、海の上を何十年も航行してきた船ですから、そこここに往時の究極の機能美が宿っており、ふと見上げた艦橋上部の鋼構造製マストの望楼兼レーダーアンテナを、抜けるような青空をバックにセミシルエットで眺めたら、ふと、港の一角で余生を送る幸せな鋼製の戦士の魂を垣間見た気がしたので、一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeica Elmarit28mmf2.8での絞り開放AE撮影となります。

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四枚目のカットですが、艦内の見学を一通り終え、出口から厠を備えた土産物センター方向に歩く際、直立、敬礼をしてその場を離れた後、艦橋からは対岸に見えた安平老街へ向かうため、かつてここを発見した際のバスのルートを思い出し、港をぐるっと回って移動しようと安平地区に渡る橋の手前のガジュマルが立ち並ぶ公園まで来たら、凧揚げやら、シャボンで遊ぶ家族連れが複数いたので、手っ取り早く手近な家族連れに声掛けて、いたいけな小姐に実演して貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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五枚目のカットですが、公園一角の芝生の上では、所狭しと色とりどりの洋凧が風になびいて展示されており、どうやら、凧を持ってこない家族向けに販売している業者さんが複数出ているようだったので、いかにも人の良さそうなヲヂサンにこのドラエモンみたいなのキレイだよね、とか適当に話し掛け、陽光を浴びて風にそよぐ海賊凧?の群れを撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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六枚目のカットですが、ヲヤヂさんとカメラの話をしていたら、千客万来とばかり、着いたばかと思しき、いが栗頭の童子連れの親子がさっそく一枚買い求め、近くで揚げだしたので、ちょいと失礼とばかり、ヲヤヂさんとの会話を切り上げ、偽日立の樹?をバックに楽しい凧揚げの様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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七枚目のカットですが、帰りの新幹線の時間と台北での晩飯を考えると、あまり予定外の道草も食ってられないので、再び安平エリアを目指して公園から歩き出した矢先、巨大なシャボン玉が風に乗って流れてきたので、振り返ってみれば、ポニーテールのいたいけな小々姐が大きな器具を回して渾身のシャボン玉造りに勤しんでいたので、声掛けて、その雄姿を一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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八枚目のカットですが、そろそろ安平エリアへ渡る橋が見えてきた辺りの沿岸公園の一角に巨大なクジラを模した鋼構造の展望台的なオブヂェが設置されており、そこに登ったり、或いはそのオブヂェの造形に興味を持ったかして背景として記念撮影をするヂモテーグループが居たりと結構な人気ぶりだったので、全景が入る辺りまで下がって一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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九枚目のカットですが、港の両岸を繋ぐ橋を渡り切って、目印の安平古鎮の望楼塔を目印に老街へ歩いて行ったら、まず入り口付近で、とても人懐こい、老ボルゾイ犬を連れたヂモテーのヲヤヂさんと遭遇し、犬がしきりに頭を撫でてくれと近寄ってくるので、撫でて上げてから、一枚記念に撮らせて、と頼みツーショットでの撮影となったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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十枚目のカットですが、ここ安平老街に限らず、夜市、繁華街には所せましと露店、屋台の類いが軒を並べて、また台湾人もアジアの庶民のご多聞にもれず、路上での買い食いが無類に大好きなので、お昼時はとうに過ぎて、晩飯にはまだずいぶんと早い半端な時刻にも拘わらず、火に滴る脂が焦げて香ばしい煙を上げる烤香腸、即ち腸詰のグリル焼き屋台には老若男女が列をなし、順番がくるのを固唾を呑んで待つ、という情景だったので、その様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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十一枚目のカットですが、こういった老街の歩行者天国みたいなところでは、飲食、物販のみならず、ゲーム機を据え付けた露店も数多く、一億総スマホン中毒と化した21世紀ではゲーセンなんかに血道を上げる物好きは絶滅危惧種と化しましたが、ここ台湾では、英才教育の一環なのか、いたいけな極小姐が露店のボードゲームみないなのに熱中し、楽しそうにはしゃいでいたので、傍らの親御さんに話し掛け、一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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十二枚目のカットですが、ボードゲームのような景品目当ての射幸心をそそるゲーム系も現地の童子達には人気ですが、片や、DIY系のお店、自分で買うものを自分で拵える、しかもそれが家や学校などでは出来ない非日常系のものだと、結構、いたいけな童子達は熱中するもので、日本では目にすることがなくなった、カルメ焼きを自分で作らせて持ち帰らせるといった趣旨の屋台には、順番を待って、現地の良い子達がチャレンジしていたので、見栄えが良さそうな小々姐の番になった時、傍らでスマホン撮影しようとしていた若いヲヤヂさんに声掛けて一緒に撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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十三枚目のカットですが、またしても路上ゲーム、しかも日本では山奥の温泉地とか、日本ではいまだに丁髷武士と島田結いのゲイシャガールが木と紙の家の建ち並ぶ街並みで仲良く暮らしていると信じているような海外の田舎者がノコノコやってくるという江ノ島のスパナ通りのお店くらいしか置いてないような、どアナログの象徴であるスマートボール盤に熱中していた童子の姿が目に留まったので、傍らのヲヤヂさんに声掛けて、一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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十四枚目のカットですが、安平老街でも一通り撮り終えたので、バスで次なる目的地、今回の台南のメインである神農街へ移動することとし、「好行公車」という観光地巡りのバスで最寄りの停留所まで乗って、そこから歩くこととし、程なく、夕暮れ間近の神農街の入り口に到着、路地の入り口に掲げられた赤提灯を撮ろうと近寄ったら、コスプレ撮影の先客が居たので、ごっつぁんです、とばかりにそのまま撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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十五枚目のカットですが、コスプレ撮影組に礼を言って、神農街の奥の名前の由来の廟を目指して撮りながら歩いていたら、廟手前で可愛い黒のトイプードルを抱いた、如何にも気の良さそうなヲヂイサンがライカを目ざとく見つけて、かなり上手い日本語で話しかけてきたので、少々、思い出話に付き合ってから、別れ際に一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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十六枚目のカットですが、廟の右手方向にはまだ路地が続いていそうだったので、行けるところまで撮りながら歩いて行って、廟前まで戻って来たら、ちょうど日暮れからオープンすることにでもなっているのか、髪の毛をとうもろこしの髭みたいな色に脱色したチャキチャキ系の小姐が開店準備してたので、その様子を傍らから一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

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十七枚目のカットですが、台南市駅から台鉄在来線、そして高鐡台南駅から新幹線乗って台北に戻り、さて、晩飯は長春街で撮ろうと思い、台北駅からそのまま淡水線のMRTに乗って中山駅で降りてみたら、そのすぐ真上の公園スペースみたいなところで、LEDを使ったイルミネーションを行っていたので、あまりのキレイさに一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.での絞り開放AE撮影となります。

さて次回は滞在三日目、再び新幹線に乗って移動し、高鉄台中駅経由、鹿港古鎮老街での路地探検からハイライトをお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2020/02/02(日) 23:35:40|
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charley944

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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