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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Rebirth of impressive optics among plenty of parts~Jupitar8 mod. collapsible~

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さて、今宵のご紹介ですが、予告通り、外出自粛中ではありますが、家の中では作ったばかりのレンズのテスト&最終調整は出来ないので、やむなく、徒歩で回れる範囲、即ち、”三密”状態に陥るリスクを排除し得ない公共交通機関の利用無しでロケハンし、他人様との会話は勿論のこと、距離も3m以内には立ち入らないよう、最新の知見かつ細心の注意を駆使し、試写を行って参りました。
結論から申してしまえば、今回の光学系、たまたま発見された戦前のゾナー5cmf2.0の沈胴鏡胴どんがらに工房内には空気の如く存在しているソ連製光学系パーツの状態の良いものを選って組み上げましたが、金物の形状や前玉、中三枚貼り合わせ、後二枚貼り合わせの相性により、固有焦点距離が51mm前後から、49mm程度迄縮まってしまうため、今回も内鏡胴の固定位置を物理的に下げられる限界迄下げても、若干、無限が出なかったので、一旦、バラしてしまいました。
そして、在庫の中から、組み合わせ、分解が比較的容易な固定鏡胴タイプのものをテストベンチに使い、無限が出て、近距離でも像面湾曲や非点収差による周辺の暴れが比較的少ない組み合わせを12枚の無傷の前玉と貼り合わせで傷なく、変色少ない中三枚貼り合わせ7本、そして無傷かつ、この種類では持病の後二枚貼り合わせのうち周辺バルサム剥がれが出てないもの5本を組み合わせ、他の固定鏡胴3本と並行して組み上げました。その結果はまた別途レポートすることとさせて戴きます(←こんな時期なので、ネタ小出しで引っ張ります(笑))
では、さっそく当日の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはα7RIIによる全コマ開放、絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、当日は、いつも清澄白河方面へ移動するのに使う、東富橋から永代通りを横切って、そのまま墨田区役所経由墨堤へ続く三ツ目通りの裏通りを通ってではなく、ランチを門仲駅付近で摂ることとしていたので、永代通りを門仲交差点、即ち清澄通りとの交差点まで歩き、そこを北に折れて歩くこと15分弱で清澄庭園前に出るのですが、その道すがら、仙台堀川に架かる橋の袂の小屋の縁台に腰を下した旅の先達、芭蕉翁の銅像を一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、仙台堀川を超えると、いつもは森下発で門仲方面へ戻って来るルートの見慣れた景色、つまり、清澄庭園沿いのモダン長屋の姿が遠目に見えてきて、手前の商店街も何となく見慣れた景色で目的地に近づいているのを感じさせてくれますが、自粛を受けてシャッター降ろした薬局の軒下で、いつもは気に留めなかったオレンジ色のニクいヤツことサトちゃんのダンボ的乗り物がイイ案配に日陰でテカっていたので、向こうから歩いてくる通行人をバックに一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、サトちゃんダンボから暫し歩くと、いつもの見慣れた、モダン長屋の佇まいが目の前に広がり、ここの定点観測スポットのひとつである、クラフトビールを売り物にしているという、このご時世の自粛ブームもものかわ、昼からビールを店頭販売している店先で煌々と照らされた裸電球型LED電灯と金物製で素朴な雰囲気の「BEER」看板を一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、同じく延々と続くモダン長屋の真ん中より、清澄白河交差点よりの辺りにある、ここも白い木枠の大きなガラス窓と白い木板を百葉箱みたいに打ち付けた外壁が印象的な独立系ブティックの前ですが、やはり、このご時世、右へ倣えの不要不急の商店は自粛ということでお店を閉めており、それでもちら見しながら通る通行人各位は居るので、5分ほど、目の前の横断歩道横の信号柱のもたれて、被写体を待って、シャッター切ってみたもの。

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五枚目のカットですが、ここも、モダン長屋の閉まっていたブティックの2~3軒ほど、清澄白河交差点方向に位置する、若者向けの美容室で、いつも全面ガラス張りの開放的な店構えの店頭に、これまた、日本製とは思えないようなキッチュな色使いのフレームに、不似合いな幅広ショルダのリボンタイヤを履いたスポーツ自転車がもたれ掛けられていたので、これ幸いにと有難く一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、自粛自粛とは言いながら、元々、それほどメジャーな観光名所でもない、ここ清澄庭園付近では、人通りはこれまでとそれほど変わりはなく、ただ大きな違いは、マスク装着の通行人がほぼ100%に近く、正面からは写り込んで欲しくないので、通り過ぎた瞬間以降、構図を考え、丁度いい大きさまで遠ざかる頃合いでシャッター切らねばならないことでしたが、いたいけな20代半ばのお散歩カポーがお手々繋いで仲睦まじく前を通り過ぎて行ったので、有難く一枚戴いてみたもの。

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七枚目のカットですが、ここモダン長屋付近ではいつも通り、そこそこ撮れるものだなぁ、とか感心しながら、次なる目的地である清澄庭園を目指して、入口がある庭園北側へ面した通りに曲がると、いきなり後ろから走ってきた、いたいけな極小姐がコケそうにでもなったのか、いきなり工房主の足に飛びついてきたので、すわっ日中からバイオハザードか!?とか前日夜中に観た映画を思い出し恐る恐る斜め後ろ下に目を向けたら、若いヲヤヂさんが小走りやってきて、済みません、歩けるようになったばかりのもので・・・と恐縮して引き取り、では手でも繋ぐのかと思いきや、ほら行くよ、と歩き出しちゃったので、とまどいながら、その後をテクテクついてく極小姐の姿を撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、清澄庭園の入口まで到着し、様子を伺ってみると、門扉は固く閉ざされ、一枚の貼紙が・・・要は都の緊急事態措置を受け、5/6迄閉演、とのことで、仕方なく、その隣にある、無料であるためか、天気の良い園内が大入り満員の活況状態の清澄公園に足を運んでみれば、あろうことか、テントなんか立てて、中でまったりと集・近・閉を楽しむ手合いが散見され、ここはヤヴァィと思わせるもの十分だったので入口付近から一枚撮って早々に退散したもの。

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九枚目のカットですが、この界隈の次なる定点観測スポットである万年橋へ向かい、歩き出すと、清州橋通りに出た辺りで、道の向こう側にずいぶんとレトロで凝ったタイルをふんだんに使った外装のビルが目に留まり、しかもご丁寧なことに社名の看板というか表札はぶ厚い銅製の金物で、その上にはこれまたレトロなデザインのランタンみたいな照明器具が掲げられていたので、即座に道を渡り、至近距離から一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、同じく清州橋通りに面していて、ちょうど、万年橋へ続く道への曲がり角に建つマンションの一階に位置する、カフェバーのようなお店のエントラス横の飾り窓の古めかしい雰囲気の薄黄色のステンドグラスがいつも見事なので、中のお客さんや店員さんが外を向いていない瞬間を狙って、至近距離から一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、清州橋通りとの交差点から歩くこと1分強で、安藤広重も葛飾北斎もその人気の作品集で描いた、小さいが格で云えば、日本橋、永代橋、両国橋などと肩を並べる名所で、現在の鋼製橋も、昭和5年に震災復興の一環として架け替えられ、しかも今年は、何と架橋90周年ということで、是非ともその優美ながら力強い姿を撮りたいと思ったところに、奇跡的にマスクもせず、美麗な姿の若いカポーが現れたので、橋が呼び寄せたご縁と思い、有難く一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、短い橋なので徒歩でも20秒も掛からず渡り切ってしまうので、反対側から橋の優美な鋼構造を眺めていたら、またしても別の若いカポーが元気にジョギングなんかしながら通り過ぎて行ったので、丁度良い大きさに収まる辺りで、後ろ姿エキストラ出演お願いしたもの。

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十三枚目のカットですが、万年橋を渡り、次なる目的地、小高い人工の岡の上に設けられた芭蕉翁の可動式銅像と清州橋の全景を撮ろうかと思ったのですが、何と、こんな風通しの良い丘の上の施設まで、芭蕉記念館の付属施設ということで、道連れ自粛閉館、仕方なく、辺りを撮って、お茶して深川に戻ろうと、だいぶ前にたまたま、この辺りを歩きまわってからスカイツリーまで移動した時に通りがかった、黒塗りの木塀と鉄製タンクなどの店頭オブジェが魅力的なカフェバーを再発見したので、店先の渋いバイクをモチーフに一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、清澄通りに再び戻り、大通りに沿って歩くこと5分程度で森下交差点に到着、そこを東に向かって新大橋通りを通るのが深川への帰り道のルートなのですが、東富橋へと繋がる区役所前通りの手前で、ちょうど建物が解体されて次の計画が動く前の空き地越しにちょうどイイ案配に色褪せた藤色のモルタル外壁とその真ん中に設けられた薄緑色の錆びた鉄扉がイイコントラストだったので、足を止めて一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、いつものアプローチルートである区役所前通りへと曲がり、ひたすら南へ歩くと、白河、三好、平野、そして仙台堀川を渡ると見慣れた冬木町に到達するのですが、今回、ちょうど光線加減も良かったので、たまたま兄ちゃんが通りかかったのをチャンスとして、仙台堀川に掛かる鋼製橋である亀久橋の様子を一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、適当に組んでも、ゾナーってイイですね、金物のクリアランスの加減で30m程度を無限とした見切り発車での試写でしたが、開放でここまで撮れれば、作品造りに使うぢゃなし、スナップのお供としては、十分、及第点上げられるのではないでしょうか・・・もう跡形もないですが。

さて次回は、Stay Home WeekのGW、無人の街へ試写に出掛けようと思いますが、はて、何をお供にしましょうか・・・来週末迄に考えます、乞うご期待!!
  1. 2020/04/26(日) 21:56:49|
  2. Sマウント改造レンズ
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Japan's authentic treasure with ancient maount fecing to extinction~W-Nikkor35mmf2.5S~

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さて、今宵のご紹介ですが、予告通り、ストックしてあった、国産銘レンズ、しかも今やデヂタル化の波に乗り遅れ、絶滅危惧種となりつつあり、よほど希少価値の高いモデル以外は右肩下がりの値付けとなりつつある、ニコンSマウントの広角、W-Nikkor35mmf2.5の黒鏡胴モデルをお送りいたします。

実は、この個体、先に買い求め、中身をより新しい設計であるUW-Nikkor35mmf2.5に換装した銀鏡胴のものが、あまり外観が綺麗ではなく、持ち歩きにはちょっと・・・ということで、外装スワップと光学系もUW-Nikkor35mmf2.5も逆光時に緑のゴーストが映り込むマルチコートモデルの後期タイプではなく、青紫の前期型で程度の良い光学系を押さえていたので、そちらに換えて、S-Mアダプタで街撮り用のコンパクトな35mm玉としてM(TIPO240)での海外遠征用の交換レンズとして加工しようと買い求めたものでした。

しかしながら、黒鏡胴のもののオリヂナルの描写性能も見ておきたいという思いはあったので、新参者で、やっと計測機器扱いから、街撮り用のパートナーに昇格したα7RIIとコンビを組み、外出自粛で声かけ撮影などままならない状況下、歩き慣れた下町を撮ったらどうなるか、と試してみたものです。

では、さっそく当日の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。もちろん、例によって例の如く、全コマ開放により絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、泣き出しそうな天候ではありましたが、月島方面から佃、新川と巡って、門仲経由、木場の工房まで戻るコースを選定していたので、まずは月島迄の最短ルート、越中島から海洋大学前を通って月島へ抜ける道を歩いていて、いつも通勤時に傍らを通り、何となく江戸っぽい雰囲気を気に入っていた、調練橋付近の船溜まりの様子を一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、海洋大学の前の清澄通り交差点を南に向かうと、海洋大学越中時キャンパスの中に時代がかった煉瓦造りの建物二棟が見えますが、これが、国指定有形文化財の観測台の建物で、写真に写っている鉄薄板ドーム屋根の八角形の建物が第一観測台で1903年、おん歳117歳の歴史的建造物に敬意を表し、塀外から一枚戴いてみたもの。

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三枚目のカットですが、本当は、優雅な明治丸の全景図を撮りたいところだったのですが、今だ、修復中の工事現場の囲いが残ったままで、至近距離では無粋な写真にしかならないので断念し、傍らを通り過ぎ、相生橋途上の中の島公園の高台から、公園の桜花の枝越しに付近の河岸に係留されている屋形船共々一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、明治丸とその周囲の写真を撮り終え、さて早々に橋を渡り切って、月島へ上陸しようかいなとか思いきや、頭上で、鳩の鳴く声がしたので、ふと目線を走らせてみれば、屋根の面材のない、垂木だけの構造体がなかなか面白い意匠で、しかもこれが今にも泣き出しそうな曇天の空に妙にマッチしていたので、情報提供者である鳩各位ともども一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、この時期、気温もそこそこ低かったため、月島に上陸してからもあちこちで、葉桜にはなりつつも、そこそこ花を残した樹をあちこちで見掛け、ここ、相生橋から程近い堤防伝いの道路の両脇に植えられた街路樹の桜並木も葉桜というには勿体ないくら盛大に花を残していてくれて、花のトンネルで通る者のを歓迎しているかのような雰囲気だったため、足を止めて一枚撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、つい桜並木の見事さに道草を食ってしまいましたが、この日は、まず月島駅前のヨナタンというファミレスで食事をしてから周辺を撮って、佃大橋経由、湊、新川へ歩いていく予定だったので、メインストリートに戻り、お店を目指しましたが、その途中の猫の額ほどの児童公園真ん中に一点だけ置かれていたアシカだかオットセイの合掌型の遊具が面白かったので、足を止め、一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、月島の東西を貫くメインストリート沿いには、古くからの住人が住まれている町会があるのですが、そのところどころに道祖神ではないですが、街路樹の切れ目のようなところに、思い思いの縁起物のオブヂェをこれでもか!と並べて、通行人の目を愉しませてくれていたのを、今回、恥ずかしながら初めて気が付き、しゃがみ込んで一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、ここ月島の画的に面白いところは、下町のとても古めいた木造建築と遥か彼方に聳え立つ、都内屈指の高級タワーマンション群との対比ですが、それがニューヨークやバンコクのように、住民の階層を反映した対立があるわけでなく、香港のようなアジア的フュージョンで有機的に溶け合い、新住民も古来からの住民も分け隔てなく、円満な地域コミュニティを作り上げているとのことで、その象徴的な光景を一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、下町の中心部のチェーン店ファミレスで、望外の上出来な昼食を終え、再び元気を取り戻して向かったのが、佃島随一のフォトスポット、住吉神社裏の船溜まり、赤い橋越しに超モダンなタワーマンション群が一望出来る雁木造りの岸壁で、嬉しいことに年に一度しかない桜のシーズンに花見客の混雑とは無縁に花を入れた景色の写真を撮ることが出来たもの。

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十枚目のカットですが、桜がまだ存分の残っていた船溜まりの写真が撮れたことに大満足し、次いで向かったのが、まさに絶滅の危機に瀕している月島商店街、ここは通り自体も低いアーケードの下には昔ながらの駄菓子屋やら電器店、洋品店などが、よそ者目当てのもんじ焼屋の店舗の合間合間に程よく残っていて、特にスナップ撮影で嬉しいのはその商店街に直交する狭い通りがそのまま路地になっていて、二階の渡り廊下みたいなもの越しに聖路加のタワーが望めたりして面白いので、いつもの通り一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、ここ月島の商店街も普段の週末ともなれば、決して安くも旨くもない、もんじ焼目当てに、よそ者の老若男女が押し寄せ、地域住民各位のための生活道路も、徒党を組んで横一列に並び、あっちをうろうろ、こっちをきょろきょろと蛇行などして迷惑極まりない若者各位が跳梁跋扈するのですが、幸か不幸か新型コロナ騒動のため、人気はまばら、午後の書き入れ時のこの時間も、数分に一回、人が通るかどうか、という具合いだったのですが、レトロ交番を撮ろうと交差点に立ったその時、通り過ぎる、いたいけな親子が居たので、急遽、後ろ姿でエキストラ出演願ったもの。

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十二枚目のカットですが、佃島、月島も目ぼしい定点観測スポットは人もおらず、撮り尽してしまったので、早々に対岸の湊、新川エリアに移動することとし、雨風さえなければ絶景の眺めで、徒歩により渡るのがオススメの佃大橋を渡り、浅草方面を眺めてみれば、佃のタワーマンション群、真っ白いハープのような外観も優美な中央大橋、永代橋越しに、遥かスカイツリーも勢揃いで、安藤広重がこの景色を見たらどんな画を描くのだろうとか想像しながら新東都名物揃い踏みを撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、佃大橋から再び江戸の地に上陸し、茅場町方面へと歩いていくと、ここもやはり古くからの街並みがあちこちに残る下町であることには変わりなく、正体不明の木造建築が、大きな通りから一本入ったところに残っていて、驚くべきことに、今でもそこで人が暮らしている、という事実を目の当たりにするのですが、ここもそのうちのひとつ、謎のコロニアル風木造店舗兼住宅の姿を前から一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、佃大橋から新川に向かう途中、たぶん、湊との境界辺りではなかったかと思いますが、何と、関東大震災で崩れ落ちてしまった両国橋の鋼材の一部をそのまま再利用して建造したという、近代建築史、或いは我が国鉄鋼業の歴史に照らしても極めて貴重な近代産業遺産である、南高橋という橋でその歴史の重みに敬意を表し、道端の花をメインに据え、その佇まいを撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、雨も降りだしてきてしまったので、カバンに忍ばせてきた折り畳み傘をさして、家路へ就くこととし、たまに奉公先から気が向くと歩いて帰る時に通るルートである鍛冶橋通りに出て、一路、永代橋を目指してあるくと、新川からは目と鼻の先なので、ほどなく、都内の橋の王様である永代橋の雄姿が目に入り、帰り際にどうやったらこの威厳が撮れるものかな、と思案して撮った一枚。

今回の感想ですが、いやはや、人が居なくても、スナップはそれなりに何とかなりますな・・・ついつい安易に声掛けてそれに頼っちゃうと、構図とか、露出とか、それ以上に街の至る所に潜む蠱惑的なモチーフを見落としがちになってしまうので、この人の居ない時期に精一杯、腕を磨くことといたします。

さて次回は、加工途上のレンズと家の近所からちょい離れたエリアまで2時間近く散策して撮ってきた画を申し訳程度にアップします、ちょい乞うご期待!!
  1. 2020/04/19(日) 22:17:28|
  2. 旅写真
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Exciting travel to gorgeus local city with 400 year's history~Kanazawa photographic tour'20.Mar③~

さて、今宵のご紹介ですが、予告通り、3月の連休を利用して、久々に旅行して来た金沢、及びその周辺一帯の旅からのレポート、実質最終日の三日目となります。
まずは簡単な行程のレヴューからですが、滞在三日目は、東京を出る前から予め計画していた、ほぼ丸一日使った、定期観光バスによる輪島半島ツアーに行くこととしていました。
滞在二日目の夕刻に駅前の北鉄バス案内所で前売り券7500円也を購入し、三日目は朝7:50に金沢駅東口の1番バス乗り場出発で、一路、輪島の観光朝市を目指し、2時間以上かかって、朝市から程近い輪島塗会館の駐車場にバスを停め、そこから徒歩で朝市が開かれているメインストリートへ移動、50分の自由行動でしたが、そもそも、出発時にバスのお客さんが7名しか乗っていないという暗澹たる道行きなので、推して知るべしの通り、写真でも判る通り、観光客は僅少、露店の売り子さんや、用向きで通る地元民各位の方がまだ多い状態で、10年ほど前に来た時はこんなものではなかったのに・・・と思い、ガイドさんに感想など述べて見れば、今日はこれでも賑わっている方・・・と返され、一足先の外出自粛とはこんなものなのか?と正直驚いた次第。
そして、そこから白米千枚田、キリコ会館を経て、志賀町の丘の上のホテルでそこそこ豪華なランチを戴き、あとは道の駅みたいなところでトイレ休憩以外は車中見学で巡り、金沢駅前に戻ってきたのが16時半過ぎ、当然、まだ写真が幾らでも撮れる時刻なので、駅前のアパホテル一階カフェでお茶してから、今度は市内バスでひがし茶屋街に向かい、前回はパスした主計町茶屋街を撮り歩いてから、日没間際のひがし茶屋街へ移動、声掛けてきた小姐各位も含め、撮るだけ撮ってから、晩飯時間も考え、駅前まで歩いて戻ったという行程。

では、さっそく当日の行程に沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、バスを降り、何となく、少々欲求不満の柴犬みたいカンジの顔立ちの若いガイドさんの案内で、バスを停めた輪島塗会館から歩くこと5分強で、見覚えのある、朝市通りの入口に到達、さっそく、撮ろうかいな・・・と思いきや、両側の露店というか屋台みたいなのは適度な密度感で通りに面して建ち並んでいるのですが、観光客を含めた通行人が圧倒的に少ない・・でも何か朝市の雰囲気を現わすものは、と目に留まったのがテントの下の魚の干物、買わないけど、宣伝するから一枚撮らしてね、と頼んで一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugomeyer KinonIII50mmf1.8mod.M by Fukagawによる開放AE撮影となります。

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二枚目のカットですが、別のバスの団体観光客なのか、或いはマイカーによる個人観光客なのか判りませんが、いたいけな小々姐連れのやや年配夫妻がやってきて、オレンジ色も目に鮮やかな露店テント前路上で、買物会議みたいなのを始めたので、ここぞとばかり、黒のダウンとオレンジのテントのコントラストを活かすべく、小々姐の艶やか黒髪にピンを合わせて撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugomeyer KinonIII50mmf1.8mod.M by Fukagawによる開放AE撮影となります。

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三枚目のカットですが、ここ朝市通りは、何も朝市オンリーが店を広げているわけではなく、カフェもあれば、塗り物屋さんも、あまり値打ちものが有るとは思えませんでしたが、店頭のビジュアル的には十分この閑散とした通りに彩りを添えていたようなので、店頭で欠伸してた女将さんに頼み込んで、売り物の極彩色の獅子像を一枚撮らせて貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugomeyer KinonIII50mmf1.8mod.M by Fukagawによる開放AE撮影となります。

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四枚目のカットですが、獅子像を撮ったあと、お若いのに骨董に興味がお有りか?とか、よほどヒマなのか、女将さんから、茶を淹れるから寄っていけ、とか云われたのを有難く固辞し、ひたすら枚数を稼ぐべく、入口とは反対の方向目指して歩き出してほどなく、またしても別の観光客の一団と遭遇し、逆光気味ながら、一人の小姐の栗毛が風になびくさまが心惹かれるシーンに遭遇したので、とっさに一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugomeyer KinonIII50mmf1.8mod.M by Fukagawによる開放AE撮影となります。

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五枚目のカットですが、朝市通りに着いてから30分ほども経ってから、そこそこ通りの上の観光客というか、自分みたいに絶対に爪楊枝一本買わないとこころに決めた冷やかしを含めた通行人の数はそこそこ増え出し、るるぶ女子とか昔云われたような、都会っぽいファッションで観光地を巡るような小姐二名組とすれ違ったので、やり過ごしてから、後ろ姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugomeyer KinonIII50mmf1.8mod.M by Fukagawによる開放AE撮影となります。

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六枚目のカットですが、おそらく、今回も旅でのベストショットであろう、朝市通りを背中の曲がった老婆が渾身の力で以て荷車を推して通っていくところをすれ違ってから、逆光気味ながら、通りの全景も入れて撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHygomeyer KinonIII mo.M by Fukagawaによる開放AE撮影となります。

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七枚目のカットですが、通りの端まで行ってみたら、更にその先に輪島塗の職人の作業場の集落みたいなのがあるようなので、そこも一通り眺めてから、そろそろ集合時間が近づいてきたので、朝市通りの一本海側の通りを通って輪島塗会館方面を目指して歩いていたら、路地の入り口で猫が見つめてきたので近づいて写真撮ろうとしたら、何もくれないのが判ったか、振り返りながら歩いていってしまったので。せめて後ろ姿を、と一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugomeyer KinonIII50mmf1.8mod.M by Fukagawによる開放AE撮影となります。

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八枚目のカットですが、輪島塗会館の駐車場を後にした大型バスはたった7名の乗客と2名の乗員を乗せ、一路、白米千枚田へと向かい、実はここは初めての訪問だったのですが、観光バスが何台も停まれるような立派な駐車場と、道の駅のような売店を備えた立派な観光地化されてはいたものの、やはり朝市通り同様、やはり時期が時期だけに閑散とした様子ではありましたが、それでも、結構、写真が好きとかカメラの腕には自信有りといった若者各位がやってきて、EVFを付けたミラーレスで何枚か撮ったあと、満足気にその場を立ち去ろうとする小姐の姿を認めたので、後ろから千枚田をバックに一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugomeyer KinonIII50mmf1.8mod.M by Fukagawaによる開放AE撮影となります。

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九枚目のカットですが、話は前後しますが、苗が植えられた後、或いはあせめて水が深々と張られた状態であれば、ここが水田であると一目瞭然なのではありますが、まだ田植えの時期には少々早く、しかも、個々の田が別々のオーナーの所有、委託管理先も複数らしく、一斉に水を入れてシーズン突入とはならないようで、駐車場から徒歩で行って帰って来られる範囲では、単なる段々状の丘陵斜面なのか、田植え前の水田なのか釈然としないカンジではありましたが、戻り際、何とか、それらしい雰囲気の場所を見つけたので、青空をバックに一枚撮ってみたもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による開放AE撮影となります

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十枚目のカットですが、夕暮れ前の早い時間に金沢駅の出発したのとは丁度反対側の西口の点対称の位置にバスは到着、少々欲求不満の柴犬みたいカンジの顔立ちの若いガイドさんも珍しく愛想良く笑って、見送ってくれたので、気分も上々、まだ撮れるなとか思いながら、少々、駅前でサボってから、市内循環バスに乗り、ひがし茶屋街と主計町茶屋街の共通した最寄りのバス停で降り、陽も暮れ出した主計町茶屋街に足を踏み入れ、その入口付近の閑散とした様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0mod.M by Fukagawa による絞り開放AE撮影となります。

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十一枚目のカットですが、暫し、どうやって撮っていこうか、街並みの中に佇んで思案していたら、程なく、夕暮れのお茶屋街をインスタにでも上げるためでしょうか、いたいけな若者各位のグループが何組かバス停方面からやって来たので、少し引いたところから、通行人代わりに出演願い、一枚撮ってみたもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0mod.M by Fukagawa による絞り開放AE撮影となります。

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十二枚目のカットですが、ここ主計町茶屋街は近隣のひがし茶屋街と比べると、かなり小規模なエリアなので、入口から奥まではゆっくり歩いても10分と掛からず、メインストリートだけではありきたりの画を撮ることしか叶わないので、いきおい、路地裏散策に切り替えることとなりますが、偶然、尾道の斜面の街並みに似た通りを発見し、嬉しくなって一枚撮ってみたもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0mod.M by Fukagawa による絞り開放AE撮影となります。

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十三枚目のカットですが、日没まで時間配分を考え、主計町茶屋街の主だった路地、裏通りも一通り眺めて、撮ったので、大通りを挟んだひがし茶屋街へ徒歩で移動、すっかり、陽の落ちたメインストリートの各お店の店頭の街灯に灯が点り、その下を通行人が過ぎていくさまがなかなか風情有ったので、一枚撮ってみたもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0mod.M by Fukagawa による絞り開放AE撮影となります。

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十四枚目のカットですが、ストロボ無しで通りを撮っていたのがよほど不思議だったのか、近くでオリムパスケムンパスサロンパスのマイクロフォーサーズ機で交互に記念撮影なんかしていた小姐二名組の一名が、ストロボ焚かずによう撮れますね、とか声掛けてきたので、絞り開けてシャッター速度調整すれば、今のカメラは感度も自動調節できるから簡単♪とかいいながら、彼女らのカメラで何枚か撮って上げて、お礼にモデルさんになって貰ったもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0mod.M by Fukagawa による絞り開放AE撮影となります。

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十五枚目のカットですが、三人でカメラを覗き込んでかなりワイワイがやがややってたてのを通り掛かりで見かけた別の小姐二名組が、写真お上手なんですか?とか声掛けて来たので、論より証拠、そこに立ってみなはれ、と返して、気に入ったら後で送って上げるから、と約束してモデルさんになって貰ったもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2.0mod.M by Fukagawa による絞り開放AE撮影となります。

今回の感想ですが、本来、この日程は、上海行きを計画していて、それが未知の伝染病によりキャンセル、釜山かソウルに行こうとして、そこもどうやらやヴぁそうということで、見送り、では札幌は?と計画変更を試みたものの、結果はご存知の通り、結局、手近で感染者数も少なそうな金沢へと変更したのですが、美味しいものは思う存分食べられたし、思いのほか、小姐の写真も撮れたし、なかなか佳き結果となりました。

さて、次回は、買ったまま試写もしていなかった国産の銘レンズをα7R2で厳格に試写した結果をレポート致します、乞うご期待!!
  1. 2020/04/12(日) 21:53:47|
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Exciting travel to gorgeus local city with 400 year's history~Kanazawa photographic tour'20.Mar②~

さて、今宵のご紹介ですが、予告通り、3月の連休を利用して、久々に旅行して来た金沢、及びその周辺一帯の旅からのレポート、二日目となります。
まずは簡単な行程のレヴューからですが、滞在二日目は、前日の地の天気予報では、雨、時々曇りという、写真を撮るには絶対絶命、ピンチの見通しで、それでも、降水確率は午後には10%になり、その代わり予測困難な、局地的にわか雨は有る、といった状態だったので、今回の目玉として楽しみにしていた、輪島半島へのランチ付きほぼ丸一日バスツアーは滞在三日目送りとすることにし、湯治との朝は目覚めたのが宿のオマケの朝食提供時間もとうに過ぎた10時過ぎ、そこから身支度し、駅まで徒歩で移動、駅前のバスターミナルから、前日に買い求めておいた北鉄バス市内一日乗車券を使い、市内では一番シャッターチャンスが転がっていそうな「ひがし茶屋街」へ移動し、そこで1時間ばかり声かけたり掛けられたりもして何枚か撮り、そろそろお腹も空いてきたので、徒歩で15分程度の近江町市場まで移動し、そこで何枚か撮りながら、お目当ての海鮮系料理屋に向かい、1時間以上待ちましたが、至極の海鮮丼を戴き、しかるのち、市場至近のバス停からバスに乗って、今度は反対側のにし茶屋街へと移動、ひがし茶屋街に比べると相当閑散としている街並みを陽が傾き出すまで路地裏にも足を運んで撮り尽くし、しかるのち、またバスで駅まで戻る途中に翻意して、広坂兼六園下で降り、そこからご苦労なことにいったん通り過ぎた21世紀美術館まで、金沢城址の石垣などを眺めながらとぼとぼと歩き、すっかり陽も沈み出した黄昏の美術館庭の風景を何枚か撮って、翌朝はバスの時間も相当早いので、晩飯を早めに摂るべく、早々に駅前に引き上げたというのが滞在二日目の行動のあらまし。
では、さっそく当日の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、ひがし茶屋街最寄りの川沿いのバス停に降り立つと、新型コロナの影響に関する話が喧しい昨今であったにも関わらず、茶屋街方面へと歩いて行く人間は結構居て、道案内の看板など見る必要などないくらい、5分もかからないうちの入口に達し、一軒、京の町屋みたいな店舗兼住宅の前で1枚撮りませうとカメラを取り出したところ、関西弁の小姐二名がレンタル着物も颯爽と通り過ぎていったので、後ろ姿のエキストラ出演して頂いたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaenderのSW-Heliar15mmf4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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二枚目のカットですが、10年近く前の記憶を頼りにメインストリートを目指して茶屋街の中を進んで行くと、通りに面した店舗兼住宅の軒先に、時折、面白いオブヂェみたいなものが掲げられていたりすることがあるのですが、その中でも目を惹いたのが、何と麻で編んだテーブル掛けみたいな生地の上に、トタン板を切り抜いて作ったと思しき、石川県全体の図柄が麻糸で縫いつけられており、よくよく、至近距離で観察すると、何と、整形したあとに溶融亜鉛メッキ槽に付けられたものであることが判り、気合い入ってるなぁとか感心して軒先で一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaenderのSW-Heliar15mmf4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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三枚目のカットですが、メインストリートまで目と鼻の先の石畳の道の曲がり角の手前の側道に、どう見ても、昨日今日、レンタル着物を来てみました♪という着こなし、身のこなしとは別物の艶やかな小姐が、スニーカー並みに軽快な足取りの草履履きで石畳の小径へ歩き去っていく姿が目に留まったので、追い縋って、 通りの街並みの中の後ろ姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaenderのSW-Heliar15mmf4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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四枚目のカットですが、そうこうしてメインストリートに到着、記憶に残るひがし茶屋街のメインストリートよりも、はるかに人通りが少ない、あたかも早朝の如き街並みを、果たしてどうやって、この超広角レンズで収めましょうかとか思案し、結局、道のど真ん中に陣取って、ローアングルで何カットか撮っていたら、背中に人の気配を感じ、あ、こんなに真ん中占領したら、車は通行禁止とは言え、記念写真なんかの邪魔だわな・・・とか思って立ち上がって振り返ると、いたいけな名古屋からという小姐分隊が「あのぉ、お願いがあるんですけど・・・」ということで、何枚か、別のスマホンとオリンムパスケムンパスのマイクロフォーサーズの入門機でグループの写真を撮って欲しいという嬉しいリクだったので、朝飯前ならぬ昼飯前だけど、というこちで、お礼代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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五枚目のカットですが、工房主が珍しいレンズ?で撮った画も是非送って欲しいということで、代表者の小姐に名刺を渡し、別れてから、メインストリートの奥まで行って、戻りがてら、付近の側道をスキャンいたら、なかなかオシャレな弁柄格子のお店が建ち並ぶ、石畳の小路があって、前回来た時には、全然気が付かなかったわな、とか独りごちながら、道端に立って、通りの全景を収めようとしたら、そんな姿にはお構いなしに七五三みたいにレンタル着物が浮き立っている若き人々が次々通り過ぎて行ったので、頃合いを見計らって、一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaenderのSW-Heliar15mmf4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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六枚目のカットですが、同じくひがし茶屋街の側道のひとつで二階の大きなガラス窓が特徴的な店舗の建つ石畳の通りが目に留まり、ここも、結構な頻度で、大人の七五三が行き交っていたので、面白そうな画が撮れそうな気がして道端に佇み、シャッターチャンスを待っていたら、またしても、大声で嬌声を上げながら、いたいけな小姐三名組がやってきたので、頃合いを見計らってシャッター切ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaenderのSW-Heliar15mmf4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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七枚目のカットですが、記憶を頼りにメインストリートと交わる側道を覗きながら歩いていたら、赤い弁柄染めの木の外壁の店舗が建つ石畳の裏通りを大人の七五三カポーみたいなのが、遥か彼方から歩いて来るのが目に留まったので、立ち止まって、目の前に来た頃合いを見計らってシャッター切ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaenderのSW-Heliar15mmf4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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八枚目のカットですが、そういえば、メインストリート反対側からのひがし茶屋街の全景を撮っていなかったことを思いだし、反対側に着いてから、人通りが少ない頃合いを見計らって、入り口方面に向かってシャッター切ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaenderのSW-Heliar15mmf4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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九枚目のカットですが、ここひがし茶屋街のメインストリートは遠目に見ても、調和がとれ、個人的には、京都の一力茶屋の在る祇園のメインストリートのひとつである花見小路にも負けない素晴らしい風情を持っていると思うのですが、それにもまして、ここのお店が軒先のデスプレィに細かな気配りを働かせていて、出入り口の脇に通る人の目を愉しませようと、野の花を一輪挿しに挿して、さり気なく飾っておくその奥ゆかしさに心打たれ、一枚戴いてみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaenderのSW-Heliar15mmf4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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十枚目のカットですが、そここで立ち止まって、カメラバッグを右肩から下げ、首と左肩から、見慣れぬカメラなど吊るして、しゃがみ込んだり、中腰で撮ったりして、撮り直しなんかやってたので、近くでスマホンの集団自撮りやってた小姐集団が声掛けてきて、すみません、上手そうなので、撮ってくれません?という嬉しいリクしてくれたので、もっと寄ってとか、肩を上げて、顎を引いてとか、それらしく色々と小うるさい注文付けて、スマホンやらキャノンの小型一眼レフデヂで撮って上げたあと、変はレンズで撮らせて貰うよ、ということでモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugomeyer KinoIII50mmf1.8改L39壱号機による絞り開放AE撮影となります。

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十一枚目のカットですが、先に撮って上げた小姐グループたちが、すっげぇ!とか、マヂとか、スマホンの画面とかキャノンの背面LCD見て、喜びの声なんか上げてるのを見た、別の小姐二名組が、えー、うちらも撮って欲しいんすけど・・・ただ、場所は大通りがイイです、ということで、少々歩いて移動し、ひがし茶屋街のぐるぐるになった茶屋街の街並みをバックに可愛く撮ってあげたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugomeyer KinoIII50mmf1.8改L39壱号機による絞り開放AE撮影となります。

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十二枚目のカットですが、、ランチの時間を考え、ひがし茶屋街からそぞろ歩きすること20分少々、やっと近江町市場に到着したのですが、幾つかあったランチ候補のお店は何処も恐るべき行列で、戦意喪失しそうになりそうな気持を奮い立たせ、本命のお店はメインストリートからは外れていたことを思い出し、そこなら、多少はマシなんぢゃまいかと歩き出したその時、果敢にもマスクもせずに鮮魚を買い求めようと店員さんとハードネゴに臨んでいたカポーの姿が目に留まったので、路上から一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugomeyer KinoIII50mmf1.8改L39壱号機による絞り開放AE撮影となります。

Kanazawa20_028.jpg
十三枚目のカットですが、1時間以上もかけはしたものの、築地場外だったら、いったいいくら取られたんだろう!?と造像もつかないような超豪華な地魚(含む甲殻類)満載の海鮮丼を戴き、身も心も豊かになって、市場の最寄りのバス停から周遊バスに乗って、金沢駅経由、今度は反対側に位置するにし茶屋街を探検することとし、駅からは10分少々で着いたにし茶屋街の入り口から、楽しそうに散策している小姐二名組が通り過ぎるのを待って一枚戴いてみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaenderのSW-Heliar15mmf4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

Kanazawa20_029.jpg
十四枚目のカットですが、これもにし茶屋街のメインストリートで、この頃には、昼過ぎくらいまでぐずりがちだった天気もようやく落ち着いてきて、北陸の冬から早春にかけての特徴であるどんよりとした低く厚い雲の合間から、澄んだ青空も見えるようになってきたので、ちょうど良いグループ客がやって来た頃合いを見計らって、街並みを撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaenderのSW-Heliar15mmf4.5asph.による開放、絞り優先AE撮影となります。

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十五枚目のカットですが、にし茶屋街自体はメインストリートの長さも、側道の広がりもひがし茶屋街とは比べ物にはならないくらい小さく、それ以上に、声掛けたり、掛けられたりして、着物姿のいたいいけな小姐各位の写真を撮れる確率が、天文的に低い気がしてきたので翌朝の輪島行定期観光バスの発車時刻が小学校の林間学校かボーィスカウトのキャンプ並みに早いので早々に晩飯食べて寝ようと思い、にし茶屋街を後にし、途中、21世紀美術館前を通った後に気が変わって、ひとつ先のバス停で降りてとぼとぼ歩いていって、夕暮れのガラス張りの建物全景を撮ってみたもの。

さて、次回は今回の金沢の旅のメインエベント、北鉄定期観光バスによる、輪島半島の旅、そして、夕刻のもうひとつの茶屋街、主計町茶屋街の様子をレポート致します、乞うご期待。
  1. 2020/04/05(日) 19:40:49|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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