さて、今宵のご紹介ですが、予定通りご紹介するのは、10月末の連休を利用し、文字通りGOTOトラベル便乗ツアーで長崎県へ旅行した4泊5日からのダイヂェストシーン4日分の最終回、滞在四日目の行程からとなります。
まず恒例の行程レヴューですが、当日朝は、雨がパラついてはいたのですが、前日夜の予報で、雨はお昼前には上がるとのことだったので、それを鵜呑みにして、駅前の宿から佐世保駅にそのまま向かい、朝10時台前半の快速電車へ長崎市へ移動、着いてみれば、歌謡曲「長崎は今日も雨だった」宜しく、どんよりした鉛色の空の下、南国には不似合いの冷たい雨が降っていて、心が折れそうになるのを堪え、まずは腹ごしらえとばかり、中華街でチャンポンを戴かねば全てが始まらないため、市電一日乗車券を駅で買い求め、中華街に真っ直ぐ向かえば良いものをスケベ心起こして、手前の出島停留所で降りて、出島ワーフという飲食モールを覗いてみても、平日のランチ時なので、結構混んでいる割には値段も高く、これといって心惹かれるローカルフードも無かったため、一通り眺めてスルーし、中華街へ徒歩で移動し、中を二周ばかりして、昔寄ってみたら安くて旨かった新地ワシントンホテル近くの物販店併営の小さなお店を探したのですが見当たらず、仕方なく、空いてる割には安くて具が充実していそうな「西湖」さんと云うお店でGOTO券でチャンポンを戴き、しかるのち、また目の前の市電に乗って、グラバー園へ移動、そこで1時間半ばかり、雨宿りも兼ねて滞在し、小降りになってきたのを潮時に下りながら、オランダ坂に寄って撮影、そこから徒歩で出島へ移動し、着いた時は後回しにしていた「出島DEJIMA」という昔の街並みを再現したミニテーマパーク兼資料館へ寄ってかなりの枚数を稼ぎ、しかるのち、雨もすっかり上がったものの、陽も暮れかけてきたので、市電で急いで移動し、日暮れ直前の眼鏡橋を撮って、また市電に乗って駅に戻り、帰路は高速バスで佐世保市内に戻った、というのが当日の行程です。
では、当日の行程に沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。

まず一枚目のカットですが、中華街から市電で大浦天主堂へ向かい、そこから徒歩で坂道、そして斜面エレベータを乗り継いで、グラバー園へ到着し、この時点では雨は結構降って居たので、室内での撮影をメインにして、明るめのレンズかつ時代がかった描写を得られることから、ペツバールタイプのもので撮ることとし、見学がてら調度品などを撮っていたら、ちょうど二階テラスに出た時、真下の池の周りで鯉に餌などあげながら、地元の親子が傘をさし散策していたので、その様子を上から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8 mod.M by FGWGでの絞り開放AE撮影となります。

二枚目のカットですが、ここグラバー園は看板史跡であるグラバー邸のみならず、リンガーハットの名前の元となったリンガー邸や、オルト邸等々、幾つかの明治産業遺産、重要文化財級建造物が、横浜の山手西洋館エリアを更にコンパクトに凝縮した感じの構成になっており、斜面エレベータで到着するとちょうど、丘のてっぺんから下っていくルートになり、順路上では、グラバー邸は一番最後に位置するため、効率的に観て回れるのですが、その途上、何で民家ゾーンなのに???とコンセプトを疑うような鉄製大砲が置かれていたので、ペツバールタイプお得意のグルングルン写真を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8 mod.M by FGWGでの絞り開放AE撮影となります。

三枚目のカットですが、ここグラバー園の中の数々の歴史的建造物は、もちろん年月を経て残っているからこそ貴重な存在であることは疑う余地はないのですが、ただ、適切なメンテナンスをしなければ朽ちて、いずれは土に戻ってしまうので、あちこちで、修復工事が行われていて、ここの園の主人公であるグラバー邸も例外ではなく、来年秋まで修復に入ってしまっていたのでしたが、一足先に修復を終えたオルト邸の新しい漆喰の煙突が南国の曇り空に妙に映えていたので、グルングルン効果も期待して、手前の木の枝にピンを合わせて撮ってみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8 mod.M by FGWGでの絞り開放AE撮影となります。

四枚目のカットですが、更に園の坂道を下って行こうとしたら、目を疑うことに、この初冬というのに、三菱一号館庭の一年中咲いている通称、萬年桜じゃあるまいし、オルト邸からリンガー邸に向かう途中の植え込みから生えていた桜の樹の枝にまごうことなく可憐な花が咲いており、まだこの時点では小雨がぱらついていたので、雨に濡れた南国の桜花も良いものだと思い、至近距離から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8 mod.M by FGWGでの絞り開放AE撮影となります。

五枚目のカットですが、リンガーハットの名前の由来となった、幕末から明治にかけてのイギリス人貿易商、フレデリック・リンガーの邸宅で、ここも内部の殆どが開放されていて当時の調度もできるだけそのままの状態を再現すべく置かれており、屋外で適切にメンテしないと風雨に晒され朽ちてしまう建物外装とは異なり、椅子や机、食器棚などは持ち主達の暮らしの痕跡を生々しく伝える使命を負って、ペンキの擦れや剥げもそのまま残されていたので、その貴重さに心動かされ、一枚戴いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8 mod.M by FGWGでの絞り開放AE撮影となります。

六枚目のカットですが、グラバー園を大規模修復中のグラバー園まで辿り着き、お休み中にも関わらず、お仕事モードで修復現場を見せて貰ったりしているうちに雨はすっかり小降りになったので、そのまま、徒歩でオランダ坂へ向かうことにして、坂道を下って歩くこと10分弱で坂の入り口に到着し、よくよく思いだしてみれば、これまで長崎は一人で観光したことなどなく、定期観光バスだったので車中からの見学しかしたことがなかったなぁ・・・とか思い出に浸り、石碑越しに雨に濡れた石畳の坂道を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8 mod.M by FGWGでの絞り開放AE撮影となります。

七枚目のカットですが、小雨がそぼ降るオランダ坂の麓に佇み、初めてじっくりと眺めたこの坂は、思っていたよりも短く、周囲も味気ないものであったことに気づき、なるほど、「日本三大がっかり名所」にもノミネートされてしまうことがあったのかとか独り言ちてみたものの、せっかく来たのだからと頂点を極めるべく、雨に乗れた緩いカーブの連なる坂道を登り切ったところには、何のことはない短大の入口があり、無粋な守衛詰所が置かれていただけだったので、仕方なく下ろうと思い踵を返したところ、傘を差した学生が速足で追い越していったので、急遽、エキストラ出演願ったもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8 mod.M by FGWGでの絞り開放AE撮影となります。

八枚目のカットですが、オランダ坂の次の訪問地、「出島DEJIMA」まではゆっくり歩いて20分弱、この頃には雨もすっかり上がってきて、傘をさす必要もなくなってきたので、入場券を買って中に入ってから、おもむろにレンズを広角に交換することとし、いちおう、入場ゲート近くの建物一階の階段脇で25mmに換え、まずは、ここの施設の一丁目一番地であり、明治になって出島が廃止され、その後、戦後にかけて周囲が埋め立てられて、跡形もなくなったその後も、ここが出島のあった場所である記憶を留めていた15分の1サイズという「ミニ出島」の全景を撮影用の高台の上から撮ってみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMでの絞り開放AE撮影となります。

九枚目のカットですが、ミニ出島を撮っていたら、遥か前方の復刻石倉の手前、模擬水路上に架かった石造りの太鼓橋の上でおっかなびっくり記念撮影をしているいたいけな小姐のグループが居たので、おそるおそる声を掛けてみれば、撮ってくれるんですか、まぁ嬉しい♡ということで快諾、後で送ってあげる約束をして、広角に換えておいた僥倖に口笛吹きたい気分で、一同勢揃い石倉の前で記念撮影的に撮ってみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMでの絞り開放AE撮影となります。

十枚目のカットですが、そうこうしているうちにまだ表通りを散策し、撮影していないことを会話の中で気付かされ、こりゃいかんと、小姐達との別れの挨拶もそこそこに石倉の横の扉を通って表通りに出てみれば、雨にしっとり濡れた石畳の通路とどんよりした曇り空が両脇の石造りの建物や木造の家屋と妙にマッチして重厚な雰囲気を醸し出していたので、こういうところはビオゴンの独壇場とばかり通路中央からアイレベルで一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMでの絞り開放AE撮影となります。

十一枚目のカットですが、ここ出島DEJIMAのメインストリート上には、オランダ商館関連の施設、建物が所狭しと建ち並んでおり、これが単なる観光施設ではなく、長年の発掘や、オランダやインドネシアをはじめとするアジアなどの研究機関の資料などにも基づいて精緻に復元された史跡であることを示すミニ資料館などになっていて、前日のハウステンボスとは広さの面では比べるべくもないですが、その貴重さと歴史の持つリアリティの重み等が感じられ、長い滞在時間となったのですが、その初期の復元の石造りの倉庫に威容を広角活かして撮ってみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMでの絞り開放AE撮影となります。

十二枚目のカットですが、あっちをきょろきょろ、こっちをうろうろと場所が場所でなかったら、完全にカメラを下げた不審者そのものの挙動でメインストリートを歩いていたら、当日の天気のおかげで観光客が少なかったこともあり、記念撮影のシャッターを押してくれる親切な人が通りがかるのを待っていたという女子大生のグループに、あのすみません、この前で記念写真撮って貰えないですか?とのことで、ほぼ全員分のスマホンで撮って上げた代わりにモデルさんになって貰ったもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMでの絞り開放AE撮影となります。

十三枚目のカットですが、興味深々であちこちを眺めて回っていて、ふとメインストリートの一本北の通りに入って変わった構造の建物が在るものだと眺めてから、25mmならそれほど広くない通路の反対側から特徴ある部分の写真が撮れるなと思い、構えた途端、速足でその前を通り過ぎる、タイムスリップしてきたかの如き、奉行所のお役人の恰好のスタッフが写り込だもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMでの絞り開放AE撮影となります。

十四枚目のカットですが、出島DEJIMAはなかなか面白く、まだまだ撮っていたかったのですが、佐世保での晩飯時間とめがね橋での撮影時間を考えると、早々に切り上げて移動しなければならないので、後ろ髪引かれる思いで、そこを後にし、目の前の市電乗り場から中華街経由、めがね橋最寄りの停留所へ移動し、キブンは上々、NHKみんなの唄でお馴染みの「ざぼんみたいな朝日だな、ここは長崎めがね橋♪」とか口ずさみながら、数年前の豪雨で完膚無きまでに損壊してから完全に復活したその懐かしい姿に出来た喜びを込め、一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMでの絞り開放AE撮影となります。

十五枚目のカットですが、まず一枚目を河原というか、川伝いの石畳の通路から見上げるアングルで撮ってしまい、上がどうなっているのかまだ撮っていなかったことを思い出し、もうとっぷりと陽も暮れ、灯りが恋しい時間になってから、誰かが通ってくるのを待って辺りの様子も判るよう、欄干横から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMでの絞り開放AE撮影となります。
今回の旅を通じての感想ですが、20年ぶりの長崎はやはり、とても良いところでした、食べ物は文句なく旨いし、人々は優しくて人懐こくて。
しかし、飛行機でしか行けないし、その飛行機も韓国はもちろん、その先の台北、上海行よりも高いことが殆どだったので、足は遠のいていましたが、今回のGOTOキャンペンのおかげで期せずして再訪することが出来、とても嬉しかったです。出来ればまた数年のうちに今度は春にでも訪問したいと思いました。
さて次回は旅で中断した工房謹製の新作レンズのお披露目、浅草ロケでお送り致します、乞うご期待!!
- 2020/11/29(日) 19:29:21|
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さて、今宵のご紹介ですが、予定通りご紹介するのは、10月末の連休を利用し、文字通りGOTOトラベル便乗ツアーで長崎県へ旅行した4泊5日からのダイヂェストシーン4日分の第三回、三日目の行程からとなります。
まず恒例の行程レヴューですが、当日朝は、出発前に東京で調べていた通り、ハウステンボスのイルミネーション初日となる上、宿にチェッキンした時に貰ったGOTOトラベル券で入場券買えるので、朝10時半過ぎに佐世保駅前の宿を出て、そのまま快速電車でハウステンボスに向かい、11時半前には入場出来たので、そのまま、エントランスにあたる入国ゾーン奥の運河クルーズの船着き場から実に20年ぶりとなる、このかつての志の高いテーマパークを上から眺めようとドムトーレンの有るゾーンまで運河経由の暫しの船旅を楽しみ、へそ曲がりなことにタワー真下の船着場に着いてもそのまますぐには登らず、船中から外を眺めていたら手を振ってくれたハロウィンコスプレ分隊の小姐各位のところに駆け寄り、挨拶がてら二枚ほど撮らせて貰い、しかるのち、園内徘徊しながらこれはと思うシーンを撮りながら、久々の邂逅と、それこそ50mおきに佐世保バーガーのお店が乱立する商業ベースの運営に戸惑いながら、観覧車に乗り、トルコライスを食べ、そして昔懐かしい映像体験型アトラクションをはしごし、陽が暮れるのを待って、イルミネーションを思う存分撮ってから、19時台の電車で佐世保に戻り、また美味しいシーフードを堪能した、というのが、当日の行程のあらましです。
では、さっそく当日の行程に沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう
カメラは1~8枚目までがLeica M(TIPO240)、9~15枚目がSONY α7RII、レンズが1~8枚目までがRodenstock Heligon35mmf2.8、9~15枚目までがVoigtlaender Ultoron35mmf1.7asph.による全コマ開放、絞り優先AE撮影となります。

まず一枚目のカットですが、1日パスを買い求め、20年ぶりの訪問に胸踊らせて入国ゾーンに足を踏み入れると、薄っすらと記憶に残る、中世都市に共通の石、ないしレンガ造の城壁に設けられた門をくぐって、運河が張り巡らせたオランダを模した街並みに足を踏み入れることになるのですが、その、日本で云えば長屋門の如きゲートを抱いたレン造の建物前のちょっとしたロータリーにシュタイフのテデーベアを模した巨大なオブヂェが据え付けられ、その前で何故か中国人一家が記念撮影していたので、有難くお裾分けに与ったもの。

二枚目のカットですが、無事、14日間の自粛も不要で入国ゾーンを通り抜け、記憶を頼りに船着き場を目指し、それほど待つこともなく、カナルクルーズの船に乗ることが出来、イルミネーション初日というのに、昼間は憎っくきCOVID19のおかげで人出はスカスカ、船もお客は定員の半数以下で、運よく、窓際のイイ場所に座れたので、窓辺にもたれかかって、運河伝いの外の景色を眺めていたら、ふと橋のたもとで前日のハロウィンコスプレを楽しんでいたと思しき小姐3名組と目が合って、手を振ってくれたので、これは撮らねばなるまいと思い、下船と同時にダッシュで現場に向かい、モデルさんになって貰ったもの。

三枚目のカットですが、無事、橋のたもとのコスプレ小姐隊の写真を撮らせて貰い、後で送って欲しい、との嬉しいリクエストを受けたので、連絡先を交換し、再び園内の散策に入り、何となく、ランチ前に昔、柿右衛門の素敵な小皿が格安で買えた焼き物のミニ美術館みたいなところを訪ねてみたくなり、記憶を頼りに石畳の街角を歩いていたら、仲良くお手々繋いですれ違ったカポーが居たので、セミシルエットで撮ったらどんなもんよ、と思い、振り返りざまに一閃浴びせてみたもの。

四枚目のカットですが、異国風の街角に佇み、背面LCDを眺めて、先ほどの試みの結果を眺め、一人悦に入っていたら、人が大勢歩いてくる気配がしたので、表を上げてみたら、なんと、ベネチアを彷彿とさせるような仮面舞踏会の出演スタッフご一行様が控室からステージに向かう途上に遭遇したので、手を振って、何枚か撮らせて貰ったうちの一枚。

五枚目のカットですが、ここがドムトーレンと並ぶ、ハウステンボスの中心のひとつ、ポスターにも良く使われる、内部がギヤマンミュージアムに使用されている模造教会の建物で、例えば、結婚式場の建物なので、それこそ群馬の片田舎から甲府から津々浦々、欧州の石造りの教会のイミテーションは日本中に掃いて棄てるほどありますが、ここは、きちんと現地のモデルとなった教会を採寸し、材質から目地のピッチまでデテールまで再現した凝り具合で、正面のみならず側面、裏面もきちんと作り込まれ、画になるので、ちょっと変わった方向から撮ってみたもの。

六枚目のカットですが、ギヤマンミュージアム前から、陶磁器のミニ博物館の位置するハーバーエリアに向かう途上、遥か前方から、なかなか粋に19世紀の欧州の若者スタイルを模した貸衣装を着こなした若いカポーが歩いてきたので、すれ違ってから、ちょうど良さげな背景の辺りまでつけ、おもむろに声をかけて、モデルさんになって貰ったもの。

七枚目のカットですが、陶磁器のミニ博物館を見物し、そろそろ腹も減ってきたので、ドムトーレン下の長崎風洋食のお店で特製トルコライスとサラダを戴いて、再び気力を取り戻し、前回、何気なく訪問して、その作り込みと管理に驚かされた、当時のオランダ女王の居館を模したパレスハウステンボスを訪問しようと、森の中の石畳の道を歩いていたら、ちょうどイイ辺りで馬車がやって来たので、風情ある街並みの辺りで、足を停めて一枚撮ってみたもの。

八枚目のカットですが、実はコスプレ小姐隊を撮った後、いったん、ギヤマンミュージアムへ向かう道すがら、石畳の路上に停められた、クラシックカーのレプリカを撮ろうとしたのですが、ちょうど逆光になってしまい、装けていたレンズも手持ちのレンズも、おそらくは全部フレアとゴースト、夢の競演になってしまい、主題のクルマそっちのけになってしまったので、再度、陽の高さを確認し、撮りに訪れたもの。

九枚目のカットですが、昔懐かしい洪水の映像体験アトラクションと月が無くなったらどうなるか?のこれまた映像アトラクションをハシゴして観ていたら、辺りはとっぷりと暮れてしまい、初めのアトラクションの建物に入る前から少しずつ点り始めたイルミネーションが、一段と存在感を増してきたので、今回持って行ったレンズでは一番明るいf1.7かつ非球面というイルミを撮るために最適のUltron35mmと裏面照射CMOSのα7RIIの底力を示してくれたもの。

十枚目のカットですが、佐世保で晩飯を食べようと思うと、最遅20時前には駅前に立っていなければならないので、19時を過ぎた辺りから、急にそわそわして、ドムトーレンが見える辺りまで歩いて行って、何枚か撮ろうと、映像アトラクションのエリアから速足で移動しながら、風情ある街並み越しにまだ地味な色使いのイルミのドムトーレンの姿を入れて撮ってみたもの。

十一枚目のカットですが、観覧車やバラ園の辺りまで戻ってくると、運河越しに、針尾送信塔等に次いで、長崎県では二番目に高いというドムトーレンの威容が見えてくるので、運河への全容映り込みの位置を確認しながら移動し、ちょうど良さげな橋の上から、再会を期して暗い夜空に浮かぶその姿を一枚撮ってみたもの。

十二枚目のカットですが、ドムトーレンにばかり目を奪われていたら、背後の方から、老若男女の喚声が上がり、ふと我に返って振り返ってみれば、漆黒の運河の中から、ブルーの間欠泉宜しく、リズミカルにライトアップされた噴水が吹き上がり、その見事さに観客が感嘆していたということで、ちょうどイイ吹き上がるタイミングを見計らって、仄暗い街並みをバックに一枚撮ってみたもの。

十三枚目のカットですが、昼間通りがかった時に予め見当付けておいた、教会造のギヤマンミュージアム建物外装の冬めいた白・青基調のイルミで飾り立てられた優美な姿を、その前の広場に停められている二階建ての、これまた同トーンで飾り付けられたロンドンバス越しに捉えてみたもの。

十四枚目のカットですが、時計を見ると19時を回っていて、駅までの長い橋を渡る時間も考慮すると、そろそろ、入国ゾーンに向かって歩かねばならないので、それでも何か良さげな被写体はないか、細心の注意を払いながら速足で歩いていたら、なんと、18世紀くらいの服装にまんま金髪のウィッグをつけた、いかにも気立ての良さそうなコスプレ小姐が、しゃがみ込んでいたいけな童子との記念撮影に応じていたので、拙者もお願いと声掛けてポーズ撮って貰ったもの。

十五枚目のカットですが、入国ゾーンの欧風長屋門建築が見えてきた辺りで、賑やかな歌舞楽曲に合わせ、これまた官能的なライティングで以て、ここハウステンボス専属の歌劇団が専用劇場から飛び出し、アムシテルダム広場のステージ狭しと躍動感溢れるダンスなど繰り広げていたので、ステージ脇の小径をそのまま通り抜けて入国ゾーンへ向かうつもりだったのが暫し足を停め、見とれながら何枚か撮ったうちのベストショット。
さて、次回は佐世保滞在四日目、出発前日というのに雨の長崎まで一時間半もかけて電車で往復してきた冒険談から厳選カットをお送り致します、乞うご期待!!
- 2020/11/24(火) 00:14:48|
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さて、今宵のご紹介ですが、予定通りご紹介するのは、10月末の連休を利用し、文字通りGOTOトラベル便乗ツアーで長崎県へ旅行した4泊5日からのダイヂェストシーン4日分の第二回、二日目の行程からとなります。
まず恒例の行程レヴューですが、当日朝は、前日夕刻に滑り込みセーフで予約が間に合った「佐世保軍港クルーズ」に便乗すべく、宿を10時半過ぎに出て、11時ちょい前に駅の中の観光案内所でお金を払って、乗船券を買い求め、11時半出航の黄色い小型船で佐世保港内を巡る1時間の船旅に出て、戻ってから、宿の皆さんにすこぶる評判の「庶民の割烹ささいずみ」さんで「すりみ定食」に「ウチワ海老」のお造りを付けた豪華ランチ200円を戴き、しかるのち、有田へ向かう電車まで少々時間あったので、四ヶ日町アーケードを散策していたら、いたいけなハロウィンコスプレ小姐達が街角で声を枯らしてランチパックなんか売ってたので、もうお昼食べちゃったんだけど・・・と声を掛けて一枚撮らして貰い、しかるのち、JR佐世保線に乗って有田まで移動、17時過ぎに戻る前提で着いてすぐタクシーで赤絵町に移動し、そこで今右衛門の窯元やら、窯元や販社が建ち並ぶ表通りから、夕暮れのトンバイ塀通りを散策してから、上有田の無人駅から電車に乗ってまた有田駅に戻って、佐賀県立陶磁文化館を見学し、また佐世保に戻り、晩飯までの時間、四ヶ日町アーケード界隈で日暮れと共に出現したハロウィン軍団とフォトセッションを繰り広げた、というのが二日目のあらまし。
では早速、当日の行程に沿って、実写結果を眺めて参りましょう。
カメラはLeica M(TIP240)、レンズは、1~8枚目までがVoigtlaender Ultron35mmf1.7asph.、9~15枚目までがHugomeyer KinonII 50mmf1.8mod.M by Fukagawa壱号機での全コマ開放、絞り優先AE撮影となります。

まず一枚目のカットですが、11時30分に佐世保港の桟橋を出航した観光船はまず遠巻きに米海軍基地の前を通り、沖合というか湾中央付近まで航行、弁舌巧みな水先案内人さんから湾周りの米軍、自衛隊施設の説明を聞きながら湾内をぐるっと巡り、海上自衛隊基地横スレスレを通って元の桟橋に戻るのですが、その際、点検中のアジア最強の軍艦であるエイジス艦「こんごう」に代わってこの地域の海上防衛を担っているという護衛艦「さざなみ」の横を通ったので、その雄姿を一枚戴いてみたもの。

二枚目のカットですが、いよいよ、佐世保駅も見えて来ようかいう頃合いに、昨日、この地に着いて、港に立ち、視界に入って、不可思議な存在のまま乗船した、かつての高速双胴船「Nachan World」という船側面のメルヘンチックなペイントもリゾート気分を盛り上げるその巨体の前にさしかかったのですが、なんと、青函連絡船を燃費の悪さ故に馘首になったのち、なんと、非常勤で自衛隊のために働いており、今回も佐世保の陸戦隊を乗せて、種子島沖の日米豪の訓練に参加するということだったのですが、なかなか珍しいので前から一枚戴いてみたもの。

三枚目のカットですが、12時半に1時間の楽しい湾内クルーズも終わり、お待ちかねのランチを四ヶ日町アーケード手前の「庶民の割烹ささいずみ」さんで戴き、有田行の急行電車までは30分近く有ったので、ハロウィンの関係者でも居ないかなと思い、アーケードを歩いていたら、アーケードと側道の交差点、地域の交流施設みたいな建物の前でいたいけな小姐各位がオシャレなハロウィン向けランチボックスの呼び込みやってたのですが、なかなか売れないようで、ヒマに任せてじゃれていたので、声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

四枚目のカットですが、14時前の佐賀方面の特急電車に乗って、30分かそこらで有田駅につき、16時半までに佐賀県立陶磁文化館に入らねばならないので、時間節約のため、珍しく、駅前に停まっていたタクシーに乗って、赤絵町の今右衛門窯の前に着けて貰い、前回は鼎寿司の大将に紹介状書いて貰ったので、執事さん
でも呼び出して中を見学させて貰えたのですが、今回は全くのフリーなので大人しく製品展示場のみ見せて貰い、早々に退却し、辺りを散策していたら、すぐ裏の路地で、耐火煉瓦で作ったと思しき風格ある階段を見つけたため、街並みを背景に一枚撮ってみたもの。

五枚目のカットですが、今右衛門窯の裏手の古刹へ続く小径を歩いていたら、赤絵町の家々の甍の波が眼下に広がっていて、こういうビルと無縁の街並みも良いものだとか独りごちて暫く高台を散策していたら、突如、緑の濃淡とオレンジを散りばめた窯業系の瓦で葺いた建物が視界に飛び込んできて、これはさすが陶磁器の街ならでは、と思い、わずかに紅葉が混じってきた山並みを背景に一枚撮ってみたもの。

六枚目のカットですが、いったん、高台の小径からまた元の店舗兼工房の建ち並ぶ街道に戻り、かつれ訪れたトンバイ塀の路地を目指すことにして、歩いていたら、見覚えのある釉の販売店の店先にさしかかり、確か、この前、ブラタモリでも出なかったっけかなとか思いながら、一点の曇りもなく磨き上げられた店先のガラス戸を歴史の滲み出た木製看板と共に一枚撮らせて頂いたもの。

七枚目のカットですが、狙いすましたわけではないのですが、陽が西に傾き出し、表通りから山手方向の奥まった位置を並行して伸びるトンバイ塀の路地が絶妙なライティング状態になってきていたので、色々考えた結果、この、旅人にどうぞ一息お休みください、との地域の人々の優しい思いで、朽ちては替えられ、塀横に代々置かれてきた木製のベンチを入れて夕暮れ間近の通りの静謐な雰囲気を写し取ってみたもの。

八枚目のカットですが、赤絵町のどん詰まりに位置するトンバイ塀の路地まで行ってしまうと、もはや上有田の駅の方がはるかに近いので、谷合の赤絵町の街道より一段高いところに位置する上有田の駅まで歩くこと15分弱、着いた駅は前回は駅員さんが居て、電車を乗るまで待たせて貰ったことがあったっけなとか思い出はあったのですが、今はもはや無人駅と化し、なんと切符の自販機すらなく、向かいの酒屋で買うという方式になっていたので、発車迄とりあえず15分近くあったので切符を買い求めてから、待合室でぼぉっとしながら、ふと閃いて撮った一枚。

九枚目のカットですが、陶磁文化館を一通り見学し、結構な速足で駅まで歩き、佐世保行の特急にまた乗って、市内に戻った時には、もうとっぷりと日が暮れ、逢魔が時の可愛い妖魔達が街に繰り出してくる頃合いなので、今回の行程で一番明るく、かつファンタスティックな写りをするプロジェクションレンズ改に換装し、期待に胸膨らませて四ヶ日町アーケードに足を踏み入れたら、何と45年も前に亡くなった爺さまの愛車と瓜二つのスバル360が通りに停まっていたので、これも何かの縁かと思い、景気づけに一枚戴いてみたもの。

十枚目のカットですが、佐世保駅に到着した時に、地中駅の早岐から同じ車両に乗って来た黄色いチャイナドレスの小姐がどうやら待ち合わせの友人と合流出来たらしく、暫くしてから、アーケードの通りに現れたので、さっそく声掛けて、スマホンで何カットか撮って上げることを条件にモデルさんになって貰ったもの。

十一枚目のカットですが、チャイナドレスの小姐各位と分かれてすぐ、地元の短大生という小姐二人組が同じくコスプレの小姐のグループを見つけては、知り合いであるか否かに関わらず、Happy Halloween!!とか声掛けて、満面の笑顔で肩組んで一緒に写真なんか撮ってたので、こりゃ、声掛けねばなるまいと崇高な義務感を以て声掛けてみたら、イーッすよ!ってことで、二つ返事でモデルさんになって貰ったもの。

十二枚目のカットですが、松浦鉄道の佐世保中央駅はアーケードの中頃からちょっと奥まった路地裏の山肌に設けられているのですが、その入り口に学生服の上にパステルトーンの法被を着込んで、真ん中分けのショートヘアに紫蝶々の髪飾りという不可思議な佇まいの美少年風の小姐が独りぽつねんと立ち尽くしていたので、声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

十三枚目のカットですが、蝶々髪飾りの美少年風小姐に撮った画を見せながら、背景グルングルンで面白いすね、とか話をしてたら、その知り合いと思しき、刀剣乱舞系のコスプレ小姐グループが興味深々近寄ってきて、へぇ、面白い写真撮れるんなら、ウチらもお願いしまっすよ、といった極めて軽いノリで三人勢揃い、モデルさんになって貰ったもの。

十四枚目のカットですが、こういうことはリズムに乗るとなかなか上手く行くもので、刀剣乱舞グループに、お江戸に戻ったら写真送るね♪と約束して分かれてすぐ、アーケードを駅方面に戻って歩いていたら、すれ違う進駐軍の兵隊さん達に手なんか振って愛敬振り撒きながら通りを練り歩く、陽気な黒カチューシャのゴスロリ小姐二名組が居たので、追い縋って声かけたら、快諾、モデルさんになって貰ったもの。

十五枚目のカットですが、黒カチューシャ組に撮った写真見せて、へぇ、凄~い、なんか時空の歪みから出て来た美少女二人組みたい!!とか極めて自己都合的な解釈をされ、スマホンで撮っての、この画期的な写真も送っての、はぃはぃイイですよ、お嬢様とかアーケード路上でじゃれてたら、またしても、この二人組の知り合いが背後に迫り、え~すげぇウチらもお願いしまーす!ということで有難く一枚撮らせて頂いたもの。
さて、次回は佐世保滞在三日目、11/1から始まったハウステンボス名物のLEDイルミネーションを堪能すべく、GOTOトラベルで貰った地域振興券を駆使して遊びつくしたオランダの街並みでの昼と夜をお送り致します、乞うご期待!!
- 2020/11/15(日) 21:01:41|
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て、今宵のご紹介ですが、予定通り、一週お休みしての更新、ご紹介するのは、10月末の連休を利用し、文字通りGOTOトラベル便乗ツアーで長崎県へ旅行した4泊5日からのダイヂェストシーン4日分の初回となります。
まず恒例の行程レヴューですが、10月30日の朝10時00分発の日航機で長崎空港までひとっ飛び、12時過ぎに到着し、そのまま連絡バスで佐世保駅前まで移動、20年ぶりに訪れた「佐世保ターミナルホテル」に荷物を預かって貰い、昔懐かしい「いけす割烹博多」でうちわ海老天とじ丼のランチを戴き、しかるのち、港周りを撮りながら翌日の予定を立てるべく駅の観光関係のチラシ等を物色、四日町アーケードを往きつ戻りつしながらスナップして、晩飯は駅敷地内の「とんかつ浜勝」でこれまた超久しぶりのオランダかつ定食など頂き宿に戻って、はぃお仕舞い、というのが初日の行動です。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8 3rd.付けっ放しの全コマ絞り開放AE撮影となります。

まず一枚目のカットですが、久しぶりの「うちわ海老天とじ丼」などというお江戸では目にすることもない、異国のご馳走を、しかも税込1000円ぽつきりという嬉しいお値段で戴き、とても良いキブンで駅を抜けると目の前は海で、駅出口と海の近さから云えば、まさに尾道のそれに近いですが、あちらとの違いは目の前の海が大川並みに狭い水道ではなく、そこそこ広い内湾ってことで、雄大な景色が広がっていて、ふと視線を走らすと、左手に1200トン程度の小ぶりながら端正な外観の護衛艦が停まっていたので、至近距離に近寄って湾周囲の山並みを背景に艦再後端で潮風にはためく日章旗を撮ってみたもの。

二枚目のカットですが、港はそこそこ歩道が整備されているようで、天気も抜群のコンディションだったため、左手奥の海上自衛隊基地の手前付近、行けるところまで歩いてみようと思い、護衛艦「あまくさ」の横を通り過ぎ、目の前に見える高速双胴船「Nachan World号」の方向に歩いて行ってみたら、ちょうどフェンスで仕切られたエリアに突き当たったので、そこからまた来た道を引き返し、船で巡るツアーでまた来ることとし、進行方向13時の方向から見た「あまくさ」を佐世保の港をバックに一枚撮ってみたもの。

三枚目のカットですが、港周りをひと通り撮り終えたので、市中心部のメインストリートである四日町アーケードで進駐軍関係者でも狙ってスナップでもしようと駅前の国道を歩いていたら、その直前の側道に、何と釜山港の周囲で見かけたような大正から昭和初期の船具を扱う問屋の商店の造りそのままの建物がそのまま営業していたので、嬉しくなって、28mmを付けていたのを幸いに間口の全景を捉えてみたもの。

四枚目のカットですが、四日町アーケードの中に入ってしまうと、日中は人工光が少なく、撮影コンディションとしては、満足な状態とは言えないため、まずは手前のちょっとした公園のようなところの出前に佇み、声かけ易そうな、進駐軍関係者がやってくるのを張っていたら、来ました、来ました、ちょうどハイスクールの授業が午後早い時間に終わったという基地関係者の子女二名が手なんか繋ぎながらルンルン気分(死語www)でやってきたので、声掛けてモデルさんになって貰ったもの。

五枚目のカットですが、ビューティフル♪、ワンダフル!という撮影結果に関する感想を伺い、お礼を述べた上で、二人組の小姐と別れ、幸先良いスタートに気を良くして、アーケードの屋根が途切れた付近で撮れば、ライティング的には満足行くものが撮れるだろうと見当付けながら、次なる獲物を物色して歩いていたら、居ました居ました、面白背文字のトレーナー着込んだ兄ちゃんと小姐のカポーが・・・ということで小走りに近寄って、面白い文字のトレーナ着てるね、写真撮らしてよ、と声掛けたら、何故か小姐が先にYes.OK!と返事して、何故か男性を一人残して、さっと被写界から対比して、薄笑いしながら、さあやって!とばかりアゴをしゃくったので、遠慮なく一枚戴いてみたもの。

六枚目のカットですが、ここ佐世保には昔、来た時には必ず寄って、有田の柿右衛門とか今右衛門の窯元に紹介状を書いて貰っていた「鼎寿司」という超有名な寿司店が在って、今回、寄るかどうかはともなく、場所だけは再確認しておこうと思い、アーケードからはちょっと離れて、塩浜界隈を散策していたら、ちょうど午後の傾きかけた陽光に向かって手を繋いで歩道を歩いて行く親子連れのシルエットが見事だったので、後ろから一枚、ノーファインダで戴いてみたもの。

七枚目のカットですが、またアーケードに戻り、一番どん詰まりまで辿り着いてしまったので、また戻りがてら、市内で陸から港の米軍艦が見えるところはないかと無料の観光案内地図を片手に歩いていたら、どうやら港に沿った幹線道路を跨ぎ、川を超えた辺りが米軍基地に近い公園緑地であることが判り、まずは往来の激しい幹線道路を渡ってから、川に掛かる橋に来てみたら、なかなか面白いデザインであるので、渡り切ってから、雲が浮かぶ青空とのコントラストが見事な市街地方面に向けて撮ろうとしていたら、イイですか?と断って渡る奇特な小姐が居たため、有難く後ろ姿で出演願ったもの。

八枚目のカットですが、結局、港が見えるところは米軍が運動公園として押さえてしまっていて、陸からは不可能と判ったので、早々に退散することとし、次なる目的地である防空壕跡市場を目指すべく、また川を渡り、幹線道路を渡り、アーケード方面を目指したのですが、アーケードと川の間の店舗兼住宅が密集したエリアでは、結構な数の古い住宅、アパートの類いが残されていて、お江戸で云えば、曳舟とか東向島の趣きだったので、嬉しくなって、足を止めて一枚撮ってみたもの。

九枚目のカットですが、また何か面白いものはないかと被写体探しながら、とぼとぼ歩いて塩浜エリアまで来たら、もうすぐ歩くとやがて「鼎寿司」の前に出る手前の通り沿いに、これまた面白い造作に奇抜な色使いの小さなカフェレストランの建物を発見したので、道路の真ん中で、全景が入るように調整しながら、車が来ない合間を縫ってその姿を一枚撮ってみたもの。

十枚目のカットですが、久々の「鼎寿司」の姿を確認し、なんだか嬉しくなって、今回の旅程で寄れたら良いなとか、金沢で「宝生寿司」の前で思ったのと同じこと考えながら、まずは陽があるうち、商店が開いているうちに、防空壕跡市場の中でもいちばん防空壕の佇まいを残しながら上手く使っている蒲鉾屋さんに頼んで中を撮らせて貰おうと思い、再度、アーケードに戻ったら、鼻歌歌いながら、両腕拡げて踊るように歩いている奇特な小姐が前に居たので、後ろから一枚戴いてみたもの。

十一枚目のカットですが、アーケードと平行する国道を渡れば、防空壕跡市場こと「戸尾市場」にほどなく到着し、さぁてと、お目当ての蒲鉾屋さんは今でも営業しているだろうか、或いは改装して、防空壕の痕跡を消し去ってしまってはいないだろうかとかネガティブな思いも浮かんでは消えながら、市場に少し入った辺りから、通りの様子を一枚撮ってみたもの。

十二枚目のカットですが、歩道から各店舗の中を覗いてみると、20年前と比較出来るほど明確に覚えてはいませんが、殆どの店舗が店の奥の洞窟部分を埋めたか、或いはコンパネみたいなもので塞いでしまっていて、それらしい痕跡すら窺えないようなこぎれいな小店の建ち並ぶ通りに見えるのですが、その探索の途上、足元でニャー♪と啼く声がしたので目線を走らせれば、ベンチの下で居眠りしていた老猫が寝ぼけて啼いたようで、向かいのメリヤス屋の老小姐と立ち話していた同僚も撮ったって!とのことなので、お言葉に甘え、ローアングルで一枚戴いてみたもの。

十三枚目のカットですが、市場を奥まで行って、また戻り、やっと辿り着いた防空壕利用店舗の真打ち、まさにあと何年かしたら、産業遺産辺りにノミネートされてもおかしくはないような、佇まいの蒲鉾屋さんの店頭で、ヒマに任せて歓談していた女将さんと近所の老小姐に挨拶し、かくかくしかじか20年前にも寄って、中を撮らせて貰ったのだが、また見せて貰えますか?と頼み、快諾して貰って店の奥の荒々しい防空壕そのままの姿を撮らせて頂いたもの。

十四枚目のカットですが、そろそろホテルにチェッキンしてひと休みしてから、晩飯がてらコンビニに買い物に出ようと思い、四日町アーケード経由、駅方面に歩いていたら、アーケードの入り口に鎮座まします佐世保バーガーの店舗の店先で、まだ若いのにチョビ髭生やした、ちょっとチャップリンっぽい兄ちゃん水兵さんとその同僚が、あろうことか、いつもは女子高生がたむろする丸テーブルを囲んで、楽しげに談笑しながら、ハンバーガーなんか頬張っていたので、声掛けて、シチュエーションを説明の上、看板の前で食べてるところを撮らせて貰うよ、と因果を含めてモデルさんになって貰ったもの。

十五枚目のカットですが、駅に向かって、国道沿いの歩道を歩いていたら、交差する側道にこれまた昭和初期の木造モルタル造建築に後付けで張り出し部を付けた、ちょうどスタジオジブリで出て来そうな不可思議な佇まいの建物が目に留まり、その二軒の屋根の背景には白雲が浮かぶ青空が広がっていたので、つい、ジブリ映画のシーンで、プロコルハルムの「蒼い影」が流れてくるような不可思議な既視感に囚われ、一枚撮ってみたもの。
さて次回は、滞在二日目、「軍港佐世保クルーズ」で船上から見た港町佐世保の魅力と、午後に電車で出掛けた隣町、有田の街並み、そして、夜の佐世保ハロウィンで次々、声掛けたり、掛けられたりで撮ったコスプレの若者達・・・何が出るかはお楽しみ、乞うご期待!!
- 2020/11/08(日) 22:46:01|
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