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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Exploration for Castles in Capital city,Tokyo

さて、今宵の更新ですが、予告通り、まさに”灯台下暗し”を懺悔するかの如きコンテンツ、東京23区内のお城関係を巡ったレポートお送りします。
今回の撮影は一か月の間をおいており、押上地区が8月9日、皇居東御苑が9月11日となっております。
押上地区へははじめ半蔵門線で移動し、押上駅から横十間川沿いに東に歩き、やっと橋の上からインスタ用のスカイツリーの水鏡映しを撮ってから、この模造天守閣状建築物のある業平地区まで徒歩で戻り、周辺のみならず、たまたま庭兼駐車場で休憩していたお店の方に声掛けて戴き、敷地の中に入れて貰って全景を撮らせて貰ったもの。
皇居東御苑は東京駅の三ツ星レストランで豪華ランチを食べてから締め切りも間近い16時15分前に中に入れて貰い、駆け足で石垣、同心詰め所、大番所、そして天守台を見学して撮ってきたもの。
では、さっそく当日の行程に沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、スカイツリーが良く見える浅草通りを西に向かって歩きながら、通りに面した地番を確認し、適当なところで見当をつけ南下し、スマホンのナビに従って歩いていったら、通りの果てに三階建ての銭湯みたいな異様な建造物が目に留まり、近づいてみたら、これが「お城の森八本舗」というお菓子屋さんの店舗兼住宅だったということでお店のエントランス側から一枚撮ってみたもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはCarlZeiss Vario-Sonnar28-85mmf3.3-4での開放、絞り優先AE撮影となります。

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二枚目のカットですが、最初見た時は、規格外の外見に正直驚かされ、ここまでやるのかよ!?とあまり細部は目に留まらなかったのですが、何枚か撮って落ち着いてくると、前週にもやはりお菓子屋さんの本社ビルが天守閣もどきの小田原ういろうの建物の細部との記憶とで比較が始まり、妙に凝るところは凝っていて、そうでないところは思いっきりケチってるなと思いながら、金色の鯱にニンマリして望遠側で一枚撮ってみたもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはCarlZeiss Vario-Sonnar28-85mmf3.3-4での開放、絞り優先AE撮影となります。

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三枚目のカットですが、中京地区で天守閣をゲップが出るほど見て来てから間もないこともあり、どうもこの横長で縦方向寸詰まりの建物の細部が気になりだして仕方なく、駐車場のフェンスギリギリから建物側面を撮ろうとしていたら、正面の玄関から出て来た白衣・白帽の初老の男性が「面白いでしょ、中は入って撮れば」と声掛けて貰ったので、では、と有難く駐車場の西の端から横の全景を撮らせて戴いたもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはCarlZeiss Vario-Sonnar28-85mmf3.3-4での開放、絞り優先AE撮影となります。

Edo_Castle_004.jpg
四枚目のカットですが、一か月後の9月中旬初めの週末、天気も良いのでどこかに行こうかと思い立ったものの、テレワークとは云え、月曜から金曜までのサービス残業三昧で精魂尽き果て、お昼前迄いぎたなく寝込んでしまっていたので、遅めの豪華なランチを戴いてから、先般の皇居参観ツアーの際、勧められたにも関わらず、昼メシ抜きの上、時間も14時半回っていたのでパスしてしまっていた東御苑へ行こうと、大急ぎで大手町駅から歩いて大手門に到着した時撮ったもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5での開放、絞り優先AE撮影となります。

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五枚目のカットですが、ここもあまたの城郭同様、高麗門をくぐった中庭が桝形虎口になっており、武器庫を兼ねていたという櫓門をくぐって三の丸へ進むと云う経路になっているのですが、第二次大戦の戦火で焼け落ち、昭和40年の東御苑開放に伴い復元されたというこの櫓門の偉容を一枚撮ってみたもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5での開放、絞り優先AE撮影となります。

Edo_Castle_006.jpg
六枚目のカットですが、櫓門をくぐり抜け、三の丸の南側をかすめて、ひたすら目指すのは富士見櫓と天守台、ひたすら緩い上り坂を登っていくと、同心番所の手前の低い石垣が見えてきて、さっそく、石垣越しに古びた木造の同心番屋を撮ろうかと構えていたら、先方から薄着の観光客の小姐二名がやってきたので、有難くご出演願ったもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5での開放、絞り優先AE撮影となります。

Edo_Castle_007.jpg
七枚目のカットですがせっかく、都心の奇跡的な空間に佇む江戸時代からの木造建築を緑豊かな庭園をバックに撮っても、あまり面白くも何ともないので、反対側から、大手町、丸ノ内地区のビル群をバックにアンマッチ感マックスで一枚撮ってみたもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5での開放、絞り優先AE撮影となります。

Edo_Castle_008.jpg
八枚目のカットですが、同心番屋を過ぎ、更に本の丸へと続く緩い坂道を登っていくと、百人番所が建つ広場の手前に先ほどの倍以上の高さの石垣がそびえており、視界のその先にも同様に見事な切込接(きりこみはぎ)の石垣が建ち並んでいたので、その雄姿を足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5での開放、絞り優先AE撮影となります。

Edo_Castle_009.jpg
九枚目のカットですが、破風の銅板の腐食状態も生々しい、三十三間堂並みに長い百人番所の前まで来たら、ちょうどその前で記念撮影を終えたいたいけな兄弟が、ホントすげぇよな・・・などと実直な感想など述べ合いながら歩いてきたので、有難くご出演願ったもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5での開放、絞り優先AE撮影となります。

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十枚目のカットですが、21世紀の国際都市東京のビル群をバックに、この長大な木造平屋建ての歴史的建造物の正面全景を撮ろうと、石垣に背中が当たるぎりぎりまでバックして撮ってみたもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5での開放、絞り優先AE撮影となります。

Edo_Castle_011.jpg
十一枚目のカットですが、百人番所、大番所を眺めながら歩くこと僅か、本の丸広場に到達しましたが、あいにく、今回のターゲットである富士見櫓と天守台は位置関係にして広場を挟み、ほぼ180度近い対向方向に位置するので、まずは比較的近い富士見櫓へ回ろうと広場の南端をかすめる際に巨木の下で愛を確かめ合うインド人カポーが居たので、ご出演願ったもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5での開放、絞り優先AE撮影となります。

Edo_Castle_012.jpg
十二枚目のカットですが、前回の皇居参観ツアーの際は、高い石垣の遥か下から見上げる格好で東、南サイドから外観を観察、撮影した富士見櫓ですが、今回はそのちょうど裏側北西方向から至近距離で建物の細部を観察出来るので、非常に楽しみにしてきたのですが、予想を裏切らず、中に足を踏み入れることこそは許されませんでしたが、かなり細部を確認出来、満足して撮った一枚。
カメラはα7RⅡ、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5での開放、絞り優先AE撮影となります。

Edo_Castle_013.jpg
十三枚目のカットですが、明暦の大火で焼け落ち再建されることはなかった天守閣に代わって、代用天守閣として、明治のご維新まで徳川幕府の威信を保つためにここに佇んでいたものの、関東大震災で大損傷を受け、これまで二回、大修繕を受けた建物の特徴を表わす、銅板張り櫓破風、そして四隅が僅かに跳ね上がる屋根の特徴を捉えるべく、望遠でも一枚撮ってみたもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはVoigtlaender Heliar75mmf1.8での開放、絞り優先AE撮影となります。

Edo_Castle_014.jpg
十四枚目のカットですが、これまで、お濠端のホテルに宿泊した時、窓ガラス越しに遠目に見たり、或いはお濠端に本社がある総合商社の高層階からは直接見たことがありましたが、至近距離の様子は出版物やネット情報でしか目にしたことがなかった、日本一のスーパー天守閣の土台、天守台と初のご対面、あまりの嬉しさに、16時半まで余すこと10分弱、自転車に乗った警備のおぢさんの早よ帰れ、のかけ声も何処へやらと足を止めてその偉容を一枚撮ってみたもの。
カメラはα7RⅡ、レンズはLeitz Vario-Elmar21-35mmf3.5-4.5での開放、絞り優先AE撮影となります。

Edo_Castle_015.jpg
十五枚目のカットですが、そろそろ閉苑五分になってきたので、最寄りの門から退出しようかと思い、近くを離れない自転車のおぢさんに最寄りの出口を聞いたら、天守閣の真裏から竹橋駅に近い出口がある、とのことでその北桔橋門を目指して歩きながら、自転車のおぢさんが安心して居なくなったのを見届けて、足を止めて、明暦の大火での焦げ跡が残るという天守台北斜面を撮ってみたもの。

今回の感想ですが、いやはや、大学時代を含めれば、もう40年近く東京に住んでいるのに、押上の模造天守閣はともかく、この都心、というか、日本という国の一丁目一番地がこんな風になっているとは知らず、天守閣、天守台とも100を超えようという数見てきたのに、こんな立派で見事な石造物が身近にあろうとは努々思ってもみませんでした。これも、新型コロナで海外への足止めを食ったからこそかも知れませんが・・・

さて、次回は久々の遠出で一週スキップ、その翌週は今週末に深大寺で撮ってきた赤い妖精達のグルグルダンス他をお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2021/09/19(日) 21:03:21|
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Travel to the edge of a peninsula located in Metropolitan area for legendary Castle~Tateyama photographic tour '21. Aug.~

さて、今宵の更新ですが、予告通り、晩夏の館山を訪ねたレポートをお送り致します。
まずは恒例の行程紹介ですが、館山なんざ、東京湾横断道路経由のバスでちょちょちょいと甘い気持ちで前日昼まで居たのですが、よくよく調べてみたら、東京駅からのバスの便は数が少ない上、それほど劇的な時短になるわけでなし、その上、交通費が片道600円近く高いので、考える間もなくギブアップ、いつもの西船~千葉経由のJR線で行くこととし、朝10時前木場発の東西線で西船まで移動し、そこからJR線にスイッチし、快速で木更津まで乗って、そこからはひたすら単線ローカルの内房線で一時間近くかけて館山駅まで移動、12時過ぎに着き、お城に行けるバスは30分後に出る予定でしたが、ランチ飛ばしでお城に行ってもロクなことはないので、1時間半後の13時台後半のバスに乗る前提で、駅舎内の観光案内所の小姐に教えて貰った、地元民各位御用達の海岸沿いの地魚料理店で豪華地魚丼ランチとさざえの壺焼などを戴き、バスまでは時間が結構あったので、海沿いの景色でも撮ろうかと海岸に出て時間潰し、14時前のバスで館山城公園に向かい、電車の時間から逆算して可能な限り辺りを撮り、またバスで館山駅に戻り、電車を乗り継ぎ、江戸表に戻ったとうのがい当日の行動。
では、館山での行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

Tateyama_01h.jpg
まず一枚目のカットですが、絶品の地魚料理店「とまや」さんから南方向に向かって100mも行かない辺りに海水浴場を波ないし海流からガードするための石積みの突堤があって城郭的に云えば、打込接の如き巨石が整然と並べられて海に向かった通路となっているのが面白く、カメラを向けたところ、ちょうどカメラの死角となっていた南側斜面に座っていた小姐がすっくと立ち上がったので有難くご出演願ったもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはCarl Zeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_02h.jpg
二枚目のカットですが、この突堤に上がったのはもうひとつ理由があって、浜からとは異なり、海上越しだと、遥か彼方、2kmほど先の小高い丘の上に建つ模擬天守閣が邪魔者無しに撮ることが出来るからなのですが、この日は天気も良く、ど真ん前に端正な佇まいを覗かせていたので、予め想定して用意しておいた望遠でその様子を撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはCarl Zeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_03h.jpg
三枚目のカットですが、その後も南に見える館山港の桟橋状の構造物などを望遠で撮っていたら、沖から戻ってきた小姐二名組に「なんか面白いものでもあるんですか?」など声かけられ、お城とか桟橋状の構造物の話などしたら、スマホで撮ってましたが、小さくしか写らず、諦めて帰る寂しそうな後ろ姿を撮らせて貰うことにしたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはCarl Zeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_04h.jpg
四枚目のカットですが、そうこうするうちに突堤下、南側の海岸に短パンで水浴びするジモティ高校生の兄ちゃん二名に「水冷たくなぁい!?」とか声かけ終わるか終わらないかのうちにサンダルを脱いで波打ち際に足を踏み入れた如何にも健康が売り物ですよ、といわんばかりの小姐の姿を高いところから一枚戴いてみたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはCarl Zeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_05h.jpg
五枚目のカットですが、暫くしたら、波打ち際の小姐はお仲間と待ち合わせだったらしく、突堤の横の工房主の横を「失礼しまぁす♪」とか声かけて通り過ぎながら、「おめぇ、なんかねずみ男っぽくね?」とか、「目、見えてんのかよ、こんな色っぺぇねずみ男いるか、それに男じゃねぇし♪」とか楽し気に語らって沖合に歩いていったので、有難く後ろ姿でご出演願ったもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはCarl Zeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_06h.jpg
六枚目のカットですが、まだ時間あり、ちょうど沖に小型のタンカーがかかって、突堤の先のシルエットと化した観光客各位とのコントラストがイイ感じだったので、望遠で撮っていたら、またしても、「通ってイイですか?」と小姐から声かけられて、あ、失礼、どうぞどうぞお気になさらずに、と通しておいて、ちゃっかり後から一枚戴いたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはCarl Zeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_07e.jpg
七枚目のカットですが、そろそろ、バス乗り場を確認する工期も考えたら駅前に戻った方が良さげな時刻になってきたので、海岸に降りる前から気になっていた、如何にも地中海テイストの漆喰の白い壁と赤い瓦の屋根、そして亜鉛板で葺いた尖塔を持つ建物が撮りたかったので、近くに足を運んでみれば、何と観光トイレ兼シャワールーム、それでも入り口の表示板を入れずに全景撮れるアングルを探して一枚撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_08e.jpg
八枚目のカットですが、これも駅から「とまや」さんに向かう海岸へのメインストリート沿いに建つ、家の前にはフェニックス、そして南欧風の赤瓦にモルタル造のベージュ外壁という、一瞬、何処に居るのかを錯覚させるような佇まいの民家があったので、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_09h.jpg
九枚目のカットですが、駅の東口にはバスの発車時刻の10分ほど前に到着し、5分差で発車のJRと日東バスのどちらも館山城経由と謳っていたので、どちらに乗ろうかとまずは50分発の日東バスの運転手さんに「お城まで行けますか」と聞いたら、「下は通りますけどそこからはそこそこ歩きです」と云われ、うーん、と思い見送り、結局同様の停留所のJRバスに乗って、お城の山の下に着いたところで、天守閣を見上げて一枚撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはCarl Zeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_10h.jpg
十枚目のカットですが、バス停から歩くこと15分弱、登る前から戦意喪失しそうになった小牧山城や、ド楽勝と思ったのに、ロープウェイ駅からの道のりが結構あって、途中で心が折れそうになった金華山山頂の岐阜城に比べれば、新田金山城のパーキングエリアから本の丸への道に毛が生えたくらいの難度だったので、ド楽勝で天守閣の下まで到着、初対面の感激を込めてその雄姿を一枚戴いてみたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_11e.jpg
十一枚目のカットですが、入場料400円也を支払い、鉄筋コンクリート造3層4階の模擬天守閣に登城し、正直、里見八犬伝の人形劇の世界などあまり興味無く、ましてや三階でやっていた地元作家の企画展など時間のロスでしかなかったので、一階をさらっと流して、最上階の展望台に登り、嬉しいことにここも中京地区の城郭同様、廻縁に出られるので、場所柄、卓抜した景色を想像したら、まさにその通り、海有り山ありの景色が眼下に広がっていたので、破風上の鬼瓦越しに山側の風景を撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_12e.jpg
十二枚目のカットですが、廻縁上部、屋根直下軒周りの様子、特に鉄筋コンクリート造で本来は構造上は全く不要であるにも関わらず、木造天守閣のそれとひと目では区別つかないような垂木の佇まいを忠実に再現してくれていたので、嬉しくなって遥か彼方の海上をバックに一枚撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_13e.jpg
十三枚目のカットですが、同じく天守閣最上階の廻縁の様子で、ちょうど海方向、西側に向かってカメラを向けると、旧海軍館山航空隊の基地を戦後そのまま、自衛隊が活用し、ヘリコプターの最大拠点である航空自衛隊基地となっていて、戦国時代のお城とのコントラストが面白かったので、基地をバックの廻縁周りを撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_14h.jpg
十四枚目のカットですが、先ほどの海岸から生えた突堤上から気になって仕方がなかった、会場の長大な構造物は、航空自衛隊の滑走路の海上誘導路ではなく、館山港の観光桟橋であることがひと目で判り、やはり地上から見るのと、町で一番高いところから眺めるのとでは大違い、突堤からでは南北のエンドがどこまで続いているのか判りませんでしたが、基地までは続いておらず、全体としT字型の巨大な桟橋であることが判り、すっきりした気分で一枚撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはCarl Zeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Tateyama_15e.jpg
五枚目のカットですが、そろそろ城の下のバス停に一時間に一本しかない帰りのバスがやって来る時間が近づいてきたので、最上階から早々に降りて、そういえば正面からまだ撮っていなかったことを思い出し、廻縁から下を眺めて一番視界が開けている本の丸?広場の芝生の上から、ちょうど出て来た親子が陽の当たる辺りに出たところで一枚撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-pro2、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

今回の感想ですが、いやはや、またしても「天守閣の在る街に美食無し」を見事に裏切ってくれる結果となったのが何よりラッキーでしたが、海岸での、結構、気さくな人達との交流も楽しめ、次は菜の花か桜のシーズンに違うレンズ持って、出来ればお泊りで来てみたいと思いました。

さて、次回は今回、写真の選択上、入りきらず断念した帝都東京のお城巡りなどお送りします、乞うご期待!!
  1. 2021/09/12(日) 21:11:10|
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Exploration of castles located in Metropolitan area in top of Aug. '21.

さて、今宵の更新ですが、予告通り、またしてもお城・・・関東狭しと半ば仕事を兼ねてのお城巡りにお付き合い戴きます。
まずは恒例の簡単な行程紹介ですが、最初の小田原の方は、中京地区お城巡りから戻って、国宝から???の模擬天守閣まで硬軟様々な9軒を見物してきたので、目も相当肥えた筈で、その視点から鉄筋コンクリート造の天守閣と全木造復元の櫓門である銅門の同居する小田原城を再度確かめたくなって・・・そしてそれ以上にお城の近くにあるという、ういろう専門店の本社がお城そっくりの造りというのに前回、数十メートル近く、というか一本西の通りを通っていても、その存在に気付かなかったという間抜け加減を恥じ、リカバーショットを打ちつつ、いつもと違う海鮮丼を出すお店の実力も確認したかったので、8月7日(土)の10時前に家を出て、11時半過ぎに小田原駅到着、まずはお目当ての海鮮丼を出す駅東口のお店に寄って、期待した通りの新鮮な海の幸満載のランチを戴き、お店を出てから、少し小雨がパラついてきたので、10分少々、お店の前で雨宿り、ほどなく雨が上がったのを見計らって、国指定重要文化財である「だるま料理店」や今回の目的のひとつである「ういろう」本社の位置する国道255号を歩き、ほどなく、「御幸の浜」交差点の西に建つなんちゃって天守閣もどきの「ういろう」本社ビルを発見、狭い歩道上からの全景撮影を想定して来た、手持ちのレンズでは最も短い超広角を駆使して撮影、それから、前回同様の道を辿って、二の丸から本の丸へと撮影しながら移動し、今回は天守閣へは登城しなかったものの外観で気になる箇所を望遠で撮影し、天守閣を見おろす八幡山古塁から全景を撮って、駅に戻ってお茶して帰京、加須市の「騎西城」の方は、聞くも涙、語るも涙の物語で、8月21日(土)世界的運動会の合間、高速道路の罰金制度が中抜けになっていたので、愛車で茨城方面の城郭を一気に回ってしまおうと金曜時点では考えていたのですが、何故かこのところの過労が祟って、土曜日の起床時間が11時前、ここからクルマを運転して、筑波山の麓まで行こうなどという気は到底起こらず、電車でどっか一か所行ければイイやと木場駅から東西線に乗るまで目的地を決めず、南千住に着いたところでふと魔がさして、ここでTEXに乗り換え、一気に守谷まで乗れば、今まで乗ったことない関東鉄道常総線経由、常総市のトンデモ模擬天守閣もどきの巨大建築物を観に行ける♪と思って、守谷の駅まで行って、さて関東鉄道に乗り換えようと思った矢先、間違い易い方面案内板に気を取られた一瞬のスキに反対側から乗るべき方向の電車が出てしまい、もう完全に頭に血が上り、このまま帰ろうと思い、駅員さんにタクシーで行くから入場処理取り消してね、とお願いし、またTEXに乗ったのですが、ふと思い出し、東武はアーバンパークラインとスカイツリーラインが春日部で連絡していて、流山おおたかの森駅でTEXから乗り換えられることに気付き、ほぼ90度方向転換し、東武乗り継ぎで加須市に向かい、コンビニサンドイッチとパックサラダとペットボトル茶で600円以上のランチに甘んじ、そこからバスで10分ほど揺られて、「騎西城」へ向かったのですが、何とここでも「豊田城」こと「常総市地域交流センター」同様中に入れないことを現地で思い知らされ、泣く泣く、周囲のみを撮って、帰路に着いたという、実に憎きはCOVID19という顛末でした。
では、さっそく、二日間の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

Kanto_Castle21Aug_001.jpg
まず一枚目のカットですが、今にもぐずつきそうな空を睨みつつ、COVID19下とはいえ、そこそこの交通量の幹線道路、国道255号を南下し、海岸近くに達した辺りで90度曲がって、東海道と平行に走るようになる辺り、御幸浜の交差点を過ぎてすぐの辺りに「ういろう」本社があるのですが、その手前にも江戸時代からの薬種問屋という古い佇まいの薬局があったので、雨に濡れた百合の花越しに全景を撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による絞り開放、AE撮影となります。

Kanto_Castle21Aug_002.jpg
二枚目のカットですが、石を投げれば瓦の一枚も割れるくらいの近くまで到達し、ネット上各城郭マニアサイトでの紹介に違わぬ、一種異様なお城のような宗教施設のような、或いは絶滅危惧種の田舎のドライブインのような不可思議な建物が視界一杯に広がり、超広角の画角を活かして全景を撮ろうとしたら、後から鼻息も荒く、部活の高校生の兄ちゃんが来たので有難くご出演願ったもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による絞り開放、AE撮影となります。

Kanto_Castle21Aug_003.jpg
三枚目のカットですが、横からだと、このお城を模したと公言していながら、果たして天守閣を真似たものなのか?という問いにはうーんと唸ってしまいそうな、縦横比というか、何処となく、そうじゃない感漂う、不可思議な寸づまりっぽい造形は正面から見て戴くのが手っ取り早いと考え、交通量の多い国道255号を車の途絶えるのを待ってダッシュで渡り、全体を正面から撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による絞り開放、AE撮影となります。

Kanto_castle21Aug_004.jpg
四枚目のカットですが、実はこの不可思議な模擬天守閣もどきの全景を撮りながら、気になって仕方ないものが、道の反対側にあったのですが、それは何故か、店舗兼住宅真横のちょっとした公園のようなスペースに二宮金次郎像が設置されていて、その奥になぜか、踏切で停車する電車のような不可思議な風景が広がっていたので、また「ういろう」本社側に戻ってから、通行人が通るのを待って、望遠で狙って撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはCarl Zeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放、AE撮影となります。

Kanto_Castle21Aug_005.jpg
五枚目のカットですが、鉛色のどんより曇った空を睨みつつ、次なる目的地、小田原城址公園へと移動し、まずは二の丸南端のお茶壺曲輪から馬屋曲輪へ抜けそこからはいつもの登城ルートと同じく、住吉橋、銅門を経由、本の丸へと向かうのですが、お茶壺曲輪から銅門がお濠に映る姿は見たことがなかったため、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による絞り開放、AE撮影となります。

Kanto_Castle21Aug_006.jpg
六枚目のカットですが、正規の登城ルートである二の丸と本の丸との間のお濠を跨ぐ住吉橋までやってきて、この埋門から銅門に連なる枡形虎口の辺りは確かにお金をかけて木造復元しただけあって、他の国宝や重文の現存天守閣や外観復元天守閣を有する城郭公園に負けない質感だなぁ・・・と感心して、正面から一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による絞り開放、AE撮影となります。

Kanto_Castle21Aug_007.jpg
七枚目のカットですが、住吉橋から埋門を潜り抜け、攻城側にとっては、まさに死命をかけた修羅場と化すであろう桝形虎口を抜けると左手方向に緩い石段が続き、その頂上にこのルート防衛の要衝である銅門が鎮座ましましており、かつての打って出た城側の武士の英霊が乗り移ったかの如き、いたいけな童子が勢いよく鬨の声を上げて掛け下ってきたので、有難くご出演願ったもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による絞り開放、AE撮影となります。

Kanto_Castle21Aug_008.jpg
八枚目のカットですが、この日も、土日限定の銅門内部の無料公開を行っていたので、有難く中にお邪魔して、果たしてオール木造復元の細部はどうなっているのか、記憶も生々しい彦根城の天秤櫓内部との比較もしたくてうずうずしていたので、石段を小躍りしながら駆け上がり、中に入って検分がてら、小田原評定の様子を一枚戴いてみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による絞り開放、AE撮影となります。

Kanto_Castle21Aug_009.jpg
九枚目のカットですが、今回の視察目的では、望遠を使って外側から屋根等細部を撮れば事足り、500円以上も入場料を払い中に入って最上階の回廊まで行く必要はなかったので、周辺を小三十分も撮ってから、そのまま北側の道を通って、下城し、跨線橋を渡ってすぐの八幡山古塁に駆け上り、ここからの殆ど独り占め状態の白亜の天守閣に暫し見とれたのち、望遠で天守閣の優美な姿を撮影して帰路に着いたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはCarl Zeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放、AE撮影となります。

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十枚目のカットですが、小田原城へ訪問して二週間後、またしてもお城、特に大好物の天守閣の姿を見ないと、何故か落ち着かないという奇病が再発し、元々、徘徊癖のある工房主は、仕事のため、滅私奉公とか、自分自身の助兵衛心への言い訳をしながら、初めは茨城方面、そして、途上で挫折、変節して辿り着いた、もはや群馬、茨城との国境地帯に建つ、「騎西城」最寄りのバス停に降り立ち、彼方に見える、どんよりと曇った空をバックに佇む可愛い三層三階の櫓っぽい天守閣の姿を経路の駐車場から一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による絞り開放、AE撮影となります。

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十一枚目のカットですが、さっそく、住宅街というか田園地帯のど真ん中に佇む可愛い天守閣の中を見せて貰いましょうと小田原城に比べれば五分の一の高さもない、石垣に架けられた階段を登ってみてびっくり・・・げげ、COVID19どころじゃなく、そもそも年に二回しか御開帳していない!!という驚愕の事実を知り、今朝からの大旅行は何だったのか!?と崩れ落ちそうになりながらも、かろうじて気を取り直して階段の下から全体像を撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による絞り開放、AE撮影となります。

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十二枚目のカットですが、天守閣の石段から、肝心要の瓦屋根の軒下などを観察していたら、どうやら天守閣裏側には、当時からの濠の名残りのような沼地の一部が残されており、ものの資料によれば、「のぼうの城」として有名な「忍城」同様、ここも成田氏の管理する城のひとつで、当時は沼地に浮かぶ砦だったとのことですが、内部への侵入は諦め、裏手に回ってみれば、せめてもの慰めとばかり、可憐な蓮の花が咲いていたので、望遠に換えて一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender Heliar75mmf1.8による絞り開放、AE撮影となります。

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十三枚目のカットですが、そろそろ陽も傾いてきたし、東京メトロの24時間券の有効期限を考えると、今から出ないと北千住での乗り換えが間に合わない可能性あるので天守閣の全貌が良く見えそうなところを、周囲を歩きまわって探していたら、たまたま蓮の花の咲く沼地東側の給食センターみたいな施設と図書館の間の通路のようなところが見通しが開けていたので、ここから望遠で天守閣を狙って撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender Heliar75mmf1.8による絞り開放、AE撮影となります。

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十四枚目のカットですが、天守閣の南面のスペースに付近の案内図、現在と当時の比較が説明されていたのですが、どうやら、この模擬天守閣も全然、本来の砦の位置とは違うところに建てられており、付近でリアルな古跡は当時の土塁が一部残されているとのことで、先ほどバスが着いた反対側の、道路にちょん切られた哀れな古墳みたいな小山みたいなのが、その騎西城の当時の二の丸の土塁とのことだったので、バスが来るまでの間の時間潰しも兼ねて撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による絞り開放、AE撮影となります。

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十五枚目のカットですが、同じく唯一のリアル古跡である土塁の斜面越しに道路を隔てて、西側に建つ、騎西城の名を冠した、三層三階の何処にも似た建物のない、独自性を発揮した、地域愛の結晶の如き、天守閣の姿を入れて、惜別の想いを込め、一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5asph.による絞り開放、AE撮影となります。

今回の感想ですが、うーん、COVID19のおかげで、改造すべきレンズヘッドが入手出来ず、また活動資金源である改造レンズの売れ行きも芳しくないので、遠出も出来ないことも相俟って近所のお城ばかりヤケになって巡り撮っている感無きにしも非ず・・・一刻も早く、平癒して欲しいものです。

ということで、次回は浅草方面の模擬天守閣もどきと先週末に晩夏の館山を訪ねたレポートをお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2021/09/05(日) 21:51:07|
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charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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