さて、今週は、予告通り、Apo-Componon40mmf2.8達と共に甲府まで小旅行してきたレポートをお送り致します。
まず、何故、幾ら有名な古城があるいとはいえ、唐突に甲府まで一泊旅行に出掛けたのか?ですが、今回、甲府を訪れた4月9~10日、即ち4月の第二週の週末は、憎っくきCOVID19禍さえなければ、毎年、大人の学芸会とも云える、「甲府信玄公祭り」が開催され、それこそ朝から晩まで街を上げて、武者行列をメインディッシュとして、老若男女問わず盛り上がる一大イベントが開催され、気分良く撮影に応じてくれる演者の方々ばかりなので、工房主も欠かさず訪問していたのですが、20年、21年、そしてこの22年は開催されこそすれ、秋に順延となってしまったので、お祭りの影の主役、太白桜とお城を堪能すべく、お祭りのない甲府に出掛けてみたということです。
では、さっそく、二日間の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

まず一枚目のカットですが、駅北の宿にチェックアウト前に荷物を預かって貰い、カメラバッグのみ提げて、何かのイベントやっている北口広場に寄ってみると、ちょうど木陰で、信玄公祭りの残党みたいな立派な甲冑姿のお侍様が木陰で奥方とお世継と涼を取っておられたので、卒爾ながら、と声をかけて撮らせて戴いたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはApo-Componon40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

二枚目のカットですが、あろうことか北口広場から駅の二階の横断通路を通り、南口の観光案内所で、今回の目的地のひとつ「躑躅ヶ崎舘跡」へのバス便を訪ねたら、北口の宿に程近いバス乗り場から乗って3km弱の緩い坂道を登った先とのことで、歩けばあるけない距離ではないものの、その後の甲府城址内の櫓の見学を考えたら、時間はムダに出来ないので20分弱待ってバスに乗り到着した「躑躅ヶ崎舘跡」の「武田神社」の本殿参拝後、左手の「甲陽武能殿」という見事な能/神楽舞台を撮らせて戴いたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはApo-Componon40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

三枚目のカットですが、無事、「躑躅ヶ崎舘」遺構の中、周囲を探索し終え、再び、バスに乗って、だらだら坂を下って、駅北口のバス停に戻り、時間もだいぶ押してきたので、お茶したい気持ちも抑えて、次なる目的地、甲府城址の木造復元遺構である「稲荷櫓」へと向かうこととし、その前に地図で確認した富士山と「稲荷櫓」の競演が撮れそうな場所として駅北口に復元された「山手御門」の二階テラスから試してみようと考え、その途上、見事に咲いた「太白桜」があったので、お城をバックに一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはApo-Componon40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

四枚目のカットですが、「山手御門」に入場し、さっそく展示室を通り抜け、テラスに出て、ロケハンやってみると、計算外だったのが、「稲荷櫓」の後に復元?された観光施設「夢小路」のシンボル的建造物が櫓の向かって右半分弱を隠してしまうことが判明したのですが、まぁ、櫓の存在は判るし、富士山も良く見えるので、これはこれでやむなしと割り切って撮った一枚。
カメラはSONYα7c、レンズはAFS-ED-Nikkor70-300mmf4.5-5.6 による絞り開放AE撮影となります。

五枚目のカットですが、さっそく、搦め手の坂道を登り、「稲荷櫓」の入口到着してみたものの、16時で入場締め切りということで、仕方なく、内部見学は明日に回すこととし、外部からの撮影を行おうと思い、40mmで全景がバランス良く写る地点を探していたら、ちょうど、枝垂れ桜の木が見事に咲いていたので、まずは櫓をバックに可憐な桜の花々を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはApo-Componon40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

六枚目のカットですが、当日は憎たらしいほど天気が良く、空、特に北東の方角には雲はもちろん、薄霞すら認められず、白亜に総漆喰塗籠仕上げ外壁と高めの石垣の佇まいがちょうど袴姿の気高い老婦人のような印象の櫓と紺碧の空とのコントラストが息を飲むほど美しかったので、ベストのアングルで撮った一枚。
カメラはSONYα7c、レンズはApo-Componon40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

七枚目のカットですが、ここ甲府城址には、かなり立派な天守台遺構が設けられており、街の有志の間では、天守閣復元、それもオール木造で、という動きが根強いのですが、何せ、江戸時代を通じて、殆どの時代には天守閣が既に存在せず、ほかの西国の雄藩或いは親藩・譜代の城に見られるように天守台は存在するが、元々作られなかった、或いは江戸初期には作ったが、火災、落雷等で失われて以降、再建されず、図面も木型も残っていないというケースでの建設は、文化庁が史跡保護の観点から殆どゴーサイン出さないので暫くはこのままのようですが、寂し気に佇む天守台をバックに枝垂れ桜の可憐な枝を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはApo-Componon40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

八枚目のカットですが、枝垂れ桜越しの天守台を撮って、出来栄え、特にボケの加減を木陰で確認していたら、傍らに来た、甲府市内企業に入社したばかりという女子新入社員二名組が、あろうことか、スマホンの下部を土に埋めて枝垂れ桜をバックに写真撮ろうと土をいじくり始めたので、良かった撮って上げようか、と声かけて、えー良いんすか?とかやりとりして、何枚か撮って上げたお礼にモデルさんになって貰ったもの。
カメラはSONYα7c、レンズはApo-Componon40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

九枚目のカットですが、信玄公祭りをやっていなかったので、まさか城跡でいたいけな女子社員の写真を撮れるなどと、深川を出る時は努々予想だにしていなかったため、気分上々、お茶して、本日の撮影は上がり、宿に機材置いて、ご当地グルメでも戴いたのち、太宰治も愛したという天然温泉が売り物の「喜久乃湯」へでも行こうと思い、駅そばのショートカットを通った時になかなか風情ある裏通りと思い上を向いて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはApo-Componon40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十枚目のカットですが、駅の北口にある宿に向かうには、駅の二階の南北横断通路を通るのが、一番手っ取り早いのですが、そのエスカレータに乗って、歩くのも面倒なので、左に寄って立っていたら、独りのいたいけな小々姐が風船を持って階段を上がってきて、ちょい先で立ち止まって、何か歌などを歌い始めたので、まさにバンクシーっぽいシーンと思い、背面LCD利用で一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはApo-Componon40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十一枚目のカットですが、初日は撮影終えて宿に引っ込んでから、ひと休みして、駅ビルでご当地グルメ戴き、「喜久乃湯」でゆったり疲れを癒し、翌朝は10時スタートで撮影続行、まずは何はなくとも、前日、タイムアウトで中に入れなかった「稲荷櫓」を探訪し、それから、元々、優先順位は低かった天守台へのアプローチを行ったのですが、天守台石垣の荒々しい迫力を伝えるべく、至近距離から仰角で隅石を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7による絞り開放AE撮影となります。

十二枚目のカットですが、松本城もそうなのですが、西日本の城郭が海の景色を売りうものにしているのに対し、ここ中日本の城郭では雄大な山々の連なりがかなり魅力的な景観を与えており、ここ甲府城で一番高い天守台の展望デッキからは、富士山はもちろんのこと、季節的にはまだ雪化粧のままの南アルプスのスカイラインを西に望め、とても清々しい気分になれたので、その様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7による絞り開放AE撮影となります。

十三枚目のカットですが、天守台から降りて、麓の芝生広場経由、本丸跡から二の丸方面へと下る通路を跨ぐ「鉄門」の内部を探検し、周囲の漆喰壁やら、屋根瓦の施工状況なども仔細に検分したあと、再び芝生広場へ降り立つと、いたいけなベトナム人一家が枝垂れ桜の付近で記念撮影など行いながら愉しんでいたので、その様子を背後から天守台バックに一枚戴いてみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7による絞り開放AE撮影となります。

十四枚目のカットですが、「鉄門」をくぐり抜けて、ランチでもしようと駅方面へと歩き出したら、ちょうど、階段の上の方で、大声でやりとりしながら、記念撮影なんかしている母娘が居たので、なかなか微笑ましい光景だと思い、オモニの横で正々堂々とボーィシュな小姐を入れて櫓門の白木に漆喰の白亜の荘厳な佇まいを撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7による絞り開放AE撮影となります。

十五枚目のカットですが、お城での撮影も無事終え、あとはランチをして、お昼過ぎのバスでお江戸に戻るだけなので、前日の到着後のランチ候補としてバスの中で調べておいた、駅から南へ700mほどの商店街の中にある洋食屋さんを目指すこととし、その道中で色々と面白げなオブジェ、店の装飾を目にしたなか、これまで気付かなかったカラフルな雑貨屋さんの外装を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron35mmf1.7による絞り開放AE撮影となります。
今回の感想ですが、いやはや、Apo-Componon40mmf2.8、幾ら設計は古くても、さすが、三波長補正の光学系のシャープさ、ヌケの良さはデジタルでも一目瞭然ですね、また、イメージサークルも光束が最も収束される無限でも問題なくφ43をカバーしていますし。手持ちの35mmでは最強と思っていたVoigtlaender Ultron35mmf1.7もたじたじの性能ではないかと思います。
さて、来週はまた週末に出張入っているため、一週スキップ、この翌週に土浦辺りを散策してきた画でもご紹介しましょう、乞うご期待。
- 2022/05/15(日) 23:53:08|
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さて、今週は、予告通り、3月下旬に出張絡みで出掛けた中京地区のお城巡りをお送り致します。
まずは、簡単な行程紹介ですが、3月25日に伊勢市での出張先での用向きを終えた後、お客さんと一緒にお伊勢参りそしてから、急いで次のミッションである「伊勢忍者キングダム」で「安土城」のレプリカの外観撮影を行い、その日のうちに名古屋へ移動し、翌3月26日に本来は「郡上八幡城」へ向かう予定が、荒天のため
断念し、代わりに比較的天候がマイルドな大垣方面に在る「墨俣一夜城」へ向かい、その後、余勢を駆って、名古屋への帰路に位置する岐阜城の悪天候をついて登城したのですが、山頂は恐るべき風雨で視界は5mもなく、写真撮影は断念し、その日は大人しく宿に戻り、最終日3月27日は前日の荒天が嘘のように晴れ上がった日となったので、夕刻の新幹線までの時刻に名古屋城を再度確認しようと赴いたところ、運良く、普段は非公開の「南西櫓」に入れ、また前回は時間切れで見ることが出来なかった北東隅櫓の郭内からの外観、北側の南蛮練塀なども仔細に検分し、駅に戻り、宿に預けた荷物を引き取って、お江戸に戻った次第。
では、さっそく、当時の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

まず一枚目のカットですが、伊勢神宮下宮に参拝し、中の建物等をざっと見終えて、お客様ご一行と解散し、次なるミッション、「伊勢忍者キングダム」へ市内巡回バスで向かったところ、エントラスの係員曰く、閉園時間まで1時間を切っていて、しかも、天守閣レプリカへ向かう唯一の交通手段であるシャトルバスの発車時間まで5分を切っているので、どうしても写真を撮るために入場するなら、それを了解して欲しいとのことで、了解し、バスには無線で連絡して貰い、無事乗車して、小高い山の頂上に聳え立つ、故宮上茂隆先生説に基づく実物大レプリカに対面したもの。
カメラはX-Pro2、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

二枚目のカットですが、今回のミッションは奉公先での業務上の理由で、この、中にも入れない、半ば園のオブジェと化した巨大レプリカの外観及び、その細部の写真を撮ってくることだったため、手持ちのレンズの中ではコリメータ用の予備機を除いては一番焦点距離が長く、比較的収差の少ないニコンのAFAiレンズをアダプタ使用で使うこととし、この月初に浅草寺でテストした結果も良好だったため、重さには目を瞑ってカバンにしの忍ばせた飛び道具の登場となり、往年は信長がルイス・フロイスの手を取って、安土城下の街を眺めるべく誘ったであろう最上階望楼部をアップで撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはAFS-ED-Nikkor70-300mmf4.5-5.6による絞りF8AE撮影となります。

三枚目のカットですが、同じく安土城レプリカ最上階望楼部廻縁及び、黄金の屋根の拡大写真で、おそらく、既存の出版物、或いはサイトでもここまで詳細に捉えたカットは無かったかと思いますが、南側の廻縁の手摺が、伊勢湾からの風が吹き上げる、標高90m超の山頂に建つ30m近い建物の最上部では耐えきれず破損したものと思われ、黒い扉も良く見るとかなり傷みがきていることが判るカットとなったもの。
カメラはX-Pro2、レンズはAFS-ED-Nikkor70-300mmf4.5-5.6による絞りF8AE撮影となります。

四枚目のカットですが、翌日は、朝、名古屋駅の太閤通口の目の前の宿で目が覚めてみたら、外はどんよりとした天気で、3月にしては雪にでも変わりかねないような冷たい雨がしとしとと降っていて、スマホンで天気予報を確認したところ、郡上八幡城の位置する中美濃地区は、雨、風ともに強く、高速道路を通るバスでのアプローチもさることながら、山の山頂に位置するお城への道は水や落石、折れた枝の落下等の危険もあることから、仮に着けたとしても、登城出来ない可能性が高いため、仕方なく、南の大垣市と岐阜市の境界付近に位置し、昨年夏は時間の制約でカットした「墨俣一夜城」を訪問し、渡る橋の手前から全貌を撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

五枚目のカットですが、「墨俣一夜城」も他のコンクリート製の天守閣同様、内部は、資料館+展望施設となっており、なかなか面白い豊臣秀吉の人生にスコープを絞った展示に目を奪われながら、最上階まで登ってみると、眼下には、まさに往年の秀吉出世の一歩となった「一夜城」の故事を彷彿とさせるような、いったん荒れたらなかなか収まらないような河川の交差点のような箇所に、ここが位置していることが判り、面白いと思い一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

六枚目のカットですが、もちろん、「墨俣一夜城」自体は、見てきたような、秀吉の主の居城、清州城にも匹敵するような立派な天守閣などあろうはずもなく、おそらくは、木造の掘立小屋に毛が生えた程度の建物に木塀が囲んだ程度の砦であったことを想像するに難くはないのですが、それ以上に、ここ墨俣の地は源平合戦の古戦場ともなり、中世から墨俣大和街道という主要道路が通っていたため、古くから商業も栄えていて、駅まで戻る途中、その往年の繁栄を偲ばせる大きな商家を目にしたので、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはX-Pro2、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

七枚目のカットですが、墨俣、岐阜と荒天下の城巡りの翌日は、早朝から天気の良さに目が覚めるくらいで、さりとて、郡上八幡城へ行くには帰りの時間が中途半端になってしまうので、手っ取り早く、前回は時間の制約と同行者が居たため、自由に見て歩くことも憚られた名古屋城を夕方までじっくり見聞しようと思い、宿横のデニーズでゆっくりモーニングを戴いたのち、地下鉄でお城に出掛け、本来は伊勢忍者キングダムで忍者や五右衛門、お姫様などを心おきなく撮影しようとカバンに忍ばせてきた、改造レンズで撮り歩くこととし、地下鉄出口を出てまず目にする外堀の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはα7c、レンズはWollensak Baltar35mmf2.3mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

八枚目のカットですが、地下鉄出口から一番近い登城口である東門に向かう通路の傍らには、東京、ソウル、スペイン、ドイツの各都市に見られる、カラフルな巨大切文字のオブジェが建てられており、今回もいたいけな子供を登らせて記念撮影しているベトナム人親子が居たので、声掛けて混ぜて貰ったもの。
カメラはα7c、レンズはWollensak Baltar35mmf2.3mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

九枚目のカットですが、まだシーズン的には少々早かったのですが、城内の桜の木も陽当たり加減によっては、開花が進み始めており、少ない桜花とお城の競演シ-ンを捉えるべく場所取りが熾烈な争いとなっていたのですが、うろうろしていたら、カメラ好きというご老人が声を掛けてくれ、場所を譲って戴いたため、無事、桜の開花した枝越しの南東櫓を収めることに成功したもの。
カメラはα7c、レンズはWollensak Baltar35mmf2.3mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

十枚目のカットですが、この日は、とてもラッキーなことに、入場受付の職員の説明によれば、重要文化財であるため、普段は非公開の南西櫓の内部を公開しているとのことで、なかなか無い機会だと思い、小一時間近く行列することになり、時間の制約上、二者択一となってしまう「二の丸御殿」の内部見学は捨てることにしたのですが、一応、御殿入口の写真でも撮ろうかとカメラを構えた時に、いきなり鎧兜の武者が現れたため、大急ぎでこの僥倖を収めたもの。
カメラはα7c、レンズはWollensak Baltar35mmf2.3mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

十一枚目のカットですが、長い「南西櫓」の内部見学待ち行列の合間にも、なかなか気が利く整理係の職員が回ってきて、御殿西側の空いた空間の北の方角を指差し、「ここが実は天守閣撮影の穴場で、小天守と大天守を同時に収められるので、カメラをお持ちの方はカメラで、スマホしかない方はスマホで、スマホも無い方は親から貰った目でしっかり心に焼き付けて下さい」とか気の利いたセリフを述べたので、行列の退屈しのぎにレンズを換えて記念に一枚撮ってみたもの。
カメラはα7c、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十二枚目のカットですが、この時期はまだ、全国的に蔓延防止等措置法が発令されており、ここ名古屋地区も例外ではなかったため、必然的に換気の良くない木造+漆喰総塗籠造の櫓内部は入場制限が掛かっており、出た人数しか入れて貰えないので、やはり、当初予想通り、小一時間程度の行列とはなりましたが、その合間に貴重な現存木造建造物である、南西櫓の特徴的な郭内側からの外観写真を撮ってみたもの。
カメラはα7c、レンズはLeitz Elmarit21mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十三枚目のカットですが、無事、貴重な「南西櫓」の見学及び保存修理状態の調査、撮影も終え、さぁ、美味しいランチでも食って、お江戸さ戻るんべぇか、と思いつつ、櫓入場前には櫓内部での接近戦を想定し、21mmレンズで撮ってしまい、いまいち迫力に欠ける天守閣群の写真になってしまったため、最後の見学箇所である「北東隅櫓」への移動前にレンズを交換し、大小天守の競演を捉えてみたもの。
カメラはα7c、レンズはAFS-ED-Nikkor70-300mmf4.5-5.6による絞り開放AE撮影となります。

十四枚目のカットですが、お目当ての「北東隅櫓」なんと、ここは現存する木造の櫓の中でも天守閣に次ぐ最高格式である御三階櫓のうちで、熊本城の「宇土櫓」に次いで大きなもので、第二次大戦で殆どの建造物が消失してしまった名古屋城の、いわば実質的な主の位置にある、極めて重要な建造物なので、帰る前に外側からだけでも至近距離で検分しようと思い、経路を歩いていたら、途中の乃木倉庫前で記念撮影しようとしていた小姐二名に声掛けられたので、スマホンで撮って上げた代わりにモデルさんになって貰ったもの。
カメラはα7c、レンズはWollensak Baltar35mmf2.3mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。

十五枚目のカットですが、天気がベストだったため、思う存分、名古屋城内で撮れたし、何よりも、普段非公開の場所に入れて貰えた、という、プライスレスな経験が出来たことがメンタル的には非常に有意義で、かなり上機嫌で今回の旅も終えられそうと思いながら、駅までの飲食店・物販店の立ち並ぶ「金鯱横丁」を歩いていたら、「おもてなし隊」の紅一点のくのいち嬢を囲んでミニ撮影会状態だったので、世話役の千利休さんに声掛けて混ぜて貰ったもの。
カメラはα7c、レンズはWollensak Baltar35mmf2.3mod.Mによる絞り開放AE撮影となります。
今回の感想ですが、普段の街頭スナップ中心の撮影旅行だと、35mm~21mm程度の画角で十分事足りてしまいますが、お城撮影メインだとそうは行きません。要は或る程度の距離から撮らないと、主役が小さすぎるか、或いは近くだと、必然的に下からの仰角撮影でパースが付き過ぎ、、みんな同じような、ドーン!!モチーフになってしまい、使い物にならないからです、また、フィルムでは問題なく、フルサイズカバーしていたBaltar35mmf2.3が裏面照射CMOSですらイメージサークルがφ43無いことには驚きました。
さて次回は、Apo-Componon40mmf2.8達と共に甲府まで小旅行してきたレポートをお送り致します、乞うご期待!!
- 2022/05/08(日) 17:13:06|
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