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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Great Journey to explore ruins of ancient castles in western Japan in GW ’22 ③

さて、今回はGW三日目の平戸城とその城下町の様子をご紹介致します。
まずは簡単な行程紹介ですが、佐世保駅前のバス停から平戸桟橋行のバスに乗って、1時間半ほど揺られて、お城からは一番近いとの情報を得ていた平戸市役所前のバス停で降りて、川の対岸の小高い山の上に聳え立つ天守閣や櫓を目指して目の前の橋を渡り、本の丸へと続く坂道シリーズを登って行って、白亜の天守に邂逅し、その後、帰りのバスの時間まで、名物のトルコライスを堪能し、平戸商館跡や、昔からの街並を散策して、かなり充実した気分でまたバスに乗って佐世保まで戻った次第。
では、さっそく当日の行程に沿って実写結果を眺めて参りましょう。
カメラはSONYα7c、レンズはErnst Leitz28mmf2.8による全コマ絞り開放、AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが川に架かる橋を渡り、警察署裏の横の登山道を登って行くと、まずいたいけな地元の真っ黒い童子達がテニスにうち乗じているコートのところへ出て、それを左放校に緩く弓なりにカーブしただらだら坂を登っていくと、本の丸への出入り口である、数少ない現存遺構の北虎口門が前方左手方向に見えてきたので、足を止めて一枚撮ろうとしたら、先の狸櫓のお使いか?とも思えるような真っ黒い小々姐が出て来たので、これ幸いと一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、立派な構えの虎口門を潜って、本の丸エリアに足を踏み入れたら、真っ先に目に付いたのが、「日本城郭検定」の試験問題の常連、ここ平戸城では稀有な現存遺構である木造の「狸櫓」の前に出て、その良く保存されている外観のみならず、建立からずっと城主との約束に従い、この城郭を護り続けているという古狸一族のエピソードにも惹かれるものがあって、足を止めて一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、本の丸北西に位置する狸櫓からは天守閣は目と鼻の先、登城前に天守下の広場にて、定例の天守閣をバックにしたスマホンによる自撮りの後、風光明媚な岬の山の上の、表口からは天守台の石垣が見えない、といった、ちょっと不可思議な佇まいのRC造の模擬に分類される層塔式3重階建ての天守閣の全体像を一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、模擬天守閣の内部は、ご他聞に漏れず、入口から最上階の下の階までは資料館・博物館となっていて、最上階は展望室となっており、さすが東シナ海に面した平戸島の北東部の三方を海に囲まれた岬の山の上だけあって、眺望は最高、前日に訪問した唐津城と肩を並べる風光明媚景色が眼下に広がっており、いずれもRC造の再興ですが、見奏櫓と懐柔櫓を入れて海を隔てた対岸の様子を一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、模擬天守閣最上階五階の外周には廻縁が設けられており、外に出れば、潮風を浴びながら周囲の絶景を眺められる素晴らしいロケーションそのものなのですが、基本的には、四角の天守最上階では、海に面していない南側以外は眼下の廓内の二つの二重櫓や瓦屋根の漆喰仕上げの土塀のような構築物も見てとれて、つい時間を忘れて見とれてしまいがちですが、廻縁上部の化粧垂木の造作が気になったので、外に出て一枚撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、外の景色を存分に愉しみ、さて、この日のうちに熊本に長時間の列車の旅で移動しなければならないので、ランチを戴いて、1時半前発のバスで再び佐世保に戻らなければならなかったため、早々に天守最上階を後にしようと内部に戻ったら、入れ替わりで、気の良い森のクマさんというか、気が弱すぎて相撲部屋の練習を苦に逃げ出してきた新弟子みたいな兄さんが、ちゃきちゃきの妹を連れて見学に来ていて、外に出るでなく、廻縁への戸口で語らい合っていたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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七枚目のカットですが、下城する前に現存、復興含めて、郭内の建造物は全て見ておきたかったので、天守からは坂を下った先の石垣の上に建つ見奏櫓を目指して歩き出したら、パジャマみたいなカッコの長いポニーテールの不可思議な出で立ちの小姐が小走りに追い越していって、何故か目の前で小休止し、ぼぉっと海を眺め始めたので、ほぃ来たとばかり、後ろ姿出演願ったもの。

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八枚目のカットですが、見奏櫓の前まで来て、ふと振り返ってもと来た方向を眺めてみたら、来た時の天守台無しの黒っぽい下見板壁みたいのが地面から直接生えてきているような模擬天守の不可思議な外観とはうって変わって、なかなか立派な佇まいに見とれていたら、よっこらせっ!童子を抱えた若いヲヤヂさんが天守方面から坂道シリーズを降りてきて、櫓の狭い入口を目指して歩いていったので、有難く、後ろ姿出演願ったもの。

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九枚目のカットですが、どうやら、見奏櫓前が模擬天守鑑賞のベストポイントのひとつらしく、天守方面から坂道シリーズを下ってきた夫婦者も、護国神社方面から犬の散歩がてら天守方面へ登ってきた老夫婦やその娘ない息子夫妻も、この天守が一望出来る坂道の踊り場で歓談モードに入っちゃって、目を血走らせて、お城の写真だけ撮ることに命かけているご仁であれば、大声上げて退去を命じるところでしょうが、これはこれでスナップとしては王道につき、有難く一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、見奏櫓内部の見学も終え、長距離の電車での移動時間による晩飯時間を考慮すれば、昼飯は極力遅い方が好ましいわけで、急ぎ足で平戸商館跡を見て撮って、それから何処か、出来れば港の近くで海鮮系でも食べようと思い、坂道シリーズを急いで下っていったのですが、その途上で、先ほど内部を見学した見奏櫓を左手に見て、前方から右手にかけて海が広がるという、歌謡曲に出て来そうなシチュエーションに遭遇したので、足を止めて一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、この絶景の坂道シリーズの途上で再び足を止め、振り返って見ると、後がない狭い坂道の路上からは、二つの建造物が標準レンズの画角では到底一枚に入りきらず、今回、接近戦で巨大建造物を撮ることを想定して揃えた広角系の品揃えが功を奏して28mmでギリギリ画面に収まり、しかも仰角で撮ったことから、かなり大胆にパースが強調されるため、画面中央で見奏櫓を撮影している人間に向かって二つの建造物が屈み込んでいるように見える面白い写真になったもの。

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十二枚目のカットですが、元来た坂道シリーズを下りきって、ただ、警察署横の同じ道路橋を渡っても面白くないので、その横に架けられた江戸時代からの遺構である、幸橋という総石造りのシングル眼鏡橋を渡ろうと思い歩いて行ったら、その手前のミニ薬医門前で子連れ狼ならぬ、子連れ白人男性が居たので、これも江戸初期の国際都市平戸に来た何かの縁と思い、戯れる様子をそっと一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、お城エリアから川を渡り、ランチ前の腹ごなしよろしく、レトロ感漂う港町の街並みを、ランチスポットを捜索がてら、平戸商館を復元した記念資料館のようなところまで散策することにしたのですが、歩き出してすぐの、如何にも老舗の駄菓子屋ですよ、と云わんばかりの店構えの看板を前に、街並みを背景として一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、お城がある川の東側のエリアと向かい合う対岸の丘の中腹には、旧、オランダ商館の遺構がそこここ残っており、屋敷跡と云われる高台の一角に通ずる石段に、山側が石垣、谷側が南蛮練塀とも云われる原始的な石積モルタル造に目地の漆喰仕上げをした塀が残っていて、ちょうど長崎市内のオランダ坂のミニュチュアみたいで面白いと思い、中腹で一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、平戸島の北の岬の付け根、入り江に面した突き出し部に1639年に建造された、長崎は出島に移転前の旧オランダ商館の倉庫を2011年に当時の素材、工法を極力可能な限り再現したという、我が国最古の冨岡製糸場のご先祖様に当たるような、それこそ城郭考古学で言えば、復元天守閣に相当するような価値を持つ建物だったのですが、訪問した当時はどうせ、ハウステンボスみたいななんちゃって外観復元でしょ、と高を括って、外回りのみ眺めて戻って来た時に撮ったもの。

さて、次回は今回の旅のハイライトのひとつ、熊本城探訪から、夕刻から移動した小倉の街の夜の様子などをご報告致します、乞うご期待!!
  1. 2022/06/27(月) 00:22:53|
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Great Journey to explore ruins of ancient castles in western Japan in GW ’22 ②

さて、今週は、GWにこれまでで最長の国内旅行、佐世保から、岐阜まで9日間で撮った、歩いたの旅から、二日目の唐津旅行からお送り致します。
まず簡単に行程を説明致しますと、GW二日目の4/30、当日は、ベースキャンプの佐世保から唐津への移動には、色々ルートは有ったのですが、JRと松浦鉄道乗り継ぎで有田、伊万里経由で乗り込み、お城を見学したのち、現地でランチを摂ってから、さて、バスターミナルから路線バス乗り継ぎで名護屋城跡へ回ってから佐世保に戻ろうとしたのですが、あいにく、GW中のバスの遅れが予測出来ず、乗り換えにしくじると、城跡へ辿り着けないばかりか、元の唐津バスターミナルへ戻る最終バスも危うい、ということだったので、あっさり諦め、また松浦鉄道とJR乗り継ぎ、いったん、有田で途中下車して夕暮れの焼き物の町を早足で散策し、しかるのち、佐世保に戻ったというのが当日のルートでした。
では、当日の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

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まず一枚目のカットですが唐津の駅からお城迄の道のりは、距離的にはそれほど遠くはないのですが、外様の城下町のことですから、道は真っ直ぐではなく、見えているお城の真下に行くには、ぐるっと大回りして大きな道を通るか、迷路のような細い道を縫っていくか、の二択なのですが、せっかくだから眺めの良いルートをと思い、町田川沿いのアプローチを選んだところ、復元と思しき平櫓が川沿いの石垣の上に建てられていたので、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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二枚目のカットですが、お城の天守閣の上に登った時に相当な回り道、要はいったん橋を渡って、また戻るようなルートを取ってしまったことに気付かされたのですが、考えようによっては、何も邪魔者の無い海の上の空をバックに写真を撮れるアングルでのお城へのアプローチ路を採ったと考えれば、結果オーライなわけで、またお城のある半島部へ戻る長い橋の手前から小山の上の天守閣の全貌を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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三枚目のカットですが、橋を渡り切ると、天守閣の建つ小山の上の本丸へ続く石段が見えてくるのですが、なんと、橋と石段は幹線道路で二分されており、それがしかも、横断歩道などという歩行者優先の施設などなく、これから、山登りする準備体操をせぃ!と云わんばかりの地下道を通って道を渡るという、数か月前の安芸の宮島駅のような趣向になっていて、地下道を抜けた辺りに、備中松山城のネコ城主ではないですが、お出迎えネコが居たので、望遠で一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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四枚目のカットですが、実は今回の途上では、往きはズルをしてしまい、正規の石段経由の登城路ではなく、裏手の斜行エレベータがあったので、江の島やグラバー庭園などで利用したことがあるので、どんなものか、往きだけでも試したいと思い乗って、あっという間に裏口へ到着、目の前に聳え建つ昭和生まれのRC造の模擬天守閣と同じく昭和生まれの化粧櫓をツーショットで一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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五枚目のカットですが、せっかく持ってきた飛び道具も城攻めで使わないと、まさに文字通り、無用の長物、或いは、荷物を重くしての筋トレ道具に成り下がってしまうので、天守閣に登城する前に本丸広場のベンチにカバン降ろして、レンズを交換して、天守閣を画面目いっぱいに収めて、廻り縁の四隅に擬宝珠付の赤い化粧欄干と磨き上げられたガラス戸といった、現代のお城の快適装備を余すことなく捉えてみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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六枚目のカットですが、このお城のウリは、次の日に訪問する予定の平戸城と並び、岬の小高い山の頂上に建つことから、景色が無双であるということで、特に、確か日本三大松原の一つにカウントされていた筈の、対岸の「虹の松原」を櫓門越しに捉えられる方角を見つけ出し、風がそこそこ強かったので、いったん中に入って、レンズを交換し、一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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七枚目のカットですが、天守閣最上階廻り縁からの眺望は、確かに殆ど内陸部にある、下関以西の内地の城とも、海沿いに建ってはいるものの、平城である今治城辺りと比べても、格段に見晴らしが良く、後から調べて名称やどんな島なのかを知ったのですが、沖合のそれほど遠くない位置に、ミニ富士みたいな山が海に浮いたような島があったので、それを入れて、屋根の下部構造である化粧垂木を入れて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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八枚目のカットですが、無事登城を終え、記念のメダルも買い求めたので、あまりだらだらしているとランチを摂る間が無くなるというか、名護屋城行の路線バスに乗り損なう虞れがあったので、本丸の周囲をそこそこ見学し、帰りは正規の石段ルートで戻ろうと道すがら本丸広場のイベントの様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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九枚目のカットですが、天守閣の建つ天守台の石垣の横をぐるっと回り込むルートで下城することになっているのですが、その時、岬の先端の小高い山の上に建つ建造物の宿命である、常日頃の潮風や、台風などの強烈な風の影響により、建物底部の「石落とし周囲」の漆喰が黒ずみ、一部は鉄筋コンクリートの構造材が見えてしまっているのを発見し、心が痛んだのですが、記録も兼ねて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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十枚目のカットですが、本丸下をぐるっと回り込む形で、登城口へ下る経路が定められているのですが、その途中に、ちょうど、今を盛りに可憐な花を下げた、ささやかな藤棚が設けられており、いたいけな小姐二名組ご一行様が、クマンバチとか来たら、死ぬしかない!とか悲壮な決意を口にする割には大胆に下からスマホンで撮っていたので、様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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十一枚目のカットですが、往路は裏口入学宜しく、裏手の斜行エレベータで来てしまったので、本丸へ繋がる櫓門の全容を外から眺めることは出来なかったのですが、藤棚の手前辺りから眺めると、上部構造はちょっと新しすぎてチグハグ感は否めませんが、ビシッとした石垣の上に建つ白亜の櫓門はなかなか立派で正面の階段から家族連れが降りてくるのを見計らって一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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十二枚目のカットですが、幾ら南国九州の西の果てに近いエリアでも、まだGWの入り口付近では、それほど灼熱の地というほどでもなかったのですが、それでも、速、原則マスクをしたままの石段早歩きでの下城はそれなりに息が上がってきてしまうものなので、石段の途中でサボり、木々の木漏れ日の間を下ってくる人々の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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十三枚目のカットですが、無事、唐津城見学も終え、次なる目的地、名護屋城跡へのバス発車時間までにランチを摂らねばならず、しかも、往路で見当付けていた、魚屋さん併設のシーフードレストランは看板メニューの海鮮丼目当ての観光客が1時をちょい回った辺りというのに大行列、回転の早い都心のお店ですら30分以内に入るのがムリそうな人数だったので、一目で退散、他の候補を探そうと駅からのルート途上にあった路上席のしつらえられた裏通りの様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

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十四枚目のカットですが、結局、バスターミナル内の、あきらかに観光地価格のイタリアン料理屋にまんまと入ってしまい、同じ建物内のローカル食堂の方が安くて魅力的だったのを後悔し、バス発券窓口で名護屋城行きのリスクを説明されてギブアップし、長居は無用とばかり、駅にとぼとぼと歩いて帰る途中に見つけた、下見板張りのおそらくは個人医院をリノベした思しき物販店の賑わいを一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。


さて、次回はGWツアー三日目、平戸城とその城下町の様子をご紹介致します、乞うご期待!!
  1. 2022/06/19(日) 22:16:10|
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Great Journey to explore ruins of ancient castles in western Japan in GW ’22 ①

さて、今週は、GWにこれまでで最長の国内旅行、佐世保から、岐阜まで9日間で撮った、歩いたの旅から、初日の佐世保の港町風景のスナップ参ります。
まず簡単の行程を説明致しますと、GW初日の4/29、当初は新幹線と在来線乗り継いで、車窓の風景楽しみながら日本で一番西のJR駅である佐世保まで移動する計画だったのですが、何と、念のため、スカイスキャナーにて、長崎までの便を27日の晩に調べたら、JR乗り継ぎより、空港リムジンバス入れてもまだ5000円以上安い!しかも時間は2時間近く節約出来る、ということで、急遽、空路に変え、長崎空港に移動し、これまた嬉しいことに、飛行時間並みに時間かかる、リムジンバスに代えて、たった+300円でジャンボタクシーが使えたので、午後3時半過ぎには佐世保駅前に宿にチェッキン出来たのです。
29日当日は、元々、移動日で何処も近隣の景勝地などには行く予定がなかったので、Gotoトラベルで来て以来のせっかくの佐世保なので、晩飯の時間まで、お茶しがてら、使い慣れたM(TIPO240)とスナップして歩いてきたという次第です。
では、当日の行程に沿って、眺めて参りましょう。
カメラはLeica M(Tipo240)、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4による全コマ開放、絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、佐世保市内は色々と撮るところは在りますが、やはり撮影ポイントが集中しているのが、駅のすぐ裏の港周辺、そして日本一の長さを誇るというアーケード「四ヶ町~三ヶ町商店街」の周辺地域で、さっそく宿からレンズ装着したカメラのみ持ち出して、アーケードの入り口アーチ潜ってすぐに発見したステキな路地裏風景を一枚撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、アーケードをしばらく歩いて行くと、JRの駅からは、第三セクーである松浦鉄道、二番目の停車駅になる「佐世保中央駅」への入口が在るのですが、これがまた老舗パーラーの横の、気付かないと見落としてしまいそうな控えめな看板の奥の裏通りを曲がった先の、なかなかレトロな居酒屋兼食堂が曲がり角に建っていたりと、スナップしてくれ~と云わんばかりのロケーションなので、有難く一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、いつも佐世保でお茶するのは、四ヶ町商店街を通り越した三ヶ町商店街に入ってすぐの辺りにある、いかにも昭和レトロそのものの結晶のようなカフェレストランなのですが、その道すがらも、新型コロナの戒厳令関係が全て解除されて間もない時期だったので、あちこちで小規模なイベントを行っており、街のコミュニティセンターみたいな建物の前の露天市場みたいなところにも家族連れが寄って、品定めなんかしていたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、この日本一長いというアーケードも、他の地域のアーケードのご多聞に漏れず、途中、何か所かは交通量の多い車道と交差しており、その交差点も屋根を付けないと、信号待ちのお客さんを濡らしてしまうので、当然のことながら屋根を架けているのですが、やはりガラス張りのドームを設けて、大胆に自然光が入るようになっており、その先にずっと伸びるアーケードのパースペクティブも魅力的だったので、信号が靑になったにも関わらず、足を止めて一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、四ヶ町のアーケードをところどころ足を止めては撮って、そぞろ歩きしていたら、GWとは云え、家族で遠出をしないで過ごす方々もおられるわけで、お買い物帰りと思しき三人家族が、アーケード途上のジャスコだかから、おかっぱ頭のいたいけな小々姐を真ん中に出て来て、繋いだお手々を大きく前後に振りながら楽しげに闊歩していたので、背後から有難く一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、アーケードの切れ目から海が見えるところがあったので、まだ、お目当ての夕方の営業開始までは時間あったので、調整の目的も兼ねて、直交する脇道に逸れることとして基地の公園方面に歩いて行くと、道の傍らに、さすが、海外への窓であり続け、今も第七艦隊拠点の港町だけあって、ところどころに日本の店づくりのセンスとは異なったテイストのお店があるので、足を止めて一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、同じくアーケードに直交する道を公園方面に向かって歩いていく途上、これまた、日本らしからぬ、進駐軍相手のお裁縫屋さんなのでしょうか、いかにも、西海岸のサンフランシスコとかロスのダウンタウンの街角にあってもおかしくないような店構えと判り易くユニークな看板、そしてその背後には純粋な日本文化のひとつである、灯の点った赤提灯が目に付いたので、これも有難く一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、アーケードと平行する基地との間のエリアには、元々、海軍さんと造船業の町だった歴史を伝える、クラシックな飲食街が広範囲に展開しており、かつてのローカルな労働者や軍関係者のための飲み屋街から、国内の旅行者、そして、今は見る影もないですが、大陸やアジアからのツーリストも迎えられるよう、様変わりしつつある通りに灯が点りつつある頃合いを見計らって足を踏み入れて撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、アーケードの周辺を歩き回って、17時ちょい前にお目当てのお店、「レストラン 白バラ」さんの店頭に舞い戻り、歩き疲れた足を休め、ここでしか食べられない、大判振る舞いのフルーツパフェを戴くべく、先客同様、店の前でひたすら時の移ろうのを待つばかりですが、この見慣れた看板のイラストもなかなか味わい深いことに改めて気付き、ローアングルからお店をバックに一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、一年以上経っての再訪である旨、店の主人である老夫妻に告げ、お楽しみのフルーツパフェと淹れたての紅茶を楽しみ、店を出て、お次は、晩飯を港の周囲の何処かで摂ろうと、再びアーケードとその周囲の側道を縫うように歩き、港に面した大規模商業コムプレックス「五番街」へ到着、お目当てのシーフードレストランの夕方の営業時間を調べて、また港の周囲をひとっ撮りしてから戻って来ようと、お店のある二階のテラスから下のオブジェで無邪気に記念撮影する小姐二名組を撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、この佐世保の港周辺の遊歩道には主に二つの記念撮影用と思しきオブジェが建てられており、五番街の下の、いたいけな若者各位に人気の赤い「LovE」に小さく「sasebo」と白抜きで書かれた切文字系オブジェの他に港の向こう正面に当たる位置にはストレートに「SASEBO」と錨のロゴが巨大な白い切文字で現わされたオブジェが建てられているのですが、待っても誰も来そうにないので、仕方なく単体で撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、埠頭の左手奥、国際フェリーターミナルや自衛隊佐世保基地へ続く遊歩道のどん詰まりまで行って、エイジス艦の艦橋だけちらっと見て、望遠レンズの長いのをカバンに置き去りにしたことをやや後悔し、また五番街へ戻ろうと港の遊歩道を歩いていたら、ピットという鋼製の船の係留具が沈みかけた陽光と人工光のカクテルで素晴らしい造形美を発揮していたので、足を止めて一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、港の遊歩道をそぞろ歩きしていたら、陽もとっぷりと暮れて、既に宵の口になってしまったので、そろそろ、お目当ての店に行こうかと思い、五番街近くまで来たら、佐世保湾の入口方向から、白い船体のフェリーが汽笛を鳴らしながらターミナルに近づいてきて、その背後では港の左手に位置する自衛隊基地で艦艇に煌々と灯りを点していたので、なかなかの景色と思い一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、そうこうするうちに辺りは夜のとばりも降り、すっかり、陽光降り注ぐ、昼の港とはまた別の艶やかな表情を見せてくれたので、岸壁のピットがなくなった辺りに設けられている、仄かな灯りを放つ地上設置型ぼんぼりみたいな照明器具越しにフェリーターミナル、五番街の煌々と照らされた様子を撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、やっとお目当てのシーフードレストランの前に着いてみて、びつくり、18時をちょい回った辺りでは、店の前には人っ子一人居なかったのに19時をちょい回ったら、7組もの順番待ち、何じゃこりゃ!?とか内心舌打ちしながら、こういう時は短気起して別のお店に行っても、同じか、それ以上に並んでいて、結局、最低限、片道分の時間、食事にありつけるのが遅くなるというのが天地開闢からの理につき、じっと我慢の子で待つこととし、暇つぶしに海をバックに愛を語らうカポーの後ろ姿など一枚戴いてみたもの。

さて次回は佐世保をベースキャンプとした九州西部の大冒険の始まり、始まり、30日、31日の唐津、平戸の旅のレポートをお送り致します、乞うご期待!!
  1. 2022/06/12(日) 23:57:43|
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Adventure for ancient castles in neighborhood of Tokyo in April. '22.

さて、今週は、出張やら無料航空券の旅行やら、帰省やらで心ならずもスキップしてしまいましたが、面白げなレンズで土浦、そしてその翌週水戸を散策してきた画をご紹介したいと思います。
まず、行程の紹介以前の問題として、何で、土浦と水戸なんか一日で回ってしまわないのか、よほどヒマなのか、電車賃を無駄遣いしたいのか、そんなに時間とカネが余ってるのなら、レンズでも改造せんか!?ゴルラァ!!といったところですが、なにせ、土浦は初めて訪れた地で13時半過ぎに到着してから、まずはランチ♪と食べログで調べておいた、駅から湖への途上にあるウエスタン&カントリー系のレストランに徒歩で向かったのですが、駅から歩くこと20分弱、やっと見つけたくだんのレストランはどうやらコロナ禍に耐えきれず、店を畳んでしまったようで、仕方なく、駅経由、お城に向かう途上で何処かに入って腹を満たそうと考え、駅まで戻ったら、やはり食べログでそこそこ評判の良い駅ナカのブッヘレストランが開いていたので、そこに飛び込んで、心行くまでサラダ中心のランチを戴き、しかるのバスで移動しようと駅西口のバス停に向かったら、何と小一時間またないとコミュニティバスであるマイクロバスがやって来ず、やっと待ってやってきたバスに載ったら、駅から比較的近い反対時計まわりのルートではなく、よりによって、駅に戻ってくる二つか三つ前のバス停がお城の最寄りという有り得ないコースで、結局、歩いても15分もかからない距離の城跡に辿り着くのに2時間近くロスが出た上、想像以上に良く出来ていた木造復元櫓の検分で土浦を出るのが16時を過ぎてしまったので、そこから水戸城に行っても、復元された櫓は元より、現存以降の弘学館の中を見学出来る時間はとうに過ぎてしまうので、諦めてお江戸に戻り、翌週末も天気が良さそうなので、結局、また水戸迄出掛けたってことです。
ではさっそく、二週間分の週末の趣味性の高いレンズでのショートトリップの様子をご紹介致します
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まず一枚目のカットですが、駅からのバスでやっと辿り着いたお城の最寄りバス停からはお濠越しに復元された、漆喰総塗籠め仕上げの東櫓の白亜の姿がお濠越しに見え、そのお濠には、気の早い色とりどりの五月の鯉のぼりが掛けられていたので、思わず足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはLeitz R-Summicron35mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

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二枚目のカットですが、さっそく逸る心を抑えつつ、お濠にかかる石橋を故事に倣って叩いて渡り、対岸の曲輪裏手入口に建つ、霞門と名づけられた如何にも古めかしい木造の薬医門の前に佇み、その風雪に耐えてそこに踏みとどまってきた雄姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはLeitz R-Summicron35mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

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三枚目のカットですが、本来は、ここ土浦城址では、県指定文化財であることから、一番価値の高い建造物は、関東で唯一現存する櫓門であることは疑いようもないのですが、いかんせん地味なのと、内部公開はしていないので、やはり、博物館とセットで105円という謎の入場料金で中に入れて、隅から隅までずずずぃと検分出来る、木造復元の東櫓を見ようと、入場前に全体を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはLeitz R-Summicron35mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

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四枚目のカットですが、なかなか興味深かった東櫓の内部探訪とその周囲の塀に設けられた石落としを至近距離で確認し、本丸から二の丸へと歩いて移動し、本丸と二の丸との正面入口に設けられた櫓門を正面から撮ろうと構図を考えていたら、親子連れがスキップしながら門を潜ってきたので、有難く一枚戴いてみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはLeitz R-Summicron35mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

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五枚目のカットですが、櫓門を潜って二の丸を探訪しましたが、やはり何も遺構は遺されていないので、まだ検分していない、内部非公開の西櫓の外観でも至近距離で仔細に検分しようと本丸の何もない広場を横切って、西矢倉の建つ土塁の下まで来て、総漆塗籠めの全体像を一枚撮ってみたもの
カメラはSONYα7c、レンズはLeitz R-Summicron35mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

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六枚目のカットですが、そろそろ博物館に回らないと、せっかくの入場券がムダ゙になってしまう(笑)ので、西櫓の横の細道を辿って、裏手にある博物館に回ったのですが、その帰り道、駅に戻るにはお城の二の丸を突っ切って大通りへのルートを辿るのが近道かつ判り易かったのですが、午後の遅い陽が傾き出した頃合いの博物館と本の丸との間のお濠の周囲の風景がどことなく欧州の運河沿いの街並みのようにも見えたので、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはLeitz R-Summicron35mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

Tsuchiura22may_08.jpg
七枚目のカットですが、後ろ髪を引かれる思いではありましたが、二の丸の広場の東の端に建つ、前川口門と名づけられた、これも来た時に潜った霞門とどっこいどっこいの古めかしい門ではあるのですが、こちらは高麗門構造なので、建造の様式としては、こちらの方が新しいものなので、面白いと思い、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはLeitz R-Summicron35mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

Mito22May_001.jpg
八枚目のカットですが、翌週も非常に天気が良く、このところ、外出癖が染み付いてしまった工房主は、衝動的に北千住経由、常磐線快速に飛び乗り、気が付いてみれば、南東北の入口、常陸国は水戸の駅のペディストリアンデッキから、駅前の丘陵のちょうど舌のように張り出した部位に令和3年6月に復元された二の丸角櫓を発見し、食事の後に歩いて向かう途上、丘陵の下から全体像を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCanon28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Mito22May_002.jpg
九枚目のカットですが、実はここ水戸城址では近年復元された二の丸角櫓が城郭マニアの間でもてはやされておりますが、その前年の令和2年には大手門が当時の材質、工法を可能な限り取り入れて復元されて、弘道舘との間の堀切のような公道を跨ぐ通路の二の丸側に建っていたので、全体像を撮ろうとしたら、日傘をさした上品女性が飛び入り参加してくれたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCanon28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Mito22May_003.jpg
十枚目のカットですが、次なる目的地は、当日のメーンディッシュである、昨年木造復元されたばかりで、まだ新築ホヤホヤの御年190歳超相当という二の丸角櫓へ向かうべく、大手門から旧二の丸へ続く、学校の立ち並ぶエリアを歩いたのですが、小中高の塀が、コンクリート製ではあるものの、姫路城などで見られるような銃眼「狭間」付の漆喰仕上げ調の瓦葺塀がどこまでも続いていて面白いと思ったので、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCanon28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十一枚目のカットですが、高校と中学校の間の狭い道を400mばかり進むと木造復元された二階建ての櫓の前の庭に出ることになり、これは結局来た方角に戻って、裏側から丘の上の櫓にアプローチする以外の何物でもないので、現代における歴史的建造物などの遺構は後から出来た施設に遠慮しぃしぃ細々と露命を繋いでいるんだなぁ、と背景に駅ビルが入るのもものかわ、感慨深く全体像を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCanon28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Mito22May_005.jpg
十二枚目のカットですが、先週の土浦城同様、近年の文化庁の遺跡での建造物復元はかなりハードルが高くなってきており、いくら外観を似せても、史跡にコンクリート製の建造物を新たに建てるなどという暴挙は
許されようはずもなく、あくまでも建築基準法、消防法等をクリアする前提で、オール木造の当時の工法、材質での復元が必須条件となっており、ここでも絵図のみならず、同時代の木戸が市内で発見されたのが復元のきっかけになったというジュラシックパークもどきのなりそめだったらしいので、そのオリジナルに近い内部を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCanon28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十三枚目のカットですが、次なる目的地は、ここ水戸城址では、弘道舘と並ぶ数少ない現存建造物である本丸の薬医門なので、もと来た、学校の間の細い見通しの利かない通路を辿って、旧二の丸のメインストリート「水戸学の道」を東に進み、復元か否か微妙な杉山門を過ぎ、大堀切の向こうの本丸跡地に建つ、高校の入口まで来て、銅板葺きの大屋根を持つ門の雄姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCanon28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十四枚目のカットですが、時間内に弘道舘まで全て見ておきたかったので、門の周囲を撮って、またもと来た「水戸学の道」を足早に移動し、西の大堀切を渡って、弘道館の建つ丘陵に辿り着いたら、無料の庭見学ももどかしく、入場料を払って、本丸御殿と云っても過言ではないような弘道館の内部を隅から隅までずずずぃっと検分し、「靑天を衝け」で目にした小道具、大道具のオリジナルを目にした上に吉田松陰の直筆手紙まで見ることが出来、満足して出て来て、建物の全体像を撮るべく、庭園の視界の開けた場所から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCanon28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十五枚目のカットですが、まさに幕末の一連の狂気の根源といっても過言ではない「尊王攘夷」の元となった「尊攘」の揮毫の掛け軸が床の間にかけられた座敷が公開されており、歴史の一場面に立ち会ったかのごとき得も言われぬ昂揚感を覚えたので、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCanon28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

今回の感想ですが、いやはや、立派な天守閣が建つ、小田原から埼玉南部、千葉ゾーンにかけてふらふらと徘徊していましたが、天守はなくとも、オリジナルに極めて忠実な木造復元の櫓や現存の重厚な門が残っているここ常陸の国もなかなか面白い訪問先だなぁと思った次第。特に二週間、野菜中心の旨いブッヘがお値打ち価格で食べられたし(笑)

さて、次回からは、来週末に突発イベントが入らなければ、GWにこれまでで最長の国内旅行、佐世保から、岐阜まで9日間で撮った、歩いたの旅から数回に分けてご紹介致します、乞うご期待!!
  1. 2022/06/05(日) 18:46:07|
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charley944

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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