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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

從奈良到名古屋的城堡之旅②

さて今回のご紹介は2月下旬の連休を利用し、奈良から、ちょうど伊賀越えをして三河に戻った家康のルートを一部なぞるように移動し、名古屋周辺から静岡のお城を見学して帰ろうという、まさにお城マニアなのか、乗り鉄なのか、意図不明な旅をしてきたうちの三日目の犬山城、四日目の田中城への訪問をレポート致します。

犬山001
まず一枚目のカットですが、殆ど、家康の「伊賀超え」まんまの伊賀から鈴鹿、四日市、桑名を経て名古屋入りした晩は、駅前の宿で、晩飯を摂って戻ってから早々に早寝、翌朝、ちょい早起きして、宿に荷物預かって貰ってからチェッカウトし、そのまま名鉄線で犬山に向かい、名古屋駅で朝飯を食べ損なってしまったので、駅ビル内のロッテリアでささっと食し、しかるのち、お城に向けて歩き出し、川越の蔵づくりの街並みにもちょっこし似た犬山城下町で街の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

犬山002
二枚目のカットですが、この街並みを訪れた頃は、時期が時期だけに、あちこちにひな祭り系の飾り付けが目に留まっていたのですが、その中でも目を引いたのが、中が薄っすらと暗い木造の旧家の軒先にしつらえられた木の枝に、おもむろに括りつけられた人形たちの姿で、戻ってから調べてみれば、この旧家、磯部家の旧宅を復元建造したものらしく、市内でも有名な観光スポットにつき、こういうアイキャッチーなデスプレイをしているとのことでした。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

犬山003
三枚目のカットですが、城下町の商店街を歩き切ると、いよいよ、お城にの聳える小高い山に上る階段とご対面なのですが、今回の主目的は、この天下の名城の別名「白帝城」の由来となった木曽川の対岸からの写真を撮ることだったので、いったん登城はパスして、対岸に渡る橋を目指して歩き出したところ、「わん丸くん」なる、ゆるキャラに遭遇したので、一枚お願いしたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

犬山004
四枚目のカットですが、お城の聳える山の西側にある階段を下って行ったら、木曽川にかかる最寄の橋であるライン大橋というダムの管理道路も兼ねているような長い長い橋に行き当たり、まだ暑いシーズンの相当前だったのですが、直射日光カンカン照りの下だったので、汗をかきかき、対岸に渡り、望遠に付け替えてから、色々な位置で試してみて、一番、「白帝城」のイメージにしっくりくるカットを選んでみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはVoigtlaender Heliar75mmf1.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

犬山005
五枚目のカットですが、お城の対岸から何枚か撮ったのち、登城後、近傍でランチを摂って、そしてまた名古屋駅前で荷物受け取り、在来線で静岡に移動し、駅前のホテル泊という計画なので、早々に元来た長い橋を早歩きで渡って戻り、南側に開けた登城口のスロープと石段を登って復元された大手門前で入城券を買い求め、気持ちの昂りを抑えて、まだ新型コロナ明け前で人もまばらな本丸広場に足を踏み入れ、ご対面した天守の偉容を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

犬山006
六枚目のカットですが、天守閣には、地下の石蔵から入り、どこぞの道場内かと見まがうような広い一階、二階を通り抜け、梯子の如き狭くて急な木製の階段をよじ登ると実質屋根裏部屋の三階の上に四階があり、ここからの眺めが、まさに戦国時代の覇者達の眺めそのもので、濃尾平野を一望に出来るのですが、やや混み合っていて、廻縁への出口の順場待ちの際、春っぽい色調の和装小姐が背筋を伸ばし凛とした様子で景色を眺めているご様子だったので、有難く、後姿を一枚頂いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

犬山007
七枚目のカットですが、やっと展望の順番が回ってきて、廻縁に出てみると、前回は、風雪に晒されて相当傷んでいた廻縁床の木材とそれに打ち込まれていた和釘の錆び加減しか殆ど目に入らず、川の向こうは美濃の国という、まさに三英傑の活躍した最前線の地に思いを馳せる間もなく、写真だけ撮って早々に下城してしまったので、今回は反省を籠めて、遠くを眺め、また撮影してみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

犬山008
八枚目のカットですが、外を眺め終えて、天守最上階の室内に目を向けてみると、今を去ること25年以上前、名古屋支店勤務時に、当時は全然、お城に興味などなかったのですが、名古屋の財界人がお客に多く、その伝手で、こちらの先代当主の成瀬さんを紹介され、お城の特徴、他の現存天守との違いを聞かせて頂いたのですが、特に明治のご維新の時のご当主が新しいもの好きで、輸入品である高価な赤い毛氈を最上階の板の間に敷き詰めたので、今もそうしている、とのことだったので、懐かしくも思い一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Summaron35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

田中001
九枚目のカットですが、犬山城を訪問した夕刻、在来線乗り継ぎで静岡市に入り、駅前の宿に投宿し、名物の晩餐を頂き、翌朝、西焼津駅経由、駅から20分ほど歩いて、念願の田中城、そう徳川家康が愛し、鷹狩の旅に足を運び、そして、盟友、茶屋四郎次郎とともにここで食した鯛の揚げ物に当たって亡くなったという、まさに「どうする家康」ドストライクのお城を訪問し、移築ながら現存する唯一の遺構である本丸櫓の、重箱櫓という珍しい建築様式が判り易いアングルで一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

田中002
十枚目のカットですが、さっそくこの櫓の建つ田中城下屋敷公園に足を踏み入れてから、そんじょそこらの復元天守でもまず見かけない、不自然なまでに高い布積みの石垣上に建てられている、黒の下見板張りに一部漆喰仕上げも見事な重箱櫓の雄姿を裏側からも撮っておこうと考え、中に入る前にぐるっと回り込んで、全体像を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

田中003
十一枚目のカットですが、外観を一通り観察したのち、高い石垣の西側に設けられた階段を登って、中に入ってみると、まだ知名度が無いためか、かなりヒマそうで愛想の良い、藩士の末裔という初老の係員の方が中に居られ、色々と、ここ田中城のみならず、浜松城やら駿府城がらみのこぼれ話を聞かせて頂き、そうそう、二階にも面白い資料なんかありますし、作り自体も一般的な櫓とはちょっと違うので、じっくり見て行って、と誘われ、確かに戦闘施設の櫓というより、藩重役の密談のための別室という趣きだわな、と二階で撮ってみた室内のようす。
カメラはSONYα7c、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

田中004
十二枚目のカットですが、重箱櫓の中で係員の方と会話している時から、詩吟のような、能の謳いのような、渋い男声が聞こえてきていたので、係員の方に、ずいぶん渋めのBGM流しているんですね、信長公とか秀吉公ならいざ知らず、家康公も能とか関心有ったんでしたっけ?と聞いたら、イヤそうではなく、あれは肉声で、地元の篤志家がイベント向けに練習しているんで、良かったら見てくれば?とのことで、邪魔しない距離から一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

田中005
十三枚目のカットですが、ここ下屋敷公園内には計四棟の藤枝市指定有形文化財の建物が存在しており、ただ、二棟以上を纏めて一枚のフレームに収められるのは、配置図を眺めたところ、長岳寺郷蔵という飢饉対策の食糧倉庫の遺構越しに重箱櫓を撮るしかないので、工夫してツーショットで撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

田中006
十四枚目のカットですが、係員の方の話では、明治のご維新の際にお城の建物は殆ど取り壊されたり、ここの四棟のように民間に払い下げられ、城域には何も残らない状態になってはいたものの、当時は重機もなかったことから、お濠や土塁はところどころ遺され、高度成長期やバブルによる開発の波を経た今でも、幾つか遺構は残っているので、是非見て写真に撮って帰って、とのことだったんので本丸近くの民家横の土塁に上り、頂上部の人工的な痕跡を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

田中007
十五枚目のカットですが、ここ田中城は、四角を含めた方形敷地が殆どの日本国内の城郭にあっては極めて珍しい、同心円状の濠と土塁を備えた平城で、ここ内堀に面した土塁に相当するものも、幕末時点では、おそらく数キロの総延長が有ったのでしょうが、奇跡的に、ところどころ遺され、しかも地主さんのご厚意と地元有志の手入れにより、こういった往時の面影を偲ぶことが出来るので、係員の方が是非とも見て行って、といった気持ちが判った気がして一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。


今回の感想としては、途中、朝、奈良駅前を出て、伊賀上野の登城途中まで大雨に見舞われたものの、全般的には、奈良を発し、伊賀を通り、尾張、三河、そして駿河の終焉の地を巡る駆け足の旅とはなりましたが、行きに新幹線を京都まで乗っただけで、戻りは全て在来線の各駅停車の旅で、そういった意味では、お城だけでなく車窓からの景色も楽しめ、まさに一粒で二度おいしい旅になったと思いました。

さて、次回は長いこと開発、製造に時間をかけた、工房製新作レンズのシェイクダウンテストのレポートを行います、乞うご期待!!
  1. 2023/09/24(日) 18:19:59|
  2. 旅写真
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從奈良到名古屋的城堡之旅'23.2①

さて通常のレンズ解像の五倍以上、新開発の加工法、機構てんこ盛りの約100年前のツアイスイエナ製サイボーグレンズは完成したものの、仕上がりが日曜の日没後だったため、試写に出られず、しかも、今週末は九州出張、翌週は韓国旅行とレンズにかまっているどころではないため、とりあえず、今週は溜まりに溜まったお城旅の続きをお送りします。
今回のご紹介は2月下旬の連休を利用し、奈良から、ちょうど伊賀越えをして三河に戻った家康のルートを一部なぞるように移動し、名古屋周辺から静岡のお城を見学して帰ろうという、まさにお城マニアなのか、乗り鉄なのか、意図不明な旅をしてきたうちの、初日の大和郡山から伊賀上野までの旅からご紹介したいと思います。

Yamato_Nagoya2302_001.jpg
まず一枚目のカットですが、祝日の2/23朝、東京から新幹線で京都まで移動し、しかるのち、JRで奈良駅に到着、まず、駅からほど近い宿に荷物を預けてから、JR駅からは5分と掛からない郡山駅に移動し、昔ながらの古い街並みを用水沿いに歩くこと10分強で大和郡山城址に到着、待ちに待った藤堂高虎や豊臣秀長、筒井順慶などが改修に関わったというオールスター級のお城なので、まず胸ワクもんの天守台の偉容を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_002.jpg
二枚目のカットですが、ここ大和郡山城は江戸時代の度重なる大火に加え、明治のご維新を迎え、。廓内の全ての建物を破却してしまい、昭和になってからの天守復元ブームに先駆け、まず昭和28年に追手門を復元、昭和59年から62年にかけて、二棟の二階櫓と多門櫓を復元し、この過程で、石碑やら仏像などもチャンポン状態に積まれた先の天守代台も復元されたとのことですが、復元建造物の中で中を見学できる追手向櫓内部を見学した後、中庭から全貌を撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_003.jpg
三枚目のカットですが、先の追手向櫓に接続している多門櫓の西側のちょっとした広場で、梅の展示即売会みたいなイベントと、何らかの盆栽状の卓上植物のコンテストの優秀作品の顕彰、並びに展示みたいなことをやっていて、ただ漫然と歩いていて、西に傾いた初春の陽光を受け、ふと、紅梅と多門櫓西側の焼杉の下見板張りの壁との対比が面白そうだと閃き、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_004.jpg
四枚目のカットですが、まだ奈良公園の鹿に逢いに行くのにはちょい早い時間だったので、もう少々、本丸付近で、せっかくだから、城の遺構と梅の競演でも撮れないものかと思い、案内地図を片手にあちこち散策してみたところ、まさに灯台下暗し、先ほど入念に撮影アングルを検証していた追手向櫓と多門櫓セットの真横の追手門と切通しのような谷底の道を隔てた斜面の上に白梅が咲き誇っていて、追手門をバックに撮れることに気付き、さっそく試してみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_005.jpg
五枚目のカットですが、そういえば、鉄筋コンクリートによる外観復元に猫も杓子も走った昭和期において、忠実に伝統工法による木造復元を試み、しかもそれが、時代的には江戸期ではなくて、安土桃山時代に天守や櫓が作られ始めた頃の様式である「望楼型」、しかも主流の白い漆喰壁ではなく、その前の焼杉板の下見張の壁という、まさに古の大坂城もかくやあらんという魅力的な外観を外側から撮ってみたい衝動に駆られ、ライツのレンズのコーティングの優秀さに賭けて、逆光シルエット気味に撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_006.jpg
六枚目のカットですが、そろそろ、奈良駅前でお茶してから、人間に対する警戒心ゼロどころか、人を見れば、皆、餌付けをしてくれる親切なボランティア飼育員か何かと思い込んでいる、或る意味、一般家庭の犬猫の類いよりもよっぽど人間擦れ、観光擦れした、見た目は愛くるしい鹿達に触れ合うことなく、インスタ用に適当に写真撮って来ようと思っていたのですが、もう一カ所、隅櫓が復元されていたので、再度戻って、塀の内側から全体を撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_007.jpg
七枚目のカットですが、お城からは近鉄郡山駅の方が数百倍近いのですが、乗ってしまうと、近鉄八木まで行って乗り換えないと近鉄奈良駅へは行けないので、再び、JR郡山駅方面に徒歩で移動し、奈良駅に移動し、駅前からバスに乗って、よくよく考えたら、偽野生動物よりも前々から気になっていた春日大社の灯篭の列を撮る方が面白いし、たぶん、インスタでもウケが良いと考え、春日大社参道入口バス停で降り、さっそく、「何かくれよ!」的にやってきた狡猾な偽野生動物のあざとい姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Summaron35mmf3.5撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_008.jpg
八枚目のカットですが、参道を歩いてくると、まだ行儀がマシな鹿はせいぜい距離をおいて追尾してくる(人間に尻尾はないですが・・・)、或いは前にぬっと出て儚げな瞳で見上げてねだる、等々の無視すれば済む行動なのですが、特に中国系の若い兄ちゃん姐ちゃん達が、よせば良いのに、カメラ写りがそこそこ良さげな姐ちゃんが餌付けして、寄ってきた鹿達とのふれあいを撮ろうとか企み、二枚も三枚も上手の鹿どもに取り囲まれ服に顔と言わず首と言わず擦り付けられて、あーぁ、これじゃダニまみれだとか眺めていたら、ポケットから顔出していたマスクを別の鹿に食われそうになって親切な東南アジア人が追い払ってくれた、なんて修羅場を潜ったあとに、放心状態の鹿を夕焼けをバックに一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Summaron35mmf3.5撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_009.jpg
九枚目のカットですが、翌24日は宿を10時前に出て、JR奈良駅前で朝飯を頂いてから、京都府をかすめるルートで一時間弱かけて、名古屋方面に位置する伊賀上野駅に移動、そのまま、荷物を持ったまま、あちこちに忍者キャラが潜み、駅舎のあちこちに手裏剣が刺さっているという物騒極まりない伊賀鉄道で上野市駅まで移動し、目の前に見えている日本最古の木造模擬天守が聳える上野公園に向かい出した直後、雨が再び降り出し、傘を差しながら、やっとお目当ての模擬天守の建つ本丸広場に到着、傘を差して撮った全景図表側。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_010.jpg
十枚目のカットですが、昭和10年竣工という、さすがに最古の木造模擬天守の座は昭和8年産まれの郡上八幡城には譲りますが、昭和6年産まれの大阪城ですら鉄筋コンクリート造だというのに、工房主が隅から隅まで内部を眺めた限りでは、小学校の木造校舎が何となく上方面に伸びて、中はとても華奢な、ハリーボッテー城に毛が生えたような郡上八幡城に比べれば、柱や梁の構造や配置ががっしりとした戦国期の木造建築を彷彿とさせるような出来栄えで、これ例えば、小田原城のように豊富な外観写真や構造木組が三組も残っているような城郭に使われていたら、真正の木造復元と云っても過言ではないような出来栄えなのですが、まずは玄関先で一枚頂いてみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_011.jpg
十一枚目のカットですが、なかなかリアルなこの伊賀上野城模擬天守の内外観のうち、結構、迫真の出来栄えだと思ったのが、この一階から二階に上る、幅も狭いうえ、急で長い階段で、普通なら上り降りの利便性と安全性を考慮し、見た目はだらしなく映りますが、もっと傾斜を緩くして長い階段とするか、或いは全く時代背景などを無視して途中で踊り場をつけた二段式の緩めの階段とするかですが、あえてそれをせず、当時は近所の名古屋城をはじめ、まだ20棟もの天守が現存していたので、それらに倣ったのだと思い、感心して一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_012.jpg
十二枚目のカットですが、三階建てのこじんまりした模擬天守なので、中をそれこそ壁、天井から床板の釘までなめるように観察したところで、30分もしないで最上階に到着してしまうのですが、残念ながら、木造天守鑑賞の醍醐味である最頂部の屋根裏の木組みが見えるような構造にはなっておらず、折り上げ格子天井という、優雅なアーチを描いた枠木上部にガラスが嵌め込まれた、凡そ戦国時代の城郭を模したとは思えないような造りに感心し、一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_013.jpg
十三枚目のカットですが、ここ伊賀上野城は、どうしても「お城=天守閣」のステレオタイプが世の殆どなので、見落とされがちなのですが、石垣の高さが、なんと、大阪城、丸亀城に次いで、全国第三位とのことで、熊本城に代表される扇の勾配と称される曲率漸減型アーチとは対称的な、戦国時代の築城の達人、藤堂高虎采配の普請の証とも言えるような真っすぐで人を寄せ付けないような石垣の偉容を青々と水を湛えるお濠をバックに撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_014.jpg
十四枚目のカットですが、これは、お城に相当詳しい人間ではないと、何を撮ったのかいったい全体見当も付かないような代物なのですが、「矢穴」といって、本来は、きちんと加工された石であれば、外周面にあって、まず気付かないような痕跡なのですが、石を割る際に穿つ位置を間違えたのか、横一列に五か所も金属製の楔を打ち込んでも割れる気配がなかったので、諦め、別の場所に打ち込んで石を割ったという石工にとっては恥ずかしい失敗の記録がでしかないものがこんな格好のシチュエーションに遺されていたので、これも雄大なお濠をバックに一枚撮ってみたもの。

Yamato_Nagoya2302_015.jpg
十五枚目のカットですが、お城の知名度とは裏腹にかなり筋金入りのマニア好みの石垣を見学してから、またもと来た道を戻らないと上野市駅へは遠回りなのと、駅周辺のお店が在る通りを通らないとスケジュール上、予定した電車で名古屋に移動する前にランチが摂れなくなってしまうので、また盛大に降り出してきた初春の雨もものかわ、天守の裏側を通った時に、先ほどのちょうど反対側のアングルから全景を撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

さて次回は奈良発の旅、三日目の犬山城、四日目の田中城への訪問をレポート致します。
  1. 2023/09/05(火) 21:38:28|
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プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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