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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

A travel to explore ancient ruins of caste located in Kakegawa-city on April '23.

さて今回のご紹介は、日帰りで、昨年末に修復も終わってきれいになった掛川城を訪問したレポートをお送りしたいと思います。
まず簡単な行程からご説明すると、今を去ること、約半年前の4月8日の土曜日、たまたま早起きしたので、何処か日帰りでお城でも見に行こうかと思い立ち、いつもの常套手段である、非対称系乗り鉄、即ち、お城を見学するためには、そこそこ早く現地入りしなければならないが、帰りは終電あれば何時でも、という手が休前日は使えますから、この日も、9時台のスマートEXを使い、乗り換えなしの新幹線で掛川まで移動、駅前でランチを頂いてから、日暮れまで存分にお城見学を堪能し、しかるのち、帰りは熱海まで東海道本線の各駅停車、熱海から途中、お茶しに途中下車した小田原経由、快速アーバンで東京駅まで戻った、というのが当日の行程となります。
では、さっそく、行程に沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。。

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まず一枚目のカットですが、駅から15分弱も歩けば、掛川城の建てられていた小高い山の麓まで到着するのですが、実は今回は三回目の訪問でもあり、改修前の一回目には西側の結構遠回りな坂道経由、天守の全貌が見える本丸の広場に到達しましたが、今回は公道のすぐ上に建つ四脚門経由、お気軽に登城しようと思い、門の中に天守が見えるアングルを狙って一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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二枚目のカットですが、本丸広場のチケット売り場前に立つと、梅雨前の春の青空をバックに、樹々の緑も鮮やかな小高い丘の頂上部に聳える、古式ゆかしい外観で、山内一豊が建てた天守を復元したという、高知城の兄弟にも当たる白亜の天守の全景が見えるので、チケットを買う気もそぞろに、昨年10月にリニュアルを終え、新築時の漆喰の白さを取り戻した天守の偉容を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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三枚目のカットですが、先の画面でも登場していたように登城口の階段前には、インスタ映えを狙ってのことなのでしょうか、桜の枝の造花がこれ見よがしに立てられていたのですが、その周囲の桜の木には、葉桜に移行しつつも、かろうじてまだ花が残っていたので、登城前にチケット売場横のベンチで伴走機に望遠をつけ、白亜の天守をバックにその可憐な桜花の名残を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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四枚目のカットですが、天守下の本丸広場の隅で健気に咲き残っていた桜花の姿も収め、いよいよ、漆喰塀沿いの階段を登り、日本最古の木造復元の天守、しかも、おそらくは本格的な保存修理が入ったのも日本初なのではないかと思われる、建物の中身も美しい白亜の姿を取り戻した外観同様に関心あるので、逸る気持ちで階段を登る直前に撮った、青空を背景にした天守の偉容。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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五枚目のカットですが、後から登って来た、小学生の子供連れの親子が階段途上で太鼓櫓を眺めていた工房主を追い越し、先に天守曲輪との境界に建てられていた冠木門を復元したものを目指して階段を登っていたので、ちょうど良い頃合いを見計らって、門を潜る辺りで後姿出演頂いたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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六枚目のカットですが、これも、移設ではありますが、二の丸御殿同様、現存建造物である太鼓櫓で、元は三の丸という現在地からは結構離れた位置に幕末に建てられていたものを、荒和目櫓という物見櫓が建てられていた現在地に移設したということですが、同じ現存とは言え、複数回の移設を経て、昭和30年に本来の位置とは無関係の現在地に、おそらくは観光目的で建てられたことから、市指定文化財でしかなく、修繕費にも事欠くとのことで、何とかして上げたいという思いもこめ、その満身創痍の姿を上から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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七枚目のカットですが、天守曲輪に登り切ると、眼下に、国指定重文であり、全国に四棟しか現存しておらず、二の丸御殿はそのうち、京都二条城と掛川だけ、という貴重な建物なのですが、実はグランドレベルでは御殿の敷地というか庭に樹木が生い茂っていて、なかなか全景が撮れないこともあり、今回用意してきた望遠で天守曲輪の上から全景を収めることに成功したもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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八枚目のカットですが、二の丸御殿の全景も無事撮影し、いよいよ、リニュアルから間もない木造復元天守内部へと足を踏み入れようとして、そうそう、この天守の、兄弟である高知城と共通の装備、「忍び返し」の特徴的な姿を忘れずに撮っておかねばと思い、意外と低く、またでこぼこの自然石をそのまま積んだ野面積石垣の欠点を補うべく、敵の侵入を防ぐ目的で、一層目の窓の有る部位底部に設けられた、禍々しいまでの鋼の突起物群と美しい漆喰の城の対比を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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九枚目のカットですが、付櫓に設けられた天守入口の係員の方に、チケット売り場で買い求めた券を見せてから、靴を脱いでスリッパに履き替えて櫓からの入口より一階分弱高い位置に設けられた天守一階に足を踏み入れ、内部に置かれた展示品を眺めながら、上の階に登っていくというお作法は木造でもRC造でも基本的には同じなのですが、何せ、ここは江戸初期の天守の内部構造を忠実に再現していると謳っているだけあって、上の階に行くほど、階段も梯子並みに狭くて急角度になっており、学識者の説明によれば、登ろうとする敵兵を上から蹴倒すため、ということですが、それが良く判るアングルから一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十枚目のカットですが、最上階四階は小振りな天守にしては、結構な広さの板敷の間となっており、果たして銃撃にあった場合、どうするのか?とかあらぬ心配までしてしまいそうなほどに窓は広く開放的で、しかも豊臣時代の大阪城天守に倣い、廻縁まで付けてあって、それも高知城同様、黒い漆塗りで擬宝珠まで付いているという念の入れようで、当日は、結構な人ででしたが、最上階の間の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十一枚目のカットですが、当日は在来線で帰る上、東海道本線はそれほど本数も多くなく、熱海までの区間は連絡も悪いので、予め決めておいたスケジュールから10分でも遅れると、小田原に寄っている時間が無くなるばかりか、都内に入るのがことによると1時間程度は遅れてしまうため、時折、時計と睨めっこしながら城内を見学して回ったのですが、次なる見学箇所である、現存の二の丸御殿に移動する途上にある、算盤堀越しに太鼓櫓を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十二枚目のカットですが、前回は天守が工事中なので、掛川には泊まるだけ泊まって、吉田城からの帰りのお城見学はパスして三島まで移動し、山中城址見学に赴いてしまったため、その時にも見学可能であった、御殿は寄らずしまいだったため、今回が二度目の見学となりますが、相も変わらず正面の門を入ってから玄関までの距離が短い上、木が鬱蒼と生い茂っていたため、何とか工夫して、28mmの画角でも玄関廻りの様子が判るよう撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十三枚目のカットですが、二の丸御殿のかなり広い平屋建て木造建造物の隅々まで駆け足で見て回り、少々時間にゆとりが出来たので、前回、前々回と存在すら気付いていなかった、これまた木造復元ながら、設置位置を大幅にずらして建てられた大手門を見学しようと、本丸、二の丸が位置する小山から南東に数百メートル離れた大手門までやってきて、お約束の真正面からの全景図を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十四枚目のカットですが、大手門とそれに付随する現存とは言いながら、同様に現在地に解体移設された大手門番所を見学してから、大手門周辺からは予想以上に見通しが良いため、兼ねてから撮りたいと思っていた、天守工事中は、一生懸命ライトアップまでして代役を務めていた太鼓櫓と天守のツーショットを撮りたいと思い、望遠でギリギリ収まる距離、アングルから一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十五枚目のカットですが、実は、天守最上階に居られた係員の方から、今回、望遠レンズ使えば天守曲輪の全景がきれいに収まるカットが撮れる位置を教えて頂き、その場所が運良く大手門から駅に向かう途中の、しかも、屋上へのアクセスフリーの公共建築、市営駐車場ビルだったので、さっそく、歩いて行って、屋上に上がって、一番きれいに撮れる北西の隅から、午後遅い陽光に輝く掛川城の雄姿を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

今回の感想ですが、いやはや、古めかしい現存の城郭建築も良いですが、出来た当初の面影を感じさせる、漆喰の輝きも目に眩しい、改修上がりの建物もとても魅力的でしかもそれが、これから増えつつある木造復元の建物のはしりだということに深い感銘を覚えました。それにしても、ライツ、ツアイスの長短レンズ、どちらもいい仕事してくれました。

さて、次回は、GWに久々にハノイに出掛けましたので、現地滞在四日間を前編、後編に分け、その前編をお送りしたいと思います、乞うご期待!!
  1. 2023/10/29(日) 13:47:44|
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Great Journey to explore ruins of ancient castles and fort in North Japan in GW ’23

さて今回のご紹介は、再び城旅シリーズということで、赤い鶴のアトランダム恩返しとも云える「どこかにマイル」で当たった弘前の旅二回目をオールドレンズと回った旅、三泊四日から撮影の出来た二日間の撮影結果をご紹介したいと思います。
まず、簡単な行程のご紹介ですが、今年の3月18日の夕刻の青森空港行きのフライトで、弘前には連絡バスで20時近くに入り、 当日は晩飯のみ食べ就寝、翌朝は10時前にお城からほど近いホテルから、途中、びっくりドンキーでの朝食を経て、登城、お昼過ぎまで撮影し、そのままお城の外濠東側のねぷた会館附設の郷土料理レストランで貝焼きと甘ったるい雑煮みたいなものの定食を頂いてから、奉公先のチタンをお使い頂いている「弘前レンガ倉庫」へ初訪問(前回は場所がよく判らず未訪問)、そこで撮影、暫しお茶してから、青森県内では希少な江戸期の重文指定の五重塔のある「最勝寺」へ移動し、貴重な江戸初期の木製五重塔を仔細まで検分し、宿に戻り、翌日は津軽地方最北端の城郭遺構である「陸奥福島城址」と十三湖近傍を散策してきたのですが、きちんとしたカメラで撮るほどの遺構も残っていなかったので、スマホンのみの撮影、最終日の便が青森空港発羽田行き最終だったので、空港に向かう途上に位置する「浪岡城址」を訪問し、雪景色も見事な遺構を撮影してきた、というもの。
では、現地での二日間の撮影結果を逐次眺めて参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、弘前到着の翌朝、宿からは前回同様の登城ルートで本丸に聳える現存天守に向かうこととし、いったん東側から郭の外濠に到達し、そこからお濠伝いに南下して市立観光館の方面に曲がるとすぐに、四つの橋のうちの一番フォーマルな経路である追手門に到達、前回は保存修理中で仮設で覆われていて写真を撮ることもままならなかった現存木造櫓門の雄姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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二枚目のカットですが、江戸期の建築様式をそのまま今に伝える追手門の感動も冷めやらぬまま、本丸を目指して進んで行くと、全国の城郭の中で三階櫓の最多現存数を誇る弘前城三つの櫓のうち、一番、追手門に近い二の丸未申(南西)櫓櫓で、前回は初めて来たこともあり、全然、細部に目が届いていなかったのですが、全国的にも珍しい、一階、二階が同じ面積でその上に入母屋屋根の向きをを90度変えて載っけた形式の重箱+望楼型の櫓で、また屋根も珍しい銅板段葺きだったので、全体がかろうじて収まる位置まで近づいて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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三枚目のカットですが、二の丸に足を踏み入れ、さて本丸へと思いきや、いつもの南東の方向の下乗橋という木橋が修理中だったので、仕方なく、反対時計回りにぐるっと北上し、鷹丘橋という橋を渡って、まだ広く積雪の残る本丸に入り、本来の位置から60メートルばかり西に移設され、低い仮設石垣の上にちょこんと乗った可愛い三階建天守の姿が目に入ったので、早足で歩み寄り、まずは一番優美で威厳に満ちた南東側からの顔を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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四枚目のカットですが、このお城の天守の面白いところは、江戸時代の辺境地の外様大名のいじましさとしたたかさを同時に見せてくれるところで、なんと、先ほどの南東からの破風も立派な天守閣の威厳に満ち溢れた顔付きが、その反対側の北西方向から見ると、最上階の入母屋屋根を除き、破風のひとつもない寄棟造りの質素な屋根で、鉄板扉の付いた窓が申し訳程度に各階に設けられている地味な佇まいになっていたのは、幕府に対し、本丸内部から見れば、他の三階櫓同様の質素な外観にするためだった、ということなのですが、その北西角からのもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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五枚目のカットですが、実は、今回は赤い鶴の恩返しでタダで弘前に来ることが出来たことは出来たのですが、なんと、冬季は天守内部への見学どころか、前回、初夏に来た時は、登って、天守の全景と、ちょうど夕暮れ時だったので、茜色とブルーのグラデーションがとても美しい岩木山と可愛い天守の競演を撮ることが出来たミニ展望台も閉鎖になっていて、仕方なく、単品で撮ることとし、天守裏側の展望スペースから一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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六枚目のカットですが、3月末までは天守の中にも入れず、天守を上から眺められる展望台にも登れないため、本丸内の天守周囲を何周かして、昼飯を食べてから弘前レンガ倉庫に移動することになっていたので、再び、元来た道を引き返して、二の丸に戻り、遠回りにはなるのですが、丑寅(東北)櫓と櫓門を見たかったので、先ほど来た南方向とは反対側の北方向に歩き、外濠に架かる橋の手前の、これまた江戸初期からの現存木造建造物である北門で足をとめ、一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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七枚目のカットですが、レンガ倉庫への道すがら、お城の外濠に沿った東側に位置する、ねぷた会館附設レストランで昼飯を頂き、そのまま外濠伝いに南に歩き、前回から気になっていた、ひと目で「擬洋風建築」と判る薄緑色の瀟洒な建物の近くまで歩いて行って、これまた35mmの画角一杯に入る位置、アングルで、この国指定重要文化財「第五九銀行本店本館」の全景を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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八枚目のカットですが、レンガ倉庫へは最短ルートで行っても良かったですが、途中、飲み屋街があることを前回気付いていて、那覇でも小倉でも、松本、函館でもそうなのですが、昼の飲み屋街もなかなかフォトジェニックな佇まいを見せてくれることが往々にしてあるので、遠回りしてレンガ倉庫の北側に位置する飲み屋街の路地の入口付近から通りを撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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九枚目のカットですが、かなり奔放に道草しまくって、やっと到着した弘前レンガ倉庫で、あまりに広大かつ、近づき過ぎると仰角が大きくなりすぎて、煉瓦造りの建物の頭にかぶせられた、肝心要のシードルゴールドという黄金発色の純チタンの屋根が写らなくなってしまうので、倉庫エリア手前の川と並走する弘南鉄道踏切を超えたところで、まず一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十枚目のカットですが、逸る気持ちを抑え、まずどうすれば、シードルゴールドの屋根の形状、そして何よりもチタンの見事な発色を忠実に写し取ることが出来るか思案しながら、敷地内を行きつ戻りつしていたのですが、広大な空地が建物北西側に広がっているので、クリアランスさえとれば、仰角は緩く、屋根全体も収まるようにはなるのですが、あいにくこの日は春の好天でまだ十分に高い天空に太陽が位置していたため、屋根は全反射になり特徴は写し込めず、北西からの広角での撮影は諦め、南西から東棟の屋根を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十一枚目のカットですが、レンガ倉庫の外観を存分に堪能し、展示自体には全然興味が湧かなかったので、内部構造を眺めてお茶&スィーツが楽しめるキャフェテリアで、自家製アップルパイなどをアテに優雅なアフタヌンティータイムなどを楽しんで移動した先が、江戸初期に建てられたという鎮魂の五重塔が建つ最勝寺で、雪のためか、最初アプローチした入口が坂の上まで登ったにも関わらず閉じられていて、いったん下って、別の入口から中に入って、お目当ての五重塔の朱に染められた優美な全景をまず撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_012.jpg
十二枚目のカットですが、最勝寺の五重塔はさすが国指定重要文化財だけあって、文建協こと、(公)文化財保存技術協会も気合い入れて保存修理を入念にやっているようで、各階屋根の裏の桝という梁を受ける構造部材も、垂木の一本一本もきれいに朱と白が塗分けられていて、とても良い仕事をしているものだ、と素直に関心して仰角で一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_013.jpg
十三枚目のカットですが、翌日は、夜のフライトでお江戸は羽田飛行場経由、深川の塒に戻らねばならない宿命の渡り鳥につき、宿は9時過ぎにチェッカウトし、JR線で浪岡駅まで移動し、いったんコインロッカーに荷物を預けてから、徒歩で20分ほどの距離の「中世の館」によって、資料を頂きがてら遺跡の予習を行い、さらに徒歩で5分ほどのお城の入口まで移動し、まだところどころ50cm以上も雪の積もった周囲の様子を、足を踏み入れる前に一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarl Zeiss 25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十四枚目のカットですが、目の前の木橋を恐る恐る渡ってみると、この時期、訪れる人も少ないのか、内部へ進む通路は凡そ50cm以上も積雪があり、これが固くなっていてさえくれれば、知らばっくれて上をスタスタ歩いて、遺跡の何処へでも行くことも出来るのですが、固くなっているのは、極僅かな表面だけで、載ってみたら、あっちゃ~、靴はザクザクと雪の山に沈み込み、ところによっては腰の下くらいまでの雪を踏み分け、やっと高い土塁の上に上がることが出来、雪から顔を出した、かつて廓を仕切っていた土類の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarl Zeiss 25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_015.jpg
十五枚目のカットですが、初めて来たこともあって、興味津々に遺跡の中を歩き回っていたら、そろそろ、夕刻になってきて、駅まで戻り、空港行のバスに乗る時間を逆算したら、この遺跡を後にしなければならない時間が迫ってきたので、何処かで一番特徴的な写真を撮りたいと考え、すっかり西に傾いた陽と低い雪雲の彼方に青森のシンボルとも云える岩木山が遺跡越しに見える位置で一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarl Zeiss 25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

今回の感想としては、青森ってやっぱりクルマ社会で、公共交通機関で遺跡を巡るのは、時間のロスが恐ろしく大きいし、遅れによる連絡ミス、人っ子一人居ない無人駅の暖房すら満足にない待合室で小一時間も電車を待つ、とか、同じお城巡りでも中部や関西とは大違いの艱難辛苦の旅でしたが、そういった苦労が大きいが故に、達成感はひとしおだったと思いました。

さて、次回は日帰りで、昨年末に修復も終わってきれいになった掛川城を訪問したレポートをお送りしたいと思います、乞うご期待!!
  1. 2023/10/26(木) 22:33:25|
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A great masterpiece meets red nymph in a ruin of fort in Jindaiji~Zelss Kinostar5cmf1.8modE~

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さて今回のご紹介は長いこと開発、製造に時間をかけた、工房製新作レンズのシェイクダウンテストのレポートを行います。
その名はレンズはZeiss Kinostar-S 5cmf1.8mod.Eです。、製造元は戦前のツアィスで、元々は真鍮に、磁石が吸い着くくらいぶ厚いニッケルメッキを施された寸胴の鏡頭のみが電子湾から釣り上げられ、入庫した当時はマウント系の小さいフジのミラーレスしかなく、仮にマウント着けても、また75mm相当のものが増えるだけで、それほど面白味もないので、数年間放っておいたのですが、ふと、SONYのEマウントであれば、金物も豊富に揃ってきたし、改造も慣れてきたので、いっちょやってみっか!?と思い、ただヘリコイドと、そのマウント換装だけでは能がないとも考え、新発明の絞り連動機構を盛り込んで、円形絞りデスク内臓のEマウントレンズとしてこの21世紀の世に蘇らせたということです。
なお、今回は時期的に深大寺城址の赤い妖精こと曼殊沙華が満開だろうと見当付け、もう一本、やはりグルグルぼけで名高い銘玉を伴走機として連れ出して、シーンごとの写りの違いを見比べる構成としました。
では、さっそく、当日の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。カメラはいずれのSONYα7RⅡによる絞り開放AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、毎年、9月下旬になると忘れずに訪れる深大寺城址内の秘密の曼殊沙華畑で、今年は昨年より平均気温が高いことも考慮し、一週間ばかり早く訪問してみたら、「やっと来てくれましたね、暑い中、いつ来てくれるか待っていたんです」と云わんばかりに可憐な赤い花々が咲き誇っていたので、ゴメン、ヘンテコな描写の玉の実験で来たんだ・・・とばかり撮ってみた皮切りの一枚。潔いばかりの非点収差と球面収差のオンパレードで、まさに「時をかける曼殊沙華」状態でほくそ笑みたくもなります。
レンズはZeiss Kinostar-S 5cmf1.8mod.Eです。

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二枚目のカットですが、一枚目と同じ被写体を同じ位置から狙ってみたもので、伴走機の焦点距離は5.8cmなので、その分、被写体が画面の中では大きくなってしまいますが、クセ玉と云われるこのHugo Meyer製のオールアルミ鏡胴製レンズも、何故かこのカットでは剣状の葉の上部、光を反射する部位の付近は若干ザワザワ感が漂いますが、全体的にはそれほど大暴れでもなく、普通の部類に入ってしまう気がしました。
レンズはPrimoplan 58mmf1.9mod.M-uncouppledです。

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三枚目のカットですが、ここも深大寺界隈で試写する時は、例の美人茶屋「八起」さん店頭と並ぶくらいの安定した打順の定点観測スポットなのですが、深大寺城址の木造構築物の跡を示す黒御影石製のモノリス群でこれも先頭の石の奥側のエッジにピンを合わせて撮りましたが、EVFを覗いていたら、めまいがするくらい後ボケがグルグルで、これも非点収差と球面収差のなせる業で、タイムスリップして戦国時代初頭に飛んでしまいそうな気になった一枚。
レンズはZeiss Kinostar-S 5cmf1.8mod.Eです。

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四枚目のカットですが、同じ黒御影石のモノリスをちょっと下がって撮ってみたもので、このカットでは、クセ玉の失地挽回と云わんばかりに画面奥、11時から9時30分、そして1時の位置のモノリスが滲みながらも円弧状に流れるように写っており、比較対象が現代のお行儀良いメーカー製レンズであれば、うーん、プリモプランはやっぱりクセ玉だ、という評価は的を得たことになりますが、ツァイスの映写用レンズが相手では形無しのようです。
レンズはPrimoplan 58mmf1.9mod.M-uncouppledです。

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五枚目のカットですが、深大寺城址に咲く可憐な秋の妖精達と、また来年の再会を約して、暇乞いをし、しかるのち、16時半ともなると、そそくさと店じまいを用意を初めてしまうことから、次なる定点観測スポット、美人茶屋「八起」さんの店頭に向かい、店頭で名物の焼き団子を買い求めようと列を成す観光客を相手に黙々と炉前作業を行う、いたいけな小姐の横顔を比較的至近距離から頂いてみたもの。被写体の小姐は無論シャープに描写されていますが、すぐ隣奥の小姐はむかって左半分が回り始めてますし、背景は提灯と云わず、バックオフィスの女性従業員と云わず、渦の中状態に見えます。
レンズはZeiss Kinostar-S 5cmf1.8mod.Eです。

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六枚目のカットですが、同じく営業終了前1時間を切り、慌ただしく店頭に群がる観光客の注文を捌くべく、女性店員総出で、幾つかの売り場を遊撃手的に守っているらしく、レンズ交換しているうちにグレーのTシャツのいたいけな小姐が、ちょうど母親くらいの年回りの女性店員に交代し、さすが、亀の甲より年の功と云わんばかりに凄まじい手際良さで焼いた団子を仕分け皿に並べていたので、有難く一枚頂いてみたもの。ここでも、クセ玉の面目躍如、奥の方は、さすがに非点収差のなせる業の反時計回りの渦巻ボケがうっすらと見てとれます。
レンズはPrimoplan 58mmf1.9mod.M-uncouppledです。

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七枚目のカットですが、美人茶屋「八起」さんに隣接する深大寺窯では素朴な民芸風の陶器を店頭販売するのみならず、店内では、昔「楽焼」といった、低温で釉薬のみ焼き付けた素地の皿に鉱物系絵具で絵付けを行わせる体験コーナーがあるのですが、その作風に似た生地、絵付けの蚊取り豚が並べてあったので、真ん中の仔豚の目の上のエッジにピンを合わせて一枚撮ってみたもの。ここではほぼ最短の45cmに近い辺りの撮影なので、当の仔豚の周囲の焼き豚から流れています。
レンズはZeiss Kinostar-S 5cmf1.8mod.Eです。

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八枚目のカットですが、同じく深大寺窯さん店頭の蚊取り豚の二組の親子?のうち、真ん中の仔豚の目の上のエッジにピンを合わせて撮ったものですが、このカットでは珍しく非点収差というより球面収差が優位と思われる、ボワ~とした後ボケで、後知恵ですが、もっとローアングルから撮れば、店内の点光源を入れて、七枚目ともども、バブルボケが発生するか否か確認出来たのではないかと思った次第。
レンズはPrimoplan 58mmf1.9mod.M-uncouppledです。

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九枚目のカットですが、ここも深大寺での試写にはマストポイントとなっている、境内の井戸に附属した手水場の竹筒とその直下の水盤、そして井戸の石材側面に長い間付着した苔とその上に生えた水草をモチーフに撮るべく、竹筒の斜めにカットされた筒先にピンを合わせて撮ってみたのですが、これは確か1mくらいの距離からですが、背景の地面の砂利から他の2本の竹筒から、合焦部以外は全て非点収差優位のグルグルボケと化して、何かめまいしそうになってきた一枚。
レンズはZeiss Kinostar-S 5cmf1.8mod.Eです。

Primo_005_20231001234017139.jpg
十枚目のカットですが、こちらも同じく境内の井戸に附属した手水場でのカットですが、ピンを合わせた手前の竹筒より後ろのボケでは、地面の砂利が、九枚目ほどではないにせよ、非点収差が自己主張し、時計回りの方向にグルグルの渦を巻いているように見え、相手が、グルグル上等!の映写用レンズではなく、現代のメーカー製品相手であれば、凄いクセ玉という評価になってもおかしくはないと思いました。
レンズはPrimoplan 58mmf1.9mod.M-uncouppledです。

Kinos_007.jpg
十一枚目のカットですが、既に店じまいを殆ど終えて、店頭には人影すら見えなくなってしまった美人茶屋「八起」さんのところへ舞い戻り、ここも定番スポットである店舗横の小さな庭園の柵際に置かれた蹲(つくばい)の底から水が湧き出て、それが水面を揺らし、木漏れ日を映して何とも優美な景色を作り出していたのですが、残念ながら、営業時間終了とともにポンプも停止し、それこそ明鏡止水の様を現していたので、手前の水面の角にピンを合わせて撮ってみたもの。ここではやはり50cmもない距離からの撮影なので、ピンの合った極狭いエリア以外は非点収差で大暴れ、肉眼で見た、侘び寂びは何処へやら、という結果になってしまいました。
レンズはZeiss Kinostar-S 5cmf1.8mod.Eです。

Primo_007_20231001234020305.jpg
十二枚目のカットですが、同じく美人茶屋「八起」さん庭園柵際に置かれた蹲(つくばい)を撮ったもので、ピンも同様に手前の水面角に合わせていますが、若干、こちらの方が、まともに描写している部分が多いためか、一見、端正な描写に見えなくもないですが、それでも画面の上半分、特に庭園内部の地面は非点収差の大暴れこそないものの、二線ボケから崩れるようなボケまで混在し、決してお行儀が良い写りとも言い切れないと思いました。
レンズはPrimoplan 58mmf1.9mod.M-uncouppledです

Kinos_008.jpg
十三枚目のカットですが、そろそろ陽も暮れかけて来ましたし、帰宅途中、末広町のココス辺りで季節の果物使ったスウィーツを頂きながら撮影結果を一人レヴューしても良いかなとか思って、また来た道を戻るべく、表参道を通ってバス停に向かおうとしていたら、鬼太郎茶屋というキャラクターショップの類いの店頭にゲゲゲ&ビビビコンビの等身大?フィギュアが置かれて居たので、足を停め、ねずみ男の極めて低い鼻にピンを合わせて撮ってみたもの。やはり画面の中心から左右に渦を巻いたような盛大な非点収差ボケ大会となり、プロジェクションレンズ固有の点光源のバブルボケはどうかな、といったところです。
レンズはZeiss Kinostar-S 5cmf1.8mod.Eです。

Primo_008_20231001234022a1a.jpg
十四枚目のカットですが、同じく鬼太郎茶屋店頭の有名コンビフィギュアの撮り比べすべく、レンズを替えて、フィギュア前で記念撮影すべく入り込んできた異国の家族連れが撮り終えるのを待って、ねずみ男のペッタンコに鼻を狙って一枚撮ってみたもの。
若干もざわつき感は認められますが、プロジェクションレンズに比べればだいぶお行儀よく、なんとなく、油彩のような滲んだ味わいあるボケと言えなくもないと思いました。

今回の感想としては、いやはや、通常の改造の裕に5倍は時間掛かったプロジェクションレンズへの絞り機構新設、しかも針の突っつき傷ひとつ付けずに完全な円形絞りの連動機構を開発、組み込んだのち、殆ど削り代のない大口径ヘリコイドに組み込んで、また1mm厚のEマウント金物を背面からネジ留めする、という難工事の連続で、やっと出来た歴史的レンズのEマウント化はなかなか使い前もよく、面白い作品になったと思いました。

さて、来週はまた海外遠征、その翌週は帰省でスキップ、何が出てくるかはお楽しみ、乞うご期待!!
  1. 2023/10/01(日) 23:38:42|
  2. Eマウントレンズ
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charley944

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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