深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

【夏休み協賛企画I】~魔玉と過ごした夏休み(後i編)~

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【撮影データ】カメラ:R-D1s 絞り優先AE +1/3~+2補整 全コマ開放 ISO800、レンズ:一枚目 Cine-Ektar40mmf1.6、二枚目 Cine-Planar50mmf2、三枚目&四枚目 Cooke Kinetal25mmf2、五枚目 Cine-Ektar40mmf1.6
さて、お待たせ致しました。
夏休みの改造シネレンズ達との旅の後編です。
13日からお盆の帰省で、上州某所の実家に滞在していました。
お盆の支度は終わってからの帰省なので、お墓参りと屋根の雨漏り修理、そして巨大犬の遊び相手くらいしか、田舎ではすることがありません。

しかし、このお盆の4日間で年に一度、待ち遠しかったイベントがあるのです、そう隅田川の花火大会、新宿の大エイサー祭りをパスして、そして富岡八幡宮のお祭りを見送っても是非、見物に行きたい、そして写真撮りたい重大イベントがあるのです。

そのイベントとは、「尾島ねぷた祭り」。
え、青森でも弘前でもないのに、なんでそんな場違いのお祭りが関東の片田舎、とはいえ、都心からでも2時間もかからないところで催されるのか?という疑問が湧いてしかり、だと思います。

実行委員会の説明によれば、この新田郡尾島村(現在は太田市の一部)は関ヶ原で東軍に味方して戦功を上げた津軽藩主に対する論功行賞として幕府天領のすぐ近くの尾島村を飛び領地として与え、藩の代官所、そして藩主の別荘のようなものまであって、伝承によれば、津軽藩の第三代藩主が尾島村で生誕したことから、1980年半ばから、その縁で始まったとのこと。

実家の親によれば、初めの頃は、おさがりと見よう見真似で作られた、稚拙な張りぼてが3~4台、尾島の表通りを往復するだけだったので、尾島警察も全然相手にしてくれず、道路の通行止めすらやって貰えなかった・・・とのこと。

ところが、今や群馬県、いや北関東のお祭りの中では集客数No.1の勢いで、太田市に合併された今では、歴史として長い、太田祭り自体を飲み込んでしまいかねない勢いです。

では、この「尾島ねぷた祭り」の何が人を惹き付けて止まないのか・・・
まず、大中小15基を超える絢爛豪華なねぷたが大通り狭しと往復し、交差点では威勢の良い男衆が、6m以上も有るねぷたを勢い良く回転させたり、本家の弘前にも負けないパフォーマンスを繰り広げるからです。

次いで、何といっても忘れてはならないのが、様々なサポーターが居るのです。弘前市観光協会は全力でバックアップしてくれていますし、知事の実家があることから、県、市と要人が来訪し、祝辞を述べたり、宣伝効果も相当なものです。
また、経済的にも、地元の有力企業、例えば、三菱電機、群馬銀行、大澤建設等々、ねぷたの運行にも、祭り自体の運営にも、お金と人を惜しまず投入し、地域との一体化を率先垂範しているようです。
そして、個人的には、一番の理由は、やはり、日頃知る事のない、「かかぁ天下」の群馬の小姐達が祭りでは一方の主役となって活躍し、キップ・気立ての良さ、そしてけなげさまで垣間見せてくれるからだと思います。

では、早速行ってみましょう。
まず一枚目。
これは、まず初日の14日に会場となる尾島の大通りを徘徊していたら、開始時からの大スポンサーである、三菱電機殿の太鼓屋台上で小姐達が開始前にだべってたんで、その様子を撮ってしまおうと、そっとカメラを構えたら、きゃぁきゃぁ騒いで、ベストスマイルと定番のピースサインです。
なかなかカメラを向けても、今のご時世、良い顔されないので、とても心がジーンときてしまいました。
次いで二枚目。
いよいよ本番開始、笛や太鼓のお囃子付きで絢爛豪華なねぷたは大通り狭しと動き出します。
その屋台の上で先ほどは居なかった別の小姐がイイ表情出していたんで、シネレンズの超能力を信じて一枚。見事に捉えてくれました。うなじの髪の毛の生え際から紅白捻り鉢巻まで繊細に再現しています。勿論、ピンは前の女性です、念のため。
そして三枚目。
こちらは2日目の14日にやはり運行開始に会場入りして大通りを物色しながら徘徊していたら、大太鼓の上に押切もえと上戸彩を足して2で割ってもっと上品で美形にしたカンジの小姐が乗っていて、思わず目が合いました。
そこでカメラを構えたら、絶妙の呼吸でピース&スマイル。
前日の三菱小姐に負けず劣らず、心を暖めてくれます。
Kinetal25mmの額縁効果でとても印象的になりました。もっとも、解像度が恐ろしく高いレンズなので、トリムすれば、普通の写真にもなりますが・・・
それから四枚目。
日が暮れた頃、ライトアップしたねぷたが十数台、笛や太鼓のお囃子屋台をお供に大通りを行進する姿は勇壮以外の何物でもありません。
その見物で、当日、ベストポジションだったのが、着物を着込んだ親子が居て、「写真どーぞお撮り下さい♪」ってカンジで真後ろ、斜め後ろとバシバシ撮っても一向に気にするでなし、アイデアルモデルを会期中レンタルしてくれたことです。
さすがトワイライトタイムの浅草ロケで超能力の片鱗を垣間見せたKinetal25mmf2、こんな悪条件でも、露出補整をデフォルトの+1/3から、+2に換えるだけで難なく写してしまいます。
最後に五枚目。
帰り際に尾島地区の有志達のねぷたとその囃子屋台の横を通りました。
ちょうど、尾島町の標識の有る交差点のところで、汗を飛ばしながら、上州の小姐達が、過ぎ行く夏を惜しむかの如く、必死に太鼓を叩いている姿を目に焼きつけました。
また来年も必ずやって来ると心にも刻みつけて。

昨年はあろうことか、カメラを忘れて、携帯のカメラで撮らざるを得ないという大失態を演じてしまいましたが、今回は愛機R-D1sと可愛いシネ改レンズ達で思う存分撮ることが出来、大満足でした。
何よりも、今回一番の収穫だったのが、世間一般で通用している、「かかぁ天下と空っ風」という上州を表すキャッチフレースの本当の意味です・・・
「かかぁ天下」とは「かかぁ天下一」の略語ではなかったのかと。
見ず知らずの旅人にも関わらず、カメラを向けたら惜しみない笑顔と歓迎の意を精一杯表してくれた、上州の小姐達の心意気、改めて見直した次第です。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2009/08/24(月) 00:48:08|
  2. Arri改造レンズ群
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

第一印象。「やっぱり女性は日本人が一番」
元気の良さの中にも、やはりしっとりとした色気が良いですね。
4枚目の女の子の微妙なトーンもたまりませんが、kinetalの解像力はさすがです。
  1. 2009/08/24(月) 06:51:09 |
  2. URL |
  3. kinoplasmat #lpavF/Xw
  4. [ 編集]

スバラシイ~!綺麗どころ満載ですね!
彼女達、しっかり撮られる意志があるところが気持ちイイです。
もちろん都内を歩いていても綺麗なお姉さんは沢山居ますが、さすがにカメラを向けて笑顔を見せてくれる人は稀ですもんね...
それにしても、一晩も撮影の中でタイミング良くレンズを交換しながら、適材適所で被写体を狙えるとは...、やはりタダモノではないですねー(笑)
きっと喜々としてカメラを手にしているcharley944にもモデルを惹き付ける魅力があるんでしょうね。
写りはやはりCooke Kinetal25mmf2が好みです。
  1. 2009/08/24(月) 12:10:25 |
  2. URL |
  3. andoodesign #WSWGH/LU
  4. [ 編集]

なんか、おねーちゃんしか写ってないし・・・・笑

あっ!

第三段があるんですね♪・・・・笑

しかし
群馬に、こんなイベントがあるとは・・・

来年は、密かに強襲しようかなぁ~~~~~笑


ちなみに冬とかに、大きなイベントは無いのですか?
  1. 2009/08/24(月) 22:47:42 |
  2. URL |
  3. 山形 #-
  4. [ 編集]

今回の女性たちは、とても勇ましいものです。
化粧で豹変する、そんな日本画の主題にもなりそうな〈気〉の有り様が解ります。
小説の葛藤場面でも良く見掛ける、女性が男性理念の一歩先を踏み出してしまう、といった『威勢の良さ』がこの様な写真からも伺いしれます。
非難しているのか讃えているのか解からなく成ってしまうところですが、これは私が既に、レンズ事情が全く頭に入ってはおりませぬ証拠でもあります。
女性達が主題の祭り。
このような場面に立ち会えば、途方も無い大太鼓の音響で、私のこころはどうしょうも無い揺さぶりを受けてしまう事でしょう。
そんな印象です。
  1. 2009/08/24(月) 22:59:43 |
  2. URL |
  3. Treizieme Ordor #-
  4. [ 編集]

kinoplasmat さん
こんばんは。
有難うございます。
とかく「日本の若い女性は云々」と喧しく言われがちですが、こんな侠気と健気さ、そして健康な色気に満ち溢れた女性が一年に一度とは言え町中に溢れるなんて、まだ日本は捨てたもんぢゃない!!と個人的には思ったりしました。

それにしても、昨日のオフ会でもやはり好評を博しましたが、Kinetal25mmは小さいなりに似合わず、パワフルで繊細なまさに「奇跡の小玉」かもしれません。
この「魔族のパンケーキ」に、可愛い弟も・・・
  1. 2009/08/24(月) 23:09:12 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

andoodesign さん
こんばんは。
有難うございます。
そーなんです、写真では一部しかご紹介出来ませんでしたが、祭りで演者になる小姐も、浴衣やタンクトップにホットパンツなんてラフなカッコで友達と見物に来ている小姐も、とにかく美人比率がハンパでなく高いです。

ただ、貴兄もご賢察の通り、外見の美しさ、艶やかさだけでなく、まさに絆を広めようと、共に楽しもうという気取らないホスピタリティの精神に溢れた心の自然なふれあいが人を惹きつけてやまないのでしょう。

う~ん、何故、こんなに小姐が小生に笑顔やピースを送ってくれたのか・・・それは思うに、他の遠征アマカメラマンみたいに目を血走らせて大きなズームで必要以上に迫ったりせず、歩きながらパチリ☆ってカンジでR-D1sでさりげなく撮ってたからかもしれませんよ(笑)
ってことは、むしろ機種選択の勝利かも・・・
  1. 2009/08/24(月) 23:16:37 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

山形さん
有難うございます。
え、もう第三弾ないです。
第三弾は、もうちょい枯れた路線で行こうと思ってます(笑)
従って、健全なお色気路線は今年はこれで打ち止めです(爆)


ところで、この手のお祭りは残念ながら年一回なんですねぇ、秋から冬ってのは、不思議とそういうイベントないんです、何とならば、やはり「空っ風」の地域なんで、寒いし、埃だらけになると小姐も可哀想でしょ。

来年は、顧問のIさま以下、新宿西口写真修錬会ご一行さまで千客万来されることを心よりお待ち申し上げています、尤も女性はカメラ蒐集の妨げなどと公衆の面前で高らかに提唱する軟体動物・・・もとい腔腸動物系の俄か職人さんもいますから、全員が全員ってワケには行かんでしょうが(苦笑)
  1. 2009/08/24(月) 23:22:53 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

Treizieme Ordor さん
こんばんは。
有難うございます。
古来より、打楽器のリズムと踊りというものは、宗教的なトランス状態を喚起するものとして、広く用いられてきました。

まさに貴兄のご洞察の通り、
>このような場面に立ち会えば、途方も無い大太鼓
>の音響で、私のこころはどうしょうも無い揺さぶりを
>受けてしまう事でしょう。
>そんな印象です。

という現象は何回か経験しており、今回の相棒は途中でシャッターチャージ手巻きという"ブレス"が入り、トランス状態とまでは行かなかったですが、昨年、「新宿大エイサー踊り」をD2Hで撮りに行った時、どういう訳か、最前列で踊りの群と対峙しながら撮るという経験をしまして、その時は、踊りの際の鐘や太鼓といった躍動のリズムとD2H連写時の心地良いレリーズ音、巻き上げ音がまさにシンクロし、もう何かが乗り移ったかの如く、本人の意思とは乖離したところでレリーズボタンを押し続けていたという経験があります。

この時の妙な陶酔感・昂揚感、そして演者達との奇妙な一体感は今でも時折思い出すことがあり、あれは一体なんだったのだろうと、つい考えてしまいます。
  1. 2009/08/24(月) 23:33:04 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

こんにちは。
いつもながらに夜の写真がお得意なんですね。
ただでさえ動くものは難しいのに、露出はたいへん、暗くてピント合わせすらおぼつかないというのに。
2枚目の美女ふたりの自然な表情による盛り上がりのさまがいいですね。
こういう雰囲気はなかなか撮れません。
でも、写っている女性がみんなモデルに見えてしまって、ちょっと違和感を覚えてしまうのはうがった見方でしょうか。

PC故障のため長らくコメントできず、たいへん失礼しました。
  1. 2009/08/29(土) 17:46:29 |
  2. URL |
  3. 中将姫光学 #sKWz4NQw
  4. [ 編集]

中将姫光学さん
有難うございます。
てっきり、「鉄ちゃん」にスカウトされ、そっち方面の趣味に転向されたものかとばかり思っていました(笑)
さて、この女性方、田舎に居る従兄弟に探りを入れさせたところ、ご慧眼の通り、モデルではないものの、受付嬢、工場見学の案内、ショールーム担当と、外向きのお仕事をされている女性達に動員掛けたようで、このようにモデルばりの容姿と仕草が滲み出てくるようなのですね。
  1. 2009/08/30(日) 23:21:09 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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