深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

連休特番~佐原秋祭り~

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【撮影データ】カメラ:R-D1s 絞り優先AE、レンズ:1&2枚目 Cine-Heligon50mmf2、2~6枚目 Ektar40mmf1.6、全コマ開放
さて、また日曜の晩がやって来て、深川精密工房ブログも更新です。
今回は、出番から言えば、工房附設秘宝館からのコレクションのご紹介としたかったのですが、某所で「深川のブログは出し惜しみしてて、更新の記事が古い云々」とのお叱りを受けましたので、別に速報性が命みたいな報道サイトぢゃなし、気にすることもないのですが、ま、こういうシーンもあったのですよぉ~~~(笑)ってカンジでご紹介するのもまた一興ってことで、今宵のテーマは今月10~11日に新宿西口写真修練会有志、並びに写真業界の大御所Iさんと出かけた佐原祭りの各シーンです。

まず、初めに機材の確認ですが、来月上旬にシネレンズで撮った作品だけの写真展を仲間内でやるので、そのレギュレーションに合致させるため、今回のお供も、琵琶湖東岸、瀬戸内ツアーの過去2回の撮影旅行同様、シネレンズのみをお供にしました。

今回の陣容は、R-D1sとZeiss Ikon ZMの2台のボディに、レンズが32mm、40mm、そして50mmが2本です。

そのうち、今回はR-D1sで撮影した2本、即ち、Rodenstock Cine-Heligon50mmf2と、Kodak Cine-Ektar40mmf1.6の作例からのご紹介です。

では、早速作例のほう、行ってみましょう。

まず、一枚目。
これは、佐原駅北口にバスが着き、先に到着していた仲間を捜し当て、その案内でお祭り広場みたいになっていた、駅近所で、いきなり、総州が産んだ歴史上の最有名ヒロイン、お富さんのカッコを地でいっている小姐が居たので、後ろからそぉっと近づき、一枚戴き。
横の母親は苦笑しながら、ほらみっともないカッコしてるから、写真なんか撮られちゃったぢゃないの・・・と子供を揶揄するのみ。いいえ、結構です、正面向いた、すまし顔なんか興味ありませんからということで早々に離脱。
四種類の赤の描き分けにご注目あれ。

そして二枚目。
他の仲間と合流するため、いつものルートとは異なる、駅から最短で上流向かうルートで歩き、川沿いの道に出ると、居ました、居ました、藍染の法被の小姐が・・・
川沿いの風情有る景色の中を颯爽と並んで歩く後姿を一枚戴き。
さすが最優秀オーピック型のひとつだけあって、一番渦巻き易い背景の柳の枝葉もまるで午後の凪の如く静まり返っています。

それから三枚目。
やっとのことで、同行の仲間全員と合流して、暗黒蕎麦を食し、午後の散歩も兼ねて、また撮り歩きながら、小野川の下流、与倉屋の大土蔵方面を目指します。
この時点で、レンズはR-D1sで最後まで使うCine-Ektar40mmf1.6に交代。

すると、この街と深川を結ぶ、江戸末期の偉人、伊能忠敬記念館を過ぎて暫く行ったあたりで、当日、何回か目にしたお囃子船が川をまた遡ってくるではありませんか。

上流では、俄かカメ爺、カメ兄達の厚いピケラインに阻まれ、良好な撮影ポジションが取れなかったのですが、ここでは、全然、阻むものなし、かなり自在なアングルで船を捉えることが出来ました。

このレンズもやはりオーピック型の優等生なので、ヘリゴンにも決してひけをとらない優れた描写を見せてくれます。
ただ、元が16mmフォーマットのシネなので、R-D1sのAPS-Cでも距離によってはケラレが出ます。

続いて四枚目。
撮って、歩いて、伊能家の子孫達がやっているという茶店でお茶なんかしているうちに日は暮れ、いよいよ、お楽しみの夜祭りステージに入ります。

7時半近くに大御所Iさんが合流し、メシ食ってから夜祭り撮ろうという流れになるのは目に見えていますから、その前に軽く肩慣らしで、夜店なんか冷やかすフリして何枚か戴き。

そのうちの一枚がこの粋でいなせな捻り鉢巻の小姐のお買物図。
これはこれで日帰りの去年は撮れなかった成果で満足出来ました。

まだまだの五枚目。
このお祭りでは11基の山車が街狭しと練り歩くのですが、それぞれの飾り付け、ライティングにも工夫が合って、軽快なお囃子を演奏しながら夜の街を照らしていくのです。

その中で、至近距離を通り過ぎようとした山車を見ていたら、偶然、演者の一名と目が合い、礼儀としてすぐ視線をそらしましたが、どうやら、先方は「オマエ、カメラ持ってるだろ、このシーン良いから撮っとけ!!」と目配せしてくるようです。

で、意を決して撮ったのが、この真っ赤っかな、おぃちゃんの写真・・・ストロボ持ってけば良かったぁ・・・ってとこでしょうが。これはこれで見た目に近いので良しとしました。

最後の六枚目。
翌日は朝9時に宿出て、大御所引率のもと、一行はお祭り激写モードで緊張感一杯にお祭り地帯に突入です。

途中昼飯をはさみ、某著名ブロガー?T氏が途中退場し、暫くしてから、途中参加のG氏が2眼レフ他珍妙な撮影機材満載で合流しました。

ここで総勢4名となった一行はまたキブンも一新し、夕暮れまで撮り歩いたのですが、何と、去年は無かった趣向で、観光名所のひとつ、与倉屋の大土蔵前まで、カエル付きの山車が出張してきたのです。
もちろん、手古舞社中も一緒ですから、賑やかなこと、華やかなこと、この上有りません。一行は喜び勇んでシャッターを切りまくったのでありました。

めでたしめでたし。
  1. 2009/10/18(日) 23:22:42|
  2. Arri改造レンズ群
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

Ektar40mmf1.6は、シャープですね。

特に6枚目が凄いです。

で、
今週末は、フィルムのほうも出るんですよね、
30mmのフルサイズ、期待してますよ~~~~~笑
  1. 2009/10/19(月) 21:06:28 |
  2. URL |
  3. 山形 #-
  4. [ 編集]

山形さん
有難うございます。
(皆の)予想に反して、6枚目に清き一票ですか?・・・
てっきり、3枚目かと思った>_<\☆★ボッコォ!!

それはそうと、このエクター、シネレンズの中ではゾナーの次い明るいんで、夜間撮影用に持ってったつもりだったんですが、昼でも、Speedpanchro40mmf2とイイ勝負のシャープでクリアな写りですよね・・・これぢゃ、ぼわぁっとした低コントラストの画面がお好きなような某姫サマにはウケが悪いんぢゃないかと(汗)

しかし、今週末はフィルムでのシネレンズですが、32mmは新型フィルターの極悪ケラレで銀の正体不明(判ってるって!)のフレアがブキミに写り込んで、一本丸々お釈迦さまになっちゃったんで、そっちのレンズの銀塩での撮影は写真展でぢっくりご覧戴くとして、次回は別のスーパーシネレンズ行きます。

乞うご期待☆
  1. 2009/10/19(月) 21:56:13 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

(I’m sorry to be late.)

こんばんは!
とうとう乗り遅れてしまいました!!!

ワタシは最後のカット。
落ち着いた色合いと安定した画像。

夕景の日陰という厳しい条件にも関わらずカリカリにもならず、現代が忘れ去ったレンズに寄せる〈良心〉を感じさせる優れた再現映像だとおもいます。
  1. 2009/10/24(土) 20:54:52 |
  2. URL |
  3. Treizieme Ordor #-
  4. [ 編集]

Treizieme Ordor さん
有難うございます。
確かに与倉屋の大土蔵付近の撮影スポットは穴場でしたね、マナーの悪い、目をぎらぎらさせたカメ爺、カメ婆の群とも無縁で。

それにしても、このCine-Ektarってレンズ、元々は16mmフォーマットのArri用であったにも関わらず、今回の写真展の作品選定でも、Cine-Xenon、Speedpanchroを抑え、複数入選し、かなりの奮闘してくれました。

もし、ご縁があれば、レンズ単体でも、お買い求めになられることをお勧め致します。
  1. 2009/10/25(日) 22:45:56 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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