深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Um paraíso no Mar da China Oriental vol.2

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【撮影データ】カメラ:LeicaM8 ISO AUTO レンズ:1~3枚目;CineーXenon28mmf2.8,4~6枚目;GeussTachar32mmf2 全コマ開放
さて、早くも月日は巡り、日曜の晩がやって参りました。
今週も予告通り、先週に引き続き、石垣島ツアーからの作例のご紹介です。

何せ、初の石垣島訪問は、一日目の想定外の延着により実際撮影に使える時間は中2日しかありませんから、寸暇を惜しんで出歩かねばなりません。

それで、2日目は朝9時半から半日かけて観光バスで島内の主要観光スポットを効率良く巡り、しかも街からは離れている上、団体でないとなかなか入れない名物レストランでのランチも付いているという、極めて美味しいツアーにもぐり込むこととしました。

では、ツアーの道順を追って、作例を見て行きましょう。

まず一枚目。
バスは定刻9時半に離島桟橋から程近いバスターミナルから出発し、まずは一番初めの目的地、「唐人墓」を目指します。
「唐人墓」とは、1852年に中国から米国に「苦力」を運ぶ船が船長以下船員の虐待により苦力達の暴動が起き、石垣島に漂着した船から下りた苦力達が通報を受けた米英の追っ手達に迫害されたり、琉球の収容所の衛生状態が悪かったため、128名がこの地で命を落としたことに対し、追悼の目的で1971年に建てられたものです。

この南国の太陽を受けて燦然と煌く色鮮やかな陶製の伝説的生物、英雄、神々等のオブジェが、訪れた者全てに、緩やかに過ぎ行く時間の奥底に秘められた悲しい歴史を物語るのです。

そして二枚目。
唐人墓を後にしたバスは、島の西部を北上し、一路、石垣島の景勝地No.1とも称される川平湾を目指します。
30分もしないうちに目的地に着き、一同はバスを降りました。

今回のバスツアーのコンテンツには含まれていませんが、オプション扱いで川平湾内をグラスボートなる、船底の一部に透明なアクリル板をはめ込んだ小船で巡るツアーがあり、通常の1000円に対し、800円と優待料金で参加出来ることもあり、申し込みしました。

そして40分ほどキレイな浅瀬を巡って、再び砂浜に設けた仮桟橋に戻り、一行は見晴らし台に向かいます。

その小径を辿りながら振り返ってみれば、美しい川平湾の全景が見えました。

そこで撮ったうちの一枚がこのカット。

南国の海特有の透明な海に透けて見える白い砂、青い空、とても春まだき日本の3月の風景とは思えませんでした。

それから三枚目。
川平湾での舟遊びを終え、少し早いランチを取る為、バスは更に北上します。
目的地は、「ポ-ザーおばさんの食卓」というレストランで、やまとことばに約すと「包丁おばさんの食卓」となるとのこと。

「包丁おばさん」とはこの物騒なご時世、穏当ではない肩書きですが、ウチナーグチでは何とも牧歌的に響くから不思議なものです。

海に向かったテラスで何とも趣向を凝らしたランチを戴き、かなり満足度が高い立寄先でした。

そして、海に向かってランチを食べながら、やはり気になっていたのが、テラスの下に咲き乱れるハイビスカスの花。

ランチを食べ終わるや否や、テラスの下に下りる道を探し出し、無限遠となる海岸をバックにたおやかなハイビスカスの姿を一枚戴き。

海の穏やかな姿と可憐なハイビスカスの対比がとても気に入った構図となりました。

続いて四枚目。
バスでの島巡りは14時にバスターミナルに戻り、すっかり仲良くなったガイドのおじさんともお別れです。

しかし、昼の時間お長い南国、14時からもまだまだ時間があり、やるべきことは沢山あります。

そこで、目の前の離島桟橋から、翌日、海開きイベントに行く予定の竹富島へ渡ります。

船に乗るといっても、たったの10分、あっという間に島へ着きます、

港には、さまざまな観光ツアーの勧誘があり、その中で前から興味があった、水牛車での集落巡りに参加することにしました。

水牛が12人乗りだかのワゴンを曳いて集落の中心部を周るのですが、何せ、「牛歩」という日本語もあるくらいですから、遅いこと遅いこと・・・歩けば10分も掛からない距離をゆっくり40分近くかけてのご案内です。

しかし、ゆっくり周ってくれたおかげで、撮影出来そうな主要スポットはだいたい判ったので、水牛車で廻り終えた後、今度は夕方の船便までの間、自分の足で歩き廻り、赤瓦と石垣積みの家々を撮りました。

そののんびりとした集落の様子を捉えた一枚がこのカットです。

まだまだの五枚目。
先ほど乗った業者とは別ですが、集落の写真を撮っていたら、ちょうど、横の道から水牛車がやってきました。
程好い距離まで引き付けてシャッターを切ったのがこの一枚。

白い砂の道と黒い珊瑚石灰岩の石垣の道を一歩一歩重いワゴンを曳いて水牛が歩む様は何とものどかなことこの上ありません。

最後の六枚目。
あてもなく、集落の中をカメラ提げて徘徊していたら、偶然、「安里屋」という伝説の美女が産まれた家の前までやってきました。
この「安里屋」が沖縄で有名な歌舞音曲の「」安里屋ユンタの題材になったというらしいですが、今はもう何とものどかな、この島の風景の一部です。

さて、来週は、いよいよ、今回の石垣島ツアーのハイライト、八重山の海開きイベントからご紹介致します。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2010/03/28(日) 23:32:14|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

眠い目での観覧ですが、そうとは解かってはいても、かわった南国風景ですね・・・。

28mmの画像は妙な圧縮感があって、ハーフ判で撮った様ななんだか即答できない雰囲気を感じます。
35mmも、昼間にも関わらず広角開放という設定と本土とは全く違う光景に、通常の感覚との成合性がおかしく成りそうです。

南国の日差しという魅力と今回設定機材での、あらたな撮影表現への誘いといった意味で、私にとっては今回は非常に興味深いものがありました。

それは、非日常的な感覚のずれから来る眩暈感のようなものです。(・・・東松照明の「太陽の鉛筆」を思い出しました。)
  1. 2010/03/29(月) 01:36:20 |
  2. URL |
  3. trezieme ordre #-
  4. [ 編集]

南国の感じが
すごく良く出てますよ~~~~

なんか
海まで暖かそうです・・笑

昔、石垣島から上京してきた会社の後輩が居ましたが
水牛が普通に居るっていうことに
違和感を感じましたが
本当に普通に居るんですね~~~(^_^;)

やっばり
これで畑とか耕すんでしょうか?

ちなみに
今回の写真の中で目を引くのは
やはり
最後の写真の
看板のシャープさですね・・・・
あっ、
決して美少女・・・じゃ無かった
美女ってのにひきつけられたせいじゃありませんよ~~~笑
  1. 2010/03/29(月) 21:07:39 |
  2. URL |
  3. 山形 #-
  4. [ 編集]

trezieme ordre さん
有難うございます。

今回は、いつものR-D1sによる旅写真でも、ZeissIkon ZMによるEktar100経由フロンティアCD-RでもないM8の1/1.33の画角と、シネレンズ固有の浅めの被写界深度、それに反してボケ足がなだらかという特徴、更にはハイライトが入ると全体がアンダーめになってしまうというM8の露光特性?のため、南国の太陽の下でも、何か重い画調になってしまっているのが、今までの作風との違和感ではないかと思います。

一方、同じシネレンズでもZeiss Ikon ZMにEktarを呑ませて撮った画は果たして同じ場所なのか?と思うような色ヌケ、こってりしながらも底抜けに明るい南国の雰囲気を素直に捉えていますから、写真は記録か、それとも創作を伴う芸術であるべきか、との問いに対しそれぞれのメディアが、別々の在り方を示したのが個人的には面白かったです。

え、フィルムの画が見てみたい!?・・・写真展で思う存分ご披露しましょう♪
  1. 2010/03/29(月) 22:28:22 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

山形 さん
有難うございます。

そーですね、この翌日から日本一早い海開きで、いたいけな小中学生の子供達がマスコミ対応で海に飛び込まされていましたから、本土よりはかなり暖かかったのかも知れません。

でも、川平湾の浅瀬の上でグラスボートのスクリューに何か引っ掛かって、エンジンがヘンは音立てて止まっちゃった時は「漂流」とか、「沈没」とか良くない妄想が頭をよぎり、水がまだぬるい云々より、M8が水に濡れたら、どーしよぉぉぉ!?ってなパニック状態一歩手前でした。やっぱ、旅にはニコノスIIIにソムベルチオの35mmですね♪

ところで、水牛ですが、この八重山諸島では、実は極少数民族なのです。

元々は戦後、農耕用に台湾から移住させられてきたらしいのですが、ご存知の通り、急速な機械化と減反の影響で、失業してしまった水牛の親子達をステーキにして食べてしまうワケにもいかず、信じ難いほどの力持ちである特技を活かし、1㌧以上もある12人乗りのワゴンを曳いて周るようにしたとのこと。

因みにここらへん(石垣島を除く島嶼部)で一番多い生物は、人間でもハブでも、ヤンバルクイナでもなく、ましてやヤシガニでもなく、短角黒毛和牛だそうで、八重山諸島全部で数千頭いるみたいです。

これが生後8ヶ月くらいでセリにかけられ、前沢牛になったり、米沢牛になったり、大田原牛になったり、神戸牛になったり、松坂牛になったりするとのことです。

今度、近所の牛舎に新入りの短角黒毛和牛が居たら、出身地を尋ねてみて下さい(笑)。

美女がお好みであれば、いっぺんに4人のミスを撮ってしまったんで、ここでご紹介しましょうかねぇ・・・でも千客万来ってことで写真展でお披露目しましょうかねぇ(笑)・・・
  1. 2010/03/29(月) 22:44:16 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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