深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

祝~写真展特集~千代田区一番町いきいきプラザ展示(後編)

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さて、また日曜の晩がやって参りました。
今週も先週に引き続き、昨日終了した千代田区一番町いきいきプラザでの写真展の出展から残りの4点をご紹介させて戴きます。
会期中は、たくさんのご来場を戴き、一同、心より感謝しております。JCII Club25での2nd Phaseの展示も是非、お出かけ下さい。

まず一枚目。
これはメキシコかフロリダあたりのショッピングセンター中庭から望んだ常夏の青空のようですが、さにあらず、沖縄那覇からバスで30分程度の距離に或る北谷町のシッピングセンター、アメリカンヴィレッジの店舗の間の通路越しに見えた真冬の青空です。
このカットは、Zeiss Ikon ZMとCine-Xenon50mmf2で以って、Kodak Ektar100で写したものです。

続いて二枚目。
このカットが今回の目玉と言えそうなものだと思います。
前回の八丁堀の写真展では佐原の美小姐3姉妹が目玉でしたが、このモデルさんになってくれた小姐との遭遇も負けず劣らず、偶然と僥倖の重なったものでした。
北谷町アメリカンヴィレッジ内の主なところは撮影し終えて、すぐ目の前のサンセットビーチで、砂遊びでもする進駐軍の子女の写真でも撮らせて貰えればラッキィ☆とか、極めて軽い気持ちで浜辺に出たのですが、かなり先で、カモシカのような長身で手足の長い女性が飛んだり跳ねたり、バレエのポーズみたいなカッコつけたりして、砂浜で遊んでいるのが目に留まりました。
まさに天の羽衣の天女に遭遇した純朴な漁師の青年もこんな心のときめきだったのかも知れません。
早速ダッシュして、東京から来たアマチュアカメラマンで、写真展のネタを集めている、ついては、沖縄一の美女と思われるアナタをあの建物バックに一枚撮らせて欲しいと述べたら、この高校生くらいの小姐は微笑みながら快諾してくれ、幾つかポーズを撮ってくれた中でシャッター切ったのがこの一枚。
何でも、北谷町には、沖縄アクターズみたいなタレント養成機関があって、そこに通っている、とのことでした。
テレビとか、ファッション雑誌で再びお目にかかれる日が来るのをとても楽しみにしています。

このカットはR-D1sにSpeedpanchro40mmf2ser.IIで撮ったものです

それから三枚目。
以下のカットは今年3月に石垣島・八重山諸島ツアーに出かけた時の作品です。
このカットは竹富島の海開き前日にゆっくり島内を撮影しておこうと、水牛車で回ったあと、徒歩で集落内を回りながら発見した撮影スポットで、何でも島内でただ一つの仏教寺院の鐘衝き堂とのこと。
島についてから暫くの時間滞在しましたが、この鐘が衝かれることはありませんでしたが、たぶん、早朝と晩、そして除夜の鐘くらいしか活躍の場が無いのかも知れません。
しかし、南の島の年越しなんて、南十字星が水平線の上に見えたりして、とってもロマンチックな気がします。

M8にGauss-Tachar32mmf2で以って撮影しました。

最後の四枚目。
これも今回の写真展では、自分としてはかなりチャレンジングな出展だったと思うのですが、石垣島の島内バス観光で立ち寄った唐人墓地を背景として2輪のハイビスカスを撮ったものです。
悲しい歴史を秘めながら、南国の燦燦たる陽光に色鮮やかな瓦や装飾を煌かせる唐人墓地の色彩を一切抑え、アンダー目の画面の中であたかも死者を悼んで捧げられた献花のごときモチーフで構図を決めたカットです。

これはM8にCine-Xenon28mmf2で以って撮影しました。

今回、ご来場戴いたお客様方からは、ブログの画像と実際の半切プリントでは迫力が全然違い、同じカットでも別物に見える、これからも写真展という場で作品を見たい、というような嬉しいお褒めのお言葉を異口同音に戴きましたので、27日からの後編、そして秋の写真展に向けて、また日々の精進に励むことと致します。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2010/04/25(日) 23:00:00|
  2. Arri改造レンズ群
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

こんばんは

やっとアップされて来たと待ちかねていました。
やっぱり白眉は2カット目で、レンズのスペックを見る隙の無いモノです。『・・・やっぱ、撮影以前の前置きか・・・』といったアプローチに私が同様に望むと、たぶんもう既に彼女の姿は見えなく成っている事でしょう・・・。(「ああ無常」)

一枚目は、シネ・クセノンぽく無なかった気がしたのは、実際は可なり高濃度のネガが出来てしまったのでは無いかと推測しました。

三枚目はキチンと写るレンズと関心しました。このあたりは原版を拝みたいものですね。

最期の写りは非常に特異です。最近では28mmf2のスペックは珍しくはないものの、これは周辺が画角でけられるのか先端がけられるのか大判ではよく見掛けるものの、描写の仕方自体にちょっと引っかかります。
こういった奇妙なレンズが意も知れぬ空気感とか面白い特性を発揮する事が多くあるので、非常に好奇心を誘う種類のものでした。

また、ガウス・タッカー32mmとパンクロ40mmの比較をすると、その個性の違いが面白いものですね。
  1. 2010/04/26(月) 00:29:33 |
  2. URL |
  3. trezieme ordre #-
  4. [ 編集]

trezieme ordre さん
有難うございます。
今回の展示は、フィルム、R-D1s、そしてM8とまさにロケ地の名物そのもののチャンプルー状態となってしまいました。

しかもそれが、冬と春という全く別の時期で撮られたものが混ざっているので、レンズの描写傾向というものを語るには難しい構成になってしまったかも知れません。

それでも、G.Tachar32mmf2.3のフィルムでもR-D1sでも、M8でも解像感あり、鮮やかながらもバランスのとれた力強い描写は揺らぐことはありませんし、Speedpanchro40mmf2Ser.IIのビジネスライクであっさりした写りながら、常に安心して瞬間を託せる懐の広さは隠しようもないですね。

しかし、Cine-Xenonの兄弟は、良い方向に予想を裏切ってくれました。

50mmの方は、プラナーのまったりした写りのお株を奪ったカタチですし、28mmf2に至っては、解像力のみをヒントとして残し、全く想像力の外にある描写を見せた謎のレンズを演じてくれたと思います。
  1. 2010/04/26(月) 21:52:15 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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