深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

祝~写真展特集~日本カメラ博物館JCII Club25展示(後編)

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お陰様をもちまして、今回のノン・ライツRF友の会@新宿西口写真修錬会の第四回写真展は、本日、無事に千秋楽を迎えることが出来ました。この場を借りて、深く御礼を申し上げます。
次回のスケジュール、テーマなどに関する、嬉しいご質問なども多々有り、メンバー全員とも、歓喜にうち震えるとともに、かなりのプレッシャーに身が引き締まる思いを感じざるを得ませんでした。

さて、前置きはこのくらいにして、先週に引き続き、写真展第二期の後編として、残り4枚のご紹介を致します。

まず一枚目。
このレンズの氏素性は近々詳細をご紹介しますが、ドイツ製の某レア玉で戦前の映画用レンズとだけ申しておきましょう。スペックは50mmf2.3、4群4枚のコーティドレンズで、当工房でニコンSマウントに改造したものをニコンSPでKodak Ektar100で以って佃島界隈の水辺を撮ったものです。

ピンは水上の係留用の柱上の錆びきったブリキ缶においており、シャープで色バランスも優れた合焦部と比べ、背後のボートも水面すらぐるんぐるんに回ってしまっています。

そして二枚目。
ここからの三枚は、今年3月に初めて訪れ、島の人々の素朴で親切な心根に触れ、折に触れきちんと紹介したいと思っていた、伊豆大島からのご紹介です。
このカットは一日目に着いて早々、氷雨に祟られ、意気消沈していたところ、午後遅くにお日さまがコンニチハして、日没前のラストスパートとばかり、島内周回バスに飛び乗り、今回の目的地の波浮港に出かけ、アーチ状の港を散策しながら、水産高校の実習船というものが停泊していたので、その側面から真っ白い優雅な姿を切り取ったものです。

R-D1sによるデジタル撮影ですが、Cooke Speedpanchro40mmf2 Ser.IIの類い稀なる解像力と優れた色再現性、画面全域に亘る均質性が船の擬装のディティールを忠実に描写しています。

それから三枚目。
翌日、出航前にまだ時間が有ったので、また周回バスで波波港に向かいました。
曇りと小雨の前日とうって変わってピーカンの下、バスは軽快に波浮港を目指し走り続けました。
目的地の港入口の手前、バスのフロントスクリーン越しに何気なく外の景色を眺めていると、少し開けた土地で、ご老人2人が、手作業で干物を作っている光景が目に止まりました。

Cine-Planar50mmf2をLマウントに改造したもので、Zeiss Ikon ZMと Kodak Ektar100の組み合わせで撮影したものですが、陽光のした、嬉々として作業を続けるお二方の輪郭をくっきりと浮かび上がらせています。
背後のオフフォーカス部も芯を残しながらなだらかなボケ足を見せています。

最後の四枚目。
これが今回の隠し玉、第一会場の北谷の美少女に匹敵する、と自分では思っている元町港でのアンコさんによる大型船出航時の見送り風景です。

このカットではGauss Tachar32mmf2.3で以って、R-D1sによるデジタル撮影です。

横顔も美しいアンコさんの表情と、衣装のシワ、質感を良く捉えている思います。

次回は、さて、何をご紹介しましょうかね・・・乞うご期待。

テーマ:街の風景 - ジャンル:写真

  1. 2010/05/09(日) 22:51:38|
  2. Arri改造レンズ群
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

大胆な仮説

ヘンな感想かもしれませんが、わたしは一枚目に注目しました。

ほかの三点は正攻法がゆえに、構図を積み上げるバランスが精妙かつムツカシイといった主題を内包しております。そこに紛れた一枚目は落としコマとも捉えかねない非常に大胆な構図でした。

一見ジオラマ化され、プラモにさえ見えかねない「写真表現上の魔術」と化した船と係留用らしき番線で三本を一纏めに括られた杭の、言葉にすると「文学的表現」(『三本ひとくくり』・・・。全然文学では無い・・・。失礼しました!)になりかねない=実際それは強度保持の為らしい「形状保持」であって、いずれにせよ、画面構制上での突飛さは他のカットにはありません。

意外性をかもし出す、この一点を押します。




  1. 2010/05/11(火) 00:34:13 |
  2. URL |
  3. trezieme ordre #-
  4. [ 編集]

trezieme ordre さん
有難うございます。
う~ん、一枚目に清き一票・・・ですか。。。
そもそも個人的には、この写真はぐるぐる写真で候補リストには入れておきましたが、第一順位のラインには入っていなかったんですねぇ。

それが、某日本農園中原園芸場の庭師センセが例のコラージュ案内ハガキ作る時によりによって、こっちを持ってきちゃったんで、もう一枚のグルグル、つまり、少年二人が揺れながら、渦に巻き込まれて行くような構成の画が落選しちゃったんですよねぇ。

でもあんまし文句言うと、次のハガキを拵えて貰えなくなっちゃうし、痛し痒しです(汗)
  1. 2010/05/11(火) 22:27:47 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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