深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

夏到来~湘南お散歩会から~

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【撮影データ】カメラ:R-D1s ISO200 露出補整+1/3(3,6枚目)、Zeiss Ikon ZM Solaris Ferrania100EX36(1、2,4,5枚目)、レンズ:BALTAR35mmf2.3mod.M(1,2枚目)、Ihagee Vivtar50mmf2.9mod.L39(3,6枚目)、Steinheil Cassar50mmf2.8mod.CX(4,5枚目)
さて、今宵のご紹介は予告通り、いつもお世話になっている、某散策会メンバー各位にも参加を仰いでの、ノンライツRF友の会湘南ツアー'10夏からのレポートです。
前日の天気予報で、湘南地方は最高気温34℃という見通しを聞き、翌朝、晴れ上がった空を眺めながら、木場発
横浜経由の鎌倉入りが10時も15分ほど前のことでした。
家を出る時、朝飯を食べて来なかったので、当初の目論見通り、小町通り入口近傍に在るマクドにて、メガマフィンセットなど頂き、メンバーの皆さんの到着を待ちました。

10時数分前にマクドを出て、駅の待ち合わせ場所に移動する最中にも、背中への容赦ない直射日光の暑さを感じます。
早くも数名のメンバーが到着していて、電話なり、メールなりで遅れる旨連絡有ったメンバー以外が到着してから、いよいよ撮影スタートです。
まずは、定番の小町通りを鶴岡八幡方面に向かい、何箇所かの撮影スポットを案内しながらの慣熟撮影です。
メンバー各位は街撮りの手練れ揃いでもあらせられるので、ここぞ!と思った場所では、親の仇、とばかりにシャッターの連写を浴びせ、普段からちまちま撮リ歩くクセが抜けない工房主とか、その弟子は面喰らってしまいます。

途中、裏通りから路地に入ってみたり、アテにしていた、とっておきの撮影スポットがリニューアルのため、跡形も無く更地になっていたり、結構、色々なハプニングが有ったりして、楽しい撮影ツアーは進みました。

さぁ、ここで一枚目。
小町通りも終わりに近い、某庭園で名高い高級手打ち蕎麦屋さんの手前の小道を右にそれると、いかにも湘南の趣味人!というカンジの建物自体もセンス良いですが、外に開け放たれたガレージの中身がとてもオシャレなお宅が在るので、いつも撮らせて戴いています。
毎回、配置が変えてあるのですが、写真撮りには嬉しい、真っ赤っかなミニクーパーと真っ赤っかな、ヴェスパ、そして黄や緑のマウンテンバイクまで整然と置いてあります。
そしてその背後のラックには、その家の主人が青春時代、友としたであろう年代もののサーフボードが・・・
この画は沖縄戦線で活躍した、謎のスーパーレンズ、そのうち、正式お披露目はしますが、BALTAR35mmf2.3を工房でMマウント改造したものを使い、イタリア製?のSOLARISフィルムでの撮影です。

そして二枚目。
一行は小町通りを突き当たりまで行進し、お昼を摂る江ノ島目指して、江ノ電で途中下車しながら撮影スポットを巡るべく、駅に戻ります。
その途中でも勿論、撮影の手を緩めるワケではなく、皆、鵜の目、鷹の目で獲物を探しながら、駅まで三々五々歩いて行きます。
この時間になると、10時過ぎには、とんびやかもめならぬ閑古鳥が啼いていた小町通りにも観光客が、満潮の如く次第に寄せて来て、何軒かのお店には、早くも行列が出来ます。
その中で、おぉぉぉ、くらげの水兵さん、もとい、かもめの水兵さんのモデルになったとも、勝手に考えている、横須賀海自教育隊の水兵さん2名が、非番の外出で、買い食いしようとしていました。
そこで、沖縄の余勢を駆って、「水兵さん、水兵さん、一枚ばかし、並んでるとこ、撮らしてくんない♪」とお願いしたところ、「兵隊サンぢゃないすけど、それでも良かったらどうぞ」とか言いながら、快くポーズを決めてくれたので、シャッター切ったのがこの一枚。これもBALTAR+SOLARISでの銀塩撮影。

それから三枚目。
江ノ電に乗って、まずは、稲村ガ崎で降り、線路伝いの道をそぞろ歩きしながら、思い思いの被写体を撮っていきます。
ここでいつも必ずといって良いほどお邪魔するのが、線路を渡って山際に在る、古民具を再生して売っている、民家風のお店です。
今回も中にお邪魔して何カットか撮らせて戴きましたが、今回、テストに持ち出した、IHAGEEのVICTARレンズの逆光性能を見たかったので、R-D1sの測光性能を信じ、あえて難しい構図にチャレンジした一枚。
ノーコートながら、この難しい逆光と反射率がバラバラの被写体であるドラムセットを必要かつ充分な解像力で描いています。

続いて四枚目。
お店の方にお礼を述べて、また行路に戻ります。
暫く歩くと、海側に思い思いのデザインのお洒落な洋館風の個人邸が並んでいます。
またそういった凝ったお宅はというと、やはり庭先のクルマも凝っていて、妙にマッチした風景を作り出しています。
そこで、また、撮影ツアーには嬉しい、白い洋館の軒先に赤いミニクーパーって構図が有ったので、もう何も考えず、シャッターを切ったのがこの一枚。
このカットはSTEINHEILのCASSAR50mmf2.8とSOLARISによる銀塩撮影ですが、ノーコートかつ、くもりが完全には取り切れてなかったので、かなりフレアっぽくコントラストの低い、眠い画になってしまった次第。

まだまだの五枚目。
一行は七里ガ浜からまた江ノ電に乗り、目的地の江ノ島駅に着きました。
ランチを摂る予定の島まで、参道をずんずんと進んで行きます。
勿論、漠然と島の食堂目指して歩くのではなく、途中、これは!と思ったものがあれば、情け容赦なく、シャッターを切りながらの行軍です。
道の左右には、この夏の書きいれ時に売上倍増を目論み、趣向を凝らした店頭ディスプレィがあちこちに立ち並び、それを眺めながら歩くのも、暑さを忘れさせるような楽しいひと時です。
そこで目に留まったのが、夏だというのに、黒尽くめのリゾートファッション。
周りの店舗が赤、青、黄色、パステルカラーの華やかな色彩で道行く人々の目を惹こうというのに、あえて、夏らしくない配色と実は涼しげな素材、縫製で仕立て上げた大人めのアイテムを前面に押し出したこのお店のアイデアに敬服しての一枚です。
中心部で合焦している、黒のレースの帽子は極めて緻密に描写されていますが、前ボケにあたる手前のインドネシア風の腰巻は見事、流れ、フレアの餌食です。これもCASSAR+SOLARISでの銀塩撮影です。

最後の六枚目。
今回は隅田川の花火等の影響で、島自体への人出は、想定外の少なさだったのですが、お目当てのお店は、湘南の超人気店の支店、さっと行って、ぱっと入れよう筈もなく、メンバー各位には申し訳なかったのですが、結局、小一時間も待って、やっと入りましたが、日頃から味にうるさい?メンバー各位にも及第点貰えたようで、ほっと旨を撫で下ろし、後半の撮影に入りました。
実は、江ノ島も何十回か通ってはいたのですが、ヨットハーバーには、いっぺんも足を踏み入れたことがなく、このあたりに通暁したメンバーのTさんの案内で、初めて、撮影のため、訪れた次第。
バース界隈を撮り歩きながら、ふと前方に目線を走らせると、いたいけな少年少女を満載した、大型ヨットがちょうど帰港してきたところでした。
おぉぉ、これが戸塚ヨットスクールか???とか良からぬ連想が頭の中をよぎりましたが、いやはや、こんな楽しそうな表情の少年少女の顔がそんな地獄の一丁目みたいなガレー船教室の筈ない・・・などと勝手に妄想が膨らむうち、あれよあれよと思う間に船は着岸、健気にも少年少女は力強く船から降りてきました。
その海の男予備軍たる少年の雄姿を捉えたのがこの一枚。
これはVICTARによるR-D1sでのデジタル撮影です。

今回は総勢10名にも及ぶ大人数での撮影ツアーとなり、いつもの仲間内だけの無手勝流撮影会とは違って、かなり段取りの悪さが目立ってしまい、ご迷惑をお掛け致しましたが、ま、終わり良ければ、全て良しという諺もありますので、これに懲りず、どうか今後もご厚誼宜しくお願いします☆ということで、参加メンバー各位にはこの場をお借りして御礼を申し上げます。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2010/08/01(日) 23:00:00|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

レンズ借りれば良かった~。

描写で行くと1枚目と4枚目が好みです。
これをNEXにセットしたらどうなるかやってみるべきだった~_| ̄|○

こっちの分はMixiで掲示してますが、FDレンズも案外いけますよ。
次回はCマウントもトライしてみます。
  1. 2010/08/02(月) 01:06:52 |
  2. URL |
  3. 無芸大食 #u2sgJuXo
  4. [ 編集]

無芸大食さん
有難うございます。
当日は暑い最中、本当にお疲れさまでした。
そーですね、お貸しするのをすっかり忘れちゃってて、申し訳なかったですね。
このSOLARISとかいう舶来の安物フィルム、粒子氏が荒れちゃったり、ラチュチュードなんか結構狭めなんですが、この赤の発色が唯一のセールスポイントなのかも知れませんぞ。
  1. 2010/08/02(月) 23:17:54 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

こんばんは
今回は〈多彩〉といった感じです。

ぼくは二枚目の水兵さんと、ドラムセットが印象に残りました。
水兵さんの写真の周辺落ちは、時代を超えて出現したイメージを想像させ、丁度よいアクセントとの雰囲気です。ドラムセットは、背景ボケが清涼感あって好きです。
ちょっと気になるのは帽子とワンピースですが、6,70年代くらいのカラー写真を彷彿させ、いろいろと想像を巡らす事の出来る描写です。


デジとイタリアフイルムの混交でしたが、それに三種のレンズが入り込み、被写体も多様・選択のバリエーションが沢山あって、なかなか見ごたえがあったと思います。


(追伸 たまたまソラリスは近所で売っている所があるので、こういったへんてこモノもバリエーションにするのも面白そうだと思いました。そういえば、庭師さんも使っていましたね。)
  1. 2010/08/02(月) 23:53:43 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
今回は、未発表のレンズ2本と発表予定1本のほか、カバンにはあと3本ばかり仕込んで行ったのですが、元々、「レンズ交換なんか、面倒臭くてヤーダヨォっ」ていうのが本音の小生はZeiss Ikon ZMの方はレンズ交換一回(BALTAR⇒CASSAR)して、R-D1sの方は、VICTAR付けっ放しという相当横着な撮影行だったワケです。

当初予定は今回発表予定だったVICTARの画像だけで5枚固め、レンズの実物写真入れて6枚のいつも通りの構成としようとも思ったのですが、貴兄を含め、今回、行きたくても行けなかった面々へのサービスも含め、極力、レンズやメディアによる違いが判るような、2枚セットx3本分での構成とした次第。

なお、ソラリスは、Girly Fotoならイイのでしょうけども、この一種異様な発色、そしてグズグズの粒状感から、写真展などでの大伸ばしには到底耐えないものと思われます・・・伸ばしたら伸ばしたで、前時代っぽさも表現のひとつになるのかも知れませんが。
要はお遊び用フィルムってことです。
  1. 2010/08/03(火) 23:05:20 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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