深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Sommerträume~尾島ねぷた祭り~

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【撮影データ】カメラ:Leica M8 ISO Auto 露出+1/3、レンズ :1、2枚目;Speedpanchro32mT2.2、3枚め;Ossiloscope-Raptar51mmf1.5、4、6枚目;Cine-Sonnar50mmf1.5、5枚目;Cine-Ektar40mmf1.6 全コマ開放
さて、先々週の予告通り、今週末の特集は、お盆帰省期間中の最大にして唯一のお楽しみ、群馬県太田尾島のねぷた祭りからの作例をご紹介します。

このねぷた祭りは、毎年8月14、15日の2日間に亘って繰り広げられますが、まだまだ川越や、佐原、そして秩父などの夜祭りに較べれば知名度が低いため、見物客も近郊からが中心であることから、どこか手作り感の漂う素朴な行事で、参加者と見物客の間の距離感がとても近く、それが小生を毎年通わせる理由になっています。

しかし、知名度は今ひとつとはいえ、二日間で10数万人規模の動員は、合併元の太田市が40年近く前からやっていた「太田祭り」と較べても数倍の規模であり、本家の弘前から、ねぷた、山車の貸与、演者の派遣、運営ノウハウの提供ななどもあるらしく、実に本格的で見せ場に富み、群馬、いや北関東でも屈指のお祭りといえます。

さて前置きはこのくらいにして、早速、作例の紹介いきます。去年のR-D1sから、今年は座間で低照度域の実地試験を終えたM8がお供です。

まず一枚目。
今回は、東京から出てきて頂いた畏友Tさんご夫妻と一緒の行動でしたが、歩いて会場を回るうち、去年、太鼓に跨っていて、カメラを向けたら、満面の笑顔とピースをくれた小姐に逢いました。
こちらはしっかり覚えていた、というか写真が残っているので、忘れようもないですが、向こうも薄っすらと覚えていてくれたのか、また太鼓の上でにっこり微笑み、目一杯、ねぷた太鼓のポーズを決めてくれました。
M8はこういう照度差の大きいシーンは苦手だと思っていましたが、露出補整を+1/3でも入れておけば、かなり明るめの提灯が画面に映りこんでいても、女性の凛とした笑顔をあますところなく捉えるとともに薄暮の空に漂う雲までもしっかり写しこんでいます。

そして二枚目。
太鼓の上の小姐達に手を振って精一杯の謝意を表した後、彼女たちの山車を見送りながら、その山車がねぷたを追い越す瞬間を捉えた一枚。
ここでも、かなり明るめに中から煌々と灯りを照らすねぷたと提灯が画面の中にかなりの面積で写り込んでいましたが、薄暮の祭りの雑然とした様子を細部に至るまで良く捉えているのでないかと思います。

それから三枚目。
Tご夫妻と会場をそぞろ歩きしていたら、上州の名物を即売しているテントがあって、そこには浴衣を着た若い小姐と法被を着た若い小姐がきびきびと立ち回っていました。
そこで、たまたまその別の役割と思しき小姐達が至近距離でニアミスした刹那、「東京から来た、ちょっこし有名な写真家ですが、お二方が並んでいるところを一枚撮らせて頂きたい」とお願いし、一発OK、そこでシャッター切ったのがこの一枚。
結果としては、あまりに白熱灯が明るすぎ、二重像が良く見えなかったのでピンが相当アヤシゲですが、何とか見られないこともない、と判断しアップしました。

続いて四枚目。
またお祭り会場である尾島のメインストリートを歩いていたら、先ほどの群銀のねぷたも隊列の中で停まっていて、一行は何やら時間調整中のようです。
そこで、手持ち無沙汰状態の演者の小姐に手を振って、カメラを向けたら、一人の小姐が気付き、もうひとりにも声かけて、二人そろってピースと笑顔をくれたのがこの一枚。
これもちょこしピンは甘めですが、まぁ、RFで開放の夜間撮影でしかも大口径f1.5ですから良しとしましょう。

まだまだの五枚目。
会場メインステージの置かれた、尾島木崎街道との交差点までやって来たら、先ほどから気になっていた、高校生と思しき、ねぷた太鼓の山車の演者の小姐が仲間とともに歓談していました。
そこで、蛮勇を奮い起こし、「あんのぉ、お三方並んで、一枚撮らしてくんねぇだか?」と声かけたら、リーダー格と思しき向かって右の小姐が仲間と反対向いてひそひそ話すこと数十秒・・・ん、こりゃダメか、お断りかな!?と思い、別れの言葉を掛けようと思った刹那、イェーィとか言って、ピースして突然ポーズとってくれたので、慌ててシッター切ったのがこの一枚。
ナトリウム灯の下というのがかなり残念でしたが、それでも、小姐達の若い美しさは充分に表現できているのではないでしょうか。

最後の六枚目。
また会場であるメインストリートを歩きながら、夜店に集まる人々の様子を抜かりなくチェックしていきます。
何店かの横とか斜め後ろから遠慮がちにそぉっと撮りながら次から次へと移動して行ったのですが、一番東側に近いお店、たぶんクジ引きだったと思いますが、そのお店の斜め後ろから遠慮がちに写真撮っていたら、なんと、そのお店のいかにも人の良さげなお兄さんが「良かったら、中入って撮って貰ってもイイですよ♪」と嬉しい一言をかけて頂いたので、遠慮なく、お店の中から数枚、そしてまたお礼を述べてお店を出る時に可愛げな小々姐姉妹が一所懸命にクジやっていたので、思わず一枚頂いたのがこのカット。

お店のお兄さん、ご好意有難うございました。東京とか都会のお祭りだと、お店の周りで撮ろうものなら、罵声とともに追い払われかねないので、お声がけ、本当に嬉しかったです。

さて、来週は、また某散策会の方々とうちのノンライツRF友の会の合同散策撮影会を都内某所で行いますので、そこから何か見繕ってご紹介しましょう。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2010/08/22(日) 22:00:00|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

毎週の撮影でお疲れのところ
日記アップご苦労様です。

一枚目の写真が
インパクトがあって良いですね~~~~~
光の状況も、ちょうど薄暗くなり初めで
雰囲気が出てますよ~~~~
  1. 2010/08/22(日) 22:10:02 |
  2. URL |
  3. 山形 #-
  4. [ 編集]

山形さん
有難うございます。

ホント、M8でも設定の条件次第ではここまで頑張れるものか、と驚きました。

今までM8では、昼でも明暗差があったり、シャドー部に点光源でもあろうものなら、全部どアンダーで決定的瞬間も皆オシャカ・・・帰ったら、窓の下の運河に叩き込んだろーかい・・・てな惨憺たる有様だったのが、座間で思う存分う夜間撮影の実験した結果、このようにそこそこ鑑賞にも耐える画が撮れるようになった次第です。
  1. 2010/08/22(日) 23:03:13 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

いい感じのお祭り写真ですね。

5枚目の中央の女の子が緊張しているのが惜しいです。
でもまあ、祭りのさなかに突然ライカ向けられればビビる様な気もしますわ。

6枚目も子供の表情が良いですね。
デジタルライカだとここまで粘るのかと感心しました。
EXMOR搭載であればどこまで行くのでしょうか。

次回、江ノ島の夕暮れでも撮影して確認してきますねー。

  1. 2010/08/23(月) 00:26:14 |
  2. URL |
  3. 無芸大食 #u2sgJuXo
  4. [ 編集]

こんばんは

暑さを忘れる様な女性達の写真ですね。


徳川発祥といえど、片肌脱いでの勇ましいはっぴ(?)姿の女性や、太鼓に馬乗りとは、参りました。

諏訪の『大木落とし』の祭りでは死人も出てしまって、ただ大男が威勢で暴れるだけの祭りもどうにかして欲しいところで、落ち着いて《鑑賞》出来る祭りにも注目したいものです。

こうして見せ場を作って居る様な女性達には、喝采を送りたいし、威勢の良い調子ハズレに成りがちな男性陣を、キチンと指導して頂きたいものです。

(メールで頂いた昼間の写真も、上州風の雰囲気が在った様な気がしました。)
  1. 2010/08/23(月) 22:01:02 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

無芸大食さん
有難うございます。
まぁ、シャイな女の子だったのかも知れませんから、この固い表情も、即興撮影の醍醐味と思っています。
逆にみんな歯が見えるほどのわざとらしい笑顔だったら、これはこれでヤラセっぽくて、撮る方が逆に引いちゃうかもしれませんし(汗)

それから6枚目も、今回M8の夜間撮影の仕方を座間できっちり練習したからこそ撮れたカットだと思います。
そういた意味でも、今回の良き予行演習となった座間基地ツアーにご招待して頂いたTご夫妻には大いに感謝しております。

なお、今回はレンズのラインナップの関係上、F1.2クラスでの夜間テストは出来ませんでしたが、NEX3とN-FDアダプタあれば、赤鉢巻のNFD50mmf1.2Lもかなり程度のイイものが、何と5万円前半で買えますから、更に夜間撮影における行動範囲が広がるのではないでしょうか?

江ノ島での試写結果、期待しております。
  1. 2010/08/23(月) 22:40:53 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

treizieme ordreさん
有難うございます。
ね、一緒に行けばよかったでしょ・・・
ホントに威勢が良くて、気前と気立ての良い上州の小姐達が、この2日間は撮り放題なのです。

今まではお盆の帰省は、苦痛以外の何物でもなかったのに、4年前からこのお祭りに通うようになり、夏が近づくたび、指折り数えるまでになっています。

何せ、毎年、色々な出会いとシャッターチャンスが待っていますし、それに今年はTご夫妻が遠征して来られ、お祭り見物の後、極上中華を一緒に賞味しましたし。
  1. 2010/08/23(月) 22:45:07 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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