深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

徠卡vs康泰克斯 數碼照相机上的戦門(続編)

conD_07.jpg
浅草寺境内で複数の方々のご好意でテスト撮影を完了し、仲見世の一本東の裏通りを歩いていたら、スカイツリーの見える伝法院通りの交差点付近で若いお父さんがお子さんを抱え上げ、仲良さそうにあやしています。
そこで、こんな素晴らしい構図を逃したら、アマチュアカメラマンの本分にもとる、ということで、声を掛けて、成長中のスカイツリーをバックにそれぞれワンカットずつ撮らせて戴きました。ご協力有難うございました。
このTVS-Dのカットは背景に光る壁面が入っているので、アンダー気味ではありますが、それでも、肌色が潰れず、また、EKTARフィルムのように、いきなり青緑に転ぶという困った現象も起こさず、あくまで肉眼に忠実なまま、明度が落ちている、という描写なので、とても好ましいと思います。
pana_08.jpg
次いでLX-5によるカットでは35mm相当まで焦点距離を上げていますが、それでも背景の人物や建物のデフォルメはちょっと違和感が残ります。
やはり解像度では、バリオゾナーに一歩譲るのと、発色が彩度高め、コントラスト高めになってしまうのが目に付きますが、それでも、親子の肌の露出的中度はこちらの方が一段上手だったので、使い前としては、こちらに軍配が上がるのはやむを得ないでしょう。
conD_08.jpg
浅草で8組以上の方々のご厚意を得て人物を中心とした新旧デジカメのテストを終え、新宿へ向かいました。
当然、もうテスト撮影は終わったというつもりだったのですが、世界堂本店で写真展に使う台紙を受け取って、新宿三丁目からまた地下鉄に乗って、深川い戻ろうと思って某伊勢丹まで歩いて行ったら、あぁ、何たる偶然、またフェラーリと会ってしまった・・・しかも今度は、本家本道の赤です、情熱のイタリアンレッドです。
一般的にツアィス設計のゾナー系統は赤が独特の発色をする、ということで、一度、コンデジでやってみたかったのですが、まさか、TVS-DとLX-5の二台一緒に持って歩いている時に出会ってしまうとは・・・
構図はやはりこのクルマで一番セクシーなフロントフェンダーの峰です。
さすがバリオゾナーはこのエナメルの如き赤の塗装肌とスピードラインの鍛造ホイルのアルミの地肌を極めてドイツ的な几帳面さで描き分けています。
pana_09_20110213164632.jpg
さてLX-5によるフェラーリの描写は、TVS-Dと較べれば、同じクルマを同じカメラでベルリンとマラガで撮ったくらいの発色傾向の違いが現れます。
それでも、スピードラインの鍛造ホイルの細部に亘る描写では、解像力に一歩勝ると思われたバリオゾナーに一矢報いる出来だったのが印象的です。
LvsC.jpg
さぁ、今回のライカvsコンタックス、デジタルの戦い、皆さんはどちらに軍配を上げますか。
工房主は、今風の写りと操作性ということでLX-5に敬意を表したいと思いますが、やはり、8年の時空を飛び越え、浅草に出没し、最新のバリオズミクロン装備のLX-5に互角以上の戦いを繰り広げたTVS-Dに軍配を上げたいと思います。
しかし、贅沢な希望を述べれば、TVSーDに装備された超豪華なバリオゾナー35-70mmf2.8-4.8を改良し、LX-5並みの操作性を持ったコンデジが再登場すれば、間違いなく、世界最強のデジSLRキラーとなると思うのですが・・・

さて、来週は工房作品のご紹介行こうと思います。乞うご期待。

テーマ:街の風景 - ジャンル:写真

  1. 2011/02/13(日) 20:00:00|
  2. 深川秘宝館
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

デジタルでも、新旧違いが出るものですね。

まるで、フィルムとデジタルと言われても
判らない感じです。

個人的には
コンタックスの仕上がりのほうが好きですが
一般的には、パナのほうが人気があるというか
支持されるんでしょうね・・・・

  1. 2011/02/13(日) 20:52:09 |
  2. URL |
  3. やまがた #-
  4. [ 編集]

やまがたさん
ありがとうございます。
実は、小生も本家コンデジの写りの方が好みに合っているなぁ、と少なからず思った次第です。

このモデルは当時のカールツァイス社が京セラ/コニミノ共同開発のFinecam S3をベースに新規開発するコンデジにまさにカールツァイスの写真哲学、いわば魂のようなものを入れるよう要求したのではないかと思っています。

それは、日本の主流カメラメーカーが一斉に走り出した方向、即ち、コントラストを上げて解像感を水増しし、彩度を上げて色バランスの悪さをごまかす、といった味付けとは正反対の描写性能そのものです。

確かにLX-5は単体で見れば、ここ2~3年のデジカメの中ではM3/4のものも含めて、トップクラスを狙える極めて優秀なモデルと言っても差し支えないですが、8年前にカールツァイスが、非主流メーカーと組んで、自社の哲学を徹底させた、極めてフィルム、しかもベルビアみたいな失敗フィルム?ではない、プロビアとか、エクタクロームプロフェッショナルのような極めて肉眼に忠実な描写をする、かつての超高級機とガチ勝負した日には、やはり今一歩、感性という領域で及ばなかった、というのが真相のようです。
  1. 2011/02/13(日) 22:24:19 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

乱暴に使っても壊れなければいいと思ったり、ピント合わせたところがちゃんと写っていればいい程度の
コンデジ感です。

パナはのっぺりした描写で、コンタは厚みがあるという気がします。
コンタは画面がざらついている気もしますし、なかなか比較も難しいです。

いずれにせよ、歴史の最後の方まで壊れずに残る古いコンデジはどの様な機種だろうという気にさせる、耐久度なんてものにも興味あります。人気が無くても、稼動する電気カメラは末永く中古屋さんの店頭を飾って欲しいものですね。
  1. 2011/02/13(日) 23:11:41 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre  #-
  4. [ 編集]

TVS-Dをリメイクするなら

CCDは新しくない奴の方が良いですね。
動作だけ今風に良くしてくれればそれで十分でしょう。

600万画素で十分行けるわけだし、こうやって比較すると、最新のCCDなりCMOSが必ずしも良いわけではないと思うのですよ。

やっぱり次回の写真展はコンパクト対決で行きます???
  1. 2011/02/14(月) 00:34:23 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #liuN1Pm2
  4. [ 編集]

さらに画質を検討しましたが、パナは実際は拡大率に優れるのかも知れませんが、コンのほうがエッジかコントラストに際立ち、被写体の識別に優位があるような・・・。
日本製は、特に最近は画像認識システムとか入り込んでいるので、機械的な識別に優位を与えて人間の視覚認識と乖離している懸念も感じます。いろんな所でコストダウンを考えているでしょうからね。一般消費者がレへの(再現性)への興味をうしなえば、間違いなく切って行くのは歴史的な事実ですからね~。
実際のところ、どうなのでしょうね~。~。

わたしも古いオリンパスの3030(2020もある)とか使っていますが、TIFFは遅いけどキレイだし通常の画質も仕事では不満は一切ありません。フラッシュ・オフの画像もきれいです。

(3030・2020等は、じつは工業用フアイバー・スコープ接続に対応していました。)
  1. 2011/02/15(火) 08:05:36 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

訂正・・・。

レへの(再現性)への   誤
レンズ(再現性)への   正

失礼しました。
  1. 2011/02/15(火) 08:09:43 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordreさん 有難うございます。
まぁ、クラシックカメラやってる人間は貴兄が初めの節で書かれた通りかも知れません。

しかし近年はGRしかり、このLXしかり、S95しかり、ただ単に画像を記録するだけでない、趣味性を持った機種が次々と出て来ています。

では、この元祖コンデジはどこが趣味性をPRしているのか?
それは、写りしかり、操作性しかり、外装のチタン材、そして頑ななまでに装備した光学ファインダーでです。

願わくば、この世代で終わりにせず、隔世遺伝で甦って欲しいと思うのは、工房主人だけなのでしょうか。
  1. 2011/02/15(火) 21:05:12 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
まさに最新機種も、丹念にチューニングされた往年の超高級機と果し合いをしたら、思わず、馬脚?が出かねない、という、面白い企画ではなかったかと、自画自賛しています。

こうなると、GR-Dシリーズへの対抗馬は寧ろ、同じソニー製1.8"CCDを装備した元祖コンデジが案外適役とも思えて来ましたし・・・
  1. 2011/02/15(火) 21:09:29 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

なんか、コンパクトカメラが欲しくなってしまいましたよ~~~~(^_^;)
  1. 2011/02/16(水) 21:52:15 |
  2. URL |
  3. やまがた #-
  4. [ 編集]

やまがたさん
有難うございます。
ダメダメ、いちいち、よそのサイト見るたびに物欲刺激されてちゃ(苦笑)
それに今回のネタは、新しいモノに飛びついたは良いが、良く良く見てみれば、古い方だって、なかなか健気に頑張ってんぢゃね!という教訓を垂れるためだったのですから。
とにかく女性と食べ物以外は古いモノを大切にしませう>_<\☆★ばっきぃ!!
  1. 2011/02/17(木) 23:13:31 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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