深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Mein letztes Mittel auf Ost-China Sea ~Tonakijima tour report'11~

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【撮影データ】カメラ:Zeiss Ikon ZM/Kodak Ektar100;1~3枚目、M8;3~6枚目、レンズ:Cine-Heligon50mmf2;1~3枚目、G.Tachar32mmf2.3;4~5枚目、FMAO40mmf2.3;6枚目、全コマ開放
さて、今宵のご紹介は、予告通り、GWの放浪記、沖縄ツアー5泊6日から三部に分けてご紹介するうちの、まず第一弾となる渡名喜島編いきます。

この島は、一昨年の冬に行って、荒天による東シナ海の高波を受けた船の揺れで死にそうになりつつも、ようやっと到着し、島人の皆様の温かい心に触れ、再訪を期した約束の地でもあります。

今回は、滞在期間6日間中のうち、5月2日朝、泊ターミナル発、同4日午後、泊ターミナル帰着という2泊3日の旅を企画しました。何せ、このシーズン、1泊2日ぢゃ、雨でも降られたら、島での滞在が丸々ムダになっちゃいますからね。

5月2日の朝8時半、予定時刻通り、久米商船の連絡線は、泊港を順調に出港し、芦ノ湖の遊覧船もかくやあらんばかりの穏やかな水面を滑り、一路、渡名喜島を目指します。

実は、この船、前回の渡名喜島来訪時の後も一回乗ったことがあって、その時は久米島まで乗ったのですが、シーズンが良かったため、まさに隅田川の水上バス、屋形船並みの揺れだったんで、これならド楽勝と思い、荒天の冬を避け、再訪を企図していたのでした。

船が那覇の外堤防を出て少しすると、梅雨特有の小雨も収まったので、カメラを提げて、デッキを探索しました。
すると、愛犬2頭と船に乗り込んでいる家族が居るではないですか・・・

そこで、まず一枚目。ベンチに腰掛けて、色々と飼い主に要求を出す、愉快な飼い犬、ということで、ご婦人の了解を得てカメラを構えたのですが、この少年、よほど写真を撮られるのが好きと見えて、画面に飛び入り参加、わざわざ、愛犬の毒牙ならぬ、舌舐めずりの餌食となる姿を提供してくれています。

実は、この後、渡名喜島が見えてきた辺りでまたデッキで船の艤装の写真でも撮ろうとしたら、「写真撮っておくれよぉ~」とリクエストがあり、ぢゃ、さっき居た茶色のトイプードルと一緒なら!と条件を出したところ、あいにく足元に見当たらず、居ない?、ハィぢゃ、さいなら!とか立ち去ろうとしたら、この少年、一休さんばりに頓知を効かせて、あろうことか、この茶色のいかにもおとなしそうな犬にむぎゅっと頬擦りをして、吊目犬状態にして、引きつった笑顔浮かべてくれたので、あえなく降参、しっかりと撮らせて頂きました。

しかし、あまりに良く撮れてしまったので、今回のブログネタではなく、写真展のネタに昇格、大事に使わせて戴きます、ということで、許せ!少年。

そして、その後まもなく、船は薄曇の渡名喜港に無事入港し、旅客、貨物を降ろしたら、15分そこそこという短い時間で、最終寄港地である久米島へと向かっていきました。

その一部始終を見届けてから、宿にチェックインし荷物を置いたら、宿の周辺をカメラ提げて、早速のスナップ散歩です。勿論、これは集落の人達に、挨拶がてら、今、島には複数のカメラ提げた、写真好きの人間が滞在しているということを知らしめる目的も有るのです。これをやるとやらないでは、のちのち、大きな差がつきますし・・・

滞在したのは、前回もお世話になった、「民宿ムラナカ」さんです。一番新しく、港から近く、しかも二階から眺める集落の景色もバツグン、と三拍子揃った、この上ない好都合の宿です。

確かに赤瓦の家並みが名物の島に来たのに、なんでまた鉄筋コンクリートの宿に好き好んで泊まるのか?という疑問も湧きましょうが、赤瓦の家は写真に撮りたいのであって、そこに泊まろうという好奇心まではありません。
だって、家の中入っちゃったら、あの外観見えないし、だいいち泊まるには割安で最新の宿の方が快適ぢゃないですか。

ここで二枚目です。
宿の辻向かいの家には幼い兄弟が居て、結構、観光客がカメラ向けるのか、慣れたもので、末っ子の極小姐など、赤瓦の住宅の軒下のデッキチェアみたいなのに気持ち良さそうにくつろぎ、余裕こいて笑顔を向けてくれたので、一枚頂きました。

この子とお兄ちゃん達、そしてのそっと出てきた、若いお父さんにも丁重にお礼など述べ、また集落の奥へと歩き出しました。

この小さな島は、港から反対側の東浜("アガリハマ"と読みます)までは直線で600m程度しかないそうで、面白そうな風景撮ったり、すれ違う島民各位と挨拶がてら二言三言話しなんかしてても、ものの20分もあれば、余裕でキレイなビーチに着いてしまいます。

さて、ここで三枚目。
今回はビーチで弾ける若者達の一足早い夏模様でも撮りたいな~とか、"撮らぬ狸の皮三洋"状態で島へ着いて、はやる心を抑え、ビーチに赴いたのですが・・・ん、誰も居ない、秋ぢゃあるまいし。

ということで、シリアスな表情でゆんたくとは思えない四方山話に打ち興じていた漁民と思しき、お父さん2名にモデルとなって貰い、ビーチの遠景を一枚頂き。

意図したモチーフとは180°正反対となってしまいましたが、それでも、一日数回、ビーチを巡回して、今回の成功
を導いたのです。

滞在二日目の夕刻も、やはりビーチへ出てみました。当日は空模様がかなり怪しく、ポケットから、大きめ折畳傘を覗かせてのスナップ散歩です。

お、すると、居るぢゃないですか・・・浜辺で遊ぶ童子達が!
前回の死にそうな来島経験からすれば、まさに"地獄に仏"の出会いです。
早速、小走りで、手前の砂浜に控えて見守っていた、お母様に写真を撮りたい旨お願いし、許しを戴いてから何カットか撮りました。
その中でマイクロタコ???を干潟で捕獲して大喜びの童子達を収めたのがこのカットで、初夏の浜辺の楽しい雰囲気がなかなか出ているのではないでしょうか。

なお、お母様、お約束の写真、伸ばしたものから、お送りするものを選びましたので、今週中には、お送り出来ると思います、今暫し、楽しみにお待ち下さい。

この直後、大粒の雨が降り出してしまったので、M8は雨にあまり強くなさそうなので、浜辺のご家族にお礼もそこそこに宿まで逃げ帰り、その日は夜のライトアップまでは大人しくしていました。

三日目の朝、この日は那覇への戻りの日です。
たった二回だけしか来たことがないのに、妙に後ろ髪を引かれる思いがするのが、この島の不思議なところです。
不便なことにかけては、それこそ、奈良の山奥で、最寄りの近鉄駅からバスで一時間近く走らなければ訪れることの出来ない、"天川村"をも凌駕するのではないかと愚考しますが、それでも、もっと居たい、或いはまた来たい、という気持ちになってしまいます。

そこで、5枚目。
10時の船に乗るため、9時ちょうどに宿をチェックアウトし、オーナーの又吉さんにお世話になったお礼と、再会を期す旨述べてから、港への一本道をてくてくと歩いて行きました。

その途中で、この美しい"田舎"をもういっぺん目に焼き付けようと振り返り、それからシャッター切ったのがこのカット。ブーゲンビレアの赤い花と白い砂の道が映えてとてものどかで美しい村だと改めて感じ入りました。

そして、10時少し前、久米島からの船は、無事、渡名喜港に入港し、旅人は心惹かれる思いを後に、島を後にしたのでした。

因みにこの6枚目は、2日目の朝飯食べたあと、ヒマだったんで、ターミナル食堂のおぢさん、おばさんに油売りに行ったとき、ついでに撮ったものです。
そりゃ、そーですよね、自分が出航するシーンを自分ぢゃとれないもの・・・笑

さて、来週は、今回のメインイベント第二弾、那覇ハーリー会場でのロコガール達、そして進駐軍の兵士、その家族達との心のふれ合いを写真でお届け致します。乞うご期待。

テーマ:旅の写真 - ジャンル:写真

  1. 2011/05/15(日) 21:00:00|
  2. Arri改造レンズ群
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

空の色が白いのは開放だからですかね?

相変わらず良い顔してますね。沖縄の方々は。

まして、これから先がシーズンですし、あとは台風の当たり年でなければ。

今年はでいごの花は満開でしたでしょうか。

それはそうと、向こうの空ってもっと青みがかった蒼色だったような気がするのですが、なぜこうも白くなるのでしょうか?

今回は2枚目と4枚目が良い感じですね。
こういうシーンを見ると沖縄らしさを感じられます。
元居住者としては。

向こうはこれからクーラー全開シーズンだから石炭火力+風力+水力で限界まで回していくんだろうなあ。
セメントを用いる大型公共工事が大量発注されていればいいけど。
  1. 2011/05/15(日) 22:01:39 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #liuN1Pm2
  4. [ 編集]

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
元沖縄居住者の方からのコメントをイの一番に戴けるとは何たる僥倖か!

沖縄の人達って、やっぱ笑顔がイイですよね、最高ですよね。

実は、前回の渾身のスナップというか、街頭ポートレートみたいな総力企画で、もう沖縄に行っても、後はピークアウトするばかりかなぁ・・・と少し身構えての出撃でしたが、先の嘉手納の孫連れのご婦人の「大丈夫、あなたは顔に沖縄が大好きって書いてあるから」と言われたことを思い出して、少し勇気付けられたのでしたが、まさに渡名喜島行きの船の中で少年から撮ってぇ!とねだられ、最終日、飛行機搭乗前に寸暇を惜しみバスで駆けつけた北谷美浜で女子高生達に大歓待され、まだまだいける☆と確信するに至りました。

でいごもハイビスカスもまだちょっと早かったみたいです。

なお、空が白っぽいのは、M8もZeiss Ikonも開放でもオーバーとなることはなかったですが、時節柄、島では殆ど薄曇りであったのと、あいにく、黄砂の来襲が始まっていたからのようです。

因みに島のインフラですが、過疎の島にも関わらず、インフラは最新型が惜しみなく投入されており、日産240㌧のRO式海水淡水化プラント、焼却灰溶融式ゴミ焼却プラント、電線も殆ど地中化で各戸にはNTTにより光ファイバー附設済み、地デジも100%移行完了とか・・・ただ、沖電の発電所だけが、カンボジアのシェムリアプ並みに爆音を上げるディーゼル式でしたが・・・風力は台風でへし折れちゃったとか。

こういう島こそ、海水温度差発電とか、燃料電池とか最新のパワープラントの実証やって欲しいですよね。
  1. 2011/05/15(日) 22:28:06 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

今回の写真は、全体的に、いつもと違うと言うか
雰囲気が良い写真だと感じました。
なんか「やさしさ」が感じます。

個人的には2枚目ですが・・・・笑

1枚目と4枚目の人物の表情が良いでし
3枚目の写真は、心にぐっと来るものがありますよ~~~

なんか
心が、ほっとする・・・・
そんな写真です。

  1. 2011/05/16(月) 20:37:18 |
  2. URL |
  3. やまがた #-
  4. [ 編集]

やまがたさん
有難うございます。
実のところ、ちょっと肩透かししちゃったみたいで、申し訳なかったですね・・・

お待ちかねのガチムチマッチョ真っ黒けっけの赤シャツブラザーは来週の登場で、違うか?・・・(^_^;

さて、冗談はさておき、今回の撮影行で心がけたことは、レンズ性能に寄りかからないこと、つまり、特殊なシネレンズであることを忘れ、ひたすら被写体と向き合い、自然な表情をひき出すことに没頭したことです(除く、5、6枚目)。

そういった肩の力を抜いた撮影スタイルが画面から感じ取って戴けたら何よりです。

というか、やまがたさんも、南の島に拉致して、写真三昧地獄を味わってもらいたいものですよぉ~~~マテw
  1. 2011/05/16(月) 22:15:00 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

都内でくつろげるのは、「特定の」場所だけ。

写真から受けるのは、宣伝文句のようですが、東京から見ると現地そのものがリゾートという感覚です。

写真の実際に現地にいる人は縁側に居るようなものかもしれませんが、都内に居ると排ガスや騒音や狭い近隣で公園のベンチでさえもくつろぐという感覚が既に逸しているのが分かります。(ベンチでは「休憩」)

《都内の夜景を遠望するロマンもいいかもしれませんが、それらの明かりの下は凄まじい・・・。》

対比していたら、なんだか頭がおかしくなってきそうで困ってしまいました。



結果。

くつろぎの写真です。
  1. 2011/05/17(火) 22:17:53 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
今回の一連の写真に込められたメッセージ性をおぼろげながら感じとって戴けたようですね。

そう、まさにそれは、「憩い」と「安らぎ」による「癒し」を東北をはじめとした、未曾有の震災被害、そして核事故に怯え、悲観的な明日にうちひしがれる内地の皆さんに届けたい、という思いそのものなのです。

今回の6枚はまだ、「序」です。

これから「破」、「急」と続きます。
  1. 2011/05/17(火) 23:13:39 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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