深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Cheer up Japan! ~佐原祭り'11~アンコ-ル編

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【撮影データ】カメラ:Zeiss Ikon ZM 絞り優先AE、露出補整0、 フィルム;Fuji Superia400EX36、レンズ:FMAO_Baltar40mmf2.3
さて、もう日曜日でお仕舞いにしようと思っていました佐原祭り特集、某東北方面から、「挑戦状」とも「果し状」とも取れるような美少女系写真が怒涛の如くアップされてきて、なかなかのプレッシャなので、出し惜しみせず、もうちょい公開しましょう。

この一連のカットは初日18日に驚異のSuper Lomoからバトンを受け取った、米国製レンズ軍団の旗艦、FMAO_Baltar40mmf2.3をフジのスペリアでのネガ撮影したものです。

ロシアレンズと米国製フィルムの写りに対し、米独混成レンズに国産フィルム、果たして、勝負の行方や如何に?

まず一枚目。
休憩中の山車のすぐ近くで寛いでいた、町会の親子連れとそのお友達の男の子2名の楽しそうなやりとりを目敏く見つけ、俊速でシャッター切ったのがこのカット。

陽当たりが良過ぎて、いたいけな小々姐の愛くるしいお顔はハイライトが飛んでしまってますが、それでも、楽しい雰囲気は充分に伝わってくるシャープなカットではないでしょうか。

そして二枚目。
お父さんに撮影協力のお礼を述べ、また歩き出し、毎年、カエルのデザインを変えるというウワサで持ちきりの小野道風の山車の近くまでやって来ました。

すると、町会の肝煎りのおぢさまが渋い顔で辺りを睥睨しています。

そこで、はぃ、そのままと一声掛けて、中腰になって、見上げるようなアングルで後方の山車ともども写し込んだのがこのカット。

焦点距離に比して極端に被写界深度が狭いシネレンズにあって、このFMAO_Baltar40mmf2.3は開放からかなり被写界深度も広く、またシャープなので、スナップには本当に重宝します。

続いて三枚目。
渋めで演技派のおぢさまにお礼とお暇の辞を述べて、その場を後にし、またしても獲物を求めて徘徊していたら、カエルの山車のすぐ近くに神武天皇だか大国主命だかの山車も休憩していて、その近くで祭りに参加しているをぢぃさんの勇姿をカメラに納めんとする、いたいけな小々姐の姿が目に留まりました。

そこで、音も無く立ち寄り、その瞬間を文字通り横撮りさせて貰いました。

しかし、そのままだんまりを決め込んで立ち去るのも申し訳ない気がしたので、一声かけて、家族勢ぞろいのカットを小々姐愛用?のデジカメで撮って上げたのでした。

ここでも、異様に広い被写界深度が、肉眼では有り得ないパンフォーカス的視覚感をもたらし、不思議な感覚の画にしてくれました。

それから四枚目。
幸せそうなご一家に撮影への協力の御礼を述べ、その場を後にして、お囃子が聞こえてきた路地に向かいました。
すると、またしても女性のお囃子演者の載る山車に遭遇しました。

そこで、周りの世話役諸氏に事情を説明し、撮影に好都合のベストポジションを空けて戴き、至近距離から撮らせて戴いたのがこのカット。

50mm以上ならもっとド迫力のポートレートっぽいのも撮れたかも知れませんが、速写でその場の臨場感を重視する小生のスナップ流儀であれば、このくらいの間合いが一番捉え易いのです。

なかなか容姿も身のこなしも美しい女性で、撮影出来て、大変ラッキーだったと思います。

まだまだの五枚目。
町会の世話役の方にお礼を述べ、その場を後にし、またしても獲物を探す彷徨は続きます。

小野川伝いに大通りに出たら、また別の山車が軽やかなメロディを奏でています。

そこで、ここでは、町会の人や警備が手薄なのを見計らい、またしても山車に接近し、お囃子に浮かれ、社中のライブ風景を激写しました。

ここでもやはり、被写界深度の深さを活かし、山車の上の社中の隅々までシャープにクリアに捉えています。

最後の六枚目。
目が合った、手前の手鼓のをぢさまに黙礼し、その場を後にして、遥か遠くから歩いてくる山車の露払い役の手古舞軍団に目を凝らしました。

居た、居た、居ました。去年、集合写真を撮らせて貰った中に、女優さんのように美しくて、気立ても良さそうな小姐が1名居たので、今年も、と密かに期待していたのでした。

しかも、こんな陽が傾き出して、最高のライティングの頃合いに遭遇するとは・・・

思わぬ天佑に感謝しながら、数百人を超すと思われる、参加者の中で群を抜いて光っていた、佐原秋の大祭のクイーンとの遭遇を心に刻むため、渾身の思いでシャタ-を切ったのでした。

はぃ、これでおしまい、めでたしめでたし・・・どんど晴れ。

テーマ:旅の写真 - ジャンル:写真

  1. 2011/10/19(水) 21:00:00|
  2. Arri改造レンズ群
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

おぉ~~~

まさか、週なかばに更新とは
思いもしませんでしたよ~~~~

そして、なにより驚いたのは
最後の写真の子が、まさか、今年も見られるなんて・・・・(^_^;)


2年前に
密かに、一押しで、撮りりまくっていたのですが
まさか今年も出ていたなんて・・・・・・
なんか
すっごく嬉しい気持ちになれましたよ~~~~~
  1. 2011/10/19(水) 21:13:50 |
  2. URL |
  3. やまがた #-
  4. [ 編集]

やまがたさん
有難うございます。

そーですか、お気に入りの小姐にまた出会えて良かったですね。

しかし、デジタルだからどう、銀塩だからどう、といった写真の楽しみ方へのご自身の疑問は、今の一言で自然解消したのではないですか??

デジタルでも自分の撮りたいカットは撮れるし、枚数稼いだ中から、好みの表情、光線加減のカットも選り取り見取りだし、何よりもこうして週半ばみたいにイレギュラーであっても、載せたい時に載せて、それを見た仲間から喜びの声を聞ける・・・こんな愉快なことはないぢゃないですか。

結局は、デジであれ、銀塩であれ、自分は何を撮りたいか、何のために撮りたいか、これに尽きるのではないかと思います。

小生は、自分の見たままの瞬間の感動を、サイト、実社会に関わらず、縁有って知り合い、ブログを楽しみにして見に来てくれる方々と分かち合いたいし、そしてあわよくば、喜びの声を聞ければ儲けモノと思っています。
  1. 2011/10/19(水) 22:41:51 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

あ、あれ?なんで更新してるんだwずるいw
Baltar40mmf2.3で検索かけて調べ物していたらたどり着きました...なんてこった。

写真は...最後のヤツが好きです。

何度も「レンズは絵筆」と書いている私ですが
charleyくらいになってくると「筆を選ばず」という域なのか、どうなのか。うーん。
でも、選んでますよね...ので

「弘法筆を選ばず、しかし敢えて選ぶ」

といったところでしょうか。
しかしBaltar...凄い写りしますね。
  1. 2011/10/21(金) 00:52:45 |
  2. URL |
  3. JY #1Nt04ABk
  4. [ 編集]

スペリアに良く合うレンズと言うことで。

立体感もあるし、光に無理させてないので女性の肌もソフトに見えまする。

ポケットが広いので油断できませんな>Charley944さん

今までの作品の中で一番色合いが自然に出ている気がしてなりません。
さすがBalter。

レンズの研磨をやり直したのか、はたまたチューニングに工夫をしたのか、この佐原シリーズの写真はどれもこれまでのシネレンズ作品とは色合いとか迫力が段違い、と言う気がしました。
  1. 2011/10/21(金) 22:18:52 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #liuN1Pm2
  4. [ 編集]

40mmシネは、カリカリ描写が多い?

琵琶湖・シンガポールと、バルター40mmが連なっております。

ハイライト側が意外と早く飛んでしまうのが気になっていました。そんな今回は400というフイルムに描写を引っ張られた感もありますが、今回最後のスナップのシャドウが良く踏ん張って綿密な描写を提示しているのが興味深いです。

この40mmの描写も35・50シリーズと微妙にちょっと違う背景ボケがけっこう荒々しい感もありますが、FMAOとか、何故に多くのタイプを宿しているのでしょうか?

cookeのスピードパンクロもそうですが、40mmとは一般のレンズ焦点系列ともずれているようですし・・・。
  1. 2011/10/21(金) 23:58:03 |
  2. URL |
  3. quatorzieme ordre #-
  4. [ 編集]

JYさん
有難うございます。

今回は、湘南でのM8によるテスト撮影の結果、恐るべき解像力とそれに反してナチュラルな前ボケ、そして発色もEktarのアクの強い発色癖を抑え込むパワーを持つであろう、との期待を持たせてくれたロシア産まれの怪物レンズ Super Lomo50mmf2をネガでテストする以上、ネガ撮影での実績で同等以上の性能を持つレンズを引っ張り出さないと面白くないので、数あるシネレンズの中から、このBaltar40mmf2FMAOを選び出したワケです。

Speedpanchro32mmT2.2ではSuper Lomo50mmf2と比べ、ソフトフォーカスにも見えてしまう方が居るくらいの甘さだったようなので、保有Baltarの中でも、深川で手を入れ、一番尖った性格となったこの40mmが迎撃に飛び立ったわけです。

まさにF22とPAK-FAのアリューシャン列島上空での空中戦みたいなものです(笑)
  1. 2011/10/22(土) 01:15:25 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

Re:スペリアに良く合うレンズと言うことで。

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。

このBaltar40mmT2.2、実は出所が高輪某所ではなく、電子湾で直接釣り上げたものなのです。
BNCのハウジングに入って、遥々海を越え深川にやって来ましたが、なんとそのキャップには"Walt Disney Production"の文字が刻印されていた曰く因縁付きの玉だったのです。

これは徹底的に性能追求せねばならぬと思い、光学ブロックを取り外したのち、前後のネジ込みからガウス型のエレメントを両方外し、丹念な清掃の上、第一エレメントのコバ塗り、絞り前後のハウジング金物への無光沢グラファイト塗装をやって組んだ上、特製のフード件、大型フィルタ捻じ込みベースを誂え、大きなフードの奥から撮影するアリフレックスや、ミッチェルなどと近い環境で超高性能レンズブロックを使用出来る様にしたのがこのFMAOの高性能の秘密なのです。
  1. 2011/10/22(土) 01:27:59 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

Re:40mmシネは、カリカリ描写が多い?

H14さん
有難うございます。

まぁ、このFMAO40mmT2.2、元々シャープなレンズを更にカリカリに仕立てて使おうと思い、主に内面反射を徹底的に抑え込むメンテナンスを深川で行ってこその、この高性能ぶりです。

そもそも、映画レンズの系列は、18、24もしくは25、32もしくは35、40、50、75もしくは85というのが一般的な焦点距離のラインナップらしいです。

これは、135判フィルムを縦流し(18x24)だからということらしいですが、詳しくはhiroさんにでも聞いてみて下さい。
  1. 2011/10/22(土) 01:46:09 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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