深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Return to the China continent ~GW香港&澳門ツアー③~

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【撮影データ】カメラ:1~4枚目;Zeiss Ikon ZM Ektar100 絞り優先AE、5~7枚目;Leoca M8 ISO Auto、絞り優先AE、レンズ:1~4枚目;Elmarit28mmf2.8 3rd Gen.、5~7枚目;Cooke Speedpanchro50mmT2.3 全コマ開放

さて、香港、澳門シリーズも今宵が最後となりました。

滞在三日目、宿の在る湾仔から、MTR乗り継ぎ、最大の繁華街が有る尖沙咀(チムサーチョイ)まで出掛けて行って、そこから歩ける限り歩いて、地の香港を撮ってやろう、という目論みでした。

まず、一枚目は湾仔の駅まで歩いて行く途中、面白い小姐に出くわしました。

まぁ、香港ではそれほど珍しくもないのでしょうが、まず大通りの交差点で見かけた時は、かなりきれいな英語で電話していたのですが、裏通りを一回りしてまた別の裏通りで見かけた時は、タイ語のようでもあり、蛙の寝言のようでもある、ヘンテコな訛りの中国語で相当盛り上がって電話していたので、暫く後をつけ、電話が終わった頃合を見計らって、「Excuse me Lady? May I aak you a favour?」などと、今日び、駅前留学中の新人OLでさえ使わないような言い回しで声を掛けました。

そして、暫く街頭チャットなどを楽しんでからおもむろに「キミの素敵な笑顔を忘れないように☆」とか歯の浮くようなお世辞など述べて、一枚撮らせて貰ったのがこのカットです。

ホントはこういうポートレートとスナップの合いの子みたいなカットはM8に50mmか40mmのシャープなヤツで画面いっぱいに撮りたかったのですが、カメヲタと思われるのも癪なんで、レンズ交換しないでそのまま撮っちゃったという次第です。

この雑多な街に逞しく生きる、トリリンガルの気さくな美女の姿は小生には、とても眩しく見えました。

そして二枚目。

オレンジのニットに黒のミニも眩しい、この街の化身みたいな小姐にお礼の言葉を述べ、その場を後にしました。

初日に行かなかった方向に歩き、湾仔最後の仕上げに入りました。

アーケードの商店街みたいなとこに在った鮮魚屋さんで、ヲバさまが、豪奢にも伊勢海老なんざ買おうと、店の主人となにやら、早口も中国語みたいな言語で楽しそうに語らい合っていたので、ちょうど、お勧めの海老を持ち上げた刹那、お~ぃ、それ持って、撮らせて頂戴よ!と一声掛けて、主人がタオルで拭きながら、こっちに向けてくれたところを撮ったのがこの一枚。

このコワモテのヲっさん、結構シャイならしく、イエス、イエスとは云いながら、結構シャイで、微笑みながらも結局、下向いたままで、目線はくれませんでした。

今度は是非、お値段も聞かずにこの店で一番お勧めの伊勢海老ちょうだい!なんて云ってみたいものだと思いました。

それから三枚目。

鮮魚屋の主人と、お買い物中のマダムに鄭重にお礼など延べ、MTR駅に向かいました。

隣の駅、かつての常宿の在る金鐘で乗換え、MTRで海底トンネルを通り、九龍半島サイドに渡るためです。

8年ぶりながら、滞在3日目ともなると、かつて月1回は訪れ、この街で朝から晩まで飛び回って、丸々一週間は忙しく働いていたこの街の記憶が甦り、何ら違和感なく、行動出来るようになりました。

湾仔駅の入口付近まで来た時、ヲヂさん達のご一行さまに声を掛けられてました。

何処からどう見ても、日本人の観光客に見えるけど、何処からやって来たの?てなことを話しかけたかったらしいのでした。

メインスピーカーは画面向かって右のインド人のヲヂさんで、色々と話してみたら、このヲヂさん、何でも大宮住まいで、今は仕事の出張で、こっちに来てて、スカイツリーなんか、もうすぐ公開だよな、とか、大宮ってのは、惜しいけど、東京の一行政区ぢゃないんだよな、とか、仲間内で日本通を自慢するネタに小生を使いたかったようです。

でも、アヤシゲなセールスでなし、お互いに袖触れ合うも他生の縁ってなカンジで、短い間ではありましたが、お江戸下町のハナシで盛り上がり、お別れに、記念の一枚を撮らせて貰ったのがこのカット。

旅ってこういうハプニングが楽しいんですよね♪

続いて四枚目。

やっと駅について、MTRを乗り継ぎ、尖沙咀に着きました。

しかし、いつも思うのは、バンコックのスクンビットでもソウルの明洞でも、シンガポールのオーチャード通りでも思うのですが、アジアの繁華街って、空気というか、雰囲気が何処となく似ています。

不景気で長い間俯いているうちに、日本だけが取り残されてしまい、なんだかモノクロームとかセピアの画になってしまったような気がしました。

そんな思いでネイサン通りを歩いていたら、キレイな姐さんには全然遭遇せず、マダガスカルワオザルみたいに目がクリクリッとした可愛い小学生の小々姐がじっと見つめていたので、一緒に居たヲヤヂさんに挨拶したら、「イイカメラ持ってるぢゃね?ここで娘と一枚撮ってよ♪」と嬉しいお申し出。

誰がお断りなんかするもんですか、ハイハイ、ぢゃいきますよ、とか云って、撮らせて貰ったのがこの一枚。

ハイ、モンキーベイビーはしっかりとピースしてますね。

でも、せっかく撮った写真を渡して上げるすべがないのがとても残念に思えました。

更に五枚目。

この幸せそうな親子にお礼の言葉とその日の幸運を祈って別れ、ネイサン通りを更に俎上し北へ向かいます。

そう男人街と女人街という、いかにもアジア的な観光名所が有るというので、さすがに夜は気が引けますが、午後の遅い時間なら、まぁ覗いても構わないだろうとの目論みによるものです。

そのお散歩で佐敦、油麻地まで行って、適当に街撮りなんかやって、そろそろ、夜の百万ドルの夜景のロケハンなんかせにゃならんので、まだ尖沙咀まで歩いて戻る途中、交差点で横顔のキレイなインド人のご夫人の姿を見かけたので、そおっと横から撮らせて貰おうと思ったら、シャッター切った瞬間、おもむろにこっちを向いたのがこのカット。

でも、観光客がいつも溢れるこの街のこと、このご婦人は、怒るでなし、次の瞬間には何も無かったかの如く、前方へと視線を変え、慌しく歩き去って行ったのでした。


まだまだの六枚目。

夜景のロケハンにはまだ時間がありますから、また、尖沙咀近くで路地裏散策です。

すると、湾仔とはまた雰囲気の違う、裏通りの露店マーケットが開店準備中の真っ只中で、その慌しさの中を1人の老婦人が何事かぶつぶつと呟きながらも矍鑠と歩いていきました。

すれ違いざま、これは画になる!と閃き、振り向きながら、ほぼノーファインダー目測の一撃がのこ一枚。

何か、香港の下町の空気そのものが撮れた、そんなカンジの一枚になりました。

最後の七枚目。

尖沙咀の先いあるスターフェリーターミナル横の商業ビルのスタバで夕暮まで時間を潰し、陽が暮れた頃、ターミナルに繰り出せば、昼は誰も居なかった展望台が、人々で溢れかえり、何処からやって来たか、老若男女、多国籍軍の様相を呈しています。

そんな中、二階テラスでコンパデジ、スマホン、M8と3台フル稼動の大忙しで100万ドルの夜景を撮ったりして遊んでいたら、なんと無情の俄か雨・・・降り出し間際で皆さんが避難しようかどうしようか戸惑い出した頃合を見計らって、一枚戴いたのがこのカット。

こんなの、声掛けて、二人してハィピース♪ぢゃ、ただの大人の修学旅行写真になっちゃいますからね。

曇天下の夜景でf2クラスのレンズとは云え、ノイズも気になるレベルではなく、なかなか捻りのある一枚になったんぢゃないかと思います。

今回の8年ぶりの香港は、相当変わっている筈なのに、それでも何処か懐かしく、久々に気心知れた旧友の家に遊びに出掛けたような気分になれました。

また初訪問の澳門も、一回だけ行ったことのある、海の反対側の旧い港町、ポルトの香りと、慣れ親しんだ、アジアや東南アジアの空気が絶妙に溶け合って、何故か懐かしく、とても初めての街とは思えなかったくらいです。

出来れば、またこうして、自由自在に香港、澳門を遊び倒してみたいと思いました。

さて、次回は久々の工房作品のご紹介です、何が出るかな? こう御期待。

テーマ:旅行の写真 - ジャンル:写真

  1. 2012/05/20(日) 23:10:16|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

1枚目の写真が妙に気になる。

何だろう、広角レンズならではのゆがみなんですかね。
スピードパンクロと比べると変なボケの二重線とかないしきれいなんですけどね。
パンクロの方は人物描写は良いのですが、背景がなぜかうるさく感じるのですよ。
圧縮の影響かもしれませんが。

それにしても子供の写真は相変わらずうまいですねえ。表情がいきいきとしてて。
次回からは旅行の時に携帯プリンターを持参するか、或いはチェキを合わせて持っていくと良いかもしれませんね。
腰には負担がかなり来そうですが。
  1. 2012/05/24(木) 00:00:00 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #liuN1Pm2
  4. [ 編集]

Re:1枚目の写真が妙に気になる。

出戻りフォトグラファー さん

有難うございます。

そーなんですね、久々に28mmなんかフィルムで使い、しかも35mmより短い玉で人物なんか撮ったことないもんだから、近距離での撮影では、ちょっとでも被写体と結像面との平行度のねじれがあると、パースが付いて、こういう風に美形の小姐の福福しい御尊顔も歪んでしまう、という撮影技術上、好ましくない見本みたいになってしまい、いつもならボツにしたとこです。

しかし、ほんの2~3分立ち話しただけなのに、このトリリンガルの小姐の気立ての良さは判りましたし、記録結果としての画はまずかろうとも、この小姐の元気を振りまくが如き健康的な笑顔は愛読者各位に是非お届けしたい、という思いが勝ったのです。

撮った写真、是非、見せて上げたいし、送って上げたい、こんな思いはいつも擁きますし、出来ずに口惜しいこともままあります。

そんなときはメアド教えっこして、メールとかで送ったり、佐原や、沖縄のようにプリントしたものを額装したりして送って上げることもままあります。

でも、プリンタやチェキを持ってあるくのはねぇ・・・
もっと稼ぎが良くなったら、太刀持ち露払いみたいなお供の者でも連れて歩きますか・・・爆
  1. 2012/05/24(木) 22:55:31 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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