深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

魔法の都からやって来た蒼い瞳のお人形~Opema Openar45mmf2

opema.jpg
今日は、友好サイトで面白いレンズの紹介やってたんで、予定を変えて協賛企画。
チェコのプラハからやって来た、中世の魔道師が拵えたという、夜な夜な人語を交わす蒼い瞳をしたお人形さんみたいなカメラ、Meopta OpemaIIとその最も明るいレンズであるOpenar45mmf2のご紹介です。

このカメラは、チェコスロバキアで1949年から10000万台ほど作られたと言われている、いわゆるコピーライカのひとつで、その大きな特徴は主に4つあって、一つは画面サイズが奇しくも同じ時代のニコンやミノルタのRFと同じ32x24の狭幅サイズで、二つ目はマウントが1mmほど小径でライカのいわゆるL39と互換性がなく、三つ目は、裏蓋が外れ、フィルム装填がし易いこと、最後は、距離計窓がファインダーの外側に位置していることです。まぁ、細かくみれば、ライカがハーフミラーで距離計の光路作ってのを、コンタックスばりにプリズム使ってるとか、色々ありますが、はっきり言って、特殊な画面サイズのため、DPEからは嫌われ者で、実用には向きません。

また、レンズも、Lマウント化すればライカマウントに使えないこともないですが、そこまでして使うほどの性能でもないので、まぁ、このカメラでたまに遊びでフィルム通して、知り合いのラボで頼み込んで現像・プリントするってな遣い方でしょうか。

このレンズは、一応は、当時の主流のひとつだったズマール型のダブルガウス構成にはなっていますが、ボヘンミアンクリスタルの国でありながら、新種の高屈折率ガラスなどは使われていないので、開放ではかなり盛大のコマフレアが出ますし、周辺も大甘です。

しかし、そこはそれ、"大"口径レンズの特徴を生かし、夕暮れなどに高感度のネガなどで撮ると、さすが、ボヘミアンクリスタル本場のレンズだけあって、街頭のしょぼい屋台を照らす裸電球の色もシェーンブルク宮殿のシャンデリア張りに艶やかに写るのです(んなわけないか・・・)

テーマ:レンジファインダー - ジャンル:写真

  1. 2008/03/25(火) 23:51:48|
  2. 深川秘宝館
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<Staeble Katagon改L39 | ホーム | TnackV3 with Tanar5cmf1.9>>

コメント

ボヘミアンクリスタルへとなぞらえたのが見事ですね。
チェコといえば、ビールと並んでガラスがあったのを失念していました。
写りの平凡なところやプリントのわずらわしさはともかくとしまして、このカメラ、デザインはなかなか好いと思っています。
ロゴのセンスは、CASCA、REIDと並んで3台美ロゴと称したいくらいです。
  1. 2008/03/27(木) 01:45:33 |
  2. URL |
  3. 中将姫光学 #-
  4. [ 編集]

ありがとうございます。
そうですね、このカメラは実は3台持ってますが、レンズを買ったら、ボディが付いてきちゃった状態だったし、みんな調子悪かったのですが、修理代が6万円/台近くかかりますから、1台のみ修理してあとの2台は観賞用&大破時の部品取り用としてます。
  1. 2008/03/27(木) 12:49:52 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

オペマは結構好きなカメラなのですが、シャッター幕交換が凄~く面倒なので、仕事としては嫌いなカメラです。(^_^;)
このf2のレンズの写りは以前から気になっていましたが、やはり甘甘ですか。
まあ、その方が面白いですがね。
某カメラ屋にレンズだけ出ているので、ライカマウントにならないかな、とか考えてしまいますが・・・
  1. 2008/03/28(金) 07:38:06 |
  2. URL |
  3. がたぱしゃ #BaRPan0g
  4. [ 編集]

がたぱしゃさま
コメント有難うございます。
そーですね、あちこちのサイトでも書いてありましたが、幕を留める黒色の金物が接着材を使わず、メカニカルな噛みのみで留めてあるらしく、ちょいとテンションを上げるとリボン切れが起こるとか・・・

見た目は相当イイのに、使いづらい、写りはイマイチ、画面サイズがハンパでスピードラボに出せず、しかも壊れ易く修理が大変ときたら、人間に喩えたら、健康に問題あって性格最悪の美人みたいなものですね。コイツも飾って眺めて、手にとって質感を楽しむ分にはイイんですけどね。

例のOPENAR5cmf2ね、二回ほど、ICSにも持って来られてましたね。

実際に中将姫光学さんのサイトでL39改造のものの作例も載ってますが、自分として手間掛けてやるかと言ったら、まずしないと思います。
徹底的に性能求めれば、メカニカルな固定の上、無限合わせのほか、45mmという中途半端な焦点距離のため、かなり難しい傾斜カムも切らねばなりませんから・・・

それよりはもっとディープなフェドS(スペツナズ)の5cmf2をLマウント化するかニコンSマウント化する方に労力と時間の使い道を選ぶと思います。
  1. 2008/03/28(金) 10:40:36 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/28-36748cae
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる