深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Summer day with foreingers~Camp Zama Festival'12~

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【撮影データ】カメラ:R-D1s 絞り優先AE ISO200、レンズ:1~4枚目;Leitz Summaron35mmf3.5、5~7枚目;Uncertified Hispeedcamera lens 51.6mmf2 mod.M 全コマ開放

さて、今宵のご紹介は予告通り、座間基地の念仏踊り&花火大会に出掛けた際のレポートをお送り致します。

このフェスティバルは毎年、8月の前半に行われているらしく、去年はお盆の供養と重なってしまったので来られなかったのですが、今年は4日の土曜日という極めて据わりの良い日柄だったので、装備をバッグに詰め、一人、いそいそと出掛けたという次第です。

木場から東西線で門仲、そこから大江戸線で森下、更に新宿線に乗り換え新宿に出て、小田急で基地最寄駅の相武台前に着いたのは、13時も15分ほど回ってのことでした。

バスまでの間、駅前で軽くランチを済ませ、基地の正門ゲートに着いたのが13時45分頃。

身分証、カバン・携行品、そして金属探知機によるボディチェックという厳しい関所を通り過ぎたら、極めて非日常的な弛緩した雰囲気の支配するエリアとなります。

では、早速実写例を見ながら、当日の行動をレヴューして行きましょう。

まず一枚目。

ゲートから十数メートルも歩くとまず第一の売店があります。

そこでは基地でのバカンスでの必需品?レジャーシートをはじめ、帽子、Tシャツ等々色とりどりのアメリカングッズを商っています。

しかも、この店の集客の巧みなところは、店の屋根近くの壁面の高いところに自動シャボン玉製造機が据付けてあり、これで以て間断なくシャボン玉を放出し、いたいけな童子達の関心を惹き付け、来店を促しているのです。

そんな虚空を漂うシャボンの儚げな干渉色に魅せられ、憂世のしがらみなどを暫し忘れんと戯れる小々姐の姿をそっと捉えようと、カメラを構え、気配を消しながら近寄ろうとしたら、あろうことか、そのオモニが「ほら、XXちゃん、写真撮ってくれるみたいだよ、こっち向いて!」とか指示を飛ばしてくれちゃったんで、こんな正面ばっちりのカットになってしまったワケです。

ここでは、当然のことながら小々姐の顔の輪郭で二重像を合わせていますが、さすがSummaron35mmf3.5、被写界深度内のシャボン玉の干渉色をもキレイに再現しています。

ただ、背景のビニールシートより後ろのボケは崩れ気味なのが結構残念でした。

そして二枚目。

演技派?の小々姐とステージママみたいなオモニに心より協力御礼を述べ、その場を後にし、更に基地の奥へと進んで行きました。

消防ステーションを左手に見て右折すると、露店、模擬店の類いが立ち並ぶメインストリートになります。

その中で、基地の高級将校の妻女と思しき品の良いご夫人方が手作りの料理を振舞うようなお店があり、そこで並んでいた笑顔のキレイな黒人少女の姿が目に留まり、暫し見とれていました。

すると、怪訝に思ったのか、「Hello! Japanese?」とか向こうから声掛けて来たので、「Yes. May I ask you a favor?」とか云って、写真を撮らせて貰ったのがこのカット。

正直云って、これまではあまり黒人の女性に対し、美醜の観点から相手を見たことはなかったのですが、この少女の笑顔にはやられました。

きっと年を経て、人は変わっていくのでしょうが、この名も知らぬ少女の美しい笑顔はいつまでも変わらないで欲しいと願いました。

ここでは、Summaronのキレが活かされているのは勿論のこと、背景もなかなか美しいボケとなっています。

それから三枚目。

この普遍的な魅力を湛えた美少女に心から礼を述べ、その場を後にして、メインストリート少し進み、前回同様、少し開けた広場のようなところで、ヘリコプタの現物を展示して中に入ったりして兵士達と記念撮影等も出来るというイベントをやっているところに辿り着きました。

そこで、面白い光景に出くわしました。そう若い兵士、たぶん下士官クラスでしょうか、ガールフレンドだか奥方だかをコクピットに乗っけて、その様子を動画で記念撮影です。

二人して巻き舌の英語で楽しげに大声で会話しながら撮ってるところを、隙をついて背後に回り込み、まんまと一枚戴いたのがこのカットです。

ここでは、女性の左手の指輪まで識別出来るほどシャープに捉えられていますが、軍用ヘリコという道具立てはもちろんのこと、前ボケとなった男性の腕などの雰囲気も、何故か戦場に慰問に来た女優を撮る報道班の記録撮影みたいで、面白いカットになったのではないかと思います。

続いて四枚目。

イベント広場を後にし、またしてもメインストリート周辺で何か良いネタはないか被写体を探して徘徊しました。

すると、オフを家族と楽しむ基地従業員と思しき一行を見つけ、芝生の上のチェアで寛ぐ姿がいかにもアメリカンなカンジだったので、ご主人に声を掛け、一家アテンションプリーズってことで、一枚戴いたのがこのカット。

見ての通り、一番手前の極小姐から一番背後の大黒柱までは2m弱あったので、開放での撮影では、一番撮りたかった極小姐にピンを合わせたら、オモニ以下、大黒柱までみんな後ボケと化してしまいました。

このカットでは、周囲の芝生がかなり渦巻いて見えるのが気になってしまいましたが、まぁ、これはこれで良しとしましょう。

更に五枚目。

まさかアウトフォーカスになっているとも云えず、写真を撮って貰って上機嫌の大黒柱に心より御礼を述べ、その場を後にし、グラウンドに向かいました。この近傍では前回もいたいけな童子達が無邪気に遊んでいて、気軽に写真を撮らせてくれたからです。

そこで、お目当ての浴衣姿の異邦人、黒人少姐が仲間と共にフリスビーだかで戯れていたので、子供にナメられちゃなるめぃ、と極めてフォーマルに「Excuse me lady? May I ask you a favor? I'd like to take a photograph of you and your company.」とか声を掛けてみたら、しきりに首をかしげて、困ったような表情を浮かべています。

そこで、カメラを指差し、「Do you understand what I meam? I want to take a picture.」とか云ってみても益々困惑するばかりで、仕方なく、その一緒に居た日本人?の小々姐に「写真撮りたいんだけど、言葉が通じなくて困っちゃったなぁ・・・」とかぼやいたら、その黒人小姐「な~んだ、日本人かよ、いきなりガイジンに早口の英語で話し掛けられたかと思ってびっくりしたよぉ!」とか大声で云ったので、こちらも二度びっくり、どっちがガイジンだ!?と心の中で思いながらも、そうそう写真撮りたいの、はぃみんな並んで並んで、と整列して貰い、やっとのことで撮ったのがこのカットです。

このカットから51.6mmf2の特殊レンズで撮っていますが、かなり正確にピンは来ていて、細部も良く捉えていますが、柔らかめなフレアをまとい、何故かふわぁとしたカンジの描写となっています。

背景のボケも徒らにシャープさを追求していないだけあって、イイ案配の溶け具合いだと思いました。

まだまだの六枚目。

自称非ガイジンの浴衣小姐ご一行様に撮影協力の御礼を述べ、またしても被写体探しの徘徊は続きます。

芝生のグランドをカメラ2台提げて、鵜の目鷹の目遊弋していたら、カキ氷を賞味している童子2名の楽しげな笑顔が目に留まりました。

そこでダッシュでアプローチし、傍らの親御さんに撮影許可を貰い、はぃ、二人もっと寄ってね、とか、テンションプリーズで笑ってね、とか結構うるさめに注文つけ、会心の笑顔になった瞬間を捉え、シャッター切ったのがこのカット。

ここでは幼子の楽しげな表情はもちろん、張りのある艶やかな肌、柔らかげな髪、その全てを必要かつ充分なシャープネスで捉えていますが、背景の芝生の上の光景はあたかも油彩の描写の如き、僅かに芯を残してぼかしたようなテイストで描かれているのが面白いと思いました。

最後の七枚目。

撮影に最大限の協力を戴いた親御さんにブログ名刺等をお渡ししてその場をあとにし、これもグランド上に設置された移動遊園地みたいなスラムダンクやら、ロデオマシーンなどが立ち並ぶエリアに向かいました。

ここでも、無邪気に遊ぶ異国の童子達の姿が思う存分撮れると読んだからです。

中でも、このスラムダンクのエアステージでは、ふわふわする通路の奥のバスケットゴールにボールを投げ入れるだけ、という極めてシンプルなルールだけなのに、結構、こけつまろびつ艱難辛苦の挙句、シュートしたりして、見ていても楽しいので、暫く眺めていたら、遊んでいる当の本人も見られているのを意識し出すのか、結構、アクションが大胆になり、時折、こっちに目線配ったりしてきます。

そこで、カメラを構え、ファインダを覗きながら、決定的瞬間を捉えようと待ち構えていたら、ゴールを決めた、白人少女がかなり大げさに手を振りながらキャッキャと声を上げながら、こっちにも目線をちらりと配り、戻って行こうとしたので、その様を捉えたのがこのカット。

ここでも、米国産の謎のレンズは柔らかくも忠実に、同じ故郷の美小々姐の活き活きとした姿を捉えてくれました。

うっすらとしたフレア越しに見たブロンズ髪の美小々姐のその溌剌とした姿には、何故か「鏡の国のアリス」の姿がダブって見えました。

また、その美小々姐の背後で別の童子が放り投げたと思しきバスケットボールが虚空に浮かんだ姿で写りこんでいるのも、このカットに不可思議なイメージを与えるのに一役買っているのではないでしょうか。

今回の感想としては、やはり、こういう短い時間でも異文化と接する機会は、島国日本の住む人間には得がたい貴重なものと痛感しました。これで、味をしめ、お盆明けには、本土最大級の基地である、横田基地のフレンドシップデーに行ってみようという気になりました。

さて、次回の更新は日本の祭り、しかも下町のお祭りの午後のひと時を鮮烈なアポクロマートレンズで捉えたレポートいきます。

乞うご期待。

テーマ:日本の祭り - ジャンル:写真

  1. 2012/08/14(火) 00:02:50|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

1枚目と7枚目が秀逸ですなあ。

お疲れです。
ようやくPC環境の再構築が出来ましたよ。
ただ、カメラがまだ箱から出せておりませぬ。
今度の社宅は収納スペースがなさすぎなので、空き箱とかは廃棄しないとまずいかも。

それはそれとして、子供を撮らせたらぴか一ですねえ。
1枚目の写真なんて引き伸ばして飾りたいですよ。
色が自然だなあと思ったらズマロンでありましたか。
こういう写真を撮りに川越小江戸辺りに行きたいものですが、まずは片づけが終わりませんとね。

7枚目は色彩が豊かなうえに子どもの動きや表情が良いので見ていて飽きません。
こういうのをR-D1sで撮るのですからたまりませんな。
  1. 2012/08/19(日) 21:44:25 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #liuN1Pm2
  4. [ 編集]

Re:1枚目と7枚目が秀逸ですなあ。

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
遂に新居?移転完了ですか。
また何かと仲間と撮る機会が増えそうですね。

それはそうと、写真ってまさに「犬も歩けば棒に当たる」ではないかとこの頃とみに思うわけですよ。

撮りに出かける回数、更には他人様の眼もさることながら、自分自身の審美眼からしてもこれまで上回る好いカットをモノにしたいという情熱、この二点ではないかと思った次第です。

特にうちの会は年一回の写真展ってノルマがありますし、「電気のふるさと」でもリベンジせなならんですからね(笑)
  1. 2012/08/20(月) 23:00:32 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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