深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

The great statue of western scientific history~T2 Sonnar38mmf2.8mod.M~

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【撮影データ】カメラ:R-D1s 絞り優先AE ISO200、ロケ地:Oktober Fest2012 Toyosu
さて、今宵のご紹介は予告通り、久々の工房作品を使用してのレポートです。

今回登場したのは、お馴染み、泣く子も黙る超高級コンパクトカメラの元祖、ヤシコンT2の心臓部であるSonnar38mmf2.8を工房独自の技術で距離計連動に仕立て直したものです。

構成は4群5枚の変型ゾナー、どこが変型かと云えば、第2群の3枚貼り合わせの真ん中の低屈折率のフリントを空気レンズに置き換えた構成にしたものとされています。

お馴染みとは云いながら、少しだけこの銘玉の由緒由縁に触れておかないワケにはいかないでしょう。

ヤシカがカールツァイス財団と提携し、初の製品RTSを発売したのが1971年、それから19年後の1990年11月に旧ヤシカのコンタックス事業を継承した京セラから、バブル華やかなりし頃の仇花とも云える超高級コンパクトカメラとして、チタン外装、人工サファイアのレリーズボタン、ファインダガラス、窒化珪素系セラミックのフィルム圧板とまさに当時の最先端素材てんこ盛りでお値段も定価で12万円という、ニコン、キャノンという一流どころでも一眼レフの普及モデルならレンズ付きが買えてしまうお値段で発売され、時期も良かったため、販売的にもかなり良好だったようです。

実はこのT2というカメラ、今や中古カメラが大勢を占める当工房において、何とアサペンMEの次に新品で買っ記念すべきカメラでもあったのです。

しかし、この超高級コンパクトカメラ、撮影し易いカメラだったかと云えば、必ずしもそうでもなく、結構、とんでもないところにAFを合わせてしまうようなところがあり、パーティなどで複数名が入った写真なんか撮っても、その中の誰にもピンが来なくて、実は背後の壁の彫像にばっちり合ってたなんてことがまま起こりました。

ただ、ピンと露出が的中した時の描写力は凄まじく、若い頃、全国レベルの写真展では何回か入賞したことがありますが、そのうちの二回目が日本ボート工業会だかの写真展で、千葉県御宿町の夕暮れの砂浜でカヌーだかを担いで海に突進する若者達をセミシルエットで撮った写真は何と、当時の新進気鋭の小説家、鈴木光司氏の眼に留まり、審査員特別賞を戴いたのでした。

また、1998~99年にかけてタイに駐在していた頃、10月のアンコールワットへ遊びに出掛けたことがありましたが、その灼熱の密林の中で3泊4日、EOS888という現地仕様のフィルムカメラに35-70mmのズーム、当時の愛機Leica R4sにVario-Elmar28-70mmをつけて、更に予備役としてT2をカバンに忍ばせて行ったのですが、最終日の夕方までにEOSはバス社内の熱でAF機構がバカになったらしく撮影不能、R4sに至っては、裏蓋のフィルム覗き窓の遮光モルトがこれまた熱で融けて穴が開いてしまったらしくフィルム5本以上の光線引きでパー、最終日のアンコールワットの日の出を薄暮の中でしっかり捉えたのは、このT2だけだったのです。

また、マイナス19度の真冬の万里の長城ツアーでメンバーのカメラが次々ダウンする中、最後まで撮影出来たのは、このT2とニコンFM2だけでしたし、とにかく、高いだけのことはありました。

しかし、このカメラの価値の真髄を表す出来事は、今の職場で欧州に商談で駈け巡っている時に、クロアチアのザグレブの修道院に滞在し、そこで現地の科学者兼設計技師であるクロアチア人の初老の某ドクターを交えた教会側との商談の席での彼の一言を聞いたことでした。

チタンの加工サンプルとタフさを買った記録用として出張の際は必ずT2を身に付けていて、その日も交渉のテーブル越しにドクターにT2をご覧戴いたのですが、ためつ眺めつして、手許に置いたまま、一向に返してくれる気配がありません。

あからさまに早く返して!というのも品の無いハナシなので、仕方なく、商談を始めようとしたら、まず、一言云わせて欲しい、とドクターが流暢な英語で口火を切り、「この街から出たニコラテスラしかり、英国のアイザックニュートンしかり、ファラデーしかり、お隣りイタリアのアレッハンドロボルタしかり・・・世界の自然科学の進歩は欧州が中心となって来た事は疑いようも無いだろう。翻って、貴方が極東の地から持って来て、これみよがしに目の前に出した、このコンタックス、この名前もまた世界の光学史を常に牽引して来た大カールツァイスのアイコンそのものだ。そんな欧州に暮らす知識人には特別な思いの有る西欧の自然科学のシンボルのようなコンタックスの名前を朝鮮出身の日本人経営者が何の思い入れもなく商売のために買ってしまったことはとても悲しく、残念に思っている」と云って、苦虫を噛み潰したような顔で返して寄越したのです。

これで、カールツァイス、コンタックスというブランドは、欧州人にとっては、ただのメーカー、製品を表すだけのものではない、ということを感じ取ったのです。

因みに今回改造したレンズ、これはその長いこと一緒に暮らしてきたT2のなれの果てかと云えば、そうではなく、今から数年前、会社でIT機器用の良加工性チタン冷延板を開発する際のサンプルとして、T2のジャンクを市中から曳いて来た時、分解出来る技能を持つのが小生だけだったので、分解し外板を取り外し、内部のメカとレンズは要らない、ということで廃棄処分になるところを譲り受け、大事に保管していて、この夏、お盆前にふと、この超ショートフランジバックのレンズの加工法が突如閃いたため、お盆明けに一気呵成に改造を行ったという次第です。

前置きが相当長くなってしまいましたが、早速実写例を見て参りましょう。今回は近所でやってたドイツのお祭り、オクトバーフェスト2012でのロケです。

まず一枚目。

塩浜から都バスに乗ると、新興商業地、豊洲へはものの10分もしないうちに着きます。

豊洲駅前でバスを降りて、まずは腹ごしらえとばかりに駅前のNTTデータのツインタワー根元のレストラン街でハワイアン料理屋なんかに入って、国籍不明のやきそばみたいなものを戴きました。

それから、予め見当をつけていた通りに歩いて会場を探しましたが、なかなか見当たりません。

それもその筈、ららぽーと豊洲の裏手のちょうど突堤の外れみたいなところの石川島播磨重工の東京造船所の遺構みたいなところのちょっとした公園の脇の空き地でやってたからです。

豊洲の駅周辺は今なお大規模マンション開発の真っ只中で、その建設のための高い覆いがあるため、目立たなかったということもありました。

そんなこんなでやっと会場の入口に辿り着き、もう引き揚げるのか、ビアヂョッキを返却し、その横のビール売り場で感想交じりに係員と談笑している若者達の姿を戴いたのがこのカット。

このドピ-カンの日中では、正直、R-D1sの最低感度ISO200では開放撮影はキツイものがありましたが、それでも、ほらこの通り、画像処理ソフトで明度をちょっこし落とせば、手前のカンカン帽の兄ちゃんのオックスフォードシャツの皺や生地の質感、そして背後の小姐達の健康的な肌の色合いまでかなり繊細に捉えています。

そして二枚目。

会場の奥手には何故か懐かしい雰囲気を漂わせた鋼製のクレーン、それもかなり旧式のものが最新のタワーマンションを背後に従え、雄々しく屹立しています。

そこでこの懐かしくも近未来的な風景を一枚戴いて、採用することとしました。

もちろん開放で、ピンはクレーンの垂直柱に合わせていますが、このレンズ、被写界深度がかなり広いのか、手前の鋼柱から、背景の佃島のマンション群まで鮮明に捉えています。

ただ、これはR-D1sの撮像素子のダイナミックレンジの限界だとは思いますが、空を漂う白雲はやはり飛んでしまいました。

それから三枚目。

会場に入る際、性格の良さそうな小姐がドイツ娘の格好で案内チラシみたいなものを配っていたのが目に留まっていましたから、またクレーンとは反対側の入口に早足で戻り、小姐にブログ記事用のレンズのテストしたいので、申し訳ないですがモデルさんになって!と出演交渉、はじめは怪訝な顔されましたが、少し考えたのち、快諾、会場の喧騒を背景に一枚撮らせて戴いたのがこのカット。

シャープネス、クリアさ云々というより、まさにごく自然なカンジで若い小姐の肌の質感を瑞々しく捉えていると云った感想です。

無論、レンズとしての基本性能としての画面全体の均質性もボケの素直さも文句の付けようがありませんが、こんなカンジで、若い女性を肉眼で見た目そのままに美しく、魅力的に写し取ってくれるレンズ、これだけで充分、改造して生き返らせた手間を超える価値があると思いました。

続いて四枚目。

モデルさんになって頂いた会場スタッフの小姐に心より協力御礼とイベントの無事完遂を祈る旨告げて、その場を後にし、会場周辺を散策しようと思いました。

とその矢先、ららぽーと南側の緑地公園にて、愛玩犬ではマニアックな分類に属すると云っても過言ではない、イタリアングレーハウンドを連れた工房主と同世代か、やや上のご夫妻が居てビールを楽しまれていたのですが、そおっと近寄ったら、グレーハウンドが嬉しそうにこちらを見て尻尾を振りだしたので、すわっと一枚戴いたのがこのカット。

ご存知、R-D1sのシャッター音はかなり甲高く、比較的大きいので、これだけの距離でも、撮られた側は気づくことが多いです。

そこで、何事かと振り返った奥方に、「あんまり可愛いんで、ワンコの写真一枚撮らして貰いました」と述べ一礼したら、して先方ご夫妻も破顔し会釈してくれたので、いつも通りの愉快な撮影に収束したってことです。

このサイズではなかなか判りづらいかも知れませんが、この犬種の特徴であるグレーの毛並み、そして大きく立った耳の薄い皮膚越しに透けて見える血管まで、この西欧自然科学の申し子たるドイツ由来のレンズは捉えていました。

またAPS-Cサイズでの撮影とは云え、四隅の流れが目立ち易い芝が入った構図で全くと云ってほど破綻が無いというのも、凄いことだと思いました。

まだまだの五枚目。

緑地公園からまた突堤の公園の方に戻ってみました。

何せヒマな土曜日の午後ですから、カメラを持った散策は気の向くまま自由そのものです。

実は江東区内にもう10年弱住んでいるのにこの豊洲の海が一望出来る突堤の公園に来たのは初めてで、見る景色全てがそれこそ新鮮に写り、創作意欲が次々と沸き起こるのを抑えられませんでした。

そんなこんなで、誰か適当なモデルさんが来たら、その人を入れて東京港の奥部をバックにした風景っぽい写真を撮ろう、とか考えていたら、カメラを構える横を親子連れが駆け抜け、突堤の手摺に捉まってとりとめも無い話しなんか始めちゃったんで、まさに渡りに船とばかり、風景の一部になってもらい、一枚戴いたのがこのカット。

ここでも、R-D1sのダイナミックレンジの狭いセンサーでは、空も海水面も日照により完膚無きまでにすっ飛んでさざ波立つ水面の様子など判ろう筈もないですが、それでも、画像処理ソフトでまた明度をちょっっこし下げたら、ほぅらこの通り、背景の鉄橋のマリンブルーの躯体はしっかり捉えられていますし、ピンを置いた親子の人肌もしっかりと再現されています。

最後の六枚目。

そこそここのレンズの特徴が判りそうなカットが撮れたこともあるし、そろそろ夕方の行動予定の準備のため、工房に戻らねばならないため、会場を後にし、ららぽーと横の通路を豊洲駅方面に歩いていたら、ふと通りすがりに「有難うございました」と愛くるしい声を掛けてくれた小姐が居て、振り返ったら目が合ってしまったため、「ブログのレンズテスト用に2枚ほど撮らせてくれませんか。実は小生、この筋ではそこそこ有名なブロガーなんですヨ」とか適当なこと云って、撮らせて戴いたうちの一枚。

ここでも、斜め前からの午後の斜陽という極めて悪い光線状態ながら、しっかりと、そしてしっとりと若い女性の健康的な美しさというもの全体をあますところなく捉えています。

また、背景のボケもSonnar一族のDNAをしっかり主張するかの如く、不快なぐるぐるも、芯の残ったざわざわもなく、きれいに融けるが如くボケて、雰囲気の有るカットになったのではないかと思います。

もちろん、モデルになって頂いたお嬢さんには当ブログのお名刺をお渡ししてますから、もしメールでも戴ければ、このカット、記念に大伸ばし出来るよう加工してメールでデータお送りしますので、宜しくお願い致します。

今回の感想としては、いやぁ、フィルム時代のT2のボディを捨てて、Mマウント化されたこのレンズは、期待以上にその高性能ぶりを発揮したのではないでしょうか。

来るべき佐原大祭ではM8とコンビを組んで、傑作を追い求めてみましょうか。

さて、来週は攻守交替、工房附設秘宝館からのコレクションご紹介となります。何が出るか、乞うご期待。

テーマ:街の風景 - ジャンル:写真

  1. 2012/09/09(日) 21:27:34|
  2. Mマウント改造レンズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

かつて華やかな企業戦士の残り香を、バブルに託された「夢の国産高級コンパクトカメラ用レンズT*」にとどめるような、かぐわしい話題ですね~。よくぞご健在でと、この改造レンズと共に
(はたして現代の前線に送られる若き企業戦士は、何を持参するのでしょうね。)


たしか当時のカタログ写真では、犬を連れた写真で、周辺に若干ある甘さがたまらない魅力にも感じました。

こういったコンパクト・カメラ用レンズを転用するのは実際は可能だとしても、ここまで実用品になるとは、上がりを見るまでは半ば信じる事は出来ませんでした。(jciiのI殿があれだけ吹聴していても・・・)


順光では白飛びが少し気になるようなハイ・コントラストですが、半逆光や日陰での描写は見事で、色味も上出来だと思います。

だいたいプロ用のレンズは一般にコントラストが高めで、直接光はケント紙での遮光が必然とか、そこからの発想で日陰を利用してレフで起こすアイドルカメラマンの雑誌グラビアが80年代終わり頃目立っていたのも、非球面や希少ガラスを用いた、こうした時期の高級レンズの特徴だったような記憶もありました。

デジタルの時代になってどうにでも試写が可能になった今でこそ、一連のレンズ攻略法を詰めてゆきたいものですが、38mmを距離計連動改造なんてあまりありませんで、今回も貴重な改造例になっていると思います。



次回は、実画としては希少価値の高いTiX用レンズとか・・・。

では、失礼しました。
  1. 2012/09/13(木) 18:22:59 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。

実はこのレンズ、先般、代々木でみんな集まった日の昼間、浅草でX-Pro1での試写も終えています。

で、どっちの画が好きだったのか?ということになると、甲乙付け難い状況ではあったのですが、こちらのオクトーバーフェストでは、「ブログに載っけるから、必ず見てね~!」とか調子イイこと言って、モデルになって頂いた小姐に名刺なんかお渡ししてしまった行き掛かり上、採用になったくらいの差でしかなかったのです。

尤も、ハイライトの白飛びは、R-D1sの最低感度ISO200で最高シャッター速度1/2000、つまり1/1000までしかないクラカメでピーカンの日中に開放オンリーで撮っているのと同条件ですし、更にオーバー方向には、銀塩フィルムと比して、極度にラチチュードの狭いCCDのことですから、最高速1/8000が使えるM8でテストしないと真価は語れないのでは・・・とも思った次第。

ですから、来月の佐原大祭ではM8と組ませて、至近距離でのお祭り小姐の激撮の得物にしようなどとか考えているのです。

もしご都合着けば、NEXでもM6ででもお味見して下さいね。

それからご提案のTIXのSonnar28mmf2.8、鏡胴周辺にマニュアルコントロール可能な絞りが付いている最後の機種だそうですね。

しかし、APSボディで使うこともあり、またゾナーそのものが同焦点距離のWガウスよりもバックフォーカスが短くなることから、薄型のTixのレンズが果たして、ライカ用のヘリコで以て、だいぶ実質的なメカニカルバックの短いデジで使えるかどうか、甚だ疑問ではあります。そもそも、ヂャンクもまだまだ高そうですしね・・・
  1. 2012/09/13(木) 23:55:58 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

どこかで見たことのあるレンズと思ったら

T2のものでしたか。
しかし、最近のカメラであるのに映りが一昔前っぽいのはCCDの影響なんでしょうかね。

とは言え個人的には寒冷地でも確実作動だったT2とFM2の話の方が興味がありましてねえ。
さすが湾岸戦争だかアフガニスタンだかで小銃の弾を弾き返したカメラは違います(笑)

ところで、オクトーバーフェスタやってたのですね。
こちらはこの三連休晴れ間が少なかったので、あまりいい写真も撮れず、弱り切ってますわ。
  1. 2012/09/17(月) 14:20:50 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #liuN1Pm2
  4. [ 編集]

Re:どこかで見たことのあるレンズと思ったら

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。

実は昨日、麻布十番まで8x10写真展を観に行って、会場で熱湯さんとG13さんと偶然鉢合わせし、会場がカンバンになる7時から、近くのパン屋喫茶に移動し、そのへんのことも語らい合ったのですが、どうやら、T*コートはフィルムには最良の結果をもたらすとしても、シリコンフォトダイオードの集合体であるCCDやCMOSでも同じ結果なのだろうか?ということでした。

何とならば、いつもはM8やR-D1sに比べ、地味目な発色のEOS1DsMKIIにHFTコートのレンズを付けると、あらまぁ不思議、フィルムでT*のレンズ付けて撮ったみたいに彩度もコントラストも上がったのですから・・・

従って、このT2のSonnarもたぶんコダック辺りのフィルムの感光特性でベストのパフォーマンスを出すよう分光特性などがかなり微妙に設計されているかも知れないので、こういう意外な結果をもたらしたのかも知れませんね。

それはそうと、T2がプレス関係者のお守りとなった時期があって、その背景とは、正確には、ボスニアヘルツェゴビナ紛争を取材していたフランス人のUPIの報道写真家が、近くに榴弾砲弾が着弾し、その破片が飛んで来て運悪く当たったのだが、ウェストポーチだかに入っていたT2が破片を食い止め、そのT2をパリの京セラのサービスだかが日本に返送し、完全に修復したってなハナシだったと思います。
  1. 2012/09/19(水) 00:35:24 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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