深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

大入り御礼!第六回ノンライツRF友の会・新宿西口写真修錬会 写真展

さて今宵のご紹介は、予定変更というか、本来、写真展期間中に、来たくても来られない、東北や九州の熱烈なファン各位のために、写真展作品をアップしてご紹介していたのに、今回は最終日の本日まで、すっかり放念していたので、急遽、工房主が満を持して展示した作品をアップ致します。

写真展12_01
一枚目は、今年GWの香港・マカオツアーにて、鬼神の如く、現地のいたいけな小姐各位に声を掛けまくり撮りまくったカットの中で、温存していた必殺カットです。タイトルは「フェリーターミナルの女友達」
機材はM8にCookeSpeedpanchro50mmT2.3、もちろん開放での撮影、フェリーターミナル前の横断歩道を歩いていたファッションモデルばりの女性が目に留まり、横断歩道を渡り切ったところでキャッチし、撮らせて貰ったもの。旅人にもオープンな香港の空気が感じられるでしょうか。

写真展12_02
二枚目は昨年末に釜山ツアーをやった時、ふと思いつきでバス旅行した「安東河回村」での別嬪さんのカットです。タイトルは「過去へ旅する乙女達」。機材はM8にCine-Planar50mmF2でもちろん、開放での撮影です。やっとの思いでバス乗り継いで、閉門まで1時間そこそこしかない夕暮の村で奇跡的に美人の2人組が記念撮影のシャッター押してくれる人を探していたので、声を掛けて撮ってあげて、少々話しをしてから撮ったカットです。この後、小姐2名はバスでソウルへ、小生は釜山へと反対方向へと帰って行きました。

写真展12_03
三枚目は昨年7月にシンガポールへ旅した時、絶対、面白い画が撮れる!という第六感を元にインド人街へとカメラ持って潜入し、30分も経たず上げた白星のカットです。タイトルは「ヒンズー寺院前の少女」。機材はZeiss Ikon ZMとBaltar35mmf2.3C、フィルムはKodak Ektar100です。これも開放での撮影です。この日はヒンズ-教のお祭りとかで老若男女、民族衣装で賑わっていました。あたかも、祭り装束で賑わう佐原の祭りがオーバーラップしたくらいです。この長女と目が合って、微笑んでみたら、微笑み返してくれたので、アイコンタクトしてから、一枚撮らせてくれる?と聞いたら、ぞろぞろと姉妹が揃い、こんなエキゾチックなカットを見知らぬ旅人にプレゼントしてくれたという次第です。

写真展12_04
四枚目は、国内に戻り、沖縄北谷美浜で一昨年のGWに撮ったカットです。タイトルは「北谷美浜の黒髪少女」機材はこれもZeiss Ikon ZMとCine-Planar50mmf2、フィルムはKodak Ektar100で、開放での撮影です。この日の北谷美浜海浜公園は、恐ろしいほど女子高生で溢れており、複数の女子高が何らかのイベントで集まっていたようで、数名を撮っていたら、あ!こっちも撮ってよ、てなカンジで結構な数を撮らせて貰ったのですが、実は一番、創作意欲を刺激してくれたのはこの椰子の木陰で長い黒髪を風に遊ばせていた女子高生で、まず声掛けておいて、風でふわっと髪が舞い上がった瞬間を狙ってシャッター切ったもの。え、正面からのカットは?って? ハィ、ご想像にお任せ致します。

写真展12_05
五枚目は、ご近所、深川八幡の大祭での金棒曳きの小姐を激写したカットです。タイトルは「深川金棒曳きの先導少女」。機材は普段は仕事用のEOS1DsMKIIにApo-Rodagon75mmf4を工房謹製のヘリコ&マウントアダプタアッセンブリで組ませたもので、開放での撮影です。この時間帯はかなり陽が西に傾いており、光線状態は必ずしもベストではなく、このカットの前後では路面反射にさすがEOSのTTL測光も騙され、シルエットロマンスみたいになってしまったものもありましたが、この小姐の半纏がちょうどイイ標準反射板代わりになったのか、満足行く露出範囲に収まり、何よりも斜め背後からの光線がこの凛とした小姐の輪郭を金のような輝きで形どったのは、望外の演出効果でした。

写真展12_06
六枚目はお馴染み佐原での今年の夏の大祭の時のカットです。タイトルは「川辺に憩う少女達」撮影機材はM8にBausch & Lomb Baltar50mmf2.3、開放です。実は佐原へは何度も足を運び、秋の大祭は日帰り時代を含め、4~5回は来ていたのですが、今回、夏の三連休、海外ロケの手配が出来なかったので、それなら近場で、ということでちょうど佐原夏の大祭に泊り掛けで出かけ、確か、このカットはお祭りも最終日、日曜の朝に成田から佐原へ出勤する際、川沿いで見掛けた2人連れに軽い気持ちで声掛けて撮らせて貰ったもので、まさか写真展に出す素材として温存するほど上がりが良く撮れているとはその時は努々考えもせず、江戸に戻って、写真整理している時、妙に惹かれるものがあり、今回お披露目した次第です。将来楽しみな小姐達だ、というのが写真展来場客各位の感想でした。

写真展12_07
七枚目は一日戻った佐原でのカットで、夕刻、歴史的な蕎麦屋、文具屋?の前の道にて、いたいけな小姐の一個分隊くらいの人数が結構楽しげに佐原囃子の調べに乗り踊っているものです。タイトルは「躍る少女隊」。機材はEPSON R-D1sにAngenieux35mmf2.5改M、開放での撮影です。何故、"踊る"ではなく、"躍る"なのかと云えば、要は結構、間違え間違えで笑ってごまかしながら、何とか全体の動きに合わせようとしているいたいけな小姐達の健気さと、若さ故の躍動感が、踊りの得手不得手を度外視しても、とても眩しく見えたからです。夕暮間近の伝統建築群前の粋でいなせなお揃いの法被姿の舞は、旅人にはとても素晴らしい街からのおもてなしに思えました。

写真展12_08
八枚目はお隣、成田の夏祭りからです。このカットは昨年、夏祭りに初めて出かけた際、参道のお店のお嬢さんらしく、店から出て、路地に駆け込むところを目ざとく見つけ、そこで一枚撮らせて~とか声掛けたら、「ちょっと聞いてきま~す」とか云って、またお店に戻り、お母さんらしい方と一緒に出てきて、ウチの子撮ってくれるんですか?てなカンジで笑顔で驚かれ、その余韻を残しつつ撮ったものです。タイトルは「成田山参道脇の祭り少女」。機材はM8にBausch & Lomb Baltar35mmf2.3C 絞りは開放。当時、まだ3.11の余韻も退き切らない成田で、このあどけない小姐の眩しいばかりの屈託無き笑顔はとてもかけがえのない宝のようにも思え、写真展の場での発表としようと心に決めた次第です。

今回の写真展では、出展者の機材、作風、被写体、全部異なっても、表現に賭ける熱い思いは皆同じ、個人的には見応えの有る展示になったのでは、と思いました。

ご来場のお客様各位、心より来場御礼を申し上げます。

また、来週からはこのブログにて交歓させて戴きたいと思います。

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

  1. 2012/11/04(日) 21:18:12|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

国産レンズへの期待

写真展でもプリントで拝見いたしましたが、殆どの写真でかなり高いレベルでレンズの特徴を引き出している、と思いました。気になったたしか一点だか、デジタルの四角張った画像が一部にプリントされていて、このあとの残された作業としては、展示額装方法と紙とプリンターの選択しか残っていないという事を理解しました。

最近の新型レンズは、どの様な被写体でもたいして違いなく良く写る、とはいわれていますが、実際はどれも大差ないというのが真実だと思います。

このレンズでなければ撮影に出掛けられない、といわしめるレンズが、国産でも再び出て来る事を切にに願いたいです。
  1. 2012/11/05(月) 23:59:28 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

写真展の作品をアップして頂きありがとうございました。どのレンズも開放での撮影とは思えない写りで、いつもながら溜息が出るばかりです。加えて、レンズの素晴らしさもさることながら、作品にある、写る側に向けられた撮影者の眼差しに、物造りに対する厳しい姿勢とは対極にある、心休まる暖かいものを感じます。工房主さんのお人柄そのもの。ただのレンズ好き、改造好き、メカ好きではないですね。今回の作品では、そういう視点、視線がとても強い。特に、、、5枚目の、凛とした姿に向けられた視線にやられました。会場に観に行きたかった。
  1. 2012/11/06(火) 08:38:18 |
  2. URL |
  3. sino-tei #xsitMUlk
  4. [ 編集]

Re:国産レンズへの期待

treizieme ordre さん
体調絶不調?での写真展観覧&アテンド補助有難うございました。

確かにレンズの性能云々もそうですが、I運営委員殿の意見によれば、プリントをF社のフロンティアでやってしまうと1800万画素も600万画素も殆ど同じになってしまいますし、自家プリントするにしても、上がりは後処理ソフトの優劣、プリンタの性能、そして紙質によりますから、昔の銀塩メディアでの撮影、そして印画紙への引伸し、焼付けに較べると個性は出にくくなっているというのが実情なのでしょう。

それはともかく、国産で個性的で突出した性能を持つレンズ・・・う~ん、大メーカーに期待する方がムリというものでしょう。コシナ規模でも難しいかも知れません。

あとは、東船橋の発明家?のご老人の奔放な開発に賭けるくらいですか・・・
  1. 2012/11/06(火) 23:13:09 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

sino-tei さん
有難うございます。そして、遥々遠方からのご出展、おつかれさまでした。

水曜日に会場に初めて立ち入り、入ってすぐの壁に正方形フォーマット中心に緻密な構図計算を元に撮られた渋さ溢れる生真面目なカットが出迎えてくれました。
そして一枚一枚を撮影者の意図を推察しつつ、噛み締めるように視線を移動して行くと、最後のコーナーには遊び心溢れる、「どっちが男湯、どっちが女湯」という推理する楽しみさえ来場者に与えてくれた洒脱なカットで締め括り。
何よりも全てに共通する、小粋なタイトル/コメント、プリントに至るまで一切の妥協を許さず、ベストを追い求める真摯な作品作りは、会場の中でも異彩を放っていたのではないかと思います。

或る意味、アマチュアのグループ展というのは、写真に賭ける情熱というものを様々なアプローチで競い合う、そんな場だからこそ楽しいのかも知れませんね。

次回は是非、会場でお会いしたいものです。
  1. 2012/11/06(火) 23:24:40 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

個人的にはポートフォリオのカットの方が・・・

良かったと思うのですけどねえ。
あれは手に取って観ることが出来るからってことなのでしょうか。

それにしても作品の進化が著しいですわ。

撮影段階でプリント時まで想定しているとしか思えないものもありました(※7枚目の写真とか)し、プリントにして額に入れてああいうところに展示することで、見えてくるものもありますね。

次回は出展出来る様に、撮らないと、自分も。
  1. 2012/11/09(金) 21:25:58 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #liuN1Pm2
  4. [ 編集]

Re:個人的にはポートフォリオのカットの方が・・・

出戻りフォトグラファー さん
写真展ご来臨有難うございました。

確かにポートフォリオは一枚目にインパクト有り過ぎのカットを持って来たので、その余勢で良く見えたのかも知れませんぞ(笑)

さはさりとて、ホント、今回は異種格闘戦の様相を呈して来て、通常の同好会展やら、何らかの撮影会の結果展示みたいに、一概に優劣を語れないところが凄かったのではないかと。

ただ、ルールやフィールドは異なっても、それぞれ、人の心を曳き付けるファインプレーというものは存在するわけで、我ながらそれを感じ取ることが出来たのも大きな成果だと思いました。

それから、お話ししたかどうか記憶に定かではないですが、今回のフレームは二年前のいきいき健康プラザでのオール沖縄ロケ編のものを中のマットを入れ替え、使い回ししたのですが、う~ん、昔の作品が、とてもつまらないもの、端的に申せば、沖縄という土地の魅力におんぶに抱っこしたような制作・構成スタンスが何故か鼻についてしまい、一枚残らず、破り捨ててしまいました。

今回の"作品"も二年後に見たら、気恥ずかしくなるくらいウデが上達して行けば良いのですがねぇ・・・
  1. 2012/11/12(月) 22:49:45 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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