深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

可以拍照嗎?~台北劇撮ツアー①~

遅ればせながらの謹賀新年、本年も拙ブログご贔屓のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

本来は昨年末にもう一回、更新してから新年を迎えようかと考えていたのですが、年末の台北ツアー後、色々と身の回りであり、また年跨ぎの更新もどうかなと思ったこともあり、年末のご挨拶もそこそこに年を越してしまいました。

ということで、今回のアップは昨年末、恒例の「避X'mas旅行」で台北へ22日から2泊3日で初渡航したレポートを今週、来週と二回に分けてお送りしたいと思います。

まず一枚目ですが、云わずと知れた故宮博物館の雄姿です。ただ、これは大陸の諸兄の言い分に従えば、「故宮」は紫禁城のことであるから、台北のものは「新故宮」と称するべきだ、と云う説もあります。

到着が13時半過ぎ、入国手続きには多少時間取られましたが、ホテルには15時過ぎにはチェックイン出来たので、せっかくの台北初訪問ということで市内随一の観光名所、故宮博物館へとMRT、タクシー乗り継ぎで向かったものです。

機材はM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

かなり暗くなって来ましたが、ライトアップされた黄色い壁面と黄昏時の石壁の沈んだ灰色のコントラストが眼を惹くカットになったのではないでしょうか。

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二枚目のカットは故宮博物館からの帰り、MRT最寄駅である「士林駅」の近傍で駅改札間際の夜店の前で寛いでいた親子連れに声掛運動の予行演習とばかりに「你好 可以拍照嗎?」と近寄り様に声掛け、笑顔でOK!とオモニが答えてくれたので、さぁ撮るぞ!とかカメラを構えて至近距離に寄って行ったら、このいたいけな極小姐が韓流小姐星ばりに上目遣いの微笑でポーズしてくれたワケです。

この我が子の豹変振りが面白いのか、横のオモニは大層ご機嫌の笑顔でした。

機材はやはりM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

拡大してみたら、若干ブレてはいましたが、この極小姐の表情、大伸ばしして写真展に出すワケぢゃなし、なかなかのスクープ的テイストなので、当然、採用とさせて戴きました。

taipei_002p.jpg

三枚目のカットは翌23日、フルに使える貴重な中日なので、朝から色々と回ろうと画策し、まずは、レトロな問屋街が佇む「迪化街」に行こうと最寄駅の「雙連」まで出かけそこから歩こうと思ったのですが、MRTのインフォデスクに問うてみれば「バスで行け」ということで、豪華4ヶ国語の案内チラシみたいなものを渡され、それに従い、出口から上がってみれば、あらラッキィ!?ということで露店マーケット、その前の小さな緑地公園に佇んでいた品の良さそうな親子連れにまた声を掛け、撮らせて貰ったカットです。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

背景の露店マーケットは2線ボケに口径食まで入り込んだぐっちゃぐちゃのボケと化して、何がなんだか判らんようになってしまっていますが、この親子連れの楽しそうな休日朝お出かけの雰囲気は充分伝わってくるのではないでしょうか。

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四枚目のカットはその最寄駅からバスに乗って目的地の「迪化街」で降りる筈が、気がつかず通り越してしまい、どーせ循環バスだからそのうち戻るさとか思って平然と乗り続けていたら、なんと、最初に乗った駅前を通り過ぎ、反対方向へずんずん走って行き、最初は窓を流れる景色なんぞ楽しむ心のゆとりなどあったのが、さすがに中山空港が見える辺りまで来たら、せっかくの短い日中をムダにしてしまう・・・との恐れがむくむくと沸き起こり、手っ取り早い駅で降りたつもりが実は便利なMRTではなく、台湾国鉄の駅で、何とか台北駅まで戻ろうと駅内を徘徊している時に声を掛けて来てビラをくれた小姐二名を逆襲し、声掛けてポーズとって貰って撮ったものです。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

こういう旅先での撮影では何が幸運に働くか判りません。バスで所定の駅で降りていたら、閑散としたシャッター街を被写体の小姐求めてただただ徘徊し、場合のよっちゃ徒労に終わったかもしれないのに、迷って着いた駅ではなかなかの美形が声を掛けて来てくれたのですから。

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五枚目のカットは何とか台湾国鉄の列車に乗り、台北駅からまたMRTに乗換え、今回の主目的であった「台北の渋谷・原宿」とも称される「西門」界隈でいたいけな美小姐を求め徘徊していた時にまず一発目のお客さんです。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

当日は曇天でしかも午後の陽が傾きかけた時刻のビルの谷間のアベイラブルライト撮影ですから、眉目麗しい美小姐の顔色が、徹マン明けのおっさん、或いは今流行のノロ中毒で脱水症状に苦しむ中年主婦みたいな顔色なのは致し方ないところでしょう。

う~ん、出来ることなら、ピーカンの太陽の下、もうちょい長い玉で撮ってみたかった!と出会い運の悪さを嘆くことしきりでした。

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六枚目のカットは、まぁまぁ幸先の良い「西門」ロケに気を良くして、繁華街の奥へとカメラ2台ぶら提げて、ずんずん歩いて行った途中、いかにも現地の大学生ですよぉ!てなノリの小姐2名が台湾風イケメン?が店番する生ジュースだかクレープの店先で、日本の小姐達からは考えられないような低い声で以て中国語特有のガァガァという会話を楽しんでいたので、間合いを測り、またしても写真撮らせてね♪と英語、中国語、韓国語でリクエストし、あなたいったい何処の国の人なの?と聞いてきたので、拙者日本からでござるとか英語で答え、笑って逃げ出した友達を一瞬恨めしそうに横目で睨み、その次の瞬間にはタイペイスマイルを浮かべ、ひとりモデルさんを務めてくれたいたいけな小姐のお姿です。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

この時刻になると、確実に人工光の方が優勢になってきますが、このシチュエーションでは、画面向かって左上、彼女から見れば、右の頭の上からのライティングが偶然ながらなかなか良い雰囲気を醸し出したのではないでしょうか。なお、ここでは背景のイケメン?店員さんが黙々と働く姿もえも云われぬ柔らかなボケとなっていて、構図的にもプラスになったのではないかと思います。

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七枚目のカットは陽も暮れかけて来て、路上で小姐達の声掛けて撮らせて貰うのも、光線状況的にツラい時刻になって来たので、厳選して、ぱっと目立つ小姐2名組をロックオンし、早足で接近し、「Excuse me lady, May I take your photo? I'm a photographaer from Japan.」とか声掛けてみたら、「え、ワタシ達も日本からですけど、イイんですか?」とかびっくりしながらも嬉しいお返事、悪いはず有るワケないぢゃないですか!?ということで、雑踏の中で同胞の美小姐2名を撮らせて戴いたもの。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。


やっぱ、日本の小姐達が世界のファッションリーダーってことですか・・・異国の地の繁華街の雑踏の中に居てもファッションも歩くサマもパッと垢抜けてましたしねぇ・・・

そうそう、お約束通り、連絡貰えればお店でプリント出来るように加工したデータお送り致します、どうぞ、ご遠慮なく。

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八枚目はすっかり日没になってしまったので、当日のもうひとつの主目的地、「士林のナイトマーケット」へ移動しての夜間撮影による街の風景です。

機材はここでもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

尤もマーケットの最寄駅は厳密には「士林」ではなくその一つ手前の「剣潭」というMRTの駅から歩いていくことになります。

細い商店街と路地みたいなところがまさに所狭しと様々な電飾を施された商店、露店がひしめき合い、眺めて冷やかして徘徊しているだけでも、十分楽しいところです。

また、人気の有る通りでは、まさに原宿の竹下通りか休日の浅草仲見世並みに混んでいて、一定のワークディスタンスを必要とする標準レンズでのスナップは至難の業ですから、少し人通りの少ない開けた通りで、手なんか繋いで仲良さそうに家路に就くカップルの後姿なんざを写し込んでみた次第です。そうでした、すっかり忘れよう、忘れようとしていましたが、その日はX'mas Eveの前日、日本で俗に言う「Eve x Eve」という日だったんですね、これぢゃどこもカップルが大手を振って歩いているワケだ・・・

taipei_008p.jpg

さて、来週も台北劇撮ツアーの続編行きます。さぁ、画面にはどんな風景が現れるか? また工房主はどんないたいけな小姐達に声掛けて撮らせて貰ったのか? 乞うご期待!!

テーマ:旅行の写真 - ジャンル:写真

  1. 2013/01/06(日) 21:00:00|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

遅くなりましたが
新年もよろしくお願いします。

私のほうは、12月が休みなしだった反動から
大晦日から寝込んで寝正月で
ずっと家でおとなしくしてました・・・(^_^;)
(もう歳ですねw)

Cさんは元気なようでなによりです。

今回の写真は
2枚目が、やはり良いですね。
ホラー映画の一場面のようでインパクトがあります。

私は最近、ヘリコイド付のNEX-Mアダプターを
居れたので、パルター30mmとか
Cさんから作ってもらったソフトレンズを付けて
写真を撮ってます。
ヘリコイドが大きいので小さなレンズを付けると
非常に操作性が良くなるし無限も微妙なところはありますが
まあまあ出ているので遊びにはもってこいですね。
  1. 2013/01/11(金) 15:22:50 |
  2. URL |
  3. やまがた #-
  4. [ 編集]

普通は50㎜f1.4と1.7という選択しかありませんが・・・。(QBM なら+f1.8)

人物写真を拝見しているだけなら、原宿か渋谷で撮影したような親しみ感で、世界中(?)どこでも自分の手中に収められる944さんのワザが効いているようで、はたしてシネ・プラナーというのも大きな武器になっているのでしょうか?

それだけに、人物の微妙な表情がどれだけ現地の姿を投影しているかというキョウミに入り込めました。日本と同じ島国ですが、わたしには多様性が日本よりも強い感が・・・。あっと、それはどうでもよいですね・・・。

50mmというのが今回の人物写真には効いていて、それで表情が浮き出た撮影位置とは仰る通りで、街中撮影で背景を残すかどうかを、その焦点距離で見当つけるという絶好の作例でもあります。


それにしても、シネ・プラナーは他にあるプラナー銘の50mmを使ううえでの大きな刺激になります!
  1. 2013/01/11(金) 22:15:55 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

なんと、台北でしたか。

Charley944さん
お疲れです。

本日はありがとうございました。
さて、昨年末は台湾に行かれたとの事ですが、色彩がやはり日本とは違いますね。

それにしてもM8+Cine-Planar50mmf2改Mの組み合わせは最強だなあとこの写真群を見ると思うわけですよ。
女性の肌色の出具合も良い感じですし、レンジファインダーと言うこともあるのか、みなさん表情が硬くなりすぎてないんですよね。

Charley944さんの営業トーク力ももちろんあるわけですが、今日の川越撮影会でも改めて「こりゃまねできない」と思いました。

しばらくは子供の塾などで費用が掛かるので動けませんが、その辺りの見通しが立ったらCine-Planar50mmf2も入手したいですね。
  1. 2013/01/13(日) 19:43:16 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

やまがた さん
明けましておめでとうございます。

貴兄にとっての年末年始は難行苦行、受難の時期だったということですね、お見舞い申し上げます。

実は今回の川越ツアーでも、ランチタイムの鰻屋で「在りし日のやまがたさんなら、きっと昼の鰻でもビールとか呑むんだろうなぁ」とか夜の新年会でも「往年のやまがたさんなら、なんこつの唐揚とか、ふつうの人は頼まないようなもの頼んで、顔中皺くちゃにして喜んで一杯引っ掛けるんだろうな・・・」とか貴兄を偲ぶ発言が相次ぎ、いかに愛されてるかを物語るエピソ-ドとなりましたwww

次回、2月のICSにかこつけた撮影会&オフ会には是非参加して戴けます様、心よりご案内申し上げます。
  1. 2013/01/14(月) 19:12:11 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

Re:普通は50㎜f1.4と1.7という選択しかありませんが・・・。(QBM なら+f1.8)

treizieme ordre さん
有難うございます。
昨日は朝から晩までお付き合い戴き、おつかれさまでした。
まぁ、海外でも、あんな様子でぱっと目についた先から声を掛けまくって、個別撃破とばかりに撮っていくので、或る意味、声掛け撮影のテクは国境の壁を越えた、と云うべきかも知れませんね。

そりゃそーと、シネプラナー50mmf2ですが、幾つか使ってみて思ったのですが、実は今回の鏡胴下部がステンレスの新しいものよりも、黒のアルマイトの古いモデルの方が、シャープネスとコントラストでは一歩譲りますが、前後のボケも素直でこういうシーンではより相応しいような気もしました。

で、なかなか手に入らないシネプラナー50mmf2に一番近いテイストのレンズは、何かと云へば、小生の経験からすれば、ヤシコンG用の45mmf2を例のKIPONか何処かの全周式スピンドルサーキュラー付きアダプタで使うのが一番、近いような気がしました。
  1. 2013/01/14(月) 19:23:51 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

Re:なんと、台北でしたか。

出戻りフォトグラファー さん
昨日は朝から夕刻まで、お付き合い戴き、有難うございました。

そうですね、シネ改造レンズでも、プラナーとスピードパンクロ、そしてバルターの50mmは、どんなシチュエーションでも、まずはハズレの無い画を吐き出すので、M8やR-D1sとの組み合わせであれば、旅行先での手堅い撮影、しかも街頭での人物スナップであればまさに鬼に金棒で安心して撮影に臨めます。

ま、逆に云えば、この3本とM8、R-D1sの組み合わせがあまりに手堅く、ドラエモンみたいな存在になっちゃうと、他のレンズとX-Pro1等による意外性の有る画を得るチャンスは放棄してしまうことにもなってしまうのですが・・・

もちろん、街頭スナップでのカメラは重要なファクターで、例えば昨日の小生が、お仕事用の1DsMKIIに純正の巨大なズームレンズ付けて、いたいけな親子連れににじり寄り、一枚撮らせてね♪と云ったところで、まずは何の撮影だろうかと不審に思われ、アマチュアでそこそこ腕に覚えの有る写真愛好家が趣味の撮影で声掛けてきた、という認識にはならないものです。

そういった意味では、まずはプロが仕事では常用しないようなRF機を二台も提げて、ニコニコ笑って声掛けるというのが、個人的には万国共通の街頭スナップのセオリーのような気がしました。

それから、レンズは縁の有る人のところにはいつか必ずやって来るものですから、ご令嬢の教育関連が巡行速度に達し、心にも、フトコロにもゆとりが出て来た頃には、電子湾とか、もしかしたら高輪方面からきっと朗報が有るのではないかと思います。
  1. 2013/01/14(月) 19:38:20 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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