深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

可以拍照嗎?~台北劇撮ツアー②~

さて台北ツアー後編は帰国日24日、まさにX'masイヴ当日の日中に台北市内から空港にかけ遭遇したシーンをご紹介したいとおもいます。

まず一枚目は前日も少し立ち寄った雙連駅前の露店マーケットで腰を落ち着けて撮ろうと思い、全体感やら、場の雰囲気やらが判るようなアングルで撮ってみたカットです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

実際にバンコクに一年近く暮らしたこともあり、今の職場でも香港やら深圳やら出張で行ったこともあり、このところ、ロケと称し、シンガポールやら釜山やらへも出かけていますが、東南アジアのマーケットというのは、何処も似たような雰囲気で、まさにデジャヴを見ているような錯覚に囚われてしまいます。

さすがローパスレスのM8とロシアの怪物レンズの組み合わせ、マーケットの喧騒やら人いきれが伝わってくるかの如き臨場感で描写していると思いました。

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二枚目は、比較的年齢層が高く、庶民的な風貌の人々が闊歩するマーケットの中で、いまひとつ決め手に欠ける感無きにしもあらずだったので、誰か良いモデルさんは居ないかとばかりに鵜の眼鷹の眼でキョロキョロしながら通りを行ったり来たりしていると、居ました、居ました、さりげない中華系の美小姐がどうせ売れない品物の店番でも任され、退屈と空腹に負け、何やらむしゃむしゃ始めたところちょうど目が合い、またしても、「你好,可以拍照嗎?」とか精一杯の笑顔で話しかけてみたら、このいたいけな小姐は不思議そうに首を傾げ、そしてこくりと首を縦に振ってからまたむしゃむしゃと始めたので、じゃ、行くよ♪と撮ったものです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

ここでも小姐の色白で肌目細かい肌や、しなやかでサラサラっとした黒髪の質感はあますところなく描写していますが、背景が芯の残ったザラザラとしたボケで一部には非点収差の仕業と思しきぐるぐる傾向が出ているのがいかにも惜しいところです。

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三枚目は露店マーケットの通りに面した緑地公園みたいなところで、童子連れのオモニが居たので、ここでも笑顔で声を掛けて、撮影許可快諾、オモニは外国人観光客に自慢の我が子を撮って貰えるのが嬉しいのか、しきりにあーだ、こーだとポーズの注文を付けていたようなのを撮ったものです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

ただ、結果はこの通り、仮面ライダー1号のヘーンシーン!!てな勇ましい腕・肩振りゼスチュアで、おぃおぃ、台湾の小姐は大丈夫か!?とか苦笑しながらシャッター切ることになったという次第です。

ここでも背景の木々に僅かながら見苦しいぐるぐる傾向が見てとれます。

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四枚目は緑地公園からまた露店マーケット方向、即ちお店の背面に目を転じたところ、客引き用のマイクロフォン&アンプセットのマイクをあろうことかその小さなお口に頬張ろうとしていた、元祖欠食児童?と目が合ってしまったので、近寄りざま、またしても笑顔で声を掛け、シャッター切ったものです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

撮影が終わり、童子に謝々、再見なんて云いながら笑顔で手を振ってみたら、なんとしらばっくれて横で見ていた母親が大笑いを始め、我が子に何やら語りかけ、その童子は急に不機嫌そうな顔になり、体を左右に揺すってイヤイヤしたのが面白かったです、きっと、外人に写真なんか撮られて、魂でも抜かれたらどうすんのさ!?とかヘンなこと囁かれたのではないかと。

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五枚目はそんなこんなで愉快な出来事が有ったのち、また緑地公園側から露店マーケット方面を撮ろうとか思って撮影スポットを探して歩いていたら、あろうことか、よちよち歩きの極小姐が足元不如意のためか、小走りにやって来たと思ったら、小生の脚にしがみ付いたので、後から追っかけて来た婆やが、しきりに笑顔ながら恐縮しつつ謝ろうとしているので、中国語で「マイペンライ」は何と言えば良いのか判らなかったので、こちらも適当に笑顔でOK,OKと手を振り、またしても返す刀で、写真撮ってもイイ?と聞いてみたら、二つ返事でOK、かろうじて直立し、その艱難辛苦に険しい表情の極小姐の表情をしゃがみ込んで同じ目線で撮ってみたものです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

いたいけな極小姐自体はもちろん、極めて忠実に描写していますが、背景の別の童子のキルトだかの上着の刺繍の文字だけが妙な立体感というか浮き上がり感で描写されたボケになっているのもこれまた面白いと思いました。

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六枚目は緑地公園の芝生で愛犬をけしかけ、群れる鳩を追い払って遊ぶという、日本人では思いも付かないようなファンキーな遊びを楽しむ親子が居たので、その姿を眺めていたら、丁度、工房主の反対側で同じように眺めていた母娘コンビが見飽きて、こっち側に歩いて来たので、またしても声を掛け、露店マーケットと緑の芝生をバックに一枚撮らせてね♪と頼み、笑顔で快諾して貰ったので、ではいきますぜ、とシャッター切ったカットです。

機材はM8+謎のロシアンシネレンズ50mmf2改Mによる絞り開放AE撮影です。

親子水入らずの朝のお散歩の長閑な雰囲気と、背景でやや崩れ気味のボケながら賑やかな声が飛び交う露店マーケットの活気が対照的となったなかなか安定感有る一枚になったのではないかと思います。

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七枚目は、露店マーケットで思うぞ存分撮った頃、丁度、11時半頃になったので、ホテルへ戻って荷物を受け取り、バスで空港に着いた際、今回利用したキャリアである、EVAエアラインのカウンター近傍でなかなかの雰囲気有る小姐が佇んでいたので、いったん、ターゲットロックオンしておいて、空港出発ロビー二階の茶店でお茶とチーズケーキなど戴いて、相手方の挙動など観察してかた、おもむろに1階へと降り、写真撮らせてね♪と頼み、笑顔ながら逡巡する小姐に立ち位置の指定したり、レンズを見て、笑ってねとか注文つけて撮ったカットです。

機材はコート付きM8+BALTAR35mmf2.3改Mでの開放撮影です。

正直、このカットでは、光線状態があまりに悪く、この清楚で美形の小姐がシュレックみたいな緑の地肌色になってしまったので、画像処理ソフトで補正掛けましたが、聖夜当日の異国の空港の雰囲気が上手く伝わるカットになったのではないかと思います。

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八枚目は、EVAエアラインのカウンターにチェックインし、目の前のハローキティルームみたいなのを見物に行ってから、EVAエアラインの出発ゲートまで歩く途中、いたいけな小姐達には幾つかの関所とも云えるハローキティ関連施設のうち、ハローキティとお電話出来る?てな趣旨の電話機が設置されたスペースで、お揃いの伊達メガネ小姐が交代で写真撮ろうとしていたので、英語で、もし良かったら、2人一緒のとこ、写真撮ったろか?と声を掛け、サンキュープリーズということで、彼女達のデジイチで縦横2枚を撮ってから、拙者からもお願い、一枚、旅の記念に撮らせてね♪と頼んだところ、ノープロブレム、ということで、2人揃ってポーズ決めてくれたところで、ッシャッター切ったカット。

機材はコート付きM8+BALTAR35mmf2.3改Mでの開放撮影です。

ここも光線状態があまり宜しくなくて、シャープでクリアでヌケの良いバルター+M8の真骨頂とはいきませんでしたが、それでも、美形の小姐2名の気さくな雰囲気が伝わってくるような秀逸なシーンだったので、旅の締め括りとして採用した次第。

しかし、工房主はここでも、大きなミスを犯していたのです・・・そう、サンキュー、ボンボヤージュ♪とか云って立ち去ろうとしたら、背後から、「英語お上手なんですね♪」とか、声を掛けられてしまったのです。そうこのいたいけな小姐達も祖国の同胞だったという次第です、ちゃんちゃん♪ お後が宜しいようで。

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さて、来週は主宰する「ノンライツRF友の会」新春川越ツアーからのスナップをお届け致します。さぁ、今年はどんな出会いが有ったか?
乞うご期待。

テーマ:旅行の写真 - ジャンル:写真

  1. 2013/01/07(月) 23:22:05|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

子供の写真が良い感じで。

Charley944さん
お疲れです。

これはM8+ロシアンシネレンズとのことですが、色合いがどこかしら沖縄の写真を思い出させる感じですね。

Charley944さんの昔の沖縄写真と比較してみたのですが、対象への肉薄の仕方やピントの当て方は今の方がより迫っているなあと思いました。
最後の写真は最初鏡に映った姿かいなと思ったのですが実はそうではなかったということで。
二人とも似たような眼鏡をかけていたので騙されましたわ。

しかし、2枚目と3枚目の写真はだけは何度も見返してしまいますね。被写体の力があるからなんでしょうかねえ。
  1. 2013/01/19(土) 23:24:50 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

沖縄のような中国のような色彩感があふれていますが、結構寒そうな服装が意外です。

開放でも、ここまで情報が良く見わたせる中・遠景描写ならいいものですね。

まだまだロシアには変わったレンズが多く発掘されるようで、たのしみです。
  1. 2013/01/20(日) 23:04:50 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

Re:子供の写真が良い感じで。

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。

アジアの子供達の闊達さは、まさに国の活力の鏡そのものぢゃないかと思いました、シンガポールしかり、釜山しかり、香港・マカオしかり、今回の台湾しかり。

しかも、日本みたいにPTAだか日教組だかの過剰な宣撫策に乗せられ、子供に近づいて写真を撮ろうなどという大人は皆、不審人物だから気を付けれ!とか歪んだ刷込み学習受けてる"かたわ"の子供達も皆無と言って良いほどですから、気持ち良く撮れた小生の気持ちも画面から伝わってくるのかも知れませんね。

また、眼鏡の小姐お二方しかり、ルックスに自信有り、いわゆる"イケてる"小姐ほど、快く撮影に応じてくれるという典型例ではないかと思いました。
  1. 2013/01/21(月) 22:39:59 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。

そう、街並みや雑踏の写真も小生は大好きです。
こと、市場の賑わひなんか、落ち込んでいる時でも何か不思議なパワーすら貰えるような気がしてくるから不思議です。

それから、台北は冬でも、石垣島を含む八重山諸島よりまだ南ですから、暖かい筈なんですが、暖かければ、暖かいなりに寒さには弱くなっちゃうもんですから、ちょいと冷え込んでも、この冬支度のようです。那覇なんか2月でもミニスカ、短パン小姐達が闊歩しているのになぁ・・・笑

そりゃそーと、今回、高輪某所からのリクエストに応じ、USSRから取り寄せたレンズのうち、自分の分を1本をMマウント改造していますが、もうすぐ、距離計連動式の35mmf2の緑のコートも美しいパンケーキレンズが出来上がる予定です。
  1. 2013/01/21(月) 22:45:56 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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