深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Una grande provincia locale salva l'economia giapponese~信玄公祭りツアー①~

さて今週のアップは、またしても工房主の計画性の無さというか、計画を忘れてしまい、良い加減なコト書いといて、後から訂正すりゃ、どうせ誰も文句なんざ云いっこないだろうとかいう元来のアバウトな性格の発現のような更新で、秘宝館からではなく、今週末にふらりと訪問した、「信玄公祭り」からのレポートをお送り致します。
このお祭りが有るのを知ったのが、何と今年に入ってから、確か3月の中旬くらいからいつもの情報源である、東京駅の東西線通路のポスター欄に貼ってあったのを見て、ふと閃くものがあり、お泊りで訪れたということです。
日程は4月5、6、7日の金、土、日の3日間のお祭りで、中でも土曜日が、有名芸能人が信玄公に扮してパレードするという武者行列が夕刻から有ったりして、クライマックスのようでした。しかし、今回は雨が降ってしまい、演じる方々には、かなり大変だったように見えました。それでも、そぼ降る雨の中、傘もささず、合羽も着ないで、鎧装束に身を固め、整然と行進する様は感動すら覚えたほどです。
ということで、本イベントの知名度向上に少しでもお役に立てるよう、今週、来週と甲府からのレポートアップ致します。
Shingen_001.jpg
まずは一枚目のカットですが、土曜日の8時半新宿発のバスは10時半過ぎには駅ターミナルに着いたので、ランチタイムまで気合い入れて撮ろうと、駅前で貰った祭りのパンフというにはあまりにも厚くて豪華なガイドブックを見て、舞鶴公園にやって来ました。
モデルさんになってくれそうな地元の人々を物色しながら歩いていましたが、南側のお堀に掛かる橋の上で楽しそうにはしゃいでいた幼い兄妹さん達が居たので、親御さんに声掛け、撮らせて戴いたカットです。
カメラはEOS20D、レンズはMC-R0kkor28mmf3.5改EFでの開放撮影です。
やはり、どの焦点距離でもRokkorの擬似マルチコートとEOSの撮像素子とのマッチングはなかなか良いようで、あたかもモダンな純正レンズで撮ったかの上がりになっていると思いました。

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二枚目のカットは再び、お城の廓の内側に戻り、ステージの有るお祭り広場の中を物色しながら徘徊していたら、出演待ちと思しき、よさこい社中の元気良さげな小姐達がたむろしていたので、早速出演交渉、勢揃いして貰ったところを一枚戴いたもの。
このカットはR-D1sでFMAO40mmf2.3での開放撮影です。
このレンズもシャープなのは言わずもがな、Rokkor55mmf1.7やSuper Rokkor50mmf1.8とまではいかないまでも、背景はなだらかなボケとなっています。

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三枚目のカットはよさこい社中の小姐達を撮影していた最中、横を通り過ぎて行った二人組が素晴らしくイケてたカンジだったので、終わりざまにダッシュで追い縋り、出演交渉し、え~良いですけど、ワタシ、上がよさこいの衣装ぢゃぁないし・・・というのを、美人は何を着ててもサマになりますよ、イケてる人しか声かけないですしねぇ・・・とか本音70%超のヨイショをかまし、その気になってくれたところで撮ったもの。
このカットもEOS20DとRokkor28mmf3.5改EFでの開放撮影です。
ここでは、やはり、シャープさと背景のボケの美しさを高次でバランスさせたRokkor一家の凄さを見せつけてくれた気がしました。

shingen_004.jpg
四枚目のカットですが、お祭り広場の一角、北側の通り沿いで福島県人会のいたいけな小姐達が、しきりに声を張り上げ、心を込めて作っている「小名浜市場ラーメン」という料理を売っていました。
今回は間に合わないかも知れないけど、小名浜市場ラーメン自体の宣伝にもなるし、信玄公祭りのPRにもなるから、写真撮ってブログにアップしようよ、と声掛けたら、お客さんんも含めみんな出てきてくれたので、せーの!で撮った一枚です。
このカットはR-D1sとFMAO40mmf2.3での開放撮影です。
しかし、こうやってEOS20Dでのカットと混ぜこぜでアップするとホントR-D1sのものは、妙にあっさりとしていて、あたかもフィルムで撮ったように見えてしまうから不思議です。
shingen_005.jpg
五枚目のカットは、天守閣のあった高台から北側の自由広場へ抜けたら、音楽を流して、よさこいのリハーサルをやっていた地元の高校生の小姐集団が居たので、練習してるとこ、撮らして♪とか声掛けたら、え~、どーしよ~とか云って踊りをやめちゃって、それでも横に並んで、ピースなんか始めちゃったんで、何とか、もうちょいひねりの効いたポーズとか出来んのかい!?とか苦笑しながら注文付けたら、ぢゃ、これなら☆と決めてくれたところで戴いたものです。
このカットはEOS20DとRokkor28mmf3.5での開放撮影です。
ここでも、色が若干、暖色系に転んでいるのが気に掛かりましたが、それでも被写体3名は充分シャープに捉えられていますし、背景もやはり心地好いナチュラルなボケだと思います。

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六枚目のカットは天守閣下の自由広場でお爺様と3名で寛いでいた姉弟さん達にお祭りスタッフのおぢさんが、兜型のバイザーを渡して歩き去って行った後、二人して頭に付けて盛り上がっていたので、卒璽ながら!と保護者のお爺様に声掛けて、天守台をバックに撮らせて貰ったもの。
このカットはR-D1sとFMAO40mmf2.3の開放です。
何故か、このカットのみ、逆光に近い構図だったためか、EOS20Dにも近いデジタル的なテイストの漂う描写になってしまいました。しかし、後ボケはRokkor一族に軍配が上がるようです。

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七枚目のカットはまた南側のお祭り広場に戻り、出陣前の武田騎馬軍団のコスチュームに身を固めた人々の溢れる空間で、何か画になりそうなシーンはないか物色している最中にコワモテのおぢサマがいたいけな我が子を抱き上げたところが目に留まったので、またしても卒璽ながら!と声を掛けて撮らせて貰ったもの。
このカットはEOS20DとRokkor28mmf3.5での開放撮影。
今度は逆にこちらのカットの方が先のR-D1sのものよりもよりフィルムっぽく見えてしまうから不思議です。ここでもやはり背景のボケはキレイだと思います。

shingen_008.jpg
八枚目のカットは、同じくお祭り広場で物色していたら、ちょっとコワモテのお父さんがいたいけな極小姐を肩に抱き抱えて、満面の笑顔で知り合いと挨拶しながら歩いていたので、ここでも卒璽ながら、と声を掛けて、その笑顔そのままで撮らせて貰ったもの。
このカットもEOS20DとRokkor28mmf3.5での開放撮影。
Rokkorのシャープながらカリカリしていないマイルドな描写は背景の滑らかさもあって、この父娘の幸せそうな瞬間を余すところなく捉えていると思いました。どうぞ、いつまでもお幸せに!!

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九枚目のカットは広場から繋がるグルメロードと言われる食べ物屋台の立ち並ぶ通りを歩きながら、何か面白そうな被写体はないかと鵜の目鷹の目徘徊していたのですが、視界の横に何か赤い光る魚みたいな被り物を被った小姐が店頭で呼び込みをやっていたので、一旦通り過ぎてから、う~ん、やっぱ黙って通り過ぎられましぇ~ん、撮らして下さい!!と戻りざまにお願いし、とっておきの必殺ポーズを決めて貰ったもの。
このカットはEOS20DとRokkor28mmf3.5での開放撮影。
数枚撮らせて戴いた後、少しお話をさせて戴いたのですが、要はねぎとろの専門業者さんが、イベントの機会に新製品のPRをされているということでした。
お店の名前は「うおいち」さんと云って、甲府市内に在る業者さんとのこと。何故、海無し県でまぐろ料理のPRなの!?という当然の疑問に対しては、「山梨県のまぐろ消費量は全国トップレベルなのです」との明快なお答えで、まさに目からウロコ・・・でした、あ、まぐろにはウロコがなかったか???

てなことで、来週は翌日曜日の朝から15時の帰りのバス迄の、信玄公祭りでの地元の方々との出会いとふれあいをお送り致します。乞うご期待。

テーマ:日本の祭り - ジャンル:写真

  1. 2013/04/07(日) 23:21:37|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

EOS20D再発見

どうもこう、R-D1sでのカットは安定感がすごいですね。慣れた愛機での撮影だからでしょうが、OVFの良さもあるのでしょう。返す返すもR-D1シリーズは早すぎました。ミラーレス全盛になってから出ていればもっと違った展開になっていたものを。
富士フィルムがOVFでフルマニュアルレンズの焦点合わせが可能なX-Pro1後継機を作ってくれることを願いたいですねえ。
それとロッコールはやはり人物撮影に持って来いなのかなあと、
それはそれとして、EOS20Dとロッコールレンズの安定感も抜群ですね。この時代の日本のガラスレンズは実はコスパを考えれば海外レンズとかすっ飛ばして最強じゃないのかと、つくづく思います。
自分の好みだけかもしれませんけどね。
7~9枚目のカットを比較すると、個人的には発色とか含めてロッコールの方が色合いが自然に思えました。
  1. 2013/04/08(月) 23:07:08 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

わたしも古くから20Dを持っていますが、純正でないレンズでここまでシャープな画像を作れるとは思いませんでした。

FMAO40mmはロッコールとくらべると玄人向けなのかコントラストが強いですが、そのうえより鮮明な感もあって取扱いがムズカシそうです。アシスタント従えてレフ使ったり遮光のトレぺ使ったりして光を抑えるだの工夫をすればいいのでしょうけれど、それにしてもロッコールも見事な描写で驚きです。適度にやわらかなコントラストは最近はあまり見掛けず、とても魅力があります。MC時代のなんかは、当時ではほとんどモノクロで使っていたのでしょうね。(SRT-SUPERあたりが全盛期ころなのでしょうか、それとももう少しふるいのかな?ボデー側では強烈なX-1なんてのもありましたね。)


今回は全体的にストレートなカットが目立ちましたが、一日置いてからみると、駅ナカポスターのシンプルな訴求力のようなチカラを感じました。
被写体ストレートのシンプルな持ち味がいかんなく描写されていて、それでいて意外と見飽きないです。
  1. 2013/04/09(火) 00:00:24 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

Re:EOS20D再発見

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。
亀レス申し訳無しです、ネット回線の契約切替に思いのほか手間取ってしまいました。

予備役となったR-D1sと同じく試験機扱いで導入したEOS20Dがあたかも心を持つライバル同士のように鬩ぎ合って、今回もなかなか面白い撮影旅行となりました。

でも、どうなんでしょうね、この稀代の銘機R-D1sといつまで付き合えるのでしょうかねぇ・・・まさに小生にとってのドラえもん的存在のR-D1sはいつかは別れなければならない関係なのに、意志薄弱な小生はいまだに何かと云うと頼ってしまいがちで、もしもM8やX-Pro1にも心が有ったら、とうの昔に三くだり半突きつけられているところかも知れませんね。

それはそうとして、今の一眼用レンズでの関心は100%近くMC以前のRokkorです。

確かにNFD以前のキャノンの玉はコントラストも高く、それなりにシャープでそつなく写りますが、それは、クラシック域の、デジ対応出来ないため、半ば見棄てられたような格好の玉が、デジタルで使ってみて、モダンレンズに比肩し得るような描写を見せてくれたことに対するサプライズの付加価値も多分に含めてであり、このRokkorの掛値無しのシャープさ、ヌケの良さ、そして比類なきボケの美しさとガチンコ勝負したら、個人的には、どうしてもRokkorの方に軍配を上げざるを得ないと思うのですよ。

そうですね、キャノンの赤鉢巻軍団+SSCの準プロ用レンズ群とMCRokkor全体が良い勝負なのではないかと・・・
  1. 2013/04/17(水) 22:23:26 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。亀レス平にご容赦です。

さて、このところのEOS20Dの活躍ぶりですが、本人もやはり驚いています。
たった12600円のボディがことによると今でも市価25万円以上するM8やら、最新のX-Pro1よりもレンズの持ち味を引き出し、フィルム時代には想像も付かなかった描写を見せてくれるのです。

当工房では今までは距離計連動のライカマウントレンズを主力として加工して来ましたが、このMC Rokkorという玉に出会い、これらは改造するたびに深い沼の底に引き込まれるような不思議な魅力を持っており、その魅力を引き出した往年のライバル、キャノンの不朽の銘機EOS20で堪能し尽すため、最低、月1本はEFマウント加工をしていきたいと思いました。

実は、まだ欲しい玉が3本ほど買えていないので、Rokkorの意外なまでの高性能ぶりを世に発表するのはどうかとも思ったのですが、目に付く玉を全て買えるでなし、その多くはヂャンク棚で朽ちるに任せている不遇なRokkor達が心有る人々に連れて帰って貰えるよう、その高性能ぶりを世に問うた次第です。
  1. 2013/04/17(水) 22:34:53 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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