深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Una grande provincia locale salva l'economia giapponese~信玄公祭りツアー②~

さて、今週のアップは諸般の事情により日曜晩からずれ込みましたが、コンテンツについては予告通り、1泊2日でロケに出かけた、甲府信玄公祭り二日目の日曜日の朝からのカットいきます。
ホントは今回は地元の老若男女の方々が非常にホスピタリティ豊かというか、撮影に協力的で、一日目分でも選に漏れたものが多数あるのですが、そこはそれ、また写真展の場を含め何らかの形で発表しますので、平にご容赦のほどを・・・
shingen_10a.jpg
ということで、まずは一枚目のカットいきます。
二日目はホテルを10時かっきりにチェックアウトし、まずは荷物をコインロッカーに預けるべく、甲府駅に向かいました。
そして前日、駅の北口のイベントスペースで美小姐の太鼓叩きを思う存分撮らせて貰ったので、それに味をしめ、また何か佳きシャッターチャンスが転がっていないか、訪ねてみました・・・と出番待ちのよさこい社中が居て、そのご一行のちょい外れにいたいけな極小姐2名がステージママにお化粧して貰っていたので、暫し様子を伺い、はぃ一丁上がり!というママさんの声にかぶさるように、ぢゃ一枚撮らしてね♪と撮影のお申し入れを行い、ハィハィどーぞ、ほら、ちゃんとポーズ一発決めなさい!という鶴の一声ならぬママの一声に反応してポーズして貰ったとこを戴いたものです。
カメラはR-D1sでレンズはBALTAR35mmf2.3での開放撮影です。
このカットでは、さすが被写体はシャープで臨場感有る描写になっていますが、背景はかなりがっくんがっくんの2線ボケ傾向が顕著です。

Shingen_10.jpg
二枚目のカットは、シャッターチャンスは高いところから・・・の諺?に従い、ただ単に高いところが好きなだけという話しもありますが、前日に引き続き、天守台から面白ろげなシーンを物色したところ、北側の広場で出陣準備中の薙刀少女隊を目ざとく見つけ、一気に駆け降り、乱れる呼吸もものかわ、ここでもステージママさん達相手に出演交渉し、桜の下に一列に並んで貰って撮ったものです。
カメラはEOS20DにRokkor58mmf1.4での開放撮影です。
閑話休題、ここで工房主はとんでもないミスをしでかしたのです・・・奉公先の会社でやってたら間違いなく、セクハラ扱いで減俸モノのうっかりミスです。それは何かと云えば、「おーぃ、薙刀少年隊、桜の下で一枚撮らしておくれよ♪」とかでかでかと声掛け、一同から「え~何それ、少女隊ってのが普通ぢゃね!?」とか大ブーイングを喰らった直後のカットなのです。ははは、こっちに向けた模造薙刀の先端から仄かに迸る殺気はそんな出来事によるものなのです。
冗談はさておき、このご一行の関係者の方でご覧になられておられる方がいらっしゃいましたら、プリント用のデータをお送りしますので、GmailでもYahooメールでも結構ですので、宜しかったらご連絡下さい。

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三枚目のカットは薙刀少女隊の撮影を終え、お礼がてらステージママさんの代表と思しき方にお礼方々、名刺などをお渡ししてから、お祭り広場へ抜ける道を辿ろうとしていたら、またもや甲冑装束のいたいけな小姐がお父上と何やら語らい合っていたので、、卒璽ながら、と声を掛け、数カット撮らせて戴いたうちの一枚。
カメラはEOS20DのRokkor58mmf1.4での開放撮影です。
タイプは違いますが、こういういたいけな少女の甲冑装束を見ると、往年の薬師丸ひろ子嬢の戦国自衛隊の秀麗なシーンを思い浮かべてしまう自分の昭和懐メロ体質が悲しいです。

Shingen_11.jpg
四枚目のカットは、お祭り広場へ下る南側斜面の途中でランチタイムを満喫していた、戦国武将のコスプレ童子達に声掛け、撮らせて貰ったものです。
カメラはEOS20DのRokkor58mmf1.4での開放撮影です。
ここでも、被写体のコスプレ童子のシャープな描写は云うに及ばず、背景の石垣の極めてナチュラルなボケ加減が、心地好い画面構成に寄与しているのではないかと思います。

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五枚目のカットは、先の戦国武将童子の至近距離で午後13時からの子供武者行列前にまさに「戦の前の腹ごしらえ」中の健気なコスプレ少年達に声を掛けて撮らせて貰ったものです。
このカットはR-D1sにBALTAR35mmf2.3での開放撮影です。
前カットではRokkor58mmf1.4のシルクの如き滑らかな後ボケだったのに対し、ここでは、あたかも背景の時空が歪み、その向こう側に広がる時の大河を乗り越えてご一統がやって来たかの如き雰囲気ではないかと思いました、基本的には非点収差によるぐるぐるボケは2線ボケ以上に許容し難いですが、こういうシーンではついつい許してしまいがちです。

shingen_12.jpg
六枚目のカットはお祭り広場まで降りて行って、野点コーナーの女子高生?でも眺めようかいなとか木立の間を歩いて行ったら、ちゃんばらの真似事をしているいたいけな童子二名が居たので、見物しながら笑い転げているステージママさん2名に卒璽ながら、と趣旨を説明し、これまた、鶴に一声ならぬ、ママの一声で、この全然緊張感の無い、緩い斬り合いシーンが実現したということです。
カメラはEOS20DのRokkor58mmf1.4での開放撮影です。
このシーンでは背景のテントがレフ板の如き役割をして、かなり画面の中にハイライトを生んでいますが、EOS20Dはこの不要のハイライトに露出を惑わされず、Rokkor58mmf1.4は見苦しいフレア、ゴーストの類いを一切生ぜず
、この牧歌的で何処か間抜けなシーンを忠実に描写しています。

shingen_12a.jpg
七枚目のカットは一旦下って来た天守台側の北側の斜面を見上げたら、赤い鎧装束のお侍さんコスプレと薙刀少年隊もとい薙刀少女隊が極めて平和そうに語らい合ったりなどしていたので、再びダッシュで掛け上がり、今から写真撮るから、はぃはぃ整列してね♪とか声掛けて撮ったもの。
カメラはR-D1sのBALTAR35mmf2.3の開放撮影です。
ここでも、被写体である健気なコスプレ少年少女ご一統さまは、シャープにクリアに描写されていますが、背景の石垣はまさに"時をかける少女"とか、"ファイナルカウントダウン"とかそっち系の映画の演出を思い浮かべてしまう、極めて非日常的な描写となってしまっています。

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八枚目のカットは、個人的には今回のベストショットで写真展のネタにしようかと思ったくらいの上がりで、戦国コスプレ少年少女のご一統とは少し距離を置いて、お婆さまと優雅にランチなど摂っておられた、一匹狼的な武士コスプレ極小姐です。
カメラはEOS20DのRokkor58mmf1.4での開放撮影です。
器量良しのみならず素直で利発そうな様子が伺える、素晴らしい極小姐だと思いました。
また来年も、再来年も信玄公祭りにお邪魔して、佐原のお嬢さん達同様、毎年の成長記録的に撮っていきたいと思いました。

shingen_13a.jpg
九枚目のカットはお城の廓の外に在る稲荷神社に一心に祈りを捧げる、幼い姉妹に「祈祷してるとこ、一枚撮らして♪」とか声掛けたら、え~そんなのイヤだよ、もっと明るいの撮ってよ!とか二人からブーイングを喰らい、幼い妹さんを真ん中に目一杯楽しそうに笑っているところを撮らせて貰ったもの。
カメラはR-D1sのBaltar35mmf2.3での開放撮影。
ここでは背景はそれほど暴れておらず、シャープさとクリアさだけが際立っています。
今回の撮影ではRokkor一家の想定外の高性能ぶりと、時代遅れとは云え、発売当時のEOS20Dの格上機種の撮像素子、画像処理エンジンの性能差にさしものR-D1sも苦渋を舐めさせられましたが、このカットで一矢報いたのではないでしょうか。

今回の感想は、初めての訪問なのに、こんな風来坊の写真マニアを快く受け入れ、歓待してくれた甲府という地にただただ感謝です。出来ることなら、千葉、茨城、そして栃木の定番祭りに加えて、この子供達の成長ぶりを毎年追いかけてみたいとも思いました。

さて来週は、一応、工房附設秘宝館からのご紹介になる予定ですが、開発途上の製品のスケジュールによっては変更も有り得べし、です。それでも、とりあえずは乞うご期待。

テーマ:日本の祭り - ジャンル:写真

  1. 2013/04/16(火) 23:12:02|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

さすがのロッコール

これまでのシネレンズがかすむ映り具合ですね。
6~8枚目はベストショットなんじゃないでしょうか。

それと安定感のあるR-D1sのカットも流石です。

信玄公祭りも侮れませんねえ。

それにしてもこういう甲冑って手入れ大変なのでしょうね。
  1. 2013/04/20(土) 16:38:07 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:さすがのロッコール

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。

>これまでのシネレンズがかすむ映り具合ですね。
う~ん、実は内心、全く同感だったのですが、たった数千円の国産故レンズが、今や10万円以上もする産業用レンズであるシネレンズを凌ぐ描写性能とはなかなか云えなくて・・・

今、手許には、未改造の50mmf2ロッコールレンズが3本あります。
出来れば、MかL39改造してX-Pro1で使っていたいと思っているのですよ。

願わくば、一番状態の良いものは距離計連動化して、R-D1sで使ったら・・・なんて考えたら、小躍りしたくなってしまいましたね。

それはそうと、このお祭りで用いた膨大な数の大人用、子供用の甲冑、普段はどうしているのでしょうね、保管が悪ければ、雑菌が繁殖して臭うようになるでしょうし、そもそも表面の朱色のラッカーがくすんでしまいますよね。
思うに出演が決まった人達の間で、使った人が手入れして次の人に渡し、受け取った次の人は自分の出番まで大切に保管する・・・こんな民間ベースの管理が上手く行われているのでしゃないでしょうかね。

ところで甲府って「電気のふるさと」でしたっけね?

としたら、よさげなのが何カットか取ってあるので、今年版に応募しましょうかね。
  1. 2013/04/21(日) 00:09:36 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

甲府市は対象地域ですね。

映像を撮るならともかく、写真を撮るなら日本のガラスレンズの方が優れているのかもしれません。
特にフィルム一眼レフ全盛時代のガラスレンズであれば。

で、甲府市ですが仰る通り電源地域ですね。
次回はぜひご応募を。
  1. 2013/04/21(日) 17:36:06 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:甲府市は対象地域ですね。

出戻りフォトグラファーさん
再び有難うございます。
自分でも調べたところ、甲府はしっかり「電気のふるさと」でした。よっしゃ、また腕試しといきますかね。
そりゃそーと、確かに国産の一眼レフ用の玉は古ければ、古いほど性能が良いという仮説は、あながち荒唐無稽ではないような気がしてきました。

実はC社のFLを試しにMマウント改造(距離計非連動)して、X-Pro1で室内試し撮りやってみたら、バケモノレンズの赤鉢巻には敵わないものの、レンジファインダ用では影のチャンピオンとも目されたL39の同等スペックのものより描写性能良いという印象を得ました。
  1. 2013/04/21(日) 23:28:50 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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