深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

可以拍照嗎?Returns!~台湾熱撮ツアー②~

さて、今宵のご紹介は、予告通り、台北滞在3日目、台湾新幹線こと「台湾高速鐵道」にて日帰りツアーに出かけた高雄市、およびその主要観光地である「旗津島」からのカットをアップ致します。
前日の九份では着いて早々も空はどんよりとしていて、午後遅くから雨も降り出してしまいましたが、高鐵に乗って高雄の街に訪れようとようとするその日は、あたかも、島自体が改めて歓迎の意を表するが如くピーカンの好天でした。
前日に予約した11時半の高鐵は日本で云えば、「のぞみ」に相当する最速列車らしく、台北から高雄左営までには3駅くらいしか停まらず、13時6分には着いてしまいました。帰りは余裕を見たつもりで17時かっきりの台北行きを取っていたのですが、これがなかなか・・・見どころ満載で、帰りは発車まで間一髪となりました。
では、さっそく行動に沿った写真を見て参りましょう。
当日は全てM8+Baltar35mmf2.3C改Mの絞り優先AEでの開放撮影です。

taipei_011.jpg
まず一枚目のカット。
左営の駅からまたMRTに乗って高雄の駅前に降り立ったのですが、近代的なビルが立ち並ぶ、日本の何処かの県庁所在地のようで、なかなか撮影スポットが思い当たりません。
そこで、いつもの第六感です。とにかく、大きな道から外れて、遠くに寺院・廟の類いが見える裏通りのようなところは門前に市を為している可能性が高いので、駅から南に向かって歩きながら、それを探しました。
するとありました、ありました、関羽だか張良だかを祀った廟が遠方に見え、人通りはそれほど多くないながらもそれなりに風情の有る商店街みたいなカンジの通りがあったので、そこを散策しながら撮ろうと思い立ったのです。
入口から100mも歩かないところで、子供達が勢いよく駆けて来て小生にぶつかりそうになったので、慌てて追いかけてきた若いオモニがしきりに謝ろうとしているのですが、あにはからんや、中国語は書いて貰わないと殆ど理解出来ません。適当に笑顔でイッツオーケーノープロブレムとか返したら、観光で来たのか?とか笑顔の英語で聞き返してきたので、そうとも、このおチビさん達を是非撮らしてよ、と云ってみたら、オモニはおチビさんたちにそっと耳打ち、その結果の必殺ポーズがこのカットという次第。
特におしゃぶりしたままの弟さんが一生懸命手を伸ばしているのに実は人差し指が曲がっているのが梅図かずお氏のマンガみたいで後で見て笑えました。

taipei_012.jpg
二枚目のカットですが、更にその鄙びた商店街を南に向かって進んでいくうちにふと目に入った、牧歌的な露天商のアヂュモニの勇姿?です。
「烤地瓜」と書いてありますが、その加熱炉?の横の素材篭に入っている物体と云えば、どうみてもさつまいも、しかも日本でよく見られる「紅あずま」ではなく、「黄金千貫」のように見えます。
これは何か?と聞いてみたいところではありましたが、アヂュモニは白河夜船状態ですし、中国語も全然判んないので、仕方なく、写真だけ撮らして貰い、黙礼してその場を後にしたのです。

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三枚目のカットは商店街の半ばを過ぎた辺りで、とにかく通り過ぎる人を見たら、辺り構わず吼えるという、日本のロングヘアダックスクンではまずお見かけしない、かんしゃく持ちのワンコに手を焼いていたスクーター小姐が居たので、中国語でご挨拶して、一枚撮らして貰ってイイかね?と聞いたら、「好 是・・・」まで聞き取れたのですが、後は良く判んないので、この盲導犬ならぬ獰猛犬の鎌首が届かぬギリギリのリーチまで接近し、「美女と野獣」とばかりに一枚戴いたもの。たぶん、噛まれないように気を付けて撮れよ!てな意味だったのかも。

こんなに獰猛で、鎌首の届く範囲であれば、120%、人間様を齧るであろう獰猛犬でも可愛らしくて仕方ないらしく、猛り狂う小猛獣を抱えながらも、このスクーター小姐、楽しそうな表情を終始浮かべておりました。

taipei_015.jpg
四枚目のカットは商店街での撮影を終え、そのまま最寄りのMRT駅からMRTに乗って、「西仔湾」駅まで行き、そこから更に渡し舟で「旗津島」へ渡る途中にたまたま乗り合わせた現地の女子大生の小姐に頼んで、デッキで遠い島影を撮ってるシーンを撮らしてねと云ってシャッター押したもの。
左手側の鉄骨?は白、右手側のキャビン外壁は赤とキレイに塗り分けられており、その間で遠い目をして写真を撮ろうとしている如何にも健康的な小姐の姿はアジア的なイメージを与えてくれるのではないでしょうか。

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五枚目のカットは島の波止場に着いて、さぁ、上陸だ、島っぽい雰囲気、リゾートテイストを撮りまくるぞぉ~と一人気合いを入れた3分後以内にキャァキャァ喚声を上げながら海岸方向から歩いて来た現地の女子高生集団を撮ったもの。
ここでは英語で、やぁキミ達、日本の小姐かと思っちったわ、だって、この通りで一番イケておるぞよ、高雄の果ての島にもこんなイケてる小姐達がいるとは新鮮な驚きだ、是非一枚撮らしておくれ!とか適当なお世辞のマシンガントークですっかりその気にさせて撮らせて貰いました。でも、ホントはもっと光線状態の良い浜辺で個人撮影会状態で撮りたかったなぁ・・・というのが本音のところ。

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六枚目のカットは島のメインストリートのスナップ中のスナップ。
とにかく、歩く人より、スクーター、バイクの類いが多い、しかもその8割方が2人以上乗ってます。
女子高生集団と話していたのを遠くから見ていたのか、分かれてからとぼとぼと海岸方向に一人歩いていったら、奇声とクラクションを鳴らして通り過ぎて行った二人乗りのスクーターが居たので、抜き打ちとばかりにシャッター切ってみたもの。
結果としては、水平も出てないですし、背景に黒い車が不恰好な配置で写り込んでしまっていますが、何とは無しに夏の香りが漂うスナップになったのではないでしょうか。

taipei_018.jpg
七枚目のカットはやっと浜辺に着いて、「名も知らぬ遠き島より♪」とか口ずさみながら、誰かモデルさんになってくれる人は居ないかな?と歩き回っていたら、極小姐と遊んでいた若いオモニとふと視線が合い、ニコッと笑ってくれたので、ここぞとばかりに歩みより、写真撮らせて貰って良い?と聞いたところ、またしても「好 是!」と快諾して戴いたので、ポーズを決めてもらいシャッター切ったもの。
ホントは砂遊びをする極小姐の無邪気な姿を撮るつもりだったのですが、後からこのカットを見たら、どう考えても、オモニの方がノリノリのような気がして面白かったです。
しかし、装備がM8で良かった・・・このピーカンの浜辺では開放ではR-D1sはもちろんのこと、X-Pro1ですら、4000分の一しかないので、オーバー過ぎて画にならなかったのでは・・・と思いました。
taipei_019.jpg
八枚目のカットはそろそろ帰りの高鐵の時刻を気にしなければならない頃、ふと「砲台跡」という看板が目に留まり、しかもその高台への道が旧市街のように古建築が残っているエリアを通るのですから、興味を惹かれっぱなしで、取り壊された家の浴室の漆喰とタイルの壁のみが妙に清々しく陽光の下で輝いていたので、一枚撮ったものです。
この近辺には沖縄ともまた少し違う赤瓦の古民家や民家の廃墟などが点在し、時間かけて散策したらなかなか面白そうでした。

taipei_020.jpg
九枚目のカットはかなり早足で「砲台跡」の高台に登り、先客が居るのを確認し、突端の展望台みたいなところに登って、わざとらしく何枚か景色なんか撮っていたら、あにはからんや、まんまと「シャッター押して下さい♪」とか広東語みたいな訛りで声掛けて来たので、英語で貴殿らに向けてシャッター切れば宜しいのか?と聞き返し、ハイ左様で、というやりとりの後、少々お話をしてからこの香港の女子大生2名にモデルさんになって貰ったものです。
イイですよね・・・こういう警戒心ゼロの開けっぴろげな旅写真って、まさに旅の恥は・・・ぢゃなかった旅は道連れ世は・・・てな諺を実感した次第。
勿論、帰りのフェリーの中でも別の女子高生2名を捕まえてモデルさんになって貰いましたが、そちらは原則として写真展向けのネタということで・・・笑

さぁ、来週末は最終回の三週目、台北からMRTで一時間ほど北に位置する、「東洋のベニス」こと「淡水」の街での一日をお送り致します。乞うご期待。

テーマ:旅行の写真 - ジャンル:写真

  1. 2013/05/12(日) 19:39:03|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

グレーかぶりというのか少々コントラストの低いバルター35mmは、今回けだるそうな感じで好みです。
疎開(亡命?)した故宮だとか数パーセントの原住民を思うと、なおさらの感じ入りです。
  1. 2013/05/15(水) 15:16:33 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
バルターのコントラスト低下、さすがに気付かれましたねぇ・・・
実は、先のソウルでの撮影では室内外の温度差、そして湿度差で内部が少々曇ってしまい、まぁこんなもんなら被写体気を付ければ、何とかなるだろ、との見切り発車で使い前の良いレンズを持ち出したつもりだったのですが、不調を見破られてしまいました。
次回はオールライツレンズ+M8と国産改造レンズ軍団+EOS20D(もしくは導入予定の50D)とでの"南海の決闘"なんてのも面白いかと思いました。

何せLCCを使えば、航空運賃は往復で28000円かそこらで行けますから、今般の交通至便な木賃宿使えば、九州へ撮影旅行行くより遥かに安く上がって、面白いカットが撮れるのではないかと・・・
  1. 2013/05/16(木) 00:29:12 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

レンズどうこうより

台湾に行きたくなりますね。こういう写真見ると。
持って行くとしたらX100ですね。
レンズ交換考えなくていいんでとにかく撮るだけ撮る。
内容は後で考えるって感じで。

M8+Baltar35mmf2.3C改Mの組み合わせも良い色合いですし、流石はバルター、ってところでしょうか。

台湾は今のところ遠いので、この週末はまた浦和の路地裏でも撮りに行くかなあ。
  1. 2013/05/17(金) 23:24:47 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

Re:レンズどうこうより

出戻りフォトグラファーさん
有難うございます。

マスコミやら過激PTA等の影響で、街で声掛けて人の写真を撮りたい、という極真っ当な欲求ですら、後ろ指指されがちなこの自意識過剰国家日本より、飛行機で3時間弱も飛べば、似たような姿格好ながら、写真を撮ってくれるの!?という素直な驚きと喜びを表してくれる老若男女の住む南海の楽園、台湾の方が写真を撮ってて何倍も快適です。

ただ、声を掛けて撮るにはそれなりの集中力と交渉に於ける根気が必要なので、朝から晩までやってると、さすがに夕方にはがっくしで、日暮れ時に佳き被写体が目の前に現れても、出演交渉が億劫になってしまうこともあります。

でも・・・それは結果が伴う心地好い疲れなのですよね。

今回の特集中に幾多有る、現地の方々の素朴な笑顔からその時々のシチュエーションを感じ取って戴ければ幸いです。
  1. 2013/05/18(土) 22:53:51 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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