深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Monochrome melodies~R-D1s with Elmarit28mmf2.8~

さて、今宵のアップは読者の皆様への日頃のご愛顧に応え、臨時更新として、つい最近凝っているモノクロ撮影を長年の愛機R-D1sのモノクロームモードで試したらどうなるか、をご紹介しました。
レンズは先の長浜でのモノクロフィルム撮影の28mmf2.8がキャノンの対称光学系であったのに対し、今回はレトロフォキュ系のErmalit28mmf2.8の三代目で試しました。
ロケ地は神田神保町、絞り優先AEでの全コマ開放です。

_EPS6404.jpg
まず一枚目は神保町交差点から九段下方面に向かう道路南側の古書店街でそこはかとなく人生の悲哀を漂わせて手頃価格の古書漁りをする年配の男性達を入れての街角風景です。

_EPS6408.jpg
二枚目のカットは軍資金を下ろしに入った某大手都銀のATMコーナーの出口に八墓村のポスターの山崎努か、或いは坂の上の雲の乃木希助か、肩幅まで両脚をどっかと広げ背筋を伸ばし、通りを睥睨するハンチング帽の爺様と談笑しながらその前を通り過ぎていく今風の小姐の姿を対比的に捉えたものです。

_EPS6410.jpg
三枚目のカットは都銀ATMコーナーからお目当ての蕎麦屋側に交差点を渡ったら、ちょうど、レトロな雰囲気のスクーターになかなか決まった装束で跨ってた、恰幅イイ兄さんが居たので通り過ぎざまに一枚戴いたもの。

_EPS6414.jpg
四枚目のカットはすずらん通りに入って、ふと陽の傾きかけた西方面に目をやると、自転車の親子が走って来たので、これ幸いに一枚戴いたもの。

_EPS6430.jpg
五枚目のカットはすずらん通りで何枚か試写した後、再び、表通りに出て来て、特徴有るカバン屋?さんの前で面白げな通行人入れて撮ろうぢゃん、とか待ち構えていたら、程なく、クルーゾー警部みたいな装束の妙齢の男性が通りがかったので、一枚戴いたもの。

_EPS6433.jpg
六枚目のカットは再び、元来た、神保町交差点よりひとつ西の大きな交差点方向に歩いていたら、受験か何かの途中と思しき母娘が、背面液晶なんか眺めながらトロトロ歩いていた小生を追い越して行ったので、これ幸いと一枚戴いたもの。

今回の感想はR-D1sはまだまだやるなぁ・・・と思った次第。
低照度域や、ホワイトバランスの補正範囲等々、X-Pro1やM8にすら一歩も二歩も遅れをとって、半ば現役引退の予備機に甘んじていたR-D1sですが、モノクロではとても素晴らしく、欧州製のモノクロフィルムのような淡い描写でイイ雰囲気です。従って、R-D1sには本日付を以て予備機兼モノクロ専用機の発令を行いたいと思います。

では日曜日の定時更新をお楽しみに。再見!!

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

  1. 2013/12/05(木) 23:37:02|
  2. 街撮り写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

突然の更新、ご苦労様です。

今回のモノクロは、ちょっとトーンの硬い感じがアグフアのポジモノクロだったスカーラを思い出します。

そのフイルムは買ったものの、現像に出した覚えが無いというのも情けないですが、面白いことに写真展でフイルム自体を透過光で展示したのを見たことありました。そんな感触です。

わたしはモノクロ自家現像期間が長かったので、やっぱりプリントがいいですが、モノクロ専用デジタルカメラが有る位なので、新たな感性が現れても不思議は無い時代だと思います。

28mmの三代目エルマリットは、一度だけ友人に借りて、その場で写したプリントをモノクロで仕上げたことがありますが、ライツの28mmでは一番といってよいほど好きなレンズです。
ボケは柔らかくきれいだし、トーンも豊富で使い易そうでした。

残念なのは、ピンのあるフード脱着部分が弱いのか、レンズヘッドが緩んでしまっていた個体を近所の中古屋さんで見てからは、ちょっと注意しています。
たしか、前期と後期と2タイプあったので、なんらかの違いがあるのでしょうね。(フィルターサイズ以外の作りに…)
もっとも、そうして選んでいるうちに、ワタシ的にはもう購入できる金額で無くなってしまって、とても残念なものです。

これからは、デジでもモノクロが生きてゆかないとならないのか、プロの写真家で、全く同じ画像で併載してあったフイルムのプラチナプリントよりもトーンの豊かな某コンパクトカメラのモノクロ(デジタル)プリントには脱帽ものでした。

更に、驚かされるような画像に期待しています。

  1. 2013/12/06(金) 00:35:34 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

エンジン処理がべらぼうに良いのでしょうか?

プリンターメーカーが作ったカメラだけあって、ノウハウが集約されている様に思いますね。
CCD搭載機なので、現行のCMOS機種と比べるとシーンを選ぶようにはなりますが、それでもまだまだ現役モノクロ機として使えますね。
これ見てR-D1系列の中古機を探してみましたが、未だに100kを切りませんねえ。
やはり知る人ぞ知る名機なのでしょう。
それだけにエプソンがカメラ事業からほぼ撤退したことが惜しまれてなりません。
異母弟のX-Pro1系列にも、R-D1の画像処理エンジンのノウハウが搭載されていればいいのですが。
あれなら中古でも7~8万円程度ですし。

あとはライセンスでGR-Digitalのモノクロ処理とかダイナミックモノクロのノウハウがX-Pro1とかNEXに搭載されればいいのですけどねえ。
  1. 2013/12/07(土) 08:56:49 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
真夜中のコメント有難うございました。

実は前にもR-D1sのモノクロモードを試したことがあったのですが、パラメータ設定が上手くなかったのか、なんか濃淡が薄くメリハリがなく眠たいカンジだと思ったのですが、今回、コントラストやシャープネスをちょこちょこっといじったら、あーら不思議、欧州製のモノクロフィルムみたいなテイストの画を吐き出し、まさにLeicaM9Mならぬ、R-D1sMと化したワケです。

しかし、Elmarit28mmf2.8の三代目はカナダ産まれということもあり、またブラッククロムの仕上げがドイツ製に比べれば、プラスチックみたいな雰囲気なのも効いているのかも知れませんが、買った時は不人気で10万円もしなかったと記憶しています。

でも、手持ちのレンジファインダ用のうち、買ったり、売ったりして、28mmで残っているのは、この一番最初に買ったMマウントであるElmarit28mmf2.8三代目とLマウントでは一番最初のキャノンL28mmf2.8というのが不思議な縁を感じてしまいます。
  1. 2013/12/09(月) 22:41:14 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

Re:エンジン処理がべらぼうに良いのでしょうか?

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。

そうですね、まさにかつての枝常氏が語った、進んだデジタル技術はフィルムの表現に近づく、といったことなのかも知れませんね。

機能面ではもはや二世代も三世代も前のR-D1s系列ですが、この独創的な画像処理エンジンのアルゴリズムやパラメータはまさにひとつのデジタルの到達点の高みであって、このまま野垂れ死にさせてしまうには惜しいものであり、枝常氏のかつての盟友と言われていた、N社のGさんが、手塩にかけたDfとその次の隠し球?に活かしてくれていることを望むばかりです。
  1. 2013/12/09(月) 22:48:36 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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