深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

河内(Hanoi)のヲッサンの詩~Poetory of a middle aged guy in Hanoi~ ①

さて、一週スキップし、大変お待たせ致しました。

GW前半、有休を二日くっ付け、格安パッケージで初渡航した安南の都、河内、即ちベトナムはハノイでの4泊5日の旅でのカットを今週、来週の二回に分けてお送り致します。

まずは簡単に今回の行程からご説明。

4/27羽田発のノイバイ空港直行のANA機で8:45に飛び立ち、時差-2時間なので、12時半前には現地着、空港でカモを待ち構える白タク、業タクのうち、ガイドブックで比較的安心との折り紙付きのエアポートタクシーに一括払いで値切り、約45kmの道をひた走り、やっとハノイの市内で宿の近くという路上でリリースされたのが2時前、前月の深夜での香港の宿探しで馴れていたこともあり、ワケも判らん異国の路上にたった独りで放置された驚きすら感じもせず、楽天サイトからプリントアウトした英語の地図で路地の入り込み具合いを確認し、通常は考えられないような奥まった路地のどん詰まりに目的の宿を発見、やっとチェックインし、そのまま荷物を置いて、街撮り第一弾に出かけたのでした。

ところが、大失敗というか、これが案外、怪我の功名だったかも知れないのですが、路地から出た大きな道を180度方向見間違えていて、徒歩5分圏内の筈のホアンキエム湖に行けども行けども到着せず、街並みも面白く、また新鮮でもあったので、これ幸いにふらふらと撮りながら徘徊していたら、何と旧市街のはずれの文廟くんだりまで来ていたことが、たまたま匂いに釣られて入ったフォー屋の兄ちゃんに聞いて判り、さすがにこれはまずいと思い、帰り道を聞いたのも束の間、またしても曲がるべき道を曲がらず、地図で一番判り易いホアンキエム区北の端の鉄橋付近まで歩いて来ちゃったので、そこから、南下しつつ市場の写真なんか撮りながら適当に歩いていたら、見覚え有る通りに出て、見当付けて路地入ったら、奥には宿が鎮座ましましていた、というのが初日の中冒険。

で二日目は、日本を出る前に予約しておいた「ハロン湾1日ツアー」に朝8時過ぎから出かけ、クルーズ船ツアーというより、バスの旅、といった方が適切な、世界遺産詣でを済まし、適当に写真撮ってハノイに戻り、宿の近くの大教会前でリリースしてもらい、そのまま、街で一番高級との呼び名も高い?「マダム飛燕」なるフレンチベトナミーズのお店で豪華なデナーを戴き、酒も飲まなかったのにかなりキブンは昂揚し、宿までの帰りのわずか10分弱の距離でかなり声なんか掛けて撮りまくったのでした。

ここまでが今回アップした行程、翌週は三日目、四日目、そして最終日にヤシコンTVS-Dで撮ったものをアップしようと考えています。

で、今回の機材ですが、カメラは全カットともX-Pro1、レンズは1~10枚目までがCooke Speedpanchro Ser.II40mmf2改M、11~14枚目がLeitz Elmarit21mmf2.8、15~18枚目がCanonL50mmf1.2による全コマ開放での絞り優先AE撮影です。

では早速、実写結果を逐次見て参りましょう。

Hanoi_004.jpg
まず一枚目のカットですが、まさに右も左も判らない状態で市内を歩いていた時、街角で、菅笠の中小姐が手榴弾みたいなもの鼻歌交じりにいじってたので、何かと思い接近したら、街角で注文に応じパイナップルを剥いて売っていたので、迷惑にならないよう、お客の環に混じり、しっかり数枚戴いたうちの一枚。この後、笑顔でしっかり5000ドン頂戴とか云われましたが、判らんフリして苦笑しながらその場を立ち去りました。

Hanoi_008.jpg
二枚目のカットですが、文廟横の大きな公園で現地の学生達が集まって、なにか出し物の打ち合わせ兼リハーサルをやっていたようなので、何も判らない観光客が紛れ込んだかのように偽装し、しっかり背後に回り一枚戴いたもの。

Hanoi_009.jpg
三枚目のカットですが、その公園の自主活動みたいなのにスクーター二人乗りで来ていた女子学生2名組が居て、緑の小径を走ってくるところを追尾して撮ってたら、横を通りざま、笑顔ながらしっかりと「何であたい達に向けて写真なんか撮ってんのさ?」とか、そこそこ流暢な英語で聞かれたので、「拙者は日本から来たフォトグラファーでベトナムの美を発掘中でござるよ☆」とか上から目線で答えたら、しっかり信じ込んじゃったので、ものの弾みに「キミ達もアップで撮って上げようぢゃまいか!?」とか云ったら、アラ嬉しい☆ということで一枚戴いたもの。

Hanoi_019.jpg
四枚目のカットですが、旧市街の36街と言われる、最も旧建築が残っているエリアのはずれ付近の路上で地図を片手にため息ついている西欧からの美女二名が居たので、「May I Help You?」とか適当に声掛け、こちらはもうだいたい自分の位置関係が判って来ていたので、日本語の地図と照合し、今ここに居るから、ここを真直ぐ行って、二つ目を右に折れてから真直ぐ南下すれば、湖のほとりに出るからね♪とか来て3時間も経たないのに即席ガイドと化し、そのお返しに、ということで一枚撮らせて貰ったもの。

Hanoi_025.jpg
五枚目のカットですが、欧米の美女二名と別れてから、岡村さんが数十年前に傑作を撮ったという鉄橋を思い出し、そこからなら、ランドマークの湖までの道は判り易いので混み入った市場を通りながら、ふと開けた空き地越しに見えた古くて奇妙な造作の集合住宅を撮ってみたもの。

Hanoi_031.jpg
六枚目のカットですが、市場の通りを宿方向に向かい南下する途上見かけた路地入り口のガラス食器屋さんの店頭の様子がそこはかとなくイイ味を出していたので、一枚戴いたもの。

Hanoi_036.jpg
七枚目のカットですが、宿に向かって36街の道を歩いていたら、東南アジア名物の路上バーバーに遭遇したので、適当な距離から全体像を一枚戴いたもの。

Hanoi_039.jpg
八枚目のカットですが、たまたま差しかかった交差点に面した商店の造作が、フランス植民地時代のコロニアル様式を残したまま、工事用品兼街頭食堂みたいな不可思議な業態に転用されていたので、これは面白い、と思い、全体像を戴いたもの。

Hanoi_040.jpg
九枚目のカットですが、そのコロニアル様式の商店レストランを別アングルから撮って、店頭での食事の風景がもうちょい判るようにしてみたもの。

Hanoi_045.jpg
十枚目のカットですが、陽もだいぶ傾いてきた頃、やっと湖の北側に辿り着いたので、しばし風景を眺めていたら、そのまま大空へ飛んで行ってしまい、後世の人にはメリーポピンズ二世とでも呼ばれるんぢゃないか、とか他人事ながら心配してしまうほど多くの風船を持ち歩く、いたいけな風船売りの小姐の横顔がふと見えたので一枚戴いたもの。

Hanoi_049.jpg
十一枚目のカットですが、到着翌日の4/28には、朝8時過ぎスタートでハノイ北東約170kmに位置するハロン湾ツアーに参加したことは前述の通りですが、ただ奇岩だけ撮っても画としては単調でつまらないため、搭乗する船上から、別の船が奇岩の前を通過するところを一枚撮ってみたもの。画としては凡庸で何ら面白くもないですが、一応は世界遺産に行ったという証拠という意味も込めてのアップです。

Hanoi_051.jpg
十二枚目のカットですが、クルーズの途中で寄った、水上生活者の村の全景図です。ここは、緑に塗られた手漕ぎボートで鍾乳洞?を探訪するとか言う触れ込みで別料金で140000ドンも取られるというので、やめとこうかなとか思ったのですが、小生以外全員参加すると言うし、村の若いモンが勝手にライフヂャケットなんか着せてくるので、えーぃ700円ちょいだ、持ってけドロボー!!てな投げやりなキブンで仕方なく参加したのでした。

Hanoi_056.jpg
十三枚目のカットでですが、その手漕ぎボートによる15分程度のクルーズで面白いと思ったのが、いたいけな小学校高学年から中学生くらいの小々姐が手漕ぎボートで物売りやってたこと、それが我々の手漕ぎ観光船の傍らを過ぎていき、そのうち一艘がかなり接近してすれ違っていったので、一枚戴いたもの。

Hanoi_058.jpg
十四枚目のカットですが、やっと退屈な手漕ぎボートによるチャリティーショーが終わって、水上生活者の村の観光船着場に着いたら、何と、かなりの美極小姐が居て、こっちに手なんか振ってるぢゃないですか、思わず嬉しくなって、傍らのオモニに声掛けて撮らして貰おうと思ったら、ウェイト、ウェイト!とか大声で叫びながら、しっかり弟連れて来て、自分も画面に収まっちゃったってオチです。

Hanoi_059.jpg
十五枚目のカットですが、またしても、船上より長いバスの旅を終え、やっとハノイ市内に着いたので、超高級レストラン「マダム飛燕」で豪華なデナーを戴いて、アオザイのきれいな小姐に出口まで見送られ、すっかりハイなキブンになってまずは手近なところに居たスクーター小姐2名組に声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

Hanoi_060.jpg
十六枚目のカットですが、宿への帰り道の道路に面したローカル食堂風の店先で、いたいけな極小姐とパパが楽しいひと時を過ごしていたので、一枚撮らしてとか頼んだら、極小姐が初めイヤイヤしたのですが、パパが何を囁いたか、上手く説得し、こんなノリノリの一枚となったもの。

Hanoi_066.jpg
十七枚目のカットですが、宿も間近な、通りに面したバックパッカー向けの安宿の入り口横で、何か思い詰めたような表情でタバコをくゆらせるグラマーな白人女性が居たので、半ば冗談で「そんな表情だと美人が台無しだぉ、ほら笑って!!」とか話しかけたら、ニッコリ笑ってくれたので、ほぅら素敵だ、これを記念に一枚戴くよ、と言って撮らして貰ったもの。

Hanoi_070.jpg
十八枚目のカットですが、まさに大教会に面した裏通りから、木賃宿の在る路地へ入る辺りは昼時と夜間は路上食堂と化すのですが、その様子をほぼ抜き打ちで一枚撮ってみたもの。童子達の勘の鋭さはやはり万国共通で、大人は全然気付きもしなかったですが、幼い姉妹にはバレバレで、しっかりカメラ目線でした。

さて、次回は翌週末のアップで29日~1日出発直前までのダイヂェストをお送り致します。乞うご期待!!

テーマ:旅の写真 - ジャンル:写真

  1. 2014/05/04(日) 23:02:08|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
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コメント

9枚目迄の、街の崩れそうな外壁の風格や緑の香りがするような街並みに、この地域の雰囲気が伝わるようで高好感です。5枚目の過密な集合住宅は、わたしもどうしてもどのようなつくりなのか見入ってしまいます。(比国でも多かったです。)

さすがにserⅡ独特の文句ない描写で、この種の描写レンズはやっぱりほかに類例を見つけにくいです。他所でみてもここでも、ライツよりもテクスチュア描写が際立つ気もします。

  1. 2014/05/05(月) 10:47:26 |
  2. URL |
  3. treizieme ordre #-
  4. [ 編集]

50/1.2Lって近距離専用なんですかね?

Charley944さん
お疲れです。

ハノイレポートお待ちしてました。
Elmaritも安定した映りですが、やはりSpeedPanchroがいい味出してますね。
情感あふれる映像はさすがです。

ところで、15枚目からの50/1.2Lキヤノンレンズですが、18枚目だけ遠景側が妙に歪んでいる様な気がしました。
ピント合わせの距離が近い15~17枚目は問題ない印象なので、このレンズ自体ポートレート専用と言う位置づけなのか気になりました。

あとで自分が撮ったやつも上げときますので、確認いただければ。
  1. 2014/05/05(月) 22:54:09 |
  2. URL |
  3. 出戻りフォトグラファー #aYDccP8M
  4. [ 編集]

treizieme ordre さん
有難うございます。
そうですね、Cookespeedpanchro Ser.IIは我々が経済的に入手可能な光学系の中ではおそらく最良最強のもののひとつではないかと思います。
しかも、当時の銀塩フィルムだけでなく、オートホワイトバランスのアシストもあり、デヂでは更に高性能ぶりに磨きが掛かり、孤高の高性能レンズの感ありありです。

フィリッピンも良いですが、ここベトナムは安全だし、皆親切だし、いっぺん来てみて下さい、きっと気に入ると思いますよ。
  1. 2014/05/06(火) 21:31:18 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

Re:50/1.2Lって近距離専用なんですかね?

出戻りフォトグラファー さん
有難うございます。
うーん、構図の問題ぢゃないかなぁ・・・
確かに18枚目のカットでは非点収差と外コマ収差、そして僅かな像面湾曲が周辺に出てて、画面上部の背景が大暴れしている感ありますが、一方、同じレンズでより遠方が写り込んでいる15枚目では背景の点光源は球面収差でふくらみに膨らんでいますが、そんなに見苦しいほど渦を巻いているワケでも流れているワケでもありませんしねぇ・・・
同じ構図を別の大口径、例えば手持ちの中では設計が一番新しいPORST50mmf1.2ならどうなるか、とか撮って比較しなければ何とも云えないのがツラいとこです(苦笑)
  1. 2014/05/06(火) 21:38:55 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2014/05/09(金) 18:10:12 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

どれも素敵な写真ですね。
私も数年前、ベトナムで声をかけて写真を撮ったのを思い出しました。子供が人なつっこかったのを記憶しています。
  1. 2014/05/10(土) 12:17:08 |
  2. URL |
  3. まめ #-
  4. [ 編集]

まめさん
有難うございます。

そうですね、ベトナムの子供達は他人を疑うことをしない、というか、純粋な五感で以て、相手の外見、醸し出す雰囲気等により、この人間は自分にとって害を及ぼす人間か、そうでないかを見極めている気がしました。

知らない人は皆悪い人、というフィルターをかけられている、色々な意味で気の毒な日本の子供達とは大きな違いですね。

貴ブログもURL載せて戴いてたので拝見しました、何かハードでシュールな作風ですね。

実は今回、このブログでアップしたX-Pro1でのカットはどれも観光写真、或いは絵葉書に毛が生えたレベルのぬるめの作風ですが、これとは別に銀塩の白黒フィルムで撮った10本は、感覚的、衝動的に撮ってますので、別の作風になっているのではないかと期待しています。

なお、そちらは8月の写真展でお目にかかる予定です。
  1. 2014/05/11(日) 22:35:47 |
  2. URL |
  3. charley944 #yjwl.vYI
  4. [ 編集]

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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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